JPH09245075A - 設計データ編集装置 - Google Patents

設計データ編集装置

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JPH09245075A
JPH09245075A JP8053566A JP5356696A JPH09245075A JP H09245075 A JPH09245075 A JP H09245075A JP 8053566 A JP8053566 A JP 8053566A JP 5356696 A JP5356696 A JP 5356696A JP H09245075 A JPH09245075 A JP H09245075A
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JP
Japan
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design data
design
data
file
candidate
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JP8053566A
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English (en)
Inventor
Naohiko Murata
尚彦 村田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH09245075A publication Critical patent/JPH09245075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の設計者が設計データの変更を行っても
そのデータが消えることがなく、設計データ毎に複数の
設計者が代替案の検討を行える図形エディタを提供す
る。 【解決手段】 この図形エディタは、予め設計データが
格納されている旧設計データ格納ファイル23と、旧設
計データを基に新たに作成された新設計データが保存さ
れる新設計データ格納ファイル21と、新設計データと
その一つ前の旧設計データとの差分を求める差分抽出手
段と、この差分と編集履歴ファイル26の編集履歴とを
比較し、異なる部分について編集履歴ファイル26の編
集履歴の更新を行う編集履歴更新手段25と、設計デー
タの表示変更を行うための基準値を格納した表示変更基
準ファイル28と、この表示変更基準ファイル28の基
準値と編集履歴ファイル26の編集回数とを比較し基準
値を満たした設計データについて表示変更を行う表示変
更手段29とを具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばソフトウェ
アの設計などに利用される図形エディタなどの設計デー
タ編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、設計データ編集装置、例えば
図形エディタなどは、ソフトウェアをブロック化して設
計する上でよく用いられているが、複数の設計者が一つ
の設計図を設計する上では、他者と共通に認識できるこ
とが少なく改善が望まれている。 従来の図形エディタ
を複数の設計者(オペレータ)が利用して同じ設計デー
タ(図形データなど)に対して編集しながら全体の設計
を進めてゆく場合、基本的に図形エディタは一人の設計
者が設計を行うように対応している都合上、類似した設
計データであっても、それぞれオペレータ毎にファイル
名を設定して異なる設計データ格納ファイルに格納して
いる。
【0003】この場合、個々の設計データ格納ファイル
の比較ができないことから、進めている設計内容につい
て共通の認識を行うことができなかった。
【0004】一方、一つの基本となる設計データ上で複
数の設計者が設計を進め設計データがある程度完成する
と、どの設計者にも共通に認識された設計データの主要
な部分ができる。
【0005】しかしながら、従来の図形エディタでは、
設計データが共通認識された部分と、まだ試行錯誤の段
階にあるものとの区別がつかず、誤って変更してしまう
ことがあった。また設計データがある程度完成している
にもかかわらず、試行錯誤の段階でそのまま設計データ
上に残された不要な設計データの存在も分からなかっ
た。特に設計データが大規模(設計図)であるほど、細
かな不要データに気付き難かった。
【0006】また従来の図形エディタでは、設計データ
格納ファイルが設計者毎に設定されていたことから、一
元的に管理し、他のファイルから代替候補を読み出した
りはできなかった。
【0007】さらに、一人の設計者が作成した設計デー
タに他の設計者が変更を加え、同じファイル名で上書き
を行った場合、上書きした後の設計データが優先し、そ
のファイルからは、前の設計データが消去されていた。
このため、直前に図形エディタを利用した設計者がある
ファイル名で再び自身の設計データを参照しようとして
も、自分が作成した設計データを見ることができないこ
ともあった。
【0008】また複数の設計者が設計した代替案につい
て、同じ画面上で照らし合わせて検討することもできな
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の設計データ編集装置では、複数の設計者が設計デー
タに変更を行ってもそのデータが消えることなく、図形
エディタ上で設計データの代替案の検討を行うことが難
しいという問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、複数の設計者が設計データの変更を行
ってもそのデータが消えることがなく、設計データ毎に
複数の設計者が代替案の検討を行うことのできる図形エ
ディタ装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、請求項1記載の発明の設計データ編集装置は、
複数のオペレータが設計データの編集を行う設計データ
編集装置において、予め設計データが格納されている設
計データ格納ファイルと、前記設計データ格納ファイル
から設計データを読み出して新たな設計データを作成す
る設計データ作成手段と、前記設計データ作成手段によ
り新設計データが作成されたとき、所定の編集履歴ファ
イルに対して設計データ毎に編集回数の更新を含む編集
履歴を残す編集履歴作成手段と、前記設計データ作成手
段により作成された新設計データが保存される新設計デ
ータ格納ファイルと、この新設計データ格納ファイルに
保存された新設計データと、前記設計データ格納ファイ
ルに保存されている一つ前の設計データとの差分を求め
る差分抽出手段と、前記差分抽出手段により抽出された
差分データと前記編集履歴ファイルの編集履歴とを比較
し、異なる部分について前記編集履歴ファイルの編集履
歴の更新を行う編集履歴更新手段と、前記編集履歴ファ
イル内の各設計データ毎の編集回数に対応させて、ある
編集回数に達したときに設計データの表示変更を行うた
めの基準値を格納した表示変更基準ファイルと、各設計
データについて前記編集履歴ファイルの編集回数と、前
記表示変更基準ファイルの基準値とを比較し、前記編集
履歴ファイルの編集回数が前記基準値を満たした設計デ
ータについて表示の変更を行う表示変更手段とを具備し
ている。
【0012】この請求項1記載の発明では、オペレータ
が個々の設計データについてそれぞれ重み付けを行い編
集して保存を行うと、新設計データ格納ファイルに保存
される。このとき前回のデータは、設計データ格納ファ
イルに格納されている。
【0013】そして新設計データと前回データとの差分
が差分抽出手段によって抽出される。この差分は表示変
更基準ファイルにある基準値と比較され、基準値に達し
た設計データのみの表示が変更される。
【0014】これにより、設計データが共通認識された
部分と、まだ試行錯誤の段階にあるものとの区別がつく
ようになる。
【0015】また新設計データと前回の設計データとは
別々のファイルに格納されるので、一人の設計者が作成
した設計データに他の設計者が変更を加え、同じファイ
ル名で上書きを行い、そのファイルから前の設計データ
が消去されることがなくなる。 請求項2記載の発明の
設計データ編集装置は、複数のオペレータが設計データ
ファイルから所望の設計データを表示画面上に読み出し
てその編集を行う設計データ編集装置において、前記表
示画面上に読み出された設計データの編集を行うための
範囲を指定する編集範囲指定手段と、前記編集範囲指定
手段により指定された範囲内の設計データを設計候補と
して設計候補ファイルに登録する設計候補登録手段と、
前記設計候補ファイルに登録された複数の設計候補を各
オペレータが確認するための表示を行う設計候補表示手
段と、前記設計候補ファイルに登録された各設計候補に
対して、予め設定された人数のオペレータ毎に承認をあ
たえる承認指示手段と、前記設計候補ファイルに登録さ
れた各設計候補が、前記承認指示手段によって前記設定
人数全員に承認された場合、その設計候補を設計データ
として確定する設計候補確定手段とを具備している。
【0016】この請求項2記載の発明では、設計データ
の一部が範囲指定されると、その部分について既に複数
の設計者により設計された複数の設計候補案が設計候補
格納ファイルから読み出されて表示画面上に表示され
る。したがって、設計者は、それを見ることによって、
他の設計者が設計した複数の設計候補の内容を確認およ
び検討することができる。
【0017】そして複数の設計候補案の中の個々の設計
候補に対して承認を与えると、それぞれの設計候補に承
認回数が加算され、ある設計候補を設計者全員が承認す
ると、その設計候補は設計候補確定手段によって設計デ
ータとして確定される。
【0018】これにより、設計データ上に残された必要
なデータと不要なデータとの区別がつき、不要なデータ
の存在も分かるようになる。
【0019】上記した結果、設計データの必要な部分と
不要な部分とが明確化され、複数の設計者が設計データ
に変更を行ってもそのデータが消えることがなく、設計
データ毎に複数の設計者が代替案の検討を行うことがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0021】図1は本発明に係る設計データ編集装置の
一つの実施形態のハードウェア構成を示す図である。
【0022】同図に示すように、この設計データ編集装
置は、マウス、キーボードなどの入力装置1、さまざま
なファイルやソフトウェアが記憶された外部記憶装置
2、この外部記憶装置2から所望のファイルや、例えば
図形エディタなどのソフトウェアを読み込んで処理を実
行するCPU3および表示画面を有する表示装置4など
から構成されている。
【0023】図2を参照してこの設計データ編集装置の
CPU3が実行する図形エディタの機能について説明す
る。
【0024】同図において、11は一般ユーザ(設計者
など)が図形データなどの設計データを個々に編集を行
うためのエディタ(編集機能)であり、CPU2によっ
て実行される。21は編集された設計データが保存され
る新設計データ格納ファイル、22は新設計データと旧
設計データの差分を抽出する差分抽出手段、23は前回
編集された設計データが保存される旧設計データ格納フ
ァイル、24は新設計データと旧設計データとの差分を
抽出した差分データが格納される差分データファイル、
25は差分データから編集履歴を抽出する編集履歴変更
手段、26は設計データの編集履歴が保存される編集履
歴ファイル、27は編集履歴ファイル26と表示変更基
準値ファイル28とを比較して表示を変更するエンティ
ティを認識する表示変更認識手段、28は表示を変更す
るための基準値が入力される表示変更基準値ファイル、
29は表示変更認識手段27からの表示変更データを基
に表示の変更を行う表示変更手段である。なお、エンテ
ィティとは、各図形を構成する一つ一つの要素(個々の
図形データなど)をいう。
【0025】この図形エディタでは、設計データをエデ
ィタ編集する場合、設計者は、図3に示すようなエディ
タ編集画面31上に設計データ、つまり複数の図形デー
タが矢印や線などで関係ずれられたエンティティの集ま
りを呼び出し、シンボルパレット32から、所望のエン
ティティを選択する形で設計データを編集してゆく。こ
の編集作業時に、予め表示変更基準値ファイル28内に
登録されているlogin 名をもつ設計者であれば、図4に
示すように、図形確定33および確定解除34からなる
メニュー35を呼び出して、編集上、重要だと思われる
エンティティについて、図形確定33を選択操作する
と、エディタ11によって、対応するエンティティにフ
ラッグ36が立てられる。このフラグ36は、表示され
ているエンティティの上に実際に表示されるものであ
り、最大で表示変更基準値ファイル28に登録されてい
る設計者の人数分立てられる。また設計者一人につき一
つのフラグを立てることができる。
【0026】また、既にフラッグが立っているエンティ
ティを他の設計者が消去を行った場合、そのエンティテ
ィは、フラッグが立てられたまま点線の表示に変更され
る。そして、この編集作業後、新設計データ格納ファイ
ル21へ新たな設計データ41と、設計者自身のlogin
名42とを保存する。
【0027】図5に示すように、表示変更基準値ファイ
ル28には、例えばtst 、psp 、flw などの各シート種
別(設計データ名)毎にこれを承認可能な設計者のlogi
n 名37と、各login 名37に対応させた規定保存回数
38とが予め登録されている。 また図6に示すよう
に、新設計データ格納ファイル21の先頭の欄には、シ
ート種別、シートファイル名、シートのタイトルなどが
記述される。
【0028】次の欄には各図形が定義される。すなわち
各図形ナンバー(エンティティナンバー)毎に、表示の
形態(「0」、「1」、「2」などの属性値)、図形種
別(… module )および図形名称(main、external1 、
external2 など)が記述され、ここで各エンティティに
は、フラグを立てた設計者名や消去した設計者名が
「+」と「−」とで示される。また各エンティティの属
性値のうち、「0」は点線表示を示し、「1」は通常表
示を示し、「2」は強調表示を示す。次の欄には、各図
形間のリレーションが表される。すなわち、リレーショ
ンナンバー、その属性値、図形ナンバー、リレーション
種別、図形ナンバーが記述される。さらに次の欄には、
図形やリレーションなどのエディタ上での位置が表され
る。すなわち、図形ナンバー、リレーションナンバー、
それそれの座標などが記述される。
【0029】エディタ11によって、新設計データ格納
ファイル21に新たな設計データ41が保存されると、
続いて、差分データの抽出が行われる。
【0030】この場合、差分データ抽出手段22では、
新設計データ格納ファイル21に保存された設計データ
43と、前回保存された旧設計データ格納ファイル23
にある同じシ−ト名の設計データ44とを比較する。
【0031】ここでの比較は、まず、新たに追加された
エンティティが存在するか否かを比較する。
【0032】次に、完全消去されたエンティティは存在
するか否かを比較する。
【0033】さらに、エンティティの属性は変更された
か否かを比較する。
【0034】差分データ抽出手段22は、これらの各比
較項目を基に差分の抽出を行い、差分データを作成し、
差分データファイル24へ保存する。なお旧設計データ
格納ファイル23に前の編集データがない場合は、すべ
て新たに追加されたエンティティとみなす。
【0035】差分データファイル24には、前回のファ
イルに付加された内容(エンティティや各設計者の承認
回数など)を「+」、前回のファイルから削除された内
容(エンティティや各設計者の承認回数など)を「−」
として保存される。
【0036】例えば図7に示すように、login 名<mura
ta>のtst というシートにおいて、前回のファイルに付
加されたエンティティは、entity004 であり、設計者uc
hiknが1回承認し、設計者murataが2回承認した。前回
のファイルから削除された内容はない。前回のファイル
に付加されたリレーションは、relation001 であり、en
tity001 とentity002 間であり、設計者uchiknが1回承
認し、設計者murataが2回承認したというものである。
【0037】差分データ抽出手段22により差分データ
が差分データファイル24へ保存されると、編集履歴更
新手段25では、編集履歴ファイル26内の同じシ−ト
名のデータを取り出し、差分データファイル24内の差
分データと比較して以下の検査を行う。
【0038】図8に示すように、編集履歴ファイル26
には、各エンティティ毎に、エンティティにフラグを立
てた設計者名、エンティティにフラグを立てずに消去し
ない設計者名、エンティティを消去した設計者名、差分
データファイルと比較消去されなかった回数などが記述
される。またリレーションについてもエンティティと同
様である。なお編集履歴ファイル26内で差分データに
存在しないエンティティの場合は、ファイルのlogin 名
の横の数字が1だけインクリメントされる。
【0039】ここで、差分データの図形(エンティテ
ィ)が「−」の場合は、編集履歴ファイル26に存在し
た同じ図形を削除することを示す。また差分データの図
形(エンティティ)が「+」の場合は、編集履歴ファイ
ル26に同じ図形を加えるか、または属性値の変更を行
うことを示す。この場合、各エンティティ名の横の数字
は「1」と記述する。既に編集履歴ファイル26に存在
し、属性値のみの変更の場合は、数字のみが1だけイン
クリメントされる。
【0040】以上の検査を行い、編集履歴ファイル26
が更新される。
【0041】編集履歴ファイル26の更新が行われる
と、続いて、表示変更認識手段27により図形修飾の検
査が行われる。
【0042】この場合、表示変更認識手段27では、編
集履歴ファイル26のデータと、予め定義し表示変更基
準値ファイル28に登録されているデータとの比較を行
う。例えば図9に示すように、表示変更基準値ファイル
28と、編集履歴ファイル26との各エンティティに対
して、設計者名と保存回数とを比較する。ここで表示変
更基準値ファイル28のデータ(条件)が満たされてい
れば、表示変更認識手段27から表示変更手段29へ表
示変更データ45が渡される。
【0043】この表示変更データ45としては、図10
に示すように、例えばtst などの設計データの場合、シ
ートの定義として、クラス、名称およびタイトルなどの
データと、その図形修飾データ(この図ではentity001
2 entry module <main> []など)を含むものである。
【0044】この表示変更データ45を表示変更手段2
9が受け取ると、表示変更手段29は、新設計データ格
納ファイル21のデータの各エンティティの属性部分を
「1」から「2」へ変更する。この変更結果として、表
示画面上のエンティティが、さまざまな表示形態に変更
される。
【0045】例えば図11に示すように、フラグが一つ
も立てられないまま基準値を満たしてしまうと、エンテ
ィティ111のように点線表示に変更される。また設定
人数分のフラグが立てられれば、エンティティ112の
ように強調表示に変更される。さらにフラグが立てられ
てから消去されると、エンティティ113のように点線
表示に変更される。またフラグが立てられてから消去さ
れ、基準値を満たしたときは、エンティティ114のよ
うに点線強調表示に変更される。
【0046】このように第1実施形態の図形エディタに
よれば、複数の設計者が図形エディタ上で設計を行う場
合、設定された全ての設計者が規定回数の保存を行う間
に、変更されていなかった設計データのエンティティの
表示を変更することにより、それが必要なものかまたは
不要なものかが客観的に分かるようになり、改めて必要
性について検討を行うことができる。
【0047】次に、図12〜図18を参照して、本発明
の第2実施形態の図形エディタについて説明する。図1
2はこの第2実施形態の図形エディタの機能構成を示す
図である。
【0048】同図に示すように、この図形エディタは、
設計者(オペレータ)が設計データの編集を行うための
編集手段51、検討を望む設計データの範囲を指定する
ための検討範囲指定手段52、指定された検討範囲デー
タが格納される検討範囲データ格納部53、検討範囲内
の設計データを設計候補として設計候補データを生成す
る設計候補生成手段54、予め所定数人の承認者(logi
n 名)が格納されている承認者ファイル55、設計候補
生成手段54によって生成された設計候補データが格納
される設計候補格納ファイル56、この設計候補格納フ
ァイル56の設計候補を表示する設計候補表示手段5
7、所望の設計候補に対して承認を与えるための設計候
補承認指定手段58、承認された設計候補を設計データ
として確定するか否かを判断する設計候補確定手段59
などから構成されている。なおハードウェア構成として
は、図1と同様である。
【0049】以下、この図形エディタの動作を説明す
る。
【0050】この図形エディタでは、ある設計者が編集
手段51により設計データの編集中、設計データの検討
範囲を指定する場合、入力装置1を操作して、図13に
示すように、表示画面31の設計データのうち、検討し
たい範囲を矩形領域131などで指定すると、その矩形
領域131のデータ、つまり検討範囲データ53が検討
範囲指定手段52により取り込まれる。
【0051】この検討範囲データ53の構造を図14に
示す。
【0052】同図に示すように、検討範囲データ53は
範囲データ(area)141とその範囲の中の設計データ
142とからなる。範囲データ(area)141は始点の
x座標、始点のy座標、終点のx座標、終点のy座標な
どである。なおここでの座標は、表示画面31上の左上
を原点として、ドット単位でx座標、y座標を指定する
ことになる。また範囲データの中に存在する設計データ
142として、例えばtst などが存在すると、そのクラ
ス、名称、タイトルなどが記述される。
【0053】以下、図15〜図18を参照して設計候補
の生成動作および承認動作を説明する。
【0054】設計候補を生成する場合、上記検討範囲指
定手段52により検討範囲データ53が取り込まれる
と、設計候補生成手段54は、編集手段51において編
集中の設計データより設計候補データを生成し設計候補
ファイル56に保存する。
【0055】この場合、図15に示すように、入力装置
1の操作により、まず表示画面31上の矩形枠131が
選択されると、候補確認152および候補保存153な
どのボタンからなるメニュー151が呼び出される。
【0056】ここで、候補保存153のボタンが押され
ると、その矩形枠131の範囲内が検討範囲データファ
イル53へ保存される。この際、矩形枠131内の設計
データは設計候補生成手段54によって既にある設計候
補154、155などと共に、新しい設計候補156と
して承認者のデータ、つまりlogin 名が付加され、設計
候補ファイル56へ保存される。なお各設計候補15
4、155、156などが表示される際は、承認ボタン
157が付加された状態で表示される。
【0057】この設計候補ファイル56のデータ構造を
図16に示す。
【0058】同図に示すように、この設計候補ファイル
56は、(name)161、(area)162、(recognit
ion )163およびシートデータ164などからなる。
【0059】ここで、(name)161は設計候補となっ
ている設計データのデータ欄であり、この図ではシート
名が<test2.tst> 、範囲名称が<test1> 、範囲バージョ
ンが<1> 、 login名が<murata>である。(area)162
は設計データ範囲を示すデータ欄、(recognition )1
63はこの設計候補を確定するために必要な承認者のデ
ータ欄、シートデータ164内の(area in )は、矩形
内の図形エンティティを記述した部分であり、(area o
ut)は矩形が意の図形で矩形内の図形とリレーションの
関係がある図形を示すデータである。
【0060】上記設計候補データに付加される承認者の
login 名は、外部記憶装置2の承認者ファイル55を参
照して設定される。
【0061】この承認者ファイル55には、図17に示
すように、承認を行うことを許可されている複数の承認
者のlogin 名、例えば<nomura>、<uchikin> 、<murata
>、<yasuda>、<sumiyo>、<kiyoshi> などが格納されて
いるので、図18に示すように、承認者ファイル55を
表示画面上に承認者一覧の表示181として表示させ、
この表示181の中から必要な承認者名(login 名)が
入力装置1で選択されると、そのlogin 名の表示が変更
されて、設計候補ファイル56の設計候補データに付加
される。
【0062】一方、同じ範囲に異なる設計データを記述
することを設計者が望む場合、つまり検討範囲内に新た
な候補を加えるときには、編集手段51において矩形枠
(矩形範囲)内のデータに対して上書きを行うことにな
る。この場合は、図15に示したメニュー151の候補
保存153のボタンを押す。
【0063】続いて、設計候補の表示動作を説明する。
【0064】設計候補ファイル56に入力された複数の
設計候補データは、設計候補表示手段57によって編集
手段51に渡される。編集手段51では、渡された設計
候補データを表示装置4へ転送し、表示画面上31に設
計候補データが表示される。これにより、そのときにオ
ペレーティングした設計者が複数の設計候補データを検
討および確認することができる。
【0065】次に、設計候補の承認動作を説明する。
【0066】図18に示すように、複数の設計候補の中
から、ある設計候補が設計者によって選択されて、その
設計候補の承認ボタンが押されると、編集手段51によ
り承認処理が行われる。
【0067】この承認処理後、設計候補承認指定手段5
8は、設計候補ファイル56にある設計候補の中で承認
を行ったlogin 名と、シ−トに一致する設計候補データ
とを、設計候補ファイル56のrecognition 欄163
の、対応する承認者の横の数字(< > 内)が2から1、
つまり未承認から承認済みに変更される。
【0068】続いて、設計候補の確定動作について説明
する。
【0069】承認後、設計候補確定認識手段59は、承
認された設計候補の検査を行い、図18のrecognition
欄182の各承認者の横の数字(< > 内)がすべて1に
なった設計候補があった場合、それを設計データとして
確定し他の候補を消去する。確定されたデータは編集手
段に保存されている設計データに追加される。
【0070】この第2実施形態の図形エディタによれ
ば、複数の設計者が図形エディタ上で設計を行う際、あ
る一人の設計者が、他の設計者に検討してもらいたい部
分を矩形枠131で指定することにより、その枠内に存
在する設計データが設計候補として設計候補ファイル5
6に保存されるので、他の設計者が同じ部分を設計する
際、設計候補ファイル56から設計候補を呼び出して参
照し、検討したり、その矩形枠131部分に新たな代替
案を記述できる。
【0071】またその代替案を複数の設計者が一つ一つ
検討した上で承認を行うことにより、複数の設計者が共
通認識(同意)をもって設計案を一つの設計データとし
て確定させることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の設計者が設計データを図形エディタ上で何度も編集
を行うと、設計データの主要部分と不要な部分とが明確
化されるので、そのエディタを使用して設計する設計者
は、設計データのどの部分が重要なのか不要なのかを共
通に認識することができる。
【0073】また、それぞれの設計者の作成した設計候
補を参照しその中から一つを承認し所定の人数の承認に
よって初めて設計データとして確定するので、ある一人
の設計者が作成した代替案を、複数の設計者が共通認識
をもって検討できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の設計データ編集装置のハードウェア構
成を示す図である。
【図2】第1実施形態の図形エディタの機能構成を示す
図である。
【図3】表示画面上に表示された設計データの一例を示
す図である。
【図4】図形確定操作によりフラグが立てられたときを
示す図である。
【図5】表示変更基準ファイルを示す図である。
【図6】新設計データ格納ファイルを示す図である。
【図7】差分データファイルを示す図である。
【図8】編集履歴ファイルを示す図である。
【図9】編集履歴ファイルと表示変更基準ファイルとの
比較動作を示す図である。
【図10】表示変更データの構造を示す図である。
【図11】表示画面上の各エンティティの表示変更例を
示す図である。
【図12】本発明の第2実施形態の図形エディタの機能
構成を示す図である。
【図13】表示画面上のある領域が指定されたときを示
す図である。
【図14】検討範囲データの構造を示す図である。
【図15】設計候補の保存動作を示す図である。
【図16】設計候補ファイルのデータ構造を示す図であ
る。
【図17】承認者ファイルのデータの一例を示す図であ
る。
【図18】ある設計候補を承認および確定するときの動
作を示す図である。
【符号の説明】
1…入力装置、2…外部記憶装置、3…CPU、4…表
示装置、11…エディタ、21…新設計データ格納ファ
イル、22…差分抽出手段、23…旧設計データ格納フ
ァイル、24…差分データファイル、25…編集履歴更
新手段、26…編集履歴ファイル、27…表示変更認識
手段、28…表示変更基準ファイル、29…表示変更手
段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のオペレータが設計データの編集を
    行う設計データ編集装置において、 予め設計データが格納されている設計データ格納ファイ
    ルと、 前記設計データ格納ファイルから設計データを読み出し
    て新たな設計データを作成する設計データ作成手段と、 前記設計データ作成手段により新設計データが作成され
    たとき、所定の編集履歴ファイルに対して設計データ毎
    に編集回数の更新を含む編集履歴を残す編集履歴作成手
    段と、 前記設計データ作成手段により作成された新設計データ
    が保存される新設計データ格納ファイルと、 この新設計データ格納ファイルに保存された新設計デー
    タと、前記設計データ格納ファイルに保存されている一
    つ前の設計データとの差分を求める差分抽出手段と、 前記差分抽出手段により抽出された差分データと前記編
    集履歴ファイルの編集履歴とを比較し、異なる部分につ
    いて前記編集履歴ファイルの編集履歴の更新を行う編集
    履歴更新手段と、 前記編集履歴ファイル内の各設計データ毎の編集回数に
    対応させて、ある編集回数に達したときに設計データの
    表示変更を行うための基準値を格納した表示変更基準フ
    ァイルと、 各設計データについて前記編集履歴ファイルの編集回数
    と、前記表示変更基準ファイルの基準値とを比較し、前
    記編集履歴ファイルの編集回数が前記基準値を満たした
    設計データについて表示の変更を行う表示変更手段とを
    具備したことを特徴とする設計データ編集装置。
  2. 【請求項2】 複数のオペレータが設計データファイル
    から所望の設計データを表示画面上に読み出してその編
    集を行う設計データ編集装置において、 前記表示画面上に読み出された設計データの編集を行う
    ための範囲を指定する編集範囲指定手段と、 前記編集範囲指定手段により指定された範囲内の設計デ
    ータを設計候補として設計候補ファイルに登録する設計
    候補登録手段と、 前記設計候補ファイルに登録された複数の設計候補を各
    オペレータが確認するための表示を行う設計候補表示手
    段と、 前記設計候補ファイルに登録された各設計候補に対し
    て、予め設定された人数のオペレータ毎に承認をあたえ
    る承認指示手段と、 前記設計候補ファイルに登録された各設計候補が、前記
    承認指示手段によって前記設定人数全員に承認された場
    合、その設計候補を設計データとして確定する設計候補
    確定手段とを具備したことを特徴とする設計データ編集
    装置。
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