JPH0924146A - 遊技機の回路基板ユニット取付構造 - Google Patents

遊技機の回路基板ユニット取付構造

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JPH0924146A
JPH0924146A JP17734395A JP17734395A JPH0924146A JP H0924146 A JPH0924146 A JP H0924146A JP 17734395 A JP17734395 A JP 17734395A JP 17734395 A JP17734395 A JP 17734395A JP H0924146 A JPH0924146 A JP H0924146A
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connector
circuit board
board unit
support
mounting structure
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Norio Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、回路基板ユニットを迅速かつ
容易に着脱可能であると共に簡単に組み立てることがで
きる取付構造を提供する。 【解決手段】 遊技に使用される電装品を制御するため
の回路基板ユニット70と、回路基板ユニット70に設
けられた第1コネクタ部62と、第1コネクタ部62を
設けた回路基板ユニット70の部分を着脱自在に受け入
れる装着口63を有するコネクタ支持部材64と、コネ
クタブラケット64に受け入れられた第1コネクタ部6
2と電気的に接続する第2コネクタ部65と、リアルパ
ネットユニット51にコネクタブラケット64を回動自
在に取り付けると共に着脱自在の回動支持手段とを備
え、回動支持手段は、コネクタブラケット64を支持す
る一対の支持部56に設けられた支持軸144と、コネ
クタブラケット64の被支持面145に形成された係止
用突起146とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機等の遊
技機に用いられる回路基板ユニットの取付構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】遊技機においては、遊技に必要な各種付
属品のうち、パチンコ遊技の電動式チューリップや可変
表示装置のような電装品の動作を制御するため、制御回
路を配置した回路基板をボックスに収納して回路基板ユ
ニットを形成し、このユニットを遊技機の裏面側に取り
付けるようにしている。
【0003】本出願人は、このような回路基板ユニット
を迅速かつ容易に着脱できると共に、取付状態では回路
基板ユニットのコネクタ部を破損やゴミなどの付着から
保護できる取付構造を開発した(実開平5−86378
号)。これは、回路基板ユニットに設けられた第1コネ
クタ部と、第1コネクタ部を設けた回路基板ユニットの
部分を着脱自在に受け入れる装着口を有するコネクタ支
持部材と、コネクタ支持部材に受け入れられた第1コネ
クタ部と電気的に接続する第2コネクタ部と、遊技機の
裏面側にコネクタ支持部材を回動自在に取り付けるヒン
ジ部とを備えている。
【0004】この取付構造によれば、回路基板ユニット
を装着する際には、第1コネクタ部を設けた回路基板ユ
ニットの部分をコネクタ支持部材の装着口から挿入する
ことにより、第1コネクタ部が第2コネクタ部と電気的
に接続すると共に、回路基板ユニットがコネクタ支持部
材に受け入れられて支持される。この結果、回路基板ユ
ニットのコネクタ部は外部から保護されるので、損害を
受けたり埃などが付着したりすることがない。
【0005】メンテナンス時においては、遊技機の裏側
から電装品を検査したり交換したりする際、ヒンジ部を
支点としてコネクタ支持部材を回動させれば、実質的に
回路基板ユニットを外した状態で作業を行うことができ
る。更に必要であれば、コネクタ支持部材から回路基板
ユニットを容易に取り外すこともできる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
取付構造では、コネクタ支持部材やヒンジ部等の構造が
複雑であるため、種々の部品が必要であり組立てが難し
い。また、回路基板ユニットの着脱及び電装品の検査・
交換に若干手間がかかる。
【0007】従って、本発明の目的は、上記のような回
路基板ユニットを使用する遊技機において、より簡単な
構造で、回路基板ユニットを迅速かつ容易に着脱するこ
とができると共に電装品を容易に検査・交換することが
できる取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技機に用い
られる電装品を制御するための回路基板ユニットと、こ
の回路基板ユニットに設けられた第1コネクタ部と、こ
の回路基板ユニットの第1コネクタ部を設けた部分を着
脱自在に受け入れる装着口を有するコネクタ支持部材
と、該コネクタ支持部材に受け入れられた第1コネクタ
部と電気的に接続する第2コネクタ部と、遊技機の裏面
側に前記コネクタ支持部材を回動自在に取り付ける回動
支持手段とを備え、該回動支持手段はコネクタ支持部材
を着脱可能に構成されていることを特徴とする。
【0009】本発明の好ましい態様によれば、前記回動
支持手段は、遊技機の裏面側においてコネクタ支持部材
を挟んで支持するように設けられた一対の支持部と、該
一対の支持部に設けられた支持軸と、該支持軸を係合、
離脱できるようにコネクタ支持部材の被支持部に設けら
れた軸受部とで構成され、該軸受部に対して前記支持軸
が係合・離脱することにより前記一対の支持部の間にコ
ネクタ支持部材が着脱され、前記軸受部に前記支持軸が
係合しているときコネクタ支持部材が前記支持軸を支点
として回動可能に支持される。
【0010】また、好ましい態様では、前記支持軸は、
前記一対の支持部から互いに向かい合うように設けられ
た断面小判形の突起で形成され、前記軸受部は、該突起
を囲む形状の突条部から成り、該突条部の一部は、小判
形突起の短い径より僅かに広く切り欠かれた開放部とな
っている。この開放部を形成している突条部の両端は、
ほぼ平行に延長されることが好ましい。
【0011】更に、好ましい態様によれば、コネクタ支
持部材の被支持部には、コネクタ支持部材の回動範囲を
限定するストッパーが設けられ、その回動範囲内では前
記支持軸が前記軸受部から外れないようになっている。
【0012】前記ストッパーは前記コネクタ支持部材の
被支持部から突出して一体に形成され、該ストッパーと
当該被支持部は共に弾性を有することが好ましい。ま
た、ストッパーの一端面の角は面取りされることが好ま
しい。
【0013】別の好ましい態様では、遊技機の裏面には
弾性を有する係止爪が設けられる一方、回路基板ユニッ
トには該係止爪と係合する係止穴が設けられ、その係止
爪が該係止穴に係合することにより、回路基板ユニット
が遊技機の裏面に固定される。
【0014】また、コネクタ支持部材の側面には、遊技
機の電装品と回路基板ユニットとを電気的に接続する配
線部材を納めるフック部が設けられる。
【0015】
【作用及び効果】本発明によれば、回路基板ユニットを
装着する際には、コネクタ支持部材を回動支持手段に取
り付けると、遊技機の裏面側でコネクタ支持部材を回動
させることができる。このコネクタ支持部材の装着口か
ら、第1コネクタ部を設けた回路基板ユニットの部分を
挿入することにより、第1コネクタ部が第2コネクタ部
と電気的に接続すると共に、回路基板ユニットがコネク
タ支持部材に受け入れられて支持される。
【0016】遊技機の裏側から電装品を検査したり交換
したりする際には、コネクタ支持部材を回動させれば、
回路基板を実質的に外した状態で作業することができ
る。また、コネクタ支持部材から回路基板ユニットを容
易に取り外すことができる。更に、必要に応じてコネク
タ支持部材を回動支持手段から取り外すことができる。
【0017】従って、簡単な取付構造で回路基板ユニッ
トを着脱することができ、電装品の検査や交換も容易に
できる。また、コネクタ支持部材も回動支持手段に容易
に着脱自在である。
【0018】本発明の好ましい態様によれば、コネクタ
支持部材は、その被支持部に設けた軸受部が一対の支持
部に設けた支持軸と係合することにより、一対の支持部
の間に挟まれて支持され、一対の支持軸を支点として回
動可能になる。また、コネクタ支持部材の軸受部から一
対の支持軸を離脱させれば、コネクタ支持部材を一対の
支持部の間から外すことができる。
【0019】支持軸を小判形の突起で形成した場合は、
その小判形突起の短い径より僅かに広く切り欠かれた突
条部の開放部から突起を嵌入することにより、支持軸で
ある突起をコネクタ支持部材の軸受部に係合させること
ができる。
【0020】更に、支持軸は、ほぼ平行に延長された突
条部の両端の間の開放部から挿通されることにより、突
起を軸受部に係合させることを容易に達成できる。
【0021】また、コネクタ支持部材は、ストッパによ
り回動範囲が限定されるので、その回動範囲内では支持
軸は軸受部から外れない。
【0022】更に、ストッパーは被支持部から突出して
一体に形成され、ストッパーと被支持部は共に弾性を有
するので、必要に応じてコネクタ支持部材を回動範囲外
に回転させることができる。
【0023】また、ストッパーの一端面の角を面取りし
た場合には、コネクタ支持部材を一対の支持部に挟持さ
せるとき、コネクタ支持部材の被支持部が容易に一対の
支持部の間に入り込むので、コネクタ支持部材の装着を
迅速かつ確実に行うことができる。
【0024】別の好ましい態様では、遊技機の裏面に弾
性を有する係止爪が設けられる一方、回路基板ユニット
に該係止爪と係合する係止穴が設けられているので、係
止爪が係止穴に係合することにより回路基板ユニットが
遊技機の裏面に確実に固定される。
【0025】また、コネクタ支持部材の側面に、遊技機
の電装品と回路基板ユニットとを電気的に接続する配線
部材を納めるフック部を設けた場合には、配線部材がコ
ネクタ支持部材の回動の邪魔にならない。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の回路基板ユニッ
ト取付構造を使用するパチンコ遊技機の正面図であり、
図2は、このパチンコ遊技機の裏面側の分解図である。
【0027】パチンコ遊技機1は、上部に図示しないガ
ラス扉を有し、このガラス扉の内側にほぼ矩形の遊技盤
2を備えている。遊技盤2の中央には、ガイドレール3
に囲まれた円形の遊技面4が形成され、遊技者がパチン
コ遊技機1の正面の右側下部に設けられた打球ハンドル
5を操作すると、遊技盤2の裏側に設置した発射装置
(図示せず)から遊技球が発射されてガイドレール3に
沿って上昇し、遊技面4に打ち込まれるようになってい
る。遊技面4上には打ち出された遊技球の案内手段とし
て多数の釘6が配置される一方、いわゆるチューリップ
等を構成する複数の可変入賞装置が配置される。可変入
賞装置は、遊技球の入賞に関して遊技者に不利な第1状
態と遊技者に有利な第2状態とに変換される構造であ
り、このような可変入賞装置は公知のものである。
【0028】このパチンコ遊技機1は、遊技面4上に発
射された遊技球が、始動口と称される入賞口に入賞する
ことにより、別遊技が開始されるように構成されたもの
であり、遊技面4上には、遊技球が入ると所定個数(例
えば15個)の賞品球を払い出すように定められた一般
入賞口7L,7R,7Cと、遊技球が入ると所定個数
(例えば7個)の賞品球を払い出すと共に別遊技の始動
口となるように定められた特定入賞口8L,8Rとを配
置している。特定入賞口8L,8Rは、上記のような可
変入賞装置から成る。
【0029】遊技面4の中央部には、別遊技に用いられ
る可変表示装置9が設けられ、その下方に、別遊技の結
果が特定の表示態様になった時に開く扉を備えた変動入
賞装置10が設けられている。
【0030】また、遊技面4上には複数のランプ表示部
11が設けられ、この裏面側に取り付けられたランプ1
2の点滅により電気的な装飾効果が得られる。
【0031】遊技盤2上に配置された上記付属品のう
ち、特定入賞口8L,8Rを構成する可変入賞装置、可
変表示装置9、変動入賞装置10及びランプ12は電力
を必要とする電装品であり、これらの電装品は、後述の
ように遊技盤2の裏面側に装着した回路基板ユニット7
0(図2)から、配線基板を介して給電される。その配
線基板は、図2に示すリアパネルユニット20内に収納
されている。
【0032】図2は、遊技盤2の裏面側の概略図であ
る。遊技盤2の裏面には、遊技球の通路等を形成すると
共に各電装品と電気的に接続した配線基板を収納したリ
アパネルユニット20が、複数の止めねじ21によって
固定されている。このリアパネルユニット20の裏面に
は、図1の可変表示装置9のように遊技盤2の裏側上部
に突出した電装品の後部を覆う裏カバー30が、止めね
じ31によって固定される一方、リアパネルユニット2
0の裏面下部には、本発明の回路基板ユニット取付構造
により、後述の回路基板ユニット70がコネクタブラケ
ット64を介して取り付けられる。
【0033】図3は、実施例の回路基板ユニット取付構
造において、コネクタブラケット64に回路基板ユニッ
ト70を装着する状態を示している。
【0034】この回路基板ユニット取付構造は、回路基
板ユニット70に設けられた第1コネクタ部62と、回
路基板ユニット70の第1コネクタ部62を設けた部分
を着脱自在に受け入れる装着口63を有するコネクタ支
持部材であるコネクタブラケット64と、このコネクタ
ブラケット64に受け入れられた第1コネクタ部62と
電気的に接続する第2コネクタ部65と、リアパネルユ
ニット20の裏面側に設けられた一対のブラケット支持
台55a,55bと、各ブラケット支持台55a,55
bに突設されてコネクタブラケット64を回動自在に支
持する上下一対のブラケット支持部56a,56bとを
含む。
【0035】コネクタブラケット64は略長方体の箱形
状に形成され、前記リアパネルユニット20内に収納さ
れている配線基板の延長部22を通すための開口106
が設けられている。第2コネクタ部65は、コネクタブ
ラケット64の内壁面141に上下の端部をビス108
で固定されるコネクタ支持台142を有し、この第2コ
ネクタ部65に開口106を通過した配線基板の延長部
22が接続されている。
【0036】コネクタブラケット64の内部には、装着
口63から挿入された回路基板ユニット70の先端側の
面が当接し、第1コネクタ部62が第2コネクタ部65
と電気的に接続した状態に位置付けるための一対の内壁
面66a,66bが形成されている。
【0037】図4及び図5に示すように、これらの内壁
面66a,66bの間にあって開口106と反対側に位
置する内壁面107は、装着口63の側から第2コネク
タ部65を取り付ける内壁面141に向かって傾斜して
いる。この傾斜面107と開口106との間の内壁面1
41上には、上下方向に間隔を置いて上中下3つのリブ
67a,67b,67cが横方向に形成され、これらの
横方向リブの開口106側の部分68a,68b,68
cは低く切り欠かれて、その上にコネクタ支持台142
が載置されるようになっている。更に、上方の横リブ6
7aと内壁面66aとの間、及び下方の横リブ67bと
内壁面66bとの間に、それぞれ上下方向に延びた縦リ
ブ69a及び69bが形成され、上方の縦リブ69aの
下部及び下方の縦リブ69bの上部が低く切り欠かれ
て、その上にコネクタ支持台142が載置されるように
なっている。そして、上方の横リブ67aと縦リブ69
aとの結合部及び下方の横リブ67bと縦リブ69bと
の結合部に、ビス108を入れるためのビス孔109が
設けられている。
【0038】従って、上記のようにコネクタブラケット
64の内壁面141に形成された縦リブ69a及び69
bの切欠き部分と横方向リブの切欠き部分68a,68
b,68cにコネクタ支持台142を載置し、その上下
端部にビス108を通してビス孔109にねじ込むこと
により、図3に示すように第2コネクタ部65がコネク
タブラケット64の内部の所定位置に固定される。
【0039】再び図3において、コネクタブラケット6
4は、上記一対のブラケット支持部56a,56bによ
り、矢印Aの方向に所定の角度範囲(この場合90°)
で回動自在に支持される。
【0040】回路基板ユニット70を装着する場合に
は、コネクタブラケット64を図3に示す位置(即ち、
リアパネルユニット20の背面に対してほぼ垂直な位
置)に回動させ、その装着口63から回路基板ユニット
70を矢印Bで示すようにコネクタブラケット64内へ
挿入する。このとき、回路基板ユニット70は、コネク
タブラケット64の内壁面66a,66bに接触するま
で挿入され、回路基板70の第1コネクタ部62がコネ
クタブラケット64内の第2コネクタ部65と電気的に
接続する。これにより、回路基板ユニット70がコネク
タブラケット64に嵌合して保持される。
【0041】図6は、コネクタブラケット64をブラケ
ット支持部56a,56bに取り付ける前の状態を示
す。
【0042】上記のようにリアパネルユニット20に突
設された一対のブラケット支持部56a,56bの先端
部には、小判形の突起から成る支持軸144a,144
bが互いに向い合うように配設されている。一方、コネ
クタブラケット64の一側面の両端部から張り出した一
対の被支持部145a,145bには、それぞれ外側に
馬蹄形状の突条部から成る軸受部146a,146bが
一体に形成されると共に、各被支持部145a,145
bから突出した先端部155a,155bにはストッパ
147がそれぞれ配設されている。
【0043】上記軸受部146a,146bを形成して
いる突条部は、支持軸144a,144bを形成してい
る小判形突起を囲む形状であり、突条部の一部が小判形
突起の短い径Rより若干広く切り欠かれて開放部149
(幅W)となっている。また、この開放部149を形成
する突条部の両端から、小判形突起の嵌め込みを容易に
するための端部148,148’が延出形成されてい
る。
【0044】取付けの際には、コネクタブラケット64
を図6の矢印で示すように移動させて、軸受部146
a,146bの開放部149から支持軸144a,14
4bを嵌め込むことにより、コネクタブラケット64が
ブラケット支持部56a,56bに支持される。
【0045】図7(A)は、上記のようにしてリアパネ
ルユニット20に取り付けられたコネクタブラケット6
4を下方(図6のVII で示す方向)から観た図である。
図示のように、コネクタブラケット64をリアパネルユ
ニット20の背面に対して所定の角度(この場合約13
0°)をとる位置まで回動させると、支持軸144a,
144bが軸受部146a,146bの開放部149内
に着脱可能な状態となる。従って、この状態で上記のよ
うにコネクタブラケット64をリアパネルユニット20
側に軽く押し込めば、コネクタブラケット64は一対の
ブラケット支持部56a,56bの間に挟持される。
【0046】図7(B)は、(A)の一部を上から見た
図である。前述のようにコネクタブラケット64の被支
持部145a,145bから突出して形成されたストッ
パ147は、図7(A)に示すようにコネクタブラケッ
ト64がリアパネルユニット20に対して所定の角度を
とる位置で、ブラケット支持部56a,56bの縁に接
触する。このストッパ147の接触面147aは、図7
(C)に示すように傾斜面として形成されている。この
ため、コネクタブラケット64を、図7(A)の位置か
ら支持軸144a,144bを支点として反時計方向に
回動させると、ストッパ147は、ブラケット支持部5
6a,56bによって押されて、被支持部145a,1
45bと共に弾性変形し、図8に示すように各ブラケッ
ト支持部56a,56bの内側に入り込む。
【0047】更にコネクタブラケット64を回動させる
と、図9に示すようにストッパ147がブラケット支持
部56a,56bの反対側の縁から突出する。これによ
り、弾性変形していた被支持部145とストッパ147
は元の状態に戻り、ストッパ147の傾斜面147aと
は別の面147bがブラケット支持部56の縁に当接す
る。このとき、コネクタブラケット64は、リアパネル
ユニット20の背面に対してほぼ垂直になる。
【0048】この位置で、コネクタブラケット64は、
図10に示すようにリアパネルユニット20の背面から
90゜の範囲で回動自在になり、この範囲外への回動
は、ストッパ147がブラケット支持部56に当接する
ことで阻止される。同時に、この範囲(図中左側90゜
の範囲)においては、ブラケット支持部56a,56b
の小判型の支持軸144a,144bが軸受部146
a,146bの開放部149を通ることができないの
で、コネクタブラケット64がコネクタ支持部56a,
56bから外れることはない。
【0049】図11は、コネクタブラケット64に装着
した回路基板ユニット70をリアパネルユニット20の
裏面上に固定させた状態を示す(図3において下側から
観た)図であり、図12は、その回路基板ユニット70
の一端部(図11で左側の部分)の断面図である。
【0050】上記リアパネルユニット20の裏面には弾
性を有する係止爪111が突設される一方、回路基板ユ
ニット70には、この係止爪111が係合する係止穴1
12を有する突出部113が突設されている。より詳細
には、リアパネルユニット20の係止爪111は、図1
2に示すように回路基板ユニット70の係止穴112に
入って係合する鉤部111aと、この鉤部111aと反
対側に突出した突起部111bとを備えている。
【0051】この係合構造によれば、上記のように回路
基板ユニット70をコネクタブラケット64に装着し、
コネクタブラケット64を図10の実線で示す位置まで
回動させた時、リアパネルユニット20上の係止爪11
1の鉤部111aが回路基板ユニット70の係止穴11
2に係合することにより、回路基板ユニット70がリア
パネルユニット20の裏面上に係止される。この係止状
態で、係止爪111の突起部111bを図12の矢印方
向に引く力を加えると、係止爪111の鉤部111aが
係止穴112から出て外れるので、回路基板ユニット7
0を回動させてリアパネルユニット20から取り外すこ
とができる。
【0052】図13は、回路基板ユニット70に他のコ
ネクタを接続する場合の一例を示す図である。コネクタ
ブラケット64の側面152には、コ字状のフック15
0が突設されている。この側面152とフック150と
で形成される隙間151に配線部材であるハーネス15
3を通すことにより、コネクタブラケット64の回動を
妨げないようにしている。
【0053】上記実施例によれば、コネクタブラケット
64には、各ブラケット支持部56a,56bに突出形
成された小判型の支持軸144a,144bに嵌合する
軸受部146a,146bが一体に形成されているの
で、コネクタブラケット64をリアパネルユニット20
に取り付ける時には、一対のブラケット支持部56a,
56bの間にコネクタブラケット64を嵌め込むだけで
よい。これにより、取付が簡単になり、組立に要する時
間を大幅に短縮することができる。
【0054】また、コネクタブラケット64の軸受部1
46a,146bは、支持軸144a,144bの外側
を略円周状に囲むことができるように、被支持部145
a,145bから突出し、その突出した略円周状の一部
が、小判型支持軸144a,144bの短径Rより僅か
に大きい幅Wをもって開放されている。従って、コネク
タブラケット64をブラケット支持部56a,56bに
取り付けるときには、上記幅Wの開放領域を支持軸14
4a,144bの短径部に合うようにコネクタブラケッ
ト64を傾けて嵌め込むだけでよい。
【0055】更に、コネクタブラケット64の被支持部
145a,145bにはストッパー147が形成され、
コネクタブラケット64がリアパネルユニット20に対
して所定の範囲内のみで回動する。この回動範囲内で
は、小判型の支持軸144a,144bの短径Rの方向
と軸受部146a,146bの幅Wの開放領域149と
が一致せず、コネクタブラケット64が一対のブラケッ
ト支持部56a,56bの間から外れないので、確実に
回動可能に支持される。
【0056】そして、回路基板ユニット70をコネクタ
ブラケット64に装着したときは、コネクタブラケット
64内で電気的に接続した2つのコネクタ部62,65
が外部から保護されるので、破損や埃等の付着がなくな
る。
【0057】また、回路基板ユニット70を交換したり
する場合には、コネクタブラケット64を回動させれば
よく、必要に応じてコネクタブラケット64から回路基
板ユニット70を取り外すことができる。更に、コネク
タブラケット64を回動範囲外の所定の角度に回転させ
れば、容易に取り外すことができる。
【0058】尚、上記実施例では、支持軸144を小判
型に形成したが、短径と長径を有する形状であればよ
い。また、本発明の取付構造の用途は、パチンコ遊技機
に限らず、スロットマシンその他の遊技機にも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回路基板ユニット取付構造を備えたパ
チンコ遊技機の正面図。
【図2】図1のパチンコ遊技機の遊技盤の裏面側の概略
図。
【図3】実施例の回路基板ユニット取付構造に回路基板
ユニットが取り付けられる状態を示す図。
【図4】実施例のコネクタブラケットを装着口から見た
図。
【図5】図4の線V−Vに沿って上方から見た断面図。
【図6】実施例の回路基板ユニット取付構造においてコ
ネクタブラケットをブラケット支持部に取り付ける際の
斜視図。
【図7】(A)は実施例の回路基板ユニット取付構造の
側面図、(B)はこの取付構造の一部を上から見た図、
(C)は(B)の線C−Cに沿った断面図。
【図8】実施例の回路基板ユニット取付構造の側面図。
【図9】実施例の回路基板ユニット取付構造の側面図。
【図10】実施例の回路基板ユニット取付構造の側面
図。
【図11】回路基板ユニットがリアパネルユニット上に
固定された状態を示す側面図。
【図12】回路基板ユニットがリアパネルユニット上に
固定された状態を示す一部断面図。
【図13】実施例の回路基板ユニットに他の配線用コネ
クタを接続した状態を示す一部斜視図。
【符号の説明】
1…パチンコ遊技機、2…遊技盤、4…遊技面、20…
リアパネルユニット、30…裏カバー、56a,56b
…ブラケット支持部、62…第1コネクタ部、63…装
着口、64…コネクタブラケット、65…第2コネクタ
部、70…回路基板ユニット、106…開口、111…
係止爪、112…係止穴、113…突出部、144…支
持軸、146…軸受部、147…ストッパー、148…
端部、150…フック。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機に用いられる電装品を制御するため
    の回路基板ユニットと、該回路基板ユニットに設けられ
    た第1コネクタ部と、該回路基板ユニットの該第1コネ
    クタ部を設けた部分を着脱自在に受け入れる装着口を有
    するコネクタ支持部材と、該コネクタ支持部材に受け入
    れられた第1コネクタ部と電気的に接続する第2コネク
    タ部と、前記遊技機の裏面側に前記コネクタ支持部材を
    回動自在に取り付ける回動支持手段とを備え、該回動支
    持手段は前記コネクタ支持部材を着脱可能に構成されて
    いることを特徴とする回路基板ユニット取付構造。
  2. 【請求項2】前記回動支持手段は、前記遊技機の裏面側
    において前記コネクタ支持部材を挟んで支持するように
    設けられた一対の支持部と、該一対の支持部に設けられ
    た支持軸と、該支持軸を係合、離脱できるように前記コ
    ネクタ支持部材の被支持部に設けられた軸受部とで構成
    され、該軸受部に対して前記支持軸が係合・離脱するこ
    とにより前記一対の支持部の間に前記コネクタ支持部材
    が着脱され、前記軸受部に前記支持軸が係合していると
    き前記コネクタ支持部材が前記支持軸を支点として回動
    可能に支持されることを特徴とする、請求項1記載の回
    路基板ユニット取付構造。
  3. 【請求項3】前記支持軸は、前記一対の支持部から互い
    に向かい合うように設けられた断面小判形の突起で形成
    され、前記軸受部は、該突起を囲む形状の突条部から成
    り、該突条部の一部は、前記小判形の突起の短い径より
    僅かに広く切り欠かれた開放部となっていることを特徴
    とする、請求項2記載の回路基板ユニット取付構造。
  4. 【請求項4】前記開放部を形成している前記突条部の両
    端がほぼ平行に延長されていることを特徴とする、請求
    項3記載の回路基板ユニット取付構造。
  5. 【請求項5】前記コネクタ支持部材の被支持部には、前
    記コネクタ支持部材の回動範囲を限定するストッパーが
    設けられ、その回動範囲内では前記支持軸が前記軸受部
    から外れないことを特徴とする、請求項2乃至4のいず
    れか記載の回路基板ユニット取付構造。
  6. 【請求項6】前記ストッパーは前記コネクタ支持部材の
    被支持部から突出して一体に形成され、該ストッパーと
    当該被支持部は共に弾性を有することを特徴とする、請
    求項5記載の回路基板ユニット取付構造。
  7. 【請求項7】前記ストッパーの一端面の角が面取りされ
    ていることを特徴とする請求項5又は6記載の回路基板
    ユニット取付構造。
  8. 【請求項8】前記遊技機の裏面側に弾性を有する係止爪
    が設けられる一方、前記回路基板ユニットには該係止爪
    と係合する係止穴が設けられ、該係止爪が該係止穴に係
    合することにより前記回路基板ユニットが前記遊技機の
    裏面側に係止されることを特徴とする、請求項1乃至7
    のいずれか記載の回路基板ユニット取付構造。
  9. 【請求項9】前記コネクタ支持部材の側面には、前記遊
    技機の電装品と前記回路基板ユニットとを電気的に接続
    する配線部材を納めるフック部が設けられていることを
    特徴とする、請求項1乃至8のいずれか記載の回路基板
    ユニット取付構造。
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