JPH0880908A - 梱包機 - Google Patents

梱包機

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Publication number
JPH0880908A
JPH0880908A JP6219297A JP21929794A JPH0880908A JP H0880908 A JPH0880908 A JP H0880908A JP 6219297 A JP6219297 A JP 6219297A JP 21929794 A JP21929794 A JP 21929794A JP H0880908 A JPH0880908 A JP H0880908A
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JP
Japan
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band
feed roller
pinch roller
tightening
electric power
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Pending
Application number
JP6219297A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nagashima
彬 長島
Tadashige Kondo
忠成 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被梱包物の大きさ、形状、剛性、性状等に応
じて所望の二次引き締め力を面倒な操作を要することな
く比較的容易にしかも確実に得ることができ、二次引き
締め力の過不足によるバンドの抜脱や被梱包物の損傷等
の不具合を生じ難くされた梱包機を提供すること。 【構成】 バンドBの二次引き締め力を任意に設定でき
るようにすべく、フィードローラ30に対するピンチロ
ーラ40の押圧力を可変にするための電動式アクチュエ
ータ45を備えた調圧手段を設けるとともに、二次引き
締め時における前記電動式アクチュエータ45への供給
電力を外部から変更可能な供給電力変更手段80、80
aと、前記ピンチローラ40の回転数に応じて前記電動
式アクチュエータ45への供給電力を比較的小さい所定
電力Vaと前記供給電力変更手段80、80aにより変
更された電力Vxとに自動的に切り換える手段とを設け
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被梱包物にポリプロピ
レン等の熱可塑性樹脂からなるテープ状のバンドを巻き
付けるとともにその重合部分を溶着して結束する作業を
行うようにされた梱包機に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドを作業テーブル上に置かれた被梱
包物の周りに引き回すべく、前記バンドを一対のローラ
間に挟んで送り出した後、前記バンドを前記被梱包物の
外周面に巻き付けるべくその送出余剰分を高速低トルク
で引き戻す一次引き締めを行った後に、前記バンドを低
速高トルクで引き戻して強く引き締める二次引き締めを
行い、その後、バンド端処理ユニットに備えられたヒー
ター等によりバンドの先端部と後端部との重合部分を加
熱し、その溶融部分をプレスにより圧着すると同時に冷
却して接合するとともに、前記バンドの後端を切断する
ようにされた梱包機はよく知られている(特公平3−9
004号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の梱包機において
二次引き締めは、通常、バンドをフィードローラとピン
チローラとの間に挟んで予め定められた時間又は長さだ
け低速高トルクで引き戻すようにされている。従って、
二次引き締めによるバンドの被梱包物に対する引き締め
力は、二次引き締めを行う時間長あるいは二次引き締め
により引き戻すバンドの長さによって定まることにな
る。
【0004】ところが、バンドで梱包すべき被梱包物の
大きさ、形状、剛性、性状等は多種多様であるので、バ
ンドの二次引き締め力が上記のように二次引き締めを行
う時間長あるいは二次引き締め時に引き戻すバンドの長
さによって定まるようになっている梱包機においては、
大きさ、形状、剛性、性状等の異なる種々の被梱包物に
ついてそれぞれに適切な引き締め力を得るには熟練が要
求され、実際には頻繁に引き締め力の過不足が生じてバ
ンドの抜脱や被梱包物の損傷等の不具合が生じていた。
【0005】かかる点に鑑み本発明は、上述した如くの
問題を解消できる梱包機、具体的には、被梱包物の大き
さ、形状、剛性、性状等に応じて所望の二次引き締め力
を面倒な操作を要することなく比較的容易にしかも確実
に得ることができ、二次引き締め力の過不足によるバン
ドの抜脱や被梱包物の損傷等の不具合を生じ難くされた
梱包機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る梱包機は、バンドをフィードローラと
ピンチローラとの間に挟み作業テーブル上に置かれた被
梱包物Wの周囲にループ状に引き回すべく送り出した
後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべ
くその送出余剰分を高速低トルクで引き戻す一次引き締
めを行い、続いて、低速高トルクで引き戻して強く引き
締める二次引き締めを行うようにされる。そして、前記
バンドの二次引き締め力を任意に設定できるようにすべ
く、前記フィードローラに対する前記ピンチローラの押
圧力を可変にするための電動式アクチュエータを備えた
調圧手段を設けるとともに、二次引き締め時における前
記電動式アクチュエータへの供給電力を外部から変更可
能な供給電圧変更手段と、前記ピンチローラの回転数に
応じて前記電動式アクチュエータへの供給電力を比較的
小さい所定電力と前記供給電力変更手段により変更され
た電力とに自動的に切り換える手段とを設けたことを特
徴としている。本発明の梱包機の好ましい態様として
は、前記フィードローラの回転駆動源としてステッピン
グモータを用いたものが挙げられる。
【0007】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係る梱包機に
おいては、二次引き締め時にフィードローラに対するピ
ンチローラの押圧力を大きくする程、バンドとフィード
ローラ及びピンチローラとの間に滑りが生じ難くなり、
バンドをより強く引っ張ることができて大きな引き締め
力が得られる。
【0008】ここで、フィードローラに対するピンチロ
ーラの押圧力は調圧手段の電動式(例えばソレノイド
式)アクチュエータへの供給電力(例えば電圧)に応じ
て調整される。そして、電動式アクチュエータへの供給
電力は供給電力変更手段を外部から操作することにより
任意に変更することが可能である。したがって、供給電
力変更手段を外部から操作するという簡単な操作だけ
で、被梱包物の大きさ、形状、剛性、性状等に応じた所
望の適切な二次引き締め力が容易にしかも確実に得ら
れ、二次引き締め力の過不足によるバンドの抜脱や被梱
包物の損傷等の不具合が生じ難くされる。
【0009】
【実施例】図1〜図3は本発明に係る梱包機の一実施例
の要部を示す概略正面図、概略平面図、及び概略側面図
である。図示例の梱包機1は、基本的には、被梱包物W
が載置される作業テーブル4を有する箱型の本体ハウジ
ング3上にバンド案内用の門型のアーチ部5が設けら
れ、前記本体ハウジング3内にバンドコイルが装填され
たリールユニット(図示省略)を収納するリール収納部
Rが設けられるとともに、該リール収納部Rと前記作業
テーブル4との間に前記リールユニットから繰り出され
たバンドBの送り出し、引き締めを行うバンド送出引締
機構10と、送り出されて引き締められたバンドBの先
端部と後端部との重合部分をヒーター等により加熱し、
その溶融部分をプレスにより圧着すると同時に冷却して
接合するとともに、前記バンドの後端を切断するように
された既知のバンド端処理ユニット8(詳細は省略)が
前記作業テーブル4の中央部分の真下に配されている。
【0010】前記バンド送出引締機構10は、図1で見
て前記作業テーブル4の下側の右側部に配置された後述
するステッピングモータ20により回転駆動されるフィ
ードローラ30と後述するソレノイド式アクチュエータ
45等からなる調圧手段により前記フィードローラ30
に押し付けられるピンチローラ40とを備えている。そ
れらのローラ30,40の下側には、前記リールユニッ
トから繰り出されたバンドBを前記ローラ30−40間
に誘導する一対の縦送り対向バンドガイド16,17が
配設され、また、前記フィードローラ30の上面から前
記作業テーブル4の中央部分に向けて一対の横送り対向
バンドガイド18,19が配設されている。前記フィー
ドローラ30とピンチローラ40との間に挟まれて送り
出されたバンドBの先端は、前記バンド端処理ユニット
8の頂部を通過して前記門型のアーチ部5に案内され
て、前記作業テーブル4上に置かれた前記被梱包物Wの
周囲にループ状に引き回される。
【0011】前記フィードローラ30を回転駆動する前
記ステッピングモータ20は、図2を参照すればよくわ
かるように、ピニオンギヤ25がその先端部に圧入され
てスプライン結合されている出力軸22の前端部を覆う
ように本体21の前面部にギヤケース24が一体的に連
設されている。このギヤケース24内には、前記ピニオ
ンギヤ25に噛合する大径ギヤ35が固定されたローラ
軸32の後半部がころがり軸受26,27により軸支さ
れており、前記ギヤケース24の外方に突出せしめられ
ている前記ローラ軸32の前半部には前記フィードロー
ラ30がフェザーキー29により前記ローラ軸32と一
体的に回転するように固定されている。なお、前記フィ
ードローラ30の外周面部30aはウレタンゴム等より
なり、前記バンドBとの間に滑りが生じ難い材質の表層
部材30aで覆われている。
【0012】また、前記ステッピングモータ20の後部
には前記出力軸22の後端部が外方に突出せしめられ、
この出力軸22の後端部にブレーキ装置60が設けられ
ている。このブレーキ装置60は、よく知られているタ
イプのもので、前記出力軸22に外嵌されたブレーキド
ラム62、これに巻き付けられるブレーキバンド63、
該ブレーキバンド63を前記ブレーキドラム62に緊縛
させて前記出力軸22の回転を強制的に停止させて保持
するソレノイド式アクチュエータ61等から構成されて
いる。なお、符号64は前記出力軸22と一体に回転す
るようにされた共振防止用のダンパーである。
【0013】一方、前記フィードローラ30に押し付け
られる前記ピンチローラ40は、偏心大径部36aを持
つ回転支軸36におけるその偏心大径部36aに一対の
ころがり軸受44,44を介して回転自在に支持されて
いる。前記回転支軸36は、前記大径部36aの両側部
分にてサーキュラワッシャー37を介して支持ブラケッ
ト38,39により回転自在に支持されている。また、
前記ピンチローラ40の左側面の外周部分にはN極とS
極とが周方向に沿って交互に位置するように配列された
環状磁石54が埋設され、この環状磁石54に対向する
ようにホール素子等が用いられた回転数センサ52がホ
ルダー51に取り付けられた状態で配置されていて、後
述する電力自動切り換え手段の回転数検出装置として作
動する。
【0014】そして、前記回転支軸36における前記ブ
ラケット38より左方の突出端部には厚盤状のリリース
レバー41がピン又はネジ42により前記回転支軸36
と一体に回動し得るように固定されている。この厚盤状
のリリースレバー41には、図1を参照すればよくわか
るように、その中央部からやや左斜め上部分に引っ張り
アーム46の上端部がピン48を介して回動可能に連結
されており、また、前記引っ張りアーム46の下端部は
支持プレート33に取り付けられた電動式アクチュエー
ターであるソレノイド式アクチュエータ45の作動ロッ
ド45aにピン47を介して回動可能に連結されてい
る。
【0015】前記ソレノイド式アクチュエータ45は、
その内蔵ソレノイドが励磁されていないとき(OFF
時)には、それに内蔵されたスプリングの付勢力によっ
て前記作動ロッド45aを比較的大きく上方へ突出させ
ている。それに対し、前記内蔵ソレノイドが励磁された
とき(ON時)には、前記内蔵スプリングの付勢力に抗
して前記作動ロッド45aを内方へ引き込む。この場
合、その作動ロッド45aの引込量は内蔵ソレノイドに
供給された電力、すなわち電圧が高い程大きくなるよう
にされている。
【0016】前記ソレノイド式アクチュエータ45の作
動ロッド45aが内方へ引き込まれると、前記引っ張り
アーム46を介して前記リリースレバー41が図1で見
て反時計方向へ回転せしめられ、それと一体に前記回転
支軸36も回転せしめられる。ここで、図2に加えて図
4を参照すればよくわかるように、前記回転支軸36
(及びリリースレバー41)の中心軸線oに対して前記
偏心大径部36a(及びピンチローラ40)の中心軸線
eの位置は偏心しているので、前記回転支軸36が回転
せしめられると、前記ピンチローラ40が図4において
白抜き矢印で示される方向に揺動し、前記フィードロー
ラ30に強く押し付けられることになる。
【0017】これをさらに詳しく述べれば、前記作動ロ
ッド45aが内方へ引き込まれると、その引込量に応じ
て、前記回転支軸36の中心軸線oから前記偏心大径部
36aの中心軸線eに向けて延ばした線nと前記回転支
軸36の中心軸線oと前記フィードローラ30の中心軸
線pとを結ぶ線mとがなす角度を小さくするように前記
ピンチローラ40が反時計回りの方向に揺動し、前記フ
ィードローラ30との間に通されている前記バンドBを
介して前記フィードローラ30に強く押し付けられる。
【0018】従って、上述したソレノイド式アクチュエ
ータ45、引っ張りアーム46、リリースレバー41、
偏心大径部36aを備えた回転支軸36等は、前記フィ
ードローラ30に対する前記ピンチローラ40の押圧力
を可変にするための調圧手段を構成する。そして、本実
施例においては、前記ソレノイド式アクチュエータ45
への供給電圧を任意に変更及び切り換え供給できるよう
にすべく、図5に示される如くの制御回路が備えられて
いる。
【0019】図示の制御回路は、電力自動切り換え手段
として機能するものであり、前記回転数センサ52から
前記ピンチローラ40の回転速度に応じたパルス信号が
供給される、CPUを内蔵したコントロールユニット7
0を有し、このコントロールユニット70からの一つの
信号は一方のバッファ72を介してソリッドステートリ
レー(SSR)74に供給されるとともに、他の一つの
信号(切り換え信号)は他方のバッファ76を介してス
イッチ79に供給される。このスイッチ79は、前記コ
ントロールユニット70からの前記切り換え信号が供給
されていないときには、可動側接点79cを一方の固定
側接点79aに接続し、前記切り換え信号が供給されて
いるときには前記の可動側接点79cを他方の固定側接
点79bに自動的に切り換えて接続する。
【0020】また、前記ソリッドステートリレー74と
前記ソレノイド式アクチュエータ45とに交流電源(A
C100ボルト)が接続され、前記ソリッドステートリ
レー74と前記ソレノイド式アクチュエータ45との間
にトライアック75が介装されており、該トライアック
75の両端には、固定抵抗器77と外部からマニュアル
操作により抵抗値が変えられる供給電圧変更手段を構成
する可変抵抗器80aを備えた変圧ユニット80とが前
記スイッチ79を介して選択的に自動接続されるように
なっている。
【0021】この制御回路においては、前記スイッチ7
9の可動側接点79cと一方の固定側接点79aが接続
されているとき、つまり前記固定抵抗器77が前記トラ
イアック75の両端に接続されているときには、前記ソ
レノイド式アクチュエータ45に供給される電圧が比較
的低い電圧Va(例えば24ボルト)とされ、前記スイ
ッチ79の可動側接点79cと他方の固定側接点79b
が接続されたとき、つまり前記変圧ユニット80が前記
トライアック75の両端に接続されたときには、前記ソ
レノイド式アクチュエータ45に供給される電圧が前記
可変抵抗器80のマニュアル設定抵抗値に応じた前記V
aからVb(約100ボルト)の間の値とされる。
【0022】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ3
0とピンチローラ40を通り過ぎる位置まで、リールユ
ニットから自動的に送り出される)が確認されると、前
記ステッピングモータ20が起動されるとともに、前記
ソレノイド式アクチュエータ45が作動(ON)せしめ
られる。なお、このときには、図5の制御回路において
前記コントロールユニット70から前記スイッチ79に
切り換え信号が供給されていないので前記手動側接点7
9cと一方の固定側接点79aとが接続され、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ45には前述した如くに比較的
低い電圧Vaの定電圧が供給される。
【0023】したがって、このバンドBの送り出し時
(図6の時点taまで)には、前記ソレノイド式アクチ
ュエータ45の作動ロッド45aが僅かに引き込まれて
前記ピンチローラ40が前記フィードローラ30にバン
ドBを介して押し付けられるが、その押圧力はさほど強
くないものとされる。上記動作により、バンドBの先端
(前回梱包時の切断部)は、前記作業テーブル4の下面
側の前記バンド端処理ユニット8の頂部付近を通った
後、門型の前記アーチ部5に案内されながら前記被梱包
物Wを周回するように引き回されて前記バンド端処理ユ
ニット8内においてフィード完了検知用の近接スイッチ
により検出される位置まで送られる。
【0024】そして、前記近接スイッチによりバンドB
の先端が検知されると、前記ステッピングモータ20が
一旦停止せしめられてバンド送りが停止し、前記バンド
端処理ユニット8において前記バンドBの先端部が拘持
され、次いで、所定のタイミング(図6の時点ta)で
前記ステッピングモータ20が送り出し時とは逆方向に
高速低トルクで回転駆動せしめられ、前記バンドBの送
出余剰分を引き戻す一次引き締めが行われる。この一次
引き締め時においても、前記コントロールユニット70
から前記スイッチ79に切り換え信号が供給されていな
いので前記可動側接点79cと一方の固定側接点79a
とが接続され続け、前記ソレノイド式アクチュエータ4
5には前述した如くに比較的低い電圧Vaの定電圧が供
給され、前記ソレノイド式アクチュエータ45の作動ロ
ッド45aが僅かに引き込まれたままで、前記ピンチロ
ーラ40が前記フィードローラ30にバンドBを介して
押し付けられているが、その押圧力はさほど強くないも
のとされる。
【0025】上記動作により、バンドBの送出余剰分が
前記フィードローラ30とこれに押し付けられている前
記ピンチローラ40との間に挟まれた状態で高速低トル
クで引き戻され、一次引き締めが行われる。そして、一
次引き締めによって前記バンドBが前記被梱包物Wの外
周面に当接してその送出余剰分が引き戻され、前記バン
ドBに作用する張力が急激に大きくなると、前記フィー
ドローラ30との間にスリップを生じ、前記バンドBが
引き戻される速度及び前記ピンチローラ40の回転速度
が急激に低下する。このように前記ピンチローラ40の
回転速度が急激に低下すると、前記コントロールユニッ
ト70がそれを前記回転数センサ52からの検出信号
(パルス信号)に基づいて直ちに検知し、一次引き締め
を完了して二次引き締めを開始すべく、切り換え信号を
前記スイッチ79に供給する。それによって、前記スイ
ッチ79の可動側接点79cと他方の固定側接点79b
とが接続され、前記トライアック75の両端に変圧ユニ
ット80が接続される。
【0026】この場合、被梱包物Wの大きさ、形状、剛
性、性状等に応じた適切な引き締め力は実験や経験に基
づいてわかっているので、予め適切な引き締め力が得ら
れる抵抗値となるように前記可変抵抗器80aのダイヤ
ル等を作業開始前にあわせておく。このように、前記可
変抵抗器80aのダイヤルを被梱包物Wの大きさ、形
状、剛性、性状等に応じた位置にして前記トライアック
75の両端に前記固定抵抗器77に代えて前記変圧ユニ
ット80が接続されると、前記ソレノイド式アクチュエ
ータ45に供給される電圧は、例えば、図6に示される
如くに、マニュアル操作に応じて調節される比較的低い
電圧Vaから最高電圧Vbまでの範囲内の任意の値、例
えばVxをとるものとされる。このように、ソレノイド
式アクチュエータ45に供給される電圧が比較的高い値
Vxであると、前記ソレノイド式アクチュエータ45の
作動ロッド45aが、より大きく引き込まれて前記ピン
チローラ40が前記フィードローラ30にバンドBを介
して、より強い押圧力をもって押し付けられることにな
る。
【0027】このようにして、前記ピンチローラ40が
前記フィードローラ30に比較的強く押し付けられてい
る状態で、ステッピングモータ20が今度は低速高トル
クで回転駆動せしめられて、前記バンドBを引き戻して
強く引き締める二次引き締めが行われる。この場合、二
次引き締め時に前記フィードローラ30に対する前記ピ
ンチローラ40の押圧力が大きい程、バンドBと前記フ
ィードローラ30及びピンチローラ40との間に滑りが
生じ難くなり、バンドBが強く引っ張られて大きな引き
締め力が得られる。
【0028】つまり、二次引き締め時には、前記フィー
ドローラ30に対する前記ピンチローラ40の押圧力に
応じて、前記フィードローラ30とバンドBとの間に滑
りが生じる時期が異なってくる。すなわち、前記押圧力
が小さいときにはバンドBを少し引き戻しただけで滑り
が生じ、それ以上引き締められなくなるが、前記押圧力
が大きいときにはバンドBを相当量引き戻さないと滑り
が生じず、その結果、バンドBがより大きな張力をもっ
て緊縛せしめられることになる。
【0029】前記バンドBと前記フィードローラ30と
の間に滑りが生じると、前記バンドBの引き戻し速度と
略同一となる前記ピンチローラ40の回転速度(周速
度)が急激に低下し、これをコントロールユニット70
が回転数センサ52からの検出信号(パルス信号)に基
づいて直ちに検知し、図6において時点tcにて二次引
き締めを完了する。この二次引き締め完了時点は、被梱
包物Wの大きさ、形状、剛性、性状等に応じた所望の二
次引き締め力が得られた時点であり、本実施例ではタイ
マー等を要することなくこれが自動的に検知される。
【0030】ここで、前記フィードローラ30に対する
前記ピンチローラ40の押圧力は、前述したように、調
圧手段の前記ソレノイド式アクチュエータ45への供給
電圧により調整される。そして、前記ソレノイド式アク
チュエータ45への供給電圧は供給電圧変更手段とされ
る前記可変抵抗器80aを外部から調節操作することに
より任意に変更することが可能である。
【0031】したがって、本実施例の梱包機1において
は、前記可変抵抗器80aのダイヤル等を外部から操作
するという比較的簡単な操作だけで、被梱包物Wの大き
さ、形状、剛性、性状等に応じた所望の二次引き締め力
が容易にしかも確実に得られ、二次引き締め力の過不足
によるバンドBの抜脱や被梱包物の損傷等の不具合が生
じ難くされる。
【0032】このようにして、二次引き締めが行われた
後においては、前記ブレーキ装置60により前記ステッ
ピングモータ20が不所望に回転することが阻止され、
バンドBは緊締状態のまま、前記バンド端処理ユニット
8において、バンドBの後端側の拘持、ヒーターによる
バンドBの先端部と後端部との重合部分の加熱溶融、前
記溶融重合部分の圧着・冷却及びバンドBの後端の切断
等が公知の態様及び手順で行われ、それによって、被梱
包物WがバンドBにより梱包される。
【0033】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、調圧手
段、制御回路、供給電力変更手段等の構成は種々の変更
が加えられてもよいことは勿論である。例えば、アクチ
ュエータとしてはソレノイド式に限らず、電圧モータ
式、流体式等、さまざまなものが考えられ、供給電力の
変更も、電流を変えることによってもよい。なお、供給
電力の変化パターンも、必要に応じて適宜変更できる。
また、フィードローラの回転駆動用のモータはステッピ
ングモータに限られる必要はないが、ステッピングモー
タを用いることで部品点数の低減等の種々のメリットが
得られる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明の梱包機は、被梱包物の大きさ、形状、剛性、性状等
に応じて所望の二次引き締め力を面倒な操作を要するこ
となく比較的容易にしかも確実に得ることができ、二次
引き締め力の過不足によるバンドの抜脱や被梱包物の損
傷等の不具合を生じ難くできるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梱包機の一実施例の主要部を示す
概略正面図。
【図2】実施例の梱包機の主要部を示す概略平面図。
【図3】実施例の梱包機の主要部を示す概略側面図。
【図4】実施例の梱包機のピンチローラの押し付け動作
の説明に供される図。
【図5】実施例の梱包機の制御回路を示すブロック図。
【図6】実施例の梱包機の動作説明に供されるタイムチ
ャート。
【符号の説明】
1…梱包機 4…作業テーブル 20…ステッピングモータ 30…フィードローラ 40…ピンチローラ 45…ソレノイド式アクチュエータ 52…回転数センサ(自動切り換え手段) 70…コントロールユニット(自動切り換え手段) 79…スイッチ(自動切り換え手段) 80…変圧ユニット(供給電力変更手段) Va…所定電圧 Vx…変更された電圧 80a…可変抵抗器(供給電力変更手段) B…バンド W…被梱包物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】ところが、バンドで梱包すべき被梱包物の
大きさ、形状、剛性、性状等は多種多様であるので、バ
ンドの二次引き締め力が上記のように二次引き締めを行
う時間長あるいは二次引き締め時に引き戻すバンドの長
さによって定まるようになっている梱包機においては、
大きさ、形状、剛性、性状等の異なる種々の被梱包物に
ついてそれぞれに適切な引き締め力を得るには熟練が要
求され、実際には頻繁に引き締め力の過不足が生じてバ
ンドの抜脱や、一次引き締め完了時におけるモータ、そ
の他の回転体の回転慣性力による被梱包物の損傷等の不
具合が生じていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る梱包機は、バンドをフィードローラと
ピンチローラとの間に挟み作業テーブル上に置かれた被
梱包物Wの周囲にループ状に引き回すべく送り出した
後、前記バンドを前記被梱包物の外周面に巻き付けるべ
くその送出余剰分を高速低トルクで引き戻す一次引き締
めを行い、続いて、低速高トルクで引き戻して強く引き
締める二次引き締めを行うようにされる。そして、前記
バンドの二次引き締め力を任意に設定できるようにすべ
く、前記フィードローラに対する前記ピンチローラの押
圧力を可変にするための電動式アクチュエータを備えた
調圧手段を設けるとともに、二次引き締め時における前
記電動式アクチュエータへの供給電力を外部から変更可
能な供給電力変更手段と、前記ピンチローラの回転数に
応じて前記電動式アクチュエータへの供給電力を比較的
小さい所定電力と前記供給電力変更手段により変更され
た電力とに自動的に切り換える手段とを設けたことを特
徴としている。本発明の梱包機の好ましい態様として
は、前記フィードローラの回転駆動源としてステッピン
グモータを用いたものが挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作 用】前述の如く構成された本発明に係る梱包機に
おいては、二次引き締め時にフィードローラに対するピ
ンチローラの押圧力を大きくする程、バンドとフィード
ローラ及びピンチローラとの間に滑りが生じ難くなり、
バンドBをより強く引っ張ることができて大きな引き締
め力が得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】上述の如くの構成とされた本実施例の梱包
機1においては、被梱包物WをバンドBにより梱包する
に際しては、図示しない制御装置の電源をONにしてオ
ートインサート(バンドBの先端部がフィードローラ3
0とピンチローラ40を通り過ぎる位置まで、リールユ
ニットから自動的に送り出される)が確認されると、前
記ステッピングモータ20が起動されるとともに、前記
ソレノイド式アクチュエータ45が作動(ON)せしめ
られる。なお、このときには、図5の制御回路において
前記コントロールユニット70から前記スイッチ79に
切り換え信号が供給されていないので前記可動側接点7
9cと一方の固定側接点79aとが接続され、前記ソレ
ノイド式アクチュエータ45には前述した如くに比較的
低い電圧Vaの定電圧が供給される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】以上、本発明の一実施例を詳述したが、本
発明は、前記実施例に限定されるものではなく、調圧手
段、制御回路、供給電力変更手段等の構成は種々の変更
が加えられてもよいことは勿論である。例えば、アクチ
ュエータとしてはソレノイド式に限らず、電動モータ
式、流体式等、さまざまなものが考えられ、供給電力の
変更も、電流を変えることによってもよい。なお、供給
電力の変化パターンも、必要に応じて適宜変更できる。
また、フィードローラの回転駆動用のモータはステッピ
ングモータに限られる必要はないが、ステッピングモー
タを用いることで部品点数の低減等の種々のメリットが
得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンドBをフィードローラ30とピンチ
    ローラ40との間に挟み作業テーブル4上に置かれた被
    梱包物Wの周囲にループ状に引き回すべく送り出した
    後、前記バンドBを前記被梱包物Wの外周面に巻き付け
    るべくその送出余剰分を高速低トルクで引き戻す一次引
    き締めを行い、続いて、低速高トルクで引き戻して強く
    引き締める二次引き締めを行うようにされてなる梱包機
    において、 前記バンドBの二次引き締め力を任意に設定できるよう
    にすべく、前記フィードローラ30に対する前記ピンチ
    ローラ40の押圧力を可変にするための電動式アクチュ
    エータ45を備えた調圧手段を設けるとともに、二次引
    き締め時における前記電動式アクチュエータ45への供
    給電力を外部から変更可能な供給電力変更手段80、8
    0aと、前記ピンチローラ40の回転数に応じて前記電
    動式アクチュエータ45への供給電力を比較的小さい所
    定電力Vaと前記供給電力変更手段80、80aにより
    変更された電力Vxとに自動的に切り換える手段52、
    70、79とを設けたことを特徴とする梱包機。
  2. 【請求項2】 前記フィードローラ30の回転駆動源と
    してステッピングモータ20を用いたことを特徴とする
    請求項1記載の梱包機。
JP6219297A 1994-09-13 1994-09-13 梱包機 Pending JPH0880908A (ja)

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