JPH09244405A - 接触現像方法 - Google Patents

接触現像方法

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JPH09244405A
JPH09244405A JP4774996A JP4774996A JPH09244405A JP H09244405 A JPH09244405 A JP H09244405A JP 4774996 A JP4774996 A JP 4774996A JP 4774996 A JP4774996 A JP 4774996A JP H09244405 A JPH09244405 A JP H09244405A
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JP
Japan
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toner
developing roller
toners
irregularity
image
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JP4774996A
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English (en)
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Toshiaki Akiyama
俊明 秋山
Takashi Nagai
孝 永井
Yoko Honda
陽康 本田
Tomohide Iida
智英 飯田
Koji Kuramasu
浩二 倉増
Tomoo Toda
朝生 登田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像ローラの表面にトナーの薄層を形成する
ために、板状の剛性部材からなる規制手段を使用し、な
おかつ画像かぶりや画像濃度の低下、むら、たて筋等の
画像不良のない、画質の良好な画像を形成しうる接触現
像方法を提供する。 【解決手段】 上記剛性部材と組み合わされるトナーと
して、個々のトナーの最小径と最大径とから式(i) : 異形度=(最小径)/(最大径) …(i) によって求められる異形度の平均値が0.5〜0.8の
範囲内で、かつ上記異形度が0.2以下であるトナーの
個数割合が20個数%以下のものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば静電式
複写機やレーザープリンタ装置、普通紙ファクシミリ装
置等の画像形成装置に採用される、非磁性1成分系のト
ナーを現像剤として使用する接触現像方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】接触現像方法は、少なくともその表面
が、柔軟なウレタンゴム等で形成された現像ローラの表
面に、上記非磁性1成分系のトナーの薄層を形成し、こ
のトナーの薄層を、感光体の表面に形成された静電潜像
に接触させることで、上記薄層中のトナーを、静電潜像
における電荷の分布に応じて感光体の表面に静電付着さ
せ、それによって、静電潜像をトナー像に顕像化する方
法である。
【0003】上記の接触現像方法においては従来、現像
ローラの表面に保持されるトナーの量を規制して、当該
現像ローラの表面にトナーの薄層を形成するための規制
手段として、現像ローラに圧接された、ゴム等の弾性部
材を使用していた。しかし弾性部材は、自身のもつ弾力
性によって現像ローラに圧接されるため、現像ローラの
表面に形成される薄層の層厚みや、当該層厚みの均一性
等を決定する上で重要な因子である、弾性部材の現像ロ
ーラへの圧接力に、それ自体の弾性率や硬度等の物性
が、直接に影響を及ぼすという問題があった。そして、
(a) 材料の不均一、製作誤差等に起因して、上記の物性
が同一の弾性部材内でばらつき、それにともなって弾性
部材の圧接力にもばらつきを生じて、現像ローラの表面
に形成される薄層の層厚みが、当該現像ローラの幅方向
で不均一になったり、(b) 雰囲気温度、湿度等の環境条
件の推移に応じて上記物性が変化し、それにともなって
圧接力も変化して、現像ローラの表面に形成される薄層
の層厚みが、環境条件の推移とともに変動したり、ある
いは(c) 長期間の使用による弾性部材の劣化にともなっ
て、上記物性が経時的に変化し、それにともなって圧接
力も経時的に変化して、現像ローラの表面に形成される
薄層の層厚みが、時間の経過とともに変動したり、する
結果、形成画像の画質に影響をおよぼすおそれがあっ
た。また、材料の不均一、製作誤差等に起因して上記圧
接力が製品毎にばらついて、弾性部材の歩留りが低下す
るという問題が生じるおそれもあった。
【0004】そこで近時、上記規制手段として、板ガラ
ス等の剛性でかつ表面が平滑な板状の剛性部材を用い、
かかる剛性部材の平滑な片面を現像ローラの表面に圧接
させた状態で、規制手段として使用することが提案され
た(たとえば特開平7−36277号公報等参照)。上
記剛性部材は、ばね等の他部材によって現像ローラに圧
接されるものであって、その際の圧接力は剛性部材の物
性とは直接に関係しない上、弾性部材に比べて耐久性が
高く、より長期間の使用に耐えうるものであるため、前
述した弾性部材のような問題を生じないのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に規制手段として板状の剛性部材を使用した接触現像方
法においては、使用するトナーの形状が、形成画像の画
質に大きな影響を及ぼすことが、発明者らの検討により
明らかとなった。すなわち、懸濁重合法や分散重合法等
を利用して製造された、ほぼ球形かあるいはそれに近い
形状のトナーは流動性が非常に高く、規制手段である剛
性部材と現像ローラとの間をすり抜けやすい。このた
め、現像ローラ上に形成される薄層の全体が必要以上に
厚くなったり、あるいは部分的に厚い不均一なものとな
ったりする結果、形成画像の余白部分がトナーの付着に
より汚される、いわゆる画像のかぶりが発生するおそれ
がある。
【0006】また上記球形のトナーは、とくに剛性部材
としてもっとも好適に使用される板ガラスとの組み合わ
せにおいて帯電しにくく、飛散しやすいため、このこと
も形成画像にかぶりを発生させる一因となる。一方、個
々のトナーの最小径と最大径とから、式(i) : 異形度=(最小径)/(最大径) …(i) によって求められる異形度がいちじるしく小さい、球形
からかけはなれた形状(たとえば針状、薄片状等)のト
ナーは、逆に剛性部材と現像ローラとの間をすり抜けに
くいため、現像ローラ上に形成される薄層の全体が薄く
なったり、あるいは現像ローラ上に均質な薄層が形成さ
れなかったりする結果、画像濃度が低下したり、画像濃
度にむらが発生したりするおそれがある。
【0007】また、上記のように現像ローラ上に形成さ
れるトナーの薄層が薄い場合は、剛性部材から個々のト
ナーに加えられる応力が高くなるために、剛性部材にト
ナーが融着しやすく、この融着が発生した部分ではトナ
ーの薄層が形成されないため、その痕跡が、形成画像に
白いたて筋(現像ローラや感光体の回転方向、ならびに
用紙の搬送方向に沿う筋)となって残るおそれもある。
【0008】この発明の目的は、現像ローラの表面にト
ナーの薄層を形成するために板状の剛性部材からなる規
制手段を使用して、なおかつ上述した画像かぶりや画像
濃度の低下、むら、たて筋等の画像不良のない、画質の
良好な画像を形成しうる接触現像方法を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、発明者らは、個々のトナーの最小径と最大径とか
ら、前述した式(i) によって求められる異形度について
検討した結果、前記のような問題を生じないトナーの異
形度の分布の好適な範囲を見出し、この発明を完成する
に至った。
【0010】すなわちこの発明の接触現像方法は、感光
体の表面に形成された静電潜像に、現像ローラの表面に
形成されたトナーの薄層を接触させて、上記静電潜像を
トナー像に顕像化するにあたり、上記現像ローラの表面
に保持されるトナーの量を規制して、当該現像ローラの
表面にトナーの薄層を形成する規制手段として、板状で
かつその片面が、上記現像ローラの表面に圧接された剛
性部材を用いるとともに、上記トナーとして、個々のト
ナーの最小径と最大径とから式(i) : 異形度=(最小径)/(最大径) …(i) によって求められる異形度の平均値が0.5〜0.8の
範囲内で、かつ上記異形度が0.2以下であるトナーの
個数割合が20個数%以下のものを用いることを特徴と
するものである。
【0011】かかるこの発明の接触現像方法において、
トナーの異形度の平均値、および異形度が0.2以下で
あるトナーの個数割合が、それぞれ上記の範囲内に限定
されるのは、下記の理由による。すなわち、トナーの異
形度の平均値が0.5未満であったり、あるいは異形度
が0.2以下であるトナーの個数割合が20個数%を超
えたりした場合には、球形からかけはならた形状を有
し、剛性部材と現像ローラとの間をすり抜けにくいトナ
ーの割合が多くなるため、形成画像に、前述した画像濃
度の低下やむら、たて筋等の画像不良が生じる。
【0012】一方、トナーの異形度の平均値が0.8を
超えた場合には、球形に近い、剛性部材と現像ローラと
の間をすり抜けやすいトナーの割合が多くなって、形成
画像に、前述した画像かぶり等の画像不良が生じる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、この発明を説明する。図
1は、この発明の接触現像方法を実施するための現像装
置の一例を示している。上記現像装置1は、現像ローラ
11と、板状でかつその片面が現像ローラ11の表面に
圧接された、薄層形成用の規制手段としての剛性部材1
2と、その表面が、同じく現像ローラ11の表面に圧接
されたトナー補給ローラ13と、このトナー補給ローラ
13の後方に配置されたかく拌手段14とを備えてお
り、上記各部を装置本体10内に収容したもので、画像
形成装置の感光体2の表面に、上記現像ローラ11の表
面を圧接させるようにして配置されている。
【0014】上記のうち現像ローラ11としては、従来
同様に、少なくともその表面が、柔軟なウレタンゴム等
で形成されたものが、好適に使用される。かかる柔軟な
表面を有する現像ローラ11は、感光体2の表面を傷つ
けたりするおそれがないだけでなく、トナーのうち異形
度が小さい成分を、剛性部材との間ですり抜けやすくし
て、形成画像に、前述した画像濃度の低下やむらやたて
筋等の画像不良が生じるのを、ある程度、防止する効果
をも有している。
【0015】上記現像ローラ11に当接される剛性部材
12としては、種々の剛性材料からなる板体が使用でき
るが、とくに前述したように板ガラスが、現像ローラ1
1に対する圧接面である表面の平滑性や、あるいは全体
の剛性等の点で好適に用いられる。上記剛性部材12
は、図示しない圧接手段(たとえばばね等)によって、
現像ローラ11の表面に、所定の圧接力で圧接されてい
る。また現像ローラ11は、同じく図示しない圧接手段
(やはりばね等)によって、感光体2の表面に、所定の
圧接力で圧接されている。
【0016】上記の現像装置1を用いた静電潜像の接触
現像は、下記の手順で行われる。すなわちまず、感光体
2、現像ローラ11、トナー補給ローラ13、およびか
く拌手段14を、それぞれ図中に示す矢印の方向に、所
定の回転速度で回転させる。そうすると、かく拌手段1
4でかく拌され、トナー補給ローラ13によって現像ロ
ーラ11の表面に供給されたトナー(図示せず)が、当
該現像ローラ11との摩擦によって帯電して保持され、
かつその保持量が、規制手段である剛性部材12によっ
て規制されるとともに、当該弾性部材12の鏡像力の作
用によって、トナーが現像ローラ11の表面に付着され
て、現像ローラ11の表面にトナーの薄層が形成され
る。
【0017】一方、感光体2の表面には、帯電、露光の
工程を経て、形成画像に対応する静電潜像が形成され
る。そして、上記感光体2の表面の静電潜像と、現像ロ
ーラ11の表面のトナーの薄層とが接触され、薄層中の
トナーが、静電潜像における電荷の分布に応じて感光体
2の表面に静電付着し、それによって静電潜像がトナー
像に顕像化されて、接触現像の1工程が完了する。
【0018】なお接触現像方法には、互いに同極性に帯
電する感光体とトナーとを組み合わせ、一様に帯電させ
た感光体の表面の、露光により電位が低下した部分に選
択的にトナーを付着させてトナー像を形成する、いわゆ
るネガ−ポジ反転現像と、互いに逆極性に帯電する感光
体とトナーとを組み合わせ、一様に帯電させた感光体の
表面の、露光により電位が低下しなかった部分に選択的
にトナーを付着させてトナー像を形成する、いわゆるポ
ジ−ポジ現像とがあるが、この発明の接触現像方法は、
このいずれの方式にも適用可能である。
【0019】上記接触現像方法に使用されるトナーは、
この発明においては、前述したように、個々のトナーの
最小径と最大径とから式(i) : 異形度=(最小径)/(最大径) …(i) によって求められる異形度の平均値が0.5〜0.8の
範囲内で、かつ上記異形度が0.2以下であるトナーの
個数割合が20個数%以下である必要がある。この理由
は前述したとおりである。
【0020】なお、上記トナーの個数割合は小さければ
小さいほど好ましく、0個数%、つまり異形度が0.2
以下であるトナーを全く含まないのが理想的である。よ
ってこの発明では、異形度が0.2以下であるトナーの
個数割合の下限値は限定されない。上記数値限定のうち
前者の、トナーの異形度の平均値は、サンプルとして
の、所定個数のトナー個々の最小径と最大径とをそれぞ
れ顕微鏡等を用いて測定し、この測定値から、上記式
(i) によって算出した異形度のデータを、さらに平均し
て求められる。また、異形度が0.2以下であるトナー
の個数割合は、上記所定個数のトナーにおける異形度の
測定結果から、異形度が0.2以下であるトナーの個数
を求め、その個数の、全測定個数に対する百分率を計算
して求められる。なお後述する実施例では、サンプルと
してのトナーの個数を100個に設定して、上記トナー
の異形度の平均値、および異形度が0.2以下であるト
ナーの個数割合を求めている。
【0021】トナーの、その他の物性はとくに限定され
ないが、トナーの中心粒径は、6.0〜12.0μm程
度であるのが好ましく、とくに形成画像の高画質化を目
的とした場合には、10μm以下が好ましいが、粒径1
0μmを超える通常のトナーであってもよい。また剛性
部材として板ガラスを使用するシステムにおいては、帯
電特性等を考慮すると、トナーの体積抵抗値が108 Ω
・cm以上であるのが好ましい。
【0022】ただし、上記トナーの中心粒径や体積抵抗
値等の物性は、使用するシステムに応じて、適宜変更す
ることができる。上記トナーとしては、従来同様に定着
用樹脂に、着色剤その他の成分を添加し、乾式ブレンダ
ー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等によって均質に
予備混合して得られた混合物を、バンバリミキサー、ロ
ール、1軸または2軸の混練押出機等の混練装置を用い
て均一に溶融、混練した後、得られた混練物を冷却して
粉砕し、さらに必要に応じて分級する、いわゆる粉砕法
にて製造されたものが好適に使用される。
【0023】ただし前述した懸濁重合法、分散重合法等
を利用した製造法で製造された、ほぼ球形に近いトナー
も、その後の工程で、あるいは製造過程で、何等かの手
段によって異形化できることが知られており、かかる異
形化後のトナーの異形度の分布、つまりトナーの異形度
の平均値、および異形度が0.2以下であるトナーの個
数割合がこの発明で規定した前記範囲内に入るものは、
この発明において使用することができる。
【0024】なお前者の粉砕法において、製造されるト
ナーの異形度の分布を上記範囲内にするには、粉砕の条
件を調整すればよい。たとえば、前記各成分の溶融混練
物をフェザーミル等で粗粉砕した後、この粗粉砕物をジ
ェット気流に混合した状態で、衝突板に衝突させて微粉
砕する場合は、ジェット気流を衝突させる衝突板の角度
を調整することで、トナーの異形度の分布を調整でき
る。
【0025】具体的には、衝突板の、ジェット気流に対
する角度が大きくなって90°に近づくほど、トナーの
異形度の平均値は小さくなり、かつ異形度が0.2以下
であるトナーの個数割合は大きくなる傾向を示し、逆に
衝突板の、ジェット気流に対する角度が90°より小さ
くなるほど、トナーの異形度の平均値は大きくなり、か
つ異形度が0.2以下であるトナーの個数割合は小さく
なる傾向を示すので、衝突板の角度を調整して、トナー
の異形度の分布を前記範囲内となるようにすればよい。
【0026】また、粗粉砕物を混合したジェット気流の
経路を長めに設定したり、あるいはその経路中に屈曲部
分を数多く配置したりすることでも、トナーの異形度の
平均値を大きく、かつ異形度が0.2以下であるトナー
の個数割合を小さくすることができる。粉砕法にて製造
されるトナーを構成する定着用樹脂としては、たとえば
ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチル
スチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレ
ン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリル
酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合
体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−
アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸フ
ェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステル
共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フェ
ニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸メ
チル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリル
酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレンまた
はスチレン置換体を含む単独重合体または共重合体)、
ポリ塩化ビニル、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポ
リビニルブチラール、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、キシレン樹
脂、ポリアミド樹脂等があげられ、これらが単独で、ま
たは2種以上混合して用いられる。
【0027】また着色剤としては、従来公知の種々の染
料、顔料等が使用可能であるが、とくにブラックトナー
の場合は、カーボンブラックが主として使用される。カ
ーボンブラックとしては、たとえばチャンネルブラッ
ク、ローラーブラック、ディスクブラック、ガスファー
ネスブラック、オイルファーネスブラック、サーマルブ
ラック、アセチレンブラック等の、従来公知の種々のカ
ーボンブラックが使用できる。
【0028】カーボンブラックの、定着用樹脂に対する
添加量はとくに限定されないが、上記カーボンブラック
はそれ自体、導電性を有するため、トナーの帯電に関係
する、トナーの電気特性のコントロール手段としての役
割をも果たしている。したがって、目的とするトナーの
性能にあわせて、添加量の好ましい範囲を設定するのが
よい。なおこれに限定されるものではないが、カーボン
ブラックの添加量は、定着用樹脂100重量部に対して
1〜9重量部程度であるのが、現像剤の帯電性等の点で
好ましい。
【0029】着色剤とともに定着用樹脂に添加される他
の成分としては、たとえば電荷制御剤や離型剤(オフセ
ット防止剤)、あるいは各種の安定剤等があげられる。
上記のうち電荷制御剤としては、トナーの帯電極性に応
じて正電荷制御用と負電荷制御用の2種の電荷制御剤の
うちのいずれか一方が用いられる。このうち正電荷制御
用の電荷制御剤としては、たとえば塩基性染料、アミノ
ピリン、ピリミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、ア
ミノシラン類等の、塩基性窒素原子を有する有機化合物
や、上記各化合物で表面処理された充てん剤等があげら
れる。
【0030】また負電荷制御用の電荷制御剤としては、
たとえばアルキルサリチル酸金属キレート等のカルボキ
シル基を有する化合物、金属錯塩染料、脂肪酸石けん、
樹脂酸石けん、ナフテン酸金属塩等があげられる他、ニ
グロシンベース(C.I.5045)、オイルブラック
(C.I.26150)、ボントロンS、スピロンブラ
ック等の油溶性染料や、あるいはスチレン−スチレンス
ルホン酸共重合体等の電荷制御性樹脂(CCR)などが
あげられる。
【0031】電荷制御剤は、定着用樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量
部の割合で添加される。離型剤(オフセット防止剤)と
しては、たとえば脂肪族系炭化水素、脂肪族金属塩類、
高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしくはその部分ケン
化物、シリコーンオイル、各種ワックス等があげられ
る。中でも、重量平均分子量が1000〜10000程
度の脂肪族系炭化水素が好ましい。具体的には、低分子
量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレン、パラフィン
ワックス、炭素原子数4以上のオレフィン単位からなる
低分子量のオレフィン重合体等の1種または2種以上の
組み合わせが適当である。
【0032】離型剤は、定着用樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部の
割合で添加される。上記の各成分を前述したように混合
し、溶融、混練したのち粉砕、分級してえられたトナー
には、その流動性や帯電特性等を向上するために、各種
の外添剤を添加してもよい。
【0033】上記外添剤としては、たとえば酸化アルミ
ニウム、酸化けい素、酸化チタニウム、酸化亜鉛等の、
金属酸化物の微粉末や、あるいはふっ素樹脂微粒子等
の、従来公知の種々の外添剤を使用でき、とくに疎水性
または親水性のシリカ微粒子を含むシリカ系表面処理
剤、たとえば超微粒子状無水シリカやコロイダルシリカ
等が好適に使用される。
【0034】外添剤の添加量はとくに限定されず、従来
と同程度でよい。具体的には、トナー100重量部に対
して、外添剤を、総量で0.1〜3.0重量部程度、添
加するのが好ましいが、場合によっては、外添剤の添加
量は、この範囲を外れてもよい。
【0035】
【実施例】以下にこの発明を、実施例、比較例に基づい
て説明する。 実施例1 下記の各成分を、ヘンシェルミキサーを用いて混合し、
2軸混練押出機で溶融、混練したのち冷却し、ついでフ
ェザーミルで粗粉砕し、さらにこの粗粉砕物をジェット
気流に混合した状態で、衝突板に衝突させて微粉砕し、
えられた微粉砕物を風力分級機で分級して、中心粒径1
0.3μmのトナーを製造した。
【0036】なお粗粉砕物を微粉砕する際の、ジェット
気流に対する衝突板の角度は85°とした。 上記のようにしてえたトナーの中から100個を、サン
プルとして無作為に取り出し、各サンプルのトナー個々
の最小径と最大径とを、顕微鏡のスケールを用いて測定
して、前記式(i) によって異形度を算出した。そして、
100個のサンプルのトナーにおける異形度の平均値、
および異形度が0.2以下であるトナーの個数割合を求
めたところ、トナーの異形度の平均値は0.5、異形度
が0.2以下であるトナーの個数割合は18個数%であ
った。 実施例2 粗粉砕物を微粉砕する際の、ジェット気流に対する衝突
板の角度を70°としたこと以外は、実施例1と同様に
して、中心粒径10.4μmのトナーを製造した。
【0037】上記トナーの異形度の平均値、および異形
度が0.2以下であるトナーの個数割合を実施例1と同
様にして求めたところ、トナーの異形度の平均値は0.
8、異形度が0.2以下であるトナーの個数割合は15
個数%であった。 比較例1 粗粉砕物を微粉砕する際の、ジェット気流に対する衝突
板の角度を90°としたこと以外は、実施例1と同様に
して、中心粒径10.5μmのトナーを製造した。
【0038】上記トナーの異形度の平均値、および異形
度が0.2以下であるトナーの個数割合を実施例1と同
様にして求めたところ、トナーの異形度の平均値は0.
5、異形度が0.2以下であるトナーの個数割合は25
個数%であった。 比較例2 下記の各成分を、高速かく拌機にて、回転数5000
r.p.m.で5分間、かく拌して、懸濁重合用のモノ
マー相混合液を作製した。
【0039】 つぎに上記モノマー相混合液を、下記の各成分からなる
水性分散媒中に混合し、前出の高速かく拌機を用いて、
回転数10000r.p.m.で10分間、かく拌し
て、液滴の平均粒径が10.5μmの懸濁液を作製し
た。
【0040】 つぎにこの懸濁液を、かく拌器、窒素導入管、およびコ
ンデンサを取り付け、内部を窒素置換した3リットルの
セパラブルフラスコに移し、回転数120r.p.m.
でかく拌しつつ80℃に加熱して5時間、重合反応させ
た後、室温まで冷却した。
【0041】そしてろ別、イオン交換水による洗浄、乾
燥の工程を経て、中心粒径10.5μmのほぼ球形のト
ナーを製造した。上記トナーの異形度の平均値、および
異形度が0.2以下であるトナーの個数割合を実施例1
と同様にして求めたところ、トナーの異形度の平均値は
0.9、異形度が0.2以下であるトナーの個数割合は
0個数%であった。 薄層形成試験 上記各実施例、比較例で製造したトナー100重量部
に、外添剤である疎水性シリカを0.5重量部、添加し
て、正帯電型の非磁性1成分系の現像剤を製造した。
【0042】つぎにこの現像剤を、ウレタンゴム製の現
像ローラ11と、板ガラス製の剛性部材12とを組み合
わせた、図1に示す構造の現像装置1を有し、かかる現
像装置1を、正帯電型の有機感光体2と組み合わせた、
非磁性1成分接触現像方式の普通紙ファクシミリ装置
〔三田工業(株)製のTC−720〕に使用して、上記
現像ローラ11の表面にトナーの薄層を形成した。
【0043】そして、現像ローラ11の幅方向の5個所
における、薄層の厚み(μm)を測定した。なお測定点
は、現像ローラ11の、駆動用のギアが接続された一端
側(駆動側)から、他端側(従動側)へ順にA点、B
点、C点、D点およびE点とした。結果を、各実施例、
比較例のトナーにおける、トナーの異形度の平均値
DF、および異形度が0.2以下であるトナーの個数割
合DF0.2 (%)の値とともに表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】表1より、異形度が0.2以下であるトナ
ーの個数割合DF0.2 が20個数%を超える比較例1の
トナーを使用した場合には、現像スリーブの表面に形成
されるトナーの薄層の厚みが全体的に薄く、またその厚
みの分布が不均一であることがわかった。また上記の薄
層を目視にて観察したところ薄層はまだらであり、薄層
が全く形成されていない部分も見られた。さらに上記比
較例1のトナーを、上記普通紙ファクシミリ装置に使用
して実際に白黒画像を連続的に画像形成しようとしたと
ころ、画像形成の初期の段階で形成画像がかすれてしま
ったので、連続的な画像形成を断念せざるをえなかっ
た。
【0046】また表1より、トナーの異形度の平均値A
DFが0.8を超える比較例2のトナーを使用した場合に
は、現像スリーブの表面に形成されるトナーの薄層の厚
みが全体的に厚く、またその厚みの分布が不均一である
ことがわかった。また上記の薄層を目視にて観察したと
ころ、薄層の上にさらに薄層が付着して、薄層が乱れて
いるのがみられた。さらに上記比較例2のトナーを、上
記普通紙ファクシミリ装置に使用して実際に白黒画像を
連続的に画像形成したところ、画像形成の初期の段階
で、形成画像の余白部分にかぶりが発生した。そこでこ
のかぶりの濃度を反射濃度計〔東京電色(株)製のTC
−6D〕を用いて測定したところ0.020であって、
実用上、許容されるかぶり濃度の範囲である0.008
を大きく上回っていることがわかった。
【0047】これに対し表1より、実施例1、2のトナ
ーを使用した場合にはいずれも、現像スリーブの表面に
形成されるトナーの薄層の厚みが、上記普通紙ファクシ
ミリ装置での画像形成に最適な20μm台であり、また
その厚みの分布がほぼ均一であることがわかった。また
上記の薄層を目視にて観察したところ、トナーの薄層は
まだらや乱れのないほぼ均一なものであることが確認さ
れた。さらに、上記実施例1、2のトナーをそれぞれ、
上記普通紙ファクシミリ装置に使用して実際に白黒画像
を連続的に画像形成したところ、画像形成の初期から、
45000枚の連続画像形成が終了するまで一貫して、
かぶりやかすれ、あるいは縦筋等のない、良好な画像を
形成することができた。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、現像ローラの表面にトナーの薄層を形成する規制手
段として剛性部材を用いるとともに、かかる剛性部材と
組み合わされるトナーとして、その異形度の分布が特定
の範囲に規定されたものを用いているので、画像かぶり
や画像濃度の低下、むら、たて筋等の画像不良のない、
画質の良好な画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の接触現像方法を実施するための、現
像機の一例の要部を示す、部分断面図である。
【符号の説明】
11 現像ローラ 12 剛性部材 2 感光体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 智英 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 倉増 浩二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 登田 朝生 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光体の表面に形成された静電潜像に、現
    像ローラの表面に形成されたトナーの薄層を接触させる
    ことで、上記静電潜像をトナー像に顕像化する接触現像
    方法において、上記現像ローラの表面に保持されるトナ
    ーの量を規制して、当該現像ローラの表面にトナーの薄
    層を形成する規制手段として、板状でかつその片面が、
    上記現像ローラの表面に圧接された剛性部材を用いると
    ともに、上記トナーとして、個々のトナーの最小径と最
    大径とから式(i) : 異形度=(最小径)/(最大径) …(i) によって求められる異形度の平均値が0.5〜0.8の
    範囲内で、かつ上記異形度が0.2以下であるトナーの
    個数割合が20個数%以下のものを用いることを特徴と
    する接触現像方法。
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TW086102493A TW336289B (en) 1996-03-05 1997-03-03 Method for impression development
EP97301430A EP0794468B1 (en) 1996-03-05 1997-03-04 Method for impression development
DE69703854T DE69703854T2 (de) 1996-03-05 1997-03-04 Verfahren zur Druckentwicklung
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