JPH09240617A - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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JPH09240617A
JPH09240617A JP5196296A JP5196296A JPH09240617A JP H09240617 A JPH09240617 A JP H09240617A JP 5196296 A JP5196296 A JP 5196296A JP 5196296 A JP5196296 A JP 5196296A JP H09240617 A JPH09240617 A JP H09240617A
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JP
Japan
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band
tightening
pressing force
feed roller
pinch roller
Prior art date
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JP5196296A
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English (en)
Inventor
Tadashige Kondo
忠成 近藤
Akira Nagashima
彬 長島
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 被梱包物の大きさ、形状、剛性、等に応じて
所望の引締力を容易にしかも確実に得る。 【解決手段】 押圧力可変モードと引締長可変モード選
択設定自在にせしめるモード選択手段aと、外部操作に
応じてピンチローラPの押圧力を設定する押圧力設定手
段bと、バンドBの引締長を設定する引締長設定手段c
と、バンドBに対するピンチローラPの押圧力を調整す
る押圧力調整手段dと、フィードローラFに対するバン
ドBのスリップを検出するスリップ検出手段eと、バン
ドBの引締長を検出する引締長検出手段fと、スリップ
検出手段eによりバンドのスリップが検出されたときに
フィードローラFを停止させるとともに引締長モードが
選択されているときには引締長設定手段cにより設定さ
れた値以上となったときにフィードローラFを停止させ
るフィードローラ駆動制御手段gを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被梱包物にポリプ
ロピレン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを
巻き付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作
業を行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドを作業テーブル上に置かれた被梱
包物の周りに引き回すべく、前記バンドを一対のローラ
間に挟んで送り出した後、前記バンドを前記被梱包物の
外周面に巻き付けるべくその送出余剰分を高速低トルク
で引き戻す一次引き締めを行った後に、前記バンドを低
速高トルクで引き戻して強く引き締める二次引き締めを
行い、その後、バンド端処理ユニットに備えられたヒー
ター等によりバンドの先端部と後端部との重合部分を加
熱し、その溶融部分をプレスにより圧着するとともに冷
却して接合するとともに、前記バンドの後端を切断する
ようにされた梱包機はよく知られている(例えば、特公
平3−9004号公報参照)。
【0003】従来の梱包機において二次引き締めは、通
常、バンドをフィードローラとピンチローラとの間に挟
んで予め定められた長さ(それに応じた時間長)だけ低
速高トルクで引き戻すようにされている。従って、二次
引き締めによるバンドの被梱包物に対する引締力は、二
次引き締めにより引き戻すバンドの長さ(引締長)によ
って定まることになる。
【0004】ところが、バンドで梱包すべき被梱包物の
大きさ、形状、剛性、性状等は多種多様であるので、前
記のようにバンドの引締力が引締長によって定まるよう
になっている梱包機においては、大きさ、形状、剛性、
性状等の異なる種々の被梱包物についてそれぞれに適切
な引締力を得るには相当の熟練が要求され、実際には頻
繁に引締力に過不足が生じてバンドの抜脱や被梱包物の
損傷等の不具合が生じていた。そこで、上記ような不具
合を解消すべく、本出願人は、先に、前記バンドの引締
力を任意に設定できるようにすべく、前記フィードロー
ラ及びバンドに対する前記ピンチローラの押圧力を可変
とする押圧力調整手段を付設した梱包機を提案している
(特願平6−219297号)。
【0005】前記押圧力調整手段は、前記ピンチローラ
を前記フィードローラ側へ押し付けるための電動式アク
チュエータを備え、該電動アクチュエータによりピンチ
ローラの押圧力を変化させることによって、二次引き締
め時におけるバンドと前記フィードローラとの間にスリ
ップが生じる(スリップ率が所定値以上となる)時期を
変化させ、前記スリップが生じるまでバンドを引っ張る
ことで前記引締力を可変としたものである。
【0006】そして、前記フィードローラ及びバンドに
対するピンチローラの押圧力は、前記電動アクチュエー
タへの供給電力(電圧)の大きさにより調整し、該供給
電力の調整は、梱包機外表面に配置された供給電力調整
手段を作業者が操作することよって任意に行うことがで
きるようになっている。このため、前記供給電力調整手
段を外部から操作するだけで、簡単に引締力の調整が可
能となり、被梱包物の大きさ、形状、剛性等に応じた所
望の引締力が得られる様にせしめるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た如くの、バンドに対するピンチローラの押圧力を可変
としてバンドの引締力を調整するようにした梱包機にお
いては、被梱包物の種類が頻繁に変わる場合、つまり、
被梱包物の大きさ、形状、剛性等が頻繁に変化する使用
状態の場合には、それらの個々の被梱包物に応じて前記
供給電力調整手段を外部から操作することで、それぞれ
の被梱包物に対応した所望の引締力が得られるが、被梱
包物の種類が一定の場合(この場合は、前記供給電力調
整手段の操作位置を一定にしておく)には、各被梱包物
に対して引締力が多少ばらつき、所望の引締力が得られ
ないことが少なからず生じていた。
【0008】これは、前記梱包機においては、バンドと
フィードローラとの間にスリップが生じる時期を変化さ
せることにより、引締力を調整するようにしているの
で、前記引締力はバンドの摩擦力に依存することなる
が、該摩擦力は当該梱包機の使用時間や使用状況及び使
用バンド等により微妙に変化して常に一定であるとは限
らないこと、及び、前記フィードローラ等に摩耗等の経
年変化が生じること、が原因であると考えられる。
【0009】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、被梱包物の種類が頻繁に
変化する場合及び一定の場合の如何にかかわらず、常
に、被梱包物の大きさ、形状、剛性、性状等に応じて所
望の引締力を面倒な操作を要することなく比較的容易に
しかも確実に得ることができ、引締力の過不足によるバ
ンドの抜脱や被梱包物の損傷等の不具合を生じ難くされ
た梱包機を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る梱包機は、図1にその概略構成が示さ
れる如くに、作業テーブル上に置かれた被梱包物の周囲
にループ状に引き回されたバンドの送出余剰分をフィー
ドローラとピンチローラとの間に挟んで引き戻すととも
に強く引き締める制御を行う引締制御部を備え、該引締
制御部が、外部操作により前記フィードローラと前記ピ
ンチローラとを押圧力可変モードと引締長可変モードの
いずれかを選択設定自在にせしめるモード選択手段を備
えると共に、前記押圧力可変モードが選択されていると
きには外部操作に応じて前記バンドに付与すべき前記ピ
ンチローラの押圧力を設定する押圧力設定手段と、前記
引締長可変モードが選択されているときには外部操作に
応じて前記バンドの引締長を設定する引締長設定手段
と、前記押圧力可変モードが選択されているときには前
記押圧力設定手段により設定された押圧力を与えるとと
もに前記引締長可変モードが選択されているときには前
記フィードローラと前記バンドとの間にスリップを生じ
させない押圧力を与えるべく前記バンドに対する前記ピ
ンチローラの押圧力を調整する押圧力調整手段と、前記
フィードローラに対するバンドのスリップを検出するス
リップ検出手段と、前記バンドの引締長を検出する引締
長検出手段と、前記押圧力可変モードが選定されている
ときには前記スリップ検出手段により前記バンドのスリ
ップが検出されたときに前期フィードローラを停止せし
めるとともに前記引締長モードが選定されているときに
は前記引締長検出手段により検出される前記引締長が前
記引締長設定手段により設定された値以上となったとき
に前記フィードローラを停止させるフィードローラ駆動
制御手段と、を備えて構成される。
【0011】本発明の好ましい態様では、前記押圧力調
整手段が、前記ピンチローラを前記フィードローラ側に
押し付ける電動式アクチュエータを備えて構成される。
さらに、前記スリップ検出手段が、前記ピンチローラの
回転数を検出する回転数センサを備え、該回転数センサ
から得られる検出信号に基づいて前記フィードローラに
対するバンドのスリップを検出するようにされる。同様
に、前記引締長検出手段が、前記バンドの引締時間を計
測し、その計測時間に基づいて前記バンドの引締長を検
出するようにされる。このような構成の本発明による梱
包機においては、バンドの送出余剰分をフィードローラ
とピンチローラとの間に挟んで引き戻す一次引き締めが
行われた後、前記バンドを強く引き締める二次引き締め
が、引締制御部により次のようにして行われる。
【0012】すなわち、モード選択手段aにより押圧力
可変モードが選択されているときには、予め被梱包物の
大きさ、形状、剛性、性状等に応じて押圧力設定手段b
が操作されており、その操作に応じて前記押圧力設定手
段bがバンドBに付与すべきピンチローラPの押圧力を
設定するとともに、押圧力調整手段dが前記押圧力設定
手段bにより設定された押圧力を与えるべく前記バンド
Bに対する前記ピンチローラPの押圧力を調整する。こ
の押圧力の調整は、例えば、前記押圧力調整手段dに備
えられる電動式(ソレノイド式)アクチュエータ45に
対する供給電力を調節することにより行われる。
【0013】この状態で、フィードローラ駆動制御手段
gがフィードローラFを低速高トルクの所定速度で回転
駆動し、それにより、前記バンドBが前記フィードロー
ラFと前記ピンチローラPとの間に挟まれた状態で、前
記フィードローラFとの間の摩擦力により引き戻されて
引き締められるとともに、前記ピンチローラPが前記バ
ンドBとの間の摩擦力によりスリップを生じることなく
それと同速度で回転せしめられる。これにより、被梱包
物Wに対する前記バンドBの引締力(張力)が次第に増
大する。
【0014】そして、前記バンドBがある程度引き締め
られると、つまり、前記バンドBが前記ピンチローラP
の押圧力によるバンド引締力に応じた長さだけ引き戻さ
れると、前記フィードローラFに対して前記バンドBが
スリップし始める。そして、このバンドBのスリップが
スリップ検出手段eにより検出されると、フィードロー
ラ駆動制御手段gが前記フィードローラFを停止させ
て、二次引き締めを終了する。
【0015】このように、前記押圧力可変モードが選択
されているときには、前記押圧力設定手段bを外部から
操作して、二次引き締め時における前記バンドB(フィ
ードローラF)に対する前記ピンチローラPの押圧力を
調整することにより、二次引き締め時における前記バン
ドBと前記フィードローラFとの間にスリップが生じる
時期を変化させ、スリップが生じるまで前記バンドBを
引き戻すことで、前記被梱包物Wに対する前記バンドB
の引締力を調整するようになっている。
【0016】一方、二次引き締めに際し、モード選択手
段aにより引締長可変モードが選択されているときに
は、予め被梱包物Wの大きさ、形状、剛性、性状等に応
じて引締長設定手段cが操作されており、その操作に応
じて前記バンドBの引締長(それに応じた引締時間)が
設定されるとともに、前記押圧力調整手段dが前記フィ
ードローラFと前記バンドBとの間にスリップを生じさ
せない押圧力を与えるべく、前記バンドBに対する前記
ピンチローラPの押圧力を調整する。この場合、該ピン
チローラPの押圧力は、前記押圧力可変モードが選択さ
れているときより大きい所定値に設定される。
【0017】この状態で、前記フィードローラ駆動制御
手段gが前記フィードローラFを低速高トルクの所定速
度で回転駆動し、それにより、前記バンドBが前記フィ
ードローラFと前記ピンチローラPとの間に挟まれた状
態で、前記フィードローラFとの間の摩擦力により引き
戻されて引き締められるとともに、前記ピンチローラP
が前記バンドBとの間の摩擦力によりスリップを生じる
ことなくそれと同速度で回転せしめられる。これによ
り、前記被梱包物Wに対する前記バンドBの引締力(張
力)が次第に増大する。
【0018】なお、二次引き締め時における前記バンド
Bの引き戻し長さ(引締長)は、該バンドBと前記フィ
ードローラF及びピンチローラPとの間にスリップが生
じない様に前記ピンチローラPの押圧力を高目に設定し
てあることから、前記フィードローラF及びピンチロー
ラPの回転数に基づいて直接的に検出することもできる
し、二次引き締め開始時点からの経過時間(引締時間)
を計測することによって間接的に検出することもでき
る。そして、前記バンドBが前記引締長設定手段cによ
り設定された引締長(それに応じた引締時間)だけ引き
戻されると、つまり、引締長検出手段fにより検出され
る前記バンドBの引締長が前記引締長設定手段cにより
設定された値以上となったとき、前記フィードローラ駆
動制御手段gが前記フィードローラFを停止させて、二
次引き締めを終了する。
【0019】このように、前記引締長可変モードが選択
されているときには、前記バンドBと前記フィードロー
ラFとの間にスリップを生じないようにするとともに、
前記引締長設定手段cを外部から操作して、二次引き締
め時における前記バンドcの引締長を設定し、この設定
された引締長だけ前記バンドBを引き戻すことで、前記
被梱包物Wに対する前記バンドBの引締力を調整するよ
うになっている。
【0020】以上のように、本発明に係る梱包機におい
ては、二次引き締めを行うにあたって、予め押圧力可変
モードと引締長可変モードのいずれかを任意に選択でき
るようになっているので、例えば、被梱包物の種類が頻
繁に変化する場合には押圧力可変モードを選択し、被梱
包物の種類が一定の場合には引締長可変モードを選択す
ることで、常に、被梱包物の大きさ、形状、剛性、性状
等に応じて所望の引締力を面倒な操作を要することなく
比較的容易にしかも確実に得ることができ、引締力の過
不足によるバンドの抜脱や被梱包物の損傷等の不具合を
生じ難くされる。
【0021】特に、引締長可変モードを選択できるよう
にしたことで、従来の押圧力可変モードしか選択できな
かったものに比して、フィードローラに対するバンドの
スリップ量が低減され、同一の被梱包物に対する引締力
のばらつきが抑えられるとともに、フィードローラ等の
摩耗や空締め等の梱包エラーの発生を低減できる。
【0022】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。図2〜図4は本発明に係る梱包機の
一実施形態の要部を示す概略正面図、概略平面図、及び
概略側面図である。図示例の梱包機1は、基本的には、
被梱包物Wが載置される作業テーブル4を有する箱型の
本体ハウジング3上にバンド案内用の門型のアーチ部5
が設けられ、前記本体ハウジング3内にバンドコイルが
装填されたリールユニット(図示省略)を収納するリー
ル収納部Rが設けられるとともに、該リール収納部Rと
前記作業テーブル4との間に前記リールユニットから繰
り出されたバンドBの送り出し、引き締めを行うバンド
送出引締機構10と、送り出されて引き締められたバン
ドBの先端部と後端部との重合部分をヒーター等により
加熱し、その溶融部分をプレスにより圧着するとともに
冷却して接合した後に前記バンドの後端を切断するよう
にされた、既知のバンド端処理ユニット8(詳細は省
略)が前記作業テーブル4の中央部分の真下に配されて
いる。
【0023】前記バンド送出引締機構10は、図2で見
て前記作業テーブル4の下側の右側部に配置された後述
するステッピングモータ20により回転駆動されるフィ
ードローラ30(図1におけるF)と、後述するソレノ
イド式アクチュエータ45等からなる押圧力調整手段d
により前記フィードローラ30に押し付けられるピンチ
ローラ40(図1におけるP)とを備えている。それら
のローラ30,40の下側には、前記リールユニットか
ら繰り出されたバンドBを前記ローラ30−40間に誘
導する一対の縦送り対向バンドガイド16,17が配設
され、また、前記フィードローラ30の上面から前記作
業テーブル4の中央部分に向けて一対の横送り対向バン
ドガイド18,19が配設されている。前記フィードロ
ーラ30とピンチローラ40との間に挟まれて送り出さ
れたバンドBの先端は、前記バンド端処理ユニット8の
頂部を通過して前記門型のアーチ部5に案内されて、前
記作業テーブル4上に置かれた前記被梱包物Wの周囲に
ループ状に引き回される。
【0024】前記フィードローラ30を回転駆動する前
記ステッピングモータ20は、図3を参照すればよくわ
かるように、ピニオンギヤ25がその先端部に圧入され
てスプライン結合されている出力軸22の前端部を覆う
ように本体21の前面部にギヤケース24が一体的に連
設されている。このギヤケース24内には、前記ピニオ
ンギヤ25に噛合する大径ギヤ35が固定されたローラ
軸32の後半部がころがり軸受26,27により軸支さ
れており、前記ギヤケース24の外方に突出せしめられ
ている前記ローラ軸32の前半部には前記フィードロー
ラ30がフェザーキー29により前記ローラ軸32と一
体的に回転するように固定されている。なお、前記フィ
ードローラ30の外周面部はウレタンゴム等の前記バン
ドBとの間に滑りが生じ難い材質の表層部材30aで覆
われている。
【0025】また、前記ステッピングモータ20の後部
には前記出力軸22の後端部が外方に突出せしめられ、
この出力軸22の後端部にブレーキ装置60が設けられ
ている。このブレーキ装置60は、よく知られているタ
イプのもので、前記出力軸22に外嵌されたブレーキド
ラム62、これに巻き付けられるブレーキバンド63、
該ブレーキバンド63を前記ブレーキドラム62に緊縛
させて前記出力軸22の回転を強制的に停止させて保持
するソレノイド式アクチュエータ61等から構成されて
いる。なお、符号64は前記出力軸22と一体に回転す
るようにされた共振防止用のダンパーである。
【0026】一方、前記フィードローラ30に押し付け
られる前記ピンチローラ40は、偏心大径部36aを持
つ回転支軸36におけるその偏心大径部36aに一対の
ころがり軸受44,44を介して回転自在に支持されて
いる。前記回転支軸36は、前記大径部36aの前後両
側部分にてサーキュラワッシャー37を介して支持ブラ
ケット38,39により回転自在に支持されている。ま
た、図3に示す如く、前記ピンチローラ40の左側面の
外周部分には、N極とS極とが周方向に沿って交互に位
置するように配列された環状磁石54が埋設され、この
環状磁石54に対向するようにホール素子等が用いられ
た回転数センサ52(図1におけるS)がホルダー51
に取り付けられた状態で配置されている。この回転数セ
ンサ52は、後述するように、前記バンドBのスリップ
検出等に使用される。
【0027】そして、前記回転支軸36における前記左
側のブラケット38より左方の突出端部には、厚盤状の
リリースレバー41がピン又はネジ42により前記回転
支軸36と一体に回動し得るように固定されている。こ
の厚盤状のリリースレバー41には、図2を参照すれば
よくわかるように、その中央部からやや左斜め上部分に
引っ張りアーム46の上端部がピン48を介して回動可
能に連結されており、また、前記引っ張りアーム46の
下端部は支持プレート33に取り付けられた電動式アク
チュエーターであるソレノイド式アクチュエータ45の
作動ロッド45aにピン47を介して回動可能に連結さ
れている。
【0028】前記ソレノイド式アクチュエータ45は、
その内蔵ソレノイドが励磁されていないとき(OFF
時)には、それに内蔵されたスプリングの付勢力によっ
て前記作動ロッド45aを比較的大きく上方へ突出させ
ている。それに対し、前記内蔵ソレノイドが励磁された
とき(ON時)には、前記内蔵スプリングの付勢力に抗
して前記作動ロッド45aを内方へ引き込む。この場
合、その作動ロッド45aの引込量は前記内蔵ソレノイ
ドに供給された電力、すなわち電圧が高い程大きくなる
ようにされている。
【0029】前記ソレノイド式アクチュエータ45の作
動ロッド45aが内方へ引き込まれると、前記引っ張り
アーム46を介して前記リリースレバー41が図2で見
て反時計方向へ回転せしめられ、それと一体に前記回転
支軸36も同方向へ回転せしめられる。ここで、図3に
加えて図5を参照すればよくわかるように、前記回転支
軸36(及びリリースレバー41)の中心軸線oに対し
て前記偏心大径部36a(及びピンチローラ40)の中
心軸線eの位置は偏心しているので、前記回転支軸36
が回転せしめられると、前記ピンチローラ40が図5に
おいて白抜き矢印で示される方向に揺動し、前記フィー
ドローラ30に強く押し付けられることになる。
【0030】これをさらに詳しく述べれば、前記ソレノ
イド式アクチュエータ45の作動ロッド45aが内方へ
引き込まれると、その引込量に応じて、前記回転支軸3
6の中心軸線oから前記偏心大径部36aの中心軸線e
に向けて延ばした線nと、前記回転支軸36の中心軸線
oと前記フィードローラ30の中心軸線pとを結ぶ線m
とがなす角度を小さくするように、前記ピンチローラ4
0が反時計回りの方向に揺動し、前記フィードローラ3
0との間に通されている前記バンドBを介して前記フィ
ードローラ30に強く押し付けられる。
【0031】そして、本実施形態の梱包機1において
は、前記被梱包物Wをバンド掛けして梱包する一連の作
業動作を制御するため、前記梱包機1内にマイクロコン
ピュータを内蔵したコントロールユニット100(図
6)が備えられるとともに、前記梱包機1の外表面に、
図示はしていないが、各種設定を行うための操作パネル
が配設され、この操作パネルに、例えば押圧することに
よりオン状態とオフ状態とが切り換えられるようにされ
た電源スイッチや電源ランプが設けられ、さらに、バン
ドの送り長さを調節するための送り調節つまみ、バンド
詰まり、空締め等の梱包エラーが発生したとき使用する
リセットボタン等が設けられることに加えて、バンドの
二次引き締めを押圧力可変モードと引締長可変モードの
いずれで行うのかを選択設定自在にせしめるモード選択
手段を構成するモード選択スイッチ81(図6)、二次
引き締め時における前記ピンチローラ40の押圧力の設
定及び前記バンドBの引締長(引締時間)の設定を行う
ための押圧力設定手段b及び引締長設定手段cを構成す
るダイヤル式の可変抵抗器82(図6)が設けられてい
る。
【0032】前記コントロールユニット100には、前
記電源スイッチ等からの信号が供給されるとともに、図
6に示される如くに、前記モード選択スイッチ81及び
可変抵抗器82から選択設定モードとその調節位置をあ
らわす信号が供給され、さらに、前記回転数センサ52
及び各所に配置されたセンサ類(図示せず)からの検出
信号も供給され、前記コントロールユニット100は、
それらの信号に基づいて、前記フィードローラ30の回
転駆動用の前記ステッピングモータ20及び前記ソレノ
イド式アクチュエータ45等の駆動制御を行う。
【0033】すなわち、前記コントロールユニット10
0は、図6のフローチャートで示される如くのプログラ
ムに従って、バンドBを前記フィードローラ30とピン
チローラ40との間に挟んで送り出して前記被梱包物W
の周りに引き回すバンド送り出し制御(ステップ10
1)、前記バンドBを前記被梱包物Wの外周面に巻き付
けるべくその送出余剰分を高速低トルクで引き戻す一次
引き締め制御(ステップ102)、前記バンドBを低速
高トルクで引き戻して強く引き締める二次引き締め制御
(ステップ103)、バンド端処理ユニットに備えられ
たヒーター等によりバンドの先端部と後端部との重合部
分を加熱し、その溶融部分をプレスにより圧着するとと
もに冷却して接合した後に、前記バンドの後端を切断す
るバンド溶着切断制御(ステップ104)を順次実行す
る。
【0034】ここで、梱包を開始するにあたっては、こ
れから梱包しようとする被梱包物の種類は頻繁に変わる
のか、一定であるのかを勘案して、例えば、被梱包物の
種類が頻繁に変わるのであれば、予め、前記モード選択
スイッチ81を例えばON状態として押圧力可変モード
を選択し、被梱包物の種類が一定であるのなら前記モー
ド選択スイッチ81をOFF状態として引締長可変モー
ドを選択しておき、また、被梱包物Wの大きさ、形状、
剛性、性状等に応じた適切な引締力が実験や経験に基づ
いて予めわかっている場合には、前記可変抵抗器82の
ダイヤルを操作して予め適切な引締力が得られる、前記
ピンチローラ40の押圧力(前記ソレノイド式アクチュ
エータ45への供給電力)又はバンドBの引締長(引締
時間)を設定しておく。
【0035】このように、前記モード選択スイッチ81
により押圧力可変モードと引締長可変モードのいずれか
を選択し、かつ、前記可変抵抗器82のダイヤルを被梱
包物Wの大きさ、形状、剛性、性状等に応じた調節位置
にすると、後述するように、押圧力可変モードが選択さ
れている場合には、二次引き締め時(図7(A)におい
て二次引き締め開始時点t2 から二次引き締め終了時点
3 まで)における前記ソレノイド式アクチュエータ4
5に供給される電圧は、図7(A)に示される如くに、
マニュアル操作に応じて調節される比較的低い電圧Va
から最高電圧Vbまでの範囲内の任意の値、例えばVx
をとるものとされる。この場合、前記ソレノイド式アク
チュエータ45に供給される電圧Vが高い程、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ45の作動ロッド45aの引込
量が大きくされて前記ピンチローラ40が前記フィード
ローラ30に、バンドBを介してより強い押圧力をもっ
て押し付けられることになり、前記バンドBの引締長が
より長くされて被梱包物Wに対するバンドBによる引締
力がより大きくされる。
【0036】それに対し、押圧力可変モードに代えて引
締長可変モードが選択されている場合には、二次引き締
め時における前記ソレノイド式アクチュエータ45に供
給される電圧は、図7(B)に示される如くに、前記フ
ィードローラFと前記バンドBとの間にスリップを生じ
させない様にマニュアル操作に応じて調節される前記最
高電圧Vbより高い定電圧Vcとされ、かつ、二次引き
締め時に引き戻されるバンドBの長さを決定する引締時
間Tが、マニュアル操作に応じて調節される前記可変抵
抗器82の抵抗値に応じた比較的短い時間Taから最長
時間Tbまでの範囲内の任意の値、例えばTx(二次引
き締め開始時点t2 から二次引き締め終了時点t3 ’ま
での時間長)をとるものとされる。この場合、前記フィ
ードローラFと前記バンドBとの間にスリップを生じさ
せないようにしてバンドBの引締時間Tを長くする程、
前記バンドBの引締長がより長くされて被梱包物Wに対
するバンドBの引締力がより大きくされる。
【0037】このような構成のもとで、前記コントロー
ルユニット100は、前記バンド送り出し制御(ステッ
プ101)に際しては、前記電源スイッチがON状態に
されてオートインサート(バンドBの先端部がフィード
ローラ30とピンチローラ40を通り過ぎる位置まで、
リールユニットから自動的に送り出される)が確認され
ると、前記ステッピングモータ20を起動するととも
に、前記ソレノイド式アクチュエータ45に比較的低い
電圧Vaの定電圧を供給する(図7(A),(B)のタ
イムチャートで時点t1 まで)。
【0038】したがって、このバンドBの送り出し時に
は、前記ソレノイド式アクチュエータ45の作動ロッド
45aが僅かに引き込まれて前記ピンチローラ40が前
記フィードローラ30にバンドBを介して押し付けられ
るが、その押圧力はさほど強くないものとされる。上記
動作により、バンドBの先端(前回梱包時の切断部)
は、前記作業テーブル4の下面側の前記バンド端処理ユ
ニット8の頂部付近を通った後、門型の前記アーチ部5
に案内されながら前記被梱包物Wを周回するように引き
回されて前記バンド端処理ユニット8内においてフィー
ド完了検知用の近接スイッチにより検出される位置まで
送られる。
【0039】そして、前記近接スイッチによりバンドB
の先端が検知されると、前記コントロールユニット10
0により、前記ステッピングモータ20が一旦停止せし
められてバンド送りが停止し、前記バンド端処理ユニッ
ト8において前記バンドBの先端部が拘持され、次い
で、所定のタイミングで前記ステッピングモータ20が
送り出し時とは逆方向に高速低トルクで回転駆動せしめ
られ、前記バンドBの送出余剰分を引き戻す一次引き締
めが行われる。この一次引き締め時においても、前記ソ
レノイド式アクチュエータ45には前述した如くに比較
的低い電圧Vaの定電圧が供給され、前記ソレノイド式
アクチュエータ45の作動ロッド45aが僅かに引き込
まれたままで、前記ピンチローラ40が前記フィードロ
ーラ30にバンドBを介して押し付けられているが、そ
の押圧力はさほど強くないものとされる。
【0040】そして、前記一次引き締めによって前記バ
ンドBが前記被梱包物Wの外周面に当接してその送出余
剰分が引き戻され、前記バンドBに作用する張力が急激
に大きくなると、前記フィードローラ30との間にスリ
ップを生じ、前記バンドBが引き戻される速度及び前記
ピンチローラ40の回転速度が急激に低下する。このよ
うに前記ピンチローラ40の回転速度が急激に低下する
と、前記コントロールユニット100がそれを前記回転
数センサ52からの検出信号(パルス信号)に基づいて
直ちに検知し、一次引き締めを完了して二次引き締めを
開始する。前記コントロールユニット100は、二次引
き締め制御(ステップ103)に際しては、図9のフロ
ーチャートで示される如くのプログラムに従って前記ソ
レノイド式アクチュエータ45及びステッピングモータ
20等の駆動制御を行う。
【0041】すなわち、図9のステップ201で、前記
モード選択スイッチ81がON状態か否かを判断して、
ON状態であるならば、押圧力可変モードが選択されて
いるということであるので、ステップ202に進み、前
記可変抵抗器82からの、被梱包物Wの大きさ、形状、
剛性、性状等に対応して設定した抵抗値をあらわす信号
に基づいて、前記ソレノイド式アクチュエータ45への
供給電圧Vxを設定し、続くステップ203で、前記供
給電圧Vxを前記ソレノイド式アクチュエータ45に供
給するとともに、ステップ204で、前記ステッピング
モータ20を低速高トルクの二次引き締め用所定速度で
回転駆動する。
【0042】これにより、バンドBが前記フィードロー
ラ30と前記ピンチローラ40との間に挟まれた状態
で、前記フィードローラ30との間の摩擦力により引き
戻されて引き締められるとともに、前記ピンチローラ4
0がバンドBとの間の摩擦力によりスリップを生じるこ
となくそれと同速度で回転せしめられ、被梱包物Wに対
するバンドBの引締力(張力)が次第に増大する。
【0043】次に、ステップ205で前記回転数センサ
52からの検出信号に基づいて、前記ピンチローラ40
の回転速度の低下率を算出し、続くステップ206で前
記フィードローラ30とバンドBとの間にスリップが生
じたか否かを判断する。この判断は前記ステップ205
で算出された前記ピンチローラ40の回転速度の低下率
が所定値以上となったか否かを判断することにより行
い、バンドBにスリップが生じるまで、前記ステップ2
03〜206を繰り返して実行する。
【0044】そして、バンドBがある程度引き締められ
ると、つまり、前記バンドBが前記ピンチローラ40の
押圧力(前記ソレノイド式アクチュエータ45への供給
電圧Vx)に応じた長さだけ引き戻されると、前記フィ
ードローラ30に対してバンドBがスリップし始める。
このバンドBのスリップが検出されると、ステップ20
7に進み、前記フィードローラ30を停止・保持させ
て、二次引き締めを終了する。
【0045】このように、押圧力可変モードが選択され
ているときには、二次引き締め時におけるバンドB(フ
ィードローラ30)に対するピンチローラ40の押圧力
を調整することにより、二次引き締め時におけるバンド
Bと前記フィードローラFとの間にスリップが生じる時
期を変化させ、前記スリップが生じるまでバンドBを引
き戻すことで、被梱包物Wに対するバンドBの引締力を
調整するようになっている。
【0046】一方、ステップ201で、前記モード選択
スイッチ81がON状態でない(OFF状態)と判断さ
れた場合には、引締長可変モードが選択されているとい
うことであるので、ステップ211に進み、前記可変抵
抗器82からの、被梱包物Wの大きさ、形状、剛性、性
状等に対応して設定した抵抗値をあらわす信号に基づい
て、二次引き締め時におけるバンドBの引締長に対応す
る引締時間Txを設定し、続くステップ212で、前記
ソレノイド式アクチュエータ45に、前記フィードロー
ラFと前記バンドBとの間にスリップを生じさせない、
前記最高電圧Vbより高い定電圧Vcを供給するととも
に、ステップ213で前記ステッピングモータ20を低
速高トルクの二次引き締め用所定速度で回転駆動する。
【0047】これにより、バンドBが前記フィードロー
ラ30と前記ピンチローラ40との間に挟まれた状態で
前記フィードローラ30との間の摩擦力により引き戻さ
れて引き締められるとともに、前記ピンチローラ40が
バンドBとの間の摩擦力によりスリップを生じることな
く、それと同速度で回転せしめられ、被梱包物Wに対す
るバンドBの引締力(張力)が次第に増大する。
【0048】次に、ステップ214で経過時間Tを計測
すべく内蔵タイマーをセットし、続くステップ215
で、計測された経過時間Tが前記ステップ214で設定
された引締時間Txを越えたか否かを判断し、前記設定
引締時間Txが経過するまで前記ステップ212〜21
5を繰り返して実行する。そして、前記設定引締時間T
xが経過したとき、このときには、バンドBが所望の引
締長だけ引き戻されているので、ステップ207に進ん
で、前記フィードローラ30を停止させて、二次引き締
めを終了する。
【0049】このように、引締長可変モードが選択され
ているときには、バンドBとフィードローラ30との間
にスリップを生じないようにするとともに、二次引き締
め時におけるバンドBの引締時間Tx(引締長)を設定
し、この設定された引締時間TxだけバンドBを引き戻
すことで被梱包物Wに対するバンドBの引締力を調整す
るようになっている。前記のようにして、二次引き締め
が行われた後においては、前記ブレーキ装置60により
前記ステッピングモータ20が不所望に回転することが
阻止され、バンドBは緊締状態のまま、前記バンド端処
理ユニット8において、バンドBの後端側の拘持、ヒー
ターによるバンドBの先端部と後端部との重合部分の加
熱溶融、前記溶融重合部分の圧着・冷却及びバンドBの
後端の切断等が公知の態様及び手順で行われ、それによ
って、被梱包物WがバンドBにより梱包される。
【0050】以上のように、本発明に係る梱包機におい
ては、二次引き締めを行うにあたって、予め押圧力可変
モードと引締長可変モードのいずれかを任意に選択でき
るようになっているので、例えば、被梱包物Wの種類が
頻繁に変化する場合には押圧力可変モードを選択し、被
梱包物Wの種類が一定の場合には引締長可変モードを選
択することで、常に、被梱包物の大きさ、形状、剛性、
性状等に応じて所望の引締力を面倒な操作を要すること
なく比較的容易にしかも確実に得ることができ、引締力
の過不足によるバンドの抜脱や被梱包物の損傷等の不具
合を生じ難くされる。
【0051】特に、引締長可変モードを選択できるよう
にしたことで、従来の押圧力可変モードしか選択できな
かったものに比して、フィードローラ30に対するバン
ドBのスリップ量が低減され、同一の被梱包物に対する
引締力のばらつきが抑えられるとともに、フィードロー
ラ30等の摩耗や空締め等の梱包エラーの発生を低減で
きる。
【0052】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、調圧手
段、制御回路、供給電力変更手段等の構成は種々の変更
が加えられてもよいことは勿論である。例えば、アクチ
ュエータとしてはソレノイド式に限らず、電圧モータ
式、流体式等、さまざまなものが考えられ、供給電力の
変更も、電流を変えることによってもよい。また、フィ
ードローラの回転駆動用のモータはステッピングモータ
に限られる必要はないが、ステッピングモータを用いる
ことで部品点数の低減等の種々のメリットが得られる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の梱包機は、二次引き締めを行うにあたって、予め押
圧力可変モードと引締長可変モードのいずれかを任意に
選択できるようになっているので、例えば、被梱包物の
種類が頻繁に変化する場合には押圧力可変モードを選択
し、被梱包物の種類が一定の場合には引締長可変モード
を選択することで、常に、被梱包物の大きさ、形状、剛
性、性状等に応じて所望の引締力を面倒な操作を要する
ことなく比較的容易にしかも確実に得ることができ、引
締力の過不足によるバンドの抜脱や被梱包物の損傷等の
不具合を生じ難くできる。
【0054】特に、引締長可変モードを選択できるよう
にしたことで、従来の押圧力可変モードしか選択できな
かったものに比して、フィードローラに対するバンドの
スリップ量が低減され、同一の被梱包物に対する引締力
のばらつきが抑えられるとともに、フィードローラ等の
摩耗や空締め等の梱包エラーの発生を効果的に低減でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梱包機を特許請求の範囲に対応さ
せて示す概略構成図。
【図2】本発明に係る梱包機の一実施形態の主要部を示
す概略正面図。
【図3】実施形態の梱包機の主要部を示す概略平面図。
【図4】実施形態の梱包機の主要部を示す概略側面図。
【図5】実施形態の梱包機のピンチローラの押し付け動
作の説明に供される図。
【図6】実施形態の梱包機の制御系を示す図。
【図7】実施形態の梱包機の押圧力可変モード時の動作
説明に供されるタイムチャート。
【図8】実施形態の梱包機の引締可変モード時の動作説
明に供されるタイムチャート。
【図9】実施形態の梱包機に備えられるコントロールユ
ニットの二次引き締め制御に際してのプログラムの一例
を示すフローチャート。
【符号の説明】
4…作業テーブル 30…フィードローラ(F) 40…ピンチローラ(P) 45…電動式アクチュエータ 52…回転数センサ(S) B…バンド H…引締制御部 W…被梱包物 T…引締時間 d…モード選択手段 b…押圧力設定手段 c…引締長設定手段 d…押圧力調整手段 e…スリップ検出手段 f…引締長検出手段 g…フィードローラ駆動制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業テーブル4上に置かれた被梱包物W
    の周囲にループ状に引き回されたバンドBの送出余剰分
    をフィードローラFとピンチローラPとの間に挟んで引
    き戻すとともに強く引き締める制御を行う引締制御部H
    を備えた梱包機において、 前記引締制御部Hは、外部操作に応じて前記フィードロ
    ーラFと前記ピンチローラPとを押圧力可変モードと引
    締長可変モードのいずれかに選択設定自在にせしめるモ
    ード選択手段aを備えていることを特徴とする梱包機。
  2. 【請求項2】 前記引締制御部Hは、前記押圧力可変モ
    ードが選択されているときには外部操作に応じて前記バ
    ンドBに付与すべき前記ピンチローラPの押圧力を設定
    する押圧力設定手段bと、前記引締長可変モードが選択
    されているときには外部操作に応じて前記バンドBの引
    締長を設定する引締長設定手段cと、前記押圧力可変モ
    ードが選択されているときには前記押圧力設定手段bに
    より設定された押圧力を与えるとともに前記引締長可変
    モードが選択されているときには前記フィードローラF
    と前記バンドBとの間にスリップを生じさせない押圧力
    を与えるべく前記バンドBに対する前記ピンチローラP
    の押圧力を調整する押圧力調整手段dと、前記フィード
    ローラFに対するバンドBのスリップを検出するスリッ
    プ検出手段eと、前記バンドBの引締長を検出する引締
    長検出手段fと、前記押圧力可変モードが選択されてい
    るときには前記スリップ検出手段eにより前記バンドの
    スリップが検出されたときに前記フィードローラFを停
    止させるとともに前記引締長モードが選択されていると
    きには前記引締長検出手段fにより検出される前記引締
    長が前記引締長設定手段cにより設定された値以上とな
    ったときに前記フィードローラFを停止させるフィード
    ローラ駆動制御手段gと、を備えて構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の梱包機。
  3. 【請求項3】 前記押圧力調整手段dは、前記ピンチロ
    ーラPを前記フィードローラF側に押し付ける電動式ア
    クチュエータ45を備えて構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の梱包機。
  4. 【請求項4】 前記スリップ検出手段eは、前記ピンチ
    ローラPの回転数を検出する回転数センサSを備え、該
    回転数センサSから得られる検出信号に基づいて前記フ
    ィードローラFに対するバンドBのスリップを検出する
    ようにされていることを特徴とする請求項2又は3に記
    載の梱包機。
  5. 【請求項5】 前記引締長検出手段fは、前記バンドB
    の引締時間Tを計測し、その計測時間Tに基づいて前記
    バンドの引締長を検出するようにされていることを特徴
    とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の梱包機。
JP5196296A 1996-03-08 1996-03-08 梱包機 Pending JPH09240617A (ja)

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