JPH0924559A - 車両用高圧ホース及びその成形方法 - Google Patents

車両用高圧ホース及びその成形方法

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JPH0924559A
JPH0924559A JP17460695A JP17460695A JPH0924559A JP H0924559 A JPH0924559 A JP H0924559A JP 17460695 A JP17460695 A JP 17460695A JP 17460695 A JP17460695 A JP 17460695A JP H0924559 A JPH0924559 A JP H0924559A
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JP
Japan
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rubber
hose
curved portion
pressure hose
mandrel
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Pending
Application number
JP17460695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutoshi Nishizawa
保敏 西沢
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐圧性に優れ、耐久性が向上する。 【解決手段】車両用高圧ホースは、パイプ状に形成され
た内ゴム12と、その外周面に編上げられた補強糸13
と、補強糸が編上げられた内ゴムの外周面を被覆する外
ゴム14とを備え、配置される箇所に相応して湾曲部が
形成される。湾曲部の断面形状は湾曲部の曲率半径方向
が短径の略楕円に形成され、湾曲部以外の断面形状は真
円に形成される。湾曲部の断面形状の楕円は長径をX、
短径をYとするとき、X/Y=1.05〜1.20であ
ることが好ましい。成形方法は、真直ぐな断面が真円の
第1心金に内ゴムを被覆し、その外周面に補強糸を編上
げて外ゴムを被覆し、生ゴムホースを成形する。第1心
金より生ゴムホースを抜出し、曲率半径方向が短径Yで
ある断面が略楕円の湾曲部を有する第2心金を挿入し、
第2心金を挿入した状態で生ゴムホースを加熱加硫す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ブレーキ等の油
圧機器の配管に主に使用される車両用高圧ホース及びそ
の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の高圧ホースは、チューブ
状の内ゴムの外周面に補強糸を編上げ、この補強糸が編
上げられた内ゴムの外周面に外ゴムを被覆したホース状
のものが知られている。このホースは配管される箇所の
形状に相応して湾曲部が形成された断面が均一の円形形
状の心金を挿入し、この状態でそのゴムホースを加熱加
硫することにより成形される。このように製造された高
圧ホースは耐圧性に優れ、腰が強いのでホースの内部に
高圧力の流体が流れる油圧機器系統に使用されるホース
に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記高圧ホー
スでは、湾曲部が形成された断面が均一の円形形状の心
金を挿入した状態でゴムホースを加熱加硫することから
湾曲部の内側の強度が低下するという不具合があった。
即ち、一般的に棒状部材を折曲げると折曲げ部の外側は
延びて内側は縮み、その相対的な変化量はほぼ等しい関
係にある。図5に示すように、内ゴム2と外ゴム3の間
に補強糸4が編上げられたホース1において、湾曲部以
外の補強糸4の間隔L1に対して湾曲部の外側では補強
糸4の間隔L2は広がり、湾曲部の内側では補強糸4の
間隔L3は狭まる。この結果、湾曲部の内側では補強糸
4が弛む現象が生じる。その弛みのために補強糸4は本
来の補強効果を発揮せず、湾曲部の内側部分のゴム2
a,3aは内部を流れる流体の圧力により膨れ、圧力変
動による繰返し荷重によりその部分の強度が低下する不
具合があった。本発明の目的は、補強糸の弛みを解消し
て、耐圧性に優れ耐久性を向上させた車両用高圧ホース
及びその成形方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1〜図3に示すように、パイプ状に形成された内ゴム
12と、内ゴム12の外周面に編上げられた補強糸13
と、補強糸13が編上げられた内ゴム12の外周面を被
覆する外ゴム14とを備え、配置される箇所に相応して
湾曲部Cが形成された車両用高圧ホースにおいて、湾曲
部Cの断面形状は湾曲部の曲率半径方向が短径Yの略楕
円に形成され、湾曲部C以外の断面形状は真円に形成さ
れた車両用高圧ホースである。
【0005】内ゴム12及び外ゴム14としては、公知
の天然ゴムや合成ゴムは全て単独又はブレンドして使用
することができる。特に、シリコーンゴムとエチレンプ
ロピレンゴムとの共重合材料であれば耐熱性も向上させ
ることができる。その他のゴム用配合剤、例えば加硫
材、加硫促進剤、老化防止剤、充填材も公知のものは全
て用いることができる。補強糸にはアラミド繊維、ポリ
エステル、ナイロン、レーヨン、ビニロン、アラミド繊
維系等の糸又はこれらの混紡糸により形成されたものが
挙げられる。
【0006】請求項2に係る発明は、図1に示すように
請求項1に係る発明において、湾曲部Cの断面形状の楕
円は長径をX、短径をYとするとき、X/Y=1.05
〜1.20である車両用高圧ホースである。
【0007】請求項3に係る発明は、図1、図3及び図
4に示すように、真直ぐな断面が真円の第1心金17に
内ゴム12を被覆しこの内ゴム12の外周面に補強糸1
3を編上げこの補強糸13が編上げられた内ゴム12の
外周面に外ゴム14を被覆して生ゴムホース22を成形
する工程と、第1心金17より生ゴムホース22を抜出
す工程と、抜出された生ゴムホース22に曲率半径方向
が短径Yである断面が略楕円の湾曲部Cを有する第2心
金23を挿入する工程と、第2心金23を挿入した状態
で生ゴムホース22を加熱加硫する工程とを含む車両用
高圧ホースの成形方法である。
【0008】略楕円の湾曲部Cを有する第2心金23を
挿入して加硫することにより湾曲部の断面が略楕円の高
圧ホースを成形することができ、断面を略楕円にするこ
とにより高圧ホースの湾曲部、特に湾曲部の内側に生じ
る補強糸の弛みをその長径方向に引寄せてその弛みを解
消する。
【0009】請求項4に係る発明は、図1に示すように
請求項3に係る発明において、湾曲部Cの断面形状の楕
円は長径をX、短径をYとするとき、X/Y=1.05
〜1.20である車両用高圧ホースの成形方法である。
長径Xと短径Yの比X/Yが1.05〜1.20にする
ことにより最も効率的に補強糸の弛みを解消することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図3に示すように、高圧ホー
ス11はパイプ状に形成された内ゴム12と、内ゴム1
2の外周面に編込まれた補強糸13と、補強糸13が編
上げられた内ゴム12の外周面を被覆する外ゴム14と
を備える。内ゴム12及び外ゴム14はこの例では40
重量%のシリコーンゴムと60重量%のエチレンプロピ
レンゴムとの共重合材料により形成され、補強糸13は
アラミド繊維のマルチフィラメント糸により形成され
る。まず、この高圧ホース11は図4に示すように、押
出し成形装置16により断面が真円の第1心金17の周
面を被覆するパイプ状に成形される。
【0011】本実施の形態における押出し成形装置16
は所定の距離をあけて立設され上記第1心金17の両端
を保持する図示しない一対のホルダと、これらのホルダ
を結ぶ直線方向に延びて設けられたレール上を往復動可
能な内ゴム押出し機18及び外ゴム押出し機19とによ
り構成され、内ゴム押出し機18の外周面には図示しな
い一対のボビンが回転可能に設けられる。一対のボビン
が内ゴム押出し機18の外周面に沿って互いに反対方向
に回転することにより繰り出された補強糸13,13
は、内ゴム押出し機18から外ゴム押出し機19に向っ
て突設された補強糸案内具21に案内されて内ゴム12
の周囲に編上げられるようになっている。
【0012】第1心金17の外周面に離型剤を塗布し、
その両端を図示しないホルダに保持する。補強糸13,
13の先端を補強糸案内具21を介して第1心金17に
巻付ける。内ゴム押出し機18及び外ゴム押出し機19
を所定の速度で図の実線矢印方向に移動させると、内ゴ
ム押出し機18により内ゴム12の生地12aが第1心
金17の外周面を被覆するように押出され、この押出さ
れた内ゴム12の生地12aの外周面には図示しない一
対のボビンが互いに反対方向に回転することにより補強
糸13,13が編上げられ、更に外ゴム押出し機19に
より外ゴム14の生地14aが押出されて補強糸13,
13が編上げられた内ゴム12の生地12aの外周面が
被覆され、未加硫状態の生ゴムホース22が成形され
る。このようにして成形された生ゴムホース22は第1
心金17をホルダから外され、第1心金17から抜き出
されて次の工程に送られる。
【0013】図3に示すように、抜出された生ゴムホー
ス22には第2心金23が挿入される。第2心金23は
高圧ホース11が実際に配置される箇所に相応して湾曲
しており、湾曲部Cの断面形状は略楕円(図1)に形成
され、その湾曲部C以外の断面形状は真円(図2)に形
成される。この例における湾曲部の曲率半径は50mm
であり、湾曲部の断面形状は曲率半径方向が短径である
略楕円に形成される。図1及び図2に示すように、真円
の直径Zは18mmであり、生ゴムホース22に挿入可
能な寸法を有し、湾曲部の断面形状の楕円は長径Xが2
0mm、短径Yは真円の直径と同じ18mmであり、X
/Y=1.11である。
【0014】第2心金23が挿入された状態で生ゴムホ
ース22は加熱加硫されて高圧ホース11になる。加熱
加硫された後は第2心金23を高圧ホース11から抜き
出すことにより湾曲部の断面形状が略楕円に形成され、
湾曲部以外の断面形状は真円に形成された高圧ホース1
1を得る。このように製造された高圧ホース11は耐熱
性に優れ、腰が強いので、ホース11内に高圧力が繰返
し作用しても破損せず、図示しないが車両の所定の高圧
力が加わる流体の配管として使用される。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、内
ゴムと、その外周面に編上げられた補強糸と、補強糸が
編上げられた内ゴムの外周面を被覆する外ゴムとを備え
た車両用高圧ホースの湾曲部の断面形状を略楕円に形成
したので、湾曲部、特にその内側に生じる補強糸の弛み
をその長径方向に引寄せて弛みを解消させる。この結
果、補強糸はその補強作用を発揮して高圧ホースの耐圧
性及び耐久性を向上させることができる。また、内ゴム
の生地を押出して第1心金の外周面を被覆し、内ゴムの
生地の外周面に補強糸を編上げ、更に外ゴムの生地を押
出して補強糸が編上げられた内ゴムの生地の外周面を被
覆した生ゴムホースに、断面が略楕円の湾曲部を有する
第2心金を挿入した状態で加熱加硫するので、従来の高
圧ホースの製造方法と比較して製造工程数が増加するこ
となく、製造コストを押上げることなく、高圧ホースの
耐圧性及び耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例である高圧ホースに第2心金が挿
入された状態を示す図3のA−A線断面図。
【図2】図3のB−B線断面図。
【図3】その高圧ホースに第2心金が挿入された状態を
示す図。
【図4】その生ゴムホースを押出し成形装置により製造
している状態を示す図。
【図5】従来例を示す高圧ホースの断面図。
【符号の説明】
11 高圧ホース 12 内ゴム 13 補強糸 14 外ゴム 17 第1心金 22 生ゴムホース 23 第2心金
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08 105:24

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ状に形成された内ゴム(12)と、前
    記内ゴム(12)の外周面に編上げられた補強糸(13)と、前
    記補強糸(13)が編上げられた前記内ゴム(12)の外周面を
    被覆する外ゴム(14)とを備え、配置される箇所に相応し
    て湾曲部(C)が形成された車両用高圧ホースにおいて、 前記湾曲部(C)の断面形状は前記湾曲部の曲率半径方向
    が短径(Y)の略楕円に形成され、 前記湾曲部(C)以外の断面形状は真円に形成されたこと
    を特徴とする車両用高圧ホース。
  2. 【請求項2】 湾曲部(C)の断面形状の楕円は長径を
    X、短径をYとするとき、X/Y=1.05〜1.20
    である請求項1記載の車両用高圧ホース。
  3. 【請求項3】 真直ぐな断面が真円の第1心金(17)に内
    ゴム(12)を被覆しこの内ゴム(12)の外周面に補強糸(13)
    を編上げこの補強糸(13)が編上げられた内ゴム(12)の外
    周面に外ゴム(14)を被覆して生ゴムホース(22)を成形す
    る工程と、 前記第1心金(17)より前記生ゴムホース(22)を抜出す工
    程と、 前記抜出された生ゴムホース(22)に曲率半径方向が短径
    (Y)である断面が略楕円の湾曲部(C)を有する第2心金(2
    3)を挿入する工程と、 前記第2心金(23)を挿入した状態で前記生ゴムホース(2
    2)を加熱加硫する工程とを含む車両用高圧ホースの成形
    方法。
  4. 【請求項4】 第2心金(23)の湾曲部(C)の断面形状の
    楕円は長径をX、短径をYとするとき、X/Y=1.0
    5〜1.20である請求項3記載の車両用高圧ホースの
    成形方法。
JP17460695A 1995-07-11 1995-07-11 車両用高圧ホース及びその成形方法 Pending JPH0924559A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292300A (ja) * 2006-03-28 2007-11-08 Tokai Rubber Ind Ltd 樹脂複合ホース及びその製造方法
JP2015055261A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 住友理工株式会社 樹脂ホースおよびその製造方法

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