JPH09243301A - 巻尺テープとその製造方法 - Google Patents
巻尺テープとその製造方法Info
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- JPH09243301A JPH09243301A JP8075412A JP7541296A JPH09243301A JP H09243301 A JPH09243301 A JP H09243301A JP 8075412 A JP8075412 A JP 8075412A JP 7541296 A JP7541296 A JP 7541296A JP H09243301 A JPH09243301 A JP H09243301A
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Abstract
の表示が剥げ落ちてしまった場合でも、その部分に表示
されていた目盛りや寸法数字を容易に識別することがで
きる巻尺テープの提供であり、さらに、その巻尺テープ
を簡単に製造することができる製造方法を提供するもの
である。 【解決手段】巻尺テープ1の椀曲内面が浮彫状の目盛り
2とエッチング処理された梨地状の面3で形成され、該
巻尺テープ1の全周面が透明樹脂4により被覆されて成
ることを特徴とする巻尺テープであり、その製造方法
は、短手方向に椀曲した金属製巻尺テープ1の椀曲内面
に、耐酸性インキで目盛り2と寸法数字6を印刷する工
程と、該椀曲内面の目盛り2と寸法数字6が印刷されて
いない部分の面をエッチング処理する工程と、該巻尺テ
ープ1の全周面を透明樹脂4で被覆する工程から成る。
Description
ている目盛りが剥げ落ちてしまった場合でも、支障なく
計測作業を続けることができる巻尺テープとその製造方
法に関するものである。
りケース内に引き込まれており、寸法測定時にケースか
ら引き出して使用するものである。そして、このテープ
はステンレスなどの金属から形成されており、巻尺テー
プの片面に目盛り・寸法数字などが表示されている。
を表示している椀曲内面の構造は、図6で示すように、
巻尺テープ11の全周面に先ず下色の塗料10が塗ら
れ、その上に目盛り21や寸法数字61などが印刷によ
り表示され、さらに、これらの上に透明樹脂41が塗ら
れて、目盛りや寸法数字などの保護のために巻尺テープ
の全周面を覆っている。
巻尺テープの目盛りや寸法数字などの表示面は、ヤスリ
のようにざらつきのあるものや突起を持つものなどの接
触に弱く、巻尺テープの引き込み中や測定作業中に何ら
かの原因で、例えば、金属部品の端部が接触していた場
合や鋭利な道具で引っ掻いてしまった場合などは、その
部分の塗料が掻き取られ時には剥げ落ちてしまうことに
より、目盛りや寸法数字などの読み取りが困難となって
作業の進行に多大な影響を及ぼしてしまうことがある。
難となってしまうと、それが一部分だけの発生でも買い
替えを余儀なくされている。これは、測定物の長さがち
ょうど剥げ落ちた目盛りの所に合ってしまったら、測定
作業を中断して新しい巻尺に交換しなければ測定作業を
続けることができないからで、交換するための二度手間
を省くことと、剥げ落ちた目盛りの所にいつ測定物の長
さが合うかわからないからである。このことから、巻尺
テープの改善がユーザーから強く求められていた。
で、その目的とするところは巻尺テープの目盛りや寸法
数字などの表示が剥げ落ちてしまった場合でも、その部
分に表示されていた目盛りや寸法数字を容易に識別する
ことができ、測定作業を支障なく続けることができる巻
尺テープを提供することであり、さらに、その巻尺テー
プを簡単に製造することができる製造方法を提供するこ
とである。
ろは、短手方向に椀曲した金属製巻尺テープに於いて、
該巻尺テープの椀曲内面が耐酸性インクで直接印刷され
た浮彫状の目盛りとエッチング処理された梨地状の面で
形成され、該巻尺テープの全周面が透明樹脂により被覆
されて成ることを特徴とする巻尺テープであり、また、
短手方向に椀曲した金属製巻尺テープの椀曲内面に、耐
酸性インキで目盛りを印刷する工程と、該椀曲内面の目
盛りが印刷されていない部分の面をエッチング処理する
工程と、該巻尺テープの全周面を透明樹脂で被覆する工
程から成ることを特徴とする巻尺テープの製造方法であ
る。
チング処理に適しているものであれば特に限定するもの
ではないが、巻尺が使用される作業条件からステンレス
材を用いるのが望ましい。また、巻尺テープ本体の幅も
特に限定するものではないが、板厚においてはエッチン
グ処理により多少とも厚みが薄くなるため、この点を考
慮して板厚を選定すればよい。
一般に市販されているものを用いればよく、その印刷方
法も特に限定するものではない。また、目盛りの色も一
色に限定することなく、複数の色を使用することで目盛
りを見やすくしてもよい。さらに、椀曲内面に表示する
寸法数字や文字なども耐酸性インキを使用して表示して
もよい。そして、印刷の前に巻尺テープを脱脂しておく
方がよい。
ンクで行う印刷と、梨地状の面を形成するために行うエ
ッチング処理は、一般公知の技術を用いて行えばよく特
に限定するものではない。また、溶解させる深さも特に
限定するものではない。
は、一般に市販されている樹脂系塗料を用いればよく特
に限定するものではないが、アクリル樹脂やナイロン樹
脂のクリアー塗料を用いるのがよい。被覆する方法も特
に限定するものではなく、一度に巻尺テープの全周面を
被覆してもよく最適な方法を用いればよい。
いるので、巻尺テープの目盛りや寸法数字の表示が剥げ
落ちると光沢の有るステンレスの地色面が現れ、一方、
エッチング処理を行っている面は梨地状で光沢が無くグ
レーに近い色である。このことから、目盛りが剥げ落ち
た部分の面とエッチング処理を行っている部分の面とで
は、面の色あるいは光沢に差を明確に生ずることにな
る。これにより、剥げ落ちた部分に表示されていた目盛
りや寸法数字を識別することができる。
すると、1は直状性保持のために短手方向に椀曲したス
テンレスを素材とする巻尺テープ、2は目盛り、6は寸
法数字で、共に巻尺テープ1に耐酸性インキで印刷され
ており、3はエッチング処理により形成された梨地状の
面である。そして、4は巻尺テープ1の全周面を被覆し
ている透明樹脂である。(図1)
あり、耐酸性インキで印刷された目盛り2と寸法数字6
以外の面は、エッチング処理により梨地状の面3となっ
ている。図3は、図2のA−A線の一部拡大断面図であ
り、耐酸性インキで印刷された目盛り2と寸法数字6
(図3では図示なし)以外の面がエッチング処理により
溶解し、これにより目盛り2と寸法数字6(図3では図
示なし)が浮彫状となっている。そして、4は巻尺テー
プ1の全周面を被覆している透明樹脂である。図5は、
一実施例の巻尺の概略を示す斜視図であり、1は直状性
保持のために短手方向に椀曲したステンレスを素材とす
る巻尺テープ、2は目盛り、3は梨地状の面、7は巻尺
テープを係止するための係止片、8は巻尺ケースであ
る。
巻尺テープの製造工程順を説明する断面図に従って説明
すると、巻尺テープ1の椀曲内面5に、目盛り2と寸法
数字6を耐酸性インキで印刷し(a)、次に、目盛り2
と寸法数字6が印刷された巻尺テープ1の椀曲内面5を
エッチング液9でエッチング処理する(b)。このエッ
チング処理により、耐酸性インキで印刷した目盛り2と
寸法数字6以外の面が溶解し、梨地状の面3が形成され
る(c)。そして、梨地状の面3が形成された巻尺テー
プ1の全周面を透明樹脂4で被覆する(d)。
の目盛りと寸法数字以外の面をエッチング処理すること
により、何らかの原因で目盛りや寸法数字の表示が剥げ
落ちてしまった場合でも、その剥げ落ちた部分の面とエ
ッチング処理を行った部分の面とを、その面の色あるい
は光沢の差で識別することができるため、剥げ落ちた部
分に表示されていた目盛りや寸法数字を読むことがで
き、測定作業を中断することなく続けることができる。
これにより、巻尺を買い替える必要もなく同じ巻尺を使
い続けることができるため、経済的にもまた環境的にも
優れた効果を発揮するもので、その実用的価値は高いも
のがある。
目盛りや寸法数字の印刷に耐酸性インキを用いることに
より、エッチング処理工程の前に行う溶解防止用保護膜
の印刷およびエッチング処理工程の後に行う溶解防止用
保護膜の除去、そして、目盛りや寸法数字の着色の各工
程を省くことができるため、巻尺テープを簡単に且つ短
時間で製造することができる。
明樹脂,5−椀曲内面,6−寸法数字,7−係止片,8
−巻尺ケース,9−エッチング液,10−下色塗料,1
1−巻尺テープ,21−目盛り,41−透明樹脂,51
−椀曲内面,61−寸法数字
Claims (3)
- 【請求項1】短手方向に椀曲した金属製巻尺テープに於
いて、該巻尺テープの椀曲内面が耐酸性インクで直接印
刷された浮彫状の目盛りとエッチング処理された梨地状
の面で形成され、該巻尺テープの全周面が透明樹脂によ
り被覆されて成ることを特徴とする巻尺テープ - 【請求項2】短手方向に椀曲した金属製巻尺テープの椀
曲内面に、耐酸性インキで目盛りを印刷する工程と、該
椀曲内面の目盛りが印刷されていない部分の面をエッチ
ング処理する工程と、該巻尺テープの全周面を透明樹脂
で被覆する工程から成ることを特徴とする巻尺テープの
製造方法 - 【請求項3】前記金属がステンレスであることを特徴と
する請求項1または請求項2の巻尺テープ
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07541296A JP3782502B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻尺テープとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07541296A JP3782502B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻尺テープとその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09243301A true JPH09243301A (ja) | 1997-09-19 |
JP3782502B2 JP3782502B2 (ja) | 2006-06-07 |
Family
ID=13575445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07541296A Expired - Fee Related JP3782502B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 巻尺テープとその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3782502B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005257511A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Hara Doki Kk | 巻尺テープ |
CN111133271A (zh) * | 2017-09-26 | 2020-05-08 | 艾沛克斯品牌公司 | 具有增加的杯突的卷尺 |
US11186078B2 (en) | 2016-03-30 | 2021-11-30 | Apex Brands, Inc. | Printing assembly and method for printing on a flexible substrate |
-
1996
- 1996-03-06 JP JP07541296A patent/JP3782502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005257511A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Hara Doki Kk | 巻尺テープ |
US11186078B2 (en) | 2016-03-30 | 2021-11-30 | Apex Brands, Inc. | Printing assembly and method for printing on a flexible substrate |
US11479031B2 (en) * | 2016-03-30 | 2022-10-25 | Apex Brands, Inc. | Measuring tape with printing on flexible substrate |
CN111133271A (zh) * | 2017-09-26 | 2020-05-08 | 艾沛克斯品牌公司 | 具有增加的杯突的卷尺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3782502B2 (ja) | 2006-06-07 |
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