JPH0924122A - ゴルフクラブヘッドとその製造方法 - Google Patents

ゴルフクラブヘッドとその製造方法

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JPH0924122A
JPH0924122A JP7173283A JP17328395A JPH0924122A JP H0924122 A JPH0924122 A JP H0924122A JP 7173283 A JP7173283 A JP 7173283A JP 17328395 A JP17328395 A JP 17328395A JP H0924122 A JPH0924122 A JP H0924122A
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JP
Japan
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metal
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golf club
head
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JP7173283A
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English (en)
Inventor
Yuichi Aizawa
祐一 相沢
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Globeride Inc
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Daiwa Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • B29C2043/189Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles the parts being joined
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C43/00Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor
    • B29C43/02Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C43/18Compression moulding, i.e. applying external pressure to flow the moulding material; Apparatus therefor of articles of definite length, i.e. discrete articles incorporating preformed parts or layers, e.g. compression moulding around inserts or for coating articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/52Sports equipment ; Games; Articles for amusement; Toys
    • B29L2031/5227Clubs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はゴルフクラブヘッドとその製造方法
に関し、金属製のヘッド本体に異系金属からなるフェー
スプレートやソールプレート等のプレート部材を取り付
けるに当たり、その取付けが確実で脱落の虞のないゴル
フクラブヘッドとその製造方法を提供することを目的と
する。 【解決手段】 請求項1に係る発明は、金属製のヘッド
本体の外周面に、当該ヘッド本体と異なる金属材料から
なるプレート部材を取り付けたゴルフクラブヘッドに於
て、上記ヘッド本体又はプレート部材のいずれか一方
に、金属多孔体からなる中間層を形成し、当該中間層の
気孔内に当該ヘッド本体に取り付くプレート部材又は上
記プレート部材が取り付くヘッド本体の金属材料を含浸
させて、ヘッド本体にプレート部材を固定してなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製のゴルフク
ラブヘッドとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ウッドと称されるゴルフクラブヘ
ッドは、品質の安定性,材料供給の容易性等の観点から
柿や桜等の天然木材に代えて、ヘッド本体の中空な外殻
体をアルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属で成
形したものが広く使用されている。
【0003】そして、ボールの打球時に於ける反発係数
を高めて飛距離を確保するため、チタン合金等で成形し
たフェースプレートをヘッド本体のフェース部に取り付
けたり、ヘッド本体のウエイト調整を行うために、ヘッ
ド本体より比重の大きい金属で成形したソールプレート
をソール部に取り付ける等の手段が講じられている。一
方、アイアンクラブのヘッド本体も、軟鉄やステンレス
等の金属によってホーゼル部やソール部,フェース部が
一体的に成形され、そして、番手に合わせた形状になっ
ているが、この種のアイアンクラブヘッドにあっても、
ヘッド本体のフェース部やソール部に異系金属からなる
フェースプレートやソールプレート等のプレート部材を
取り付ける等の手段が講じられている。
【0004】ところで、従来、金属製のヘッド本体に対
するプレート部材の取付方法としては、例えば特開平6
−246021号公報に開示されるように、ヘッド本体
のフェース部に設けた凹部の内周面とこの凹部に嵌合す
るフェースプレートの外周面に夫々微細な凹凸を形成し
て、フェースプレートの圧入時にこれらを互いに食い込
ませてフェースプレートを固着するものや、特開平5−
212139号公報に開示されるように、鋳造品のヘッ
ド本体の凹部内に鍛造品のフェースプレートを溶接する
もの、更には又、特開平6−23070号公報に開示さ
れるように、外周面に凹状の抜止めを設けたソールプレ
ートに金属材料を鋳込んでヘッド本体を鋳造することに
より、ソールプレートとヘッド本体を一体化させる方法
等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、特開平6−
246021号公報に開示された従来例は、微細な凹凸
をサンドブラスト加工やローレット加工,エッジング等
によって成形しているが、圧入時のフェースプレートの
変形量は小さく、その圧入の際に部分的に凹凸が潰れて
これらを十分に噛み合わせることが難しかった。
【0006】又、特開平5−212139号公報に開示
される従来例では、ヘッド本体とフェースプレートの間
に溶接材を浸透させて溶接を行うが、異系金属間の溶接
は十分な結合を得ることができない欠点が指摘されてい
る。更に又、特開平6−23070号公報に開示された
従来例にあっても、抜止めに係合するヘッド本体側の係
合部位が打球時の衝撃で破損し易く、長期に亘る使用で
ソールプレートがヘッド本体から脱落してしまう虞があ
った。
【0007】本発明はこれらの実情に鑑み案出されたも
ので、金属製のヘッド本体に異系金属からなるフェース
プレートやソールプレート等のプレート部材を取り付け
るに当たり、その取付けが確実で脱落の虞のないゴルフ
クラブヘッドとその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、金属製のヘッド本体の外周
面に、当該ヘッド本体と異なる金属材料からなるプレー
ト部材を取り付けたゴルフクラブヘッドに於て、上記ヘ
ッド本体又はプレート部材のいずれか一方に、金属多孔
体からなる中間層を形成し、当該中間層の気孔内に当該
ヘッド本体に取り付くプレート部材又は上記プレート部
材が取り付くヘッド本体の金属材料を含浸させて、ヘッ
ド本体にプレート部材を固定してなることを特徴とす
る。
【0009】そして、請求項2に係るゴルフクラブヘッ
ドの製造方法は、予め成形された金属製のヘッド本体又
はプレート部材に、これと同系金属の粉末を付着し焼き
付けて金属焼結多孔体からなる中間層を形成した後、上
記ヘッド本体又はプレート部材と異なる溶融状態の金属
材料を中間層の気孔内に含浸させ乍ら、上記ヘッド本体
に取り付くプレート部材又は上記プレート部材が取り付
くヘッド本体を成形することを特徴とする。
【0010】又、請求項3に係る発明は、請求項2記載
のゴルフクラブヘッドの製造方法に於て、金属粉末を水
溶性の合成樹脂と水からなるバインダーに混入し、これ
をスプレー塗布して、予め成形された金属製のヘッド本
体又はプレート部材に付着させることを特徴とし、請求
項4に係る発明は、請求項2又は請求項3記載のゴルフ
クラブヘッドの製造方法に於て、溶湯鍛造により溶融状
態の金属材料を中間層の気孔内に含浸させて、ヘッド本
体に取り付くプレート部材又はプレート部材が取り付く
ヘッド本体を成形することを特徴としている。
【0011】そして、請求項5に係る発明は、請求項2
又は請求項3記載のゴルフクラブヘッドの製造方法に於
て、金属粉末が100μm以下であることを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明によれば、中間層の気孔内
にヘッド本体又はプレート部材の金属材料が含浸するこ
とにより、ヘッド本体にプレート部材が強固に固定され
ることとなる。
【0013】そして、請求項2に係る発明によれば、予
め成形された金属製のヘッド本体又はプレート部材に、
これと同系金属の粉末を付着し焼き付けて金属焼結多孔
体からなる中間層を形成した後、上記ヘッド本体又はプ
レート部材と異なる溶融状態の金属材料を中間層の気孔
内に含浸させ乍ら、上記ヘッド本体に取り付くプレート
部材又は上記プレート部材が取り付くヘッド本体を成形
することで、ヘッド本体にプレート部材が強固に固定さ
れたゴルフクラブヘッドが製造されることとなる。
【0014】又、請求項3に係る発明によれば、バイン
ダーを用いることにより、金属粉末がプレート部材等に
容易且つ確実に付着し、請求項4に係る発明によれば、
溶湯鍛造によってヘッド本体やプレート部を成形するこ
とで、溶融状態の金属材料(金属溶湯)が中間層の気孔
内に十分に含浸していくこととなる。
【0015】そして、請求項5に係る発明によれば、プ
レート部材等に付着した100μm以下の金属粉末が焼
結して中間層が成形されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。
【0017】図1は請求項1に係るゴルフクラブヘッド
の第一実施例を示し、図に於て、1はマグネシウム合金
やアルミニウム合金等で成形された中空な外殻体からな
るウッドのヘッド本体で、当該ヘッド本体1のヒール側
に一体成形されたホーゼル部3に、シャフト(図示せ
ず)のシャフト挿着孔5が形成されている。そして、ヘ
ッド本体1のソール部7に設けられた凹部9内に、ステ
ンレスや真鍮,ベリリウム銅等で成形されたソールプレ
ート11がソール部7と面一に取り付けられているが、
図2に示すようにソールプレート11の裏面11aに
は、多数の気孔13を有する焼結金属からなる中間層1
5が成形されている。そして、当該中間層15の気孔1
3内にヘッド本体1の金属材料が含浸して、ヘッド本体
1にソールプレート11が固定された構造となってい
る。
【0018】本実施例に係るゴルフクラブヘッド17は
このように構成されており、斯かるゴルフクラブヘッド
17は、以下に述べる請求項2乃至請求項5記載の発明
方法の一実施例によって製造される。図1に示すように
中空な外殻体からなるヘッド本体1は、外殻体本体1a
とトップ部1bとを別体に成形した後、これらを溶接し
て製造されるが、外殻体本体1aの成形に先立ち、先ず
40〜50μmの金属粉末をポリビニールアルコール
(PVA)等の水溶性合成樹脂と水からなるバインダー
に混入し、これを図3に示すように予め成形されたソー
ルプレート11の裏面11aにノズル19でスプレー塗
布して、金属粉末をバインダーと共にソールプレート1
1の裏面11aにランダムに付着させる。
【0019】尚、金属粉末はソールプレート11と同系
金属を用い、ソールプレート11がステンレス等の鉄合
金であるとき、金属粉末に鉄粉を用い、又、ソールプレ
ート11が真鍮やベリリウム銅等の銅合金であるとき、
金属粉末として銅を用いている。そして、バインダーを
用いることによって、ソールプレート11への金属粉末
の付着が容易且つ確実となる。
【0020】次に、図4に示すように、バインダーと共
に金属粉末が付着されたソールプレート11を真空炉2
1内の還元雰囲気にて1200℃前後で加熱して、ソー
ルプレート11の裏面11aに金属粉末を焼き付ける。
而して、斯様に金属粉末を焼き付けることにより、バイ
ンダーの合成樹脂と水が蒸発して図2の如く多数の気孔
13を有する焼結金属からなる中間層15が成形され、
又、当該中間層15とソールプレート11の境界は拡散
接合により合金層が形成されて一体的に接合することと
なる。
【0021】この後、図5に示すように中間層15が成
形されたソールプレート11を下型23のキャビティ2
5に配置して、ヘッド本体1成形用の金属溶湯27を注
入すると共に、ピン29の先端を溶湯27内に挿入し乍
らこれを下型23のピン取付部31に配置した後、図6
の如く上型33を閉じ、500t程の高圧をかけて金属
溶湯27を中間層15の気孔13内に含浸させ乍ら、ヘ
ッド本体1の外殻体本体1aを成形する(溶湯鍛造)。
【0022】尚、図5に示すように上記キャビティ25
には、ソールプレート11の移動防止用の浅い凹部35
が形成されており、ソールプレート11は当該凹部35
に係合してキャビティ25に配置されている。そして、
金属溶湯27の硬化後、ピン29を取り除くことでホー
ゼル部3にシャフト挿着孔5が形成され、そして、図1
に示すように別途製造したトップ部1bを外殻体本体1
aに溶接することによって、本実施例に係るゴルフクラ
ブヘッド17が製造されることとなる。
【0023】本実施例に係るゴルフクラブヘッド17は
このように構成されているから、当該ゴルフクラブヘッ
ド17を装着したゴルフクラブをスイングすると、従来
と同様、ソールプレート11がウエイト調整部材として
ゴルフクラブヘッド17の重心を下げることとなる。そ
して、上記ソールプレート11は、その裏面11aに焼
結金属からなる中間層15が拡散接合によって一体的に
接合すると共に、当該中間層15の多数の気孔13内に
金属溶湯27を含浸させてヘッド本体1の外殻体本体1
aを成形したことにより、ヘッド本体1と中間層15が
機械的に強固に連結することとなる。
【0024】そのため、例えばボールの打球時に大きな
衝撃がゴルフクラブヘッド17にかかっても、ソールプ
レート11は凹部9内に確実に保持される。従って、本
実施例に係るゴルフクラブヘッド17によれば、既述し
た特開平6−246021号公報や特開平5−2121
39号公報,特開平6−23070号公報等に開示され
たゴルフクラブヘッドに比し、ソールプレート11がヘ
ッド本体1に強固且つ確実に取り付き、脱落の虞がなく
なった。
【0025】又、本実施例に係るゴルフクラブヘッド1
7の製造方法によれば、外殻体本体1aの成形時に50
0t程の高圧をかけて金属溶湯27を中間層15の気孔
13内に含浸させていくので、ヘッド本体1と中間層1
5を機械的に強固に連結させることができると共に、上
記効果を奏するゴルフクラブヘッド17を容易且つ確実
に製造することが可能である。
【0026】図7は請求項1に係るゴルフクラブヘッド
の第二実施例を示し、本実施例に係るゴルフクラブヘッ
ドは、ヘッド本体のフェース部にフェースプレートを取
り付けたものである。即ち、図中、37はマグネシウム
合金やアルミニウム合金等で成形された中空な外殻体か
らなるウッドのヘッド本体で、当該ヘッド本体37のフ
ェース部39には有底の凹部41が形成されている。
【0027】そして、上記凹部41内に、チタンやチタ
ン合金で成形されたフェースプレート43がフェース部
39と面一に取り付けられているが、図8に示すように
フェースプレート43の裏面43aには、多数の気孔4
5を有する焼結金属からなる中間層47が成形されてい
る。そして、当該中間層47の気孔45内にヘッド本体
37の金属材料が含浸して、ヘッド本体37にフェース
プレート43が固定された構造となっている。
【0028】本実施例に係るゴルフクラブヘッド49は
このように構成されており、斯かるゴルフクラブヘッド
49は、以下に述べる請求項2乃至請求項5記載の発明
方法の他の実施例によって製造される。中空な外殻体か
らなるヘッド本体37は、図9に示すようにフェース側
の前部外殻体37aとバック側の後部外殻体37bとを
別体に成形した後、これらを溶接して製造されるが、前
部外殻体37aの成形に先立ち、図3で述べた実施例と
同様、先ず40〜50μmの金属粉末を上述したバイン
ダーに混入し、これを予め成形されたフェースプレート
43の裏面43aにノズル19でスプレー塗布して、金
属粉末をバインダーと共にランダムに付着させる。
【0029】尚、本実施例に於ても、金属粉末はフェー
スプレート43と同系のチタンを用いている。そして、
バインダーと共に金属粉末が付着されたフェースプレー
ト43を、図4の真空炉21内の還元雰囲気にて120
0℃前後で加熱し、フェースプレート43に金属粉末を
焼き付ける。
【0030】而して、斯様に金属粉末を焼き付けること
により、バインダーの合成樹脂と水が蒸発して図8の如
く多数の気孔45を有する焼結金属からなる中間層47
がフェースプレート43の裏面43aに成形され、又、
当該中間層47とフェースプレート43の境界は拡散接
合により合金層が形成されて一体的に接合することとな
る。
【0031】この後、図10に示すようにフェースプレ
ート43を下型50のキャビティ51に配置し、そし
て、ヘッド本体37成形用の金属溶湯53をキャビティ
51内に注入して上型55を閉じ、500t程の高圧を
かけて金属溶湯53を中間層47の気孔45内に含浸さ
せ乍ら、ヘッド本体37の前部外殻体37aを成形する
(溶湯鍛造)。
【0032】そして、金属溶湯53の硬化後、図9に示
すように別途製造した後部外殻体37bを前部外殻体3
7aに溶接することによって、本実施例に係るゴルフク
ラブヘッド49が製造されることとなる。本実施例に係
るゴルフクラブヘッド49はこのように構成されている
から、当該ゴルフクラブヘッド49を装着したゴルフク
ラブをスイングすると、従来と同様、フェースプレート
43がボールの打球時に於ける反発係数を高めて飛距離
を確保することとなる。
【0033】そして、上記フェースプレート43は、そ
の裏面43aに焼結金属からなる中間層47が拡散接合
によって一体的に接合すると共に、当該中間層47の多
数の気孔45内に金属溶湯53を含浸させてヘッド本体
37の前部外殻体37aを成形したことにより、ヘッド
本体37と中間層47が機械的に強固に連結することと
なる。
【0034】そのため、例えばボールの打球時に大きな
衝撃がゴルフクラブヘッド49にかかっても、フェース
プレート43は凹部41内に確実に保持される。従っ
て、本実施例に係るゴルフクラブヘッド49によれば、
従来のフェースプレートの取付構造に比し、フェースプ
レート43がヘッド本体37に強固且つ確実に取り付い
て脱落の虞がなくなった。
【0035】又、本実施例に係るゴルフクラブヘッド4
9の製造方法によれば、前部外殻体37aの成形時に5
00t程の高圧をかけて金属溶湯53を中間層47の気
孔45内に含浸させていくので、ヘッド本体37と中間
層47を機械的に強固に連結させることができると共
に、上記効果を奏するゴルフクラブヘッド49を容易且
つ確実に製造することが可能である。
【0036】尚、上記各実施例では、ソールプレート1
1やフェースプレート43の裏面11a,43aに中間
層15,47を設けて、その気孔13,45内にヘッド
本体1,37の金属溶湯27,53を含浸させたが、反
対に、予め成形された金属製のヘッド本体に、これと同
系金属の粉末(例えば、ヘッド本体がステンレス等の鉄
合金で成形されている場合には鉄粉を用い、ヘッド本体
が真鍮やベリリウム銅等の銅合金で成形されている場合
には銅を用いる)を付着して、同様に真空炉内で焼き付
けて焼結金属からなる中間層を形成した後、フェースプ
レートを成形する金属材料(例えば、マグネシウム合金
やアルミ合金)の金属溶湯を中間層の気孔内に含浸させ
乍らヘッド本体に取り付くフェースプレートを成形して
もよく、斯かるゴルフクラブとその製造方法によって
も、上記各実施例と同様、所期の目的を達成することが
可能である。
【0037】又、上記各実施例では、40〜50μmの
金属粉末をバインダーに混入して、これをソールプレー
ト11やフェースプレート43の裏面11a,43aに
スプレー塗布したが、この金属粉末は100μmであれ
ば焼結金属からなる中間層を容易に成形することができ
るが、先ず10μm程の金属粉末を用いて焼結金属から
なる第一中間層を成形した後、更に40〜50μmの金
属粉末を用いて焼結金属からなる第二中間層を第一中間
層の上に重ねて成形すれば、10μm程の細かい金属粉
末が容易に焼結し且つプレート部材に拡散接合すると共
に、40〜50μmの粒子の荒い金属粉末を用いること
によって多数の気孔が形成できるので、好ましい実施例
といえる。
【0038】更に又、上記各実施例は、溶湯鍛造によっ
てヘッド本体1,37を成形したが、通常のダイキャス
トでヘッド本体1,37を成形してもよい。然し、溶湯
鍛造によると、高圧でヘッド本体1,37を成形するた
め、金属溶湯27,53が中間層15,47の気孔1
3,45内に十分回ってす(巣)ができ難いといった利
点を有する。
【0039】そして、本明細書に於て金属多孔体には、
粉末焼結多孔体,超微粒細多孔体,海綿状金属,金属繊
維フェルトを含み、又、本発明はアイアンクラブヘッド
にも適用できるものである。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係るゴル
フクラブヘッドによれば、プレート部材をヘッド本体に
取り付けた従来のゴルフクラブヘッドに比し、プレート
部材ががヘッド本体に強固且つ確実に取り付き、脱落の
虞がなくなった。
【0041】そして、請求項2乃至請求項5に係るゴル
フクラブヘッドの製造方法によれば、上記効果を奏する
ゴルフクラブヘッドを容易且つ確実に製造することがで
き、特に請求項3に係る発明によれば、ゴルフクラブヘ
ッドを製造するに当たりヘッド本体やプレート部材への
金属粉末の付着が容易且つ確実であるし、請求項4に係
る発明によれば、溶融状態の金属材料を中間層の気孔内
に十分に含浸させていくことができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係るゴルフクラブヘッドの第一実施
例の断面図である。
【図2】図1に示すゴルフクラブヘッドの要部断面図で
ある。
【図3】請求項2乃至請求項5に係るゴルフクラブヘッ
ドの製造方法の一実施例の第一工程図である。
【図4】請求項2乃至請求項5に係るゴルフクラブヘッ
ドの製造方法の一実施例の第二工程図である。
【図5】請求項2乃至請求項5に係るゴルフクラブヘッ
ドの製造方法の第三工程図である。
【図6】請求項2乃至請求項5に係るゴルフクラブヘッ
ドの製造方法の第四工程図である。
【図7】請求項1に係るゴルフクラブヘッドの第二実施
例の断面図である。
【図8】図7に示すゴルフクラブヘッドの要部断面図で
ある。
【図9】ゴルフクラブヘッドの分解斜視図である。
【図10】請求項2乃至請求項5に係るゴルフクラブヘ
ッドの製造方法の他の実施例の一工程図である。
【符号の説明】
1.37 ヘッド本体 7 ソール部 9,41 凹部 11 ソールプレート 13,45 気孔 15,47 中間層 17,49 ゴルフクラブヘッド 19 ノズル 21 真空炉 23,50 下型 25,51 キャビティ 27,53 金属溶湯 33,55 上型 39 フェース部 43 フェースプレート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のヘッド本体の外周面に、当該ヘ
    ッド本体と異なる金属材料からなるプレート部材を取り
    付けたゴルフクラブヘッドに於て、上記ヘッド本体又は
    プレート部材のいずれか一方に、金属多孔体からなる中
    間層を形成し、当該中間層の気孔内に当該ヘッド本体に
    取り付くプレート部材又は上記プレート部材が取り付く
    ヘッド本体の金属材料を含浸させて、ヘッド本体にプレ
    ート部材を固定してなることを特徴とするゴルフクラブ
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 予め成形された金属製のヘッド本体又は
    プレート部材に、これと同系金属の粉末を付着し焼き付
    けて金属焼結多孔体からなる中間層を形成した後、上記
    ヘッド本体又はプレート部材と異なる溶融状態の金属材
    料を中間層の気孔内に含浸させ乍ら、上記ヘッド本体に
    取り付くプレート部材又は上記プレート部材が取り付く
    ヘッド本体を成形することを特徴とするゴルフクラブヘ
    ッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 金属粉末を水溶性の合成樹脂と水からな
    るバインダーに混入し、これをスプレー塗布して、予め
    成形された金属製のヘッド本体又はプレート部材に付着
    させることを特徴とする請求項2記載のゴルフクラブヘ
    ッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 溶湯鍛造により、溶融状態の金属材料を
    中間層の気孔内に含浸させて、ヘッド本体に取り付くプ
    レート部材又はプレート部材が取り付くヘッド本体を成
    形することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のゴ
    ルフクラブヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】 金属粉末は、100μm以下であること
    を特徴とする請求項2又は請求項3記載のゴルフクラブ
    ヘッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1157084A (ja) * 1997-08-21 1999-03-02 Japan Energy Corp ゴルフクラブヘッド用拡散接合材料
US6209777B1 (en) * 1999-09-13 2001-04-03 New Century Technology Co., Ltd. Fusion welding method for binding surfaces of two metals

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