JPH09249884A - コークス炉炭化室の側壁面プロフィール測定装置 - Google Patents

コークス炉炭化室の側壁面プロフィール測定装置

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JPH09249884A
JPH09249884A JP6344496A JP6344496A JPH09249884A JP H09249884 A JPH09249884 A JP H09249884A JP 6344496 A JP6344496 A JP 6344496A JP 6344496 A JP6344496 A JP 6344496A JP H09249884 A JPH09249884 A JP H09249884A
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side wall
distance
coke oven
wall surface
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JP6344496A
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Shinichi Sakamoto
本 真 一 坂
Takehiko Dewa
羽 竹 彦 出
Shuji Naito
藤 修 治 内
Takanori Kajiya
治 屋 孝 則 加
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コークス炉炭化室の側壁面プロフィールの計
測精度の向上。 【解決手段】 押出ラム2またはラムビーム3上の距離
センサ6A,6Bの設置位置から押出機1上のある固定
点8に張ったワイヤー9のふれ量dを押出機上に設けた
ワイヤー位置センサ10で測定し、押出ラム2の蛇行,
ラムビーム3の曲がりによる距離センサ6A,6Bの基
準線Xsに対するずれを算出するとともに、押出ラム2
の揺れ角度φを押出ラム上に設けた傾斜計12で測定し
て押出ラムの揺れに伴う距離センサ6A,6Bの炉幅方
向の位置ずれを算出することにより、それぞれの側壁面
までの距離測定値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コークス炉炭化室
の側壁面プロフィール測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コークス炉は過酷な条件の下で30〜4
0年もの長期間に渡り連続操業されるものであり、コー
クス炉の炭化室を構成する耐火煉瓦は、長期間に渡る加
熱およびコークス押出操業の繰返しにより、熱的,機械
的要因によって次第に劣化が進行する。炭化室の耐火煉
瓦の劣化の進行度合によっては、コークスの押し詰まり
や、煉瓦壁の破壊を生じたりする。このような現象が発
生すると、大規模な補修作業が必要となり、操業に著し
い影響を及ぼすことになる。従って、炭化室の奥行方向
各点および高さ方向各点の炉幅又は壁表面位置を測定し
て側壁面プロフィール(壁面の曲り,凹凸)を得て、炭
化室の内形状の乱れ,耐火煉瓦の劣化状況を把握し、こ
れらの変化傾向も把握して、補修などの管理をしていく
ことは、コークス炉の操業および設備管理上極めて重要
となる。このため、炭化室の炉幅測定などは、過去多く
の公開特許公報により紹介されている。
【0003】また、炭化室内壁面のプロフィール測定に
おいて、測定器を指示し炉奥行方向に往復する押出ラム
またはラムビームの炉幅方向のずれに応じて、測定器に
よる側壁面までの距離測定値を補正することにより、各
側壁面の凸凹などのプロフィールを単独で測定可能とす
ることを特徴とした炭化室のプロフィール測定方法およ
び装置が特開平3−269209号公報で開示されてい
る。図5に、その方法および装置を示す。コークス押出
機1の押出ラム2またはラムビーム3上にそれぞれの側
壁5に指向する一対の非接触式距離センサ6A,6Bを
設け、またコークス押出機1上にラムビーム3の側面位
置を検出するラムビーム位置センサ13A,13Bを間
隔Mで設けてこれらのセンサからラムビ−ム3までの距
離を測定し、測定値よりラムビ−ム3の傾斜を算出し
て、炭化室の奥行方向に延びる基準値に対する距離セン
サ6A,6Bのずれ量を算出し、このずれ量に応じて炭
化室側壁5までの距離センサ6A,6Bによるそれぞれ
の距離測定値を補正して表示する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た特開平3−269209号公報の測定装置にて測定し
得るプロフィールは、ラムビーム3が直線状態のまま押
出ラムが蛇行するという前提であり、ラムビーム3に曲
がりが生じた場合は補正値がエラ−となるのでプロフィ
ールを正確に測定することができず、かつ押出ラムが揺
れを生じた場合のプロフィールを正確に測定できないと
いう問題点がある。
【0005】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、コークス炉のコークス押出機の押出ラ
ムまたはラムビームにそれぞれの側壁に指向する一対の
距離センサを1台もしくは炉高方向に複数台を設けたコ
ークス炉炭化室の炉幅測定装置において、押出ラムの蛇
行と揺れおよびラムビームの曲がりに応じて距離測定値
を補正することにより、正確な側壁面プロフィールを測
定することを可能とするコークス炉炭化室の側壁面プロ
フィール測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、 (1)コークス炉のコークス押出機の押出ラムまたはラ
ムビームにそれぞれの側壁に指向する一対の距離センサ
を1台もしくは炉高方向に複数台を設けたコークス炉炭
化室の側壁面プロフィール測定装置において、押出ラム
の蛇行,ラムビームの曲がりおよび押出ラムの揺れによ
る距離センサの炉幅方向の位置ずれを算出することによ
り、それぞれの側壁面までの距離測定値を補正すること
を特徴とする。
【0007】これによれば、コークス押出機の押出ラム
またはラムビームに設けられたそれぞれの側壁に指向す
る一対の距離センサを1台もしくは炉高方向に複数台を
設けたコークス炉炭化室の炉幅測定装置において測定さ
れた炭化室の両側壁間までの距離測定値を、押出ラムの
蛇行とラムビームの曲がりおよび押出ラムの揺れに応じ
て補正するようにしたので、それぞれの側壁面のプロフ
ィールを正確に測定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(2)押出ラムまたはラムビーム上の距離センサの設置
位置から押出機上のある固定点に張ったワイヤーのふれ
量を押出機上に設けたワイヤー位置センサで測定し、押
出ラムの蛇行,ラムビームの曲がりによる距離センサの
炉幅方向の位置ずれを算出することにより、それぞれの
側壁面までの距離測定値を補正することを特徴とする上
記(1)のコークス炉炭化室の側壁面プロフィール測定
装置; (3)押出ラムまたはラムビーム上の距離センサの設置
位置から押出機上のある固定点に張ったワイヤーのふれ
量を押出機上に設けたワイヤー位置センサで測定し、押
出ラムの蛇行,ラムビームの曲がりによる距離計のずれ
を算出するとともに、押出ラムの揺れ角度を押出ラム上
に設けた傾斜計で測定することにより押出ラムの揺れに
伴う距離センサの炉幅方向の位置ずれを算出することに
より、それぞれの側壁面までの距離測定値を補正するこ
とを特徴とする上記(1)のコークス炉炭化室の側壁面
プロフィール測定装置。
【0009】
【実施例】図3の(a)に示すように、コークス炉押出
機1の押出ラム2(またはラムビーム3)上には、まず
前出特開平3−269209号公報の従来例と同様に、
炭化室4のぞれぞれの側壁5に指向する一対の非接触式
の距離センサ6A,6Bを、ラムビーム3の中心線X3s
からそれぞれ等間隔g0で設けた炉幅測定装置7を、1
台もしくは炉高方向Zに複数台設ける。炉幅測定装置7
の移動距離を測定するために、押出ラム駆動用モータ1
4にモータの回転数によって押出ラム2の奥行方向Xの
移動位置を検出するパルス発信器(もしくはロータリー
エンコーダ)15を設ける。
【0010】また、押出ラム2上の炉幅測定装置7の設
置位置から、押出機1上の固定ロール8の間に、炭素繊
維やセラミック繊維などで構成される耐熱ワイヤー9
(以下、単にワイヤーという)を張る。押出ラム2の蛇
行,ラムビーム3の曲がりに伴うワイヤーのふれ量を検
出するワイヤー位置センサ10を、炉長方向Xに平行な
基準線Xsに沿って、固定ロール8から間隔Dで設け
る。なお、図3の(b)に示すように、ワイヤー9のも
う一端には錘11を下げ、ワイヤー9は常に弛まないよ
うにさせる。
【0011】さらに、図3の(b)に示すように、押出
ラム2(またはラムビーム3)上には、押出ラム2の揺
れ角度θを検出する傾斜計12を設ける。
【0012】そして、これらの炉幅測定装置7,ワイヤ
ー位置センサ10,傾斜計12、さらにパルス発信器
(もしくはロータリーエンコーダ)15からの測定信号
により、距離センサ6A,6Bによるそれぞれの側壁面
までの距離測定値を補正する。
【0013】押出ラム2が炭化室4内に装入される際
に、各センサによって炭化室4の側壁面プロフィールを
測定する手順を以下に説明する。
【0014】図4に示すように、炭化室4の側壁面5の
プロフィールは、押出ラム2の蛇行,ラムビーム3の曲
がりに伴う、炉長方向Xに平行な基準線Xsから、距離
センサ6A,6Bのずれ量Kと、距離センサ6A,6B
による側壁面5までの距離測定値のずれによる影響を補
正した距離値L、さらにラムビーム3の中心線X3sから
距離センサ6A,6Bまでの間隔値のずれによる影響を
補正した間隔値L0によって求められる。すなわち、側
壁面プロフィールP(基準線Xsから側壁面までの距
離)は、下記(1)式で求められる。
【0015】 P=K+L+L0 ・・・(1) 図1の(a)は、炭化室4に押出ラム2を装入したとき
に、炉幅測定装置7が炉長方向Xに平行な基準線Xsよ
りずれている場合を示した図である。このずれが発生し
た場合には、図1の(b)に示すように、ワイヤー位置
センサ10の位置においてワイヤー9の基準線Xsから
のずれ量dを生じる。
【0016】ここで、ラムビーム3が極端に大きく曲が
ることはないため、距離センサ6A,6Bの炉幅方向Y
に対する傾き角度は、ワイヤー9が固定ロール8を中心
として基準線Xsとなす角度θとほぼ等しくなる。この
ため、距離センサ6A,6Bによる側壁面までの距離測
定値gB1(x)およびラムビーム3の中心線X3sから各距
離センサ6A,6Bまでの間隔値g0は、角度θによっ
て補正を行う。従って、図1の(c)における押出ラム
2の蛇行,ラムビーム3の曲がりに伴う炉幅測定装置7
の基準線Xsからのずれ量K01(x)、また距離センサ6
A,6Bによる側壁面までの距離測定値gB1(x)のずれ
による影響をそれぞれ補正した距離値LA1(x),L
B1(x)、さらにラムビーム3の中心線X3sと各距離セン
サ6A,6Bの間隔値g0のずれによる影響を補正した
間隔値L01は、それぞれ下記(2),(3)および
(4)式で求められる。
【0017】 K01(x)=x sinθ ・・・(2) LA1(x)=gA1(x)cosθ, LB1(x)=gB1(x)cosθ ・・・(3) L01=g0cosθ ・・・(4) tanθ=d/D ここで、gA1(x),gB1(x)は、距離センサ6A,6B
による側壁面までの距離測定値であり、xは炭化室窯口
からの押出ラム2の移動距離であり、押出ラム駆動用モ
ータ14に取り付けたパルス発信器15(もしくはロー
タリーエンコーダ)によって測定する。なお、xはワイ
ヤーの移動量から求めても良い。また、xの値は、距離
センサ6A,6Bが基準線Xsから大きくずれている場
合には、x=x cosθの補正を行っても良い。
【0018】従って、上記(2),(3),(4)式およ
び前記(1)式より、このときの距離センサ6A,6B
によるそれぞれの側壁面プロフィールPA1(x),P
B1(x)は、押出ラム2の進行方向に対し、右側の壁面に
押出ラム2が偏り、接近した場合は、下記(5)式で求
められる。
【0019】 PA1(x)=−K01(x)+LA1(X)+L01, PB1(x)= K01(x)+LB1(X)+L01 ・・・(5) 図2は、炭化室4に押出ラム2を装入したときに、炉幅
測定装置7が炉高方向Zに平行な基準線Zsよりずれて
いる場合を示した図である。このずれが発生した場合に
は、傾斜計12において、炉幅測定装置7の基準線Zs
からの傾き角度φを生じる。このため、距離センサ6
A,6Bによる側壁面までの距離測定値gA1(x),gB1
(x)およびラムビーム3の中心線X3sから各距離センサ
6A,6Bまでの間隔値g0は、傾き角度φによって補
正を行う。従って、図2における押出ラム2の揺れに伴
う炉幅測定装置7の基準線Xsからのずれ量K02(x)、
また押出ラム2の揺れに伴う距離センサ6A,6Bによ
る側壁面までの距離測定値gA1(x),gB1(x)のずれに
よる影響をそれぞれ補正した距離値LA2(X),L
B2(X)、さらにラムビーム3の中心線X3sと各距離セン
サ6A,6Bの間隔値g0のずれによる影響を補正した
間隔値L02は、それぞれ下記(6),(7),(8)式
で求められる。
【0020】 K02(x)=H sinφ ・・・(6) LA2(X)=gA2(x)cosφ, LB2(X)=gB2(x)cosφ ・・・(7) L02=g0cosφ ・・・(8) K(x):炉幅測定装置の炉幅方向Yへのずれ量 H:ワイヤーの固定点から炉幅測定装置までの高さ 従って、上記(6),(7),(8)式および前記
(1)式より、このときの距離センサ6A,6Bによる
それぞれの側壁面プロフィールPA2(x),PB2(x)は、
押出ラム2の進行方向に対し、右側の壁面に押出ラム2
が偏り、接近した場合は、下記(9)式で求められる。
【0021】 PA2(x)=−K02(x)+LA2(X)+L02, PB2(x)= K02(x)+LB2(X)+L02 ・・・(9) ここで、gA2(x),gB2(x)は、距離センサ6A,6B
による側壁面までの距離測定値である。
【0022】さらに、図1に示すような押出ラム2の蛇
行またはラムビーム3の曲がりによる炉幅測定装置7の
ずれと、図2に示すような押出ラム2の揺れによる炉幅
測定装置7の傾きが、同時に発生した場合の側壁面プロ
フィールPA(x),PB(x)は、前記(5),(9)式よ
り下記(10)式にて求められる。
【0023】 PA(x)=−x sinθ−H sinφ +〔gA(x)+g0〕cosθcosφ, PB(x)= x sinθ+H sinφ +〔gB(x)+g0〕cosθcosφ ・・・(10) ここで、gA(x),gB(x)は距離センサ6A,6Bによ
る側壁面までの距離測定値である。
【0024】このように、たとえ押出ラム2またはラム
ビーム3が炉長方向Xに平行な基準線Xsに対してずれ
を生じ、かつ押出ラム2が炉高方向Zに平行な基準線Z
sに対してずれを生じたとしても、側壁面プロフィール
を正確に測定することができる。 距離センサ6A,6
Bをそれぞれ、6A1〜6An,6B1〜6Bnと複数個
nとし、Z方向に配列した場合には、第i番(i=1〜
n)の距離センサ6Ai,6Biに基づいた、基準線Xs
から側壁面までの距離PAi(x),PBi(x)は、次の(1
1)式にて求められる。
【0025】 PAi(x)=−x sinθ−Hi sinφ +〔gAi(x)+g0i〕cosθcosφ, PBi(x)= x sinθ+Hi sinφ +〔gBi(x)+g0i〕cosθcosφ ・・・(11) ここで、gAi(x),gBi(x)は距離センサ6Ai,6Bi
による側壁面までの距離測定値であり、Hiは、基準線
Xsからの距離センサ6Ai,6Biの高さ、g0iは、距
離センサ6Ai,6Biの、ラムビ−ム3の中心線X3sと
の間隔値である。図6に、n対の距離センサ6A1〜6
An,6B1〜6Bnに適用しうる本発明の一実施例の
計測&演算システムの構成を示す。n対の距離センサ6
A1〜6An,6B1〜6Bn,ワイヤ位置センサ10お
よび傾斜計12が通信装置21を介して、コンピュ−タ
23からの測定指令に応答して前述の各値の測定をし
て、得たデ−タを通信装置21を介してコンピュ−タ2
0に転送する。パルス発信器15が発生するラムビ−ム
移動同期パルスPxはコンピュ−タ20に直接に与えら
れる。
【0026】図7に、コンピュ−タ20の処理機能の概
要を示す。それ自身に電源が投入されるとコンピュ−タ
30は、自身のシステムプログラムに従って初期化
(1)を実行し、ユ−ザプログラムの投入待機となる
(ステップ1)。なお、以下においてカッコ内には、ス
テップという語を省略して、ステップNo.数字のみを
記す。 オペレ−タはここでプロフィ−ル測定プログラ
ムを書込んだフロッピ−ディスクをコンピュ−タ30に
装着してその読込みを指示する。これに応答してコンピ
ュ−タ20は、プロフィ−ル測定プログラムをコンピュ
−タ30内のメモリに読込み、読込みを完了すると、該
メモリ上のプロフィ−ル測定プログラムに従って、ま
ず、初期入力メニュ−画面を、CRTディスプレイ23
に表示する(2)。
【0027】初期メニュ−画面には、n対の距離センサ
6A1〜6An,6B1〜6Bnの各対の、基準線Xsに
対する高さH1〜Hnの各基準値と、固定ロ−ル8/ワイ
ヤ位置センサ10間の距離Dの基準値と、更に、n対の
距離センサ6A1〜6An,6B1〜6Bnの各対の、ラ
ムビ−ム3の中心線X3sとの間隔値g01〜g0nの各基準
値と、押出しラム2の反転位置XRの基準値と、それら
の変更入力を催告するセンテンスならびにプロフィ−ル
測定のスタ−ト/ストップ入力欄が表示される。オペレ
−タは、これから開始するプロフィ−ル測定に関して、
上記表示値(基準値)が変更要であると、該当の表示値
にカ−ソルを置いて変更値を入力する。この変更入力が
あると、コンピュ−タ20は表示を変更値に更新する
(3〜6)。
【0028】プロフィ−ル測定を開始するときオペレ−
タは、図示しないラム押出機の操作盤を操作して、距離
センサ6A(6A1〜6An),6B(6B1〜6Bn)
の測定視線が炭化炉4の入口側端の内壁面となる、図3
に示す位置まで押出しラム2を押し出し、そこで押出し
を一時停止し、コンピュ−タ20にスタ−ト指示を入力
してから押出しを再開する。
【0029】このスタ−ト指示があるとコンピュ−タ2
0は、プロフィ−ル測定中を示す「1」をレジスタRF
Sに書込み(7)、X位置レジスタRXをクリアし
(8)、そのときのパルス発信器15の出力信号Pxの
レベル(高レベルH又は低レベルL)をレジスタRLP
に書込む(9)。このとき、押出しラム2は停止してい
るので、パルス発信器15の出力信号Pxのレベルは変
動しない。ラム2の押出しの再開により、パルス発信器
15の出力信号Pxが変動する。すなわちラム2の所定
長の移動につき1個の電気パルスが現われる。
【0030】コンピュ−タ20はパルス発信器15の出
力信号Pxのレベル変化を監視し(11〜13)、それ
が低レベルLから高レベルHに変化すると、パルス発信
器15の出力信号PxのレベルHをレジスタRLPに書
込み(14)、分周カウントレジスタRMCのデ−タを
1インクレメント(1カウントアップ)して(15)、
デ−タRMCがPd(分周比)に達したかをチェックす
る(16)。Pdに達していないと、パルス発信器15
の出力信号PxがLからHに切換わるのを待つ。 分周
カウントレジスタRMCのデ−タRMCがPdになる
と、分周カウントレジスタRMCをクリアし(17)、
そしてX位置レジスタRXのデ−タを1インクレメント
する(18)。そして、通信装置21を介して、距離セ
ンサ7A1,7B1〜7An,7Bn,ワイヤ位置セン
サ10および傾斜計12に、同時に測定指示を与える。
これらのセンサおよび計器は、それぞれ1回の測定を行
ない、測定デ−タをそれらの内部の出力ラッチ(出力レ
ジスタ)に書込む。コンピュ−タ20は、測定所要時間
以上の時間経過を待って、それらのセンサおよび計器
に、通信装置21を介して、順次にデ−タ転送要求を送
信し、これに応答してそれらのセンサおよび計器が転送
して来たデ−タgA1,gB1〜gAn,gBn,dおよびφを
メモリにセ−ブする(19)。
【0031】コンピュ−タ20は次に、上述の(11)
式に従った演算で、PAi(x),PBi(x)、i=1〜
n、を算出し、X位置レジスタRXのデ−タでアドレス
を定めて、測定デ−タテ−ブル(コンピュ−タ20内の
メモリの一領域)に書込む(20)。なお、この演算に
おいてxにはX位置レジスタRXのデ−タを用い、Hi
は表示値を用い、sinθおよびcosθは、まずtanθ=d
/D(Dは表示値、dは今回ワイヤ位置センサ10から
得たデ−タ)を算出し、このtanθ値に基づいて算出す
る。gAi(x)には今回得たデ−タgA1〜gAnを、g0iに
は表示値を用いる。sinφおよびcosφは今回傾斜計12
から得たデ−タφに基づいて算出する。
【0032】次にコンピュ−タ20は、測定デ−タテ−
ブルの今回得たデ−タPAi(x),PBi(x)(計2n
個)を1グル−プとし、これにX位置(X位置レジスタ
RXのデ−タ)を与えて、CRTディスプレイ23の該
デ−タの表示領域に表示(更新表示)し、フロッピ−デ
ィスクに書込む(21)。
【0033】以上に説明した測定デ−タ読込み(1
9),距離算出(20)および算出デ−タを出力(2
1)は、パルス発信器15がPd個のパルスを発生する
毎に行なわれる。
【0034】X位置レジスタRXのデ−タRXが、反転
位置XR(表示値)を示すものになると、コンピュ−タ
20は、これをステップ22で検知して、CRTディス
プレイ23に反転位置到達を表示し、かつ、フロッピ−
ディスクに書込んだデ−タをプリンタ24に与えてプリ
ントアウトする(23)。そしてレジスタRFSをクリ
アする(24)。これにより、測定開始位置から反転位
置XRまでの、X位置対応の距離算出デ−タがすべて記
録紙上にプリントアウトされる。またフロッピ−ディス
クに記憶されている。
【0035】オペレ−タはCRTディスプレイ23上の
反転位置到達の表示とプリンタの動作により、一工程の
測定が終了したことを知る。コンピュ−タ20は、レジ
スタRFSをクリアしたことにより、入力読取(3)に
戻りそしてステップ3−4−5−10と進むが、ステッ
プ10から入力読取(3)に戻るので、上述のパルス発
信器15の出力信号の監視やX位置カウント(14〜1
8)ならびに測定デ−タ読込み(19)等は実行せず、
入力読取(3〜6)に留まる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
炭化室の炉幅はもちろんのこと、側壁のプロフィールを
押出ラムの蛇行,ラムビームの曲がり、および押出ラム
の揺れの影響を受けずに測定することが可能となるた
め、従来に比べより正確にプロフィールを測定すること
ができ、これによって耐火煉瓦の劣化状況を正確に把握
することができ、かつ損傷部位の適切な補修が可能とな
るため、コークス炉の延命化を可能とし、多大の成果を
得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はコークス炉の1つの炭化炉4の水平
断面図であり、炭化炉4にラム2を押込んだ状態を示
す。(b)は(a)において点線の円αで囲んだ部位の
拡大図、(c)は(a)において点線の楕円βで囲んだ
部位の拡大図である。
【図2】 炭化炉4の垂直断面図であり、図1に示す距
離センサ6A,6B部での、奥側から入口側を見た垂直
断面図である。
【図3】 (a)は、図1の(a)に示す水平断面図と
同様な水平断面図であり、本発明の一実施例の構成要素
を示す。(b)は(a)に示すラム2およびラムビ−ム
3の側面図である。
【図4】 図3に示すラムビ−ム3の、炭化炉4に挿入
前の姿勢(2点鎖線)と挿入した状態の姿勢を誇張して
示す、炭化炉4の水平断面図である。
【図5】 コークス炉の1つの炭化炉4の水平断面図で
あり、従来のプロフィ−ル測定の一態様を示す。
【図6】 図3に示す本発明の一実施例の構成要素とコ
ンピュ−タ20との組合せである、本発明の一実施例の
計測&演算システムを示すブロック図である。
【図7】 図6に示すコンピュ−タ20の処理機能の概
要を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1:コークス押出機 2:押出ラム 3:ラムビーム 4:炭化室 5:炭化室側壁 6A,6B:
距離センサ 7:炉幅測定装置 8:固定ロー
ル 9:耐熱ワイヤー 10:ワイヤー
位置センサ 11:錘 12:傾斜計 13A、13B:ラムビーム位置センサ 14:押出ラム駆動用モータ 15:パルス発信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加 治 屋 孝 則 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉のコークス押出機の押出ラム
    またはラムビームにそれぞれの側壁に指向する一対の距
    離センサを1台もしくは炉高方向に複数台を設けたコー
    クス炉炭化室の側壁面プロフィール測定装置において、 押出ラムの蛇行,ラムビームの曲がりおよび押出ラムの
    揺れによる距離センサの炉幅方向の位置ずれを算出する
    ことにより、それぞれの側壁面までの距離測定値を補正
    することを特徴とするコークス炉炭化室の側壁面プロフ
    ィール測定装置。
  2. 【請求項2】 押出ラムまたはラムビーム上の距離セン
    サの設置位置から押出機上のある固定点に張ったワイヤ
    ーのふれ量を押出機上に設けたワイヤー位置センサで測
    定し、押出ラムの蛇行,ラムビームの曲がりによる距離
    センサの炉幅方向の位置ずれを算出することにより、そ
    れぞれの側壁面までの距離測定値を補正することを特徴
    とする請求項1記載のコークス炉炭化室の側壁面プロフ
    ィール測定装置。
  3. 【請求項3】 押出ラムまたはラムビーム上の距離セン
    サの設置位置から押出機上のある固定点に張ったワイヤ
    ーのふれ量を押出機上に設けたワイヤー位置センサで測
    定し、押出ラムの蛇行,ラムビームの曲がりによる距離
    計のずれを算出するとともに、押出ラムの揺れ角度を押
    出ラム上に設けた傾斜計で測定することにより押出ラム
    の揺れに伴う距離センサの炉幅方向の位置ずれを算出す
    ることにより、それぞれの側壁面までの距離測定値を補
    正することを特徴とする請求項1記載のコークス炉炭化
    室の側壁面プロフィール測定装置。
JP6344496A 1996-03-19 1996-03-19 コークス炉炭化室の側壁面プロフィール測定装置 Ceased JPH09249884A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010038129A (ko) * 1999-10-22 2001-05-15 이구택 코크스 오븐 내의 탄화실 노폭 측정장치 및 그 방법
JP2014113396A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Dainippon Printing Co Ltd 状態検出システム、状態検出方法並びに状態検出用プログラム及び情報記録媒体
CN110006814A (zh) * 2019-04-24 2019-07-12 北京科技大学 一种容器内壁中结瘤和侵蚀状态的测量方法及装置

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