JPH09239899A - 木質化粧板の製造方法 - Google Patents
木質化粧板の製造方法Info
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- JPH09239899A JPH09239899A JP8048527A JP4852796A JPH09239899A JP H09239899 A JPH09239899 A JP H09239899A JP 8048527 A JP8048527 A JP 8048527A JP 4852796 A JP4852796 A JP 4852796A JP H09239899 A JPH09239899 A JP H09239899A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 合板と表面化粧単板との間に単板ひび割れ防
止用の薄葉紙を介在させてなる化粧合板の製造におい
て、まず合板に接着剤を塗布して薄葉紙を載せ、次に該
薄葉紙を載せた合板の上にロール式スプレッダーで接着
剤を塗布して化粧単板を載せ、薄葉紙と表面化粧単板を
同時にホットプレスで熱圧する。薄葉紙がロールに巻き
込まれるのを防ぐ手段を提供する。 【解決手段】 薄葉紙の表面に接着剤を塗布する前に、
ロール式スプレッダーでロールを洗浄しながら、薄葉紙
の表面に水を塗布する。 【効果】 水が一種の剥離効果を奏するため、薄葉紙が
ロールに巻き込まれない。
止用の薄葉紙を介在させてなる化粧合板の製造におい
て、まず合板に接着剤を塗布して薄葉紙を載せ、次に該
薄葉紙を載せた合板の上にロール式スプレッダーで接着
剤を塗布して化粧単板を載せ、薄葉紙と表面化粧単板を
同時にホットプレスで熱圧する。薄葉紙がロールに巻き
込まれるのを防ぐ手段を提供する。 【解決手段】 薄葉紙の表面に接着剤を塗布する前に、
ロール式スプレッダーでロールを洗浄しながら、薄葉紙
の表面に水を塗布する。 【効果】 水が一種の剥離効果を奏するため、薄葉紙が
ロールに巻き込まれない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具、住宅機器、
建築内装材等に使用する化粧板に関する発明である。
建築内装材等に使用する化粧板に関する発明である。
【０００２】
【従来の技術】家具、住宅機器、建築内装材等には合
板、繊維板等の木質板を基材とした化粧板が大量に使用
されている。化粧板は、通常合板、繊維板等の木質板を
基材とし、その表面に木質化粧単板（以下、単に化粧単
板と言う。）、塩ビ等のフィルムに木目を印刷したシー
ト、あるいはメラミン化粧板等が貼られている。中でも
表面に天然銘木の化粧単板を貼ったものが市場で最高級
品との評価を得ている。そして、天然銘木の化粧単板
は、高価なものなので、特に傷がつきやすい部分以外
は、通常厚みが０．３ｍｍ以下の薄いものが使用され
る。
板、繊維板等の木質板を基材とした化粧板が大量に使用
されている。化粧板は、通常合板、繊維板等の木質板を
基材とし、その表面に木質化粧単板（以下、単に化粧単
板と言う。）、塩ビ等のフィルムに木目を印刷したシー
ト、あるいはメラミン化粧板等が貼られている。中でも
表面に天然銘木の化粧単板を貼ったものが市場で最高級
品との評価を得ている。そして、天然銘木の化粧単板
は、高価なものなので、特に傷がつきやすい部分以外
は、通常厚みが０．３ｍｍ以下の薄いものが使用され
る。
【０００３】ところが薄い化粧単板を合板等の木質板に
貼ると、木質板の吸放湿の繰り返しにより化粧単板表面
に小さなひび割れが発生し、商品価値を低下させてしま
うことが知られている。このひび割れを防止する方法と
して、木質板の表面にまず繊維方向が表面化粧単板の繊
維方向と直交する単板を貼り、その上に表面化粧単板を
貼る方法や、図２に示すように、木質板と表面化粧単板
との間に薄葉紙を介在させる方法が知られている。薄葉
紙を介在させる方法は、まず、木質板表面に接着剤を塗
布してその上に薄葉紙を載せ、ホットプレスで熱圧して
貼りつける。
貼ると、木質板の吸放湿の繰り返しにより化粧単板表面
に小さなひび割れが発生し、商品価値を低下させてしま
うことが知られている。このひび割れを防止する方法と
して、木質板の表面にまず繊維方向が表面化粧単板の繊
維方向と直交する単板を貼り、その上に表面化粧単板を
貼る方法や、図２に示すように、木質板と表面化粧単板
との間に薄葉紙を介在させる方法が知られている。薄葉
紙を介在させる方法は、まず、木質板表面に接着剤を塗
布してその上に薄葉紙を載せ、ホットプレスで熱圧して
貼りつける。
【０００４】次に、薄葉紙を貼った木質板に接着剤を塗
布し、前記薄葉紙と同様の方法で表面化粧単板を貼る。
この方法だとホットプレスの工程を２回繰り返さなけれ
ばならない。ホットプレスの工程を１回で済ませようと
すれば、当然、次のような方法が考えられる。
布し、前記薄葉紙と同様の方法で表面化粧単板を貼る。
この方法だとホットプレスの工程を２回繰り返さなけれ
ばならない。ホットプレスの工程を１回で済ませようと
すれば、当然、次のような方法が考えられる。
【０００５】つまり、まず木質板表面にロール式スプレ
ッダーで接着剤を塗布してその上に薄葉紙を載せる。次
に、薄葉紙を載せた状態で表面を押えロールで押さえ
て、薄葉紙の皺を延ばしながら薄葉紙を合板の上に仮接
着する。続いて、もう一度ロール式スプレッダーで薄葉
紙の表面に接着剤を塗布し、その上に表面化粧単板を載
せ、ホットプレスで薄葉紙と表面化粧単板を同時に熱圧
して貼りつける。
ッダーで接着剤を塗布してその上に薄葉紙を載せる。次
に、薄葉紙を載せた状態で表面を押えロールで押さえ
て、薄葉紙の皺を延ばしながら薄葉紙を合板の上に仮接
着する。続いて、もう一度ロール式スプレッダーで薄葉
紙の表面に接着剤を塗布し、その上に表面化粧単板を載
せ、ホットプレスで薄葉紙と表面化粧単板を同時に熱圧
して貼りつける。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記方法によ
る仮接着の作業を繰り返していると、薄葉紙から染み出
した微量の接着剤が押えロールに付着、蓄積され、その
蓄積された接着剤により薄葉紙が押さえロールに巻き込
まれてしまう。また、たまたま、通常のものよりも特に
薄い木質板をロールに通した場合など、薄葉紙がロール
により十分に押さえられないため、仮接着が十分に行わ
れず、その結果薄葉紙が次の工程、すなわち薄葉紙の表
面に接着剤を塗布する工程で、ロール式スプレッダーの
ロールに巻き込まれてしまう。
る仮接着の作業を繰り返していると、薄葉紙から染み出
した微量の接着剤が押えロールに付着、蓄積され、その
蓄積された接着剤により薄葉紙が押さえロールに巻き込
まれてしまう。また、たまたま、通常のものよりも特に
薄い木質板をロールに通した場合など、薄葉紙がロール
により十分に押さえられないため、仮接着が十分に行わ
れず、その結果薄葉紙が次の工程、すなわち薄葉紙の表
面に接着剤を塗布する工程で、ロール式スプレッダーの
ロールに巻き込まれてしまう。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記問題
点を解決するために種々の方法を試みた結果、以下の方
法により解決した。すなわち、まず、木質板表面に接着
剤を塗布してその上に薄葉紙を載せる。この工程までは
上記に記載した従来技術による方法と同じである。
点を解決するために種々の方法を試みた結果、以下の方
法により解決した。すなわち、まず、木質板表面に接着
剤を塗布してその上に薄葉紙を載せる。この工程までは
上記に記載した従来技術による方法と同じである。
【０００８】次に、薄葉紙の表面に接着剤を塗布する前
に、薄葉紙の表面にロール式スプレッダー（又はロール
コーター）により水を塗布する。このロール式スプレッ
ダー（又はロールコーター）によって、薄葉紙の表面に
水を塗布するとともに薄葉紙を木質板に仮接着するので
ある。従って、該スプレッダーの塗布ロールに、水の塗
布と押えロールの両方の役割を持たせるのである。そし
て、塗布された水が薄葉紙内部に吸収されたり薄葉紙表
面から蒸散しないうちに、従来方法と同様に薄葉紙の表
面に接着剤を塗布し、表面化粧単板を載せて、ホットプ
レスにて薄葉紙と表面化粧単板を同時に熱圧して、木質
板に接着する。
に、薄葉紙の表面にロール式スプレッダー（又はロール
コーター）により水を塗布する。このロール式スプレッ
ダー（又はロールコーター）によって、薄葉紙の表面に
水を塗布するとともに薄葉紙を木質板に仮接着するので
ある。従って、該スプレッダーの塗布ロールに、水の塗
布と押えロールの両方の役割を持たせるのである。そし
て、塗布された水が薄葉紙内部に吸収されたり薄葉紙表
面から蒸散しないうちに、従来方法と同様に薄葉紙の表
面に接着剤を塗布し、表面化粧単板を載せて、ホットプ
レスにて薄葉紙と表面化粧単板を同時に熱圧して、木質
板に接着する。
【０００９】薄葉紙表面に水を塗布する押えロール及び
薄葉紙の上に接着剤を塗布するロールの構造は、それぞ
れ図１の右図及び左図のような構造とする。図中、Ｒ１
及びＲ２は塗布ロール、Ｄ１及びＤ２はドクターロール
であり、公知のロール式スプレッダー又はロールコータ
ーと同じ構造である。Ｗは水で、ドクターロールＤ１と
塗布ロールＲ１の間に常時蓄えられている。塗布ロール
Ｒ１とドクターロールＤ１との間には微小な隙間が設け
られており、該隙間によって、ロールＲ１の表面に常時
水Ｗの薄膜が形成されており、薄葉紙Ｐを載せた木質板
Ｂが該ロールの下を通過する際に、薄葉紙Ｐの表面に水
を塗布するのである。
薄葉紙の上に接着剤を塗布するロールの構造は、それぞ
れ図１の右図及び左図のような構造とする。図中、Ｒ１
及びＲ２は塗布ロール、Ｄ１及びＤ２はドクターロール
であり、公知のロール式スプレッダー又はロールコータ
ーと同じ構造である。Ｗは水で、ドクターロールＤ１と
塗布ロールＲ１の間に常時蓄えられている。塗布ロール
Ｒ１とドクターロールＤ１との間には微小な隙間が設け
られており、該隙間によって、ロールＲ１の表面に常時
水Ｗの薄膜が形成されており、薄葉紙Ｐを載せた木質板
Ｂが該ロールの下を通過する際に、薄葉紙Ｐの表面に水
を塗布するのである。
【００１０】そして、ロールＲ１の表面はドクターロー
ルＤ１との間に蓄えられた水Ｗにより常時洗浄されてい
るので、たとえ薄葉紙Ｐから染み出した接着剤ｇが付着
してもそれがロール表面に蓄積されることもなく、また
ロールＲ１の表面には常時水の薄膜が形成されており、
その薄膜が薄葉紙Ｐの表面に染み出た接着剤ｇとの間に
介在し、一種の剥離効果を奏するため、ロールＲ１が薄
葉紙Ｐを巻き込むことはない。
ルＤ１との間に蓄えられた水Ｗにより常時洗浄されてい
るので、たとえ薄葉紙Ｐから染み出した接着剤ｇが付着
してもそれがロール表面に蓄積されることもなく、また
ロールＲ１の表面には常時水の薄膜が形成されており、
その薄膜が薄葉紙Ｐの表面に染み出た接着剤ｇとの間に
介在し、一種の剥離効果を奏するため、ロールＲ１が薄
葉紙Ｐを巻き込むことはない。
【００１１】ロールＲ１表面には形成された水の薄膜水
は、木質板がロールＲ１を通過するときに薄葉紙Ｐの表
面に移転される。そしてその水が、薄葉紙Ｐと次にその
薄葉紙Ｐの表面に塗布される接着剤Ｇとの間に介在し、
一種の剥離効果を奏するため、次の工程においても薄葉
紙ＰがロールＲ２に巻き付かない。
は、木質板がロールＲ１を通過するときに薄葉紙Ｐの表
面に移転される。そしてその水が、薄葉紙Ｐと次にその
薄葉紙Ｐの表面に塗布される接着剤Ｇとの間に介在し、
一種の剥離効果を奏するため、次の工程においても薄葉
紙ＰがロールＲ２に巻き付かない。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明において、使用する木質板
は、家具、住宅機器、建築内装材等に通常使用されてい
る南洋材の広葉樹合板あるいは針葉樹の合板或いは、パ
ーティクルボートに代表される木削片板、中質繊維板
（ＭＤＦ）に代表される木質繊維板等の木質板である。
そして使用される表面化粧単板も、家具、住宅機器、建
築内装材等の表面化粧に普通に使用されている木質の化
粧単板である。
は、家具、住宅機器、建築内装材等に通常使用されてい
る南洋材の広葉樹合板あるいは針葉樹の合板或いは、パ
ーティクルボートに代表される木削片板、中質繊維板
（ＭＤＦ）に代表される木質繊維板等の木質板である。
そして使用される表面化粧単板も、家具、住宅機器、建
築内装材等の表面化粧に普通に使用されている木質の化
粧単板である。
【００１３】接着剤もまた、木質材料どうし又は木質材
料と紙との接着に通常使用される尿素系、メラミン系、
酢酸ビニル系、ビニルウレタン系、ラテックス系等の接
着剤である。薄葉紙は、２５ｇ／ｍ2 〜３０ｇ／ｍ2 の
ものが適当である。これよりも坪量が少ないものだと表
面化粧単板のひび割れ防止の効果が小さいばかりでな
く、貼り付け作業に手間どり作業能率が落ちる。これよ
りも坪量が大きくなると、コストが高くなるばかりでな
く、接着剤が内部まで十分に浸透しないので、紙間剥離
を起こしやすい。
料と紙との接着に通常使用される尿素系、メラミン系、
酢酸ビニル系、ビニルウレタン系、ラテックス系等の接
着剤である。薄葉紙は、２５ｇ／ｍ2 〜３０ｇ／ｍ2 の
ものが適当である。これよりも坪量が少ないものだと表
面化粧単板のひび割れ防止の効果が小さいばかりでな
く、貼り付け作業に手間どり作業能率が落ちる。これよ
りも坪量が大きくなると、コストが高くなるばかりでな
く、接着剤が内部まで十分に浸透しないので、紙間剥離
を起こしやすい。
【００１４】なお、薄葉紙のパルプ繊維は、製造工程に
おいてパルプ繊維が抄造機中を流れる方向、即ち製品の
長手方向に配向しており、長手方向の方が幅方向よりも
約２倍の引っ張り強度がある。従って、薄葉紙は、その
製造工程における長手方向と表面化粧単板の繊維方向が
直交するように貼った方が、表面化粧単板のひび割れ防
止効果が大きい。
おいてパルプ繊維が抄造機中を流れる方向、即ち製品の
長手方向に配向しており、長手方向の方が幅方向よりも
約２倍の引っ張り強度がある。従って、薄葉紙は、その
製造工程における長手方向と表面化粧単板の繊維方向が
直交するように貼った方が、表面化粧単板のひび割れ防
止効果が大きい。
【００１５】その他接着剤の塗布量、ホットプレスの熱
圧条件等は、従来法に準じて行えばよい。即ち、接着剤
は、薄葉紙を貼るときは木質板におよそ７０ｇ／ｍ2 〜
８０ｇ／ｍ2 、表面化粧単板を貼るとき薄葉紙の表面に
およそ６５ｇ／ｍ2 〜７５ｇ／ｍ2 塗布する。ただしホ
ットプレスの熱圧条件は、プレス圧力、プレス温度等は
従来方法と同じでよいが、プレス時間は、薄葉紙と化粧
単板を同時に貼るのであるから、単独の場合よりも長め
に設定するのは当然である。
圧条件等は、従来法に準じて行えばよい。即ち、接着剤
は、薄葉紙を貼るときは木質板におよそ７０ｇ／ｍ2 〜
８０ｇ／ｍ2 、表面化粧単板を貼るとき薄葉紙の表面に
およそ６５ｇ／ｍ2 〜７５ｇ／ｍ2 塗布する。ただしホ
ットプレスの熱圧条件は、プレス圧力、プレス温度等は
従来方法と同じでよいが、プレス時間は、薄葉紙と化粧
単板を同時に貼るのであるから、単独の場合よりも長め
に設定するのは当然である。
【００１６】薄葉紙の上に塗布する水の塗布量は、必要
最小限でよい。多すぎると、水により接着剤が薄められ
接着力が低下したり、接着剤が表面化粧単板の表面に滲
み出す恐れがある。２５ｇ／ｍ2 の坪量の薄葉紙の場合
は、水の塗布又は散布の目安は、約３ｇ／ｍ2 である。
上記より坪量が大きい場合又は小さい場合は、大体坪量
に応じて適宜水の量を増減させて調整すればよい。
最小限でよい。多すぎると、水により接着剤が薄められ
接着力が低下したり、接着剤が表面化粧単板の表面に滲
み出す恐れがある。２５ｇ／ｍ2 の坪量の薄葉紙の場合
は、水の塗布又は散布の目安は、約３ｇ／ｍ2 である。
上記より坪量が大きい場合又は小さい場合は、大体坪量
に応じて適宜水の量を増減させて調整すればよい。
【００１７】ただし、薄葉紙の種類により吸水性にかな
りの差があるうえに、水が塗布又は散布されてから接着
剤が塗布されるまでの時間が長ければ、薄葉紙内部に吸
収される水の量も多くなり、その分だけ水による剥離効
果が低下する、従って、薄葉紙の表面に塗布すべき水の
量は、薄葉紙の吸収性、薄葉紙に接着剤を塗布するまで
の時間等を考慮し、適宜予備実験を行うことにより、最
小の必要量を決定することが望ましい。
りの差があるうえに、水が塗布又は散布されてから接着
剤が塗布されるまでの時間が長ければ、薄葉紙内部に吸
収される水の量も多くなり、その分だけ水による剥離効
果が低下する、従って、薄葉紙の表面に塗布すべき水の
量は、薄葉紙の吸収性、薄葉紙に接着剤を塗布するまで
の時間等を考慮し、適宜予備実験を行うことにより、最
小の必要量を決定することが望ましい。
【００１８】塗布すべき水の量は極めて少ない量である
から、ロールＲ１は、溝を刻設していない平滑面のロー
ルがよい。溝を刻設したロールでは塗布量を絞りにく
い。
から、ロールＲ１は、溝を刻設していない平滑面のロー
ルがよい。溝を刻設したロールでは塗布量を絞りにく
い。
【００１９】
【実施例】厚さ１２ｍｍの合板表面にロール式スプレッ
ダーで、変性スチレン−ブタジエンラテックス接着剤を
８０ｇ／ｍ2 塗布し、坪量の２５ｇ／ｍ2 の薄葉紙を載
せ、その表面を人手により軽く押さえてから、直ちに該
薄葉紙の表面に水３ｇ／ｍ2 を図１右図に示す押えロー
ルにより塗布した。前記水を塗布後２秒後に、該薄葉紙
の表面に薄葉紙の接着に用いたものと同じ接着剤をロー
ル式スプレッダーで７０ｇ／ｍ2 塗布し、厚み０．３ｍ
ｍの湿潤状態のなら単板を載せ、ホットプレスにより、
薄葉紙となら単板を同時に合板に貼り付けて化粧合板を
得た。該化粧合板における合板と薄葉紙との接着力及び
薄葉紙と化粧単板と接着力を、特殊合板のＪＡＳ浸せき
はくり試験法による２類浸せきはくり試験を行った結
果、すべて合格であった。また、連続して１０００枚の
合板を上記化粧合板製造工程に通したが、薄葉紙がロー
ル式スプレッダーのロールに巻き込まれたものは１枚も
なかった。
ダーで、変性スチレン−ブタジエンラテックス接着剤を
８０ｇ／ｍ2 塗布し、坪量の２５ｇ／ｍ2 の薄葉紙を載
せ、その表面を人手により軽く押さえてから、直ちに該
薄葉紙の表面に水３ｇ／ｍ2 を図１右図に示す押えロー
ルにより塗布した。前記水を塗布後２秒後に、該薄葉紙
の表面に薄葉紙の接着に用いたものと同じ接着剤をロー
ル式スプレッダーで７０ｇ／ｍ2 塗布し、厚み０．３ｍ
ｍの湿潤状態のなら単板を載せ、ホットプレスにより、
薄葉紙となら単板を同時に合板に貼り付けて化粧合板を
得た。該化粧合板における合板と薄葉紙との接着力及び
薄葉紙と化粧単板と接着力を、特殊合板のＪＡＳ浸せき
はくり試験法による２類浸せきはくり試験を行った結
果、すべて合格であった。また、連続して１０００枚の
合板を上記化粧合板製造工程に通したが、薄葉紙がロー
ル式スプレッダーのロールに巻き込まれたものは１枚も
なかった。
【００２０】
【発明の効果】薄葉紙の表面に塗布された水が一種の剥
離効果を奏するため、薄葉紙ＰがロールＲ２に巻き込ま
れない。また、水の塗布にロール式スプレッダー（又は
ロールコーター）を用いることにより、ロールＲ１が、
薄葉紙Ｐの表面に水を塗布する役割も果たすばかりでな
く、常時水により洗浄されているので、薄葉紙表面に染
み出た接着剤がロールＲ１の表面に蓄積されることもな
い。また、ロールＲ１の表面に形成される水の薄膜の剥
離効果により、薄葉紙ＰがロールＲ１に巻込まれるのを
防ぐことができる。
離効果を奏するため、薄葉紙ＰがロールＲ２に巻き込ま
れない。また、水の塗布にロール式スプレッダー（又は
ロールコーター）を用いることにより、ロールＲ１が、
薄葉紙Ｐの表面に水を塗布する役割も果たすばかりでな
く、常時水により洗浄されているので、薄葉紙表面に染
み出た接着剤がロールＲ１の表面に蓄積されることもな
い。また、ロールＲ１の表面に形成される水の薄膜の剥
離効果により、薄葉紙ＰがロールＲ１に巻込まれるのを
防ぐことができる。
【図 １】 スプレッダーロールの構造を示す断面図
【図 ２】 化粧板の断面を示す斜視図
Ｄ１ ドクターロール Ｄ２ ドクターロール Ｒ１ 塗布ロール Ｒ２ 塗布ロール Ｂ 木質板 Ｆ 木質化粧単板 Ｇ 接着剤 ｇ 接着剤 Ｐ 薄葉紙 Ｗ 水
Claims (2)
- 【請求項１】 １．木質板の表面に接着剤を塗布して薄
葉紙を載せる工程、 ２．表面に水の薄膜を形成した押さえロールで該薄葉紙
の表面に水を塗布しながら薄葉紙の皺を延ばして仮接着
する工程、３．さらにその上にロールで接着剤を塗布
し、木質化粧単板を載せる工程、４．ホットプレスで熱
圧して薄葉紙及び木質化粧単板を木質板に接着する工
程。上記４工程からなる木質化粧板の製造方法。 - 【請求項２】 押さえロールが、塗布ロールとドクター
ロールとからなり、かつ両ロール間に水が蓄えられ、両
ロールの回転とともに塗布ロールの表面が常に洗浄され
ているロール、である請求項１記載の木質板化粧板の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04852796A JP3486885B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 木質化粧板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04852796A JP3486885B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 木質化粧板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09239899A true JPH09239899A (ja) | 1997-09-16 |
| JP3486885B2 JP3486885B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=12805838
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04852796A Expired - Fee Related JP3486885B2 (ja) | 1996-03-06 | 1996-03-06 | 木質化粧板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3486885B2 (ja) |
Cited By (1)
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|---|---|---|---|---|
| JP2011080262A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Ibiken Kk | 板材、床材、天井材及び壁材 |
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-
1996
- 1996-03-06 JP JP04852796A patent/JP3486885B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3486885B2 (ja) | 2004-01-13 |
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