JPH09241658A - 合成重合体の分解による油状物の製造方法 - Google Patents

合成重合体の分解による油状物の製造方法

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JPH09241658A
JPH09241658A JP8053896A JP8053896A JPH09241658A JP H09241658 A JPH09241658 A JP H09241658A JP 8053896 A JP8053896 A JP 8053896A JP 8053896 A JP8053896 A JP 8053896A JP H09241658 A JPH09241658 A JP H09241658A
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alumina
silica
mineral
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Yoshihisa Kiso
曽 佳 久 木
Hajime Oyoshi
吉 初 大
Kenji Shimamoto
本 健 治 島
Takashi Yamanaka
中 隆 志 山
Shizuo Yanagii
井 志津男 楊
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成重合体(プラスチック)の接触分解による
油状物の製法確立。 【解決手段】 SiO2−Al2O3主体の鉱物を触媒として、
粉末X線回折スペクトルにおいて2θ=22〜42度にピー
ク頂点を示すハローの面積(S1)と2θ=20〜70度に現わ
れる隆起の面積(S2)とから下式(1)で算出される結晶化
度15%以下、好適には10%以下、更に好適には7%以下、そ
の比表面積250m2/g以上、SiO2/Al2O3の比率(wt/wt)
=70/30〜45/55、副成分3〜15wt%を含有するものを用
いる。この好適例は商品名「セカードOW」である。 結晶化度=[S1/(S1+S2)]×100(%)・・・・(1) ポリエチレン樹脂10gに触媒10wt%を加え、430℃で接触
分解を行なった。 【効果】 留出量が5mlに達するまでの時間:4min;留出
量9mlに達するまでの時間7min;留出液量:74.4wt%;ガ
ス発生量:20.6wt%;残渣量:5.0wt%。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は合成重合体、主とし
て廃プラスチックを接触分解して油状物を製造する方法
において、分解対象となる廃プラスチックにシリカ−ア
ルミナを主体とする低結晶性シリカ−アルミナを主体と
する低結晶性鉱物を添加して高温において接触分解する
方法に関し、詳しくは廃ポリオレフィン樹脂、例えばポ
リエチレン樹脂、廃ポリプロピレン樹脂、廃ポリ-1-ブ
テン樹脂及び/又は廃ポリ-4-メチル-1-ペンテン樹脂等
を分解して油状物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の例として特開昭49−12187
9号公報には、熱可塑性高分子物質をアロファンを有効
成分とする土を触媒として油状化する方法が開示されて
いる。
【0003】第2の例として特開昭48−967号公報
には、シリカ又はシリカ−アルミナが合成高分子を分解
する触媒として開示されている。第3の例として特公昭
51−26474号公報は熱可塑性高分子化合物を鹿沼
土の存在化に外気と遮断して乾留温度350℃以下で乾
留する方法が開示されている。
【0004】第4の例として特開昭50−34370号
公報には、アロファンを有効成分として含有する土(但
し、鹿沼土を除く)を触媒として200〜350℃で熱
可塑性高分子化合物を油状化する方法が記載されてい
る。
【0005】第5の例として特公昭52−22673号
公報は熱硬化性高分子化合物をアロファン系粘土鉱物の
共存下で加熱分解することを開示しており、それによれ
ば油回収率約50〜60%以上を達成したことが記載さ
れている。
【0006】第6の例として特開昭49−76967号
公報には、シリカ25重量%以上、アルミナ5重量%以
上及び酸化ナトリウム0.2重量%以上からなる土を主
剤とする触媒の存在下に300〜400℃で熱可塑性高
分子を油状化する方法が記載されている。
【0007】第7の例として特開昭59−111815
号公報には、細孔容積、比表面積、嵩密度及び重量平均
径が特定の物性を有する固体粒子を流動層にして合成高
分子を接触分解する方法が開示されている。
【0008】第8の例として特開平7−109469号
公報は廃スチレン樹脂を減圧下で火山噴出物と、それに
併せて砂鉄、更にそれと共に金属Tiと接触させながら
120〜400℃に加熱し、生成した蒸気を冷却し液化
する廃プラスチックの油化方法を開示されている。
【0009】第9の例として学術雑誌「触媒」37,
[4]286(1995)には、「固体触媒による高分子
の分解」と題してシリカ−アルミナ等による高分子の分
解が報告されている。
【0010】上記の各既知文献にはシリカ−アルミナを
主体とする鉱物として鹿沼土等のアロファン系粘土鉱物
が高分子化合物の油状化反応の触媒として有効なことが
示されてはいるものの、これらの触媒の性能はまだ充分
とはいえない。しかも、上記の文献にはシリカ−アルミ
ナを主体とする鉱物の結晶性と触媒性能とに関する検討
結果の開示は見当たらない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は触媒のシ
リカ−アルミナを主体とする鉱物について、これを結晶
形態の観点から深く検討を進めた結果、下記の解決手段
に到達して本発明を完成した。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の各構成要
件の結合によって所期の効果を奏するものである:合成
重合体の接触分解触媒として、粉末X線回折法によって
測定された結果から下記の計算式(1)を用いて算出され
た結晶化度が15%以下のシリカ−アルミナを主体とす
る鉱物の存在下に加熱して前記合成重合体を接触分解す
ることを特徴とする油状物の製造方法: 結晶化度=[S1/(S1+S2)]×100(%)・・・・(1) [ここで、S1:2θ=22〜42°にピークの頂点を示
すハローの面積;S2:2θ=20〜70°の結晶を示す
ピーク面積の和とする]。
【0013】上記の製造方法において好ましい態様とし
ては、分解反応系に添加されるシリカ−アルミナを主体
とする鉱物がその結晶化度10%以下であることであ
り、更に好ましくはその結晶化度7%以下である。
【0014】上掲の接触反応の触媒となるシリカ−アル
ミナを主体とする鉱物の好適性状は上記の結晶化度に加
えて、その比表面積(「BET法による測定値」)が2
50m2/g以上、好ましくは300m2/g以上であること、
その主体であるシリカ−アルミナにおいて、シリカ/ア
ルミナの比率(重量基準)が前者/後者=70/30〜
40/60、更に好ましくは65/35〜45/55の
ものであること、その主体であるシリカ−アルミナに加
えて、無機化合物で形成された副成分がシリカ−アルミ
ナを主体とする鉱物の重量基準で3〜15%含有されて
いることである。これらの好適性状は相乗作用を呈する
ことができ、その種の場合には従来の何れの類似品によ
っても実現され得なかった格段の効果が奏され得る。
【0015】ここで、上記のシリカ−アルミナを主体と
する鉱物の好適例はアロファン(Allophane)を主体とす
る鉱物のうちで、本発明に規定された特定の結晶化度、
比表面積、シリカ−アルミナ比率及びシリカ−アルミナ
以外の無機化合物からなる副成分含有量のものである。
[化学大事典;出版(株)出版(1987)]によれば、アロフ
ァンとはアルミウニウムの含水珪酸塩の一種で、金属鉱
床の酸化帯中に、また石炭層中にも存在する(ガラス状
塊、粉末塊)、また火山灰源の表土中に広く産する(微
粉体)。また、[化学総説No.4(1989);日本化学会編;学
術出版センター出版]の『土の化学』によれば、アロフ
ァンの構造式は(1〜2)SiO2・Al2O3・nH2Oで、粒
子の形態は塊(中空球)状とされている。また、すでに
前述の特許公報(特開昭49−121879;特公昭5
1−26474;特公昭52−22673;特開昭50
−34370)に記載されている鉱物である。その具体
例としては鹿沼土、今市軽石、石城川軽石、飯能軽石、
早来軽石、七戸軽石、真岡軽石、商品名「セカード」
(品川化成社製のアロファン)等である。
【0016】これらのうちで、特に商品名「セカード」
(品川化成社製のアロファン)が好適であって、本発明
の構成要件を充足する。とはいえ、アロファンは鉱物で
あることから、その特性が常には一定せず、すでに特許
文献に記載されたアロファンでも、本発明の構成要件と
して規定されている特定の結晶化度、比表面積、シリカ
−アルミナ比率及びシリカ−アルミナ以外の無機化合物
で形成された副成分含有量を備えているものであれば、
高い触媒性能を得ることができる。これらの従来特許公
報にはアロファンが有効な触媒として示されているが、
アロファンの構造の記載としては、例えば特開昭50−
34370号公報に下掲の記載があるに過ぎず、触媒活
性に及ぼす本発明の要件である結晶化度又は比表面積に
関する記述は全く無い:「アロファンとは、アルミウニ
ウムの含水珪酸塩でSiO2・Al2O3・5H2Oで表される
粘土鉱物であり、他のアルミウニウムの含水珪酸塩とは
異なり独特な加熱重量減少曲線を示す鉱物である。」。
【0017】本発明は、合成重合体の接触分解触媒とし
て公知のアロファンの中でも、特定の結晶化度、比表面
積、シリカ−アルミナ比率及びシリカ−アルミナ以外の
無機化合物からなる副成分含有量の少なくとも1以上を
備えた特定のアロファンが合成重合体の接触分解触媒と
して優れた活性を発現することを見出して完成されたも
のである。
【0018】また、本発明方法においては、その接触分
解反応の温度を通常150〜600℃、好ましくは30
0〜500℃、更に好ましくは350〜470℃に設定
すれば大抵の種類の合成重合体(プラスチック)、多く
の場合には廃プラスチックの接触分解に十分である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法においては、合
成重合体の接触分解系に共存する粒状物、顆粒又はペレ
ット等を形成するシリカ−アルミナを主体とする鉱物の
中で、粉末X線回折法によって測定された図1のチャー
トに見られる回折角2θの範囲が22〜42°の範囲に
あるスペクトルの面積(S1)及び回折角2θの範囲が2
0〜70°の範囲にあるスペクトルの面積(S2)から前
記の計算式(1)によって求められた結晶化度が15%以
下、好ましくは10%以下、更に好ましくは7%以下の
鉱物を触媒として用いることが重要である。換言すれば
本発明の製造方法においては、触媒となる特定のシリカ
−アルミナを主体とする鉱物が低結晶性、好ましくは非
晶性又は無定型のものであることが重要である。
【0020】本発明の製造方法の要部である接触分解法
に用いられて有効性を発揮するシリカ−アルミナを主体
とする鉱物は上記の特定のX線回折像に加えて、「課題
を解決するための手段」の項に説明されている様に他の
好適要件として、その比表面積、シリカ成分とアルミナ
成分との共存比率、無機化合物からなる副成分の含有量
等から選ばれる1以上を特定の範囲に設定することによ
って一層の性能向上を示す。
【0021】図1は本発明の油状化方法に接触分解触媒
として用いられる特定のシリカ−アルミナ系鉱物の粉末
X線回折チャートであって、商品名「セカード」で市販
され、図2〜図5はそれぞれ従来のシリカ−アルミナ系
触媒であって、商品名「鹿沼土」、商品名「今市軽
石」、商品名「七本桜軽石」、商品名「園芸赤玉土」で
市販されているものの粉末X線回折チャートである。
【0022】上記の各図においては、横軸は回折角(2
θ)を表わし、縦軸はその回折角における回折線の強度
(cps)を表わす。 <接触分解反応の条件>本発明の製造方法を実施する触
媒の性状及び温度条件としては上述の通りであるが、触
媒粒子の平均粒径、反応装置内における触媒充填区域の
充填率(又は空隙率)、分解対象である合成重合体の溶
融流又は部分的に分解された低分子量体によって溶解及
び/又は懸濁(分散)された合成重合体の溶液及び/又
は分散液(懸濁液)の空塔速度等においては公知の各条
件を適宜用いることができる。
【0023】<本発明方法の分解原料>本発明方法の分
解によって処理される原料である合成重合体は熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂の何れをも包含し、熱可塑性樹脂
であるポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)
などのポリオレフィン(PO)、ポリスチレン(P
S)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、ABS樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリ
塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイ
ロン(NY;別名:ポリアミド樹脂)及びポリカーボネート
(PC)等並びに熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂、
メラミン樹脂、尿素樹脂、アルキッド樹脂及びポリウレ
タン(PU)等の何れかが単独でも、あるいは2種以上
の混合物であっても差支え無い。
【0024】なお、本発明方法の分解原料である合成重
合体とは、合成樹脂に限らず軟質の重合体、共重合体及
びそれらの2種以上の組成物等を広範に包含する重合体
であって、その典型的例を下記に挙げる: ・エチレン系ワックス状重合体もしくはグリース状重合
体、 ・プロピレン系ワックス状重合体もしくはグリース状重
合体例えばアタクチックポリプロピレン又は ・合成ゴム例えばエチレン−プロピレン共重合ゴム(E
PM)、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合ゴ
ム(EPDM)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(S
BR)、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ゴム
(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ポリイソプレ
ンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、ポリブタジエ
ンゴム(BR)及びそれらの架橋物(加硫物)、熱可塑
性エラストマー例えばエチレン−プロピレン−非共役ジ
エン共重合ゴム/ポリエチレン組成物の部分架橋物、ス
チレン−ブタジエン共重合体水素化物及び通称「石油樹
脂」等の合成「炭化水素樹脂」をも包含する。
【0025】特に、分解原料中に或程度の量で低融点重
合体例えば、アタクチックポリプロピレンが共存するこ
とは本発明方法の実施にとって好ましい。その理由は分
解装置において本発明方法を実施する際に該重合体が先
ず溶融して、分解に先立って生ずるべき変化である分解
原料重合体の溶融又は細分を助ける働きをすることにあ
る。即ち、溶融した低融点重合体が本命の分解原料重合
体の表面に密着して熱エネルギーを効果的に伝達する結
果、本命重合体の溶融に必要なエネルギーを節減する役
割を果たすことが期待され得る。
【0026】本発明方法の原料として特に好ましい合成
重合体はポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン
を主成分とする重合体もしくは共重合体又はこれらの混
合物である。
【0027】
【発明の効果】本発明の接触分解法によれば、分解対象
の合成重合体(プラスチック)、特にポリオレフィン樹
脂を液化する際に従来法に比して格段に高い油状化速度
を実現することができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明を実施例及び場合により有用
な比較例を参照して具体的に説明する。しかし、本発明
はそれらによっては制約されない。なお、本発明の製造
方法において用いられた測定法又は試験法(規格)、そ
の条件、評価基準等は下記の通りである: [粉末X線測定] 測定装置:粉末X線回折測定装置; X線管、管電圧、管電流:Cu Kα/50kV/500m
A; ゴニオメーター:広角ゴニオメーター フィルタ:Kβフィルタ; セット条件:発散スリット1/2度;散乱スリット1/
2度;受光スリット0.15mm; 「セカード」ではスキャンスピード:8.000度/mi
n;走査軸:2θ/θ;走査範囲:5.000〜70.00
0度; 「鹿沼土」、「今市軽石」及び「七本桜軽石」ではスキ
ャンスピード:4.000度/min以外には「セカード」
の場合と同一である。また、「赤玉土」は「セカード」
の場合と全く同一であった。
【0029】
【実施例1】合成重合体として、ポリエチレン樹脂10
gに触媒としてシリカ−アルミナを主体とする粒子[粉
末X線結晶化度5%;比表面積328m2/g;シリカ/ア
ルミナ重量比:53/47;シリカ+アルミナ含有量95.
1重量%(副成分含有量4.9重量%);商品名:セカー
ドOW(品川化成社製)]をポリエチレン樹脂に対して
10重量%添加して得られた混合物を常圧、温度430
℃において9min接触分解反応させた。
【0030】反応温度を室温から430℃に昇温すると
直ちに分解物の留出が始まり(初留時間=0)、4min
後に液体5mlが留出し、7min後に液体9mlが留出し、
9min後に液体10mlが留出した。反応後の液体残量は
7.44gであり、使用された触媒量を除いた残渣量は
0.50gであった。発生ガス量は2.06gと算出され
た。この量はポリエチレンの装入量から反応後の液体量
と残渣量とを差し引いた量である。その結果、油状留出
物の量は74.4wt%、ガス発生量は20.6wt%であ
り、残渣量は5.0wt%であった。
【0031】
【実施例2】合成重合体として、ポリプロピレン樹脂1
0gに触媒としてシリカ−アルミナを主体とする粒子
[粉末X線結晶化度5%;比表面積328m2/g;シリカ
/アルミナ重量比:53/47;シリカ+アルミナ含有量
95.1重量%(副成分4.9重量%);商品名:セカード
OW(品川化成社製)]を廃ポリプロピレン樹脂に対し
て10重量%添加して得られた混合物を常圧、温度39
0℃において11min接触分解反応させた。その結果を
表1に示す。
【0032】
【比較例1及び2】対照として、実施例1において触媒
用のシリカ−アルミナを主体とする鉱物を全く共存させ
ずに表1に記載の条件以外には同一の条件及び同一の操
作で実験を行なった。その結果を表1に示す。
【0033】
【比較例3〜6】実施例1において、触媒としては表1
におけるシリカ−アルミナ系鉱物を使用し、反応条件を
表1に記載のものとした以外には同例におけると同一の
条件及び同一の操作で実験を行なった結果を表1に示
す。
【0034】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油状化方法において触媒として用いら
れるシリカ−アルミナを主体とし、商品名「セカード」
として市販されている鉱物の粉末X線回折測定によって
得られたチャートである。
【図2】従来の油状化方法において触媒として用いられ
るシリカ−アルミナを主体とし、商品名「鹿沼土」とし
て市販されている鉱物の粉末X線回折測定によって得ら
れたチャートである。
【図3】従来の油状化方法において触媒として用いられ
るシリカ−アルミナを主体とし、商品名「今市軽石」と
して市販されている鉱物の粉末X線回折測定によって得
られたチャートである。
【図4】従来の油状化方法において触媒として用いられ
るシリカ−アルミナを主体とし、商品名「七本桜軽石」
として市販されている鉱物の粉末X線回折測定によって
得られたチャートである。
【図5】従来の油状化方法において触媒として用いられ
るシリカ−アルミナを主体とし、商品名「園芸赤玉土」
として市販されている鉱物の粉末X線回折測定によって
得られたチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 11/10 C08J 11/10 11/16 11/16 (72)発明者 山 中 隆 志 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内 (72)発明者 楊 井 志津男 山口県玖珂郡和木町和木六丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成重合体にシリカ−アルミナを主体と
    し、粉末X線回折法によって測定された回折線の強度か
    ら下記の計算式(1)によって求められた結晶化度が15
    %以下の鉱物の存在下に合成重合体を接触分解すること
    を特徴とする油状物の製造方法。 結晶化度=[S1/(S1+S2)]×100(%)・・・・(1) [ここで、S1:2θ=22〜42°にピークの頂点を示
    すハローの面積;S2:2θ=20〜70°の結晶を示す
    ピーク面積の和とする]。
  2. 【請求項2】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物がそ
    の結晶化度10%以下であることを特徴とする請求項1
    に記載の油状物の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物がそ
    の結晶化度7%以下であることを特徴とする請求項1に
    記載の油状物の製造方法。
  4. 【請求項4】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物がそ
    の比表面積250m2/g以上のものであることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の油状物の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物にお
    いて、シリカ/アルミナの比率(重量基準)が前者/後
    者=70/30〜40/60のものであることを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の油状物の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物にお
    いて、シリカ−アルミナ以外の無機化合物の副成分を鉱
    物の重量基準で3〜15%含有するものであることを特
    徴とする請求項1〜5の何れかに記載の油状物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物がア
    ロファンを主成分とする鉱物であることを特徴とする請
    求項1〜6の何れかに記載の油状物の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリカ−アルミナを主体とする鉱物が商
    品名「セカード」で表わされるものであることを特徴と
    する請求項1〜7の何れかに記載の油状物の製造方法。
  9. 【請求項9】 接触分解の温度が150〜600℃であ
    ることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の油状
    物の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007066782A1 (ja) * 2005-12-06 2007-06-14 Yuji Kohara 廃プラスチック材の油化処理装置及び油化処理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007066782A1 (ja) * 2005-12-06 2007-06-14 Yuji Kohara 廃プラスチック材の油化処理装置及び油化処理方法

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