JPH09243142A - ブースターコイル式空調システム - Google Patents
ブースターコイル式空調システムInfo
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- JPH09243142A JPH09243142A JP8047046A JP4704696A JPH09243142A JP H09243142 A JPH09243142 A JP H09243142A JP 8047046 A JP8047046 A JP 8047046A JP 4704696 A JP4704696 A JP 4704696A JP H09243142 A JPH09243142 A JP H09243142A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多数の室を個別に温度制御し、快適な空調を
行うと共に、省エネルギー化を実現できるブースターコ
イル式空調システムを提供する。 【解決手段】 冷水コイル４、温水コイル５及び送風フ
ァン６を備え、冷風又は温風を送風する空調機３と、多
数の室２に設置され、前記空調機３の冷水、温水モード
に合わせて冷水、温水を切替え供給でき、前記空調機３
からの冷風又は温風を必要量だけ冷却又は加熱して各室
２に吹き出すブースターコイル８とから構成され、前記
各室２の冷暖房負荷条件に応じ最大負荷又は最少負荷の
室２に設置されているブースターコイル８の冷温水弁１
１開度を０として冷温水弁１１開度の積算値を最少とす
ると共に、当該室２の室温を前記空調機３からの送風温
度により制御して、各室２の温度を個別にコントロール
する送風温度コントローラー１５を備えたブースターコ
イル式空調システム。
行うと共に、省エネルギー化を実現できるブースターコ
イル式空調システムを提供する。 【解決手段】 冷水コイル４、温水コイル５及び送風フ
ァン６を備え、冷風又は温風を送風する空調機３と、多
数の室２に設置され、前記空調機３の冷水、温水モード
に合わせて冷水、温水を切替え供給でき、前記空調機３
からの冷風又は温風を必要量だけ冷却又は加熱して各室
２に吹き出すブースターコイル８とから構成され、前記
各室２の冷暖房負荷条件に応じ最大負荷又は最少負荷の
室２に設置されているブースターコイル８の冷温水弁１
１開度を０として冷温水弁１１開度の積算値を最少とす
ると共に、当該室２の室温を前記空調機３からの送風温
度により制御して、各室２の温度を個別にコントロール
する送風温度コントローラー１５を備えたブースターコ
イル式空調システム。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、１台の空調機から
送風される冷風又は温風を、多数の室又はゾーン（以下
室という）毎に個別に設置された冷水、温水が切替え供
給可能なブースターコイルを通して吹出し、各室毎に個
別に温度コントロールして空調することができるブース
ターコイル式空調システムに関するものである。
送風される冷風又は温風を、多数の室又はゾーン（以下
室という）毎に個別に設置された冷水、温水が切替え供
給可能なブースターコイルを通して吹出し、各室毎に個
別に温度コントロールして空調することができるブース
ターコイル式空調システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】多数の室を個別に温度コントロールして
空調することができる集中冷暖房システムとしては、タ
ーミナルレヒート方式、ＶＡＶ方式、４管式のファンコ
イルユニット方式等がある。従来のターミナルレヒート
方式は、多数の室を個別に温度コントロールすることは
できるが、空調機が冷却運転している場合に、レヒート
コイルで温熱との混合ロスがあり、省エネルギー面から
改善の余地が残されていた。
空調することができる集中冷暖房システムとしては、タ
ーミナルレヒート方式、ＶＡＶ方式、４管式のファンコ
イルユニット方式等がある。従来のターミナルレヒート
方式は、多数の室を個別に温度コントロールすることは
できるが、空調機が冷却運転している場合に、レヒート
コイルで温熱との混合ロスがあり、省エネルギー面から
改善の余地が残されていた。
【０００３】一方、ＶＡＶ方式は、多数の室毎に個別に
温度コントロールすることはできるものの、ターミナル
レヒート方式に比較して高価であるうえに、冷房、暖房
の同時要求があった場合には対応できない問題があり、
また、４管式のファンコイルユニット方式は、高価であ
ると共に、換気量が多い場合にはダクトと配管及びファ
ンコイルユニット本体を天井に設置しなければならず、
天井内納まりが厳しくなる問題があった。
温度コントロールすることはできるものの、ターミナル
レヒート方式に比較して高価であるうえに、冷房、暖房
の同時要求があった場合には対応できない問題があり、
また、４管式のファンコイルユニット方式は、高価であ
ると共に、換気量が多い場合にはダクトと配管及びファ
ンコイルユニット本体を天井に設置しなければならず、
天井内納まりが厳しくなる問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冷
水、温水が切替え供給可能なブースターコイルを用いる
ことにより、負荷バランスへの追従性が高く、快適な空
調ができると共に、比較的安価で容易に設置することが
できるブースターコイル式空調システムを提供すること
にある。本発明のもう一つの課題は、冷熱と温熱との混
合ロスがなく、しかもブースターコイルの冷温水弁開度
の積算値を最少とすることにより、省エネルギー化を図
ることができるブースターコイル式空調システムを提供
することにある。
水、温水が切替え供給可能なブースターコイルを用いる
ことにより、負荷バランスへの追従性が高く、快適な空
調ができると共に、比較的安価で容易に設置することが
できるブースターコイル式空調システムを提供すること
にある。本発明のもう一つの課題は、冷熱と温熱との混
合ロスがなく、しかもブースターコイルの冷温水弁開度
の積算値を最少とすることにより、省エネルギー化を図
ることができるブースターコイル式空調システムを提供
することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るブースターコイル式空調システムは、
冷水コイル、温水コイル及び送風ファンを備え、冷風又
は温風を送風する空調機と、多数の室に設置され、前記
空調機の冷水、温水モードに合わせて冷水、温水を切替
え供給でき、前記空調機からの冷風又は温風を必要量だ
け冷却又は加熱して各室に吹き出すブースターコイルと
から構成され、前記各室の冷暖房負荷条件に応じ最大負
荷又は最少負荷の室に設置されているブースターコイル
の冷温水弁開度を０として冷温水弁開度の積算値を最少
とすると共に、当該室の室温を前記空調機からの送風温
度により制御して、各室の温度を個別にコントロールす
る送風温度コントローラーを備えたことを特徴とするも
ので、空調機とブースターコイルの冷水、温水モードを
合わせ、冷熱と温熱の混合ロスをなくすると共に、ブー
スターコイルの冷温水弁開度の積算値が最少となるよう
にしているため、省エネルギー化を図りつつ、各室の室
温を個別にコントロールして負荷バランスへの追従性の
高い快適な空調を実現することができる。
め、本発明に係るブースターコイル式空調システムは、
冷水コイル、温水コイル及び送風ファンを備え、冷風又
は温風を送風する空調機と、多数の室に設置され、前記
空調機の冷水、温水モードに合わせて冷水、温水を切替
え供給でき、前記空調機からの冷風又は温風を必要量だ
け冷却又は加熱して各室に吹き出すブースターコイルと
から構成され、前記各室の冷暖房負荷条件に応じ最大負
荷又は最少負荷の室に設置されているブースターコイル
の冷温水弁開度を０として冷温水弁開度の積算値を最少
とすると共に、当該室の室温を前記空調機からの送風温
度により制御して、各室の温度を個別にコントロールす
る送風温度コントローラーを備えたことを特徴とするも
ので、空調機とブースターコイルの冷水、温水モードを
合わせ、冷熱と温熱の混合ロスをなくすると共に、ブー
スターコイルの冷温水弁開度の積算値が最少となるよう
にしているため、省エネルギー化を図りつつ、各室の室
温を個別にコントロールして負荷バランスへの追従性の
高い快適な空調を実現することができる。
【０００６】また、本発明に係るブースターコイル式空
調システムの制御装置は、前記のシステムにおいて、前
記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを季節に合
わせて手動で切替える手動切替え方式としたことを特徴
とするもので、空調機とブースターコイルの冷水、温水
モードを手動切替え方式としているため、状況を見なが
ら任意の時期に切替えることができる。
調システムの制御装置は、前記のシステムにおいて、前
記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを季節に合
わせて手動で切替える手動切替え方式としたことを特徴
とするもので、空調機とブースターコイルの冷水、温水
モードを手動切替え方式としているため、状況を見なが
ら任意の時期に切替えることができる。
【０００７】更に、本発明に係るブースターコイル式空
調システムの制御装置は、前記のシステムにおいて、前
記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを外気温を
検出し、同外気温が設定温度以下のとき、温水に切替え
る外気温切替え方式としたことを特徴とするもので、空
調機とブースターコイルの冷水、温水モードを外気温が
設定温度、例えは１８°Ｃになったとき、温水モードに
切替える外気温切替え方式としているため、負荷を左右
する外気温に応じて自動的に切替えることができる。
調システムの制御装置は、前記のシステムにおいて、前
記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを外気温を
検出し、同外気温が設定温度以下のとき、温水に切替え
る外気温切替え方式としたことを特徴とするもので、空
調機とブースターコイルの冷水、温水モードを外気温が
設定温度、例えは１８°Ｃになったとき、温水モードに
切替える外気温切替え方式としているため、負荷を左右
する外気温に応じて自動的に切替えることができる。
【０００８】更にまた、本発明に係るブースターコイル
式空調システムの制御装置は、前記のシステムにおい
て、前記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを前
記空調機の冷水、温水モードと逆になる条件となった場
合、同空調機のモードを優先して切替える空調機優先切
替え方式としたことを特徴とするもので、空調機とブー
スターコイルの冷水、温水モードを空調機側のモードを
優先してブースターコイルのモードを切替える空調機優
先切替え方式としているため、自動的に、しかも快適性
及び省エネルギーの観点から最適の状態で切替えること
ができる。
式空調システムの制御装置は、前記のシステムにおい
て、前記ブースターコイルへの冷水、温水の切替えを前
記空調機の冷水、温水モードと逆になる条件となった場
合、同空調機のモードを優先して切替える空調機優先切
替え方式としたことを特徴とするもので、空調機とブー
スターコイルの冷水、温水モードを空調機側のモードを
優先してブースターコイルのモードを切替える空調機優
先切替え方式としているため、自動的に、しかも快適性
及び省エネルギーの観点から最適の状態で切替えること
ができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図１
に基づいて説明する。図１は本発明の実施形態に係るブ
ースターコイル式空調システムの制御装置の構成を示す
構成図である。１は建物を示し、その内部は多数の室２
に区画されており、この室２の冷暖房を行うためにブー
スターコイル式空調システムが設置されている。
に基づいて説明する。図１は本発明の実施形態に係るブ
ースターコイル式空調システムの制御装置の構成を示す
構成図である。１は建物を示し、その内部は多数の室２
に区画されており、この室２の冷暖房を行うためにブー
スターコイル式空調システムが設置されている。
【００１０】ブースターコイル式空調システムは、冷水
コイル４、温水コイル５及び送風ファン６を備え、還り
空気又は外気を冷却又は加熱し、冷風又は温風として送
風する空調機３と、空調機３からの冷風又は温風を各室
２に送風するダクト７と、各室２に設置され、ダクト７
からの冷風又は温風を必要量だけ冷却又は加熱して各室
２に吹き出し、各室２毎の負荷に追従して室温を個別に
設定温度にコントロールするためのブースターコイル８
とから構成されている。
コイル４、温水コイル５及び送風ファン６を備え、還り
空気又は外気を冷却又は加熱し、冷風又は温風として送
風する空調機３と、空調機３からの冷風又は温風を各室
２に送風するダクト７と、各室２に設置され、ダクト７
からの冷風又は温風を必要量だけ冷却又は加熱して各室
２に吹き出し、各室２毎の負荷に追従して室温を個別に
設定温度にコントロールするためのブースターコイル８
とから構成されている。
【００１１】空調機３の冷水コイル４には、冷水弁９を
介して冷水が供給されるようになっていると共に、温水
コイル５には、温水弁１０を介して温水が供給されるよ
うになっており、更にブースターコイル８には冷温水弁
１１を介して冷水又は温水が切替え供給されるようにな
っている。この空調機３とブースターコイル８は、空調
機３の冷水コイル４が動作しているときは、ブースター
コイル８に冷水が流され、空調機３の温水コイル５が動
作しているとは、ブースターコイル８に温水が流される
ようになっている。
介して冷水が供給されるようになっていると共に、温水
コイル５には、温水弁１０を介して温水が供給されるよ
うになっており、更にブースターコイル８には冷温水弁
１１を介して冷水又は温水が切替え供給されるようにな
っている。この空調機３とブースターコイル８は、空調
機３の冷水コイル４が動作しているときは、ブースター
コイル８に冷水が流され、空調機３の温水コイル５が動
作しているとは、ブースターコイル８に温水が流される
ようになっている。
【００１２】ブースターコイル８への冷水、温水の切替
えは、冷水、温水の切替えを季節に合わせて手動で任意
に切替える手動切替え方式、外気温を検出し、同外気温
が設定温度以下（例えば１８°Ｃ程度）のとき、温水に
自動的に切替える外気温切替え方式、あるいは空調機３
の冷水、温水モードと逆になる条件になった場合、空調
機３のモードを優先して自動切替えする空調機優先切替
え方式のいずれかとすることができ、特に、空調機優先
切替え方式が快適性と省エネルギーを確保するうえで最
も好ましい。
えは、冷水、温水の切替えを季節に合わせて手動で任意
に切替える手動切替え方式、外気温を検出し、同外気温
が設定温度以下（例えば１８°Ｃ程度）のとき、温水に
自動的に切替える外気温切替え方式、あるいは空調機３
の冷水、温水モードと逆になる条件になった場合、空調
機３のモードを優先して自動切替えする空調機優先切替
え方式のいずれかとすることができ、特に、空調機優先
切替え方式が快適性と省エネルギーを確保するうえで最
も好ましい。
【００１３】一方、空調機３に接続されているダクト７
には送風温度を検出するための送風温度検出器１２が設
置され、また各室２には室温を検出するための室温サー
モ１３が設置され、更に室外には外気温を検出するため
の外気温サーモ１４が設置されている。これら温度検出
器１２、室温サーモ１３及び外温サーモ１４の検出信号
は、送風温度コントローラー１５に入力されるようにな
っており、送風温度コントローラー１５はこれら入力信
号に基づいて冷水弁９、温水弁１０及び冷温水弁１１を
制御し、空調機３の送風温度を最適にコントロールし
て、各室２の室温を負荷に追従して個別にコントロール
できるようになっている。
には送風温度を検出するための送風温度検出器１２が設
置され、また各室２には室温を検出するための室温サー
モ１３が設置され、更に室外には外気温を検出するため
の外気温サーモ１４が設置されている。これら温度検出
器１２、室温サーモ１３及び外温サーモ１４の検出信号
は、送風温度コントローラー１５に入力されるようにな
っており、送風温度コントローラー１５はこれら入力信
号に基づいて冷水弁９、温水弁１０及び冷温水弁１１を
制御し、空調機３の送風温度を最適にコントロールし
て、各室２の室温を負荷に追従して個別にコントロール
できるようになっている。
【００１４】しかして、上記の実施形態によると、空調
機３の送風温度のコントロールと各室２の室温コントロ
ールは、外気条件及び各室負荷条件により送風温度コン
トローラー１５を介して以下のように行われる。
機３の送風温度のコントロールと各室２の室温コントロ
ールは、外気条件及び各室負荷条件により送風温度コン
トローラー１５を介して以下のように行われる。
【００１５】（１）冬期及び中間期 この期間は、通常空調機３の温水コイル５が動作すると
共に、ブースターコイル８に温水が流されるため、冷熱
と温熱の混合ロスが生じることはなく、また各室２の室
温はブースターコイル８の冷温水弁１１により個別にコ
ントロールされるので、快適性を維持することができる
と共に、外気冷房を積極的に利用することにより省エネ
ルギー化を図ることができる。
共に、ブースターコイル８に温水が流されるため、冷熱
と温熱の混合ロスが生じることはなく、また各室２の室
温はブースターコイル８の冷温水弁１１により個別にコ
ントロールされるので、快適性を維持することができる
と共に、外気冷房を積極的に利用することにより省エネ
ルギー化を図ることができる。
【００１６】すなわち、各室２が全て冷房要求の条件で
は、ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値
が最少となるように、最大冷房負荷（温水流量が少な
い）の室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度
を０とし、これに伴って当該室２の室温を維持できるよ
う空調機３の送風温度を下げ、外気冷房を積極的に行い
ながら、他の室２の室温をブースターコイル８により負
荷に追従させて個別にコントロールすることができる。
は、ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値
が最少となるように、最大冷房負荷（温水流量が少な
い）の室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度
を０とし、これに伴って当該室２の室温を維持できるよ
う空調機３の送風温度を下げ、外気冷房を積極的に行い
ながら、他の室２の室温をブースターコイル８により負
荷に追従させて個別にコントロールすることができる。
【００１７】また、各室２が全て暖房要求の条件では、
ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値が最
少となるように、最少暖房負荷（温水流量が少ない）の
ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度を０とし、こ
れに伴って当該室２の室温を維持できるよう温水弁１０
を制御して空調機３の送風温度をコントロールするよう
にしている。更に、冷房と暖房が同時に要求される条件
のときは、冷房負荷が最大の室２のブースターコイル８
の冷温水弁１１の開度が０となるように、空調機３の送
風温度を外気冷房によりコントロールし、ブースターコ
イル８を併用することによって、冷房と暖房の同時要求
に対応するようにしている。
ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値が最
少となるように、最少暖房負荷（温水流量が少ない）の
ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度を０とし、こ
れに伴って当該室２の室温を維持できるよう温水弁１０
を制御して空調機３の送風温度をコントロールするよう
にしている。更に、冷房と暖房が同時に要求される条件
のときは、冷房負荷が最大の室２のブースターコイル８
の冷温水弁１１の開度が０となるように、空調機３の送
風温度を外気冷房によりコントロールし、ブースターコ
イル８を併用することによって、冷房と暖房の同時要求
に対応するようにしている。
【００１８】（２）夏期及び中間期 この期間は、空調機３の冷水コイル４が動作すると共
に、ブースターコイル８に冷水が流される。このため、
冷熱と温熱の混合によるロスの発生がなく、また各室２
の室温はブースターコイル８の冷温水弁１１により個別
に制御されるので、快適性を維持することができる。
に、ブースターコイル８に冷水が流される。このため、
冷熱と温熱の混合によるロスの発生がなく、また各室２
の室温はブースターコイル８の冷温水弁１１により個別
に制御されるので、快適性を維持することができる。
【００１９】まず、この間各室が全て冷房要求のとき
は、ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値
が最少となるように、冷房負荷（温水流量が少ない）が
最少の室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度
を０とし、この状態で当該室２の室温を設定温度に維持
できるよう空調機３の送風温度をコントロールすると共
に、他の室２の室温をブースターコイル８により個別に
コントロールするようにしている。なお、各室が全て暖
房要求となることは基本的にはないが、この場合は空調
機３の送風温度を上げればよく、同時に最大暖房負荷の
室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度が０と
なるようにすればよい。
は、ブースターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値
が最少となるように、冷房負荷（温水流量が少ない）が
最少の室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度
を０とし、この状態で当該室２の室温を設定温度に維持
できるよう空調機３の送風温度をコントロールすると共
に、他の室２の室温をブースターコイル８により個別に
コントロールするようにしている。なお、各室が全て暖
房要求となることは基本的にはないが、この場合は空調
機３の送風温度を上げればよく、同時に最大暖房負荷の
室２のブースターコイル８の冷温水弁１１の開度が０と
なるようにすればよい。
【００２０】更に、冷房と暖房が同時に要求されたとき
は、冷房負荷が最少の室２のブースターコイル８の冷温
水弁１１の開度が０となるように空調機３の送風温度を
コントロールし、ブースターコイル８を併用することに
よって、冷房と暖房の同時要求に対応するようにしてい
る。このように冷水、温水が切替え供給可能なブースタ
ーコイルを用いるこによって、負荷バランスへの追従性
を高めながら、各室２の室温を個別にコントロールして
快適な空調を実現することができる。
は、冷房負荷が最少の室２のブースターコイル８の冷温
水弁１１の開度が０となるように空調機３の送風温度を
コントロールし、ブースターコイル８を併用することに
よって、冷房と暖房の同時要求に対応するようにしてい
る。このように冷水、温水が切替え供給可能なブースタ
ーコイルを用いるこによって、負荷バランスへの追従性
を高めながら、各室２の室温を個別にコントロールして
快適な空調を実現することができる。
【００２１】また、空調機３とブースターコイル８の冷
水、温水モードを合わせるようにしているため、冷熱と
温熱の混合ロスをなくすることができると共に、ブース
ターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値が最少とな
るようにしているため、省エネルギー化を図ることがで
きる。なお、代表室２の湿度あるいは還り空気の湿度を
検出することによって、湿度コントロールを同時に行う
ようにしてもよい。
水、温水モードを合わせるようにしているため、冷熱と
温熱の混合ロスをなくすることができると共に、ブース
ターコイル８の冷温水弁１１の開度の積算値が最少とな
るようにしているため、省エネルギー化を図ることがで
きる。なお、代表室２の湿度あるいは還り空気の湿度を
検出することによって、湿度コントロールを同時に行う
ようにしてもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るブ
ースターコイル式空調システムによると、最大負荷又は
最少負荷の室のブースターコイルの冷温水弁開度を０と
し、当該室の室温を空調機の送風温度コントロールによ
り設定温度に維持すると共に、他の室をブースターコイ
ルにより設定温度に維持するようにしているため、多数
の室の室温をそれぞれの負荷に追従して設定温度に維持
し、快適な空調を実現することができる。また、空調機
とブースターコイルの冷水、温水モードを合わせること
により、冷熱と温熱の混合ロスをなくすると共に、ブー
スターコイルの冷温水弁開度の積算値が最少となるよう
にしているため、最大限の省エネルギー化を図ることが
できる。
ースターコイル式空調システムによると、最大負荷又は
最少負荷の室のブースターコイルの冷温水弁開度を０と
し、当該室の室温を空調機の送風温度コントロールによ
り設定温度に維持すると共に、他の室をブースターコイ
ルにより設定温度に維持するようにしているため、多数
の室の室温をそれぞれの負荷に追従して設定温度に維持
し、快適な空調を実現することができる。また、空調機
とブースターコイルの冷水、温水モードを合わせること
により、冷熱と温熱の混合ロスをなくすると共に、ブー
スターコイルの冷温水弁開度の積算値が最少となるよう
にしているため、最大限の省エネルギー化を図ることが
できる。
【図１】本発明の実施形態に係るブースターコイル式空
調システムの制御装置の構成を示す構成図である。
調システムの制御装置の構成を示す構成図である。
２ 室 ３ 空調機 ４ 冷水コイル ５ 温水コイル ６ 送風ファン ８ ブースターコイル １１ 冷温水弁 １５ 送風温度コントローラー
Claims (4)
- 【請求項１】 冷水コイル、温水コイル及び送風ファン
を備え、冷風又は温風を送風する空調機と、多数の室に
設置され、前記空調機の冷水、温水モードに合わせて冷
水、温水を切替え供給でき、前記空調機からの冷風又は
温風を必要量だけ冷却又は加熱して各室に吹き出すブー
スターコイルとから構成され、前記各室の冷暖房負荷条
件に応じ最大負荷又は最少負荷の室に設置されているブ
ースターコイルの冷温水弁開度を０として冷温水弁開度
の積算値を最少とすると共に、当該室の室温を前記空調
機からの送風温度により制御して、各室の温度を個別に
コントロールする送風温度コントローラーを備えたこと
を特徴とするブースターコイル式空調システム。 - 【請求項２】 前記ブースターコイルへの冷水、温水の
切替えを季節に合わせて手動で切替える手動切替え方式
としたことを特徴とする請求項１記載のブースターコイ
ル式空調システム。 - 【請求項３】 前記ブースターコイルへの冷水、温水の
切替えを外気温を検出し、同外気温が設定温度以下のと
き、温水に切替える外気温切替え方式としたことを特徴
とする請求項１記載のブースターコイル式空調システ
ム。 - 【請求項４】 前記ブースターコイルへの冷水、温水の
切替えを前記空調機の冷水、温水モードと逆になる条件
となった場合、同空調機のモードを優先して切替える空
調機優先切替え方式としたことを特徴とする請求項１記
載のブースターコイル式空調システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08047046A JP3073689B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ブースターコイル式空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP08047046A JP3073689B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ブースターコイル式空調システム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09243142A true JPH09243142A (ja) | 1997-09-16 |
| JP3073689B2 JP3073689B2 (ja) | 2000-08-07 |
Family
ID=12764237
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP08047046A Expired - Lifetime JP3073689B2 (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | ブースターコイル式空調システム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3073689B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009094875A1 (fr) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Junping Li | Équipement économiseur d'énergie à commande numérique qui produit lui-même l'énergie |
| JP2010249378A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 空調設備とその運転方法 |
| JP2013204889A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Azbil Corp | 空調制御システムおよび空調制御方法 |
| CN103868205A (zh) * | 2012-12-13 | 2014-06-18 | 美的集团股份有限公司 | 空调及其控制方法 |
-
1996
- 1996-03-05 JP JP08047046A patent/JP3073689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009094875A1 (fr) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Junping Li | Équipement économiseur d'énergie à commande numérique qui produit lui-même l'énergie |
| JP2010249378A (ja) * | 2009-04-14 | 2010-11-04 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 空調設備とその運転方法 |
| JP2013204889A (ja) * | 2012-03-28 | 2013-10-07 | Azbil Corp | 空調制御システムおよび空調制御方法 |
| CN103868205A (zh) * | 2012-12-13 | 2014-06-18 | 美的集团股份有限公司 | 空调及其控制方法 |
| CN103868205B (zh) * | 2012-12-13 | 2017-02-15 | 美的集团股份有限公司 | 空调及其控制方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3073689B2 (ja) | 2000-08-07 |
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