JPH09241651A - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents

高炉用コークスの製造方法

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JPH09241651A
JPH09241651A JP5436296A JP5436296A JPH09241651A JP H09241651 A JPH09241651 A JP H09241651A JP 5436296 A JP5436296 A JP 5436296A JP 5436296 A JP5436296 A JP 5436296A JP H09241651 A JPH09241651 A JP H09241651A
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JP
Japan
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coal
coke
blast furnace
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Withdrawn
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JP5436296A
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Inventor
Masaki Sasaki
正樹 佐々木
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な劣質炭を高炉用コークス原料に配合す
る技術を確立し、コークス製造コストダウンを計った、
安価な劣質炭使用した高炉用コークス製造方法を提供す
る。 【解決手段】 揮発分が41〜50%である石炭のうち
0.1mm未満が0〜10wt%、0.1〜4.0mm
が残りの90〜100wt%となるように粒度調整した
該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対し、1〜1
0wt%配合して乾留することを特徴とする高炉用コー
クスの製造方法および揮発分が30〜40%である石炭
のうち0.1mm未満が0〜20wt%、0.1〜3.
0mmが残りの80〜100wt%となるように粒度調
整した該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対し、
1〜10wt%配合して乾留することを特徴とする高炉
用コークスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地球上に安価で多量
に存在する劣質炭(高揮発分炭)を配合しても、冷間お
よび反応後強度の高いコークスを得ることができる高炉
用コークス製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉用コークスは粘結炭とよばれ
る良質な石炭を原料として用いられてきた。しかし、粘
結性に乏しい一般炭とよばれる劣質炭は比較的安価であ
り、このような劣質炭を高炉用コークス原料として使用
できればコークス製造におけるコストダウンに大きく貢
献できる。
【0003】劣質炭とは、石炭化度が低く、揮発分の含
有量が多く、多量に酸素を含む石炭であり、このような
石炭は粘結性や熱可塑性に劣るか、まったく無く、さら
には、粘結炭と配合して用いる場合、粘結炭の粘結性を
も阻害してしまう。したがって、このような劣質炭を使
用するとコークス強度が非常に低いものとなってしま
う。
【0004】従来、このような劣質炭は、ガス化、液
化、燃焼用などに使用されており、高炉用コークス原料
としては使用されていない。
【0005】例えば、このような劣質炭をコークス原料
として使用する技術として、特開昭53−121001
号公報にあるような瀝青物のような粘結剤を補填する方
法や、特開昭56−136881号公報にあるように石
炭を一度熱処理して半生コークス(チャー化)とし、コ
ークス原料として用いる方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような方法では、瀝青物を購入あるいは製造する必要が
あることや瀝青物はかならずしも、石炭質とは同じでは
なく、均質なコークスが得られないこと、さらには、瀝
青物を過剰に添加すると膨張を促進しコークス強度に悪
影響を起こすなどの欠点がある。また、石炭を一度熱処
理して半生コークス(チャー化)とする場合には、同時
に生成してくるガスやタールの使用方法を検討する必要
があり、コスト的に不利な点が多い。したがって、この
様な方法を安価で品質の悪い劣質炭に適用してコークス
化する場合には、おのずとその使用量が限られてしま
う。
【0007】本発明の目的は、品質の劣る劣質炭を多量
に使用しても良好な性質すなわち高強度のコークスを得
ることのできる高炉用コークスの製造方法を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は揮発分が41〜50%である石炭のうち
0.1mm未満が0〜10wt%、0.1〜4.0mm
が残りの90〜100wt%となるように粒度調整した
該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対し、1〜1
0wt%配合して乾留することを特徴とする高炉用コー
クスの製造方法であり、又揮発分が30〜40%である
石炭のうち0.1mm未満が0〜20wt%、0.1〜
3.0mmが残りの80〜100wt%となるように粒
度調整した該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対
し、1〜10wt%配合して乾留することを特徴とする
高炉用コークスの製造方法を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】前述したように、石炭化度が低
く、揮発分の含有量が多く、多量に酸素を含むような安
価な劣質炭を多量に配合した場合、コークス強度は著し
く低下する。しかし、本発明者らが多くの検討をおこな
ったところ、劣質炭の粒度が細かくなるとコークス強度
低下に及ぼす影響が大きいことが判明した。そこで、劣
質炭の粒度について詳細な検討をおこなった結果、揮発
分が41〜50%である劣質炭のうち0.1mm未満が
0〜10wt%、0.1〜4.0mmが残りの90〜1
00wt%となるように粒度調整することか、または揮
発分が30〜40%である劣質炭のうち0.1mm未満
が0〜20wt%、0.1〜3.0mmが残りの80〜
100wt%となるように粒度調整することで、劣質炭
を高炉用コークス原料炭全重量の10wt%まで配合で
き、高強度のコークスを得ることができることがわかっ
た。劣質炭の粒度0.1mm未満のものが多くなると、
劣質炭が全体に均一に分散し、全体に石炭同志の相溶性
を悪化させ、良質なコークス組織が得られずコークス強
度が低下する。劣質炭の粒度が大きくなり過ぎると、コ
ークス組織に亀裂が生じコークス強度が低下する。
【0010】揮発分が41〜50%である劣質炭のうち
0.1mm未満が10wt%を越えると、微粉であるた
め全体に分散し、コークス強度に悪影響を及ぼす。ま
た、0.1mm未満が10wt%以下であっても、0.
1〜4mmの粒子が90wt%未満であると、4mmを
越える大きな粒子がコークス強度に悪影響を及ぼす。本
発明では、さらに揮発分が30〜40%である劣質炭の
うち0.1mm未満が20wt%を越えると、微粉であ
るため全体に分散し、コークス強度に悪影響を及ぼす。
また、0.1mm未満が20wt%以下であっても、
0.1〜3mmの粒子が80wt%未満であると、3m
mを越える大きな粒子がコークス強度に悪影響を及ぼす
ことが明らかになった。
【0011】以下に本発明の内容を詳細に説明する。こ
こで用いる高炉用コークス原料炭はコークス強度が得ら
れる良質な粘結炭からなる配合炭であることを前提とす
る。良質な配合炭とは、たとえば、乾留後のコークス強
度としてDIで80%以上、CSRで52%以上となる
配合炭である。なお、本発明におけるコークス強度と
は、DI(ドラムインデックス:ドラム150回転後の
15mm指数)とCSR(反応後強度)を表すものであ
る。これに劣質炭を配合する場合、高炉用コークス原料
は、−3mm、85%程度の従来レベルで良い。劣質炭
は粉砕機を用いて過粉砕されない程度に粉砕し、ふるい
を使用し、粒度調整をする。例えば、0.1mm未満0
〜10wt%、0.1〜4.0mm90〜100wt%
となるように粒度を調整するには、劣質炭を4.0mm
のふるい通過量を重量で50wt%以下になるように粉
砕し、残りのふるい上の劣質炭をさらに4.0mmのふ
るい通過量を重量で50wt%以下になるように粉砕
し、これを繰り返してゆくことで可能となる。
【0012】以上のように所定の粒度調整された劣質炭
を高炉用コークス原料と配合して乾留する。
【0013】
【実施例】表1に本発明の実施例ならびに表2,3に比
較例を示す。
【0014】石炭は実炉で使用している装入炭に揮発分
の異なる劣質炭6種類を使用した。乾留はコークス炉で
行った。
【0015】表1から明らかなように、本発明により粒
度を調整した劣質炭を10%まで配合しても、DIで8
0%以上、CSRで55%以上の高強度成型コークスを
製造することができる。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明においては石炭の性
状と粒度を調整するだけで、安価な石炭を10wt%配
合しても、高強度の高炉用コークスを得ることができ、
高炉用コークス製コストダウンを達成できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発分が41〜50%である石炭のうち
    0.1mm未満が0〜10wt%、0.1〜4.0mm
    が残りの90〜100wt%となるように粒度調整した
    該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対し、1〜1
    0wt%配合して乾留することを特徴とする高炉用コー
    クスの製造方法。
  2. 【請求項2】 揮発分が30〜40%である石炭のうち
    0.1mm未満が0〜20wt%、0.1〜3.0mm
    が残りの80〜100wt%となるように粒度調整した
    該石炭を、高炉用コークス原料炭全重量に対し、1〜1
    0wt%配合して乾留することを特徴とする高炉用コー
    クスの製造方法。
JP5436296A 1996-03-12 1996-03-12 高炉用コークスの製造方法 Withdrawn JPH09241651A (ja)

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