JPH09245371A - 光デイスク及びその製造方法 - Google Patents
光デイスク及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH09245371A JPH09245371A JP8083159A JP8315996A JPH09245371A JP H09245371 A JPH09245371 A JP H09245371A JP 8083159 A JP8083159 A JP 8083159A JP 8315996 A JP8315996 A JP 8315996A JP H09245371 A JPH09245371 A JP H09245371A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical disk
- disk
- substrate
- optical
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は、光デイスク及びその製造方法に関
し、デイスク上の印刷物の視認性を及びデイスク貼り合
わせ強度を向上する。 【解決手段】所定厚の光透過性のデイスク基板（１１、
１２、３１）を貼り合わせて形成される貼り合せ型の光
デイスク（１０、３０）において、信号読み出しされな
い印刷領域を有するデイスク基板（１２、３１）の少な
くとも何方か一面側に光学的反射率の低い低反射面（１
２Ｃ、３１Ａ）を設けることにより、印刷領域に印刷さ
れたもの（ＬＡ）の二重映りを防止し得る。
し、デイスク上の印刷物の視認性を及びデイスク貼り合
わせ強度を向上する。 【解決手段】所定厚の光透過性のデイスク基板（１１、
１２、３１）を貼り合わせて形成される貼り合せ型の光
デイスク（１０、３０）において、信号読み出しされな
い印刷領域を有するデイスク基板（１２、３１）の少な
くとも何方か一面側に光学的反射率の低い低反射面（１
２Ｃ、３１Ａ）を設けることにより、印刷領域に印刷さ
れたもの（ＬＡ）の二重映りを防止し得る。
Description
【０００１】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術（図６） 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態（図１〜図５） 発明の効果
【０００２】
【発明の属する技術分野】本発明は光デイスク及びその
製造方法に関し、特に貼り合せ型の光デイスクに適用し
て好適なものである。
製造方法に関し、特に貼り合せ型の光デイスクに適用し
て好適なものである。
【０００３】
【従来の技術】近年、音声や画像のデイジタルデータを
記録する大容量のデイスク記録媒体としてDVD(Digital
Versatail Disk) 規格の光デイスクが開発されている。
このDVD 規格では光デイスクの記憶容量を増やすため
に、各々情報記録層をもつた２枚の光デイスク基板を貼
り合わせた貼り合せ型の光デイスクが提案されている。
ところで光デイスクとして記憶容量をそれほど必要とし
ない記録対象に用いるものについては、情報記録層が一
層のみのDVD 規格の光デイスクも用いられる。
記録する大容量のデイスク記録媒体としてDVD(Digital
Versatail Disk) 規格の光デイスクが開発されている。
このDVD 規格では光デイスクの記憶容量を増やすため
に、各々情報記録層をもつた２枚の光デイスク基板を貼
り合わせた貼り合せ型の光デイスクが提案されている。
ところで光デイスクとして記憶容量をそれほど必要とし
ない記録対象に用いるものについては、情報記録層が一
層のみのDVD 規格の光デイスクも用いられる。
【０００４】ところでこの種の光デイスクはデイスク一
枚の厚みが0.6 〔mm〕程度と薄いため機械的強度が低
い。そこで情報記録層が一層の場合でも、デイスク強度
をもたせるために二枚のデイスクを貼り合わせて貼り合
せ型のデイスク構造をとるようにしている。すなわち情
報記録層が一層の光デイスクは、情報を記録した情報記
録基板に情報を記録しないダミー基板を貼り合わせて片
面読み出しのみの光デイスクとしている。この片面読み
出し用の光デイスクではダミー基板側からの読み出しは
行われないので、ダミー基板表面にデイスクの内容に関
する情報を記したデイスクレーベル等を印刷することが
できる。
枚の厚みが0.6 〔mm〕程度と薄いため機械的強度が低
い。そこで情報記録層が一層の場合でも、デイスク強度
をもたせるために二枚のデイスクを貼り合わせて貼り合
せ型のデイスク構造をとるようにしている。すなわち情
報記録層が一層の光デイスクは、情報を記録した情報記
録基板に情報を記録しないダミー基板を貼り合わせて片
面読み出しのみの光デイスクとしている。この片面読み
出し用の光デイスクではダミー基板側からの読み出しは
行われないので、ダミー基板表面にデイスクの内容に関
する情報を記したデイスクレーベル等を印刷することが
できる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところでデイスク一枚
分の厚みがあるとデイスク表面の印刷物が、光学的に平
坦にされたデイスクの反対側の面において反射して、印
刷物を二重映りをさせる。すなわち図６に示すように、
片面読み出し用の光デイスク１においてダミー基板２の
表面２ＡにデイスクレーベルＬＡを印刷した場合、ダミ
ー基板２上の印刷面と光学反射膜２Ａとの間が離れてい
るとデイスクレーベルＬＡの像がデイスク貼り合せ面の
光学反射面２Ａに映される。このためデイスクレーベル
ＬＡが二重映しとなつて見えにくくなるという問題があ
る。また貼り合せ型の光デイスク１を形成する場合、ダ
ミー基板２の貼り合せ面が平坦であると表面積が小さく
なるため、デイスク同士を貼り合わせる接着力が弱くな
るという問題があつた。
分の厚みがあるとデイスク表面の印刷物が、光学的に平
坦にされたデイスクの反対側の面において反射して、印
刷物を二重映りをさせる。すなわち図６に示すように、
片面読み出し用の光デイスク１においてダミー基板２の
表面２ＡにデイスクレーベルＬＡを印刷した場合、ダミ
ー基板２上の印刷面と光学反射膜２Ａとの間が離れてい
るとデイスクレーベルＬＡの像がデイスク貼り合せ面の
光学反射面２Ａに映される。このためデイスクレーベル
ＬＡが二重映しとなつて見えにくくなるという問題があ
る。また貼り合せ型の光デイスク１を形成する場合、ダ
ミー基板２の貼り合せ面が平坦であると表面積が小さく
なるため、デイスク同士を貼り合わせる接着力が弱くな
るという問題があつた。
【０００６】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、デイスク表面に印刷された印刷物の視認性を良くす
ると共に、デイスクを貼り合わせる接着力を向上し得る
光デイスク及びその製造方法を提案しようとするもので
ある。
で、デイスク表面に印刷された印刷物の視認性を良くす
ると共に、デイスクを貼り合わせる接着力を向上し得る
光デイスク及びその製造方法を提案しようとするもので
ある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定厚の光透過性のデイスク基板
を貼り合わせて形成される貼り合せ型の光デイスクにお
いて、信号読み出しされない印刷領域を有するデイスク
基板の少なくとも何方か一面側に光学的反射率の低い低
反射面を設けることにより、印刷領域に印刷されたもの
の二重映りを防止し得る。さらに本発明においては、低
反射面を梨地状とすることにより、デイスク基板同士を
貼り合わせる接着力を向上し得る。
め本発明においては、所定厚の光透過性のデイスク基板
を貼り合わせて形成される貼り合せ型の光デイスクにお
いて、信号読み出しされない印刷領域を有するデイスク
基板の少なくとも何方か一面側に光学的反射率の低い低
反射面を設けることにより、印刷領域に印刷されたもの
の二重映りを防止し得る。さらに本発明においては、低
反射面を梨地状とすることにより、デイスク基板同士を
貼り合わせる接着力を向上し得る。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
施例を詳述する。
【０００９】図１において、１０は全体として本発明に
よる貼合わせ型光デイスク（以下、単に光デイスクと呼
ぶ）を示し、貼り合わせる一方の光デイスク基板１１に
信号を記録し、他方の光デイスク基板１２を信号を記録
しないダミー基板として用いる。すなわち光デイスク１
０は、記録信号に応じた凹凸パターン面１１Ａに第１の
反射膜層１１Ｂが形成されてなる信号記録面１１Ｃを有
する第１の光デイスク基板１１と、梨地面１２Ｃを有す
る第２の光デイスク基板１２とが、光デイスク基板１１
の信号記録面１１Ｃ及び光デイスク基板１２の梨地面１
２Ｃ側を貼合わせ面として接着剤１３によつて貼り合わ
されて形成される。また光デイスク１０のダミー基板と
なる光デイスク基板１２のデイスク表面１２Ｄにはデイ
スク内に記録されたものの内容について記したデイスク
レーベルＬＡが印刷される。
よる貼合わせ型光デイスク（以下、単に光デイスクと呼
ぶ）を示し、貼り合わせる一方の光デイスク基板１１に
信号を記録し、他方の光デイスク基板１２を信号を記録
しないダミー基板として用いる。すなわち光デイスク１
０は、記録信号に応じた凹凸パターン面１１Ａに第１の
反射膜層１１Ｂが形成されてなる信号記録面１１Ｃを有
する第１の光デイスク基板１１と、梨地面１２Ｃを有す
る第２の光デイスク基板１２とが、光デイスク基板１１
の信号記録面１１Ｃ及び光デイスク基板１２の梨地面１
２Ｃ側を貼合わせ面として接着剤１３によつて貼り合わ
されて形成される。また光デイスク１０のダミー基板と
なる光デイスク基板１２のデイスク表面１２Ｄにはデイ
スク内に記録されたものの内容について記したデイスク
レーベルＬＡが印刷される。
【００１０】ここでこの光デイスク１０は、図２（Ａ）
〜図２（Ｆ）、図３（Ａ）〜図３（Ｅ）及び図４（Ａ）
〜図４（Ｆ）に示す以下の工程により製造される。まず
極めて平滑に研磨されたガラス板２０の一面２０Ａにフ
オトレジスト２１を薄く塗布（図２（Ａ））し、当該フ
オトレジスト２１を記録信号のピツト位置に応じてレー
ザ光でスポツト露光することにより記録信号を記録した
後、これを現像することによりガラス板２０の一面２０
Ａに、フオトレジスト２１に記録した記録信号を形成す
る（図２（Ｂ）及び（Ｃ））。
〜図２（Ｆ）、図３（Ａ）〜図３（Ｅ）及び図４（Ａ）
〜図４（Ｆ）に示す以下の工程により製造される。まず
極めて平滑に研磨されたガラス板２０の一面２０Ａにフ
オトレジスト２１を薄く塗布（図２（Ａ））し、当該フ
オトレジスト２１を記録信号のピツト位置に応じてレー
ザ光でスポツト露光することにより記録信号を記録した
後、これを現像することによりガラス板２０の一面２０
Ａに、フオトレジスト２１に記録した記録信号を形成す
る（図２（Ｂ）及び（Ｃ））。
【００１１】続いて記録信号に応じた凹凸パターンの表
面にスパツタリング又は化学メツキ等により導電化膜層
２２を形成する（図２（Ｄ））。さらにこの導電化膜層
２２上に電気メツキ等によりニツケル等でなる所定の厚
みのメツキ層２３を形成した後（図２（Ｅ））、これら
導電化膜層２２とメツキ層２３とでなるスタンパ部２４
を引き剥がし、そのピツト面に付着したフオトレジスト
２１等を洗い流す。さらに打ち抜き用のシヤー（図示せ
ず）等を用いてドーナツ状の形状に打ち抜く。これによ
り記録信号に応じた凹凸パターン面を有する第１のスタ
ンパ２５を得る（図２（Ｆ））。
面にスパツタリング又は化学メツキ等により導電化膜層
２２を形成する（図２（Ｄ））。さらにこの導電化膜層
２２上に電気メツキ等によりニツケル等でなる所定の厚
みのメツキ層２３を形成した後（図２（Ｅ））、これら
導電化膜層２２とメツキ層２３とでなるスタンパ部２４
を引き剥がし、そのピツト面に付着したフオトレジスト
２１等を洗い流す。さらに打ち抜き用のシヤー（図示せ
ず）等を用いてドーナツ状の形状に打ち抜く。これによ
り記録信号に応じた凹凸パターン面を有する第１のスタ
ンパ２５を得る（図２（Ｆ））。
【００１２】また図３（Ａ）〜図３（Ｅ）に示すように
梨地面を有する第２のスタンパの場合、ガラス板２０の
一面２０Ａにフオトレジスト２１を薄く塗布（図３
（Ａ））した後、図３（Ｂ）においてフオトレジスト２
１が塗布された感光基板上をレーザ光で梨地模様に露光
することにより梨地模様を形成する。これを現像するこ
とによりガラス板２０の一面２０Ａに、梨地状の面を形
成する（図３（Ｃ））。以下、所定厚のメツキ層２３を
形成した後（図３（Ｄ））、このメツキ層２３でなるス
タンパ部を引き剥がし、フオトレジスト２１等を洗い流
す。さらに打ち抜き用のシヤー等を用いてドーナツ状の
形状に打ち抜く。これによつて梨地面を有する第２のス
タンパ３５（図３（Ｅ））を得る。
梨地面を有する第２のスタンパの場合、ガラス板２０の
一面２０Ａにフオトレジスト２１を薄く塗布（図３
（Ａ））した後、図３（Ｂ）においてフオトレジスト２
１が塗布された感光基板上をレーザ光で梨地模様に露光
することにより梨地模様を形成する。これを現像するこ
とによりガラス板２０の一面２０Ａに、梨地状の面を形
成する（図３（Ｃ））。以下、所定厚のメツキ層２３を
形成した後（図３（Ｄ））、このメツキ層２３でなるス
タンパ部を引き剥がし、フオトレジスト２１等を洗い流
す。さらに打ち抜き用のシヤー等を用いてドーナツ状の
形状に打ち抜く。これによつて梨地面を有する第２のス
タンパ３５（図３（Ｅ））を得る。
【００１３】次に図４（Ａ）〜図４（Ｆ）に示すよう
に、上述の方法によつて製造された第１及び第２のスタ
ンパ２５及び３５を金型としてプラスチツク材料を用い
て射出成形によつて記録信号に応じた凹凸パターン面１
１Ａを有する光デイスク基板１１ＡＸを成形した後（図
４（Ａ））、光デイスク基板１１ＡＸの凹凸パターン面
１１Ａに反射膜層１１Ｂを形成して信号記録面１１Ｃを
形成することにより光デイスク基板１１を得る（図４
（Ｂ））。
に、上述の方法によつて製造された第１及び第２のスタ
ンパ２５及び３５を金型としてプラスチツク材料を用い
て射出成形によつて記録信号に応じた凹凸パターン面１
１Ａを有する光デイスク基板１１ＡＸを成形した後（図
４（Ａ））、光デイスク基板１１ＡＸの凹凸パターン面
１１Ａに反射膜層１１Ｂを形成して信号記録面１１Ｃを
形成することにより光デイスク基板１１を得る（図４
（Ｂ））。
【００１４】同様にスタンパ３５を金型として梨地面１
２Ａを有する光デイスク基板１２ＡＸを成形した後（図
４（Ｃ））、金属地のデザインを設定する場合には光デ
イスク基板１２ＡＸの梨地面１２Ａに金属膜層１２Ｂを
形成して梨地面１２Ｃを形成することにより光デイスク
基板１２を得る（図４（Ｄ））。この場合の金属膜層１
２Ｂはデザイン上設けられるものであるから、特に必要
のない場合はこの金属膜層１２Ｂを形成する工程は省い
ても良い。かくして、基板表面に信号記録面１１Ｃが形
成された光デイスク基板１１及び反射率の低い梨地面１
２Ｃが形成された光デイスク基板１２がそれぞれ形成さ
れる。
２Ａを有する光デイスク基板１２ＡＸを成形した後（図
４（Ｃ））、金属地のデザインを設定する場合には光デ
イスク基板１２ＡＸの梨地面１２Ａに金属膜層１２Ｂを
形成して梨地面１２Ｃを形成することにより光デイスク
基板１２を得る（図４（Ｄ））。この場合の金属膜層１
２Ｂはデザイン上設けられるものであるから、特に必要
のない場合はこの金属膜層１２Ｂを形成する工程は省い
ても良い。かくして、基板表面に信号記録面１１Ｃが形
成された光デイスク基板１１及び反射率の低い梨地面１
２Ｃが形成された光デイスク基板１２がそれぞれ形成さ
れる。
【００１５】続いてこれらの光デイスク基板１１及び１
２の信号記録面１１Ｃ及び梨地面１２Ｃ側同士を貼合わ
せ面として、光デイスク基板１１及び１２を接着剤１３
によつて貼り合わせる（図４（Ｅ））。この場合、光デ
イスク基板１２の貼り合わせ面がざらついて凸凹した梨
地面１２Ｃとなつているので表面積を広くかせげ、信号
記録面１１Ｃとの貼り合わせ面同士の接着力を向上し得
る。このようにして形成された貼り合せ型デイスクのう
ち、ダミー基板となる光デイスク基板１２のデイスク表
面１２ＤにデイスクレーベルＬＡを印刷する（図４
（Ｆ））。ここで光デイスク基板１２の上方から表面に
印刷されたデイスクレーベルＬＡを見た場合、デイスク
レーベルＬＡの像は光デイスク基板１２の下面において
梨地面１２Ｃによつて輪郭がぼやかされて、ほとんど映
らない状態となる。これにより印刷されたレーベルが二
重映りしない貼り合せ型の光デイスク１０を形成し得
る。
２の信号記録面１１Ｃ及び梨地面１２Ｃ側同士を貼合わ
せ面として、光デイスク基板１１及び１２を接着剤１３
によつて貼り合わせる（図４（Ｅ））。この場合、光デ
イスク基板１２の貼り合わせ面がざらついて凸凹した梨
地面１２Ｃとなつているので表面積を広くかせげ、信号
記録面１１Ｃとの貼り合わせ面同士の接着力を向上し得
る。このようにして形成された貼り合せ型デイスクのう
ち、ダミー基板となる光デイスク基板１２のデイスク表
面１２ＤにデイスクレーベルＬＡを印刷する（図４
（Ｆ））。ここで光デイスク基板１２の上方から表面に
印刷されたデイスクレーベルＬＡを見た場合、デイスク
レーベルＬＡの像は光デイスク基板１２の下面において
梨地面１２Ｃによつて輪郭がぼやかされて、ほとんど映
らない状態となる。これにより印刷されたレーベルが二
重映りしない貼り合せ型の光デイスク１０を形成し得
る。
【００１６】以上の構成において、記録信号に応じた凹
凸パターン面を有するスタンパ２５と、梨地面を有する
スタンパ３５を製造する。続いてこれらのスタンパ２５
及び３５を用いてデイスク基板１１ＡＸ及び１２ＡＸを
成形した後、デイスク基板１１ＡＸ及び１２ＡＸの凹凸
パターン面１１Ａ及び梨地面１２Ａにそれぞれ反射膜層
１１Ｂ及び金属膜層１２Ｂを形成してデイスク基板１１
及び１２を形成した後、デイスク基板１１及び１２それ
ぞれの信号記録面１１Ｃ及び梨地面１２Ｃ同士を貼り合
わせ面としてデイスク基板１１及び１２を接着剤１３に
よつて貼り合わせる。このようにして形成された光デイ
スク１０には読み出しのなされないデイスク基板１２側
のデイスク表面１２Ｄにデイスクに記録された内容等を
記すデイスクレーベルＬＡが印刷される。
凸パターン面を有するスタンパ２５と、梨地面を有する
スタンパ３５を製造する。続いてこれらのスタンパ２５
及び３５を用いてデイスク基板１１ＡＸ及び１２ＡＸを
成形した後、デイスク基板１１ＡＸ及び１２ＡＸの凹凸
パターン面１１Ａ及び梨地面１２Ａにそれぞれ反射膜層
１１Ｂ及び金属膜層１２Ｂを形成してデイスク基板１１
及び１２を形成した後、デイスク基板１１及び１２それ
ぞれの信号記録面１１Ｃ及び梨地面１２Ｃ同士を貼り合
わせ面としてデイスク基板１１及び１２を接着剤１３に
よつて貼り合わせる。このようにして形成された光デイ
スク１０には読み出しのなされないデイスク基板１２側
のデイスク表面１２Ｄにデイスクに記録された内容等を
記すデイスクレーベルＬＡが印刷される。
【００１７】ここでデイスクレーベルＬＡの印刷される
デイスク表面１２Ｄに対面する梨地面１２Ｃの表面はざ
らついた梨地状となつているため、梨地面１２Ｃに映る
像は散乱して輪郭がぼやけたものになる。かくしてデイ
スクレーベルＬＡの二重映りがなくなり、印刷物の視認
性が向上し得る。また光デイスク基板１２の梨地面１２
Ｃの表面がざらついた凹凸面であるので、貼り合わせ面
の表面積を大きくし得、光デイスク基板１１の信号記録
面１１Ｃとの接着性を向上し得る。かくしてデイスクの
貼り合わせ状態の安定した環境変化に強い信頼性の高い
貼り合せ型の光デイスク１０を形成し得る。
デイスク表面１２Ｄに対面する梨地面１２Ｃの表面はざ
らついた梨地状となつているため、梨地面１２Ｃに映る
像は散乱して輪郭がぼやけたものになる。かくしてデイ
スクレーベルＬＡの二重映りがなくなり、印刷物の視認
性が向上し得る。また光デイスク基板１２の梨地面１２
Ｃの表面がざらついた凹凸面であるので、貼り合わせ面
の表面積を大きくし得、光デイスク基板１１の信号記録
面１１Ｃとの接着性を向上し得る。かくしてデイスクの
貼り合わせ状態の安定した環境変化に強い信頼性の高い
貼り合せ型の光デイスク１０を形成し得る。
【００１８】以上の構成によれば、情報記録層が一層で
ある貼り合せ型の光デイスク１０において、光デイスク
１０を形成する一方のダミー基板となる光デイスク基板
１２の貼り合せ面側を梨地面１２Ｃとすることにより、
光デイスク基板１２のデイスク表面１２Ｄに印刷された
デイスクレーベルＬＡが、光デイスク１０を形成する他
方の光デイスク基板１１の信号記録面１１Ｃに反射して
二重映りして見えにくくなるのを防止し得る。これによ
りデイスク表面の印刷領域に印刷したものの視認性がす
ぐれた光デイスク１０を形成し得る。さらに上述の実施
例によれば、光デイスク１０を形成する一方の光デイス
ク基板１２の貼り合せ面側を梨地面１２Ｃとすることに
より、貼り合せ面の表面積を大きくし得、これにより光
デイスク基板１１及び１２を貼り合わせる接着力を向上
し得る。これにより環境変化によりデイスクが剥がれる
ようなことのない光デイスク１０を容易に得ることがで
きる。
ある貼り合せ型の光デイスク１０において、光デイスク
１０を形成する一方のダミー基板となる光デイスク基板
１２の貼り合せ面側を梨地面１２Ｃとすることにより、
光デイスク基板１２のデイスク表面１２Ｄに印刷された
デイスクレーベルＬＡが、光デイスク１０を形成する他
方の光デイスク基板１１の信号記録面１１Ｃに反射して
二重映りして見えにくくなるのを防止し得る。これによ
りデイスク表面の印刷領域に印刷したものの視認性がす
ぐれた光デイスク１０を形成し得る。さらに上述の実施
例によれば、光デイスク１０を形成する一方の光デイス
ク基板１２の貼り合せ面側を梨地面１２Ｃとすることに
より、貼り合せ面の表面積を大きくし得、これにより光
デイスク基板１１及び１２を貼り合わせる接着力を向上
し得る。これにより環境変化によりデイスクが剥がれる
ようなことのない光デイスク１０を容易に得ることがで
きる。
【００１９】なお上述の実施例においては、貼り合せ型
の光デイスク１０のダミー基板となる光デイスク基板１
２の貼り合せ面側に梨地面１２Ｃを形成した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、図５に示すよう
に、光デイスク３０においてダミー基板となる光デイス
ク基板３１のデイスクレーベルＬＡを印刷する面に梨地
面３１Ａを形成するようにしても良い。このように梨地
面３１Ａを光デイスク基板３１の少なくともいずれか一
面に形成することで上述した実施例と同様の効果を得る
ことができる。
の光デイスク１０のダミー基板となる光デイスク基板１
２の貼り合せ面側に梨地面１２Ｃを形成した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、図５に示すよう
に、光デイスク３０においてダミー基板となる光デイス
ク基板３１のデイスクレーベルＬＡを印刷する面に梨地
面３１Ａを形成するようにしても良い。このように梨地
面３１Ａを光デイスク基板３１の少なくともいずれか一
面に形成することで上述した実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【００２０】さらに上述の実施例においては、情報記録
層が一層の光デイスク１０の貼り合せ面に梨地面１２Ｃ
を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、情報記録層が二層の光デイスクにおいても、片面読
み出しの光デイスクについては、読み出しされない側の
表面に梨地面を設けるようにすることで、上述した実施
例と同様の効果を得ることができる。
層が一層の光デイスク１０の貼り合せ面に梨地面１２Ｃ
を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、情報記録層が二層の光デイスクにおいても、片面読
み出しの光デイスクについては、読み出しされない側の
表面に梨地面を設けるようにすることで、上述した実施
例と同様の効果を得ることができる。
【００２１】さらに上述の実施例においては、梨地面１
２Ｃを設けた光デイスク１０を片面読み出し用のものと
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、両
面読み出し用の光デイスクにおいてもデイスクレーベル
を印刷する信号記録層のない中央領域に梨地面を設ける
ことによつてデイスクレーベルの二重映りを回避し得
る。要は所定の厚みを有する光透過性のある透明な材質
で形成されるデイスクに対して、信号読み出ししないデ
イスクレーベル等の印刷領域に対応するデイスク面を梨
地状とすることによつて、上述したように、印刷物の二
重映りを回避する効果を得ることができる。
２Ｃを設けた光デイスク１０を片面読み出し用のものと
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、両
面読み出し用の光デイスクにおいてもデイスクレーベル
を印刷する信号記録層のない中央領域に梨地面を設ける
ことによつてデイスクレーベルの二重映りを回避し得
る。要は所定の厚みを有する光透過性のある透明な材質
で形成されるデイスクに対して、信号読み出ししないデ
イスクレーベル等の印刷領域に対応するデイスク面を梨
地状とすることによつて、上述したように、印刷物の二
重映りを回避する効果を得ることができる。
【００２２】また上述の実施例においては、エツチング
の手法を用いてスタンパに梨地面を形成した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば放電を用い
てスタンパ表面に梨地模様を形成するようにしても良
い。また上述の実施例においては、デイスクレーベルＬ
Ａを印刷する領域に対応するダミー基板の一面を梨地状
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばダミー基板の対応するデイスク領域を着色して不
透明なものにして印刷物の二重映りを防ぐようにしても
良い。
の手法を用いてスタンパに梨地面を形成した場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば放電を用い
てスタンパ表面に梨地模様を形成するようにしても良
い。また上述の実施例においては、デイスクレーベルＬ
Ａを印刷する領域に対応するダミー基板の一面を梨地状
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
例えばダミー基板の対応するデイスク領域を着色して不
透明なものにして印刷物の二重映りを防ぐようにしても
良い。
【００２３】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定厚の
光透過性のデイスク基板を貼り合わせて形成される貼り
合せ型の光デイスクにおいて、信号読み出しされない印
刷領域を有するデイスク基板の少なくとも何方か一面側
に光学的反射率の低い低反射面を設けることにより、印
刷領域に印刷されたものの二重映りを防止して印刷物の
視認性にすぐれた光デイスク及びその製造方法を実現し
得る。さらに本発明によれば、低反射面を梨地状とする
ことにより、デイスク基板同士を貼り合わせる接着力を
向上し得る光デイスク及びその製造方法を実現し得る。
光透過性のデイスク基板を貼り合わせて形成される貼り
合せ型の光デイスクにおいて、信号読み出しされない印
刷領域を有するデイスク基板の少なくとも何方か一面側
に光学的反射率の低い低反射面を設けることにより、印
刷領域に印刷されたものの二重映りを防止して印刷物の
視認性にすぐれた光デイスク及びその製造方法を実現し
得る。さらに本発明によれば、低反射面を梨地状とする
ことにより、デイスク基板同士を貼り合わせる接着力を
向上し得る光デイスク及びその製造方法を実現し得る。
【図１】実施例による貼り合せ型光デイスクの構成を示
す略線図である。
す略線図である。
【図２】貼り合せ型光デイスクの製造方法の説明に供す
る略線図である。
る略線図である。
【図３】貼り合せ型光デイスクの製造方法の説明に供す
る略線図である。
る略線図である。
【図４】貼り合せ型光デイスクの製造方法の説明に供す
る略線図である。
る略線図である。
【図５】他の実施例による貼り合せ型光デイスクを示す
略線図である。
略線図である。
【図６】従来の貼り合せ型光デイスクを示す略線図であ
る。
る。
１、１０、３０……光デイスク、２、３、１１、１２、
３１……光デイスク基板、１１Ｂ……反射膜層、１１Ｃ
……信号記録面、１２Ｂ……金属膜層、１２Ｃ、３１Ａ
……梨地面、２０……ガラス板、２１……フオトレジス
ト、２２……導電化膜層、２３……メツキ層、２５、３
５……スタンパ、ＬＡ……デイスクレーベル。
３１……光デイスク基板、１１Ｂ……反射膜層、１１Ｃ
……信号記録面、１２Ｂ……金属膜層、１２Ｃ、３１Ａ
……梨地面、２０……ガラス板、２１……フオトレジス
ト、２２……導電化膜層、２３……メツキ層、２５、３
５……スタンパ、ＬＡ……デイスクレーベル。
Claims (3)
- 【請求項１】所定厚の光透過性のデイスク基板を貼り合
わせて形成される貼り合せ型の光デイスクにおいて、 信号読み出しされない印刷領域を有するデイスク基板の
少なくとも何方か一面側に光学的反射率の低い低反射面
を設けることを特徴とする光デイスク。 - 【請求項２】上記低反射面は、 梨地状であることを特徴とする請求項１に記載の光デイ
スク。 - 【請求項３】所定厚の光透過性のデイスク基板を貼り合
わせて形成する貼り合せ型の光デイスクの製造方法にお
いて、 信号読み出しされない印刷領域を有するデイスク基板の
少なくとも何方か一面側に光学的反射率の低い低反射面
を設けることを特徴とする光デイスク製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8083159A JPH09245371A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 光デイスク及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8083159A JPH09245371A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 光デイスク及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09245371A true JPH09245371A (ja) | 1997-09-19 |
Family
ID=13794478
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8083159A Pending JPH09245371A (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 光デイスク及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09245371A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7015939B2 (en) | 2000-10-30 | 2006-03-21 | Yamaha Corporation | Constant angular velocity disk label printing |
| WO2006088178A1 (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-24 | Fujifilm Corporation | 光記録媒体およびその製造方法、基板およびその使用方法、スタンパーおよびその製造方法 |
| JP2006277856A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Yamaha Corp | 光ディスク記録媒体 |
| US7129968B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-10-31 | Yamaha Corporation | Image forming apparatus capable of forming image on optical disk, and image forming method |
| US7505383B2 (en) | 2002-06-28 | 2009-03-17 | Yamaha Corporation | Optical disc recording apparatus and method of forming an image on an optical disc |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8083159A patent/JPH09245371A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7015939B2 (en) | 2000-10-30 | 2006-03-21 | Yamaha Corporation | Constant angular velocity disk label printing |
| US7268794B2 (en) | 2000-10-30 | 2007-09-11 | Yamaha Corporation | Method of printing label on optical disk, optical disk unit, and optical disk |
| US7336292B2 (en) | 2000-10-30 | 2008-02-26 | Yamaha Corporation | Optical media label printing using different power levels |
| US7336293B2 (en) | 2000-10-30 | 2008-02-26 | Yamaha Corporation | Scanning optical media during label printing |
| US7129968B2 (en) | 2002-05-31 | 2006-10-31 | Yamaha Corporation | Image forming apparatus capable of forming image on optical disk, and image forming method |
| US7362348B2 (en) | 2002-05-31 | 2008-04-22 | Yamaha Corporation | Image forming apparatus capable of forming image on optical disk, and image forming method |
| US7505383B2 (en) | 2002-06-28 | 2009-03-17 | Yamaha Corporation | Optical disc recording apparatus and method of forming an image on an optical disc |
| WO2006088178A1 (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-24 | Fujifilm Corporation | 光記録媒体およびその製造方法、基板およびその使用方法、スタンパーおよびその製造方法 |
| JP2006277856A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Yamaha Corp | 光ディスク記録媒体 |
| WO2006106869A1 (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Yamaha Corporation | 光ディスク記憶媒体 |
| JP4561438B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2010-10-13 | ヤマハ株式会社 | 光ディスク記録媒体 |
| US8148046B2 (en) | 2005-03-30 | 2012-04-03 | Yamaha Corporation | Optical disk storage medium |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5509991A (en) | Method of producing an optical disk having an integrated label layer | |
| EP0729142A1 (en) | Optical recording medium and method of manufacturing same | |
| US20040152501A1 (en) | Gaming machine and display device therefor | |
| JPH08273201A (ja) | 光ディスク | |
| US6599385B1 (en) | Manufacturing method of a multi-layer optical information recording carrier | |
| KR20010071304A (ko) | 4개의 정보층을 지닌 ｄｖｄ 디스크 및 이를 제조하는 방법 | |
| KR20010079941A (ko) | 이중층 디브이디 디스크와 그 제조 방법 및 제조장치 | |
| JPH09245371A (ja) | 光デイスク及びその製造方法 | |
| JP2003067984A (ja) | 光ディスク製造方法とこれにより製造される光ディスク | |
| JPH06274940A (ja) | 光ディスク及びその製造方法 | |
| JPH1125516A (ja) | 光ディスクおよびその製造方法 | |
| JPH10214439A (ja) | デジタルビデオディスク | |
| JPH11162013A (ja) | 光ディスク | |
| JP2004355701A (ja) | 光ディスク及びその製造方法及び製造装置 | |
| JPH08287522A (ja) | 光ディスクおよびその製造方法 | |
| JPH0954985A (ja) | 光デイスク及び光デイスクの製造方法 | |
| JPH08241540A (ja) | 光ディスクおよびその製造方法 | |
| JP2799157B2 (ja) | 複合光ディスク構造体およびその製造用金型 | |
| JP3228148B2 (ja) | 光ディスク及び光ディスクの製造方法 | |
| KR19990034027A (ko) | 디스크 구조 | |
| JP2002042376A (ja) | 光ディスク | |
| JP2000215517A (ja) | 光情報記録媒体 | |
| JPH09270153A (ja) | 光ディスク用スタンパ及びその製造方法 | |
| KR19990034026A (ko) | 디스크 구조 | |
| JPH08249727A (ja) | 光ディスクおよびその製造方法 |