JPH0810585Y2 - 昇降搬機 - Google Patents
昇降搬機Info
- Publication number
- JPH0810585Y2 JPH0810585Y2 JP5316690U JP5316690U JPH0810585Y2 JP H0810585 Y2 JPH0810585 Y2 JP H0810585Y2 JP 5316690 U JP5316690 U JP 5316690U JP 5316690 U JP5316690 U JP 5316690U JP H0810585 Y2 JPH0810585 Y2 JP H0810585Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- wall surface
- suspension shaft
- wall
- outer box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建物壁面の損傷調査、清掃、補修等の作
業をリモートコントロールにより行うため、建物の上部
より吊下し、且つ建物の壁面に沿って移動可能な昇降搬
機に関する。
業をリモートコントロールにより行うため、建物の上部
より吊下し、且つ建物の壁面に沿って移動可能な昇降搬
機に関する。
建物のタイル仕上げやモルタル塗り仕上げ等は、経年
的な劣化によて剥落の危険が生じるおそれがあるので、
これを未然に防止するためには上記仕上げ材の剥離が始
まっている部分を正確に知る必要がある。
的な劣化によて剥落の危険が生じるおそれがあるので、
これを未然に防止するためには上記仕上げ材の剥離が始
まっている部分を正確に知る必要がある。
そこで従来は、(1)建物の屋上から吊下したゴンド
ラに作業者が乗って壁面(外壁)を診断したり、あるい
は壁面に沿って高い足場を組んで行う方法や、(2)屋
上から吊下した無人の昇降搬機に検査器を装着して壁面
を移動させる方法で、搬機が壁面から離隔しないように
するため、搬機の重量を大きくしたり、真空力により搬
機を壁面に吸着させたり、あるいはプロペラの推力によ
って搬機を壁面に密着させる等の手段によっていた。し
かし、上記(1)の場合は高所作業であるため安全性の
面で好ましくなく、足場を組んで行う場合に診断の結果
補修等の必要がなかったときはその足場組工事が無駄と
なり、(2)の場合はいずれも昇降搬機の重量が大きく
なって取扱上の困難さが増大し、かつこれらを吊持する
諸装置の安全係数を大きくしなければならない等の問題
点があった。
ラに作業者が乗って壁面(外壁)を診断したり、あるい
は壁面に沿って高い足場を組んで行う方法や、(2)屋
上から吊下した無人の昇降搬機に検査器を装着して壁面
を移動させる方法で、搬機が壁面から離隔しないように
するため、搬機の重量を大きくしたり、真空力により搬
機を壁面に吸着させたり、あるいはプロペラの推力によ
って搬機を壁面に密着させる等の手段によっていた。し
かし、上記(1)の場合は高所作業であるため安全性の
面で好ましくなく、足場を組んで行う場合に診断の結果
補修等の必要がなかったときはその足場組工事が無駄と
なり、(2)の場合はいずれも昇降搬機の重量が大きく
なって取扱上の困難さが増大し、かつこれらを吊持する
諸装置の安全係数を大きくしなければならない等の問題
点があった。
そこで、本考案者らは上記問題点を解決するために実
開昭63-1867号公報に開示したような昇降搬機を提案し
た、これは、第4〜6図に示すように、昇降搬機31は吊
軸32をチェーン2により吊持され、チェーン2は建物屋
上のパラペット27にねじジャッキ29で固定されたブラケ
ット28に取付けられている。昇降搬機31は、下端部に壁
面検査器T等を搭載した搬機19を取付けた壁側アーム35
と、下端部に重錘を兼ねたモーター部39を取付けた付勢
アーム37とのそれぞれ上端が同一の吊軸32に取付けられ
ている。吊軸32は円筒であって、内部にチェーン2の巻
取り軸41が内設され、この軸41にはカサ歯車46が固着さ
れてモータ側のカサ歯車45と噛合するようになってい
る。モータ側カサ歯車45は付勢アーム37に内設されたシ
ャフト40に取付けられ、正逆回転するモーター部39によ
り駆動されることにより、巻取軸41を回転させ、軸両端
に取付けた吊持ブラケット33,34を介してチェーン2が
巻取り、巻戻しされることにより、昇降搬機31が昇降す
る。
開昭63-1867号公報に開示したような昇降搬機を提案し
た、これは、第4〜6図に示すように、昇降搬機31は吊
軸32をチェーン2により吊持され、チェーン2は建物屋
上のパラペット27にねじジャッキ29で固定されたブラケ
ット28に取付けられている。昇降搬機31は、下端部に壁
面検査器T等を搭載した搬機19を取付けた壁側アーム35
と、下端部に重錘を兼ねたモーター部39を取付けた付勢
アーム37とのそれぞれ上端が同一の吊軸32に取付けられ
ている。吊軸32は円筒であって、内部にチェーン2の巻
取り軸41が内設され、この軸41にはカサ歯車46が固着さ
れてモータ側のカサ歯車45と噛合するようになってい
る。モータ側カサ歯車45は付勢アーム37に内設されたシ
ャフト40に取付けられ、正逆回転するモーター部39によ
り駆動されることにより、巻取軸41を回転させ、軸両端
に取付けた吊持ブラケット33,34を介してチェーン2が
巻取り、巻戻しされることにより、昇降搬機31が昇降す
る。
また、吊軸32には、前記カサ歯車45,46を保護するギ
ャボックス38が固着され、このギャボックス38には付勢
アーム37が、その軸心が巻取軸41の軸心と直交するごと
く固定されている。従って吊軸32とギャボックス38と付
勢アーム37とは一体的となっている。また、付勢アーム
37はスプライン結合により、その長さを調節できるよう
になっている。
ャボックス38が固着され、このギャボックス38には付勢
アーム37が、その軸心が巻取軸41の軸心と直交するごと
く固定されている。従って吊軸32とギャボックス38と付
勢アーム37とは一体的となっている。また、付勢アーム
37はスプライン結合により、その長さを調節できるよう
になっている。
一方、壁側アーム35の上端には掛合板36が取付けら
れ、その中心は巻取軸41の軸心と合致するように、ギャ
ボックス38に固定された角度板47に、それぞれの取付孔
36a及びねじ孔48をボルト49で螺合するようになってい
る。また、壁側アーム35の軸線は上記巻取軸41の軸線と
直交するように形成されているので、壁側アーム35の鉛
直線Xとのなす角度θ1は取付孔36aとねじ孔48を適宜に
選ぶことにより任意の大きさとすることができる(第6
図参照)。そこで角度θ1を設定することにより、両ア
ーム35,37のなす角度をθ3とすることができ、その結
果、付勢アーム37と鉛直線Xとのなす角度θ2が決まる
(第4図参照)。
れ、その中心は巻取軸41の軸心と合致するように、ギャ
ボックス38に固定された角度板47に、それぞれの取付孔
36a及びねじ孔48をボルト49で螺合するようになってい
る。また、壁側アーム35の軸線は上記巻取軸41の軸線と
直交するように形成されているので、壁側アーム35の鉛
直線Xとのなす角度θ1は取付孔36aとねじ孔48を適宜に
選ぶことにより任意の大きさとすることができる(第6
図参照)。そこで角度θ1を設定することにより、両ア
ーム35,37のなす角度をθ3とすることができ、その結
果、付勢アーム37と鉛直線Xとのなす角度θ2が決まる
(第4図参照)。
いま、付勢アーム37の下端のモーター部39には鉛直下
向きの重力fが作用する。そして付勢アーム37には吊軸
32回りに付勢アームの長さに対応して生じる力のモーメ
ントによって、付勢アームに直角で且つ壁側方向に重力
fの分力f1=fsin θ2が生じ、この分力の作用によって
搬機19は壁面Wに押圧される。また、この分力f1の大き
さは付勢アーム37と壁側アーム35とのなす開脚角度θ2
が大きい程(但、90°以内)大きく、さらにモーター部
39の重量が大きい程大きくなり、昇降搬機31の壁面Wに
対する当接安定度が大きくなるために、壁面Wの検査、
清掃、補修等の作業は容易性、安定性が向上する。
向きの重力fが作用する。そして付勢アーム37には吊軸
32回りに付勢アームの長さに対応して生じる力のモーメ
ントによって、付勢アームに直角で且つ壁側方向に重力
fの分力f1=fsin θ2が生じ、この分力の作用によって
搬機19は壁面Wに押圧される。また、この分力f1の大き
さは付勢アーム37と壁側アーム35とのなす開脚角度θ2
が大きい程(但、90°以内)大きく、さらにモーター部
39の重量が大きい程大きくなり、昇降搬機31の壁面Wに
対する当接安定度が大きくなるために、壁面Wの検査、
清掃、補修等の作業は容易性、安定性が向上する。
なお、搬機19はフレーム18に取付けた車輪17が壁面W
に転接して昇降する。20は壁面アーム35にフレーム18を
回動可能に軸着するピン、25は搬機が移動時に壁面の小
凹凸に干渉するのを防ぐために設けたそりである。
に転接して昇降する。20は壁面アーム35にフレーム18を
回動可能に軸着するピン、25は搬機が移動時に壁面の小
凹凸に干渉するのを防ぐために設けたそりである。
しかし、上記の昇降搬機は無人式であるため、以前の
ような危険性もなく、且つ重錘を兼ねたチェーン巻取り
用のモータを有する付勢アームを設けることにより、建
物壁面へ搬機を所要の強さで押付けることができるの
で、この昇降搬機に壁面の検査、清掃、補修等を行うた
めの機器を搭載して、これらの作業を容易且つ安全に行
うことができること、及び重力を利用して壁面への押圧
付勢力を得るため、他の真空付着式やプロペラ式等と異
なり、構造が簡単で且つ軽量で製作費も安価である等の
利点を有するが、付勢力の増減を左右する両アームの開
脚角度θ3(第4図)を設定するには、壁面アームの掛
合板36とギャボックスの角度板47を作業者がボルト49で
掛合させるようになっているので、所要の付勢力を設定
できる。しかし、この押圧付勢力は一定であるために、
例えば搬機が壁面の大きな窓部等の凹所へ来た場合、付
勢力により凹所へ落込むことになるので、この付勢力を
ゼロ乃至は落込まない程度に小さくしながければならな
い。そしてその際には、前記掛合板36と角度板47の掛合
関係を前記凹所の手前と通過後において変更する必要が
ある。これは、そのつど、変更作業のできる位置まで昇
降搬機を昇降せしめ、作業者がボルト49の締め直しをし
なければならない、といった作業性の悪い問題点があ
る。
ような危険性もなく、且つ重錘を兼ねたチェーン巻取り
用のモータを有する付勢アームを設けることにより、建
物壁面へ搬機を所要の強さで押付けることができるの
で、この昇降搬機に壁面の検査、清掃、補修等を行うた
めの機器を搭載して、これらの作業を容易且つ安全に行
うことができること、及び重力を利用して壁面への押圧
付勢力を得るため、他の真空付着式やプロペラ式等と異
なり、構造が簡単で且つ軽量で製作費も安価である等の
利点を有するが、付勢力の増減を左右する両アームの開
脚角度θ3(第4図)を設定するには、壁面アームの掛
合板36とギャボックスの角度板47を作業者がボルト49で
掛合させるようになっているので、所要の付勢力を設定
できる。しかし、この押圧付勢力は一定であるために、
例えば搬機が壁面の大きな窓部等の凹所へ来た場合、付
勢力により凹所へ落込むことになるので、この付勢力を
ゼロ乃至は落込まない程度に小さくしながければならな
い。そしてその際には、前記掛合板36と角度板47の掛合
関係を前記凹所の手前と通過後において変更する必要が
ある。これは、そのつど、変更作業のできる位置まで昇
降搬機を昇降せしめ、作業者がボルト49の締め直しをし
なければならない、といった作業性の悪い問題点があ
る。
この考案は、このような従来の問題点をかんがみてな
されたもので、両アームの開脚角度を自動的に行う機構
を付設することにより、上記課題を解決することを目的
としている。
されたもので、両アームの開脚角度を自動的に行う機構
を付設することにより、上記課題を解決することを目的
としている。
この考案は、それぞれ下端部に搬機を取付けた壁側ア
ームと、重錘を兼ねた昇降用モータを取付けた付勢アー
ムとの上端部を同一吊軸に取付けるとともに、該吊軸を
頂点として上記両アームのなす角度を可変に構成した、
建物壁面に沿って移動可能な昇降搬機において、前記吊
軸を保持する外箱を設け、吊軸に外嵌固定したウォーム
ホィールと外箱に設けたリバーシブルモータにより駆動
されるウォームとを噛合状態とし、さらに外箱に前記壁
側アームを固着したことを特徴とする昇降搬機としたも
のである。
ームと、重錘を兼ねた昇降用モータを取付けた付勢アー
ムとの上端部を同一吊軸に取付けるとともに、該吊軸を
頂点として上記両アームのなす角度を可変に構成した、
建物壁面に沿って移動可能な昇降搬機において、前記吊
軸を保持する外箱を設け、吊軸に外嵌固定したウォーム
ホィールと外箱に設けたリバーシブルモータにより駆動
されるウォームとを噛合状態とし、さらに外箱に前記壁
側アームを固着したことを特徴とする昇降搬機としたも
のである。
この考案は上記のような構成としたので、吊軸を頂点
とした付勢アームと壁側アームとのなす角度は、リバー
シブルモータのスイッチをONとして正又は逆回転させる
とその出力軸に連結するウォームに噛合したウォームホ
ィールが回転するため、ウォームホィールと一体化した
吊軸と付勢アームが回動することになって、両アームの
開閉脚が行われて押圧付勢力が変化する。このときの付
勢アームの付勢力の反力は、吊軸を保持する外箱に固定
した壁側アームを介して壁面に当接した搬機により受け
られる。
とした付勢アームと壁側アームとのなす角度は、リバー
シブルモータのスイッチをONとして正又は逆回転させる
とその出力軸に連結するウォームに噛合したウォームホ
ィールが回転するため、ウォームホィールと一体化した
吊軸と付勢アームが回動することになって、両アームの
開閉脚が行われて押圧付勢力が変化する。このときの付
勢アームの付勢力の反力は、吊軸を保持する外箱に固定
した壁側アームを介して壁面に当接した搬機により受け
られる。
そこで搬機が壁面の凹所へ落込まないように、付勢力
を減少したい場合は、リバーシブルモータを逆(又は
正)回転させることにより、上記ウォームギャ機構によ
って、両アームを閉脚角度とすればよい。すなわち、昇
降搬機が壁面上のどんな位置に在っても、両アームの開
閉角度を任意に遠隔操作により行うことができ、しかも
壁面の状態が直ぐに対応することができる。
を減少したい場合は、リバーシブルモータを逆(又は
正)回転させることにより、上記ウォームギャ機構によ
って、両アームを閉脚角度とすればよい。すなわち、昇
降搬機が壁面上のどんな位置に在っても、両アームの開
閉角度を任意に遠隔操作により行うことができ、しかも
壁面の状態が直ぐに対応することができる。
以下、本考案を図面に基づいて説明する。第1〜3図
は本考案に係る一実施例を示す図である。但し、従来例
と同一部分については同一符号を付し、重複する説明を
省く。
は本考案に係る一実施例を示す図である。但し、従来例
と同一部分については同一符号を付し、重複する説明を
省く。
第1図は、本考案による昇降搬機が、従来例と同様に
チェーン2によって屋上の固定具から吊下された状態を
示す全体図であって、両アーム37,35の開脚状態におい
て、チェーン2の張力Fに対して吊軸32の位置で壁側へ
分力F1の生じることを示す。
チェーン2によって屋上の固定具から吊下された状態を
示す全体図であって、両アーム37,35の開脚状態におい
て、チェーン2の張力Fに対して吊軸32の位置で壁側へ
分力F1の生じることを示す。
第2,3図において、符号3,4,5,6で表した部品は、前記
従来例としての昇降搬機31(第4図)に付設されたもの
であって、3〜6以外はすべて従来例における昇降搬機
31を構成する部品で、すでに詳細については説明してあ
るので、以後、重複する説明は省く。
従来例としての昇降搬機31(第4図)に付設されたもの
であって、3〜6以外はすべて従来例における昇降搬機
31を構成する部品で、すでに詳細については説明してあ
るので、以後、重複する説明は省く。
3はベアリング等の軸受7を介して吊軸32を保持する
ごとく設けられた外箱であって、これには正逆回転可能
なリバーシブルモータ4が取付けられ、このモータ4の
出力軸にはウォーム5が連結されている。また、吊軸32
には第3図に示すようにウォーム4と噛合するウォーム
ホィール6が外嵌固定されている。さらに、従来例と異
なる点は、壁側アーム35の上端部が外箱3に実験的に定
められた適当な角度で固定され、従来の掛合板36と、ギ
ャボックス38の両側に設けられていた角度板47とは本実
施例においては必要とせず、除外される。なお、外箱3
には付勢アーム37の回動を妨げないように切欠孔3aを設
けてある。
ごとく設けられた外箱であって、これには正逆回転可能
なリバーシブルモータ4が取付けられ、このモータ4の
出力軸にはウォーム5が連結されている。また、吊軸32
には第3図に示すようにウォーム4と噛合するウォーム
ホィール6が外嵌固定されている。さらに、従来例と異
なる点は、壁側アーム35の上端部が外箱3に実験的に定
められた適当な角度で固定され、従来の掛合板36と、ギ
ャボックス38の両側に設けられていた角度板47とは本実
施例においては必要とせず、除外される。なお、外箱3
には付勢アーム37の回動を妨げないように切欠孔3aを設
けてある。
次に動作を説明する。
いま、昇降搬機の両アーム37,35が第2図に示したよ
うな状態にある場合、すでに説明したようにモーター部
39の下端に作用する重力の分力によって、付勢アーム37
は搬機19を建物壁面Wへ押圧しているので、前述のよう
な壁面Wに対する諸作業が可能となる。しかし、この作
業中にもし壁面Wに凹所があり、そこへ搬機19が陥入し
た場合、凹所が深いときは搬機19はそこから脱出できな
いことになる。あるいはその凹所へ陥入させることなく
搬機19を通過させる場合は、搬機19がその凹所位置へ来
るときに、前記押圧力を小さくするか又はゼロにする必
要があり、第2図に示す角度θ3をゼロに近づけねばな
らない。このときは、リバーシブルモータ4をONとして
ウォーム5を逆(又は正)回転させ、これと噛合するウ
ォームホィール6を有する吊軸32を回転させることによ
って、容易に両アーム37,35を閉脚状態とすることがで
き、従って押圧力を受けなくなった搬機19は壁面Wに沿
って垂下された状態となる。そこで搬機19を上昇又は降
下させて凹所を通過した位置へ来たとき、リバーシブル
モータ4を正(又は逆)回転させて角度θ3を大きく
し、両アーム35,37を閉脚状態とすることにより、所要
の押圧力を生じさせることができる。これらの動作は、
すべてリバーシブルモータ4をON,OFFする遠隔操作で可
能であり、且つ開脚角度θ3の大きさも自由に設定でき
る。
うな状態にある場合、すでに説明したようにモーター部
39の下端に作用する重力の分力によって、付勢アーム37
は搬機19を建物壁面Wへ押圧しているので、前述のよう
な壁面Wに対する諸作業が可能となる。しかし、この作
業中にもし壁面Wに凹所があり、そこへ搬機19が陥入し
た場合、凹所が深いときは搬機19はそこから脱出できな
いことになる。あるいはその凹所へ陥入させることなく
搬機19を通過させる場合は、搬機19がその凹所位置へ来
るときに、前記押圧力を小さくするか又はゼロにする必
要があり、第2図に示す角度θ3をゼロに近づけねばな
らない。このときは、リバーシブルモータ4をONとして
ウォーム5を逆(又は正)回転させ、これと噛合するウ
ォームホィール6を有する吊軸32を回転させることによ
って、容易に両アーム37,35を閉脚状態とすることがで
き、従って押圧力を受けなくなった搬機19は壁面Wに沿
って垂下された状態となる。そこで搬機19を上昇又は降
下させて凹所を通過した位置へ来たとき、リバーシブル
モータ4を正(又は逆)回転させて角度θ3を大きく
し、両アーム35,37を閉脚状態とすることにより、所要
の押圧力を生じさせることができる。これらの動作は、
すべてリバーシブルモータ4をON,OFFする遠隔操作で可
能であり、且つ開脚角度θ3の大きさも自由に設定でき
る。
以上説明したように、本考案によれば、モータースイ
ッチのON,OFFによる遠隔操作で、昇降搬機の壁面への押
圧力を自由に変化させることができるので、壁面の開口
部(凹所)等を超えるとき、そこへ落込むことを避けら
れる。また壁面の横に電線等の障害物がある場合、昇降
搬機の壁面からの突出距離を小さくできる。さらに従来
のように開閉脚に際して、そのつど搬機を地上又は屋上
に引戻し、複数のボルトの着脱を行うことが不要なた
め、極めて良好な作業性を付与できた。
ッチのON,OFFによる遠隔操作で、昇降搬機の壁面への押
圧力を自由に変化させることができるので、壁面の開口
部(凹所)等を超えるとき、そこへ落込むことを避けら
れる。また壁面の横に電線等の障害物がある場合、昇降
搬機の壁面からの突出距離を小さくできる。さらに従来
のように開閉脚に際して、そのつど搬機を地上又は屋上
に引戻し、複数のボルトの着脱を行うことが不要なた
め、極めて良好な作業性を付与できた。
第1図は本考案による実施例の概念図、第2図は実施例
の側面図、第3図は第2図のA矢視図、第4図は従来例
の全体側面図、第5図は従来例における吊軸と付勢アー
ムとの係合関係を示すと同時に、実施例における巻取り
機構をも示す図、第6図は従来例におけるギャボックス
と壁側アームとの取付け関係を示し、同図(a)は角度
板の正面図、同図(b)はギャボックス部の1/2正面
図、同図(C)は掛合板の正面図である。 3……外箱、4……リバーシブルモータ、5……ウォー
ム、6……ウォームホィール、31……昇降搬機、32……
吊軸、35……壁側アーム、37……付勢アーム、39……モ
ーター部、W……壁面。
の側面図、第3図は第2図のA矢視図、第4図は従来例
の全体側面図、第5図は従来例における吊軸と付勢アー
ムとの係合関係を示すと同時に、実施例における巻取り
機構をも示す図、第6図は従来例におけるギャボックス
と壁側アームとの取付け関係を示し、同図(a)は角度
板の正面図、同図(b)はギャボックス部の1/2正面
図、同図(C)は掛合板の正面図である。 3……外箱、4……リバーシブルモータ、5……ウォー
ム、6……ウォームホィール、31……昇降搬機、32……
吊軸、35……壁側アーム、37……付勢アーム、39……モ
ーター部、W……壁面。
Claims (1)
- 【請求項1】それぞれ下端部に搬機を取付けた壁側アー
ムと、重錘を兼ねた昇降用モータを取付けた付勢アーム
との上端部を同一吊軸に取付けるとともに、該吊軸を頂
点として上記両アームのなす角度を可変に構成した、建
物壁面に沿って移動可能な昇降搬機において、前記吊軸
を保持する外箱を設け、吊軸に外嵌固定したウォームホ
ィールと外箱に設けたリバーシブルモータにより駆動さ
れるウォームとを噛合状態とし、さらに外箱に前記壁側
アームを固着したことを特徴とする昇降搬機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316690U JPH0810585Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 昇降搬機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5316690U JPH0810585Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 昇降搬機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0412470U JPH0412470U (ja) | 1992-01-31 |
JPH0810585Y2 true JPH0810585Y2 (ja) | 1996-03-29 |
Family
ID=31574121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5316690U Expired - Lifetime JPH0810585Y2 (ja) | 1990-05-22 | 1990-05-22 | 昇降搬機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0810585Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE42669E1 (en) | 1995-08-11 | 2011-09-06 | Zenon Technology Partnership | Vertical cylindrical skein of hollow fiber membranes and method of maintaining clean fiber surfaces |
US8852438B2 (en) | 1995-08-11 | 2014-10-07 | Zenon Technology Partnership | Membrane filtration module with adjustable header spacing |
US8858796B2 (en) | 2005-08-22 | 2014-10-14 | Evoqua Water Technologies Llc | Assembly for water filtration using a tube manifold to minimise backwash |
-
1990
- 1990-05-22 JP JP5316690U patent/JPH0810585Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US8858796B2 (en) | 2005-08-22 | 2014-10-14 | Evoqua Water Technologies Llc | Assembly for water filtration using a tube manifold to minimise backwash |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0412470U (ja) | 1992-01-31 |
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