JPH09239410A - 冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法 - Google Patents
冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法Info
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- JPH09239410A JPH09239410A JP4632096A JP4632096A JPH09239410A JP H09239410 A JPH09239410 A JP H09239410A JP 4632096 A JP4632096 A JP 4632096A JP 4632096 A JP4632096 A JP 4632096A JP H09239410 A JPH09239410 A JP H09239410A
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- rolling stand
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、4スタンド以上の圧延スタンドか
らなる冷間タンデム圧延機において、格別の設備改造を
することなく、生産性を阻害しないで、各圧延スタンド
でのヒートスクラッチの発生を防止する鋼板の圧延方法
を提供する。 【解決手段】 第1圧延スタンドにヤング率が4000
0 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧下率を大き
くし、後段の各圧延スタンドでの圧下率を小さくしてこ
れらの圧延スタンドでのヒートスクラッチを防止した
り、ヒートスクラッチが発生しやすい少なくとも最終圧
延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm-2以上の
ワークロールを用い、接触弧角を小さくしてこのスタン
ドでのヒートスクラッチの発生を防止することを特徴と
する。
らなる冷間タンデム圧延機において、格別の設備改造を
することなく、生産性を阻害しないで、各圧延スタンド
でのヒートスクラッチの発生を防止する鋼板の圧延方法
を提供する。 【解決手段】 第1圧延スタンドにヤング率が4000
0 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧下率を大き
くし、後段の各圧延スタンドでの圧下率を小さくしてこ
れらの圧延スタンドでのヒートスクラッチを防止した
り、ヒートスクラッチが発生しやすい少なくとも最終圧
延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm-2以上の
ワークロールを用い、接触弧角を小さくしてこのスタン
ドでのヒートスクラッチの発生を防止することを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4スタンド以上の
圧延スタンドを有する冷間タンデム圧延機において、生
産性を阻害せずにヒートスクラッチの発生を防止する鋼
板の圧延方法に関するものである。
圧延スタンドを有する冷間タンデム圧延機において、生
産性を阻害せずにヒートスクラッチの発生を防止する鋼
板の圧延方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の圧延スタンドからなる冷
間タンデム圧延機による鋼板の圧延に際しては、圧延速
度を増大させたり、圧下率を増大させたりするとヒート
スクラッチが発生することが知られてる。ヒートスクラ
ッチとは、ロールバイト内の界面温度が上昇し、ロール
バイト内で油膜破断が生じた結果発生するワークロール
と鋼板との金属間接触による焼付き疵のことである。ヒ
ートスクラッチが発生すると、鋼板表面に欠陥を生じ製
品歩留が低下するばかりか、ヒートスクラッチの生じた
圧延スタンドのワークロールを組み替える必要があるた
め、生産性が著しく低下するという問題があった。
間タンデム圧延機による鋼板の圧延に際しては、圧延速
度を増大させたり、圧下率を増大させたりするとヒート
スクラッチが発生することが知られてる。ヒートスクラ
ッチとは、ロールバイト内の界面温度が上昇し、ロール
バイト内で油膜破断が生じた結果発生するワークロール
と鋼板との金属間接触による焼付き疵のことである。ヒ
ートスクラッチが発生すると、鋼板表面に欠陥を生じ製
品歩留が低下するばかりか、ヒートスクラッチの生じた
圧延スタンドのワークロールを組み替える必要があるた
め、生産性が著しく低下するという問題があった。
【0003】このヒートスクラッチの発生を防止するた
めに、例えば特開平5−98283号公報に開示されて
いるように耐焼付き性に優れた圧延潤滑油を使用する方
法や、特開平56−111505号公報に開示されてい
るようにクーラント量を制御して板やワークロールの温
度を低下させる方法や、特開平6−63624号公報に
開示されているように圧延速度を低減させる方法などが
提案されている。これら方法はいずれも、ロールバイト
内の界面温度の上昇を防止するかまたはロールバイト内
の界面温度が上昇しても油膜破断が生じないようにする
かの方法である。
めに、例えば特開平5−98283号公報に開示されて
いるように耐焼付き性に優れた圧延潤滑油を使用する方
法や、特開平56−111505号公報に開示されてい
るようにクーラント量を制御して板やワークロールの温
度を低下させる方法や、特開平6−63624号公報に
開示されているように圧延速度を低減させる方法などが
提案されている。これら方法はいずれも、ロールバイト
内の界面温度の上昇を防止するかまたはロールバイト内
の界面温度が上昇しても油膜破断が生じないようにする
かの方法である。
【0004】しかしながら、耐焼付き性に優れた圧延潤
滑油を使用する方法では、圧延潤滑油のコストアップに
よる油原単位の上昇の可能性があり、また、クーラント
量による板およびロール温度制御を行う方法では、制御
の応答性に若干の問題がある。そして、圧延速度を低減
させる方法では、生産性を低下させるという問題があ
る。
滑油を使用する方法では、圧延潤滑油のコストアップに
よる油原単位の上昇の可能性があり、また、クーラント
量による板およびロール温度制御を行う方法では、制御
の応答性に若干の問題がある。そして、圧延速度を低減
させる方法では、生産性を低下させるという問題があ
る。
【0005】また、現状の冷間タンデム圧延機では、第
1圧延スタンドでは入側の板厚が厚いので接触弧長が長
くなり、圧延荷重が他の圧延スタンドよりも大きくなり
やすい状況にあり、圧延荷重限界により第1圧延スタン
ドの圧下率が制限されるという問題がある。
1圧延スタンドでは入側の板厚が厚いので接触弧長が長
くなり、圧延荷重が他の圧延スタンドよりも大きくなり
やすい状況にあり、圧延荷重限界により第1圧延スタン
ドの圧下率が制限されるという問題がある。
【0006】冷間タンデム圧延機においては、第1圧延
スタンド入側の板厚および最終圧延スタンド出側の板厚
は決まっているので、ヒートスクラッチの発生を生しや
すい最終圧延スタンドで、ヒートスクラッチの発生を防
止するために、圧下率を下げた場合には冷延率(トータ
ル圧下率)が減少し、目標とする板厚が得られなくな
る。
スタンド入側の板厚および最終圧延スタンド出側の板厚
は決まっているので、ヒートスクラッチの発生を生しや
すい最終圧延スタンドで、ヒートスクラッチの発生を防
止するために、圧下率を下げた場合には冷延率(トータ
ル圧下率)が減少し、目標とする板厚が得られなくな
る。
【0007】従って、最終圧延スタンドの圧下率の減少
分だけ他の圧延スタンドで補わなければならない。しか
し、例えば第1圧延スタンドの圧下率を上げることが考
えられるが、現状のロールでの圧延荷重限界近くで圧延
されており、これ以上に圧下率を上げることはできな
い。
分だけ他の圧延スタンドで補わなければならない。しか
し、例えば第1圧延スタンドの圧下率を上げることが考
えられるが、現状のロールでの圧延荷重限界近くで圧延
されており、これ以上に圧下率を上げることはできな
い。
【0008】また、それ以外の後段圧延スタンドでは、
ミルモータ出力限界近くで圧延されており、圧下率を上
げるためには、ミルモーターの容量の拡大、圧延スタン
ドの強化等の大幅な設備改造を必要とし、設備コストの
増大に加えて、圧下率を増加したことにより、ヒートス
クラッチが発生しやすくなるという問題がある。
ミルモータ出力限界近くで圧延されており、圧下率を上
げるためには、ミルモーターの容量の拡大、圧延スタン
ドの強化等の大幅な設備改造を必要とし、設備コストの
増大に加えて、圧下率を増加したことにより、ヒートス
クラッチが発生しやすくなるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、4スタンド
以上の圧延スタンドを有する冷間タンデム圧延機におい
て、格別の設備改造をすることなく、生産性を阻害しな
いで、各圧延スタンドでのヒートスクラッチの発生を防
止できる鋼板の圧延方法を提供するものである。
以上の圧延スタンドを有する冷間タンデム圧延機におい
て、格別の設備改造をすることなく、生産性を阻害しな
いで、各圧延スタンドでのヒートスクラッチの発生を防
止できる鋼板の圧延方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の発明は、
4スタンド以上の圧延スタンドからなる冷間タンデム圧
延機において、第1圧延スタンドに、ヤング率が400
00 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧延するこ
とを特徴とする冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方
法。第二の発明は、4スタンド以上の圧延スタンドを有
する冷間タンデム圧延機において、ヒートスクラッチが
発生しやすい少なくとも最終圧延スタンドに、ヤング率
が40000 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧
延することを特徴とする冷間タンデム圧延機による鋼板
の圧延方法。第三の発明は、4スタンド以上の圧延スタ
ンドを有する冷間タンデム圧延機において、第1圧延ス
タンドとヒートスクラッチが発生しやすい少なくとも最
終圧延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm-2以
上のワークロールを用いて圧延することを特徴とする冷
間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法である。
4スタンド以上の圧延スタンドからなる冷間タンデム圧
延機において、第1圧延スタンドに、ヤング率が400
00 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧延するこ
とを特徴とする冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方
法。第二の発明は、4スタンド以上の圧延スタンドを有
する冷間タンデム圧延機において、ヒートスクラッチが
発生しやすい少なくとも最終圧延スタンドに、ヤング率
が40000 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧
延することを特徴とする冷間タンデム圧延機による鋼板
の圧延方法。第三の発明は、4スタンド以上の圧延スタ
ンドを有する冷間タンデム圧延機において、第1圧延ス
タンドとヒートスクラッチが発生しやすい少なくとも最
終圧延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm-2以
上のワークロールを用いて圧延することを特徴とする冷
間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明者等は、冷間タンデム圧延
機による、鋼板の圧延実験を通じて、下記の知見を得
た。ヒートスクラッチ発生の主因になるロールバイトの
界面温度は、加工発熱に起因するものと摩擦発熱に起因
するものとから成る。圧下率を減少させると加工発熱お
よび摩擦発熱が減少し、ロールバイトの界面温度が低下
してヒートスクラッチが発生しにくなる。ロールの扁平
化量が大きくなると接触弧長が大きくなり、摩擦発熱が
増大しヒートスクラッチが発生しやすくなる。
機による、鋼板の圧延実験を通じて、下記の知見を得
た。ヒートスクラッチ発生の主因になるロールバイトの
界面温度は、加工発熱に起因するものと摩擦発熱に起因
するものとから成る。圧下率を減少させると加工発熱お
よび摩擦発熱が減少し、ロールバイトの界面温度が低下
してヒートスクラッチが発生しにくなる。ロールの扁平
化量が大きくなると接触弧長が大きくなり、摩擦発熱が
増大しヒートスクラッチが発生しやすくなる。
【0012】したがって、ヤング率の高いロールを用い
れば、ロールの偏平化量を小さくして接触弧長を小さく
維持でき、ヒートスクラッチの発生を防止できる(図1
参照)。ただし、図1において、ヤング率21000 k
gf・mm-2の場合のヒートスクラッチ発生率を100%と
する。また、ヤング率が高い方が接触弧長が小さくなる
ので、同じ圧延荷重でも、ロールのヤング率が大きいほ
ど圧下率を大きく取ることができる。
れば、ロールの偏平化量を小さくして接触弧長を小さく
維持でき、ヒートスクラッチの発生を防止できる(図1
参照)。ただし、図1において、ヤング率21000 k
gf・mm-2の場合のヒートスクラッチ発生率を100%と
する。また、ヤング率が高い方が接触弧長が小さくなる
ので、同じ圧延荷重でも、ロールのヤング率が大きいほ
ど圧下率を大きく取ることができる。
【0013】ところで、現状のロールの21000 kgf
・mm-2前後のヤング率では、ヒートスクラッチの発生を
防止することは困難であり、また、現状レベルの圧下率
(20〜30%)で限界である。
・mm-2前後のヤング率では、ヒートスクラッチの発生を
防止することは困難であり、また、現状レベルの圧下率
(20〜30%)で限界である。
【0014】接触弧長を小さくしてヒートスクラッチの
発生を防止し、また、接触弧長を小さくしたことによる
荷重低減効果を利用して圧下率を大きくするという観点
では、現状の21000 kgf・mm-2より大きいヤング率
のロールを用いれば、改善は期待できるが、図1から判
るように、顕著な改善効果が得られるのはヤング率が4
0000 kgf・mm-2以上のロールを用いた場合である。
発生を防止し、また、接触弧長を小さくしたことによる
荷重低減効果を利用して圧下率を大きくするという観点
では、現状の21000 kgf・mm-2より大きいヤング率
のロールを用いれば、改善は期待できるが、図1から判
るように、顕著な改善効果が得られるのはヤング率が4
0000 kgf・mm-2以上のロールを用いた場合である。
【0015】ヤング率の高いロールを用い接触弧長を小
さくして、圧延荷重を低減させるという観点では、その
効果が最も大きいのは、第1圧延スタンドである。この
圧延スタンドでは、圧延速度が小さく入側の板温度も低
いので、圧下率を大きくしてもヒートスクラッチが生じ
にくい。
さくして、圧延荷重を低減させるという観点では、その
効果が最も大きいのは、第1圧延スタンドである。この
圧延スタンドでは、圧延速度が小さく入側の板温度も低
いので、圧下率を大きくしてもヒートスクラッチが生じ
にくい。
【0016】第1圧延スタンド以外の圧延スタンドで
は、モータ出力にあまり余裕がないので、ロールのヤン
グ率を大きくしても圧下率を大きくすることは困難であ
るため、ロールのヤング率を大きくする効果は顕著では
ないと言える。しかし、ヤング率を大きくすれば接触弧
長を小さくして摩擦発熱を減少させることによってヒー
トスクラッチの発生を防止することができるので、第1
圧延スタンド以外の圧延スタンドでもヤング率が400
00 kgf・mm-2以上のロールを用いることは有効であ
る。
は、モータ出力にあまり余裕がないので、ロールのヤン
グ率を大きくしても圧下率を大きくすることは困難であ
るため、ロールのヤング率を大きくする効果は顕著では
ないと言える。しかし、ヤング率を大きくすれば接触弧
長を小さくして摩擦発熱を減少させることによってヒー
トスクラッチの発生を防止することができるので、第1
圧延スタンド以外の圧延スタンドでもヤング率が400
00 kgf・mm-2以上のロールを用いることは有効であ
る。
【0017】例えば、4スタンドの以上の圧延スタンド
からなる冷間タンデム圧延機の場合では、ヒートスクラ
ッチの発生頻度が最も高いのは、最終圧延スタンドであ
る(図2参照)。ただし、図2において、ヤング率21
000 kgf・mm-2の第4圧延スタンドにおけるヒートス
クラッチ発生率を100%とする。
からなる冷間タンデム圧延機の場合では、ヒートスクラ
ッチの発生頻度が最も高いのは、最終圧延スタンドであ
る(図2参照)。ただし、図2において、ヤング率21
000 kgf・mm-2の第4圧延スタンドにおけるヒートス
クラッチ発生率を100%とする。
【0018】このことから、圧延荷重限界近くで圧延す
る第1圧延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm
-2以上のロールを用いて圧下率を高め、ヒートスクラッ
チが生じやすい圧延スタンドの圧下率を低減させること
により、ヒートスクラッチを防止することが有効であ
る。しかし、40000 kgf・mm-2以上のロールは高価
であり、全圧延スタンドに用いることはコスト面で問題
があるので、第1圧延スタンド、特にヒートスクラッチ
発生頻度の高い最終圧延スタンド等、選択的に用いるの
が得策である。
る第1圧延スタンドに、ヤング率が40000 kgf・mm
-2以上のロールを用いて圧下率を高め、ヒートスクラッ
チが生じやすい圧延スタンドの圧下率を低減させること
により、ヒートスクラッチを防止することが有効であ
る。しかし、40000 kgf・mm-2以上のロールは高価
であり、全圧延スタンドに用いることはコスト面で問題
があるので、第1圧延スタンド、特にヒートスクラッチ
発生頻度の高い最終圧延スタンド等、選択的に用いるの
が得策である。
【0019】本発明は、上記の知見にもとづいて着想さ
れ完成されたものであり、第一の発明では、第1圧延ス
タンドにヤング率が40000 kgf・mm-2以上のワーク
ロールを用いて圧延荷重を低減して、圧下率を大きくし
て、他の圧延スタンドでの圧下率を減少させることによ
り、これらの圧延スタンドでのヒートスクラッチを防止
することを特徴としている。
れ完成されたものであり、第一の発明では、第1圧延ス
タンドにヤング率が40000 kgf・mm-2以上のワーク
ロールを用いて圧延荷重を低減して、圧下率を大きくし
て、他の圧延スタンドでの圧下率を減少させることによ
り、これらの圧延スタンドでのヒートスクラッチを防止
することを特徴としている。
【0020】第二の発明では、少なくともヒートスクラ
ッチが発生しやすい最終圧延スタンドに、ヤング率が4
0000 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて、ヒー
トスクラッチが発生しやすい少なくとも最終スタンドの
ロールの扁平化量を小さくすることにより、ヒートスク
ラッチの発生を防止することを特徴としている。
ッチが発生しやすい最終圧延スタンドに、ヤング率が4
0000 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて、ヒー
トスクラッチが発生しやすい少なくとも最終スタンドの
ロールの扁平化量を小さくすることにより、ヒートスク
ラッチの発生を防止することを特徴としている。
【0021】第三の発明では、第一の発明と同様、第1
圧延スタンドにヤング率が40000 kgf・mm-2以上の
ワークロールを用いるとともに、さらに、ヒートスクラ
ッチが発生しやすい少なくとも最終圧延スタンドにもヤ
ング率が40000 kgf・mm-2以上のワークロールを用
いて、少なくとも最終スタンドでの圧下率を低減させる
とともに、ロールの扁平化量を小さくすることにより、
ヒートスクラッチの発生をより確実に防止することを特
徴としている。
圧延スタンドにヤング率が40000 kgf・mm-2以上の
ワークロールを用いるとともに、さらに、ヒートスクラ
ッチが発生しやすい少なくとも最終圧延スタンドにもヤ
ング率が40000 kgf・mm-2以上のワークロールを用
いて、少なくとも最終スタンドでの圧下率を低減させる
とともに、ロールの扁平化量を小さくすることにより、
ヒートスクラッチの発生をより確実に防止することを特
徴としている。
【0022】
【実施例】本発明の効果を確認するために図3に示す4
スタンドの圧延スタンドからなる小型冷間タンデム圧延
機設備を用いて鋼板の圧延実験を行った。図3におい
て、1はペイオフリールで、鋼板素材2が巻戻される。
この鋼板素材2は入側ブライドルロール3iを経て4つ
圧延スタンド4a、4b、4c、4dからなる冷間タン
デム圧延機4において、各圧延スタンドの上下バックア
ップロール5o、5uで支持された上下ワークロール6
o、6uで圧延され、出側ブライドルロール3oを経
て、鋼板ストリップ2pとしてテンションリール7で巻
取られる。
スタンドの圧延スタンドからなる小型冷間タンデム圧延
機設備を用いて鋼板の圧延実験を行った。図3におい
て、1はペイオフリールで、鋼板素材2が巻戻される。
この鋼板素材2は入側ブライドルロール3iを経て4つ
圧延スタンド4a、4b、4c、4dからなる冷間タン
デム圧延機4において、各圧延スタンドの上下バックア
ップロール5o、5uで支持された上下ワークロール6
o、6uで圧延され、出側ブライドルロール3oを経
て、鋼板ストリップ2pとしてテンションリール7で巻
取られる。
【0023】このように構成された冷間タンデム圧延機
設備において、牛脂系の圧延潤滑油(4%エマルジョ
ン)によるリサーキュレーション潤滑を行いながら、厚
み3mm、幅50mmの鋼板素材2を冷間圧延し、厚み0.
8mm、幅50mmの鋼板ストリップ2pを製造し、得られ
た鋼板ストリップ2pにおけるヒートスクラッチの発生
状況を調査した。その結果について下記に説明する。
設備において、牛脂系の圧延潤滑油(4%エマルジョ
ン)によるリサーキュレーション潤滑を行いながら、厚
み3mm、幅50mmの鋼板素材2を冷間圧延し、厚み0.
8mm、幅50mmの鋼板ストリップ2pを製造し、得られ
た鋼板ストリップ2pにおけるヒートスクラッチの発生
状況を調査した。その結果について下記に説明する。
【0024】(実施例1)従来、全圧延スタンドに鍛鋼
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)でヒー
トスクラッチが発生しやすい状況にあることから、この
実施例では、第1圧延スタンド4aのワークロール6
o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5900
0 kgf・mm-2)を用い、第1圧延スタンド4aで圧下率
を大きくし、第4圧延スタンドを含む後段の圧延スタン
ド4b、4c、4dの圧下率を小さくした。実験条件は
表1に示す。第1〜第4圧延スタンド4a、4b、4
c、4dのワークロール6o、6uの表面粗度は従来例
および本発明の場合とも0.2μmRaに調整した。
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)でヒー
トスクラッチが発生しやすい状況にあることから、この
実施例では、第1圧延スタンド4aのワークロール6
o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5900
0 kgf・mm-2)を用い、第1圧延スタンド4aで圧下率
を大きくし、第4圧延スタンドを含む後段の圧延スタン
ド4b、4c、4dの圧下率を小さくした。実験条件は
表1に示す。第1〜第4圧延スタンド4a、4b、4
c、4dのワークロール6o、6uの表面粗度は従来例
および本発明の場合とも0.2μmRaに調整した。
【0025】先ず、全圧延スタンドに鍛鋼ロール(ヤン
グ率21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定
常圧延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンド
4cで品質にはほとんど影響のない極めて微小なヒート
スクラッチが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延ス
タンド)4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板
温度を測定した結果、約1分後に板温度が180℃にな
り、ヒートスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生し
た。
グ率21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定
常圧延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンド
4cで品質にはほとんど影響のない極めて微小なヒート
スクラッチが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延ス
タンド)4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板
温度を測定した結果、約1分後に板温度が180℃にな
り、ヒートスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生し
た。
【0026】一方、第1圧延スタンド4aのワークロー
ルに6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5
9000 kgf・mm-2)を用いた本発明の場合では、第1
圧延スタンドでの圧下率を1従来例よりも10%レ程度
大きくし、第4圧延スタンドでの圧下率を従来例よりも
15%程度小さくして圧延した。
ルに6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5
9000 kgf・mm-2)を用いた本発明の場合では、第1
圧延スタンドでの圧下率を1従来例よりも10%レ程度
大きくし、第4圧延スタンドでの圧下率を従来例よりも
15%程度小さくして圧延した。
【0027】その結果、定常圧延状態に入ってから、第
4圧延スタンド4dの出側で非接触式の板温度計8を用
いて板温度を測定した結果、板温度は143℃〜158
℃の範囲に維持されており、第1圧延スタンド4a〜第
4圧延スタンド4まで、ヒートスクラッチの発生は認め
られなかった。
4圧延スタンド4dの出側で非接触式の板温度計8を用
いて板温度を測定した結果、板温度は143℃〜158
℃の範囲に維持されており、第1圧延スタンド4a〜第
4圧延スタンド4まで、ヒートスクラッチの発生は認め
られなかった。
【0028】
【表1】
【0029】(実施例2)従来、全圧延スタンドに鍛鋼
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)4dで
ヒートスクラッチが発生しやすい状況にあることから、
この実施例では、最終圧延スタンド4dのワークロール
6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率590
00 kgf・mm-2)を用い、この圧延スタンドでの接触弧
長を小さくした。実験条件は表2に示す。第1〜第4圧
延スタンドのワークロール表面粗度は0.2μmRaに
調整し、第1〜第4スタンドの圧下率は従来法で圧延し
た場合の圧下率と一致するように決定した。
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)4dで
ヒートスクラッチが発生しやすい状況にあることから、
この実施例では、最終圧延スタンド4dのワークロール
6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率590
00 kgf・mm-2)を用い、この圧延スタンドでの接触弧
長を小さくした。実験条件は表2に示す。第1〜第4圧
延スタンドのワークロール表面粗度は0.2μmRaに
調整し、第1〜第4スタンドの圧下率は従来法で圧延し
た場合の圧下率と一致するように決定した。
【0030】先ず、全スタンドに鍛鋼ロール(ヤング率
21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定常圧
延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンドで品
質にはほとんど影響のない極めて微小なヒートスクラッ
チが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)
4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板温度を測
定した結果、約1分後に板温度が180℃になり、ヒー
トスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生した。
21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定常圧
延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンドで品
質にはほとんど影響のない極めて微小なヒートスクラッ
チが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)
4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板温度を測
定した結果、約1分後に板温度が180℃になり、ヒー
トスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生した。
【0031】一方、第4圧延スタンド4dのワークロー
ル6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率59
000 kgf・mm-2)を用いた本発明の場合では、定常圧
延状態に入ってから、第4圧延スタンド4dの出側で非
接触式の板温度計8を用いて板温度を測定した結果、板
温度は153℃〜168℃の範囲に維持されており、第
4圧延スタンド4dでヒートスクラッチの発生は認めら
れなかった。
ル6o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率59
000 kgf・mm-2)を用いた本発明の場合では、定常圧
延状態に入ってから、第4圧延スタンド4dの出側で非
接触式の板温度計8を用いて板温度を測定した結果、板
温度は153℃〜168℃の範囲に維持されており、第
4圧延スタンド4dでヒートスクラッチの発生は認めら
れなかった。
【0032】
【表2】
【0033】(実施例3)従来、全圧延スタンドに鍛鋼
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)でヒー
トスクラッチが発生しやすい状況にあることから、この
実施例では、第1圧延スタンド4aのワークロール6
o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5900
0 kgf・mm-2)を用い、第1圧延スタンド4aで圧下率
を大きくし、第4圧延スタンドを含む後段の圧延スタン
ド4b、4c、4dの圧下率を小さくし、加えて、特に
ヒートスクラッチの発生頻度の高い第4圧延スタンド4
dのワークロール6o、6uに超硬ロール(WCロー
ル、ヤング率59000 kgf・mm-2)を用い、接触弧長
を小さくした。実験条件は表3に示す。第1〜第4圧延
スタンドのワークロール表面粗度は0.2μmRaに調
整し他。
ワークロール(ヤング率21000 kgf・mm-2)を用い
た場合、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)でヒー
トスクラッチが発生しやすい状況にあることから、この
実施例では、第1圧延スタンド4aのワークロール6
o、6uに超硬ロール(WCロール、ヤング率5900
0 kgf・mm-2)を用い、第1圧延スタンド4aで圧下率
を大きくし、第4圧延スタンドを含む後段の圧延スタン
ド4b、4c、4dの圧下率を小さくし、加えて、特に
ヒートスクラッチの発生頻度の高い第4圧延スタンド4
dのワークロール6o、6uに超硬ロール(WCロー
ル、ヤング率59000 kgf・mm-2)を用い、接触弧長
を小さくした。実験条件は表3に示す。第1〜第4圧延
スタンドのワークロール表面粗度は0.2μmRaに調
整し他。
【0034】先ず、全スタンドに鍛鋼ロール(ヤング率
21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定常圧
延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンドで品
質にはほとんど影響のない極めて微小なヒートスクラッ
チが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)
4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板温度を測
定した結果、約1分後に板温度が180℃になり、ヒー
トスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生した。
21000 kgf・mm-2)を用いた従来例の場合、定常圧
延状態に入ってから約1分後に、第3圧延スタンドで品
質にはほとんど影響のない極めて微小なヒートスクラッ
チが認められ、第4圧延スタンド(最終圧延スタンド)
4dの出側で非接触式の板温度計8を用いて板温度を測
定した結果、約1分後に板温度が180℃になり、ヒー
トスクラッチが第4圧延スタンド4dで発生した。
【0035】一方、第1圧延スタンド4aと第4圧延ス
タンド4dのワークロール6o、6uに超硬ロール(W
Cロール、ヤング率59000 kgf・mm-2)を適用した
本発明の場合では、第1圧延スタンド4aでの圧下率を
従来例よりも10%程度大きくし、第4圧延スタンド4
dでの圧下率を従来例よりも15%程度小さくして圧延
した。
タンド4dのワークロール6o、6uに超硬ロール(W
Cロール、ヤング率59000 kgf・mm-2)を適用した
本発明の場合では、第1圧延スタンド4aでの圧下率を
従来例よりも10%程度大きくし、第4圧延スタンド4
dでの圧下率を従来例よりも15%程度小さくして圧延
した。
【0036】その結果、定常圧延状態に入ってから、第
4スタンド4dの出側で非接触式の板温度計12を用い
て板温度を測定した結果、板温度は139〜150℃の
範囲に維持されており、第1圧延スタンド4a〜第4圧
延スタンド4dでヒートスクラッチの発生は全く認めら
れなかった。
4スタンド4dの出側で非接触式の板温度計12を用い
て板温度を測定した結果、板温度は139〜150℃の
範囲に維持されており、第1圧延スタンド4a〜第4圧
延スタンド4dでヒートスクラッチの発生は全く認めら
れなかった。
【0037】
【表3】
【0038】上記の3つの実施例のうち、第1圧延スタ
ンドと、最終圧延スタンドに超硬ロール(WCロール、
ヤング率59000 kgf・mm-2)を用い、第2圧延スタ
ンド〜第4圧延スタンドの合計の圧下率を小さくした実
施例3の場合が、最もよい結果を示した。
ンドと、最終圧延スタンドに超硬ロール(WCロール、
ヤング率59000 kgf・mm-2)を用い、第2圧延スタ
ンド〜第4圧延スタンドの合計の圧下率を小さくした実
施例3の場合が、最もよい結果を示した。
【0039】したがって、ヒートスクラッチ発生防止の
観点では、全圧延スタンドに超硬ロール(WCロール、
ヤング率59000 kgf・mm-2)を用いることが好まし
いといえる。しかし、その場合、設備コスト増大を伴う
ので、効果とコストのバランスを考慮して超硬ロール
(WCロール、ヤング率59000 kgf・mm-2を用いる
圧延スタンドを選択することが得策である。
観点では、全圧延スタンドに超硬ロール(WCロール、
ヤング率59000 kgf・mm-2)を用いることが好まし
いといえる。しかし、その場合、設備コスト増大を伴う
ので、効果とコストのバランスを考慮して超硬ロール
(WCロール、ヤング率59000 kgf・mm-2を用いる
圧延スタンドを選択することが得策である。
【0040】なお、本発明において用いるヤング率40
000 kgf・mm-2以上のロールを得るための材質として
は、現状では、上記の炭化タングステン(WC)系の超
硬ロール(ヤング率58400〜68500 kgf・m
m-2)の他には、アルミナ系の透明性アルミナセラミッ
クス(ヤング率41000 kgf・mm-2)、炭化チタニウ
ム(ヤング率46000 kgf・mm-2)、炭化ケイ素系の
セラミックス(ヤング率41000〜44000 kgf・
mm-2)等が考えられるが、このうち、特にセラミックス
系のものでは、ロールとしての他の一般特性、例えば靭
性を強化することにより、実用の可能性がある。
000 kgf・mm-2以上のロールを得るための材質として
は、現状では、上記の炭化タングステン(WC)系の超
硬ロール(ヤング率58400〜68500 kgf・m
m-2)の他には、アルミナ系の透明性アルミナセラミッ
クス(ヤング率41000 kgf・mm-2)、炭化チタニウ
ム(ヤング率46000 kgf・mm-2)、炭化ケイ素系の
セラミックス(ヤング率41000〜44000 kgf・
mm-2)等が考えられるが、このうち、特にセラミックス
系のものでは、ロールとしての他の一般特性、例えば靭
性を強化することにより、実用の可能性がある。
【0041】
【発明の効果】本発明においては、4スタンド以上の圧
延スタンドからなる冷間タンデム圧延機において、圧延
スタンドに例えばヤング率が40000 kgf・mm-2以上
のロールを用いて鋼板を圧延することにより、上記従来
例のようなコスト増、生産性低下を伴わずにヒートスク
ラッチの発生を防止することができ、品質の良好な鋼板
を製造することが可能である。
延スタンドからなる冷間タンデム圧延機において、圧延
スタンドに例えばヤング率が40000 kgf・mm-2以上
のロールを用いて鋼板を圧延することにより、上記従来
例のようなコスト増、生産性低下を伴わずにヒートスク
ラッチの発生を防止することができ、品質の良好な鋼板
を製造することが可能である。
【図1】冷間タンデム圧延機におけるヒートスクラッチ
の発生頻度とワークロールのヤング率との関係を示す説
明図。
の発生頻度とワークロールのヤング率との関係を示す説
明図。
【図2】冷間タンデム圧延機における圧延スタンド別の
ヒートスクラッチ発生頻度を示す説明図。
ヒートスクラッチ発生頻度を示す説明図。
【図3】本発明を実施する冷間タンデム圧延機設備例を
示す側面説明図。
示す側面説明図。
1 ペイオフリール 2 鋼板素材 2p 鋼板(ストリップ) 3i 入側ブライドルロール 3o 出側ブライドルロール 4 冷間タンデム圧延機 4a 第1圧延スタンド 4b 第2圧延スタンド 6 圧延材 4c 第3圧延スタンド 4d 第4圧延スタンド 5o (上)バックアップロール 5u (下)バックアップロール 6o (上)ワークロール 6u (下)ワークロール 7 テンションロール 8 板温度計
Claims (3)
- 【請求項1】 4スタンド以上の圧延スタンドからなる
冷間タンデム圧延機において、第1圧延スタンドに、ヤ
ング率が40000 kgf・mm-2以上のワークロールを用
いて圧延することを特徴とする冷間タンデム圧延機によ
る鋼板の圧延方法。 - 【請求項2】 4スタンド以上の圧延スタンドからなる
冷間タンデム圧延機において、ヒートスクラッチが発生
しやすい少なくとも最終圧延スタンドに、ヤング率が4
0000 kgf・mm-2以上のワークロールを用いて圧延す
ることを特徴とする冷間タンデム圧延機による鋼板の圧
延方法。 - 【請求項3】 4スタンド以上の圧延スタンドからなる
冷間タンデム圧延機において、第1圧延スタンドとヒー
トスクラッチが発生しやすい少なくとも最終圧延スタン
ドに、ヤング率が40000 kgf・mm-2以上のワークロ
ールを用いて圧延することを特徴とする冷間タンデム圧
延機による鋼板の圧延方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4632096A JPH09239410A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4632096A JPH09239410A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09239410A true JPH09239410A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12743879
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4632096A Withdrawn JPH09239410A (ja) | 1996-03-04 | 1996-03-04 | 冷間タンデム圧延機による鋼板の圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09239410A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015536827A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-12-24 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 高反射率の鋼板製品を製造するための方法、鋼板製品、および太陽集光器用のミラー要素 |
JP2022053077A (ja) * | 2020-09-24 | 2022-04-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼板の製造方法 |
-
1996
- 1996-03-04 JP JP4632096A patent/JPH09239410A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015536827A (ja) * | 2012-09-28 | 2015-12-24 | ティッセンクルップ スチール ヨーロッパ アクチェンゲゼルシャフトThyssenKrupp Steel Europe AG | 高反射率の鋼板製品を製造するための方法、鋼板製品、および太陽集光器用のミラー要素 |
US9770744B2 (en) | 2012-09-28 | 2017-09-26 | Thyssenkrupp Steel Europe Ag | Flat steel product with high reflectivity, flat steel product and mirror element for solar concentrators |
JP2022053077A (ja) * | 2020-09-24 | 2022-04-05 | 株式会社神戸製鋼所 | 鋼板の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |