JPH07133886A - 繊維補強ホース - Google Patents

繊維補強ホース

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Publication number
JPH07133886A
JPH07133886A JP5282975A JP28297593A JPH07133886A JP H07133886 A JPH07133886 A JP H07133886A JP 5282975 A JP5282975 A JP 5282975A JP 28297593 A JP28297593 A JP 28297593A JP H07133886 A JPH07133886 A JP H07133886A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
reinforcing
spiral
fiber
surface layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5282975A
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English (en)
Inventor
Toshio Hayashi
俊男 林
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Kurashiki Kako Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Kako Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5282975A priority Critical patent/JPH07133886A/ja
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】隣接する2つのスパイラル層の補強糸同士が擦
れ合って摩耗するのを防止することにより、スパイラル
編みの補強層を有する繊維補強ホースの耐久性を向上さ
せる。 【構成】内面層3と外面層5との間に補強層7を設け
る。補強層7は2つのスパイラル層11A,11Bを有
する。両スパイラル層11A,11Bの間に、中間層1
3を設ける。中間層13をゴムにより形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強糸が編み組みされ
た補強層を有する繊維補強ホースに関し、特に補強糸の
摩耗対策に係る。
【0002】
【従来の技術】一般に、繊維補強ホース、例えば繊維補
強ゴムホースは優れた耐圧性を有し、ゴム単層から成る
ゴムホースでは耐えられないような高圧の流体を移送す
るために使用されている。上記繊維補強ホースは、基本
的には内面層と、外面層と、該内面層と外面層との間に
設けられた補強層とから成る。該補強層は補強糸を編み
組みすることによって形成されており、いくつかある編
み組み方式のうち、代表的なものとしてブレード編みと
スパイラル編みとがある。近年、編み組み速度が大きく
生産性に優れたスパイラル編みが広く採用されてきてい
る。スパイラル編みは例えば実開昭63−171781
号公報に開示されており、図4に示すように、スパイラ
ル編みされた補強層aは2つのスパイラル層b,bから
形成され、該2つのスパイラル層b,bはそれぞれ別個
に補強糸cが巻回されることによって形成されている。
ここで、dは内面層、eは外面層である。一方、図示し
ないが、ブレード編みは、複数の補強糸を互いに組み合
わすことによって補強層が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、補強層がスパ
イラル編みされた繊維補強ホースは、ブレード編みされ
たものに比べて耐久性が劣り、耐圧性の1つの指標であ
る破裂圧力が短期間で低下するという問題があった。こ
の問題は大径のホースほど顕著である。耐久性が劣る原
因は、ホース使用中に補強糸が擦れ合い摩耗により切断
あるいは、引張強度低下のため、補強糸による補強効果
が低下することである。
【0004】すなわち、上記ブレード編みされた補強層
では補強糸が互いに組み合わされているため補強糸は移
動しにくく、補強糸の摩耗が生じにくい。これに対し
て、スパイラル編みされた補強層aでは、2つのスパイ
ラル層b,bはそれぞれ別個に補強糸cが巻回されてい
るため、急激な内圧の上昇によって内面層dが図5の正
常な状態から図6の膨脹した状態に変化すると、各スパ
イラル層b,bの補強糸cの編み角度θが大きく変化す
る。また、繊維補強ホースが振動によって変形すると、
2つのスパイラル層b,bの各補強糸cは、図5の矢視
fに示すように、それぞれの巻回方向に往復移動する。
これらの原因により、2つのスパイラル層b,bの補強
糸cは激しく擦れ合い、摩耗により切断あるいは、引張
強度低下し易く、スパイラル編みされた繊維補強ホース
はブレード編みされたものよりも早く耐久性が低下する
ことになる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あって、隣接する2つのスパイラル層の補強糸同士が擦
れ合って摩耗するのを防止することにより、スパイラル
編みの補強層を有する繊維補強ホースの耐久性を向上さ
せることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明が講じた解決手段は、繊維補強
ホースとして、内側を流体が流通する筒状の内面層と、
筒状の外面層と、上記内面層と外面層との間に設けられ
た複数のスパイラル層から成る補強層とを備え、上記各
スパイラル層はそれぞれ補強糸がスパイラル編みされて
いることを前提とする。そして、隣接する2つの上記ス
パイラル層の間に、該2つのスパイラル層のそれぞれの
補強糸よりも柔らかい材料から成る中間層を設ける構成
とする。
【0007】請求項2に係る発明は請求項1に係る発明
の一態様であり、上記中間層をゴムにより形成するもの
である。
【0008】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
隣接する2つのスパイラル層の間に中間層が設けられて
いるので、2つのスパイラル層は離間して補強糸同士の
擦れ合いがなくなる。補強糸は中間層、内面層および外
面層に包み込まれるので、ホースが変形しても移動しに
くい。また、中間層は各スパイラル層の補強糸よりも柔
らかい材料から成るので、各スパイラル層の補強糸が中
間層によって摩耗する程度は補強糸同士が擦れ合う場合
よりも小さい。
【0009】ここで、請求項2に係る発明では、上記中
間層がゴムにより形成されているので、ゴムの柔らかさ
により、中間層が補強糸に密着して補強糸の移動が規制
されると共に補強糸が中間層との擦れ合いによって摩耗
する程度も小さい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は本発明の一実施例に係る繊維補強ホースを示
す。該繊維補強ホース1は、例えば自動車のラジエータ
用ホースとして使用される。該繊維補強ホース1は、内
側を流体が流通する筒状の内面層3と、該内面層3より
も外側に設けられた筒状の外面層5と、上記内面層3と
外面層5との間に設けられた補強層7とから構成されて
いる。
【0011】上記内面層3および外面層5の素材は、天
然ゴムまたは合成ゴムである。上記補強層7は、スパイ
ラル編みによりそれぞれ補強糸9が編み組みされた2つ
のスパイラル層11A,11Bから構成されている。上
記両スパイラル層11A,11Bは、それぞれ別個に且
つ異なる方向に補強糸9が巻回され、各スパイラル層1
1A,11Bの補強糸9が互いに交差するようになって
いる。補強糸9を構成する繊維としては、レーヨン繊
維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、アラミド系繊維
および炭素繊維のうちの1種、または混紡することによ
って2種以上を用いている。
【0012】上記両スパイラル層11A,11Bの間に
は、これらスパイラル層11A,11Bのそれぞれの補
強糸9よりも柔らかい材料から成る中間層13が設けら
れている。図2に示すように、該中間層13は内側スパ
イラル層11Aの補強糸9の間に充填されて内面層3の
外面に接触している一方、中間層13の外面に外側スパ
イラル層11Bの補強糸9が巻回されている。これによ
り、内側スパイラル層11Aの補強糸9は内面層3と中
間層13とに包み込まれている一方、外側スパイラル層
11Bの補強糸9は中間層13と外面層5とに包み込ま
れている。上記中間層13は天然ゴムまたは合成ゴムに
より形成されている。
【0013】図3は上記繊維補強ホース1を連続して製
造するホース製造装置15を示す。該ホース製造装置1
5は左方から順に、内面層3を形成する内面層形成用押
出装置17と、内側スパイラル層11Aを形成する内側
スパイラル層形成用編組装置19と、中間層13を形成
する中間層形成用押出装置21と、外側スパイラル層1
1Bを形成する外側スパイラル層形成用編組装置23
と、外面層5を形成する外面層形成用押出装置25と、
冷却装置27と、切断装置29とから構成されている。
【0014】次に、上記ホース製造装置15により上記
繊維補強ホース1を製造する方法について説明する。ま
ず、内面層形成用押出装置17により加熱して可塑化し
たゴムを押し出し、内面層3を形成する。該内面層3を
下側スパイラル層形成用編組装置19に送り、内面層3
の外周面に補強糸9を一方向に巻回していき、内側スパ
イラル層11Aを形成する。次に、中間層形成用押出装
置21により内側スパイラル層11Aの外周面に加熱可
塑化したゴムを積層していき、中間層13を形成する。
次に、外側スパイラル層形成用編組装置23により、中
間層13の外周面に補強糸9を、内側スパイラル層11
Aの補強糸9の巻回方向とは逆方向に巻回していき、外
側スパイラル層11Bを形成する。次に、外面層形成用
押出装置25により外側スパイラル層11Bの外周面に
加熱可塑化したゴムを積層していき、外面層5を形成
し、積層体を製造する。該積層体を冷却装置27により
冷却した後、切断装置29により所定長さに切断して、
定寸の未加硫ホース31を製造する。
【0015】該未加硫ホース31は、ホース製造装置1
5とは別に設置された加硫装置により加硫され、製品で
ある繊維補強ホース1が製造される。なお、加硫装置を
冷却装置27と切断装置29との間に設けることによっ
て、ホース製造装置15により加硫された最終製品まで
製造するようにしてもよい。また、上記繊維補強ホース
1は必ずしも連続製造される必要はなく、上記ホース製
造装置15を構成する各装置17,19,21,23,
25,27,29が連続する製造ライン上に配置されて
なくてもよい。
【0016】次に、上記実施例の作用効果について説明
すると、繊維補強ホースにおける、隣接する上記両スパ
イラル層11A,11Bの間に中間層13が設けられて
いるので、上記両スパイラル層11A,11Bは離間し
て補強糸9同士の擦れ合いがなくなる。補強糸9は中間
層13、内面層3および外面層5に包み込まれることに
なり、ホースの変形に対して移動しにくい。また、中間
層13は各スパイラル層11A,11Bの補強糸9より
も柔らかい材料により形成されているので、各スパイラ
ル層11A,11Bの補強糸9が中間層13によって摩
耗する程度は補強糸9同士が擦り合う場合に比べて小さ
い。したがって、上記両スパイラル層11A,11Bの
補強糸9の摩耗の程度を低減することができ、スパイラ
ル編みされた繊維補強ホース1の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0017】しかも、上記中間層13はゴムから成るの
で、ゴムの柔らかさにより、中間層13が補強糸9に密
着して補強糸9の移動を規制できると共に補強糸9が中
間層13によって摩耗する程度も小さくでき、スパイラ
ル編みされた繊維補強ホース1の耐久性をより向上させ
ることができる。
【0018】なお、本発明の繊維補強ホース1は、補強
層7が2つのスパイラル層11A,11Bから成るもの
に限らず、補強層7が3つ以上のスパイラル層から成る
ものであってもよい。
【0019】また、本発明の繊維補強ホース1は、上記
実施例のような内面層3および外面層5がゴムにより形
成されたゴムホースに限らず、内面層3および外面層5
が合成樹脂により形成された樹脂ホースであってもよ
い。
【0020】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明の繊
維補強ホースによれば、隣接する2つのスパイラル層の
間に中間層が設けられているので、2つのスパイラル層
を互いに離間させて補強糸同士の擦れ合いを解消すると
共に補強糸が中間層、内面層および外面層に包み込まれ
ることによって補強糸の移動を規制できる一方、中間層
が柔らかい材料から成ることにより補強糸が中間層によ
って摩耗することはほとんどないため、補強糸の摩耗の
程度を低減することができ、スパイラル編みされた繊維
補強ホースの耐久性を向上させることができる。
【0021】特に、請求項2に係る発明の繊維補強ホー
スによれば、上記中間層がゴムにより形成されており、
ゴムの柔らかさにより、中間層が補強糸に密着して補強
糸の移動を規制できると共に補強糸が中間層によって摩
耗する程度も小さくでき、スパイラル編みされた繊維補
強ホースの耐久性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上記繊維補強ホースであって、該ホースを階段
状に切断して2つのスパイラル層および中間層を示す斜
視図である。
【図2】上記繊維補強ホースの縦断面図である。
【図3】上記繊維補強ホースの製造に使用するホース製
造装置の概略図である。
【図4】従来の繊維補強ホースであって、該ホースを階
段状に切断して2つのスパイラル層を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の繊維補強ホースの補強層の正面図であ
る。
【図6】従来の繊維補強ホースの補強層であって、内面
層が膨脹したために補強糸の編み角度が変化した状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 繊維補強ホース 3 内面層 5 外面層 7 補強層 9 補強糸 11A 内側スパイラル層 11B 外側スパイラル層 13 中間層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側を流体が流通する筒状の内面層と、
    筒状の外面層と、上記内面層と外面層との間に設けられ
    た複数のスパイラル層から成る補強層とを備え、上記各
    スパイラル層はそれぞれ補強糸がスパイラル編みされて
    いる繊維補強ホースであって、 隣接する2つの上記スパイラル層の間には、該2つのス
    パイラル層のそれぞれの補強糸よりも柔らかい材料から
    成る中間層が設けられていることを特徴とする繊維補強
    ホース。
  2. 【請求項2】 上記中間層はゴムにより形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の繊維補強ホース。
JP5282975A 1993-11-12 1993-11-12 繊維補強ホース Pending JPH07133886A (ja)

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JP5282975A JPH07133886A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 繊維補強ホース

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JP5282975A JPH07133886A (ja) 1993-11-12 1993-11-12 繊維補強ホース

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JPH07133886A true JPH07133886A (ja) 1995-05-23

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JP (1) JPH07133886A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015186799A1 (ja) * 2014-06-05 2015-12-10 株式会社トヨックス メタル調可撓管
CN105383030A (zh) * 2015-11-24 2016-03-09 潍坊市精达塑料机械有限公司 一种pvc纤维双层塑筋螺旋软管生产线

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WO2015186799A1 (ja) * 2014-06-05 2015-12-10 株式会社トヨックス メタル調可撓管
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031224