JPH09239715A - セグメント製造用型枠 - Google Patents

セグメント製造用型枠

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JPH09239715A
JPH09239715A JP5354896A JP5354896A JPH09239715A JP H09239715 A JPH09239715 A JP H09239715A JP 5354896 A JP5354896 A JP 5354896A JP 5354896 A JP5354896 A JP 5354896A JP H09239715 A JPH09239715 A JP H09239715A
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JP
Japan
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bottom plate
segment
positioning pin
bolt box
leg portion
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Application number
JP5354896A
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English (en)
Inventor
Shuichi Nishimura
修一 西村
Hiroki Someya
洋樹 染谷
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd, Ishikawajima Construction Materials Co Ltd filed Critical Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
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Publication of JPH09239715A publication Critical patent/JPH09239715A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周面側に非貫通型のエレクタ孔を有するセ
グメントを、容易に製造することができるセグメント製
造用型枠を提供する。 【解決手段】 挿入孔を有する底板4と、この底板4上
にコンクリート打設空間を形成するように立設された側
板2および端板とを備え、前記底板4に、この底板4上
にねじ筒14を着脱自在に保持する保持機構23が設け
られ、この保持機構23は、前記底板4に形成された挿
入孔20に出し入れ自在に挿入され、前記ねじ筒14に
着脱自在に取り付けられ、脚部26を備えた位置決めピ
ン24と、前記底板4の下面に設けられ、該位置決めピ
ン24の脚部26を係止して前記ねじ筒14を前記底板
4上に固定する保持体30とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相互に複数連結
することにより掘削孔の軸方向に筒状壁体を構成する円
弧版状コンクリートセグメントを製造するための型枠に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネルを構築する方法としては、掘削
孔の内面側にセグメント(おもにコンクリート製あるい
はスチール製)を組み立ててトンネル状壁体を構築す
る、いわゆるシールド工法が一般的である。このシール
ド工法に用いられるコンクリートセグメントとしては、
平面視長方形状で円弧版状のものが主流である。この円
弧版状コンクリートセグメント(以下、セグメントとい
う)の一例を図6に示す。
【0003】このセグメント51の中央には、内周にね
じが形成されたねじ筒54が埋設されてこのセグメント
をその厚さ方向に貫通するエレクタ孔52が形成されて
いる。このエレクタ孔52は、セグメント移送の際に、
セグメントの把持のためエレクタの移送用ボルトがねじ
込まれるものであると同時に、裏込め材の注入のために
も用いられるものである。このエレクタ孔52は、裏込
め材の注入が終了した後、止水のため閉止される。
【0004】上記のようなセグメントの製造は、以下の
ようにして行われている。外周面側を開口とした型枠を
用い、この型枠の中央にねじ筒54を載置し、上方より
このねじ筒を所定位置に保持して固定した後、この型枠
内にコンクリートを投入する。次いで、投入したコンク
リートを硬化させ、成形されたセグメントを脱型する。
【0005】ところで、近年、セグメントを複数接合し
てトンネル壁体を構成する際に同時に裏込めを行う工法
が用いられつつある。この工法によれば、トンネル状壁
体構築時に裏込め作業の大部分を行うため、トンネル状
壁体の構築後の裏込め材注入はわずかでよい。よってこ
の工法を採用した場合においては、トンネル状壁体を構
成するセグメントのうち、ごく一部を上記の裏込め材注
入が可能な貫通型のエレクタ孔を有するセグメントと
し、他部を図7に示すような、止水性が良好な非貫通型
のエレクタ孔12を有するセグメント(以下、非貫通型
セグメントという)11とすることが考えられる。
【0006】このような非貫通型セグメント11はエレ
クタ孔12がセグメントを貫通していないので止水性が
良好であるばかりでなく、エレクタ孔を閉止する作業が
不要であるという利点を有する。また、このセグメント
は、内面側からエレクタに把持される必要があるので、
このエレクタ孔12はセグメントの内周面側に設けられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の非貫通型のセグ
メントは外周面側に開口を持たないので、型枠を用いて
セグメントを成形する際に、ねじ筒を型枠側から上記型
枠内の所定位置に保持する必要がある。このため、ねじ
筒を型枠側から上記型枠内の所定位置に容易な操作で保
持する手段が要望されていた。
【0008】また、図8中符号Aで示すようなボルトボ
ックスを設けたセグメント61を成形する場合、型枠内
にボルトボックスの型となる部材を配する必要がある。
このボルトボックスの型となる部材を容易に型枠内に配
置する手段も、同時に要望されていた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、ねじ筒を型枠側から上記型枠内の所定位置に保持す
ることができるセグメント製造用型枠を提供することを
目的とする。また、ボルトボックスの型となる部材を容
易に型枠内に配置することができるセグメント製造用型
枠を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のセグメント製造用型枠は、挿入孔を有する
底板と、この底板上にコンクリート打設空間を形成する
ように立設された側板および端板とを備え、エレクタ孔
を形成するねじ筒が一体に設けられたセグメントを成形
するセグメント製造用型枠であって、前記底板に、この
底板上に前記ねじ筒を着脱自在に保持する保持機構が設
けられ、この保持機構は、前記底板に形成された挿入孔
に出し入れ自在に挿入され、前記ねじ筒に着脱自在に取
り付けられ、脚部を備えた位置決めピンと、前記底板の
下面に設けられ、該位置決めピンの脚部を係止して前記
ねじ筒を前記底板上に固定する保持体とから構成されて
いることを特徴とする。
【0011】また、本発明のセグメント製造用型枠は、
貫通孔を有する底板と、この底板上にコンクリート打設
空間を形成するように立設された側板および端板とを備
え、ボルトボックスが形成されたセグメントを成形する
セグメント製造用型枠であって、前記底板に、前記ボル
トボックスを形成するボルトボックス形成部材が着脱自
在に取り付けられ、このボルトボックス形成部材は、前
記底板上に配され、前記ボルトボックスとほぼ同形状と
された上部部材と、前記底板に形成された貫通孔に出し
入れ自在に挿入される脚部とから構成され、前記底板の
下面に、該脚部を係止して前記ボルトボックス形成部材
を前記底板に固定する保持体が設けられた構成としてよ
い。
【0012】また、前記脚部に、段部が形成され、前記
保持体は、前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺動し
て前記段部を係止する傾斜面を備えた構成としてよい。
また、前記脚部に、細径部が形成され、前記保持体は、
前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺動して前記細径
部を係止する先端部を備えた構成としてよい。また、前
記側板と端板のいずれか一方の外面側に、前記保持体と
連動し、この保持体を前記脚部の挿入方向と交差する方
向へ進退させる固定部材を設けた構成としてよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1ないし図4は本発明の
第1の実施の形態のセグメント製造用型枠を示すもので
ある。ここに例示される型枠1は、外周面を上方に向け
た円弧版状の底板4と、この底板4の両側に設けられた
円弧状の側板2と、これら側板の両端をつなぐ端板3
と、これらの部材を支持する基台5とから概略構成さ
れ、上記底板4、側板2、および端板3から形成される
コンクリート打設空間Sがセグメントの形状に即したも
のとされている。また、上記側板2は型枠の両側に配置
された2枚の側板2Aおよび2Bからなり、それぞれが
側方に移動自在に基台5に取り付けられている。
【0014】この底板4には、その中央に丸穴状の挿入
孔20が設けられている。また、底板4上には円錐台形
状の膨出段部21が突出形成され、この膨出段部21の
中央には上記挿入孔20と連通する丸穴状の開口部22
が設けられている。この膨出段部21上には、内周面に
ネジが形成された円筒状のねじ筒14が載置されてい
る。このねじ筒14は、スチール等の金属などで形成さ
れており、その内径が前記底板4の挿入孔20および膨
出段部21の開口部22の内径とほぼ等しくされてい
る。またこのねじ筒14は、その上部に円板状の天板1
3を有する。
【0015】このねじ筒14内には、図2に示すように
位置決めピン24がねじ込まれている。この位置決めピ
ン24は、スチール等の金属などで形成され、頭部25
と、この頭部25の下部に形成された脚部26とから構
成されている。上記位置決めピン24の頭部25は、前
記ねじ筒14と同型のネジが外周に形成されたものであ
る。また、脚部26は棒状とされ、長さ方向の中間位置
に縮径部27を有し、これによって縮径部27の下端に
段部27Aが形成されている。また脚部26の下端部2
8は下端に向かって漸次細径となる形状とされている。
上記位置決めピン24は、頭部25がねじ筒14に螺着
嵌合し、脚部26が底板4の挿入孔20に挿入され、脚
部26の段部27Aの一部が底板4の下面より下方に出
た状態でねじ筒14に固定されている。この位置決めピ
ン24の脚部26は底板4の下面に設けられた保持体3
0によって固定されている。
【0016】この保持体30は、位置決めピン24の脚
部26を係止するもので、その下面側に底板4に対して
傾斜した傾斜面31を有し、この傾斜面31によって先
端に向かって漸次薄くなるクサビ形状とされたものであ
る。また、保持体30の先端には前記位置決めピン24
の縮径部27を挟みこんで係止する係合溝32が形成さ
れている。この係合溝32は、保持体30の厚さ方向に
沿って形成され、その幅は前記位置決めピン24の縮径
部27より若干大きく形成されている。
【0017】この保持体30の矢印(ロ)側には、一端
が保持体30に固定された棒状の連結部材35が設けら
れている。この連結部材35の他端は一方の側板2Aに
貫通形成された挿通孔2Cに挿通して側板2Aの外面側
に達している。この連結部材35他端側には、嵌合穴3
3Aを有する係合部材33が設けられ、この係合部材3
3の嵌合穴33Aには、固定部材であるボルト状の固定
ネジ34の先端が挿入している。この固定ネジ34は、
側板2Aの外面側に設けられた固定ネジ支持部材43に
よって支持されており、回動させることによって矢印
(イ)−(ロ)方向に前進あるいは後退して保持体3
0、連結部材35、および係合部材33を進退させるよ
うになっている。
【0018】保持体30は、矢印(イ)方向に移動する
ことにより、その係合溝32内に位置決めピン24の縮
径部27を挟み、傾斜面31を位置決めピン24の段部
27Aに圧接させて位置決めピン24を係止する。この
ように保持体30の傾斜面31が位置決めピン24の段
部27Aを圧接することによって、段部27Aに下方へ
の力が加わり、位置決めピン24が下方に引き寄せら
れ、位置決めピン24に連結されたねじ筒14が底板4
上に強固に保持されるようになっている。また保持体3
0が矢印(ロ)方向に移動すると、位置決めピン24は
解放され、底板4から離脱できるようになる。この位置
決めピン24および保持体30は、ねじ筒14を底板4
に着脱自在に保持する保持機構23を構成している。
【0019】また底板4の下面には、位置決め板44が
設けられている。この位置決め板44は、位置決めピン
24の位置決めのためのものであり、位置決めピン24
の下端部28が案内される孔部44Aが形成されてい
る。また、側板2Aおよび2Bは、型枠の側方に移動可
能とされており、図2に示す閉状態から図3に示す開状
態まで矢印(イ)−(ロ)方向に移動可能に構成されて
いる。
【0020】上記のように構成された型枠1によってセ
グメントを成形する場合には、以下のようにする。まず
天板13を接合したねじ筒14に、位置決めピン24を
ねじ込み、この位置決めピン24が底板4の挿入孔20
に挿入されるように、このねじ筒14を底板4上の膨出
段部21上に載置する。この際、位置決めピン24の脚
部26の段部27Aが底板4の下面より下方に位置する
ようにする。
【0021】次いで、固定ネジ34を巻き締めて保持体
30を矢印(イ)方向へ移動させて、保持体30の係合
溝32を位置決めピン24の縮径部27に嵌合させ、か
つ保持体30の傾斜面31をこの縮径部27の段部27
Aに圧接させる。これによってこの段部27Aに下方へ
の力が加わり、位置決めピン24が下方に引き寄せら
れ、位置決めピン24が連結されたねじ筒14が、底板
4上の所定位置に強固に保持される。
【0022】続いて、型枠1内のコンクリート打設空間
Sにコンクリートを打設し、これを硬化させてセグメン
トを成形する。セグメント成形後、前記とは逆方向に固
定ネジ34を回動させて保持体30を矢印(ロ)方向に
移動させ、保持体30を位置決めピン24から離脱させ
る。続いて、側板2Aおよび2Bを、型枠の側方へ移動
させて開状態とする。
【0023】以上の操作の後、成形したセグメントを脱
型し、脱型したセグメントに取り付けられている位置決
めピン24を離脱方向に回転させてセグメントから分離
させる。このようにして図7に示すような非貫通型のエ
レクタ孔12を有するセグメント11を得る。
【0024】上記のような型枠1は、保持機構23を有
する構成としたので、容易な操作で型枠側からねじ筒1
4を型枠1の底板4上の所定位置に保持することができ
る。したがって、内周面側に非貫通型のエレクタ孔を設
けたセグメントを容易に製造することができる。また、
保持体30と連動する固定ネジ34を側板2の外面に設
けたので、上記ねじ筒14を保持する操作を型枠1の脇
から行うことができる。
【0025】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図5に示す第2の実施の形態の型枠において
は、以下に説明するように、セグメントにボルトボック
スを形成するための構造を有する。なお、以下の説明に
おいて、前述の第1の実施の形態との共通部分について
は同一符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図5に示すように、この実施の形態の型枠101におい
ては、底板4の端縁部近傍の所定位置に、この底板4を
貫通する貫通孔80が形成されている。この貫通孔80
は、成形するセグメントに形成するべきボルトボックス
に即した位置に設けられている。また、この貫通孔80
に近接して嵌合凹部91が形成されている。
【0026】この貫通孔80に上部部材83と、脚部8
6とから構成されたボルトボックス形成部材82が着脱
自在に装着されている。このボルトボックス形成部材8
2の上部部材83はセグメントに形成されるボルトボッ
クスに即した形状とされ、挿通孔形成ボルトを螺着する
ナット部材84が埋め込まれた構成とされている。
【0027】この上部部材83の下面に、脚部86が突
出形成されている。この脚部86は棒状のもので、その
長さ方向の中間部に縮径部88が形成され、これによっ
て縮径部88の下端に段部88Aが形成されている。こ
のボルトボックス形成部材82は、上部部材83の下面
が底板4上面に密着し、脚部86が底板4の貫通孔80
に挿入された状態に配置されている。ここで、脚部86
の縮径部88は底板4の下面より下方に出た状態とされ
ている。
【0028】また、底板4の下面には、薄板状の板部材
92が積層状態で取り付けられている。そしてこの板部
材92の下面に、保持体30が設けられてボルトボック
ス形成部材82の脚部86が保持され、これによってボ
ルトボックス形成部材82が底板4に固定されている。
【0029】また、上記ボルトボックス形成部材82の
上部部材83の下面には底板4の嵌合凹部91に嵌合す
る嵌合凸部90が設けられ、この嵌合凸部90が嵌合凹
部91に嵌め合わされて底板4上のボルトボックス形成
部材82の位置が正確に決められている。また、この型
枠101の側板2に、底板4に対して傾斜した孔部94
が設けられている。この孔部94はセグメントに接合ボ
ルト挿通孔を形成するための挿通孔形成ボルトを挿入す
るためのものである。
【0030】このような型枠101によってセグメント
を成形する場合には、まず、脚部86を底板4の貫通孔
80に挿入した状態でボルトボックス形成部材82を底
板4に装着する。次いで、固定ネジ34を巻き締めて保
持体30をその先端方向へ移動させ、保持体30の傾斜
面31をボルトボックス形成部材82の段部88Aに圧
接させて係止させ、ボルトボックス形成部材82を底板
4上に保持する。
【0031】次いで、シース管96を型枠101内に配
設して、側板2の孔部94からこのシース管に挿通させ
て挿通孔形成ボルトを挿入し、このボルトをボルトボッ
クス形成部材82のナット部材84に螺着する。これに
よって挿通孔形成ボルトを、その一部が孔部94から出
た状態でボルトボックス形成部材82に固定する。以上
の操作の後、型枠内にコンクリートを打設して、これを
硬化させ、シース管96を残して孔部94から挿入孔形
成ボルトを抜出した後、成形したセグメントを脱型し、
ボルトボックスが形成されたセグメントを得る。
【0032】上記のような型枠101においては、容易
な操作で、型枠内の所定位置にボルトボックス形成部材
82を固定することができ、したがって容易にボルトボ
ックスが形成されたセグメントを製造することができ
る。
【0033】また、このボルトボックス形成部材82は
着脱自在とされているので、ボルトボックス形成位置の
異なる複数のセグメントのボルトボックス形成位置を網
羅した複数の貫通孔80を底板4に設けることで、ボル
トボックス形成部材82の取付位置を、成形するセグメ
ントに合わせて変えることができる。したがって、ボル
トボックス形成位置が異なる複数種のセグメントを同一
の型枠で成形することができる。なお、上記各実施の形
態では固定ネジを側板の外面側に設けたが、これに限ら
ず、端板の外面側に設けてもよい。
【0034】また、位置決めピンおよびこれを保持する
保持体の構造として図9ないし図11に示すものを採用
してもよい。図9および図10に示す型枠121では、
ねじ筒14に螺着された位置決めピン114の脚部11
6は、底板4の挿入孔20に挿入されており、この脚部
116は、その長さ方向中間部に細径部117を有す
る。また底板4の下面には保持部材111および113
が取り付けられている。この保持部材111には、位置
決めピン114の細径部117に対向した位置に保持凹
部112が形成されており、この保持凹部112と、位
置決めピン114の細径部117との隙間に、保持体1
20の、先端に向けて徐々に細径とされた先端部120
Aが案内されて嵌合している。
【0035】この保持体120は、先端部120Aが上
記隙間に嵌合することによって位置決めピン114が底
板4に固定されている。この保持体120は、上記第1
および第2の実施の形態で示したものと同様の構造の係
合部材および固定ネジ(図示略)と連結され、固定ネジ
と連動して矢印(ハ)−(ニ)方向に前進あるいは後退
するようになっている。保持体120は進退することに
よって位置決めピン114を係止あるいは離脱し、これ
によってねじ筒14を底板4上に着脱自在に固定できる
ようになっている。
【0036】また、図11に示す型枠131では、保持
体130が位置決めピン124の細径部127に即した
形状とされた先端部130Aを有し、この先端部130
Aが位置決めピン124の細径部127に嵌合して位置
決めピン124を係止している。この保持体130は、
第1および第2の実施の形態で示したものと同様の構造
の係合部材および固定ネジ(図示略)と連結され、固定
ネジと連動して位置決めピン124を係止あるいは離脱
し、これによってねじ筒14を底板4上に着脱自在に固
定できるようになっている。なお、この先端部130A
の形状は、細径部127に嵌合して位置決めピン124
を係止することができれば任意の形状としてよいが、嵌
合し易さの観点から半球状とするのが望ましい。また、
上記各実施の形態では固定部材としてボルト状の固定ネ
ジを用いたが、これに限らず、保持体を進退させて位置
決めピンを固定できる構造のものであれば固定部材とし
て採用できる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセグメン
ト製造用型枠は、ねじ筒を底板上に保持する保持機構を
有する構成としたので、容易な操作で型枠側からねじ筒
を型枠の底板上の所定位置に保持することができる。し
たがって、内周面側に非貫通型のエレクタ孔を設けたセ
グメントを容易に製造することができる。また、型枠の
底板に貫通孔を設け、底板にボルトボックス形成部材を
着脱自在に取り付ける構成とすることによって、容易な
操作で、型枠内の所定位置にボルトボックス形成部材を
設けることができ、ボルトボックスが形成されたセグメ
ントを容易に製造することができる。
【0038】また、前記脚部に段部を形成し、前記保持
体を、前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺動して前
記段部を係止する傾斜面を備えたものとすることによっ
て、より容易な操作でねじ筒を底板上に保持することが
できる。また、前記脚部に細径部を形成し、前記保持体
を、前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺動して前記
細径部を係止する先端部を備えたものとすることによっ
ても、より容易な操作でねじ筒を底板上に保持すること
ができる。
【0039】また、保持体と連動する固定部材を側板と
端板のいずれか一方の外面に設けることによって、上記
ねじ筒を保持する操作を型枠の脇から行うことができ、
セグメントの製造をより容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のセグメント製造用型枠を
示す斜視図である。
【図2】図1に示すセグメント製造用型枠を示す断面図
である。
【図3】図1に示すセグメント製造用型枠を示す断面図
である。
【図4】図1に示すセグメント製造用型枠の要部を示す
斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のセグメント製造用
型枠を示す要部断面図である。
【図6】貫通型のエレクタ孔を有するセグメントの例を
示す断面図である。
【図7】非貫通型のエレクタ孔を有するセグメントの例
を示す断面図である。
【図8】ボルトボックスを有するセグメントの例を示す
断面図である。
【図9】本発明のセグメント製造用型枠の変形例を示す
要部断面図である。
【図10】本発明のセグメント製造用型枠の別の変形例
を示す要部側断面図である。
【図11】図10に示すセグメント製造用型枠を示す要
部正断面図である。
【符号の説明】
1、101・・・セグメント製造用型枠 2・・・側板 3・・・端板 4・・・底板 12・・・エレクタ孔 14・・・ねじ筒 20・・・挿入孔 23・・・保持機構 24、114、124・・・位置決めピン 26、86、116、126・・・脚部 27A、88A・・・段部 30、120、130・・・保持体 31・・・傾斜面 34・・・固定ネジ 80・・・貫通孔 82・・・ボルトボックス形成部材 83・・・上部部材 117、127・・・細径部 120A、130A・・・先端部 S・・・コンクリート打設空間 A・・・ボルトボックス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入孔を有する底板と、この底板上にコ
    ンクリート打設空間を形成するように立設された側板お
    よび端板とを備え、エレクタ孔を形成するねじ筒が一体
    に設けられたセグメントを成形するセグメント製造用型
    枠であって、 前記底板に、この底板上に前記ねじ筒を着脱自在に保持
    する保持機構が設けられ、 この保持機構は、前記底板に形成された挿入孔に出し入
    れ自在に挿入され、前記ねじ筒に着脱自在に取り付けら
    れ、脚部を備えた位置決めピンと、 前記底板の下面に設けられ、該位置決めピンの脚部を係
    止して前記ねじ筒を前記底板上に固定する保持体とから
    構成されていることを特徴とするセグメント製造用型
    枠。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有する底板と、この底板上にコ
    ンクリート打設空間を形成するように立設された側板お
    よび端板とを備え、ボルトボックスが形成されたセグメ
    ントを成形するセグメント製造用型枠であって、 前記底板に、前記ボルトボックスを形成するボルトボッ
    クス形成部材が着脱自在に取り付けられ、 このボルトボックス形成部材は、前記底板上に配され、
    前記ボルトボックスとほぼ同形状とされた上部部材と、 前記底板に形成された貫通孔に出し入れ自在に挿入され
    る脚部とから構成され、 前記底板の下面に、該脚部を係止して前記ボルトボック
    ス形成部材を前記底板に固定する保持体が設けられてい
    ることを特徴とするセグメント製造用型枠。
  3. 【請求項3】 前記脚部に、段部が形成され、 前記保持体は、前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺
    動して前記段部を係止する傾斜面を備えていることを特
    徴とする請求項1または2記載のセグメント製造用型
    枠。
  4. 【請求項4】 前記脚部に、細径部が形成され、 前記保持体は、前記脚部の挿入方向と交差する方向へ摺
    動して前記細径部を係止する先端部を備えていることを
    特徴とする請求項1または2記載のセグメント製造用型
    枠。
  5. 【請求項5】 前記側板と端板のいずれか一方の外面側
    に、前記保持体と連動し、この保持体を前記脚部の挿入
    方向と交差する方向へ進退させる固定部材が設けられて
    いることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記
    載のセグメント製造用型枠。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349517A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Miura Co Ltd 固定具
JP2009083367A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Sato Kogyosho:Kk コンクリート型枠への継手金物取付構造
JP2010115905A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Sato Kogyosho:Kk 埋込栓の固定装置
JP2010115906A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Sato Kogyosho:Kk 埋込部材の固定装置

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