JP2001337045A - ローラ状部品の表面欠陥検査方法および装置 - Google Patents

ローラ状部品の表面欠陥検査方法および装置

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JP2001337045A
JP2001337045A JP2000156987A JP2000156987A JP2001337045A JP 2001337045 A JP2001337045 A JP 2001337045A JP 2000156987 A JP2000156987 A JP 2000156987A JP 2000156987 A JP2000156987 A JP 2000156987A JP 2001337045 A JP2001337045 A JP 2001337045A
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Ryuji Sakida
隆二 崎田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ状部品の外周面の凹凸状欠陥を、簡便
な操作で正確に検査する方法および装置を提供する。 【解決手段】 凹凸状欠陥の検査に際しては、ローラ状
部品1の外周面全体を均一温度に加熱し、該外周面全体
に、熱によって色が変化する性質を持つシート材として
熱可逆性フィルム8を適宜の一定圧力で接触させ、フィ
ルム8の変色状態を観察する。また、欠陥検査装置は以
下のように構成する。無端状のフィルム8と、これを循
環走行させる搬送ローラ10と、ローラ状部品1の外周
面を加熱する加熱手段と、ローラ状部品1の外周面全体
にフィルム8を適宜の一定圧力で接触させる圧力ローラ
2と、フィルム8の変色状態を撮像するストロボ照明4
およびCCDエリアセンサカメラ5と、フィルム8の変
色を消去する消去ヘッド9と、消去確認用照明11およ
び消去確認用CCDカメラ12と、圧力ローラ2外周面
の昇温を防止する冷却手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラ状部品の表
面欠陥検査技術に関し、特に、画像形成装置用の定着ロ
ーラや加圧ローラの外周面の凹凸状欠陥を検査する方法
および装置に関する。本発明は、いろいろな発熱性部品
の表面が均一であるかどうかを検査する技術分野に応用
できるものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、ローラ状部品を検査対象とす
るものであるから、まず、複写機における複写プロセス
に関して簡単に説明する。複写機の基本的な構成は、例
えば図8に示すとおりである。
【0003】暗所において帯電器22で感光体21の表
面を均一に帯電させる(帯電工程)。次に、露光器23
により画像部以外のところに光を当て、光が当たった部
分の帯電電荷を除去し、画像部に電荷を残した静電潜像
を形成する(露光工程)。現像器24では現像ローラ2
5により、静電潜像と逆極性に帯電した着色微粒子であ
るトナーTを、感光体21上の潜像に付着させて可視画
像とする(現像工程)。続いて、記録紙(用紙)Pをこ
のトナー像に重ね、記録紙の裏側から転写器(コロナ帯
電器)26で、トナーの帯電極性とは逆極性の電荷を記
録紙に与え、静電力によりトナー像を記録紙に転写する
(転写工程)。さらに、用紙分離器27により逆の電荷
を記録紙に放電することで、感光体21から記録紙を分
離する(分離工程)。さらに、記録紙Pに付着したトナ
ー像を定着器28で定着させる。この場合、記録紙Pに
付着したトナー像を定着ローラ29の熱で溶かし、加圧
ローラ30で圧力を加えて記録紙Pに定着させる(定着
工程)。一方、転写されずに感光体ドラム21上に残っ
た残留トナーはブラシ(除電器)31とブレード32で
除去する(クリーニング工程)。また、感光体ドラム2
1上の潜像電荷を光照射器33により除去する(除電工
程)。以上の帯電工程から除電工程に至る一連のプロセ
スを繰り返すことにより、連続的に複写(印写)が行わ
れる。
【0004】上記複写機内には感光体21、現像ローラ
25、定着ローラ29、加圧ローラ30を初め、様々な
ローラ状部品が配備されている。高品位の画像を安定し
て複写するには、これらローラ状部品の表面が正常な状
態に維持されていること、およびこのことを確認するた
めの検査技術が必要となる。
【0005】このため従来、種々のローラ状部品の表面
欠陥を自動的に検査することができる検査技術について
の提案がなされている。その具体例として、特開平2−
201142号公報(「感光層表面の異常検出方法」)
や、特開平4−169840号公報(「円周表面傷検査
方法および装置」)が挙げられる。
【0006】上記の特開平2−201142号公報に開
示された感光体ドラムの欠陥検査方法では、回転多面鏡
によりレーザ光を感光体ドラムの軸方向に走査し、この
走査光を感光体ドラムの感光層表面で反射させ、この反
射光を受光器に進入させ、光電子増倍管によって光強度
を検出し、所定の演算処理装置に入力する。このような
動作を順次繰り返すことにより、感光体ドラムの全面
(全外周面)にレーザ光を走査し、その表面の異状を検
出する。
【0007】また、特開平4−169840号公報に記
載された感光体ドラムの表面傷検査方法では、ハロゲン
光源等を備えた投光器から感光体ドラムにスリット光を
投射するとともに、感光体ドラム表面からの散乱光をラ
インセンサカメラで撮像し、その画像データから、演算
処理装置を用いて欠陥個所を検出する。
【0008】さらに、特開昭56−55805号公報
(「被測定体の凹凸測定法」)に記載された検査方法で
は変位計を直接、ローラ状部品に接触させ、その真円度
や凹凸量を測定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平2−201142号公報および、特開平4−169
840号公報に記載の技術のいずれにおいても、検査対
象物表面からの反射光の受光量変化によって表面欠陥を
検出するため、欠陥の大きさ(検査対象物の表面方向の
大きさ)は求められるものの、欠陥の高さ(検査対象物
表面の凹凸の深さ)に関する情報を直接には得ることは
できないという問題点があった。また現像ローラ、定着
ローラ、加圧ローラ等では表面の凹凸の深さが数μm
で、大きさが数mm程度の「うねり」が生じることがあ
るが、定着ローラや加圧ローラにこのような「うねり」
があると、記録紙とこれらのローラとが密着しないた
め、適正な印字ができなくなる。このような比較的ゆる
やかな形状変化をもつ欠陥は、上記特許公報に提案され
た方法によっても検出が難しく、目視検査に頼らざるを
得ないという問題があった。
【0010】また、上記特開昭56−55805号公報
に記載された検査方法では、測定領域が変位計の幅で限
定されてしまう。このため、この検査方法をローラ状部
品の表面欠陥検査に応用するには、変位計をローラ状部
品の軸方向に移動させながら、何周分も測定しなければ
ならず、検査時間が非常に長くなってしまい実用的でな
い。この方法はあくまで、円筒状被検物の真円度や、回
転振れを測定するためのものであり、表面欠陥を検出す
るのに適した方法とは言えない。
【0011】本発明は、ローラ状部品の表面欠陥検査技
術が未だ確立されているとは言えない現状に鑑みなされ
たもので、その目的はローラ状部品、特に、複写機やプ
リンタ等の画像形成装置を構成する耐熱性をもつ定着ロ
ーラ、加圧ローラの外周面の凹凸状欠陥を簡便な操作で
正確に検査することができる検査方法および装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るローラ状
部品の表面欠陥検査方法は、ローラ状部品の外周面全体
に、圧力によって色が変化する性質を持つシート材を適
宜の一定圧力で接触させ、前記シート材の変色状態(発
色状態)から、前記ローラ状部品の外周面の欠陥検査を
行うことを特徴とするものである。
【0013】請求項2に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、ローラ状部品の外周面全体を均一温度に加熱
し、該外周面全体に、熱によって色が変化する性質を持
つシート材を適宜の一定圧力で接触させ、前記シート材
の変色状態から前記ローラ状部品の外周面の欠陥検査を
行うことを特徴とするものである。
【0014】請求項3に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項1または2において前記シート材の変
色状態を、CCDエリアセンサカメラを用いて撮像する
ことを特徴とする。
【0015】請求項4に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項1または2において前記シート材の変
色状態を、CCDラインセンサカメラを用いて撮像する
ことを特徴とする。
【0016】請求項5に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項2において、前記シート材として熱可
逆性フィルムを用いるとともに、変色後のシート材につ
いて、変色前の状態に戻す消去操作を消去ヘッドにより
行うことを特徴とする。
【0017】請求項6に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項5において、前記消去ヘッドによる消
去操作の後、該消去操作が正常に行われたことを撮像装
置で確認することを特徴とする。
【0018】請求項7に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項1または2において前記ローラ状部品
が、画像形成装置を構成する定着ローラであることを特
徴とする。
【0019】請求項8に係るローラ状部品の表面欠陥検
査方法は、請求項1または2において前記ローラ状部品
が、画像形成装置を構成する加圧ローラであることを特
徴とする。
【0020】請求項9に係るローラ状部品の表面欠陥検
査装置は、ローラ状部品の外周面全体を均一温度に加熱
する加熱手段と、前記ローラ状部品の外周面全体に、熱
によって色が変化する性質を持つ熱可逆性フィルムを適
宜の一定圧力で接触させる圧接手段と、前記熱可逆性フ
ィルムの変色状態を撮像する撮像手段と、変色後の熱可
逆性フィルムを変色前の状態に戻す消去操作を行う消去
手段と、前記圧接手段の昇温を防止する冷却手段とを備
えていることを特徴とする。
【0021】請求項10に係るローラ状部品の表面欠陥
検査装置は、請求項9において、前記消去手段による消
去操作が正常に行われたことを確認する消去確認撮像手
段を備えていることを特徴とする。
【0022】請求項11に係るローラ状部品の表面欠陥
検査装置は、熱によって色が変化する性質を持つ無端状
の熱可逆性フィルムを搬送ローラにより循環走行自在に
設け、該循環走行路に沿って且つ前記熱可逆性フィルム
の走行の向きに、ローラ状部品と対向して設けた回転自
在の圧力ローラと、前記熱可逆性フィルムの変色状態を
撮像する撮像手段と、変色後の熱可逆性フィルムを変色
前の状態に戻す消去操作を行う消去手段と、前記消去操
作が正常に行われたことを確認する消去確認撮像手段と
を、この順に配備するとともに、前記ローラ状部品の外
周面全体を均一温度に加熱する加熱手段と、前記圧力ロ
ーラの外周面の昇温を防止する冷却手段とを適所に設け
てなり、前記圧力ローラは、前記ローラ状部品の外周面
全体に、前記熱可逆性フィルムを適宜の一定圧力で接触
させるものであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。 第1の実施の形態(請求項1に係るもの) 図1は、ローラ状部品の表面欠陥(外周面の欠陥、以下
同じ)を検査する方法の説明図である。シート材3とし
て、圧力によって色が変化する感圧紙(登録商標)を用
いる。ローラ状部品1を、圧力ローラ2を用いてシート
材3(感圧紙)に密着させ、ローラ状部品1と圧力ロー
ラ2を回転させることにより、ローラ状部品1の全面
(外周面全面、以下同じ)をシート材3に接触させ、排
紙する。
【0024】ローラ状部品1が良品の場合、排紙された
シート材3は一様に変色(発色、以下同じ)する。もし
もローラ状部品1(の外周面)上に、突起・傷・うねり
・へこみなどの凹凸状欠陥があると、シート材3に接触
しない箇所が生じる。このため、シート材3のうちこれ
らの欠陥部分に対応する箇所では変色状態が、正常な表
面に対応するシート材3部分のそれとは異なったものと
なる。図7はシート材3上に現れた異常変色部分すなわ
ち、ローラ表面の欠陥部分Dを示している。高さあるい
は深さが数μmで、大きさが数mm程度の「うねり」
は、目視や単純な画像処理検査では検出困難であった
が、本発明の上記方法によれば、簡便・効果的にこれら
の欠陥を検出することができる。
【0025】第2の実施の形態(請求項2に係るもの) 図1をもとに説明する。シート材3として、熱によって
色が変化する感熱紙を用いる。ローラ状部品1を加熱
し、圧力ローラ2を用いてシート材3(感熱紙)に密着
させ、ローラ状部品1と圧力ローラ2を回転させること
により、ローラ状部品1の全面をシート材3(感熱紙)
と接触させ、排紙する。ローラ状部品1が良品の場合、
排紙されたシート材3(感熱紙)は一様に変色する。
【0026】もしもローラ状部品1上に、突起・傷・う
ねり・へこみなどの凹凸状欠陥があると、シート材3に
接触しない箇所が生じる。このため、シート材3のうち
これらの欠陥部分に対応する箇所では変色状態が、正常
な表面に対応するシート材3部分のそれとは異なったも
のとなる。図7はシート材3上に現れた異常変色部分、
すなわちローラ状部品表面の欠陥部分Dを示している。
【0027】高さあるいは深さが数μmで、大きさが数
mm程度の「うねり」は目視や、従来の単純な画像処理
検査では検出困難であったが、本発明の上記方法によれ
ば、簡便・効果的にこれらの欠陥を検出することができ
る。また、この実施の形態によれば、上記凹凸状欠陥の
他に、ローラ状部品1の発熱分布の一様性をも検査する
ことができる。
【0028】第3の実施の形態(請求項3に係るもの) 図2はローラ状部品の表面欠陥を検査する方法の説明図
である。図2に示すように、排紙されたシート材3の表
面を、ストロボ照明4とCCDエリアセンサカメラ5と
を用いて撮像する。これにより得られた画像データは、
図7のようになり、これをもとに、画像処理装置を用い
て欠陥部分を自動検出することができる。
【0029】第4の実施の形態(請求項4に係るもの) 図3はローラ状部品の表面欠陥を検査する方法の説明図
である。図3に示すように、排紙されたシート材3の表
面を、ライン照明6とCCDラインセンサカメラ7とを
用いて撮像する。一般的にラインセンサカメラの方が、
エリアセンサカメラよりも撮像分解能を細かくすること
ができる。これによって得られた画像データも図7のよ
うになるので、あとは画像処理装置を用いて欠陥部分を
自動検出することができる。
【0030】第5の実施の形態(請求項5に係るもの) 図4はローラ状部品の表面欠陥を検査する方法の説明図
である。この図において符号8は無端状の熱可逆性フィ
ルム(感熱紙)、符号9は消去ヘッド、符号10は熱可
逆性フィルム8を循環走行させる搬送ローラである。こ
の検査方法では、シート材3として熱可逆性フィルム8
を用いる。ローラ状部品1を加熱し、圧力ローラ2を用
いて熱可逆性フィルム8に密着させ、ローラ状部品1の
全面を熱可逆性フィルム8に接触させながら該フィルム
8を搬送する。次に、この熱可逆性フィルム8の表面を
ストロボ照明4とCCDエリアセンサカメラ5とを用い
て撮像する。撮像後の熱可逆性フィルム8に対し消去ヘ
ッド9による変色の消去操作を行うことで、変色前の状
態に戻し、欠陥検査に再使用する。なお、前記ストロボ
照明4およびCCDエリアセンサカメラ5に代えて、図
3のようにライン照明6とCCDラインセンサカメラ7
とを用いても良い。
【0031】ローラ状部品1が良品の場合、圧力ローラ
2から排紙された熱可逆性フィルム8は一様に変色する
が、突起・傷・うねり・へこみなどの凹凸状欠陥がある
と、熱可逆性フィルム8に接触しない箇所が生じる。こ
のため、変色しない個所が図7と同じように発生する。
これによって得られた画像データから、画像処理装置を
用いて欠陥部分を自動検出することができる。このよう
に、本実施の形態では熱可逆性フィルム8を循環走行さ
せながら、変色・消去操作を行うようにしたため、使い
捨てになってしまう感熱紙を用いる必要がなくなるの
で、ランニングコストを大幅に低減させることができ
る。
【0032】第6の実施の形態(請求項6に係るもの) 図5はローラ状部品の表面欠陥を検査する方法の説明図
である。消去ヘッド9により元の状態に戻った熱可逆性
フィルム8の表面を、消去確認用照明11と消去確認用
CCDカメラ12(エリアセンサカメラでも良いし、ラ
インセンサカメラでも良い。)とを用いて撮像する。も
しも消去しきれない個所があると、欠陥がないにも拘ら
ず欠陥があると判断し、誤検査してしまうことになる。
そこで、消去確認用CCDカメラ12で撮像された画像
データから、欠点(消去しきれない個所)がないかどう
かを調べ、欠点が見つかった場合はその場所を記憶し、
検査員に警告を発する。本実施の形態によれば、熱可逆
性フィルムを用いる欠陥検査方法の精度が高まる。
【0033】第7の実施の形態(請求項7に係るもの) 図1の方法において、定着ローラをローラ状部品1(検
査対象品)として検査を行う。定着ローラにはヒーター
が内蔵されているので耐熱性があり、このため、定着ロ
ーラ表面の欠陥検査には、上記第2の実施の形態による
検査方法が効果的である。
【0034】第8の実施の形態(請求項8に係るもの) 図1の方法において、加圧ローラをローラ状部品1(検
査対象品)として検査を行う。加圧ローラは、紙を通し
て定着ローラと接触するため耐熱性を確保してあるの
で、加圧ローラ表面の欠陥検査には、上記第2の実施の
形態による検査方法が効果的である。
【0035】第9の実施の形態(請求項9,10に係る
もの) 図6はローラ状部品の表面欠陥検査装置の概略構造を示
す説明図である。この表面欠陥検査装置は、無端状の熱
可逆性フィルム8と、これを循環走行させる搬送ローラ
10と、ローラ状部品1の表面(外周面)を加熱する加
熱手段(図略)と、ローラ状部品1の表面全体に、熱可
逆性フィルム8を適宜の一定圧力で接触させる圧接手段
としての圧力ローラ2と、熱可逆性フィルム8の変色状
態を撮像する撮像手段としてのストロボ照明4およびC
CDエリアセンサカメラ5と、消去ヘッド9と、圧力ロ
ーラ2の昇温を防止する冷却装置13とを備えている。
【0036】圧力ローラ2が、加熱されたローラ状部品
1と、熱可逆性フィルム8を介して接触する場合には、
圧力ローラ2の表面温度が徐々に上昇する。圧力ローラ
2の熱により熱可逆性フィルム8が変色すると、ローラ
状部品1の検査が正しく行われなくなってしまう。そこ
で、上記のように圧力ローラ2の表面を冷却するための
冷却装置13を設ける。この冷却装置による冷却の態様
としては、ファンによる空冷、あるいは冷却水による水
冷等が可能である。なお、図5に示した消去確認用照明
11および消去確認用CCDカメラ12を、図6の装置
に付加するのも有効である(請求項11)。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1)請求項1に係る発明の効果 ローラ状部品の外周面全体に、圧力によって色が変化す
る性質を持つシート材を適宜の一定圧力で接触させ、前
記シート材の変色状態から前記ローラ状部品の外周面の
欠陥検査を行うようにしたので、ローラ状部品の表面欠
陥、特に従来技術では検出が困難な、ゆるやかな凹凸状
欠陥を確実に検出することができる。
【0038】(2)請求項2に係る発明の効果 ローラ状部品の外周面全体を均一温度に加熱し、該外周
面全体に、熱によって色が変化する性質を持つシート材
を適宜の一定圧力で接触させ、前記シート材の変色状態
から前記ローラ状部品の外周面の欠陥検査を行うように
したので、ローラ状部品の表面欠陥、特に従来技術では
検出が困難な、ゆるやかな凹凸欠陥を確実に検出するこ
とができる。
【0039】(3)請求項3に係る発明の効果 シート材の変色状態を、CCDエリアセンサカメラを用
いて撮像するので、その画像データからローラ状部品の
欠陥を容易に、かつ確実に検出することができる。
【0040】(4)請求項4に係る発明の効果 シート材の変色状態を、CCDラインセンサカメラを用
いて撮像するので、その画像データからローラ状部品の
欠陥を容易に、かつ確実に検出することができる。
【0041】(5)請求項5に係る発明の効果 シート材として熱可逆性フィルム(感熱紙)を用いると
ともに、変色後のシート材について、変色前の状態に戻
す消去操作を消去ヘッドにより行うようにしたので、1
回の検査で熱可逆性フィルムを消耗することなく、繰り
返し同じフィルムで検査を行うことができ、ランニング
コストが低減される。
【0042】(6)請求項6に係る発明の効果 消去ヘッドによる消去操作が正常に行われたことを撮像
装置で確認するようにしたので、ローラ状部品の誤検査
を防ぐことができ、検査の精度が向上する。
【0043】(7)請求項7に係る発明の効果 ローラ状部品が、画像形成装置を構成する定着ローラで
あることを特徴とするものであるため、耐熱性のある定
着ローラの表面欠陥を容易に、かつ確実に検出すること
ができるうえ、検査の自動化が可能となる。
【0044】(8)請求項8に係る発明の効果 ローラ状部品が、画像形成装置を構成する加圧ローラで
あることを特徴とするものであるから、耐熱性のある加
圧ローラの表面欠陥検査を容易に、かつ確実に行うこと
ができるうえ、検査の自動化が可能となる。
【0045】(9)請求項9に係る発明の効果 所定の加熱手段、圧接手段、撮像手段、消去手段および
冷却手段を備えているので、請求項5に係る検査方法を
実施することができるとともに、同じ熱可逆性フィルム
を繰り返し使用することができ、ランニングコストが低
減される。そのうえ、圧接手段の昇温に起因する検査誤
差をなくすことができるため、より正確な欠陥検査を行
うことが可能になる。すなわち、熱を持ったローラ状部
品と接触する圧接手段を冷却するための冷却手段を設け
たので、圧接手段の熱による熱可逆性フィルムの変色を
抑え、ローラ状部品表面の誤検査を防ぐことができる。
【0046】(10)請求項10に係る発明の効果 消去ヘッドによる消去操作が正常に行われたことを確認
するための消去確認撮像手段を備えているので、請求項
6に係る検査方法を実施することができる。このため、
ローラ状部品の誤検査を防ぐことができて検査の精度が
向上する。
【0047】(11)請求項11に係る発明の効果 この表面欠陥検査装置によれば、請求項9および10に
係る検査装置による効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1および第2の実施の形態を示す説
明図である。
【図2】本発明の第3の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図3】本発明の第4の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図4】本発明の第5の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第6の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の第9の実施の形態を示す説明図であ
る。
【図7】シート材上に現れた異常変色部分を示すスケッ
チである。
【図8】複写機の基本的構成および複写プロセスの説明
図である。
【符号の説明】
1 ローラ状部品 2 圧力ローラ 3 シート材 4 ストロボ照明 5 CCDエリアセンサカメラ 6 ライン照明 7 CCDラインセンサカメラ 8 熱可逆性フィルム 9 消去ヘッド 10 搬送ローラ 11 消去確認用照明 12 消去確認用CCDカメラ 13 冷却装置 21 感光体 22 帯電器 23 露光器 24 現像器 25 現像ローラ 26 転写器(コロナ帯電器) 27 用紙分離器 28 定着器 29 定着ローラ 30 加圧ローラ 31 ブラシ(除電器) 32 ブレード 33 光照射器 D 欠陥部分 P 記録紙(用紙) T トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F069 AA57 AA60 BB40 CC02 CC05 GG02 GG07 JJ17 MM21 QQ13 2G040 AA05 AA06 AB08 BA02 BA28 CA02 CA12 CA23 DA10 DA12 DA15 EB02 GA05 GA07 HA02 HA11 2G051 AA44 AB07 BA20 BC02 CA04 CB01 EA14 ED08 2H033 AA31 BA60 BB12 BB30 2H034 FA06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ状部品の外周面全体に、圧力によ
    って色が変化する性質を持つシート材を適宜の一定圧力
    で接触させ、前記シート材の変色状態から前記ローラ状
    部品の外周面の欠陥検査を行うことを特徴とするローラ
    状部品の表面欠陥検査方法。
  2. 【請求項2】 ローラ状部品の外周面全体を均一温度に
    加熱し、該外周面全体に、熱によって色が変化する性質
    を持つシート材を適宜の一定圧力で接触させ、前記シー
    ト材の変色状態から前記ローラ状部品の外周面の欠陥検
    査を行うことを特徴とするローラ状部品の表面欠陥検査
    方法。
  3. 【請求項3】 前記シート材の変色状態を、CCDエリ
    アセンサカメラを用いて撮像することを特徴とする請求
    項1または2に記載のローラ状部品の表面欠陥検査方
    法。
  4. 【請求項4】 前記シート材の変色状態を、CCDライ
    ンセンサカメラを用いて撮像することを特徴とする請求
    項1または2に記載のローラ状部品の表面欠陥検査方
    法。
  5. 【請求項5】 前記シート材として熱可逆性フィルムを
    用いるとともに、変色後のシート材について、変色前の
    状態に戻す消去操作を消去ヘッドにより行うことを特徴
    とする請求項2に記載のローラ状部品の表面欠陥検査方
    法。
  6. 【請求項6】 前記消去ヘッドによる消去操作の後、該
    消去操作が正常に行われたことを撮像装置で確認するこ
    とを特徴とする請求項5に記載のローラ状部品の表面欠
    陥検査方法。
  7. 【請求項7】 前記ローラ状部品が、画像形成装置を構
    成する定着ローラであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のローラ状部品の表面欠陥検査方法。
  8. 【請求項8】 前記ローラ状部品が、画像形成装置を構
    成する加圧ローラであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のローラ状部品の表面欠陥検査方法。
  9. 【請求項9】 ローラ状部品の外周面全体を均一温度に
    加熱する加熱手段と、前記ローラ状部品の外周面全体
    に、熱によって色が変化する性質を持つ熱可逆性フィル
    ムを適宜の一定圧力で接触させる圧接手段と、前記熱可
    逆性フィルムの変色状態を撮像する撮像手段と、変色後
    の熱可逆性フィルムを変色前の状態に戻す消去操作を行
    う消去手段と、前記圧接手段の昇温を防止する冷却手段
    とを備えていることを特徴とするローラ状部品の表面欠
    陥検査装置。
  10. 【請求項10】 前記消去手段による消去操作が正常に
    行われたことを確認する消去確認撮像手段を備えている
    ことを特徴とする請求項9に記載のローラ状部品の表面
    欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】 熱によって色が変化する性質を持つ無
    端状の熱可逆性フィルムを搬送ローラにより循環走行自
    在に設け、該循環走行路に沿って且つ前記熱可逆性フィ
    ルムの走行の向きに、ローラ状部品と対向して設けた回
    転自在の圧力ローラと、前記熱可逆性フィルムの変色状
    態を撮像する撮像手段と、変色後の熱可逆性フィルムを
    変色前の状態に戻す消去操作を行う消去手段と、前記消
    去操作が正常に行われたことを確認する消去確認撮像手
    段とを、この順に配備するとともに、前記ローラ状部品
    の外周面全体を均一温度に加熱する加熱手段と、前記圧
    力ローラの外周面の昇温を防止する冷却手段とを適所に
    設けてなり、前記圧力ローラは、前記ローラ状部品の外
    周面全体に、前記熱可逆性フィルムを適宜の一定圧力で
    接触させるものであることを特徴とするローラ状部品の
    表面欠陥検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2242126A1 (en) 2001-11-01 2010-10-20 Makita Corporation Battery packs suitable for use with battery powered appliances
JP2011128058A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Canon Chemicals Inc 導電ローラに用いる導電性異物検査方法及び導電性異物検査装置
JP2012073225A (ja) * 2010-08-30 2012-04-12 Hioki Ee Corp 異物検出装置および異物検出方法
CN111024720A (zh) * 2019-12-13 2020-04-17 东华大学 一种用于面料表面突起疵点的视触觉一体检测装置
CN114397302A (zh) * 2021-12-24 2022-04-26 安徽富乐德长江半导体材料股份有限公司 一种晶圆清洗检测装置

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