JPH09243568A - ローラ検査装置 - Google Patents

ローラ検査装置

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Publication number
JPH09243568A
JPH09243568A JP8051937A JP5193796A JPH09243568A JP H09243568 A JPH09243568 A JP H09243568A JP 8051937 A JP8051937 A JP 8051937A JP 5193796 A JP5193796 A JP 5193796A JP H09243568 A JPH09243568 A JP H09243568A
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JP
Japan
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roller
line sensor
inspection
image forming
image
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Application number
JP8051937A
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English (en)
Inventor
Keiji Nakano
惠司 中野
Katsuyoshi Hiroishi
勝善 広石
Minoru Satoyoshi
実 里吉
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラの表面欠陥を高速で自動的に検査する
ことのできる検査装置を提供する。 【解決手段】 被検ローラ10を回転円板109の上に
載せて回転され、照明光源80によって長手方向全長に
わたって照明される。被検ローラ10からの散乱光は結
像させる結像手段85によって1次元ラインセンサ87
に結像される。画像形成手段は、1次元ラインセンサ8
7の出力に基づいてローラ表面についての2次元画像を
形成し、その2次元画像に現れた欠陥領域の面積に基づ
いてローラの良否を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラの表面欠
陥、特に電子写真方式の複写機やプリンターに用いられ
る帯電、転写、現像、トナー搬送、給紙、クリーニン
グ、中間転写等の用途に用いられるローラの微細な表面
欠陥を検査する検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やレーザプリンタ
ーにおいては、感光ドラム表面を均一に帯電させたり、
感光ドラム表面に残留している電荷を除去するために、
帯電ローラや除電ローラ等の導電性ローラが用いられ
る。この導電性ローラは、例えば図2に示すように、金
属製や樹脂製のシャフト11を中心にして弾性層13を
設け、表面に塗膜15を設けた構造を有する。弾性層1
3としては、カーボンブラックや導電性の金属酸化物粉
末等の導電材を配合したゴムもしくはウレタン等の樹
脂、あるいはそれらの発泡体が用いられる。また、表面
塗膜15はローラの耐久性向上等の目的で設けられるも
ので、可溶性ナイロン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン変
性アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂、メラミン樹脂等をディップコーティン
グ法等の手段で形成したものである。
【0003】この導電性ローラ10は感光ドラムの表面
に密着させて使用されるが、導電性ローラの表面に微小
な凹凸や傷等の欠陥があると、導電性ローラの全面を感
光ドラム表面に密着させることができず、その結果、局
部的に電界強度の強い部分が生じてスパークが発生した
り帯電ムラが生じ、その結果高品質の画像を得ることが
できない。したがって、導電性ローラの出荷にあたって
は表面欠陥が無いことを確認する必要があり、これまで
は出荷するローラの全数に対して検査員による目視検査
を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】検査員による目視検査
では、直径が0.5mm程度の微小な突起や窪みも欠陥
として識別しなければならず、またコントラストが低く
ローラ表面を凝視する必要があり疲労が大きいため長時
間の作業が困難であり、判定のバラツキや欠陥の見落と
しが発生し、不良品の流出の原因となっている。また、
欠陥の判定に定量性がないため逆に過剰検査で良品を不
良品と判断して廃棄する場合もあり、この場合にはコス
トアップの要因になる。
【0005】なお、プリント基板の半田不良を検査する
方法として、2次元CCDカメラによって被検体の画像
を取り込み、それを2次元画像処理して欠陥検査を行う
方法がある。しかし、この2次元画像処理の方法は、処
理速度が遅く、ローラ表面のような曲面の欠陥検査に対
しては判定精度の点においても限界がある。本発明は、
このような従来技術の問題点に鑑みてなされてもので、
ローラの表面欠陥を高速かつ自動的に検査することので
きる検査装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、被検
ローラを回転させながらその表面を1次元撮像装置で撮
像し、被検ローラ表面の2次元画像を信号処理して表面
欠陥を検出することによって前記目的を達成する。
【0007】すなわち、本発明によるローラ検査装置
は、被検ローラをその中心軸の回りに回転させる回転手
段と、回転手段に設置された被検ローラを長手方向全長
にわたって所定方向から照明する照明手段と、照明手段
により照明された被検ローラからの散乱光を結像させる
結像手段と、結像手段の結像位置に配置された1次元ラ
インセンサと、1次元ラインセンサの出力に基づいて被
検ローラ表面についての2次元画像を形成する画像形成
手段と、その2次元画像に基づいてローラの良否を判定
する判定手段とを備えることを特徴とする。1次元ライ
ンセンサを用いることで2次元撮像装置を用いる場合に
比較して処理スピードを上げるとともに、検査精度(分
解能)を向上することができる。
【0008】照明手段は回転手段に設置されたローラの
中心軸を含む第1の平面内に配置された高周波蛍光灯等
の線状光源とするのが好ましい。1次元ラインセンサは
被検ローラの中心軸を含む第2の平面内に配置され、被
検ローラ表面での正反射光を受光せず、散乱光のみを受
光する。
【0009】1次元ラインセンサの出力は照度分布補正
手段に供給し、照明手段による照明光の不均一に起因す
る出力変動を補正したのち画像形成手段に入力するのが
好ましい。照度分布補正手段は、予め計測された被検ロ
ーラ表面における照明光の照度分布に基づいて1次元ラ
インセンサの各素子の出力を補正するものとすることが
できる。このように、照明光源の光量分布に対して補正
処理を行うことで、検査精度を低下させることなく照明
手段の光源サイズを小さくすることができる。画像形成
手段で形成する2次元画像は、1次元ラインセンサの出
力を比較手段に入力して閾値と比較し、その比較結果を
画像形成手段に入力することで形成することができる。
判定手段は、画像形成手段によって形成された欠陥領域
の面積を予め定められた基準値と比較することにより被
検ローラの良否を判定することができる。
【0010】また、本発明によるローラ検査装置は、複
数のローラを所定間隔で載置して搬送するローラ搬送手
段、ローラ搬送手段に対して被検ローラの取り出し及び
収納を行うローラ保持手段、被検ローラの表面欠陥を検
査する検査位置とローラ保持手段との間でローラの移送
を行うローラ移送手段、ローラを収納する容器、判定手
段により不良と判定されたローラを前記容器に排出する
ローラ排出手段等を備えることにより、検査を自動的に
行うことができる。本発明によると、ローラ表面の欠陥
検査を省人化するとともに、欠陥の判定基準に定量性を
もたせることができるので、判定のバラツキを解消する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、検査装置全体の概略図であ
る。欠陥検査を行うべきローラは、例えば図2に略示し
た構造を有する直径12mm、長さ254mmの帯電ロ
ーラ10である。この帯電ローラ10は、鉄製のシャフ
ト11の周囲に導電材としてカーボンを含む厚さ3mm
のウレタンフォーム層13を形成し、その表面に厚さ1
0〜200μmのウレタン皮膜15を形成したものであ
る。
【0012】被検ローラ10は、検査工程の進行に伴い
ローラ搬送機構によって1ピッチずつ間欠的に送られて
検査装置に供給される。ローラ搬送機構は上面に一定の
間隔で切り欠き部23を有する搬送部材21を備え、ロ
ーラ10はその切り欠き部23に予め1個ずつ載置され
ている。検査装置内には、図に示すように、位置1から
位置5までの5箇所の位置が設定されている。位置1
は、検査部25でのローラ検査時に、被検ローラ10を
運ぶフォーク27が退避する位置である。フォーク27
は先端にローラ載置部29を有し、フォーク駆動手段3
1によって水平方向に移動することができる。位置2
は、検査部25のある位置である。位置3は、検査の結
果、欠陥がないことが判明したローラをローラ搬送機構
の搬送部材21に戻す位置であり、位置4はローラ搬送
機構によって搬送されてきた被検ローラ10を検査のた
めに1個ずつ取り出す位置である。また、位置5は、検
査の結果、欠陥を有することが判明したローラを排出箱
35に排出する位置である。
【0013】検査部25のある位置2には、シリンダ4
5によって上下動可能な検査部ハンド41が配置されて
いる。フォーク27のローラ載置部29に載せられて位
置2に運ばれてきた被検ローラは検査部ハンド41によ
って検査部25に移され、また検査の終了したローラは
この検査部ハンド41によって検査部25からフォーク
27に移される。位置3にはシリンダ55によって上下
動可能な収納ハンド51が配置され、位置4にはシリン
ダ65によって上下動可能な取り出しハンド61が配置
されている。取り出しハンド61はローラ搬送機構の搬
送部材21から被検ローラ10を取り出す操作を行い、
収納ハンド51は検査部25で検査した結果、欠陥が無
いと判定されたローラをローラ搬送機構の搬送部材21
へ戻す操作を行う。位置5にはシリンダ75によって上
下動可能な排出部ハンド71が配置されており、排出部
ハンド71はフォーク27によって運ばれてきた欠陥ロ
ーラを取り上げてローラ排出箱35に入れる操作を行
う。
【0014】位置2〜5に配置された各ハンド41,5
1,61,71は、各ハンドに付随するシリンダ45,
55,65,75を作動させることで個別に上下動可能
である。また、位置3に配置された収納ハンド51と位
置4に配置された取り出しハンド61は、主昇降手段6
9を作動させることによって全体を1つのハンドユニッ
ト50として同時に上下動させることができる。被検ロ
ーラ10と接触する各ハンドの下面はローラ10の曲率
と略一致する曲面形状を有しており、ハンドをローラに
対して下降させてローラの表面に接触させたのち各ハン
ドに磁気的に接続している電磁石43,53,63,7
3に通電すると、ローラ10の鉄製シャフト11が磁気
力で吸引されるため、ローラ10はハンドに固定されて
保持される。ハンドがローラを保持している状態で電磁
石への通電を切ると、ハンドに保持されていたローラは
吸引力を失って離脱する。したがって、フォーク27の
水平方向への移動と各ハンド41,51,61,71の
昇降及びそのハンドに付随する電磁石43,53,6
3,73への電流の通電遮断制御を組み合わせること
で、ローラを所望の位置へ移動させることができる。例
えば、取り出しハンド61を下降させてローラ搬送機構
の搬送部材21に載置されているローラに接触させた状
態で電磁石63に通電する。次に、主昇降手段69によ
って取り出しハンド61をフォーク27の移動経路より
上の位置まで上昇させ、フォーク27をそのローラ載置
部29が位置4に来るように移動させる。この状態でシ
リンダ65を駆動して取り出しハンド61を下降させ、
ローラがフォーク27のローラ載置部29に接触した状
態で電磁石63への通電を切る。続いて、シリンダ65
によって取り出しハンド61を少し上昇させ、フォーク
駆動手段31を駆動してフォーク27に載置されたロー
ラを位置2に移動する。位置2に運ばれたフォーク上の
ローラに対して検査部ハンド41を用いて同様の操作を
行うことによりローラは検査部25の回転ローラ上に載
置され、検査待ちの状態になる。
【0015】ローラ搬送機構のピッチ送り動作、シリン
ダ45,55,65,75及び主昇降手段69を駆動す
ることによる各ハンド41,51,61,71の動作、
フォーク駆動手段31によるフォーク27の水平移動動
作、検査部25における各種動作など検査装置全体のシ
ーケンスは、図示しない制御部によって系統的に制御さ
れている。
【0016】図3は、検査部の概略を示す斜視図であ
る。検査部25は、被検ローラ10を回転させながら照
明光源80によってローラ表面を照明し、ローラ表面で
発生した散乱光を被検ローラ10の表面と結像関係にあ
る1次元ラインセンサ87で検出できるようになってい
る。
【0017】図3に示した例では、被検ローラ10は対
向する1対のガイド板91a,91bに設けられた案内
溝93a,93bにローラ10のシャフト11が案内さ
れて、4個の回転円板109の上に安定に載置される。
回転円板109は2本の回転軸107に各々2個ずつ取
り付けられており、被検ローラ10に対してその両端近
くの位置で接触するように配置されている。回転円板1
09が固定された2本の回転軸107は、その一端に各
々従動歯車105a,105bが固定され、各従動歯車
105a,105bはモーター101で駆動される1個
の駆動歯車103に歯合し、同期して回転する。
【0018】回転円板109に接触して回転する被検ロ
ーラ10の上方には、検査部ハンド41に遮られること
のない位置に、照明光源80として電源周波数30kH
zで点灯される高周波蛍光灯81が配置されている。高
周波蛍光灯81の光は反射体83によって効率的に被検
ローラ表面に照射される。被検ローラ10の側方には1
次元撮像素子として1次元CCDラインセンサ87が配
置されており、高周波蛍光灯81によって表面が長手方
向全体にわたって同時に照明された被検ローラ10の回
転軸に平行な1本の線状領域19が縮小光学系85によ
って1次元CCDラインセンサ87の撮像面上に結像さ
れている。なお、縮小光学系85及び1次元CCDライ
ンセンサ87は、ローラ表面での正反射光を受光せず散
乱光のみを受光する位置に配置されている。
【0019】ここでは、1次元CCDラインセンサ87
として画素数が5000のものを使用した。1次元CC
Dラインセンサ87の光電変換部には、入射光量に比例
した信号電荷が画素単位で蓄積され、蓄積された電荷は
CCD転送レジスタに移され10MHzのクロックに同
期してシリアルなビデオ信号として出力される。被検ロ
ーラ10が回転するとき、1次元CCDラインセンサ8
7は被検ローラ10の周方向に隣接する線状領域の像を
順次撮像し、その1次元方向の像を画像処理装置内で繋
ぎ合わせることによりローラ10表面についての2次元
画像を得ることができる。この例の場合、ローラ1.5
周を約1秒で回転させることによりローラ表面上で縦横
約60μm/画素の分解能を得ることができた。
【0020】図4は検査装置の信号処理系の概略を示す
ブロック図、図5は信号処理系の各部における信号波形
及び得られたローラ表面の2次元画像の模式図である。
1次元CCDラインセンサ87から出力されたビデオ信
号は増幅器111で増幅された後、A/D変換器113
によってデジタル信号に変換される。
【0021】図5(a)はA/D変換器113からの出
力信号aを模式的に示す図で、横軸は1次元CCDライ
ンセンサ87の画素番号すなわち被検ローラの軸方向位
置に対応し、縦軸は信号強度を表す。信号強度曲線13
1に現れている正の向きのスパイク133は異常に強い
散乱光が検出されたことを示し、負の向きのスパイク1
35は検出された散乱光強度が異常に弱かったことを示
す。これらのスパイクはいずれもローラ表面の平坦性が
その部分で損なわれていること、すなわち表面欠陥が存
在していることを表している。また、信号強度がローラ
の中央部で強く、ローラの両端部に近づくに従って弱い
山なりの傾向を示しているのは、高周波蛍光灯81によ
る照明光の照度が被検ローラ10の軸方向中心付近で大
きく、被検ローラの端部に近づくに従って小さくなって
いること、すなわち照明光が被検ローラの表面上で不均
一な照度分布を有していることを反映したものである。
【0022】照度分布補正手段115は、1次元CCD
ラインセンサ87の出力を、照明光が被検ローラ10の
表面で均一な照度分布を有している場合の値に補正する
ためのものである。ここでは、検査部25に配置された
被検ローラ表面の各位置における照明光の照度分布を予
め計測して記憶し、それを実際に計測された信号強度曲
線131から差し引くことで照度分布についての補正を
行う。照明光の照度分布は、欠陥が無いことが分かって
いるローラを検査部25に配置し、そのローラを照明光
源80で照明しながら回転させて1次元CCDラインセ
ンサ87による撮像を行い、1次元CCDラインセンサ
87の各画素毎にその出力値を時間平均することで簡便
に求めることができる。信号処理系に照度分布補正手段
115を設けることにより、照明光が不均一な照度分布
を有していても高精度な欠陥検査を行うことができる。
つまり、検査精度を損なうことなく光源80のサイズを
小さくすることが可能となる。
【0023】なお、この例では続く信号処理の都合上、
照度分布補正手段115において照度分布を補正したの
ち、1次元CCDラインセンサ87の各画素信号に一定
のオフセットを加算している。図5(b)は、照度分布
補正手段115において、照明光の不均一な照度分布に
起因する画素信号の変化分が補正され、さらに一定のオ
フセットが加算された信号bを示す。図から分かるよう
に、画素間での信号強度の変動が補正されている。
【0024】照度分布補正手段115からの出力信号b
は、次に3値化手段117において閾値と比較される。
図5(b)に示すように、異常を示すスパイク信号13
3,135は正の方向に出る場合(散乱光が増加する場
合)と負の方向に出る場合(散乱光が減少する場合)と
がある。したがって、閾値は信号が正の方向に増加する
タイプの異常を判別する閾値TH1と信号が負の方向に
減少するタイプの異常を判別する閾値TH2の2種類が
設定されている。そして、3値化手段117は、例えば
照度分布補正手段115によって補正された後の信号b
を、信号bの強度が閾値TH1より大きいときは
「1」、閾値TH2より小さいときは「−1」、それ以
外の時は「0」というように3値化する。
【0025】2次元化手段119は、3値化手段117
から出力された被検ローラの長手方向に走る各ライン毎
の1次元の3値化信号を被検ローラ10の円周方向に継
ぎ合わせることで、図5(c)に示すようなローラ表面
の展開図に相当する2次元画像141を形成する。図5
(c)において、横方向は被検ローラ10の長手方向を
表し、縦方向は被検ローラ10の円周方向を表してい
る。図中ハッチングで示す領域143,145,147
は、被検ローラ10の表面に存在する欠陥領域を表して
いる。2次元化手段119では、各領域を形成している
画素数を加算することにより被検ローラの表面に存在す
る欠陥領域143,145,147の広がりを知ること
ができる。あるいは、既存の画像処理技術を用いること
によって、各欠陥領域の位置、長手方向への射影長、円
周方向への射影長、縦横比等の幾何学的データを求め、
これらのデータを続く判定手段において良否判定を行う
ためのデータとすることもできる。
【0026】判定手段121は、2次元化手段119か
ら得られるデータによって、被検ローラ10を良品とす
るか不良品とするかの判定を行う。図6は、欠陥判定の
フローチャートを示したものである。
【0027】判定手段121はOKとNGの2つのカウ
ンタを備え、検査開始にあたって2つのカウンタを0に
初期化する(S601)。そののち2次元化手段119
に判定指令を発する(S602)。判定指令を受けた2
次元化手段119では、図4及び図5で説明したように
して被検ローラの表面の2次元画像を形成し、欠陥領域
143,145,147及びその面積を求める。そし
て、検出された各欠陥領域の面積を予め記憶されている
基準面積と比較し(S603)、基準面積より大きな欠
陥領域が無い場合にはOKの方に進んで、OKカウンタ
のカウント値を1だけ加算する(S604)。次いで、
OKカウンタのカウント値が予め設定されている整数値
A(例えば2)以上であるかどうかを判定し(S60
5)、Aに達していない場合には再度ステップ602の
判定指令に戻り、1次元CCDラインセンサにより信号
を取り込んだのち画像処理及びステップ603〜605
の判定処理を反復する。OKカウンタのカウント値がA
に達していれば制御部にOK信号、すなわち被検ローラ
は良品であることを示す信号を送出して(S606)、
終了する。
【0028】ステップ603における判定の結果、予め
記憶されている基準面積より大きな欠陥領域が1つでも
見出されると、OKカウンタを0にリセットし、NGカ
ウンタのカウントを1だけ加算する(S607)。そし
て、NGカウンタのカウント値が予め設定されている整
数値B(例えば3)以上であるかどうかを判定し(S6
08)、Bに達していなければステップ602に戻って
検査を繰り返す。ステップ608での判定の結果、NG
カウンタのカウント値がBに達していれば制御部にNG
信号、すなわち被検ローラは不良品であることを示す信
号を送出して(S609)、終了する。
【0029】この実施の形態では、OK判定は、ステッ
プ603でA回連続してOKと判断された場合に出され
る。また、NG判定は、ステップ603において少なく
ともB回のNGと判断された場合に出される。図6の検
査フローを採用することで、良品と不良品を分けるギリ
ギリの欠陥に対して検査の信頼性を向上させることがで
きる。
【0030】図7は、被検ローラ10に対する高周波蛍
光灯81と1次元CCDラインセンサ87の配置関係を
示す図である。光源の位置及び1次元CCDラインセン
サの位置を種々に変えて欠陥検査を行った。その結果、
被検ローラ10を中心として高周波蛍光灯80と1次元
CCDラインセンサ87の光軸がなす角度θを約52°
とし、かつ正反射光が1次元CCDラインセンサ87に
入射しない位置関係に設定したとき高いS/N比で欠陥
検出を行うことができた。
【0031】次に、図1、図8、図9を用いて、検査装
置の制御部による装置各部の動作制御について説明す
る。図8はハンドユニットとローラ搬送機構の動作につ
いてのフローチャートであり、図9はフォークの動作に
ついてのフローチャートである。ここでは図1の状態、
すなわち取り出しハンド61がローラ搬送機構の搬送部
材21から被検ローラ10を取り出して保持している状
態から説明する。このとき、収納ハンド51はローラを
保持していない。また、被検ローラ10を取り出しハン
ド61に渡したローラ搬送機構は1ピッチ分進み、取り
出しハンド61に保持されているローラがあった搬送部
の切り欠き部23は収納ハンド51の下方(位置3)に
移動している。また、フォーク27は、検査の結果、良
品であることが判明したローラ10をそのローラ載置部
29に載置しているものとする。
【0032】フォーク27は、載置している被検ローラ
10に欠陥がないため(S901)、位置3に移動し、
載置しているローラ10を収納ハンド51に渡す(S9
02)。その後、位置4へ移動し(S903)、取り出
しハンド61から渡された被検ローラ10を載せて検査
部25のある位置2へ移動する(S904)。
【0033】このとき、ハンドユニット50は、フォー
ク27で運ばれてきた検査済みローラ10が良品である
ため(S801)、位置3に停止しているフォーク27
のローラ載置部29から収納ハンド51で良品ローラ1
0を受け取り(S802)、続いてステップ903で位
置4に移動しているフォーク27の空のローラ載置部2
9に取り出しハンド61に保持している被検ローラ10
を載せる(S803)。次に、収納ハンド51にフォー
ク27から受け取った良品のローラを保持し、取り出し
ハンド61には何も保持していないハンドユニット50
は、主昇降手段69の駆動によって全体が下降する(S
804)。そして、収納ハンド51は保持している良品
ローラをローラ搬送機構の搬送部材21の空いている切
り欠き部23の位置に置くとともに、取り出しハンド6
1でローラ搬送機構から次に検査すべきローラを取り出
す(S805)。次に、取り出しハンド61に被検ロー
ラを保持したハンドユニット50は主昇降手段69によ
って全体が上昇し、その間にローラ搬送機構は1ピッチ
分進む(S806)。
【0034】ハンドユニット50がローラ搬送機構との
間でローラの受け渡しを行っている間に、先にステップ
904で位置2に移動したフォーク27は、そのローラ
載置部29に載置されている被検ローラを検査部ハンド
41に渡して、検査部25の光学系の光路を遮ることの
ない位置1まで退避する(S905)。
【0035】フォーク27が位置1に退避している間
に、位置2では、検査部ハンド41によって受け取られ
た被検ローラが検査部25のガイド板91a,91bの
案内溝93a,93bに案内されて回転円板109上に
載置される。その後、検査部25ではモーター101を
駆動し、被検ローラ10を回転させて検査が行われる。
検査が終了して、検査部ハンド41によって検査部25
から検査が終了したローラが取り出されたのち、フォー
ク27が退避位置1から位置2へ移動し、検査部ハンド
41から検査済みローラを受け取る(S906)。
【0036】検査部25から制御部にOK信号が送出さ
れている場合、すなわち検査が終了したローラが良品で
あった場合(S901,S801)、その良品ローラを
載せたフォーク27は、前述のように、位置3へ移動し
てハンドユニット50の収納ハンド51に良品ローラを
渡したのち(S902)、位置4へ移動し(S90
3)、取り出しハンド61から次に検査すべきローラを
受け取って検査部の位置2まで運ぶ(S950)。
【0037】一方、検査部25から制御部にNG信号が
送出されている場合、すなわち検査が終了したローラが
不良品であった場合(S901,S801)には、検査
部25から不良品ローラを受け取ったフォーク27は、
位置5まで移動し、排出部ハンド71に不良品ローラを
渡し(S907)、そののち位置4へ移動し(S90
3)、空になったローラ載置部29に取り出しハンド6
1から次に検査すべきローラを受け取る。不良品ローラ
を受け取った排出部ハンド71は、下降したのち電磁石
73への通電を切って保持している不良品ローラをロー
ラ排出箱35に放出する。
【0038】一方、ハンドユニット50は、載置してい
たローラを排出部ハンドに渡した後ステップ903で位
置4に移動しているフォーク27の空のローラ載置部2
9に取り出しハンド61に保持している被検ローラを渡
す(S807)。そして、ステップ904でフォーク2
7が位置2に退避したのち、ハンドユニット50は主昇
降手段69によって全体が下降し(S808)、取り出
しハンド61によってローラ搬送機構から次に検査すべ
き被検ローラを取り出す(S809)。このとき、下降
した収納ハンド51はローラを保持していないので、ロ
ーラ搬送機構の位置3の切り欠き部にはローラが戻され
ず空席になる。続いて、ハンドユニット全体が主昇降手
段69によって上昇し、ローラ搬送機構は1ピッチ分前
進する(S806)。以後、同様の手順で取り出しハン
ド61に保持した被検ローラの検査が行われる。
【0039】なお、ここでは電子写真方式の複写機やプ
リンターに用いられる帯電ローラを例にとって、その表
面欠陥の検査について説明した。しかし、本発明は帯電
ローラの表面欠陥の検査に限定されるものではなく、転
写ローラ、現像ローラ、トナー搬送ローラ、給紙ロー
ラ、クリーニングローラ、中間転写ローラ等、表面の平
滑性が要求される他のローラの欠陥検査にも勿論適用可
能である。また、ローラに限らず、種々の円筒体、円柱
体の表面欠陥の検査に適用できるのも自明のことであ
る。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、ローラ表面の微細な欠
陥を自動的にかつ高精度に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検査装置全体の概略図。
【図2】ローラの一例を示す略図。
【図3】検査部の概略を示す斜視図。
【図4】信号処理系の概略を示すブロック図。
【図5】信号処理系各部の信号波形及び得られた2次元
画像の模式図。
【図6】欠陥判定のフローチャートを示す図。
【図7】被検ローラに対する高周波蛍光灯と1次元CC
Dラインセンサの配置関係を示す図。
【図8】ハンドユニットとローラ搬送機構の動作を説明
するフローチャートを示す図。
【図9】フォークの動作を説明するフローチャートを示
す図。
【符号の説明】
10…帯電ローラ、11…シャフト、13…弾性層、1
5…塗膜、21…搬送部材、23…切り欠き部、25…
検査部、27…フォーク、29…ローラ載置部、31…
フォーク駆動手段、35…ローラ排出箱、41…検査部
ハンド、43…電磁石、45…シリンダ、51…収納ハ
ンド、53…電磁石、55…シリンダ、61…取り出し
ハンド、63…電磁石、65…シリンダ、69…主昇降
手段、71…排出部ハンド、73…電磁石、75…シリ
ンダ、80…照明光源、81…高周波蛍光灯、83…反
射体、85…縮小光学系、87…1次元ラインセンサ、
91a,91b…ガイド板、93a,93b…案内溝、
101…モーター、103…駆動歯車、105a,10
5b…従動歯車、107…回転軸、109…回転円板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラの表面欠陥を検査するためのロー
    ラ検査装置において、被検ローラをその中心軸の回りに
    回転させる回転手段と、前記回転手段に設置された被検
    ローラを長手方向全長にわたって所定方向から照明する
    照明手段と、前記照明手段により照明された被検ローラ
    からの散乱光を結像させる結像手段と、前記結像手段の
    結像位置に配置された1次元ラインセンサと、前記1次
    元ラインセンサの出力に基づいて前記ローラ表面につい
    ての2次元画像を形成する画像形成手段と、前記ローラ
    表面についての2次元画像に基づいて前記ローラの良否
    を判定する判定手段とを備えることを特徴とするローラ
    検査装置。
  2. 【請求項2】 前記1次元ラインセンサの出力は照度分
    布補正手段に供給され、前記照明手段による照明光の不
    均一に起因する出力変動が補正されたのち前記画像形成
    手段に入力されることを特徴とする請求項1記載のロー
    ラ検査装置。
  3. 【請求項3】 前記照度分布補正手段は、予め計測され
    た前記ローラ表面における前記照明光の照度分布に基づ
    いて前記1次元ラインセンサの各素子の出力を補正する
    ものであることを特徴とする請求項2記載のローラ検査
    装置。
  4. 【請求項4】 前記1次元ラインセンサの出力を所定の
    閾値と比較する比較手段を備え、前記比較手段の出力を
    前記画像形成手段に入力して前記ローラ表面についての
    2次元画像を形成することを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のローラ検査装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、前記画像形成手段によ
    って形成された欠陥領域の面積を予め定められた基準値
    と比較することにより前記ローラの良否を判定すること
    を特徴とする請求項4記載のローラ検査装置。
  6. 【請求項6】 ローラの表面欠陥を検査するためのロー
    ラ検査装置において、複数のローラを所定間隔で載置し
    て搬送するローラ搬送手段と、前記ローラ搬送手段に対
    して被検ローラの取り出し及び収納を行うローラ保持手
    段と、被検ローラの表面欠陥を検査する検査位置と前記
    ローラ保持手段との間でローラの移送を行うローラ移送
    手段と、前記検査位置において被検ローラをその中心軸
    の回りに回転させる回転手段と、前記回転手段に設置さ
    れた被検ローラを長手方向全長にわたって所定方向から
    照明する照明手段と、前記照明手段により照明された前
    記ローラからの散乱光を結像させる結像手段と、前記結
    像手段の結像位置に配置された1次元ラインセンサと、
    前記1次元ラインセンサの出力に基づいて前記ローラ表
    面についての2次元画像を形成する画像形成手段と、前
    記ローラ表面についての2次元画像に基づいて前記ロー
    ラの良否を判定する判定手段とを備えることを特徴とす
    るローラ検査装置。
  7. 【請求項7】 ローラを収納する容器を備え、前記判定
    手段により不良と判定されたローラを前記容器に排出す
    るローラ排出手段を備えることを特徴とする請求項6記
    載のローラ検査装置。
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Cited By (6)

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