JPH09245244A - 飲料ディスペンサの給水装置 - Google Patents

飲料ディスペンサの給水装置

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JPH09245244A
JPH09245244A JP5500196A JP5500196A JPH09245244A JP H09245244 A JPH09245244 A JP H09245244A JP 5500196 A JP5500196 A JP 5500196A JP 5500196 A JP5500196 A JP 5500196A JP H09245244 A JPH09245244 A JP H09245244A
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JP
Japan
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water
hot water
water supply
storage tank
tank
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Application number
JP5500196A
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English (en)
Inventor
Kazumi Toritani
千美 鳥谷
Yoshihiro Shizuru
義弘 志鶴
Tomohisa Moribe
智久 森部
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Hoshizaki Electric Co Ltd
Original Assignee
Hoshizaki Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯湯タンクから湯が不意に溢れ出すことを確
実に防止する。 【解決手段】 給水タンク18の給水筒33には、常閉
式の開閉弁36を備えたキャップ35がねじ込まれてい
る。貯湯タンク19内には補給水を一旦受けるフロート
58付きのカップ57が揺動自由に支持され、その軸の
軸受溝が貯湯タンク19における最下位の開口縁とな
る。開弁部材67は軸70を介して揺動自由に支持さ
れ、前端の突片73がカップ57の切欠き74で受けら
れている。給水タンク18内の空気が膨張して水が押し
出され、貯留タンク19内が正常水位Lから上昇する
と、カップ57が時計回り方向に揺動するために開弁部
材57の押上片67が下方に逃げ、弁体45が次第に下
がる。貯湯タンク19の水位が最下位の開口縁に達する
手前の設定水位にまで上昇すると、弁口38が完全に閉
じられ、それ以降貯湯タンク19側に水が流れ込むこと
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒータ付きの貯湯
タンクの上方に給水タンクを着脱可能に配置して貯湯タ
ンク内に定水位の水を供給するようにした飲料ディスペ
ンサの給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばミキシングボウル内へ
投入された粉末茶を湯によって溶解混合して注出するデ
ィスペンサが知られている。そして湯を沸かす貯湯タン
クに水を供給する部分においては、水道配管を不要にし
て使い勝手を良くするために、いわゆるカートリッジ式
の給水タンクを利用するものが開発されつつある。その
一例として図17に示すものが提案されている。このも
のは、常閉式の開閉弁102付きの給水口103を設け
た密閉状の給水タンク101と、ヒータ105を設けた
貯湯タンク104とを備えている。貯湯タンク104に
は開弁部材106が固定されているとともに、給水タン
ク101からの水(以下補給水という)を一旦受けるフ
ロート108付きの補給用カップ107が揺動可能に支
持されている。そして、給水タンク101を貯湯タンク
104の上方に設置すると、開閉弁102が開弁部材1
06で開放されつつ給水口103が補給用カップ107
内に突入され、補給水は重力によりカップ107に流れ
込んで、初めは溢れ縁109から貯湯タンク104内に
流下し、貯湯タンク104内の水位が上がってカップ1
07が上方に揺動して、溢れ縁109が給水口103の
下端よりも上方に到ったのちは、その下方に開口された
細孔110から水が流下し、さらに水位が上昇して細孔
110と給水口103の下端との高さが一致したところ
で給水が停止される。貯湯タンク104に流れ込んだ水
はヒータ105により加熱されて湯となり、その湯が飲
料注出のために貯湯タンク104から流出すると、貯湯
タンク104内の水位低下に伴いカップ107が下方に
揺動してカップ107内の水面が下がることで、空気が
給水口103から給水タンク101内に流入し、それに
より補給水が上記と同じ要領で供給されて、貯湯タンク
104内が所定の水位Xに維持されるようになってい
る。
【0003】この種の定水位給水機構は例えば製氷機等
で実用化されており、それらの機器においての確実な動
作は高く評価されているが、これを上記のように加熱し
て湯を貯えるタイプの飲料ディスペンサに応用しようと
すると、貯湯タンク104から湯が不意に溢れ出すこと
があるという問題がある。その原因は以下のように考え
られる。飲料ディスペンサでは、上記のように貯湯タン
ク104内の水は飲用に適した温度に常に加熱維持され
ている。図17の正常水位Xの状態では、カップ107
がお湯から浮いた状態にあるので熱伝導は少ないが、そ
れでも給水タンク101側が次第に加熱され、給水タン
ク101内の残留空気層の膨張が始まって、補給水が次
第にカップ107を介して貯湯タンク104内に流れ込
む。それにより貯湯タンク104の水位が上がってカッ
プ107の位置に達すると、熱伝導が良くなって補給水
の温度上昇が早くなり、また蒸気圧も無視できない値と
なるので、空気膨張が進んで補給水がさらに貯湯タンク
104側に流れ込む。これが貯湯タンク104内の水位
が設計値を越えて上昇し、不意に湯が溢れ出る原因と考
えられる。
【0004】そのため本出願人は、貯湯タンク104か
ら湯が不意に溢れ出すことを防止し得るものとして、以
下のようなものを開発した。すなわち、上記した貯湯タ
ンク104の正常水位Xから、貯湯タンク104に設け
られている最下位の開口縁(カップ107の揺動軸を支
持する軸受溝111:レベルX1 )までの貯湯タンク1
04内の容積が、給水タンク101内における残留空気
層の最大熱膨張容積よりも大きくなるように設定した。
ここで残留空気層の最大熱膨張容積は、例えば低気温の
冬季に少量の水が給水タンク101に給水され、給水タ
ンク101内が貯湯タンク104と同程度の温度まで上
昇するという最悪の事態を想定して設定されている。言
い換えると、図17に示すように、正常水位Xから貯湯
タンク104の最下位の開口縁111(危険水位X1 )
までの高さxを、上記した残留空気層の最大熱膨張によ
ってもたらされる水位の上昇分よりも大きく設定してい
る。そうすると、仮に残留空気層の最大熱膨張が生じ
て、その最大熱膨張容積に相当する容積の水が給水タン
ク101から流出したとしても、貯湯タンク104内に
は容量的に余裕があって、貯湯タンク104の最下位の
開口縁111を越えて湯が溢れ出るようなことがないの
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人がさらに開発を継続する中で、上記の解決手段では不
十分な場合があることが判明した。例えば図18に示す
ように、給水タンク101の残留空気層の熱膨張により
補給水が貯湯タンク104内に流れ込んで、正常水位X
よりもx1 だけ水位が上昇している状態から、一旦給水
タンク101を外して少量の水を補給してから再度セッ
トした場合である。この場合は、貯湯タンク104の水
位が正常水位Xからすでにx1 だけ上昇しているから、
高さがx−x1 に対応した容量しか余裕がない。そのた
め、新たに給水タンク101の残留空気層が大きく熱膨
張すると、余裕容量を超えて補給水が流れ込んで湯が溢
れ出るおそれがある。
【0006】また別の態様としては、例えば前記と同様
に、貯湯タンク104の水位が正常水位Xからx1 上昇
した状態において、ヒータ105への通電を中止した場
合がある。この場合は、給水タンク101側の水温も次
第に低下して来るので残留空気層が収縮し、それに伴い
給水タンク101内に水が吸い込まれる。しかしながら
水が吸い込まれるのは、貯湯タンク104の水位が図1
9に示すように給水口103の下端に下がるまでであっ
て、それ以上は吸い込めない。そのため貯湯タンク10
4の水位は正常水位Xまでは下がり切らず、正常水位X
からx2 上昇した水位に留まる。そうすると、貯湯タン
ク104には高さがx−x2 に対応した容量しか余裕が
ない。そしてこのままヒータ105への通電を再開する
と、給水タンク101内の空気が膨張して補給水を押し
出す結果となる。このとき、冬季のように室温が低い場
合には、最悪の空気膨張が生ずるおそれがあり、貯湯タ
ンク104から湯が溢れ出る可能性がある。
【0007】本発明は上記したような事情を背景として
完成されたものであって、カートリッジ式の給水タンク
を用いた飲料ディスペンサの給水装置において、貯湯タ
ンクから湯が不意に溢れ出すことをより確実に防止する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、開閉弁付きの給水
口を設けた密閉状の給水タンクと、ヒータを設けた貯湯
タンクとを備え、前記給水タンクを貯湯タンクの上方に
設置することで、貯湯タンク側に設けた開弁部材で開閉
弁を開放しつつ前記給水口を貯湯タンク内に流れ込む水
に水没させ、その水位の低下時に空気を前記給水タンク
内に流入させることにより前記給水口から水を流出させ
て、貯湯タンク内の水位を一定に維持するようにした飲
料ディスペンサの給水装置において、前記貯湯タンクに
は水位に基づいて上下動するフロートが設けられる一
方、前記開弁部材はフロートの動きに応じて変位可能に
設けられ、貯湯タンクの水位が予め設定された水位以下
の場合に開閉弁を開放し、その設定水位を超えると開閉
弁を閉鎖可能となっている構成としたところに特徴を有
する。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記開閉弁には、開弁時に弁口に臨んで給水タンク
内の水を伝わせるガイドが設けられている構成としたと
ころに特徴を有する。
【0010】また請求項3の発明は、着脱可能な密閉状
の給水タンクをヒータを備えた貯湯タンクの上方に設置
し、前記給水タンクの給水口を貯湯タンク内に流れ込む
水に水没させ、その水位の低下時に空気を前記給水タン
ク内に流入させることにより前記給水タンクから水を流
出させて、貯湯タンク内の水位を一定に維持するように
した飲料ディスペンサの給水装置において、前記給水口
の下端から、前記貯湯タンクに設けられている最下位の
開口縁までの貯湯タンク内の容積が、前記給水タンク内
における残留空気層の最大熱膨張容積よりも大きく設定
されている構成としたところに特徴を有する。
【0011】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>貯湯タンクからの熱によって給水タ
ンク内の水および空気層が加熱されると、残留空気層が
膨張して給水タンク内の水が貯湯タンク側に押し出さ
れ、貯湯タンクの水位が上昇する。そうするとフロート
が上昇することで開弁部材が変位し、水位が設定水位を
超えると開閉弁が強制的に閉弁される。それ以降は、給
水タンクから水が押し出されようとしても貯湯タンク側
には流れ込まず、貯湯タンクから湯が溢れ出ることはな
い。湯が飲料注出のために流出されて設定水位から下が
ると、開閉弁が開放されて給水タンクからの給水が可能
な状態となる。すなわち請求項1の発明では、貯湯タン
クの水位が危険な設定水位にまで上昇したら、開閉弁を
強制的に閉鎖してそれ以上給水タンクから水が流れ込め
ないようにしたから、貯湯タンクから湯が不意に溢れ出
すことを確実に防止できる効果がある。
【0012】<請求項2の発明>請求項1の発明では、
貯湯タンクの水位が設定水位から少しずつ下がると、開
閉弁の弁口がゆっくり少しずつ開くといった現象が生ず
る。その場合、弁口が開いて給水タンク内の水が落下し
ようとした場合に、弁口に表面張力を呈しつつ水が落下
できない場合がある。その点、請求項2の発明では、開
弁されたときに弁口に臨むガイドが設けられているの
で、そのガイドが表面張力を崩しつつ水を伝わらせるよ
うに機能し、確実に水を落下させることができる。
【0013】<請求項3の発明>既述のように、貯湯タ
ンクの水位が給水口の下端よりも上に上昇した状態にお
いて、ヒータへの通電を中止すると、給水タンクの残留
空気層が収縮することに伴い水が吸い上げられるが、給
水口の下端までしか貯湯タンクの水位は下がり切らない
ので、再びヒータに通電を再開して給水タンク内で最悪
の空気膨張が生ずると、湯が溢れ出るおそれがある。そ
の点、請求項3の発明では、給水口の下端から、貯湯タ
ンクに設けられている最下位の開口縁までの貯湯タンク
内の容積が、給水タンク内における残留空気層の最大熱
膨張容積よりも大きく設定されているから、上記の水の
流出があっても貯湯タンクの最下位の開口縁を越えてし
まう、すなわち湯が溢れ出ることはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1ないし図15は本発明の第1実施
形態を示す。まず、図1ないし図4により本実施形態の
給茶機(飲料ディスペンサ)の全体構造を説明する。こ
の給茶機は、本体1の前面に、前扉2がヒンジを介して
開閉可能に装着された構造であり、左右の幅が薄型であ
って、図示しないテーブル上に設置されて使用されるよ
うになっている。前扉2の前面上部には注出操作用のボ
タン(本実施形態では茶用ボタン3と湯用ボタン4)あ
るいは表示ランプ等が配された操作パネル5が設けられ
ている。一方、前扉2の下部には注出部6が凹み形成さ
れ、その下面にはコップ等を載置可能でかつすのこ状に
形成された受け皿7が設けられ、その下方がドレンパン
8で覆われている。
【0015】本体1の上部には粉末茶を貯溜するキャニ
スタ10が配されており、その前部が前扉2側に突出す
るような状態で取り付けられている。キャニスタ10は
機器に向かって左右方向に幅狭で(図3、図4参照)か
つ前後方向に漏斗状に形成されており(図2参照)、そ
の底部は前扉2側へ張り出してその先端には放出口11
が開口し、常には開閉可能な蓋板12によって閉じられ
ている。そして、前記した茶用ボタン3の操作によって
蓋板12を開放し、同時に一定量の粉末茶を放出口11
より落下供給できるようになっている。一方、前扉2の
内面の中央部であって、上記の放出口11の下方には漏
斗状に形成されたガイド13が取り付けられており、キ
ャニスタ10の放出口11からの粉末茶を受けてミキシ
ングボウル14へと案内することができる。ミキシング
ボウル14は前扉2の内面でかつガイド13の真下位置
に配されている。そして、ここには後述する貯湯タンク
19に接続された給湯用配管15の先端が臨んでおり、
ミキシングボウル14内ではガイド13を経由してキャ
ニスタ10から供給された粉末茶を湯によって溶解混合
するようになっている。
【0016】次に、給水タンク18と貯湯タンク19に
ついて説明すると、これらは図2に示されるように、い
ずれも本体1の下側半分の領域に配置され、これによっ
て本体1の低重心化が図られている。まず図8によって
貯湯タンク19を説明する。貯湯タンク19は上面が開
放するほぼ直方体状に形成され、本体1の底面にブラケ
ット19aを介して固定されており、内部の下方には、
タンク19内の水を加熱するためのヒータ21(投込式
シーズヒータ)が取り付けられている。貯湯タンク19
の前面には、ヒータ21の端子と、それぞれ異なる検出
すべき温度(例えば、空焚き検出温、飲料に適する上限
あるいは下限の検出温度)が設定された図示3個のサー
モスタット用端子22a〜22cが突出している。これ
ら各端子22a〜22cは図示しない電気回路に接続さ
れ、貯湯タンク19内の水量・湯温等に応じてヒータ2
1に対する通電制御がなされるようになっている。さら
に、貯湯タンク19の前面には取付片23aを介してリ
ミットスイッチ23が取り付けられており、タンク19
内の水位が一定レベル(ヒータ21が設けられている位
置よりやや高いレベル)に達したときにヒータ21に対
する通電が開始されるように、接点の切り換えがなされ
る。切り換え動作については後述する。
【0017】貯湯タンク19の奥側(図8の左側)は段
差状に底が上げられており、その段差部分に貯湯タンク
19内の湯を汲み上げてミキシングボウル14へと導く
ための揚水ポンプ24が装着され、茶用ボタン・湯用ボ
タン3,4の操作に基づいて図示しない電気回路によっ
て汲み上げ動作が制御されるようにしてある。この揚水
ポンプ24は貯湯タンク19内に流入口が開口し、吐出
口には給湯用配管15が接続されている。給湯用配管1
5は、図3に示すように本体1内の側壁に沿って配管さ
れた後、前扉2との間は可撓性及び耐熱性を有するホー
ス15aによって接続されてミキシングボウル14へと
延出している。
【0018】貯湯タンク19の上面はタンクカバー26
によって覆われ、ビス等により固定されている。タンク
カバー26の上面の前端側には円形の挿通開口27が形
成され、それを取り囲むようにして給水タンク18を支
持するための支持枠28が取り付けられている。この支
持枠28は所定高さの方形状をなし、タンクカバー26
とほぼ同幅に形成されており、その前縁には、後記する
タンク受け台31を固定するための張り出し板29が、
全幅にわたってかつ前方へ張り出すようにして取り付け
られている。
【0019】一方の給水タンク18は、タンク受け台3
1を介して支持枠28上に支持されるようになってお
り、図6に示すように全体として略直方体状に形成さ
れ、その前面には出し入れ操作用の把手32が形成され
ている。この給水タンク18の底面の前端側は一段低く
なるように形成され、そこには、貯湯タンク19内に連
通する給水筒33(給水口)が下方に突出して設けられ
ている。給水筒33の外周面には雄ねじ33aが切られ
ており、開閉弁36を内蔵したキャップ35がねじ込み
可能とされている。
【0020】このキャップ35は、図9,10ならびに
図15に示すように、外筒35aと内筒35bとが同心
に配された二重筒状に形成され、両筒35a,35bの
間の底面側が底板で塞がれ、上面側は開放されている。
外筒35aの内周面には、上記した給水筒33の雄ねじ
33aが螺合される雌ねじ37が切られている。一方の
内筒35bは外筒35aよりも少し背が高く形成され、
その上端の口縁が弁口38となっている。また、内筒3
5bの内部の上部側には軸受筒39がクリアランスを持
って同心に配されており、この軸受筒39は、下端の外
周に180度間隔を開けて突設された一対の脚片40を
介して、内筒35bの内周面に固定されている。軸受筒
39の上端には内向きの鍔39aが形成され、その内周
が挿通孔41となっている。軸受筒39内には、上記の
挿通孔41に挿通可能なロッド43が嵌挿され、その上
端に弁体45が固定されている。詳細には、ロッド43
の上端側に頭部44a付きの縮径棒44が形成されてお
り、弁体45の中心に設けられた取付筒45aに縮径棒
44を圧入して、頭部44aと段付き面で挟み付けるこ
とによって固定されている。またロッド43の下端に形
成されたばね受43bと、軸受筒39の内向きの鍔39
aとの間には圧縮コイルばね46が装着され、そのばね
46の弾力でロッド43に下向きの移動力が付勢され、
弁体45が上記の弁口38に押し付けられて閉じるよう
になっている。一方、ばね46の弾力に抗してロッド4
3が押し上げられると、弁口38が開かれるようになっ
ており、これにより常閉式の開閉弁36が構成されてい
る。このキャップ35が、パッキン47を介在したシー
ル状態で給水筒33に螺着されるようになっている。
【0021】また、上記の開閉弁36におけるロッド4
3には、詳しくは後記するように、給水タンク18内の
水を伝わせて流下させるガイド49が固定されている。
このガイド49は、図9に示すように、細長い板材を略
L字形に屈曲して形成されており、その短辺部49aに
は取付孔50が形成されている。すなわちガイド49
は、弁体45の下面側において取付孔50に縮径棒44
が通され、弁体45とともに固定され、短辺部49aが
弁体45の底面に張り付き、長辺部49bがほぼ下を向
いて突出した状態となる。そしてロッド43が上昇する
と、弁体45とともにガイド49が上昇して、その長辺
部49bの上端が開口された弁口38内に臨むようにな
っている。
【0022】上記したタンク受け台31は、図7に示す
ように給水タンク18を載置可能に形成され、その前部
には給水筒33およびそこに螺着されたキャップ35と
の干渉を回避するための逃がし凹部52が、タンク受け
台31の前縁を開放するようにして切り欠き形成されて
いる。この逃がし凹部52の奥縁は、前方の斜め下方へ
折り曲げられて突き当て縁53となっており、上記した
給水タンク18の底面における斜めの段付き部分18a
を突き当て可能とされている。また、タンク受け台31
の前縁において逃がし凹部52を挟む両側には、給水タ
ンク18の脱着操作を案内するための一対のガイド片5
4が立設されている。両ガイド片54はそれぞれ逆U字
状をなして形成されており、その自由端側はタンク受け
台31の下面位置よりもさらに下方へ延びて上記したタ
ンクカバー26の張り出し板29へビス止め可能となっ
ている。
【0023】すなわちタンク受け台31は、逃がし凹部
52を設けた部分がタンクカバー26の支持枠28上に
受けられ、両ガイド片54の自由端をタンクカバー26
の張り出し板29にビス止めすることで固定される。そ
して給水タンク18は、両ガイド片54の頂部上を滑り
つつタンク受け台31上に出し入れされ、装着時には、
図5に示すように、給水筒33とそれに螺着されたキャ
ップ35とが、貯湯タンク19の挿通開口27内にクリ
アランスを持って、かつ同心に嵌入されるようになって
いる。
【0024】貯湯タンク19内には、図5に示すように
フロート付きの給水量調整ユニット56が設けられてい
る。このユニット56は補給用カップ57を備えてお
り、この補給用カップ57は、図11に示すように、上
面に開口した箱形をなし、給水タンク18の給水筒33
から落下される水を一旦受け止め、流量調整をしながら
貯湯タンク19内へ給水するように機能するものであ
る。カップ57の一端側(図5の左側)の下面には、先
端にフロート58を取り付けているアーム59の基端が
固定されている。また両側面の上端には、一対の支持軸
60が側方に突出するようにして設けられ、各支持軸6
0の先端が、図8に示すように、貯湯タンク19の左右
の側壁の上縁に切り欠き形成された軸受溝61に落とし
込まれることで、揺動可能に支持されている。ここで、
上記した軸受溝61の下端が、本発明にいう貯湯タンク
19における最下位の開口縁ということになる。
【0025】補給用カップ57は、貯湯タンク19が空
の状態ではその上縁の一方側(図5の右側)がタンクカ
バー26の下面に当接する傾斜姿勢で支持されようなバ
ランス設定となっている。補給用カップ57の上縁のう
ちタンクカバー26と当接する側と反対側は、一段低く
されて溢れ縁63となっている。この溢れ縁63は貯湯
タンク19内の水位が一定レベル以下のときに補給用カ
ップ57内の水を溢れ出させ、後記する細孔64ととも
に急速給水を可能にするものであるのに対し、溢れ縁6
3が設けられた面において溢れ縁63より低位に貫通す
る細孔64は、貯湯タンク19内の水位が一定レベル範
囲にあるときに緩速給水を可能にして貯湯タンク19の
湯温が急激に低下しないようにしている。
【0026】なお、補給用カップ57に設けられた一方
の支持軸60(図11の向こう側)の先端は、貯湯タン
ク19の側面の外方へ突出して、その突出端に可動片6
5が取り付けられている。可動片65は貯湯タンク19
の側面に沿って斜め前方へ伸び、補給用カップ57の揺
動姿勢に応じて、すなわち貯湯タンク19の水位が少な
くともヒータ21より高位になったときに初めて前記し
たリミットスイッチ23の接点の切り替えを可能にして
いる。
【0027】また、補給用カップ57の内側には開弁部
材67が設けられている。この開弁部材67は、図11
に示すように、左右の側枠と前枠とを有する平面コ字形
をなす枠体68を備えており、その左右の側枠の後端部
が、上記したタンクカバー26に垂下して取り付けられ
たブラケット69に軸70により揺動自由に支持されて
いる。枠体68の左右の側枠の後端側の間には基板71
が差し渡されるように形成され、その基板71の前縁側
における長さ方向の中央部には、上方に屈曲された押上
片72が形成されている。そして既述のように、キャッ
プ35を螺着した給水タンク18が貯湯タンク19の上
方にセットされると、キャップ35に設けられた開閉弁
36のロッド43のばね受43bが、上記の押上片72
の直上に対応するようになっている。また枠体68の前
枠には、長さ方向の中央部の上縁から前方に突出するよ
うにして突片73が形成されており、一方、補給用カッ
プ57の前面板の上縁には、上記の突片73を嵌めて受
ける切欠き74が形成されている。
【0028】続いて、この第1実施形態の作用を説明す
る。給水タンク18への給水を行う場合には、まず前扉
2を開放して給水タンク18の把手32を持って全体を
引き上げる。そして、給水タンク18の給水筒33をキ
ャップ35とともに挿通開口27より抜き上げ、給水タ
ンク18を両ガイド片54の頂上面の上に載せ、そのま
ま滑らせながら引き出す。給水タンク18への給水作業
は、キャップ35を外して給水筒33から行う。給水が
完了して再度キャップ35を締め込めば、常閉式の開閉
弁36により給水筒33が閉じられるため、内部の水が
こぼれ出すことはない。
【0029】給水された給水タンク18を本体1内に組
み込む場合には、上記とは逆の順序により給水タンク1
8の下面を両ガイド片54に載せてそのまま押し込む。
この間、給水タンク18はその後部側(図5の左側)が
タンク受け台31上に、前部側下面がガイド片54上に
それぞれ支持され、全体として手前側が持ち上げられた
状態で押し込まれる。そして、図5に示すように位置決
めされてタンク受け台31に載置されると、給水筒33
およびキャップ35は貯湯タンク19の挿通開口27に
適合してその内部に嵌入される。
【0030】貯湯タンク19内が空か水位が低い場合に
は、図12に示すように、補給用カップ57が反時計回
り方向に揺動して、前端側がタンクカバー26に当たっ
た状態にあり、それに伴い開弁部材67は、突片73を
設けた前端側が持ち上げられて、押上片72が給水タン
ク18のキャップ35の嵌入位置に向けて突き出された
状態にある。したがって上記のように給水タンク18が
セットされると、押上片72がばね受43bに当たって
ロッド43および弁体45を押し上げ、これにより弁口
38が開放される。それにより、給水タンク18内の水
が弁口38を通って貯湯タンク19内の補給用カップ5
7へ流出する。
【0031】このとき、給水筒33(キャップ35)の
下端と溢れ縁63との高差が水頭差となるため、貯湯タ
ンク19へは溢れ縁63および細孔64を通じて急速給
水される。なお、貯湯タンク19内の水位がヒータ21
より低位である間は可動片65がリミットスイッチ23
をオフの状態に保持しているため、ヒータ21に対する
通電はなされてない。しかし、貯湯タンク19内の水位
が上がり、ヒータ21の位置を越えると、フロート58
がこれに応じて浮くため、補給用カップ57が水平とな
る方向へ揺動する。これにより可動片65がリミットス
イッチ23をオンの状態に切り換えるため、ヒータ21
に対する通電が開始される。引き続き貯湯タンク19に
対する給水が継続され、貯湯タンク19の水位が上がっ
て補給用カップ57がさらに揺動し、溢れ縁63の高さ
位置と給水筒33側の下端の高さ位置とが揃うような姿
勢になると、溢れ縁63との間の水頭差がなくなるた
め、以後は溢れ縁63からの水の供給はなくなる。しか
し依然として細孔64との水頭差はあるため、以後は細
孔64を通じて緩速給水がなされ、図13に示すよう
に、細孔64との水頭差がなくなるまで水位が上昇すれ
ば、この時点で給水タンク18からの給水は停止する。
すなわちこの水位が回復すべき正常水位Lとなり、貯湯
タンク19内はその正常水位Lに常に維持される。
【0032】補給用カップ57が水平姿勢に向けて揺動
する間、開弁部材67が軸70を中心として時計回り方
向に揺動して押上片72の先端が次第に下方に逃げ、圧
縮コイルばね46の復元弾力によってロッド43ならび
に弁体45が次第に下降し、弁口38の開口面積が次第
に狭くなるが、貯湯タンク19内が上記の正常水位Lに
ある間は、弁口38は未だ閉じ切らない。そして、貯湯
タンク19内はヒータ21への通電によって徐々に加熱
され、湯温が設定された上限温度に到達したことがサー
モスタットによって検出されるとヒータ21に対する通
電が停止する。この状態で茶用ボタン3が操作される
と、キャニスタ10の蓋板12が開放して一定量の粉末
茶が放出口11より放出され、ガイド13を通してミキ
シングボウル14へと供給され、一方、揚水ポンプ24
の駆動によって貯湯タンク19内の湯が汲み上げられ、
給湯用配管15を通してミキシングボウル14へと供給
される。この結果、粉末茶はミキシングボウル14内で
溶解混合され受け皿7上のコップへ注がれる。
【0033】ここで、飲料の注出が行われない間も、貯
湯タンク19内の水は飲用に適した温度に常に加熱維持
されている。図13のように正常水位Lの状態では、補
給用カップ57がお湯から浮いた状態にあるので熱伝導
は少ないが、それでも給水タンク18側が次第に加熱さ
れ、給水タンク18内の残留空気層の膨張が始まって、
補給水が次第にカップ57を介して貯湯タンク19内に
流れ込む。それにより貯湯タンク19の水位が上がって
カップ57の位置に達すると、熱伝導が良くなって補給
水の温度上昇が早くなり、また蒸気圧も無視できない値
となるので、空気膨張が進んで補給水がさらに貯湯タン
ク19側に流れ込む。
【0034】そして、図14に示すように、貯湯タンク
19内の水位が、貯湯タンク19の最下位の開口縁であ
る軸受溝61の下端に達する危険水位Ld の手前の設定
水位L1 にまで上昇すると、補給用カップ57の揺動に
伴って開弁部材67の押上片72がさらに下方に逃げる
ために、弁体45がさらに下降して弁口38が完全に閉
じられる。それにより、水を介した熱伝導が遮断されて
給水タンク18内の空気膨張が抑制されるとともに、仮
に空気膨張があって給水タンク18内の水が押し出され
ようとしても、それ以降貯湯タンク19側に流れ込むこ
とがない。すなわち、貯湯タンク19のお湯が軸受溝6
1から溢れ出るおそれがない。
【0035】貯湯タンク19内の湯が飲料注出ために流
出されて設定水位L1 から下がると、補給用カップ57
が図14の反時計回り方向に揺動し、それに伴い開弁部
材67の押上片72が突き上げられることで、弁体45
が押し上げられて弁口38が開放され、給水タンク18
からの給水が行われる。ここで、貯湯タンク19の水位
が設定水位L1 から少しずつ下がると、開閉弁36の弁
口38がゆっくり少しずつ開くといった現象が生ずる。
その場合、弁口38が開いて給水タンク18内の水が落
下しようとした場合に、弁口38に表面張力Tを呈しつ
つ(図15参照)水が落下できない場合がある。その点
この実施形態では、弁体45とともに上下動するガイド
49が設けられて、開弁されたときにガイド49の長辺
部49bの上端が弁口38内に臨むようになっており、
同図に示すように、ガイド49が表面張力Tを崩しつつ
水を伝わらせるように機能し、確実に水を落下させるこ
とができる。
【0036】このように、本第1実施形態によれば、貯
湯タンク19の水位が危険水位Ldの下方の設定水位L1
にまで上昇したら、開閉弁36を強制的に閉鎖してそ
れ以上給水タンク18から水が流れ込めないようにした
から、貯湯タンク19から湯が不意に溢れ出すことが確
実に防止される。また開閉弁36を閉じてしまう構造で
あるため、それ以降水を介しての熱伝導が阻止されて、
給水タンク18側の温度上昇が抑制され、給水タンク1
8を耐熱性の低い材質で製造することが可能となって、
コスト低減を図ることも可能となる。さらに、開弁され
たときに弁口38に臨むガイド49が設けられているの
で、ゆっくりと開弁し始めた場合にも、そのガイド49
が表面張力を崩しつつ水を伝わらせるように機能し、確
実に水を落下させることができる。
【0037】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図16によって説明する。この第2実施形態で
は、給水タンク81に突設された給水筒82が、前記第
1実施形態の給水筒33よりも長い寸法に形成されてお
り、その給水筒82の下端に、第1実施形態と同様の常
閉式の開閉弁36を備えたキャップ35がねじ込まれる
ようになっている。したがって給水タンク81がセット
されると、給水筒82の下端ならびにキャップ35は、
貯湯タンク83の挿通開口27からその内部により深く
嵌入されることとなる。なお開閉弁36には、第1実施
形態に示したガイド49は備えられていない。
【0038】またタンクカバー26の下面における挿通
開口27の近傍には、上記した開閉弁36を開放状態に
保持するための固定式の開弁部材84が設けられてい
る。開弁部材84は全体略L字状に形成されており、そ
の先端は上向きに屈曲して押上片85となっている。こ
の押上片85は、給水タンク81がセットされた状態で
は、ロッド43のばね受43bを押し上げることでロッ
ド43ならびに弁体45を上動させ、弁口38を常に開
放するように機能する。さらにこの実施形態の貯湯タン
ク83は、後端側(同図の左側)において底面を上げた
部分の面積が小さくされた形状となっている。これは、
正常水位Mが貯湯タンク83の深い所に設定されてもな
お、湯の貯留量を第1実施形態のものと同程度に維持す
るためである。また、補給用カップ86には、第1実施
形態に示した切欠き74は形成されていない。
【0039】そしてこの第2実施形態では、給水筒82
(キャップ35)の下端と、貯湯タンク83に設けられ
ている最下位の開口縁である軸受溝61までの余裕寸法
HがV/Aよりも僅かに大きく、すなわち次式を満たす
ように設定されている。 H>V/A ‥‥‥(1) ここでAは、給水筒82が嵌入される貯湯タンク83の
上部側の水平断面積であり、Vは、例えば低気温の冬季
に少量の水が給水タンク81に給水され、給水タンク8
1内が貯湯タンク83と同程度の温度まで上昇するとい
う最悪の事態を考慮した場合における、給水タンク81
内における残留空気層の最大熱膨張容積である。ちなみ
に正常水位Mから最下位の開口縁までの余裕寸法をH0
とすると、 H0 >H>V/A ‥‥‥(2) ということになる。その他の構造については上記の第1
実施形態と同様であって、同一部位については同一符号
を付すことで重複した説明は省略する。
【0040】続いて、第2実施形態の作用を説明する。
給水タンク81をタンク受け台31上にセットすると、
固設された開弁部材84の押上片85がロッド43およ
び弁体45を押し上げて弁口38が開放される。この場
合は、ある程度の衝撃力を受けつつ弁口38が開口され
るので、弁口38には表面張力を呈することなく、給水
タンク81内の水は円滑に弁口38を通って補給用カッ
プ86に流出する。そして初めのうちは、溢れ縁63と
細孔64を通じて急速給水され、途中から細孔64を通
じてのみ給水が行われて、ヒータ21で適温に加熱維持
されつつ貯湯タンク83内が正常水位Mに維持される。
【0041】ここで第1実施形態と同様に、飲料の注出
が行われない間に給水タンク81内の水温が上昇して、
その中の空気層が加熱されて膨張すると、給水タンク8
1内の水が貯湯タンク83側に押し出され、貯湯タンク
83内の水位を上昇させることとなる。ここで、給水タ
ンク81内の残留空気層が最大の熱膨張を生じたとする
と、その最大熱膨張容積Vに相当する容積の水が給水タ
ンク81から流出することになり、貯湯タンク83内の
水位上昇は、正常水位Mの近傍における貯湯タンク83
の水平断面積をAとしたときに、V/Aだけ上昇する。
この時の上昇水位をh1 で示す。しかし上記の(2)式
に示すように、その値V/A(=h1 )は正常水位Mか
ら軸受溝61までの余裕寸法H0 に比べて大幅に小さい
から、軸受溝61から湯が溢れ出ることはない。
【0042】そして上記のように貯湯タンク83の水位
が正常水位Mからh1 上昇した状態において、ヒータ2
1への通電を中止すると、給水タンク81側の水温も次
第に低下して来るので残留空気層が収縮し、それに伴い
給水タンク81内に水が吸い込まれる。しかしながら水
が吸い込まれるのは、貯湯タンク83の水位が、給水筒
82の下端(レベルM1 )に下がるまでであって、それ
以上は吸い込めない。言い換えると、貯湯タンク83の
水位は正常水位Mまでは下がり切らず、正常水位Mから
h2 だけ上昇した水位M1 に留まる。そうすると、貯湯
タンク83には高さがH0 −h2 (=H)に対応した容
量しか余裕がないこととなる。そのため、再びヒータ2
1に通電を再開して給水タンク81内で最悪の空気膨張
が生ずると、湯が溢れ出ることが懸念される。
【0043】しかしながら、この第2実施形態では、上
記の(1)式で示されるように、給水筒82の下端(レ
ベルM1 )から、貯湯タンク83に設けられている最下
位の開口縁である軸受溝61までの余裕寸法Hが、給水
タンク81内の残留空気層の最大熱膨張容積によっても
たらされる水位上昇(V/A)よりも大きく設定されて
いるから、上記の水の流出があっても湯が溢れ出ること
はない。ヒータ21のON・OFF操作が繰り返し行わ
れるような場合に特に有効となる。すなわちこの実施形
態では、開弁部材84が固設された構造でもなお、湯が
溢れ出ることを確実に防止することができる。
【0044】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)第1実施形態のように開弁部材を可動とした形式
のものは、給水量調整ユニットを有しないで、キャップ
が貯湯タンクの水面に直接に触れる一般的なタイプのも
のにも同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るディスペンサの
正面図である。
【図2】 内部構造の配置関係を示す側面図である。
【図3】 前扉を開いた状態の平面図である。
【図4】 前扉を外した場合の正面図である。
【図5】 給水部分の構造を示す拡大断面図である。
【図6】 給水タンクの斜視図である。
【図7】 タンク受け台の斜視図である。
【図8】 貯湯タンクとタンクカバーを示す分解斜視図
である。
【図9】 キャップの一部切欠分解斜視図である。
【図10】 その組み付け状態の一部切欠斜視図であ
る。
【図11】 フロート付き給水量調整ユニットおよび開
弁部材を示す分解斜視図である。
【図12】 貯湯タンクの水位が低水位にあるときの概
略断面図である。
【図13】 貯湯タンクの水位が正常水位にあるときの
概略断面図である。
【図14】 貯湯タンク内の水位が正常水位を超えて設
定水位に達したときの概略断面図である。
【図15】 開弁時の状態を示す部分拡大断面図であ
る。
【図16】 本発明の第2実施形態に係る給水部分の構
造を示す断面図である。
【図17】 従来例に係る給水部分の構造の概略断面図
である。
【図18】 貯湯タンクの水位が正常水位から上がった
状態を示す概略断面図である。
【図19】 貯湯タンクの水位が正常水位まで下がり切
らない状態を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
18…給水タンク 19…貯湯タンク 21…ヒータ
33…給水筒(給水口) 35…キャップ 36…開閉
弁 38…弁口 43…ロッド 45…弁体 46…圧縮コイルばね 49…ガイド 57…補給用カ
ップ 58…フロート 61…軸受溝(最下位の開口縁) 67…開弁部材 7
0…軸 72…押上片 73…突片 74…切欠き 81…給水タンク 82…
給水筒(給水口) 83…貯湯タンク 84…開閉部材
85…押上片 86…補給用カップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉弁付きの給水口を設けた密閉状の給
    水タンクと、ヒータを設けた貯湯タンクとを備え、前記
    給水タンクを貯湯タンクの上方に設置することで、貯湯
    タンク側に設けた開弁部材で開閉弁を開放しつつ前記給
    水口を貯湯タンク内に流れ込む水に水没させ、その水位
    の低下時に空気を前記給水タンク内に流入させることに
    より前記給水口から水を流出させて、貯湯タンク内の水
    位を一定に維持するようにした飲料ディスペンサの給水
    装置において、 前記貯湯タンクには水位に基づいて上下動するフロート
    が設けられる一方、前記開弁部材はフロートの動きに応
    じて変位可能に設けられ、貯湯タンクの水位が予め設定
    された水位以下の場合に開閉弁を開放し、その設定水位
    を超えると開閉弁を閉鎖可能となっていることを特徴と
    する飲料ディスペンサの給水装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉弁には、開弁時に弁口に臨んで
    給水タンク内の水を伝わせるガイドが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の飲料ディスペンサの給水
    装置。
  3. 【請求項3】 着脱可能な密閉状の給水タンクをヒータ
    を備えた貯湯タンクの上方に設置し、前記給水タンクの
    給水口を貯湯タンク内に流れ込む水に水没させ、その水
    位の低下時に空気を前記給水タンク内に流入させること
    により前記給水タンクから水を流出させて、貯湯タンク
    内の水位を一定に維持するようにした飲料ディスペンサ
    の給水装置において、 前記給水口の下端から、前記貯湯タンクに設けられてい
    る最下位の開口縁までの貯湯タンク内の容積が、前記給
    水タンク内における残留空気層の最大熱膨張容積よりも
    大きく設定されていることを特徴とする飲料ディスペン
    サの給水装置。
JP5500196A 1996-03-12 1996-03-12 飲料ディスペンサの給水装置 Pending JPH09245244A (ja)

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