JPH09240004A - インクジェット記録装置におけるインクタンクとインク供給装置 - Google Patents

インクジェット記録装置におけるインクタンクとインク供給装置

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JPH09240004A
JPH09240004A JP7941596A JP7941596A JPH09240004A JP H09240004 A JPH09240004 A JP H09240004A JP 7941596 A JP7941596 A JP 7941596A JP 7941596 A JP7941596 A JP 7941596A JP H09240004 A JPH09240004 A JP H09240004A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生利用可能なインクタンクと、インクタン
クから効率的にインクをヘッドに供給しうるインク供給
装置の提供。 【解決手段】 インクタンクの底部に設けたインク供給
部には、外向き筒部を突設すると共に、フォームを収容
するフォーム室に連通する透孔を開設し、フォームより
も微細な連続孔を有する材料で構成された接続用多孔質
体の大径部をフォームに臨ませるようにして底部上のフ
ォーム室内に配置し、大径部に続く縮径部を透孔内に昇
降自在に嵌挿し、外向き筒部にはカバーを着脱自在に嵌
合させ、縮径部の外端には、インクの供給針を係合可能
とした先細盲孔を凹設したインクタンクと、接続用多孔
質体に係合しうる供給針、又は接続筒と、インク供給部
の外向き筒部に嵌合しうる周壁とを具備したインク供給
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インクジェット
記録装置にインクを供給しうるインクタンクと、そのイ
ンク供給装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術分野において、先願
におけるインクを吸蔵したフォームを備えたインクタン
クにおいて、プリンタのインクヘッドにインクを供給す
るためのインク供給部の構成については図5及び図6に
示す如くに供給部A内にゴムシールBを嵌着し、その開
口部をポリプロピレン(PP)もしくはポリエチレンテ
レフタレート(PET)などの積層フィルムからなる供
給口フィルムEによって封止し、不用意にインクタンク
ITからのインクの漏洩を防止するように構成すると共
に、その使用に当たっては、プリンタのヘッド(図示
略)へインクを転送する供給針Fにより前記供給口フィ
ルムEを突き破ってゴムシールBに嵌挿し、フォームG
からのインクをフィルターHを透過させて当該供給針F
によりヘッドに供給するように構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の先願のインクタ
ンクにおいても、インクを封止状で蒸発もしくは漏洩を
安全に未然防止しうるもので有用性が高いものであった
が使用済みのインクタンクを再利用するためには尚改善
の余地があった。
【0004】この発明の第1の解決しようとする課題
は、低コストで容易に再利用化しうるインクタンクを提
供することである。
【0005】この発明の第2の解決しようとする課題
は、インクタンクからのインクの供給効率を向上するこ
とが出来るインクタンクと、その供給装置を提供するこ
とである。
【0006】この発明の第3の解決しようとする課題
は、構造が単純でインクの漏洩のおそれのないインク供
給装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段としては、次の点が挙げられる。
【0008】(1) インクジェット記録装置におけるフォ
ームを内装したインクタンクにおいて、その一つの壁に
設けたインク供給部に前記フォームを収容するフォーム
室に連通する透孔を開設し、前記フォームよりも微細な
連続孔を有する材料で構成された接続用多孔質体の大径
部を前記フォームに臨ませるようにして前記壁上のフォ
ーム室内に配置し、当該大径部に続く縮径部を前記透孔
内に昇降自在に嵌挿し、前記インク供給部にはカバーを
着脱自在に嵌合させてなるインクジェット記録装置にお
けるインクタンク。
【0009】(2) 前記接続用多孔質体の縮径部の外端に
は、インクの供給針を係合可能とした先細盲孔を凹設し
てなる前記(1) 記載のインクジェット記録装置における
インクタンク。
【0010】(3) インクジェット記録装置におけるイン
クタンクのインク供給部に係合可能としたインク供給装
置であって、インク供給部の透孔に昇降自在に配設した
接続用多孔質体に係合しうる供給針を具備したインクジ
ェット記録装置におけるインク供給装置。
【0011】(4) 前記供給針が、前記接続用多孔質体を
押し上げ、前記インクタンクに内装したフォームを圧縮
変形させうるように構成された前記(3) 記載のインクジ
ェット記録装置におけるインク供給装置。
【0012】(5) インクジェット記録装置におけるイン
クタンクのインク供給部に係合可能としたインク供給装
置であって、インク供給部の透孔に昇降自在に配設した
接続用多孔質体に係合しうる接続筒を、前記供給針より
も高さを大とし、供給針を密封状とするように当該供給
針の外周に配備してなるインクジェット記録装置におけ
るインク供給装置。
【0013】(6) 前記接続筒が、前記接続用多孔質体を
押し上げ、フォームを圧縮変形させうるように構成され
た前記(5) 記載のインクジェット記録装置におけるイン
ク供給装置。
【0014】(7) 前記インク供給部に外向き筒部を突設
した前記(1) 記載のインクジェット記録装置におけるイ
ンクタンク。
【0015】(8) 前記インク供給部に突設した外向き筒
部に嵌合しうる周壁を設けた前記(3) 記載のインクジェ
ット記録装置におけるインク供給装置。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明
の実施の形態を説明する。
【0017】(実施の形態1) 構成 図1及び図2に示すようにインクタンク1の底部11に
はインク供給部12を設け、当該インク供給部12の透
孔121内には後述する接続用多孔質体13を嵌挿する
と共に、その外向き筒部122の外側には、O−リング
123を介装して前記接続用多孔質体13を包囲するカ
ップ状のカバー14を着脱自在に嵌合させている。
【0018】又、前記接続用多孔質体13についてみれ
ば、フィルター機能を備え、インクタンク1のフォーム
室15内のフォーム151よりも目が細かい微細連続気
孔を有する材料で構成され、その外形状は大径状で前記
底部11上に接脱自在に係止される大径部131と、前
記インク供給部12の透孔121内に所要の間隙を残し
て透挿される縮径部132とを備えており、その外端部
には後述するインク供給装置20の供給針21を嵌挿し
うる先細盲孔133を形成したものである。
【0019】又、前記のインク供給装置20については
プリンタのヘッドに連通するインク導孔22を開設した
基枠23上に供給針21を突設すると共に、その外周に
は、インク供給時に前記外向き筒部122に嵌合可能の
内径寸法を有する外輪状の周壁24を配設したものであ
る。
【0020】 使用法 図1に示すように未使用のインクタンク1にあっては、
インク供給部12の外向き筒部122には、O−リング
123を介装してカバー14が密封状に嵌装されている
ため、インクはインクタンク1内に気密状に保持される
ものである。
【0021】当該インクタンク1をプリンタ装填して利
用する際には、カバー14をインク供給部12の外向き
筒部122から離脱させた後、インク供給装置20に臨
ませ、供給針21を接続用多孔質体13の先細盲孔13
3に挿入させ、更には、当該供給針21により接続用多
孔質体13を僅かに押し上げるようにしてインクタンク
1をプリンタに装填するものであり、この装填操作によ
って接続用多孔質体13の大径部131の頂面によって
フォーム151は、押し上げられることとなり、結果的
に当該圧縮された領域でのフォーム151における毛細
管力は増強され、インクは円滑に接続用多孔質体13方
向に移送され、しかも当該接続用多孔質体13はフォー
ム151よりも目が細かい材料で構成されているため、
インクは更に接続用多孔質体13内方向に増速されて移
送され、供給針21より前記インク導孔22を経由して
ヘッド方向に円滑に移送されうるものである。
【0022】又、この際、インク供給装置20の周壁2
4はインク供給部12の外向き筒部122に嵌合されて
いるためインクの漏洩は安全に防止しうるものである。
【0023】尚、前記接続用多孔質体13が比較的に柔
軟度の高い材料で構成された場合には必ずしも前記先細
盲孔133は必要でないことは言うまでもないことであ
る。
【0024】 再生処理 前記の操作によってインクが消費されたインクタンク1
については、インク供給装置20から離脱させた後、イ
ンク供給部12の外向き筒部122に再びカバー14を
嵌装させ、インクタンク1内にはインクを再充填するこ
とによって容易に再生処理しうるものである。
【0025】(実施の形態2) 構成 図3及び図4に示す実施の形態2のものが、前記実施の
形態1と相違している点は、接続用多孔質体13Aの縮
径部132Aの長さが比較的に短小とされており、イン
ク供給装置20Aの供給針21Aの外周にはシールリン
グ25Aを介装して接続筒26Aを着脱可能に付設した
点であって、それ以外の点は実施の形態1と共通してい
る。
【0026】なお、接続筒26Aには望ましくはフィル
タ26Bが形成されている。
【0027】 使用法 使用時にあっては、図4に示すように供給針21Aにつ
いては接続用多孔質体13Aとは非接触状にあるが、代
わりに接続筒26Aが接続用多孔質体13Aを押し上げ
てインクをヘッドへ移送しうるものである。
【0028】 再生処理 実施の形態1と共通しているので省略する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、次のよ
うな効果を期待出来るものである。
【0030】 使用済みのインクタンクを容易に再生
処理しうるものである。
【0031】 インクタンク内のインクを効率的にプ
リンタヘッドに供給しうるものである。
【0032】 インク漏れが発生しないようにして安
全にインクタンクからプリンタにインクを供給しうるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のインクタンクとインク供給装置
の一部縦断側面図。
【図2】図1の使用状態の説明図。
【図3】実施の形態2のインクタンクとインク供給装置
の一部縦断側面図。
【図4】図3の使用状態の説明図。
【図5】従来技術におけるインクタンクとインク供給手
段の一部縦断側面図。
【図6】図5の要部の拡大図。
【符号の説明】
1 インクタンク 11 底部 12 インク供給部 121 透孔 122 外向き筒部 13、13A 接続用多孔質体 131 大径部 132、132A 縮径部 133 先細盲孔 14 カバー 15 フォーム室 151 フォーム 20、20A インク供給装置 21、21A 供給針 24 周壁 25A シールリング 26A 接続筒

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置におけるフォー
    ムを内装したインクタンクにおいて、その一つの壁に設
    けたインク供給部に前記フォームを収容するフォーム室
    に連通する透孔を開設し、前記フォームよりも微細な連
    続孔を有する材料で構成された接続用多孔質体の大径部
    を前記フォームに臨ませるようにして前記壁上のフォー
    ム室内に配置し、当該大径部に続く縮径部を前記透孔内
    に昇降自在に嵌挿し、前記インク供給部にはカバーを着
    脱自在に嵌合させてなるインクジェット記録装置におけ
    るインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記接続用多孔質体の縮径部の外端に
    は、インクの供給針を係合可能とした先細盲孔を凹設し
    てなる請求項1記載のインクジェット記録装置における
    インクタンク。
  3. 【請求項3】 インクジェット記録装置におけるインク
    タンクのインク供給部に係合可能としたインク供給装置
    であって、インク供給部の透孔に昇降自在に配設した接
    続用多孔質体に係合しうる供給針を具備したインクジェ
    ット記録装置におけるインク供給装置。
  4. 【請求項4】 前記供給針が、前記接続用多孔質体を押
    し上げ、前記インクタンクに内装したフォームを圧縮変
    形させうるように構成された請求項3記載のインクジェ
    ット記録装置におけるインク供給装置。
  5. 【請求項5】 インクジェット記録装置におけるインク
    タンクのインク供給部に係合可能としたインク供給装置
    であって、インク供給部の透孔に昇降自在に配設した接
    続用多孔質体に係合しうる接続筒を、前記供給針よりも
    高さを大とし、供給針を密封状とするように当該供給針
    の外周に配備してなるインクジェット記録装置における
    インク供給装置。
  6. 【請求項6】 前記接続筒が、前記接続用多孔質体を押
    し上げ、フォームを圧縮変形させうるように構成された
    請求項5記載のインクジェット記録装置におけるインク
    供給装置。
  7. 【請求項7】 前記インク供給部に外向き筒部を突設し
    た請求項1記載のインクジェット記録装置におけるイン
    クタンク。
  8. 【請求項8】 前記インク供給部に突設した外向き筒部
    に嵌合しうる周壁を設けた請求項3記載のインクジェッ
    ト記録装置におけるインク供給装置。
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