JPH09242537A - 内燃エンジンの二重管排気マニホールド - Google Patents

内燃エンジンの二重管排気マニホールド

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JPH09242537A
JPH09242537A JP4481396A JP4481396A JPH09242537A JP H09242537 A JPH09242537 A JP H09242537A JP 4481396 A JP4481396 A JP 4481396A JP 4481396 A JP4481396 A JP 4481396A JP H09242537 A JPH09242537 A JP H09242537A
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JP
Japan
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pipe
internal combustion
combustion engine
tube
cylinder head
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JP4481396A
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English (en)
Inventor
Yasunori Anno
恭則 安納
Yoshihito Watanabe
芳仁 渡辺
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排ガスの熱をエンジンのシリンダヘッド、シ
リンダブロック側に伝わり難くし、エンジンの冷却能力
の低下、及び、始動時の触媒コンバータの活性化を逸速
く達成する2重管構造の排気マニホールドを提供する。 【解決手段】 シリンダヘッド1Aの複数の排気ポート
に夫々接続される複数の枝管22A,22B,22C
と、これらを集合する幹管23とからなり、枝管22A
…と幹管23とが離間して配設されて中空状の二重管構
造をなすと共に、外管29の一方の開口部29Aに、シ
リンダヘッド1Aの取付フランジ21が固着された二重
管排気マニホールド20において、少なくとも一つの枝
管22Cは、環状の連結フランジ部26Bと、その開口
内周から下方に垂下する筒状の連結管部26Aとからな
り、連結フランジ部26Bは、上記フランジ21とシリ
ンダヘッド1Aとの間に介在される一方、連結管部26
Aは内管28の開口部28Aに固着され、かつ、この内
管28の開口部28Aと外管29の開口部29Aとが互
いに離間するように設置されてなる連結部材26を介し
て上記シリンダヘッド1Aに取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃エンジンの二
重管排気マニホールドに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃エンジンの排気マニホールドを内管
と外管とからなる中空状の二重管構造にして、二重管排
気マニホールド内を流れる排ガスの熱を二重管排気マニ
ホールドの外側に伝えないようにし、もって、排ガス
を、その温度を低下させることなく、排気管、触媒コン
バータ側に送り出すようにした二重管排気マニホールド
が、例えば、特開平3−35217号公報により知られ
ている。
【0003】このように排ガスを高温のまま触媒コンバ
ータに送り出すことによって、内燃エンジン始動時の触
媒コンバータの温度上昇が早められてその活性化が行わ
れ、始動後、逸速く排ガスの浄化を行うことができる。
又、二重管排気マニホールドとすることで、排ガスの熱
が内燃エンジンルーム内の他の装置に伝わり難くなり、
これらの機器が異常に高温に達することを防止すること
ができる。
【0004】具体的には、従来の排気マニホールド10
は、図8に示すように、内管18と外管19とからなる
二重管構造であり、複数の枝管(図8には枝管12Cの
み図示)と、これら複数の枝管12Cを集合させる幹管
(図示省略)と、複数の枝管12Cを各々対応する内燃
エンジンの排ガス流路1Dに連通させて当該シリンダヘ
ッド1Aに接続させる板状の取付フランジ11と、上記
幹管を排気管(図示省略)に接続させるための取付フラ
ンジ(図示省略)とによって構成されている。
【0005】そして、上記内管18は、シリンダヘッド
1A側の開口部18Aで、外管19の開口部19Aの内
壁と、互いの間に隙間が生じないように当接されてい
る。このような二重管構造とすることによって、内管1
8と外管19との間にクリアランス部18Cが形成さ
れ、このクリアランス部18Cによる断熱効果が得られ
る。
【0006】尚、二重管排気マニホールド10は、上記
取付フランジ11が、ガスケット2を介して内燃エンジ
ン1のシリンダヘッド1Aにボルト等(図示省略)にて
留められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の二重管排気マニ
ホールド10を実際に内燃エンジン1のシリンダヘッド
1Aに取り付けた場合には、以下のような不具合が生じ
ることが、本願の発明者等によって確認された。
【0008】即ち、上記外管19は取付フランジ11の
内周面11Aに溶接され、上記内管18は外管19に溶
接されている。この場合、内管18はその内部を流れる
排ガスの熱によって著しく高温になるため、この熱が外
管19、更には、上記取付フランジ11に伝わり、これ
らを高温化する。取付フランジ11が高温になると、熱
が、内燃エンジン1側に戻り、排ガス流路1Dから離れ
た位置に設けられた冷却液室1C,1C…内の冷却液の
温度上昇を引き起こし、ラジエータ等内燃エンジン冷却
系の能力を低下させる虞がある。
【0009】更に、二重管排気マニホールド10の排気
管(図示省略)に至った排ガスは、外管19、取付フラ
ンジ11を介してシリンダヘッド1Aやシリンダブロッ
ク1Bに熱が伝わった分だけ温度が低下し、始動後の触
媒コンバータの活性化が遅れる虞がある。本発明は、か
かる事情に鑑みてなされたもので、排ガスの熱が、内燃
エンジンのシリンダヘッド、シリンダブロック側に伝わ
り難くし、もって、内燃エンジンの冷却能力の低下を回
避し、一方で始動時の触媒コンバータの活性化を逸速く
達成できる二重管排気マニホールドを提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、内燃エンジンのシリンダヘッド
に設けられた複数の排気ポートに夫々接続される複数の
枝管と、これらの枝管を集合する幹管とからなり、これ
らの枝管と幹管とは内管と外管が離間して配設されてな
る中空状の二重管構造をなすと共に、上記外管の一方の
開口部に、内燃エンジンのシリンダヘッドに取り付けら
れる取付フランジが固着された内燃エンジンの二重管排
気マニホールドにおいて、少なくとも一つの枝管を、環
状の連結フランジ部と、その開口内周から下方に垂下す
る筒状の連結管部とからなり、連結フランジ部は、上記
フランジとシリンダヘッドとの間に介在される一方、連
結管部は内管の開口部に固着され、かつ、この内管の開
口部と外管の開口部とが互いに離間するように設置され
てなる連結部材を介して、上記シリンダヘッドに取付け
たものである。
【0011】又、請求項2の発明は、上記連結フランジ
部を、シリンダヘッドにガスケットを介して取り付けた
ものである。又、請求項3の発明は、上記連結フランジ
部を、取付フランジにガスケットを介して取り付けたも
のである。又、請求項4の発明は、上記連結フランジ部
を、シール性のある材料にて形成し、該連結フランジ部
を、シリンダブロックに当接させて取り付けたものであ
る。
【0012】(作用)請求項1の発明によれば、内管が
直接、連結フランジ部に当たらなくなり、また該内管の
開口部と外管の開口部とが互いに離間されているので、
排ガスの熱が外管、取付フランジに伝わり難くなり、
又、当該連結部材の熱容量を上記取付フランジの熱容量
より小さくすることで、排ガスの熱をさらに、外管、取
付フランジ等を介して内燃エンジンのシリンダヘッド及
びシリンダブロック側に伝わり難くすることができる。
【0013】又、請求項2の発明によれば、連結部材の
連結フランジ部が、シリンダヘッドにガスケットを介し
て取り付けられるので、連結部材の材質を、より熱容量
の低いものに自由に選択できる。又、請求項3の発明に
よれば、連結部材の連結フランジ部が、取付フランジに
ガスケットを介して取り付けられるので、排ガスの熱が
当該取付フランジ等を介して内燃エンジンのシリンダヘ
ッド及びシリンダブロック側にさらに伝わり難くなる。
【0014】又、請求項4の発明によれば、ガスケット
が不要になるために、部品点数を増やすことなく、排ガ
スからシリンダヘッド、シリンダブロック側への熱の伝
わりが抑えられる。又、ガスケットがない分、二重管排
気マニホールドとシリンダヘッドとの位置合わせが容易
になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態を、
添付図面を参照して詳細に説明する。尚、この第1の実
施形態は、請求項1,2の発明に対応する。
【0016】図1は本実施形態の二重管排気マニホール
ド20を内燃エンジン1のシリンダヘッド1Aに取り付
けた状態を示す断面図、図2は連結部材26の形状を示
す斜視図、図3は二重管排気マニホールド20の形状を
示す側面図、図4は二重管排気マニホールド20の形状
を示す平面図、図5は本実施形態の二重管排気マニホー
ルド20が適用された内燃エンジンの吸気系/排気系の
構成を示す説明図である。
【0017】先ず、二重管排気マニホールド20の具体
的な構成について説明する。本実施形態の二重管排気マ
ニホールド20は、図1,図3に示すように、内管28
と外管29とからなり、複数の排気枝管22A,22
B,22Cと、これら複数の枝管22A,22B,22
Cを集合させる幹管23と、枝管22A,22B,22
Cを内燃エンジンのシリンダヘッド1Aに接続される板
状の取付フランジ21と、上記幹管23を排気管5(図
5)に接続させるための取付フランジ25と、上記取付
フランジ21と内管28に溶接される連結部材26によ
って構成されている。尚、図4中符号24はEGR管3
が取り付けられるEGRボス部である。
【0018】上記連結部材26は、図2に示すように、
連結管部26A、連結フランジ部26Bとによって構成
され、当該連結フランジ部26Bにはボルト穴26C,
26Cが設けられている。この連結部材26は、本実施
形態では、全ての枝管22A,22B,22Cに取り付
けられている。又、上記内管28は、その一方の開口部
28Aにおいて上記連結部材26の連結管部26Aの外
周を覆うように溶接され、外管29はその一方の開口部
29Aが取付フランジ21の内周面21Bに溶接されて
いる。
【0019】そして、二重管排気マニホールド20のシ
リンダヘッド1Aへの取り付け時、上記連結部材26の
連結フランジ部26Bは、上記取付フランジ21の接続
面21Aに接合される。一方、二重管排気マニホールド
20の排気管5側では、外管29が取付フランジ25の
内周面25Aに溶接され、内管28がスライドメッシュ
27を介して外管29に取り付けられている。
【0020】而して、上記内管28と外管29との間に
は、クリアランス部28Cが設けられ、このクリアラン
ス部28Cに内管28の内部を流れる排ガスが流入しな
いようにして、二重管による断熱効果が得られるように
なっている。尚、本実施形態の二重管排気マニホールド
20の内管(例えば、SUS442M2)28の厚さは0.5m
m程度であり、外管(例えば、SUS442M2)29の厚さ
(1.5mm程度)より薄くなっている。このように内管
28を薄くすることで、当該内管28内を流れる排ガス
の熱を蓄える容量を小さくして、これに接する部材やこ
れに近接する部材の温度上昇を抑えることができる。
【0021】又、上記連結部材26は、上記内管28と
同様に、熱容量が小さくなるように形成されている。か
かる構成の二重管排気マニホールド20は、図1に示す
ように、その取付フランジ21が、その接続面21Aに
当接された連結部材26の連結フランジ部26B及びガ
スケット2を介して、当該シリンダヘッド1Aにボルト
締めされる。
【0022】そして、二重管排気マニホールド20の排
気管5側では、図5に示すように、取付フランジ25が
排気管5側の取付フランジ5Aとボルト(図示省略)等
にて取り付けられる。このように構成された二重管排気
マニホールド20にあっては、上記連結部材26が以下
のように作用する。
【0023】即ち、一般に取付フランジ21は、強固に
形成されるため熱容量が大きく、従って、この取付フラ
ンジ21に直接に高温の排ガスが当たったり、或いは、
排ガスによって高温に熱せされた内管28が取付フラン
ジ21に直接接続されると、当該取付フランジ21の温
度が上昇し、この熱が、更には、内燃エンジン1のシリ
ンダヘッド1A及びシリンダブロック1Bに伝わるが、
上記のように、熱容量の小さい上記連結部材26を、二
重管排気マニホールド20のシリンダヘッド1Aとの接
続位置と取付フランジ21との間に配置しておくこと
で、上記取付フランジ21に直接排ガスが当たらなくな
り、しかも、内管28が外管29と離間され、又、取付
フランジ21とも接していないために、排ガスの熱が、
内燃エンジン1のシリンダヘッド1Aや、シリンダブロ
ック1Bに伝わり難くなる。
【0024】この結果、上記シリンダヘッド1A、シリ
ンダブロック1Bに設けられた、冷却液室1C,1C…
に排ガスの熱が伝達し難くなり、これら内燃エンジン冷
却系に余分な温度上昇が起こらなくなり、内燃エンジン
の冷却系の能力低下が回避できる。更に、排ガスの熱
が、シリンダヘッド1A、シリンダブロック1B更には
外管29に伝わり難くなるので、排ガスが高温のまま、
図5に示す排気管5、触媒コンバータ6に送られ、内燃
エンジン1の始動時に、逸速く当該触媒コンバータ6の
温度を上昇させてその活性化を早めることができる。
尚、図5中符号4は吸気マニホールド、51はO2セン
サ、52は燃料噴射弁、53は点火プラグを各々示す。
【0025】尚、この第1の実施形態では、取付フラン
ジ21と連結部材26の連結フランジ部26Bとは直に
接触させてあるが、図6に示すように、これらの間にも
ガスケット2’を介してもよい。この場合は、断熱性が
更に向上して好ましい。(請求項3の発明に対応) 尚、この第1の実施形態では、連結部材26にボルト穴
を26C,26C…を設けたが、取付フランジ21とシ
リンダヘッド1Aに設けられたボルト孔(図示省略)
が、当該連結フランジ部26Bと重複しない位置に形成
されていれば、このボルト穴26C,26C…は不要と
なる。
【0026】又、この第1の実施形態の連結部材26
は、内管28に接続する連通管部26Aが円筒状に形成
されているが、内管28の形状に合っていれば他の形状
でもよい。更に、この第1の実施形態の連結部材26
は、連通管部26Aと連通フランジ部26Bとが一体に
形成されているが、これらを別体にて形成し、これらを
溶接してもよい。
【0027】(第2の実施形態)図7は本考案の第2の
実施形態に係る二重管排気マニホールド30を示す断面
図である。尚、この第2の実施形態は請求項1,4に対
応する。この第2の実施形態の連結部材36は、第1の
実施形態の連結部材26の機能とガスケット2との機能
を合わせ持っている点が、上記第1の実施形態と異な
る。
【0028】尚、第1の実施形態と同一の構成である部
材には、同一の符号を付して、その詳細な説明は省略す
る。即ち、この実施形態の連結部材36は、その連結フ
ランジ部36Bがシール性を持った材料(例えば、メタ
ルガスケット)にて形成されている。このメタルガスケ
ットは、環状のステンレス薄板に1ヶ以上の環状ビート
部を設けたもので、圧締時に、この環状ビート部が変形
することによってシールをするようになっている。
【0029】そして、この連結部材36は、内管28と
接合される鋼製の連結管部36Aに連結フランジ36B
を溶接することにより形成される。而して、この連結部
材36を用いた二重管排気マニホールド30は、上記第
1の実施形態の二重管排気マニホールド20と同様の断
熱効果を達成し、且つ、上記第1の実施形態の二重管排
気マニホールド20に比べて、内燃エンジン1のシリン
ダヘッド1Aへの取り付けが容易になるという効果を奏
する。
【0030】又、上記2つの実施形態においては、全て
の枝管22A,22B,22Cに連結部材26を介在さ
せているので、保温効果に優れるが、必ずしも全ての枝
管22A,22B,22Cに介在させる必要はない。保
温効果の必要度に応じて、その数を減じて、従来の取付
構造を併用してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、内燃エンジンのシリンダヘッドに設けられた複数の
排気ポートに夫々接続される複数の枝管と、これらの枝
管を集合する幹管とからなり、これらの枝管と幹管とは
内管と外管が離間して配設されてなる中空状の二重管構
造をなすと共に、上記外管の一方の開口部に、内燃エン
ジンのシリンダヘッドに取り付けられる取付フランジが
固着された内燃エンジンの二重管排気マニホールドにお
いて、少なくとも一つの枝管を、環状の連結フランジ部
と、その開口内周から下方に垂下する筒状の連結管部と
からなり、連結フランジ部は、上記フランジとシリンダ
ヘッドとの間に介在される一方、連結管部は内管の開口
部に固着され、かつ、この内管の開口部と外管の開口部
とが互いに離間するように設置されてなる連結部材を介
して、上記シリンダヘッドに取付けたので、取付フラン
ジに直接、高温の排ガスが当たらなくなり、当該連結部
材の熱容量を上記取付フランジの熱容量より小さくする
ことで、排ガスの熱を、当該取付フランジ等を介して内
燃エンジンのシリンダヘッド及びシリンダブロック側に
伝わり難くすることができる。この結果、内燃エンジン
のシリンダヘッド及びシリンダブロックに形成された冷
却液室に排ガスの熱が伝わり難くなり、該冷却液の温度
上昇を抑えて内燃エンジン冷却系の能力の低下を防ぎ、
更に、排ガスの温度を低下させずに触媒コンバータに送
って効率の良い触媒コンバータの活性化を図ることがで
きる。
【0032】又、請求項2の発明によれば、上記連結フ
ランジ部を、シリンダヘッドにガスケットを介して取り
付けるようにしたので、連結部材の材質を、より熱容量
の低いものに自由に選択でき、内燃エンジンのシリンダ
ヘッド及びシリンダブロックに形成された冷却液室に排
ガスの熱が伝わり難くなり、該冷却液の温度上昇を抑え
て内燃エンジン冷却系の能力の低下を防ぎ、一方で、排
ガスを温度を低下させずに触媒コンバータに送って効率
の良い触媒コンバータの活性化を図ることができる。
【0033】又、請求項3の発明によれば、上記連結フ
ランジ部を、取付フランジにガスケットを介して取り付
けるようにしたので、排ガスの熱が、当該取付フランジ
等を介して内燃エンジンのシリンダヘッド及びシリンダ
ブロック側に、より伝わり難くなり、内燃エンジン冷却
系の能力の低下を防ぎ、一方で、触媒コンバータの効率
の良い活性化を図ることができる。
【0034】又、請求項4の発明によれば、上記連結フ
ランジ部を、シール性のある材料にて形成し、該連結フ
ランジ部を、シリンダブロックに当接させて取り付けた
もので、ガスケットが不要になる分、部品点数を増やす
ことなく、排ガスからシリンダヘッド、シリンダブロッ
ク側への熱の伝わりが抑えられ、内燃エンジン冷却系の
能力の低下を防ぎ、一方で、効率の良い触媒コンバータ
の活性化を図ることができる。又、ガスケットがない
分、二重管排気マニホールドとシリンダヘッドとの位置
合わせが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の二重管排気マニホールド20
を示す断面図である。
【図2】連結部材26の形状を示す斜視図である。
【図3】二重管排気マニホールド20の形状を示す側面
図である。
【図4】二重管排気マニホールド20の形状を示す平面
図である。
【図5】本実施形態の二重管排気マニホールド20が適
用された内燃エンジンの吸気系/排気系の構成を示す説
明図である。
【図6】第1の実施形態の変形例に係る二重管排気マニ
ホールドの構造を示す断面図である。
【図7】第2の実施形態の二重管排気マニホールド30
を内燃エンジン1のシリンダヘッド1Aに取り付けた状
態を示す断面図である。
【図8】従来の二重管排気マニホールド10を内燃エン
ジン1のシリンダヘッド1Aに取り付けた状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 内燃エンジン 1A シリンダヘッド 1B シリンダブロック 2,2’ ガスケット 21,25 取付フランジ 22A,22B,22C 枝管 23 幹管 26,36 連結部材 26A,36A 連結管部 26B,36B 連結フランジ部 28 内管 28A 開口部 29 外管 29A 開口部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジン(1)のシリンダヘッド
    (1A)に設けられた複数の排気ポートに夫々接続され
    る複数の枝管(22A,22B,22C)と、これらの
    枝管(22A,22B,22C)を集合する幹管(2
    3)とからなり、これらの枝管(22A,22B,22
    C)と幹管(23)とは内管(28)と外管(29)が
    離間して配設されてなる中空状の二重管構造をなすと共
    に、上記外管(29)の一方の開口部(29A)に、内
    燃エンジン(1)のシリンダヘッド(1A)に取り付け
    られる取付フランジ(21)が固着された内燃エンジン
    の二重管排気マニホールド(20)において、 少なくとも一つの枝管(22C)は、 環状の連結フランジ部(26B,36B)と、その開口
    内周から下方に垂下する筒状の連結管部(26A,36
    A)とからなり、連結フランジ部(26B,36B)
    は、上記フランジ(21)とシリンダヘッド(1A)と
    の間に介在される一方、連結管部(26A,36A)は
    内管(28)の開口部(28A)に固着され、かつ、こ
    の内管(28)の開口部(28A)と外管(29)の開
    口部(29A)とが互いに離間するように設置されてな
    る連結部材(26,36)を介して上記シリンダヘッド
    (1A)に取付けられることを特徴とする内燃エンジン
    の二重管排気マニホールド。
  2. 【請求項2】 上記連結フランジ部(26B)は、シリ
    ンダヘッド(1A)にガスケット(2)を介して取り付
    けられてなることを特徴とする請求項1に記載の内燃エ
    ンジンの二重管排気マニホールド。
  3. 【請求項3】 上記連結フランジ部(26B)は、取付
    フランジ(21)にガスケット(2’)を介して取り付
    けられてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    内燃エンジンの二重管排気マニホールド。
  4. 【請求項4】 上記連結フランジ部(36B)は、シー
    ル性のある材料にて形成され、該連結フランジ部(36
    B)は、シリンダブロック(1A)に当接されて取り付
    けられてなることを特徴とする請求項1に記載の内燃エ
    ンジンの二重管排気マニホールド。
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Cited By (8)

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