JPH09239683A - 工業用ロボット - Google Patents

工業用ロボット

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Publication number
JPH09239683A
JPH09239683A JP4637496A JP4637496A JPH09239683A JP H09239683 A JPH09239683 A JP H09239683A JP 4637496 A JP4637496 A JP 4637496A JP 4637496 A JP4637496 A JP 4637496A JP H09239683 A JPH09239683 A JP H09239683A
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JP
Japan
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sensor
door
link
arm
industrial robot
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JP4637496A
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Inventor
Hiroshi Suzuki
宏 鈴木
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はワークのドアを検出するセンサ部が
汚れることを防止することを課題とする。 【解決手段】 工業用ロボット1は、基台2上の旋回ベ
ース3に第1アーム4が起立し、第1アーム4の上端に
は水平方向に延在する第2アーム5を有する。第2アー
ム5先端の手首部6には、ドアに係合するドア係合ユニ
ット7と、ドア係合位置を検出するためのセンサ部8と
が装着されている。このドア係合ユニット7は、係合ロ
ッド9を有し、内部には係合ロッド9を回動させるモー
タが組み込まれている。平行リンク機構10は、センサ
部8をセンサ面が下方を向いた状態に支持している。そ
のため、センサ部8は、ドア位置検出時は第2アーム5
の先端の検出位置にあり、位置検出後は平行リンク機構
10の回動動作によりセンサ面を下方に向けたまま後方
の退避位置に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工業用ロボットに係
り、特にワークの係合位置を検出するセンサ部を保護す
るよう構成した工業用ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車用ボデー(ワーク)を塗装
する塗装ラインにおいては、自動車用ボデーにドアが開
閉自在に取付けられたまま搬送され、自動車用ボデー及
びドアの塗装作業が行われる。このような自動車の組立
ラインでは、塗装工程の終了後ドアを閉位置に係止する
ロック機構及びドアの窓ガラスがドアの内部に組付けら
れるようになっているので、塗装前はこれらの部品がま
だ組付けられていない。
【0003】そして、塗装ラインでは自動車用ボデー内
部及びドア内側を塗装する前にロックされていないドア
を開くための工業ロボットが設けられている。この種の
工業用ロボットとしては、ドアのガラス収納溝(係合
部)をセンサで検知してハンドに設けられたロッド(係
合部材)をガラス収納溝に嵌入させ、ドアを開方向に回
動させる型式のロボットがある。
【0004】また、上記工業用ロボットでは、例えば特
開平6−190773号公報にみられるようにアームの
先端部に光センサが取り付けられている。この光センサ
は、ドアのガラス収納溝周辺に向けて検出光を発光する
発光部と、ドアのガラス収納溝周辺で反射した検出光を
受光する受光部とを有する。従って、光センサがドアの
ガラス収納溝上方を通過した際に得られる反射光の受光
パターン、すなわち受光部から出力された信号(出力波
形の変化)に基づいてガラス収納溝の位置を検出する
と、ロッドがガラス収納溝内に挿入されるようになって
いる。そして、工業用ロボットのアームが水平方向に移
動して上記のようにロッドが係合したドアを開く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように工業用ロボットを使用してドアを開ける場合、光
センサがガラス収納溝上方に位置しドアの窓に挿入され
た状態に保持されているため、自動車用ボデー内部及び
ドア内側を塗装する際に光センサに塗料が付着すること
があった。ところが、光センサの透明なセンサ面に塗料
が付着してしまうと、光が通過できなくなってガラス収
納溝の位置検出が行えなくなる。
【0006】そのため、光センサを回動可能なブラケッ
トにより支持し、ガラス収納溝が検出された後、ブラケ
ットが後方に回動されてセンサをドアから離間させるこ
とが考えられている。上記のように光センサのセンサ面
は、ガラス収納溝の位置検出を行う際はガラス収納溝に
対向するように下方に位置するが、光センサを支持する
ブラケットを後方に回動させてセンサをドアから離間さ
せたときは上方を向いてしまう。ところが、塗装作業を
行うブースでは、空気中に塗料ミストが浮遊しているの
で、これを回収するため空気が天井から床に向けて送風
されている。そして、空気中の塗料ミストは、天井から
の空気流により床下に回収される。
【0007】従って、光センサのセンサ面が上に向けた
状態に回動されると、光センサのセンサ面に天井からの
空気流により下方に流れる塗料ミストの一部が付着する
ことになる。そのため、光センサをドアから離間させる
ように後方に回動させても光センサのセンサ面が徐々に
汚れてしまい、光がセンサ面を通過できなくなってガラ
ス収納溝の位置検出が行えなくなるといった問題が生ず
る。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解決した工業
用ロボットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、ワークに装着されたドアの係合位置を検出す
るセンサ部と、一端が該センサ部を支持し他端がアーム
先端に支持されたリンクと、位置検出後該センサ部がア
ーム先端から離間する方向に移動するように該リンクを
変位させる駆動部とを有する工業用ロボットにおいて、
前記リンクが変位したときでも前記センサ部のセンサ面
を下方に向けた状態に保つ手段を設けたことを特徴とす
るものである。
【0010】従って、請求項1の発明によれば、リンク
が変位したときでもセンサ部のセンサ面を下方に向けた
状態に保つことができるので、センサ面が汚れることを
防止できる。また、請求項2の発明は、前記センサ面を
下方に向けた状態に保つ手段は、前記リンクと平行に補
助リンクを沿わせて平行リンクとしたことを特徴とする
ものである。
【0011】従って、請求項2の発明によれば、センサ
部を平行リンクにより支持してセンサ面を下方に向けた
状態に保ちながらセンサ部を移動させることができ、セ
ンサ面が汚れることを防止できると共に、機械的強度を
高めてセンサ部を安定的に保持することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例を説明する。図1は本発明の工業用ロボットの斜視図
である。工業用ロボット1は、例えば自動車用ボデー
(ワーク)を塗装する塗装ブースの入口で自動車用ボデ
ーに取り付けたドアを開く作業を行うように動作制御さ
れる。この工業用ロボット1は、基台2上の旋回ベース
3に第1アーム4が起立し、第1アーム4の上端には水
平方向に延在する第2アーム5を有する多関節型のロボ
ットである。
【0013】また、第2アーム5先端の手首部6には、
ドアに係合するドア係合ユニット7と、ドア係合位置を
検出するためのセンサ部8とが装着されている。このド
ア係合ユニット7は、軸7aと直交する方向に延在する
係合ロッド(係合部材)9を有する。係合ロッド9は、
後述するように通常は水平方向に向いており、ドア係合
動作時に垂下方向に回動するように駆動される。
【0014】また、センサ部8は、後述するように平行
リンク機構10により回動可能に支持されており、位置
検出時は第2アーム5の先端の検出位置にあり、位置検
出後は平行リンク機構10の回動動作により後方に移動
する。図2に示すように、自動車用ボデー11が塗装ブ
ースの入口に搬送されたとき、自動車用ボデー11のド
ア12は閉じられている。このときドア12の窓には、
まだガラスが装着されてなく、且つドアロック機構も装
着されていない。
【0015】図3はセンサ部8により係合位置が検出さ
れた後係合ロッド9がドア12に係合された状態を示す
図である。工業用ロボット1は、自動車用ボデー11が
塗装ブースの入口に搬送されると、第1アーム4及び第
2アーム5を前方に移動させて手首部6に装着されたド
ア係合ユニット7及びセンサ部8を自動車用ボデー11
のドア12の窓に挿入させる。そして、センサ部8によ
りドア12のガラス収納溝13が検出されると、水平方
向に延在する向きの係合ロッド9が垂下方向に延在する
ように回動されてガラス収納溝13内に挿入される。
【0016】このように、係合ロッド9がドア12のガ
ラス収納溝13に係合されると、センサ部8を後方に回
動させた後、第1アーム4及び第2アーム5が水平方向
に旋回されてドア12をA方向に開く。その後、自動車
用ボデー11は、塗装用ロボット(図示せず)により自
動車用ボデー11内部及びドア12の内側が塗装され
る。
【0017】ここで、センサ部8及びドア係合ユニット
7、平行リンク機構10の構成について説明する。図4
はドア係合ユニット7、センサ部8、平行リンク機構1
0の平面図、図5はセンサ部8、平行リンク機構10の
側面図である。
【0018】ドア係合ユニット7のハウジング14の上
面には、工業用ロボット1の手首部6が連結される連結
部15が設けられている。そして、ハウジング14の内
部には、係合ロッド9を支持する軸7aを駆動するロッ
ド駆動用モータ16(破線で示す)と、平行リンク機構
10に連結された軸17を駆動する駆動部としての平行
リンク駆動用モータ18(破線で示す)とが収納されて
いる。尚、工業用ロボット1がシンナ等の可燃性雰囲気
とされた塗装ブースで使用されるため、ハウジング14
は防爆構造になっている。
【0019】また、平行リンク駆動用モータ18の代わ
りにエア駆動式のロータリアクチュエータを用いて軸1
7を駆動する構成とすることもある。その場合、エア駆
動式のロータリアクチュエータが使用されることにより
電気的なスパークの心配がないので、ハウジング14を
防爆構造とする必要はない。
【0020】平行リンク機構10は、ハウジング14の
左側面に取り付けられており、一端が軸17に連結され
た第1のリンク19と、一端がハウジング14に固定さ
れた固定板20に植設された軸21に連結された第2の
リンク22と、両リンク19,22の両端を平行状態に
支持する支持部材とからなり、これらが平行四辺形を形
成するように構成されている。
【0021】また、平行リンク機構10は、第1のリン
ク19の他端はセンサ部8の背面に取り付けられた第1
のブラケット23に保持された軸24に連結され、第2
のリンク22の他端はセンサ部8の背面に取り付けられ
た第2のブラケット25に保持された軸26に連結され
ている。そして、一対のリンク19,22の支点となる
各軸17,21,24,26は、リンク19と22とが
互いに平行状態のままセンサ部8を前後方向に回動させ
るように固定板20,ブラケット23,25等の支持部
材によって位置決めされている。
【0022】このように構成された平行リンク機構10
に支持されたセンサ部8は、後述するようにリンク1
9,22の回動位置に拘わらず、センサ面35を下方に
向けた状態まま移動される。さらに、各軸21,24,
26は、軸受27〜29を介して軸承されているため、
リンク19,22の揺動動作がスムーズに行える。
【0023】また、本実施例においては、モータ18に
駆動される駆動軸としての軸17に連結された第1のリ
ンク19はセンサ部8を回動させる主リンクとして機能
し、第1のリンク19と平行に沿うように取り付けられ
た第2のリンク22は第1のリンク19が回動してもセ
ンサ部8の姿勢を垂直状態に保つ補助リンクとして機能
する。すなわち、平行リンク機構10は、リンク19が
回動してもセンサ部8をセンサ面35が下方を向く状態
に保つ手段として機能するものである。
【0024】センサ部8は、平行リンク機構10を構成
する2本のリンク19,22により保持されるため、従
来のように1本のリンクで支持されるよりも支持機構の
機械的強度が向上しており、安定的にセンシングするこ
とが可能である。また、第1のリンク19の一端には、
センサ部8の重量とバランスさせるためのバランス機構
30が設けられている。このバランス機構30は、セン
サ部8と180°逆方向に延在するアーム31と、アー
ム30の先端に固定された重り32とよりなる。重り3
2の重量は、第1のリンク19とアーム31との全長の
比とセンサ部8の重量とから決められており、軸17を
中心としてセンサ部8と重り32とが釣り合う。
【0025】そのため、平行リンク駆動用モータ18
は、比較的小さな駆動力でリンク19,22及びセンサ
部8を駆動することができ、係合ロッド9がドア12の
ガラス収納溝13に係合された後、センサ部8を速やか
に後方へ移動させることができる。
【0026】センサ部8は、ハウジング33の内部に発
光部と受光部とを有する光センサ34が取り付けられて
いる。光センサ34は垂直状態に保持されており、下面
側がセンサ面35となっている。そのため、光センサ3
4から出射された光は、センサ面35から垂下方向に照
射される。
【0027】また、ハウジング33の下面には、光セン
サ34からの検出光が通過するための開口33aが設け
られている。ハウジング33の開口33aはセンサ面3
5の下方に位置するように形成され、光センサ34はハ
ウジング33に覆われた状態で取り付けられている。そ
のため、光センサ34は塗装ブース内に浮遊する塗料ミ
ストがセンサ面35に付着しにくいように装着されてい
る。
【0028】センサ部8は、上記のように構成された平
行リンク機構10により支持されているため、リンク1
9,22がC方向又はD方向に回動されても垂直状態の
まま、すなわちセンサ面35が下方に向けられた状態に
保たれながら揺動することができる。よって、センサ部
8は、図5中実線で示すドア検出位置にあるときも図5
中2点鎖線で示す退避位置にあるときも、検出光が通過
するセンサ面35が下方に向けられたままの状態で移動
する。
【0029】工業用ロボット1が設置された塗装ブース
では、塗装作業で発生した塗料ミストを回収するための
空気流(ダウンフロー)が天井から床に向けて送風され
ている。しかしながら、工業用ロボット1のセンサ部8
は、常にセンサ面35が下方を向くように支持されてい
るため、塗装ブースに浮遊する塗料ミストはハウジング
33の上部に付着するだけで検出光が通過するハウジン
グ33内のセンサ面35には付着しない。
【0030】従って、センサ部8を平行リンク機構10
により支持することにより、センサ部8内のセンサ面3
5に塗装ブースに浮遊する塗料ミストが付着することが
防止され、光センサ34からの検出光が塗料ミストによ
り遮断されることが防止される。よって、光センサ34
は、塗料ミストの影響を受けることなく、ドア12のガ
ラス収納溝13を正確に検出できる。
【0031】次に、上記構成になる工業用ロボット4の
動作について説明する。例えば塗装ラインにおいて、コ
ンベヤ(図示せず)により自動車用ボデー11が工業用
ロボット1の前に到着したことがスタートスイッチ(図
示せず)により検出されると、工業用ロボット1は制御
装置(図示せず)からの指令によりドア開動作を実行す
る。
【0032】図3に示すように、工業用ロボット1はド
ア係合ユニット7をドア12の窓の高さに合わせて水平
移動させるようにアーム4,5,手首部6を動かす。
尚、ドア12の窓の高さ位置は予め入力されているの
で、ドア係合ユニット7はドア12に当接しない高さ位
置に保持されながらドア12に近づく。
【0033】図6に示す如く、ドア係合ユニット7がY
方向に移動しながらガラス収納溝13の上部を通過する
と、光センサ34の発光部より出射された検出光がガラ
ス収納溝13の両側の縁部13a,13bで反射して受
光部に至り、光センサ34の出力が縁部13a,13b
の形状にあったアナログ信号として得られる。そして、
飽和値以上の出力値の幅のオン,オフ信号に変換され
る。従って、1個目のオン信号と2個目のオン信号の間
がガラス収納溝13の検出位置となる。
【0034】従って、ドア係合ユニット7がドア12の
上方を通過する間にガラス収納溝13の正確な位置が光
センサ34により検出される。上記係合ロッド9と光セ
ンサ34との相対位置が予め設定されているため、係合
ロッド9がガラス収納溝13の上方に位置するように工
業用ロボット1のアーム4,5,手首部6を動かす。こ
のとき、係合ロッド9はガラス収納溝13の延在方向と
同一方向に延在する水平方向に保持されている。
【0035】そのため、ロッド駆動用モータ16が駆動
されて軸7aが90°回動されると共に、係合ロッド9
の先端はガラス収納溝13内に挿入される。これで、係
合ロッド9はドア2と係合状態となる。この後、図7に
示すように、平行リンク駆動用モータ18が駆動されて
軸17及びリンク19をD方向に回動させる。これによ
り、平行リンク機構10により支持されたセンサ部8内
のセンサ面35を下方に向けた垂直状態のままドア検出
位置から退避位置に移動する。
【0036】このように、センサ部8はドア2が離間し
た位置に移動するため、自動車用ボデー11内部及びド
ア12の内側を塗装する際に塗料ミストが付着しにくい
位置に保持されている。工業用ロボット1は、この状態
のままアーム4,5,手首部6を動作させてドア係合ユ
ニット7をA方向に回動させる。ドア係合ユニット7の
係合ロッド9はガラス収納溝13内に挿入された状態に
あるため、ドア12は上記工業用ロボット1のドア開動
作によりドア開方向(A方向)に回動する。
【0037】ドア12は工業用ロボット1によりこの状
態のまま開位置に保持される。そして、塗装用ロボット
(図示せず)がドア12の開いた部分から自動車用ボデ
ー1内に塗装ガンを進入させて自動車用ボデー内部を塗
装する。塗装終了後、塗装用ロボットは塗装ガンを後退
させて自動車用ボデー11から離間する。
【0038】そして、工業用ロボット1はドア12を閉
位置に戻すよう動作する。ドア12が閉まると、ロッド
駆動用モータ16が上記係合動作のときと逆方向に回転
駆動されて係合ロッド9をガラス収納溝13から離脱さ
せ、ドア12との係合を解除する。その後、工業用ロボ
ット1はドア開動作前の待機状態に戻る。
【0039】尚、上記実施例では、塗装ラインにおいて
ロボットにより自動車用ボデーのドアを開く場合を一例
として説明したが、これに限らず自動車用ボデー以外の
筺体のドアを開くのにも適用できるのは勿論、塗装ライ
ン以外の工程にも適用できる。
【0040】また、上記実施例では、光センサ34を使
用してガラス収納溝13の位置を検出したが、これに限
らず、例えば高周波式のセンサあるいは超音波式のセン
サ等を使用してもよいのは勿論である。また、ドア係合
部7が水平方向にのみ移動してドアを開けるため、上記
多関節ロボット以外の型式のロボット、例えば水平多関
節構造を有するスカラ型のロボットにも適用できる。
【0041】次に本発明の変形例を説明する。 変形例1 変形例1では、上記のようにセンサ部8をセンサ面35
が下方を向いた状態に保つ手段が、センサ部8を1本の
リンク19で支持すると共に、リンク19の先端にセン
サ部8を回動させるモータ(あるいはエア駆動式のロー
タリアクチュエータ)を設ける構成とされている。
【0042】すなわち、リンク19が回動してセンサ部
8を後方に移動させる際にリンク19先端に取り付けら
れたモータを駆動制御してセンサ部8をセンサ面35が
下方を向いた状態を保つようにセンサ部8の姿勢に保持
できる。そのため、センサ部8内のセンサ面35は、塗
装ブースに浮遊する塗料ミストの付着が防止され、光セ
ンサ34からの検出光が塗料ミストにより遮断されるこ
とが防止される。
【0043】また、リンク19先端に取り付けられたモ
ータを駆動制御することにより、平行リンク機構のよう
に回動角度が制限されず、センサ部8の向きを自由に変
更することも可能になる。従って、この変形例1の構成
では、リンク19の回動によりセンサ部8を後方に移動
させた後の塗装作業場所に応じてセンサ部8内のセンサ
面の向きが塗装箇所に対して逆方向を向くようにセンサ
部8の向きを変更することもできる。
【0044】変形例2 また、変形例2としては、上記のようにセンサ部8をセ
ンサ面35が下方を向いた状態に保つ手段が、センサ部
8を1本のリンク19で支持すると共に、リンク19の
駆動軸となる固定板20に固定された第1ギヤとリンク
19の先端でセンサ部8の側面に固定された第2ギヤと
を設け、両ギヤ間に歯付きベルトを巻き掛けする構成と
されている。
【0045】そして、リンク19が回動されてセンサ部
8が後方に移動すると共に、リンク19の回動角度に応
じて両ギヤが相対的に回動して歯付きベルトがギヤに巻
き取られる。そのため、センサ部8はリンク19が回動
してもセンサ面35が下方を向いた状態に保たれる。そ
のため、センサ部8内のセンサ面35は、塗装ブースに
浮遊する塗料ミストの付着が防止され、光センサ34か
らの検出光が塗料ミストにより遮断されることが防止さ
れる。
【0046】この変形例2の構成では、両ギヤのギヤ比
を変更することにより、リンク19の回動角に対するセ
ンサ部8の回動角を変更することができ、例えばリンク
19が後方に回動されて停止したとき、センサ部8のセ
ンサ面35が下方向いた状態で後方に傾斜するように動
作させることもできる。
【0047】また、第1ギヤをモータで駆動する構成と
した場合、歯付きベルトを介してセンサ部8を自由に回
動させることが可能になる。この場合、上記変形例1の
ようにリンク19先端のモータを無くせるため、リンク
19の負担を軽減できる。 変形例3 また、変形例3としては、上記のようにセンサ部8をセ
ンサ面35が下方を向いた状態に保つ手段が、リンク1
9とセンサ部8の側面又は上面に回転自在に連結された
軸とよりなり、重力を利用してセンサ部8のセンサ面3
5が下方を向くように支持する構成とされている。すな
わち、センサ部8の重心よりも上方でリンク19の端部
の軸が軸承されるように連結させる。これにより、セン
サ部8は重力によりセンサ面35が下方を向くように吊
下された状態に支持される。
【0048】この場合、センサ面35を下方に向いた状
態に保つ手段の部品点数が削減されて構成が簡略化され
ており、製造コストも安価に抑えられる。また、リンク
19が回動されてもセンサ部8が安定してセンサ面35
を下方に向いた状態となるようにするため、センサ部8
の底面に重りを装着する構成としても良い。
【0049】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
リンクが変位したときでもセンサ部のセンサ面を下方に
向けた状態に保つことができるので、センサ面が汚れる
ことを防止できる。特に塗装ブースで位置検出を行うセ
ンサ部の場合、塗装ブースに浮遊する塗料ミストがセン
サ面に付着することを防止でき、センサ部による位置検
出精度を確保することができる。
【0050】従って、請求項2の発明によれば、センサ
部を平行リンクにより支持してセンサ面を下方に向けた
状態に保ちながらセンサ部を移動させることができ、セ
ンサ面が汚れることを防止できると共に、機械的強度を
高めてセンサ部を安定的に保持することが可能になり、
位置検出精度をより高めて位置検出の信頼性を向上させ
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる工業用ロボットの一実施例を説明
するための斜視図である。
【図2】自動車用ボデーのドアをロボットが開く動作を
示す平面図である。
【図3】自動車用ボデーのドアにロボットのアーム先端
が係合された状態を示す斜視図である。
【図4】ドア係合ユニット、センサ部、平行リンク機構
を示す平面図である。
【図5】センサ部、平行リンク機構を示す側面図であ
る。
【図6】光センサによりガラス収納溝を検出する際の出
力信号を説明するための図である。
【図7】センサ部がドアから離間するように退避位置に
移動した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 工業用ロボット 4 第1アーム 5 第2アーム 6 手首部 7 ドア係合ユニット 8 センサ部 9 係合ロッド 10 平行リンク機構 11 自動車用ボデー 12 ドア 13 ガラス収納溝 16 ロッド駆動用モータ 18 平行リンク駆動用モータ 19 第1のリンク 22 第2のリンク 34 光センサ 35 センサ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークに装着されたドアの係合位置を検
    出するセンサ部と、一端が該センサ部を支持し他端がア
    ーム先端に支持されたリンクと、位置検出後該センサ部
    がアーム先端から離間する方向に移動するように該リン
    クを変位させる駆動部とを有する工業用ロボットにおい
    て、 前記リンクが変位したときでも前記センサ部のセンサ面
    を下方に向けた状態に保つ手段を設けたことを特徴とす
    る工業用ロボット。
  2. 【請求項2】 前記センサ面を下方に向けた状態に保つ
    手段は、前記リンクと平行に補助リンクを沿わせて平行
    リンクとしたことを特徴とする請求項1の工業用ロボッ
    ト。
JP4637496A 1996-03-04 1996-03-04 工業用ロボット Pending JPH09239683A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010071808A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Hokuden Kogyo Kk 扉開閉試験機
KR20160066245A (ko) * 2014-12-02 2016-06-10 현대자동차주식회사 휠 밸런스 웨이트 자동 부착장치
CN114104776A (zh) * 2021-12-01 2022-03-01 福德机器人(成都)有限责任公司 一种防抖转运结构、送餐机器人

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