JP2000145448A - エンジンの保温型排気マニホールド - Google Patents

エンジンの保温型排気マニホールド

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JP2000145448A
JP2000145448A JP10323281A JP32328198A JP2000145448A JP 2000145448 A JP2000145448 A JP 2000145448A JP 10323281 A JP10323281 A JP 10323281A JP 32328198 A JP32328198 A JP 32328198A JP 2000145448 A JP2000145448 A JP 2000145448A
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JP
Japan
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collecting pipe
exhaust
exhaust manifold
pipe
engine
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JP10323281A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Furuhashi
一弘 古橋
Tatsuki Yamada
達己 山田
Hiroshi Hashimoto
宏 橋本
Kazuo Ishii
和夫 石井
Koichi Fujimori
浩一 藤森
Seiji Kato
誠司 加藤
Kiyotaka Oshio
清隆 大塩
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Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保温型排気マニホールドの排気集合管におい
て,内壁の薄肉化を可能にしながら,内壁を透過する排
気音や内壁が発する振動音を外壁により効果的に遮断し
得るようにする。 【解決手段】 鋼板製の内側集合管15と,これを囲繞
するように且つ肉厚を内側集合管15より大として成形
した鉄鋳物製の外側集合管16とから排気集合管61
2 を構成する。上記外側集合管16は剛性が高く,し
かも含有する黒鉛が振動吸収性に優れるので,内側集合
管15の発する騒音を効果的に遮断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,上部フランジと,
この上部フランジに各上流側端部が結合される複数の排
気単管と,これら排気単管の下流側端部に結合される排
気集合管と,この排気集合管の下流側端部に結合される
下部フランジとを備え,各管を,断熱空間を挟んで配置
される内外二重壁で構成した,エンジンの保温型排気マ
ニホールドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝる保温型排気マニホールドは,例え
ば特開平9−280046号公報に開示されているよう
に,公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かゝるエンジンの保温
型排気マニホールドには,特に内壁のヒートマスを小さ
くして,これを通る排ガスの温度低下を極力抑えること
及び軽量化のために,その内壁をできるだけ薄肉にする
ことが要求される。排気マニホールドにおいて排ガスの
温度低下を抑えることは,排ガスを排気マニホールドか
ら下流の触媒コンバータに移行させたとき,その活性化
を促進して,排ガスの浄化効率を高める上に重要であ
る。しかしながら,特に排気集合管では,その管路断面
積が比較的大きいため,内壁を薄く形成するとその剛性
が著しく低下し,排気音が内壁を透過し易くなったり,
排ガスの圧力脈動等の振動により内壁が振動音を発生し
易くなるという弊害を伴う。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,特に排気集合管において,内壁の薄肉化を可能に
しながら,内壁を透過する排気音や内壁が発する振動音
を外壁により効果的に遮断し得るようにして,静粛な前
記保温型排気マニホールドを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明は,上部フランジと,この上部フランジに各
上流側端部が結合される複数の排気単管と,これら排気
単管の下流側端部に結合される排気集合管と,この排気
集合管の下流側端部に結合される下部フランジとを備
え,各管を,断熱空間を挟んで配置される内外二重壁で
構成した,エンジンの保温型排気マニホールドにおい
て,排気集合管を,鋼板製の内側集合管と,これを囲繞
するように,且つ肉厚を内側集合管より大として成形し
た鉄鋳物製の外側集合管とから構成したことを第1の特
徴とする。
【0006】この第1の特徴によれば,鋼板製の内側集
合管は,これを極力薄く形成することにより,そのヒー
トマスを小さくして排ガスの温度低下防止に寄与するこ
とができる。
【0007】またこの内側集合管を排気音が透過した
り,内側集合管が排気圧力の脈動等の振動により振動音
を発したりしても,それを囲繞する外側集合管は,肉厚
が大で且つ高剛性の鉄鋳物製であり,特にそれに含有さ
れる黒鉛が振動吸収性に優れているから,内側集合管1
5から発せられる騒音を効果的に遮断して,排気集合管
からの放射音を小さくすることができる。
【0008】また本発明は,上部フランジと,この上部
フランジに各上流側端部が結合される複数の排気単管
と,これら排気単管の下流側端部に結合される排気集合
管と,この排気集合管の下流側端部に結合される下部フ
ランジとを備え,各管を,断熱空間を挟んで配置される
内外二重壁で構成した,エンジンの保温型排気マニホー
ルドにおいて,排気集合管を,鋼板製で一重の内側集合
管と,複数枚の鋼板を積層して総合板厚を内側集合管よ
り大となして,内側集合管を囲繞するように形成した外
側集合管とから構成したことを第2の特徴とする。
【0009】この第2の特徴によっても,外側集合管の
剛性が高いこと,及びその板厚が大であることにより,
内側集合管から発せられる騒音を効果的に遮断して,排
気集合管からの放射音を小さくすることができる。
【0010】さらに本発明は,第2の特徴に加えて,外
側集合管を構成する複数枚の鋼板の板厚を相互に異なら
せたことを第3の特徴とする。
【0011】この第3の特徴によれば,外側集合管を構
成すべく積層する複数枚の鋼板の板厚を異ならせてある
から,各鋼板の固有振動数の相違から,隣接する鋼板が
互いに振動を抑制し合うことになり,外側集合管自体の
共振を抑えることができる。
【0012】さらにまた本発明は,第1,第2又は第3
の特徴に加えて,内側集合管の周壁に格子条の補強リブ
を形成したことを第4の特徴とする。
【0013】この第4の特徴によれば,格子条の補強リ
ブにより内側集合管の剛性不足を補い,その振動音の発
生を極力抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0015】図1〜図7は本発明の第1実施例を示すも
ので,図1は本発明の保温型排気マニホールドをエンジ
ンへの取付け状態で示す側面図,図2は上記排気マニホ
ールドの斜視図,図3は上記排気マニホールドの一部縦
断正面図,図4は図3の4部拡大図,図5は図3の5−
5線断面図,図6は図1の6−6線断面図,図7は図6
の7−7線断面図であり,図8は本発明の第2実施例に
係る保温型排気マニホールドの縦断正面図であり,図9
は本発明の第3実施例を示す,図3に対応した一部縦断
正面図である。
【0016】先ず,本発明の第1実施例について説明す
る。
【0017】図1〜図3において,4気筒エンジンEの
シリンダヘッド1の前面に,その気筒に対応して4本の
排気ポート21 〜24 が開口しており,これら排気ポー
ト2 1 〜24 から排出される排ガスを誘導する,本発明
の保温型排気マニホールドMが複数のスタッドボルト3
及びナット4によりシリンダヘッド1に取付けられる。
この排気マニホールドMは,前記4本の排気ポート21
〜24 に個別に連通する4本の排気単管51 〜54 を備
えており,これらを図3で上流端左側から第1〜第4排
気単管と呼ぶことにする。
【0018】第1〜第4排気単管51 〜54 の上流側端
部に上部フランジ7が接続され,第2及び第3排気単管
2 ,53 の下流側端部に第1排気集合管61 が接続さ
れ,第1及び第4排気単管51 4 の下流側端部に第2
排気集合管62 が接続される。そして第1及び第2排気
集合管61 ,62 の下流側端部に下部フランジ8が接続
される。上部フランジ7は,前記スタッドボルト3及び
ナット4によりシリンダヘッド1に固着されるものであ
り,下部フランジ8には,車両の床下に配置される図示
しない共通の触媒コンバータ(排気浄化装置)に連なる
中間排気管21が接続される。尚,下部フランジ8に
は,上記触媒コンバータを直接接続することもできる。
【0019】各排気単管51 〜54 は,内外2重に配置
した内側単管10及び外側単管11からなるもので,内
側及び外側単管10,11間には筒状の断熱空間12が
形成される。内側単管10は薄肉のステンレス鋼管製で
あり,外側単管11もステンレス鋼管製であるが,内側
単管10よりは厚肉である。
【0020】図1に示すように,外側単管11の上流側
端部は,内側単管10の上流側端部外周面に嵌合するよ
うに縮径され,それらの上流側端部が上部フランジ7
の,対応する排気ポート21 〜24 に連なる通孔131
〜134 に嵌合されると共に,その通孔131 〜134
の内周面に溶接により固着される。
【0021】図3〜図5において,内側単管10の下流
側端部外周面には,外側単管11の下流側端部内周面に
摺動可能に接する複数(望ましくは3個以上)の突条1
4が周方向略等間隔置きに形成される。各突条14は,
横断面形状が円弧もしくは半円形をなしている。
【0022】図3,図6及び図7において,各排気集合
管61 ,62 は,内外二重に配置した内側集合管15及
び外側集合管16からなるもので,内側及び外側集合管
15,16の間にも断熱空間17が形成される。内側集
合管15は,薄肉のステンレス鋼板製の一対の内側集合
管半体15a,15bの相対向する端部を相互に重ね,
その重ね部全体を溶接して構成される。各内側集合管半
体15a,15bには,図3及び図5に示すように,そ
の外面に突出する格子状の補強リブ22が形成される。
また内側集合管15の上流側端部には,内側二股管1
8,18が形成され,これらに,対応する2本の前記外
側単管11,11の下流側端部が嵌入される。
【0023】一方,外側集合管16は鉄鋳物製であっ
て,その肉厚は一般の肉厚鋼板より厚く設定される。こ
の外側集合管16の上流側端部には,上記内側二股管1
8,18をそれぞれ覆う外側二股管19,19が形成さ
れ,各対応する外側二股管19及び内側二股管18の先
端部は,対応する前記外側単管11の下流側端部外周面
に溶接により固着される。この外側集合管16は,それ
ぞれ個別に鋳造される一対の外側集合管半体16a,1
6bに分割されており,これら半体16a,16bは,
その間に内側集合管15を収容してから,突き合わせ端
部全体を溶接される。
【0024】図6及び図7に示すように,外側集合管1
6の下流側端部に前記下部フランジ8が溶接により固着
される。内側集合管15の下流側端部の外周面には,ス
テンレスワイヤを編んでなる環状二つ割りのメッシュ部
材20が溶接され,このメッシュ部材20を介して,内
側集合管15の下流側端部は外側集合管16の下流側端
部の内周面に摺動自在に支承される。次に,この第1実
施例の作用について説明する。
【0025】エンジンEの作動中,排ガスが4本の排気
ポート21 ,22 ,24 ,23 から第1排気単管51
第2排気単管52 ,第4排気単管54 ,第3排気単管5
3 に順次排出される。そして第1及び第4排気単管
1 ,54 を通過した排ガスは第1排気集合管61 で合
流し,第2及び第3排気単管52 ,53 を通過した排ガ
スは第2排気合流管62 で合流し,その後,排ガスは中
間排気管21で更に合流しながら図示しない共通の触媒
コンバータへと誘導され,浄化される。
【0026】ところで,各排気単管51 〜54 は内外二
重配置の内側単管10及び外側単管11から構成され,
その内側単管10は薄肉に形成されると共に,内側及び
外側単管10,11の間には断熱空間12が形成され,
また各排気集合管61 ,62も内外二重配置の内側集合
管15及び外側集合管16から構成され,その内側集合
管15は薄肉に形成されると共に,内側及び外側集合管
15,16の間にも断熱空間17が形成されるので,ヒ
ートマスの小なる内側単管10及び内側集合管15は,
その内部を流れる高温の排ガスにより加熱されて速やか
に昇温し,これが断熱空間12,17により保温され
る。したがって,後続の排ガスを,その温度低下を抑え
ながら前記触媒コンバータへ誘導して,その活性化を促
進し,排ガスの浄化効率を高めることができる。
【0027】その間に,各排気単管51 〜54 において
は,内側単管10に外側単管11側よりも大きな軸方向
の熱伸びが生ずるが,その伸びに伴い内側単管10の下
流側端部外周面の複数の突条14が,それらを支承する
外側単管11の内周面に対して図4に鎖線で示すように
摺動し,内側及び外側単管10,11の軸方向の熱伸び
の差が吸収される。
【0028】また各排気集合管61 ,62 においても,
内側集合管15に外側集合管16側よりも大きな軸方向
の熱伸びが生ずるが,その伸びに伴い内側集合管15の
下流側端部が,外側集合管16に支持されるメッシュ部
材20に対して摺動し,内側及び外側集合管15,16
の軸方向の熱伸びの差が吸収される。また内側及び外側
集合管15,16の下流側端部は比較的大径であるか
ら,これらの周方向の熱伸びの差も無視できないが,そ
の差は上記メッシュ部材20の圧縮変形により吸収され
る。
【0029】このように,内外二重壁の軸方向の熱伸び
の差を吸収する摺動部を各排気単管51 〜54 の下流側
端部と各排気集合管61 ,62 の下流側端部とに分けて
設けることにより,各摺動部での摺動ストロークを小さ
く設定することが可能となり,摺動過程で,その摺動部
相互に傾きが起こり難くなり,排気マニホールドM各部
に熱歪みが生ずることを効果的に防ぎ,その耐久性の向
上を図ることができる。
【0030】ところで,特に各排気集合管61 ,62
内側集合管15は,薄肉鋼板製である上,管路断面積が
比較的大きいので,剛性が低い。このため,排気音が透
過し易く,また排気圧力の脈動等の振動により振動音を
発生し易いが,その内側集合管15を囲繞する外側集合
管16が,肉厚が大で且つ高剛性の鉄鋳物製であり,特
にそれに含有される黒鉛が振動吸収性に優れているか
ら,内側集合管15から発せられる騒音を効果的に遮断
して,排気集合管61 ,62 からの放射音を小さくする
ことができ,保温型排気マニホールドMの静粛性向上に
寄与し得る。
【0031】また,内側集合管15は薄肉鋼板製である
とは言え,その周壁に形成した格子条の補強リブ22が
内側集合管15の剛性不足を補うため,内側集合管15
の振動音の発生を極力抑えることができる。しかも,そ
の補強リブ22は,内側集合管15の外面側に突出する
ので,排ガスの流れに殆ど影響を与えない。
【0032】次に,図8により本発明の第2実施例につ
いて説明する。
【0033】この第2実施例の保温型排気マニホールド
Mは,4本の排気単管51 〜54 に共通1個の排気集合
管6を接続したもので,その保温構造及び熱伸び吸収構
造は前記第1実施例のものと実質的に同一であり,図
中,第1実施例との対応部分には同一の参照符号を付し
て,その説明を省略する。
【0034】最後に,図9により本発明の第3実施例に
ついて説明する。
【0035】この第3実施例は,第1及び第2排気集合
管61 ,62 の各外側集合管16を,板厚を異にする複
数枚(図示例では2枚)の鋼板161 ,162 を積層し
て構成して,総合板厚を各内側集合管15より大となし
たもので,板厚の厚い鋼板162 を,薄い鋼板161
外側に配置することが好ましい。
【0036】以上の点を除けば,この第3実施例は第1
実施例と同様の構成であり,図中,第1実施例と対応す
る部分には,それと同一の参照符号を付して,その説明
を省略する。
【0037】この実施例によれば,複数枚(図示例では
2枚)の鋼板161 ,162 を積層して外側集合管16
を構成して,その総合板厚を内側集合管15より大とな
したので,外側集合管16の剛性が高いこと,及びその
板厚が大であることにより,内側集合管15から発せら
れる騒音を効果的に遮断して,排気集合管61 ,62
らの放射音を小さくすることができる。特に,積層する
複数枚の鋼板161 ,162 の板厚を異ならせてあるか
ら,各鋼板161 ,162 の固有振動数の相違から,隣
接する鋼板が互いに振動を抑制し合うので,外側集合管
16自体の共振を抑えることができ,保温型排気マニホ
ールドMの静粛性の向上を一層図ることができる。
【0038】以上,本発明の実施例を詳述したが,本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことができる。例えば,第3実施例において,外側集合
管()を構成する鋼板の積層枚数は3枚以上とすること
もできる。また排気単管及び排気集合管の本数や形状
は,エンジンの気筒数や形式に応じて自由に選定するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,上部フランジと,この上部フランジに各上流側端部
が結合される複数の排気単管と,これら排気単管の下流
側端部に結合される排気集合管と,この排気集合管の下
流側端部に結合される下部フランジとを備え,各管を,
断熱空間を挟んで配置される内外二重壁で構成した,エ
ンジンの保温型排気マニホールドにおいて,排気集合管
を,鋼板製の内側集合管と,これを囲繞するように,且
つ肉厚を内側集合管より大として成形した鉄鋳物製の外
側集合管とから構成したので,比較的剛性が低い鋼板製
の内側集合管を排気音が透過したり,内側集合管が排気
圧力の脈動等の振動により振動音を発したりしても,肉
厚が厚く且つ高剛性であり,しかも振動吸収性に優れた
黒鉛を含む鉄鋳物製の外側集合管により,内側集合管か
ら発せられる騒音を効果的に遮断して,排気集合管から
の放射音を小さくし,保温型排気マニホールドの静粛性
を図ることができる。
【0040】また本発明の第2の特徴によれば,上部フ
ランジと,この上部フランジに各上流側端部が結合され
る複数の排気単管と,これら排気単管の下流側端部に結
合される排気集合管と,この排気集合管の下流側端部に
結合される下部フランジとを備え,各管を,断熱空間を
挟んで配置される内外二重壁で構成した,エンジンの保
温型排気マニホールドにおいて,排気集合管を,鋼板製
で一重の内側集合管と,複数枚の鋼板を積層して総合板
厚を内側集合管より大となして,内側集合管を囲繞する
ように形成した外側集合管とから構成したので,外側集
合管の剛性が高いこと,及びその板厚が大であることに
より,内側集合管から発せられる騒音を効果的に遮断し
て,排気集合管からの放射音を小さくし,これによって
も保温型排気マニホールドの静粛性を図ることができ
る。
【0041】さらに本発明の第3の特徴によれば,外側
集合管を構成する複数枚の鋼板の板厚を相互に異ならせ
たので,各鋼板の固有振動数の相違から,隣接する鋼板
が互いに振動を抑制し合うことになり,外側集合管自体
の共振を抑えることができ,保温型排気マニホールドの
静粛性の向上を一層図ることができる。
【0042】さらにまた本発明の第4の特徴によれば,
内側集合管の周壁に格子条の補強リブを形成したので,
格子条の補強リブにより内側集合管の剛性不足を補い,
その振動音の発生を極力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る保温型排気マニホー
ルドをエンジンへの取付け状態で示す側面図。
【図2】上記排気マニホールドの斜視図。
【図3】上記排気マニホールドの一部縦断正面図。
【図4】図3の4部拡大図。
【図5】図3の5−5線断面図。
【図6】図1の6−6線断面図。
【図7】図6の7−7線断面図。
【図8】本発明の第2実施例に係る排気マニホールドの
縦断正面図。
【図9】本発明の第3実施例を示す,図3に対応した一
部縦断正面図。
【符号の説明】
M・・・・・保温型排気マニホールド 51 〜54 ・・・排気単管 61 ,62 ,6・・・排気集合管 7・・・・・上部フランジ 8・・・・・下部フランジ 12・・・・断熱空間 15・・・・内側集合管 16・・・・外側集合管 17・・・・断熱空間 22・・・・リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 7/14 F01N 7/14 7/18 7/18 (72)発明者 山田 達己 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 橋本 宏 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 石井 和夫 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 藤森 浩一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 加藤 誠司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 大塩 清隆 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G004 BA04 BA05 BA06 DA02 DA12 DA14 EA05 FA04 GA06 3G091 AA02 AA28 AB01 BA03 BA04 BA39 HB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部フランジ(7)と,この上部フラン
    ジ(7)に各上流側端部が結合される複数の排気単管
    (51 〜54 )と,これら排気単管(51 〜5 4 )の下
    流側端部に結合される排気集合管(61 ,62 ,6)
    と,この排気集合管(61 ,62 ,6)の下流側端部に
    結合される下部フランジ(8)とを備え,各管を,断熱
    空間(12,17)を挟んで配置される内外二重壁で構
    成した,エンジンの保温型排気マニホールドにおいて,
    排気集合管(61 ,62 ,6)を,鋼板製の内側集合管
    (15)と,これを囲繞するように,且つ肉厚を内側集
    合管(15)より大として成形した鉄鋳物製の外側集合
    管(16)とから構成したことを特徴とする,エンジン
    の保温型排気マニホールド。
  2. 【請求項2】 上部フランジ(7)と,この上部フラン
    ジ(7)に各上流側端部が結合される複数の排気単管
    (51 〜54 )と,これら排気単管(51 〜5 4 )の下
    流側端部に結合される排気集合管(61 ,62 ,6)
    と,この排気集合管(61 ,62 ,6)の下流側端部に
    結合される下部フランジ(8)とを備え,各管を二重壁
    で構成した,エンジンの保温型排気マニホールドにおい
    て,排気集合管(61 ,62 )を,鋼板製の内側集合管
    (15)と,複数枚の鋼板(161 ,162 )を積層し
    て総合板厚を内側集合管(15)より大となして,内側
    集合管(15)を囲繞するように形成した外側集合管
    (16)とから構成したことを特徴とする,エンジンの
    保温型排気マニホールド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの保温型排気マ
    ニホールドにおいて,外側集合管(16)を構成する複
    数枚の鋼板(161 ,162 )の板厚を相互に異ならせ
    たことを特徴とする,エンジンの保温型排気マニホール
    ド。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載のエンジンの保
    温型排気マニホールドにおいて,内側集合管(15)の
    周壁に格子条の補強リブ(22)を形成したことを特徴
    とする,エンジンの保温型排気マニホールド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030078021A (ko) * 2002-03-27 2003-10-04 유멕스 코퍼레이션 배기 매니폴드 집합부 구조
KR20040000081A (ko) * 2002-06-24 2004-01-03 현대자동차주식회사 엔진 성능 향상을 위한 배기매니폴드 구조
JP2017025752A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 アイシン高丘株式会社 排気流通管及びその製造方法

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