JPH09246137A - X線マスクの作製方法 - Google Patents

X線マスクの作製方法

Info

Publication number
JPH09246137A
JPH09246137A JP4452996A JP4452996A JPH09246137A JP H09246137 A JPH09246137 A JP H09246137A JP 4452996 A JP4452996 A JP 4452996A JP 4452996 A JP4452996 A JP 4452996A JP H09246137 A JPH09246137 A JP H09246137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
stress
mask
absorber film
absorber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4452996A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Iba
義久 射場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP4452996A priority Critical patent/JPH09246137A/ja
Publication of JPH09246137A publication Critical patent/JPH09246137A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線マスクの作製方法に関し、応力によるパ
ターン歪み、及び、マイクロローディング効果によるパ
ターン精度の低下を防止する。 【解決手段】 X線マスクのマスクパターンとなる吸収
体膜3の応力低減工程の後に、吸収体膜3上にエッチン
グマスクを兼ねる酸素進入防止膜5を形成したのち、酸
素進入防止膜5の応力を補正すると共に、補正後の熱処
理工程の間は酸素進入防止膜5で吸収体膜3を被覆して
おく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線マスクの作製方
法に関するものであり、特に、ストレス(応力)をなく
すことによってパターン歪みをなくしたX線マスクの作
製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の微細化に伴って、紫
外線露光に代わるより波長の短い光としてX線を用いる
X線露光が開発されており、この様なX線露光に用いる
X線マスクの吸収体としてはTaやW等の重金属膜が使
用されている。
【0003】このTaやW等の吸収体膜をマスク支持体
(メンブレン)上にスパッタ法によって堆積させた場
合、一般には応力を持っており、応力を持ったままでパ
ターン加工を行うと、吸収体膜が除去された部分のメン
ブレンが伸縮を起こしてパターン歪みが生ずるため、こ
の応力がパターン歪みの直接の原因となっている。
【0004】したがって、高精度のX線マスクを作製す
るためには、吸収体膜の応力値を極力小さくする必要が
あるが、近年、X線マスクパターンはさらなる微細化が
要求されており、0.1μmパターンレベルのマスクに
対する許容応力値は±1.0×108 dyn/cm2
内となっている。
【0005】この吸収体膜の応力値は、スパッタガス圧
やターゲット印加電力等の成膜条件を制御することによ
って小さくすることができるが、成膜時で応力値を0に
しても、室温で大気中に放置しておくと、応力値が徐々
に圧縮応力側に変動してしまう。
【0006】図6(a)参照 図6(a)は、スパッタ法で形成した厚さ600nmの
Ta膜の応力の変動を示すもので、大気中に放置した場
合には、成膜時に略0であった応力値が数時間後には
1.5×108 dyn/cm2 以上の圧縮応力となって
許容応力値を越えてしまうことになる。
【0007】一方、成膜後、大気中に放置することなく
窒素雰囲気中で保管した場合には、数十時間経ったのち
にも、成膜時に略0であった応力値がほとんど変化せ
ず、したがって、Ta膜の応力値の変動はTa膜中に大
気中の酸素が拡散して、徐々に酸化反応が進行すること
が原因であると考えられている。
【0008】図6(b)参照 図6(b)は、同じくスパッタ法で形成した厚さ600
nmのTa膜の応力変動の大気中での熱処理依存性を示
す図であり、温度が高くなるほど応力変動が顕著とな
り、例えば、260℃でアニールした場合には、数十分
で許容応力値の十倍を越えることになる。
【0009】そして、実際のX線マスク作製工程におい
ては、シリコン基板のフレームへの接着や、フォトレジ
ストのプリベーク等の200℃以上の熱処理工程が入る
ため、この間にTa膜の応力値が大きく変動してしまう
ことになる。
【0010】従来、この様なTaやW等の吸収体膜の応
力を低減するための各種の方法が提案されており、例え
ば、吸収体膜をパターニングしたのち、それ自体の応力
が0となるシリコン窒化膜等の酸素進入防止膜で被覆し
たのち、シリコン基板をバックエッチすることが提案さ
れている(必要ならば、特開平2−130814号公報
参照)。
【0011】また、別の方法としては、吸収体膜にイオ
ン注入を行って応力を低減する工程において、イオン注
入前にSiO2 膜等を設けて透過イオン注入を行った
り、或いは、イオン注入後に吸収体膜と同じ組成の被膜
を設けることによってイオン注入後の吸収体膜の変質を
防止することも提案されている(必要ならば、特開平6
−349716号公報参照)。
【0012】また、別の観点からは、パターンの微細化
に伴ってエッチング時間が長くなるという所謂マイクロ
ローディング効果が発生し、この様な長時間のエッチン
グ工程においては従来のフォトレジストの耐性がなくな
るという問題があり、それを解決するために、エッチン
グマスクを用いることが行われている。
【0013】即ち、吸収体膜上にエッチングマスクとな
る中間層を設け、この中間層を通常のフォトレジストマ
スクでパターニングしてエッチングマスクを形成し、次
いで、このエッチングマスクを用いて吸収体膜をパター
ニングすることが行われている。
【0014】例えば、Ta等の吸収体膜をスパッタ法に
よって堆積させたのち、アニールすることによってTa
膜の応力値を低減させ、次いで、SiO2 膜等をエッチ
ングマスクとして設けて、Ta膜をパターニングし、最
後に、シリコン基板をバックエッチすることが提案され
ている(必要ならば、特開平1−150324号公報参
照)。
【0015】また、W等の吸収体膜の成膜条件を制御す
ることによって応力値を小さくするとともに、Alパタ
ーンを酸化して形成したAl2 3 パターンをエッチン
グマスクとすることによって、精度の高い吸収体膜パタ
ーンを形成し、その後、シリコン基板をバックエッチす
ることが提案されている(必要ならば、特開平2−27
713号公報参照)。
【0016】さらに、W等の吸収体膜にイオン注入して
応力値を0にしたのち、Al2 3膜をエッチングマス
クとして設けて、高精度の吸収体膜を形成し、その後、
シリコン基板をバックエッチすることが提案されている
(必要ならば、特開平5−90138号公報参照)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の各提案
においては、熱処理工程を伴う工程の順序、吸収体膜の
応力変化を防止するために設ける膜自体の応力、或い
は、エッチングマスク自体の応力が問題となり、最終的
に得られたX線マスクにおけるパターン精度は必ずしも
充分なものとは考えられないという問題がある。
【0018】即ち、吸収体膜パターン形成後は通常は熱
処理工程が伴わないので歪みはあまり問題にならない
が、上記の第1の提案の場合には、吸収体膜パターンの
形成工程における応力変動が大きな問題となり、吸収体
パターン形成後に酸素進入防止膜を設けても所期の効果
が得られないものと考えられる。
【0019】また、上記第2の提案においては、イオン
注入工程という特別の工程を必要とし、また、被覆膜自
体の応力は考慮されておらず、且つ、吸収体膜の応力値
の経時変化も考慮されていないものであり、さらに、上
記第1の提案を含めてマイクロローディング効果につい
ても何ら考慮されていないものである。
【0020】また、上記第3乃至第5の提案において
は、エッチングマスク自体の応力が考慮されておらず、
特に、第4の提案の場合には、特に、酸素雰囲気中で8
00℃の酸化処理工程を伴うものであり、この様な工程
における吸収体膜の応力値の変動も無視し得ないもので
ある。
【0021】さらに、上記第3乃至第5の提案は、吸収
体膜のパターニング工程の後にシリコン基板をバックエ
ッチする所謂バックエッチ後行型プロセスであり、この
ようなバックエッチ後行型プロセスにおいては、吸収体
膜のパターニング工程には厚いシリコン基板が存在する
ため、エッチングマスク自体の応力はそれ程問題になら
ないとしても、シリコン基板のバックエッチ後に吸収体
膜をパターニングする所謂バックエッチ先行型プロセス
においては、エッチングマスクの応力が問題となるが、
上記第3乃至第5の提案においてはこのような問題は何
ら解決されていない。
【0022】したがって、本発明は、X線マスクの応力
によるパターン歪み、及び、マイクロローディング効果
によるパターン精度の低下を防止するX線マスクの作製
方法を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理的構
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。 図1(a)乃至(c)参照 (1)本発明は、支持体1上にマスク基板2を形成する
工程、マスク基板2上に吸収体膜3を形成したのち吸収
体膜3の応力を±1×108 dyn/cm2 以内に低減
する工程、支持体1をマスク補強用枠4に接合する工
程、及び、支持体1をマスク補強用枠4側から除去して
マスク基板2を露出させたのち、吸収体膜3をパターニ
ングする工程を含むX線マスクの作製方法において、吸
収体膜3の応力低減工程の後に、吸収体膜3上に酸素進
入防止膜5を形成し、この酸素進入防止膜5の応力を補
正すると共に、補正後の熱処理工程の間は酸素進入防止
膜5で吸収体膜3を被覆しておくことを特徴とする。
【0024】この様に、バックエッチ先行型プロセスに
おいて、吸収体膜3の応力低減工程の後に、吸収体膜3
上に酸素進入防止膜5を形成し、その後の熱処理工程の
間は酸素進入防止膜5で吸収体膜3を被覆しておくの
で、吸収体膜3のパターニング工程に伴うフォトレジス
トのプリベーク等の熱処理工程における吸収体膜3の応
力変動を大幅に低減することができる。
【0025】また、酸素進入防止膜5の応力を補正する
工程を設けることによって、酸素進入防止膜5自体の応
力を低減することができ、マスク基板2にかかる応力を
低減し、吸収体膜3のパターニング工程に伴うマスク基
板2の伸縮を防止することができるので、パターン歪み
が少なくなる。
【0026】(2)また、本発明は、支持体1上にマス
ク基板2を形成する工程、マスク基板2上に吸収体膜3
を形成したのち吸収体膜3の応力を±1×108 dyn
/cm2 以内に低減する工程、支持体1をマスク補強用
枠4に接合する工程、及び、吸収体膜3をパターニング
したのち、支持体1をマスク補強用枠4側から除去して
マスク基板2を露出させる工程を含むX線マスクの作製
方法において、吸収体膜3の応力低減工程の後に、吸収
体膜3上に酸素進入防止膜5を形成し、この酸素進入防
止膜5の応力を補正すると共に、補正後の熱処理工程の
間は酸素進入防止膜5で吸収体膜3を被覆しておくこと
を特徴とする。
【0027】この様に、バックエッチ後行型プロセスに
おいても、酸素進入防止膜5を設けることによって支持
体1をマスク補強用枠4に接合する際の熱処理工程にお
ける吸収体膜3の応力値変動を防止することができ、ま
た、酸素進入防止膜5の応力を補正する工程を設けるこ
とによって、酸素進入防止膜5自体の応力も低減するこ
とができ、マスク基板2にかかる応力を低減し、マスク
基板2の伸縮を防止することができるので、パターン歪
みが少なくなる。
【0028】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、酸素進入防止膜5の応力補正を、その
後の熱処理工程に利用される温度以上の温度におけるア
ニール処理によって行うことを特徴とする。
【0029】この様に、酸素進入防止膜5の応力補正
を、その後の熱処理工程に利用される温度以上の高温で
行うことによって応力値変動が飽和するので、その後の
より低温の熱処理工程において応力変動が生ずることが
ない。
【0030】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、酸素進入防止膜5が、吸収
体膜3のパターニング工程におけるエッチングマスクと
なることを特徴とする。
【0031】この様に、酸素進入防止膜5をエッチング
マスクとして兼用することにより、応力低減によるパタ
ーン歪みの低減と、マイクロローディング効果の防止に
よるパターン精度向上が達成される。
【0032】(5)また、本発明は、上記(1)乃至
(4)のいずれかにおいて、酸素進入防止膜5が、酸化
アルミからなることを特徴とする。
【0033】この様に、酸素進入防止膜5として酸化ア
ルミ、即ち、Al2 3 を用いることによって、高い酸
素進入防止効果を得ることができ、また、塩素系ガスを
用いたエッチングに対する耐性が大きいので、吸収体膜
3に対する高い選択エッチング性を得ることができ、吸
収体膜3の加工性が向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図2乃至図
5を参照して説明する。なお、図2及び図3は本発明の
実施の形態の製造工程を説明する図であり、また、図4
及び図5をTa膜及びAl2 3 膜の応力変動の各種条
件依存性を説明する図である。
【0035】図2(a)参照 まず、厚さ525μmのシリコン基板11の表面にCV
D法によって、X線マスクのマスクメンブレンとなる厚
さ1.0〜2.5μm、例えば、2μmのSiC膜12
を成膜する。
【0036】図2(b)参照 次いで、シリコン基板11の一方の表面に堆積したSi
C膜12の表面を研磨法によって平坦化すると共に、他
方の表面に堆積したSiC膜12を除去したのち、Ar
をスパッタリングガスとし、ガス圧を5〜15mTor
r、例えば、10mTorrとし、DC電力を2〜6W
/cm2 、例えば3.2W/cm2 印加した条件のDC
スパッタ法を用いて厚さ400〜600nm、例えば、
600nmのTa膜13を堆積させる。
【0037】なお、この時のTa膜の応力は、例えば、
5×108 dyn/cm2 であり、スパッタリング条件
を制御することによって応力を小さくすることができる
が、より再現性良く応力の小さなTa膜を得るために
は、成膜時に引張応力を有するように成膜した後、窒素
雰囲気中或いは大気中で、200〜400℃で1〜30
分間アニールすることによって圧縮応力側に移動させて
応力ができるだけ小さくなるようにすることが望まし
く、いずれにしても±1×108 dyn/cm2 以内、
より好ましくは±5×107 dyn/cm2 以内の応力
になるように制御する。
【0038】図2(c)参照 次いで、DCマグネトロンスパッタ装置を用い、ターゲ
ットとしてAlターゲットを用い、また、スパッタリン
グガスとしてO2 とArを用いたリアクティブスパッタ
法により厚さ30〜100nm、例えば、50nmのエ
ッチングマスクとなるAl2 3 膜14を堆積させる。
なお、この場合のガス圧は2〜6mTorr、例えば、
4mTorrであり、印加電力は0.5〜1.5W/c
2 、例えば0.8W/cm2 である。
【0039】図4(a)参照 図4(a)はAl2 3 膜の応力のスパッタガス圧依存
性を示す図であり、ガス圧が高い方が圧縮応力が小さく
なるが、成膜速度もスパッタガス圧依存性を有してお
り、ガス圧が高いほど成膜速度が小さくなるので、スル
ープットを考慮すると2〜6mTorrのガス圧が望ま
しいことになり、このガス圧において得られるAl2
3 膜の応力は約−1.5×109 dyn/cm2 、即
ち、圧縮応力となる。
【0040】このAl2 3 膜14は50nm程度と薄
いため、ある程度の応力を持つことは許されるが、吸収
体膜であるTa膜13を含めたトータルの応力を±1.
0×108 dyn/cm2 以内にする必要があり、その
ためには、50nmのAl23 膜14の応力は±5.
0×108 dyn/cm2 以内にする必要がある。
【0041】したがって、次に、Al2 3 膜14の応
力を低減するために、大気雰囲気中で300℃の温度に
おいて30分間アニールを行って引張応力側に移動さ
せ、1.5×109 dyn/cm2 であった圧縮応力を
3.0×108 dyn/cm2以内の引張応力にする。
【0042】図4(b)参照 図4(b)は、アニールによる応力の変動を示すもの
で、温度が高いほど応力の変動が大きく、且つ、約30
分程度で応力の変化量は飽和するので、応力補正のため
のアニール処理は250℃以上で、30分以上、より好
適には300℃±20℃で30〜60分のアニール処理
が望ましく、また、一度所定温度でアニール処理を行っ
た場合には、その後の工程において所定温度以下の熱処
理を行っても応力変動は起こらないことになる。
【0043】図5参照 図5は、Al2 3 膜14を設けた場合のTa膜13の
応力変動を示す図であり、Al2 3 膜14を設けたの
ち大気雰囲気中で300℃の温度でアニール処理を行っ
ても、Ta膜13の応力はほとんど変化しないのに対し
て、Al2 3膜14を設けない場合には、図6(b)
において説明したように急速に圧縮応力が大きくなる。
【0044】したがって、Al2 3 膜14を設けたの
ち、フォトレジストのプリベーク等の熱処理工程を行っ
てもTa膜の応力値はほとんど変動しないことになり、
このことは、SIMS(Secondary Ion
Mass Spectroscopy)によるAl2
3 膜で覆ったTa膜中の酸素分析において、アニールに
よる酸素進入が見られなかったことからも確認される。
【0045】図3(d)参照 次いで、Al2 3 膜14等を設けたシリコン基板11
をSiCからなるフレーム15に接着し、このフレーム
15をマスクとしてKOH等を用いたウェット・エッチ
ングによってシリコン基板11をバックエッチして、メ
ンブレンとなるSiC膜12を露出させると共に、残存
するシリコン基板11を支持枠16とする。
【0046】図3(e)参照 次いで、フォトレジストを塗布して200℃でプリベー
クして、電子線露光を行ったのち現像してフォトレジス
トマスク17を形成し、このフォトレジストマスク17
をマスクとして、BCl3 をエッチングガスとしたドラ
イ・エッチングエッチによってAl2 3 膜14をパタ
ーニングする。
【0047】図3(f)参照 次いで、フォトレジストマスク17をアッシング処理に
よって除去したのち、Al2 3 膜パターン(図示せ
ず)をマスクとして、Cl2 ,CHCl3 ,BCl3
混合ガスをエッチングガスとしたドライ・エッチングに
よってTa膜13をパターニングすることによってTa
膜パターン18を形成して、Ta膜パターン18を吸収
体パターンとしたX線マスクが完成する。
【0048】なお、Ta膜13のパターニング工程にお
いて、Al2 3 膜14はCl2 ガスに対するエッチン
グ耐性が大きく、TaとAl2 3 の選択比は50程度
となるので、マイクロローディング効果によるフォトレ
ジストマスクの劣化の影響を受けず、高精度のTa膜パ
ターン18を形成することができる。
【0049】また、この実施の形態においては、Ta膜
13自体の応力をできるかぎり小さくすると共に、その
上に応力補正をしたAl2 3 膜14を酸素進入防止膜
兼エッチングマスクとして設けているので、その後の熱
処理工程においてもTa膜13の応力値が大きくならな
いので、Ta膜13をパターニングしてもその下のメン
ブレンとなるSiC膜12が伸縮することがなく、パタ
ーニングに伴うパターン歪みもなくなる。
【0050】なお、上記の実施の形態の説明において
は、所謂バックエッチ先行型プロセスで説明している
が、バックエッチ先行型プロセスに限られるものではな
く、バックエッチ後行型プロセスに適用しても、応力補
正を行ったAl2 3 膜を設けることによってTa膜の
応力変動を抑制することができ、それによって、パター
ン歪みを抑制することができる。
【0051】また、上記の実施の形態においては、吸収
体膜としてTa膜を用いているが、Taの代わりにW膜
を用いても良いものであり、W膜を用いた場合にも、成
膜条件を制御することによって応力を低減することがで
き、さらに、アニール処理を施すことによって応力を調
整することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、応力を小さくした吸収
体膜上に、応力補正したエッチングマスクを兼ねる酸素
進入防止膜を設けたので、マスク作製工程における熱プ
ロセスにおいても吸収体膜の応力値が一定に保たれ、且
つ、マイクロローディング効果の影響を受けないので、
無歪みで高精度のX線マスクを作製することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の途中までの製造工程の説
明図である。
【図3】本発明の実施の形態の図2以降の製造工程の説
明図である。
【図4】Al2 3 膜の応力の成膜条件及び熱処理条件
依存性の説明図である。
【図5】Ta膜の応力のAl2 3 膜コーティング効果
の説明図である。
【図6】Ta膜の応力の経時変化の説明図である。
【符号の説明】 1 支持体 2 マスク基板 3 吸収体膜 4 マスク補強用枠 5 酸素進入防止膜 6 フォトレジストパターン 7 吸収体膜パターン 11 シリコン基板 12 SiC膜 13 Ta膜 14 Al2 3 膜 15 フレーム 16 支持枠 17 フォトレジストパターン 18 Ta膜パターン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にマスク基板を形成する工程、
    前記マスク基板上に吸収体膜を形成したのち前記吸収体
    膜の応力を±1×108 dyn/cm2 以内に低減する
    工程、前記支持体をマスク補強用枠に接合する工程、及
    び、前記支持体を前記マスク補強用枠側から除去して前
    記マスク基板を露出させたのち、前記吸収体膜をパター
    ニングする工程を含むX線マスクの作製方法において、
    前記吸収体膜の応力低減工程の後に、前記吸収体膜上に
    酸素進入防止膜を形成し、前記酸素進入防止膜の応力を
    補正すると共に、該補正後の熱処理工程の間は前記酸素
    進入防止膜で前記吸収体膜を被覆しておくことを特徴と
    するX線マスクの作製方法。
  2. 【請求項2】 支持体上にマスク基板を形成する工程、
    前記マスク基板上に吸収体膜を形成したのち前記吸収体
    膜の応力を±1×108 dyn/cm2 以内に低減する
    工程、前記支持体をマスク補強用枠に接合する工程、及
    び、前記吸収体膜をパターニングしたのち、前記支持体
    を前記マスク補強用枠側から除去して前記マスク基板を
    露出させる工程を含むX線マスクの作製方法において、
    前記吸収体膜の応力低減工程の後に、前記吸収体膜上に
    酸素進入防止膜を形成し、前記酸素進入防止膜の応力を
    補正すると共に、該補正後の熱処理工程の間は前記酸素
    進入防止膜で前記吸収体膜を被覆しておくことを特徴と
    するX線マスクの作製方法。
  3. 【請求項3】 上記酸素進入防止膜の応力補正を、該補
    正後の熱処理工程に利用される温度以上の温度における
    アニール処理によって行うことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のX線マスクの作製方法。
  4. 【請求項4】 上記酸素進入防止膜が、上記吸収体膜の
    パターニング工程におけるエッチングマスクとなること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のX
    線マスクの作製方法。
  5. 【請求項5】 上記酸素進入防止膜が、酸化アルミから
    なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に
    記載のX線マスクの作製方法。
JP4452996A 1996-03-01 1996-03-01 X線マスクの作製方法 Withdrawn JPH09246137A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4452996A JPH09246137A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 X線マスクの作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4452996A JPH09246137A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 X線マスクの作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09246137A true JPH09246137A (ja) 1997-09-19

Family

ID=12694051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4452996A Withdrawn JPH09246137A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 X線マスクの作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09246137A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990072348A (ko) * 1998-02-17 1999-09-27 포만 제프리 엘 개선된엑스-선마스크구조체
JP5086086B2 (ja) * 2005-09-30 2012-11-28 Hoya株式会社 フォトマスクブランク及びその製造方法、フォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990072348A (ko) * 1998-02-17 1999-09-27 포만 제프리 엘 개선된엑스-선마스크구조체
JP5086086B2 (ja) * 2005-09-30 2012-11-28 Hoya株式会社 フォトマスクブランク及びその製造方法、フォトマスクの製造方法、並びに半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0020776B1 (en) Method of forming patterns
JPH11274067A (ja) X線マスクの応力調整方法
JPH03114049A (ja) シリコンシャドウマスク形成方法
US5665641A (en) Method to prevent formation of defects during multilayer interconnect processing
JP3511802B2 (ja) 金属配線の形成方法
JPH022109A (ja) X線マスク
JPH09246137A (ja) X線マスクの作製方法
JP2001100395A (ja) 露光用マスク及びその製造方法
JPH1092742A (ja) ゲルマニウムを含有する反射防止用の組成物及びそれを用いたパターン形成方法
JPH10150027A (ja) 半導体装置の微細レジストパターンの形成方法
JPH05335216A (ja) X線マスク及びその製造方法
JP2000003845A (ja) X線露光用マスクの製造方法
JP3185871B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US5866302A (en) Pattern formation method
JP3588223B2 (ja) X線マスクの製造方法
JPH05326357A (ja) 接続孔の形成方法
JPS6116530A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS59126634A (ja) パタ−ン形成方法
JP2557916B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2524431B2 (ja) イオン注入阻止方法
JPH0334425A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05175159A (ja) 半導体素子の製造方法
JP3271185B2 (ja) 反射防止膜の製造方法
KR0179339B1 (ko) 감광막패턴 형성방법
JPS58143529A (ja) パタ−ン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506