JPH09239384A - 火力発電所復水脱塩装置からの排水の処理方法 - Google Patents

火力発電所復水脱塩装置からの排水の処理方法

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JPH09239384A
JPH09239384A JP5184496A JP5184496A JPH09239384A JP H09239384 A JPH09239384 A JP H09239384A JP 5184496 A JP5184496 A JP 5184496A JP 5184496 A JP5184496 A JP 5184496A JP H09239384 A JPH09239384 A JP H09239384A
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power plant
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Satoshi Yo
敏 楊
Kazuya Uesugi
和也 上杉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンモニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩
装置からの排水を処理するにあたり、処理水中の硝酸性
窒素の量をできるだけ少なくでき、使用する臭素化合物
量を少なくできて経済的に優れている方法を提供する。 【解決手段】 火力発電所復水脱塩装置からの排水に含
まれるアンモニア性窒素に臭化物イオンの存在下でオゾ
ンを反応させて窒素ガス化させるにあたり、臭化物イオ
ンとアンモニア性窒素の比が(Br/N)の重量比で1
/1〜1/4の臭化物イオンを発生する臭素化合物を上
記排水に添加し、処理水のpHが3.0〜6.5となる
ように排水にpH調整剤を添加しながらオゾンを供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所復水脱
塩装置からの排水に含まれるアンモニア性窒素を除去す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】火力発電所の復水脱塩装置からの排水(再
生排水)中には、一般にアンモニア性窒素が高濃度(1
00〜2000mgN/L)に含まれており、これをそ
のまま排出することは排出周辺水域の富栄養化を招くと
いう問題から脱窒処理することが求められており、従
来、脱窒処理の方法の一つとして知られる生物処理法が
採用される場合が多かった。
【0003】ところで、臭化物イオンの存在下において
オゾンを添加することでアンモニア性窒素を窒素ガスに
分解する方法が近時開発されたことに伴って、これを利
用したアンモニア性窒素を含む排水の処理方法について
の提案もされている(特開平3−181390号、特開
平7−195089号)。
【0004】この臭化物イオンの存在下でオゾン添加す
る方法によってアンモニア性窒素を除去する方法は、添
加されたオゾンが臭素化物イオンと反応して次亜臭素酸
イオンBrO(又は次亜臭素酸HBrO)を生成し(下
記式(1)参照)、発生したBrO(又はHBrO)が
アンモニア性窒素と反応することでアンモニア性窒素を
窒素ガス化させるという反応により、排水中の窒素分
(アンモニア性窒素)をガスとして除去する(下記式
(2)参照)ことを内容とし、上記生物学的処理方法に
比べて設備容積が小さくてすむなどの点から工業的には
注目されている。
【0005】 O3 +Br- → BrO- +O2 …(1) 2NH4 ++3BrO- → N2 +3Br- +3H2 O+2H+ …(2)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、本発明者の知
見によれば、上記の臭化物イオンの存在下に添加された
オゾンでアンモニア性窒素をガス化させる上記式
(1),(2)の反応を実施する場合には、同時に下記
式(3)の反応が副反応として生ずることが問題とな
る。
【0007】 NH4 ++3O3 +BrO- → NO3 - +Br- +H2 O+2H+ +3O2 …(3) すなわち、このような副反応が生ずると、処理された後
の排出水中には副反応で生成した硝酸性窒素(NO3
- )が含まれることになる。しかしながら、排出水中に
含まれる窒素分がアンモニア性窒素,硝酸性窒素のいず
れであっても基本的には窒素分の排出による影響を免れ
ないため、排水中の窒素濃度をできるだけ除去,低下す
るには上記の硝酸性窒素の副生成を極力抑制することが
重要となる。
【0008】これらのことから、上述した式(1),
(2)のアンモニア性窒素をガス化して除去する方法を
本発明が対象とする火力発電所復水脱塩装置の排水処理
の分野で実施する際には、排水である被処理水中に含ま
れる全窒素分の除去を如何に高率にかつ効率よく行うこ
とができるかが重要となるが、従来、上記方法において
の臭化物イオンの役割やそのイオン濃度の影響を硝酸性
窒素生成の抑制と窒素ガス化反応の促進という両者の関
連を考慮した有効な提案、特に、火力発電所の復水脱塩
装置からの排水というアンモニア性窒素を高濃度(10
0〜2000mgN/L)に含む排水を対象として、そ
の全窒素を高率に除去するという提案はされていない。
【0009】本発明者は、以上のようなことから、一般
排水に比べて極めて特異的にアンモニア性窒素を高濃度
(100〜2000mgN/L)に含む復水脱塩装置の
排水(再生排水)につき、この排水が含む全窒素を高率
に除去する方法、特に除去率95%以上という高い除去
率で低下させることを実現する方法、すなわち、上記式
(3)の副反応をできるだけ抑制しながら式(2)の窒
素ガス化反応をできるだけ促進させることができる方法
について鋭意研究を進めた。
【0010】また同時に、アンモニア性窒素をガス化す
る反応を促進するという観点のみからすれば臭化物イオ
ンを多量に添加することが有効であるものの、ランニン
グコストの低減が求められる実際の工業的な設備におい
て臭化物添加量をできるだけ少なくすることも考慮して
研究を進めた。
【0011】このような研究の成果として、本発明者
は、アンモニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩装置か
らの排水を処理するにあたり、排出される処理水中のア
ンモニア性窒素及び硝酸性窒素の量をできるだけ少なく
することができ、しかも使用する臭素化合物の量も可及
的に少なくすることができて経済的に優れている火力発
電所復水脱塩装置からの排水の処理方法を提供する本発
明をなすに至ったものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めになされた本発明の火力発電所復水脱塩装置からの排
水の処理方法の特徴は、火力発電所復水脱塩装置からの
排水に含まれるアンモニア性窒素に臭化物イオンの存在
下でオゾンを反応させて該アンモニア性窒素を窒素ガス
化させる方法として、臭化物イオンとアンモニア性窒素
の比が(Br/N)の重量比で1/1〜1/4、好まし
くは1/1.2〜1/3となる量の臭化物イオンを発生
する臭素化合物を上記排水に添加すると共に、反応後の
処理水のpHが3.0〜6.5、好ましくはpH3.5
〜6.0の範囲となるように排水にpH調整剤を添加し
ながらオゾンを供給するようにしたところにある。
【0013】本発明者が上記発明をなすに至ったのは、
次のような研究の結果と知見に基づくものである。
【0014】すなわち、上記式(2)及び式(3)から
分かるように、アンモニア性窒素の分解反応において副
生成する硝酸性窒素の濃度は、式(3)に比べて式
(2)の臭化物イオンの消費量が多いことから、被処理
水中に含まれるアンモニア性窒素の濃度と臭化物イオン
濃度に依存し、アンモニア性窒素濃度に比べて臭化物イ
オン濃度が一定範囲以下になると急激に処理水中の硝酸
性窒素濃度が高くなることが知見された。また、火力発
電所復水脱塩装置の中性ないし弱酸性の排水(被処理
水)中で行われる上記式(2)の反応においては水素イ
オンが発生し、この被処理水のpHも副反応で生成する
硝酸性窒素の濃度に影響し、特に臭化物イオンの添加量
を少なくする場合にはその影響は顕著に現れる。
【0015】これらのことから、本発明者は、アンモニ
ア性窒素を高濃度(100〜2000mgN/L)に含
む火力発電所復水脱塩装置の排水中から窒素を高率に除
去するために、できるだけ臭化物イオンと、上記中和の
ためのアルカリの添加量とを少なくしてランニングコス
トの低減化を図りながら、処理水の含有窒素濃度を60
mgN/L(放流基準)以下(例えば排水中のアンモニ
ア性窒素濃度が1000mgN/Lを越える場合)、あ
るいは排水中に含まれる全窒素を95%以上の高率で除
去(例えば排水中のアンモニア性窒素濃度が100〜1
000mgN/Lの場合)することができる最適条件を
検討して上記した本発明をなすに至ったものである。
【0016】本発明において、臭化物イオンとアンモニ
ア性窒素の比(Br/N)は重量比で1/1〜1/4、
好ましくは/1.2〜1/3であり、臭化物イオンの比
が1/4未満であると、含有アンモニア性窒素1000
mgN/Lを越える高濃度の被処理水中の窒素を60m
gN/L以下にすることが難しく、また含有アンモニア
性窒素数百mgN/L程の被処理水中の窒素を95%以
上の高率で除去することができない。反対に臭化物イオ
ンの比が1/1を越えるようにしても、窒素の除去率は
あまり向上しないので上記範囲とされる。
【0017】上記臭化物イオンを発生する物質として被
処理水に添加される物質としては、例えば臭化カリウム
(KBr),臭化ナトリウム(NaBr)等を挙げるこ
とができる。
【0018】また本発明においては、処理水のpHがp
H3.0〜6.5、好ましくはpH3.5〜6.0の範
囲となるように調整される必要があり、この範囲をはず
れると、処理水中の窒素濃度の増大が大きくなって好ま
しくない。従来、オゾンを用いた水処理においては一般
的にはアルカリ性の方が反応速度が速いと言われている
が、本発明においては、弱酸性側として硝酸性窒素の副
生成を抑制するために上述の範囲とされる。なおこのp
Hの調整は、通常は上述のようにアルカリを添加して行
うことができ、OH- を放出できるものであれば限定さ
れることはないが、例えば苛性ソーダ、水酸化カリウ
ム、炭酸ソーダ等のアルカリを一種あるいは複数添加す
ればよい。添加するアルカリは一般的には水溶液として
添加され、添加量は、被処理水のpHにもよるが、苛性
ソーダを用いてほぼ中性の被処理水を処理する場合、1
kgのアンモニア性窒素の除去のために約3kgの添加
が必要である。
【0019】
【発明の実施の形態】図4は本発明の窒素除去処理を行
うための装置を示し、100は原水(被処理水)ライン
であり、図示しない火力発電所復水脱塩装置の排水系の
再生排水貯槽に接続されている。この原水ライン100
は反応槽123の塔頂部から原水を供給して下向流で流
すように接続されていると共に、途中で原水の一部を原
水アンモニアモニタ110にサンプリングして含有され
るアンモニア性窒素の濃度を検出し、この検出情報に基
づいて比例制御計111により、臭化物添加用ポンプ1
13の送液量を制御して臭化物溶液ライン112から原
水ライン100への臭化物添加量を制御するように設け
られている。114は臭化物溶液の供給ラインである。
なお上記アンモニアモニタ110には例えばイオン電極
式のアンモニアモニタを用いることができる。
【0020】上記反応槽123の下部には、オゾン発生
器120からオゾンガスライン121を通して供給され
るオゾンを散気する散気手段122が設けられていると
共に、反応槽123の底部から処理水を排出するための
処理水ライン124が接続され、更にこの処理水ライン
124の途中から処理水をサンプリングして含有される
アンモニア性窒素の濃度を検出するアンモニアモニタ1
25が設けられ、この検出情報に基づいて比例制御系1
26がオゾン発生器120によるオゾン発生量を制御す
るようになっている。アンモニアモニタ125には上記
と同じイオン電極式のものを用いることができる。
【0021】130はpH測定制御計であり、前記処理
水ライン124内を流れる処理水のpHを測定し、この
測定情報に基づいてアルカリ注入用ポンプ131の送液
量を制御してアルカリ溶液ライン132から反応槽12
3に供給するアルカリ添加量を制御するように設けられ
ている。134はアルカリ溶液の供給ラインである。な
お135はpH電極である。なお、pH電極は反応槽1
23内の処理水出口付近に付設してもよい。
【0022】141は反応槽123の塔頂部に接続され
た排ガスラインであり、排ガス処理手段142を介して
放出ライン143から大気に放出される。
【0023】以上の窒素除去処理装置の作動について説
明すると、まず原水である火力発電所復水脱塩装置から
の排水は、原水アンモニアモニタ110で連続的にこれ
に含まれるアンモニア性窒素の濃度が測定されて、原水
ライン100に制御された量の臭化物溶液が混合された
後、塔頂部から反応槽123に供給される。
【0024】一方、処理水中に含まれる窒素の量をアン
モニアモニタ125で測定することで処理水中のアンモ
ニア性窒素濃度が所定値となるようにオゾン発生器12
0のオゾン発生量を制御し、下向流で流れる被処理水に
対向するように反応槽123の下部から所定量のオゾン
を供給して、被処理水中でアンモニア性窒素、臭化物イ
オン、オゾンによる上記式(1),(2)の反応を行わ
せ、処理水は処理水ライン124から排出し、ガス化し
た窒素は排ガスライン141から大気に排出される。
【0025】なお、オゾン添加量の制御は、通常、被処
理水の流量をほぼ一定とし、被処理水の水質変動があっ
た場合にはそれに応じてオゾン発生器120のオゾン発
生量を制御するという方式を採用する場合が多いが、オ
ゾン発生器は一般に該発生器の定格オゾン発生量付近で
オゾン発生効率が最も高くなるように設計されているた
め、オゾン添加量の制御に際してはむしろオゾン発生器
の発生量を例えば定格発生量の90%付近でほぼ一定に
しておき、水質変動に応じて被処理水流量を制御するこ
とが経済的に有利である。
【0026】なお、アルカリは、pH電極135とpH
測定制御計130により処理水ライン124内を流れる
被処理水のpHを測定して、処理水のpHがpH3.0
〜6.5、好ましくはpH3.5〜6.0の範囲となる
ように制御した量のアルカリが、反応槽123の入口近
く(塔上部側)の被処理水に添加される。
【0027】この場合、反応槽内の高さ方向においてp
Hの勾配ができ、反応槽内の下部に近付くほど被処理水
のpHは低下するが、反応槽出口付近から排出される処
理水のpHが上述の如くpH3.0〜6.5となるよう
に制御することにより、最も効率のよい処理を行うこと
ができる。
【0028】
【実施例】
実施例1 有効容積30リットルの気泡塔式の反応槽123に、下
記のように濃度既知のアンモニア性窒素を含有する原水
を調製して供給し、原水アンモニアモニタによる測定は
省略すると共に、処理水のアンモニア性窒素をイオン電
極式のアンモニアモニタ125で測定して、処理水のア
ンモニア性窒素が1mgN/Lになるようにフィードバ
ック方式でオゾン発生量を自動制御した。
【0029】(原水の調製):水道水に、アンモニア性
窒素が100mgN/L,300mgN/L,1000
mgN/L,2000mgN/Lの各濃度になるように
塩化アンモニウムを溶解して調製した。
【0030】また、本例では、臭化物溶液を臭化物添加
用ポンプ113で注入させることに代えて、直接原水に
臭化物(臭化ナトリウム)の所定量を溶解させた。また
アルカリとして所定量の苛性ソーダを添加した。
【0031】原水アンモニア性窒素濃度の変動: 100mgN/L → 300mgN/L → 100
0mgN/L →2000mgN/L アンモニア性窒素負荷:1kgN/m3 /d 反応槽出口の処理水のpH:5.5 臭化物イオン(臭素)添加比:1/4,1/3,1/1 処理水アンモニア性窒素設定値:1mgN/L 以上の処理を行った結果を図1に示した。
【0032】この図1の結果から分かるように、負荷が
1kgN/m3 /dで、アンモニア性窒素濃度が300
mgN/Lの場合、臭化物イオン(臭素)添加比1/
3、つまり原水の臭化物イオン濃度が100mg/Lに
なるように添加すれば、TN(トータル窒素)除去率が
96%以上で、処理水の水質がTNとして20mg/L
以下になった。しかしこれよりも臭化物イオン濃度を減
らすと処理水水質が極端に悪化した。
【0033】一方、アンモニア性窒素濃度が1000m
g/Lとかなり高濃度である場合には、臭化物イオン
(臭素)添加比1/4、つまり原水の臭化物イオン濃度
が250mg/Lとなるように添加すれば、TN除去率
が96%以上で処理水の水質がTNとして40mg/L
以下となった。
【0034】これらのことから、アンモニア性窒素を1
00〜2000mgN/Lという高濃度に含む火力発電
所復水脱塩装置の排水から窒素を高率に除去するために
は、臭化物イオン(臭素)添加比を、アンモニア性窒素
に対して重量比で1/4〜1/1とすることが必要であ
ることが分かる。
【0035】実施例2 アンモニア性窒素の含有量が100mgN/L,300
mgN/L,1000mgN/Lの原水について、窒素
負荷を4kgN/m3 /dとした他は、実施例1と同じ
条件で試験を行い、結果を図2に示した。
【0036】この図2から分かるように、臭化物イオン
(臭素)添加比と処理結果の関係は実施例1の場合と近
似しており、目的の水質あるいは高率の除去率を達成す
るためには臭化物イオン(臭素)添加比を、アンモニア
性窒素に対して重量比で1/4〜1/1とすることが必
要であることが分かる。
【0037】実施例3 実施例1の装置を用い、原水、及び臭化物イオン(臭
素)添加比、処理水アンモニア性窒素設定値をそれぞれ
下記の通りとし、反応槽出口の処理水のpHを3〜8で
変動させて処理を行い、その結果を図3に示した。
【0038】 原水アンモニア性窒素濃度:300mgN/L アンモニア性窒素負荷:1kgN/m3 /d 反応槽出口の処理水のpH:3〜8(ただし変動はpH
1きざみ) 臭化物イオン(臭素)添加比:1/3 処理水アンモニア性窒素設定値:1mgN/L この図3の結果から分かるように、pH5の場合に硝酸
性窒素の副生成が最も少なく、pH6を越えると硝酸性
窒素の副生成が著しく増加したため、TNが増加した。
【0039】
【発明の効果】本発明の火力発電所復水脱塩装置からの
排水の処理方法によれば、使用する臭素化合物の量を少
なくして経済的に優れた処理を実現しながら、硝酸性窒
素の副生を抑制してアンモニア性窒素を高率にガス化す
ることができ、比較的低い濃度でアンモニア性窒素を含
有する場合の排水(例えば100〜1000mgN/
L)の全窒素を95%以上の高率で除去するか、あるい
はかなり高濃度にアンモニア性窒素を含有する場合の排
水(例えば1000〜2000mgN/L)に含まれる
被処理水の水質を60mgN/L以下にすることがで
き、火力発電所復水脱塩装置からの排水の最適処理法を
提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の処理結果を示した図。
【図2】本発明の実施例2の処理結果を示した図。
【図3】本発明の実施例3の処理結果を示した図。
【図4】本発明の窒素除去処理を行うための装置の構成
概要一例を示した図。
【符号の説明】
100・・・原水ライン、110・・・原水アンモニア
モニタ、111・・・比例制御計、112・・・臭化物
溶液ライン、113・・・臭化物添加用ポンプ、114
・・・臭化物溶液の供給ライン、120・・・オゾン発
生器、121・・・オゾンガスライン、122・・・散
気手段、123・・・反応槽、124・・・処理水ライ
ン、125・・・処理水アンモニアモニタ、126・・
・比例制御計、130・・・pH測定制御計、131・
・・アルカリ注入用ポンプ、132・・・アルカリ溶液
ライン、134・・・アルカリ溶液の供給ライン、13
5・・・pH電極、141・・・排ガスライン、142
・・・排ガス処理手段、143放出ライン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火力発電所復水脱塩装置からの排水に含
    まれるアンモニア性窒素に、臭化物イオンの存在下でオ
    ゾンを反応させて該アンモニア性窒素を窒素ガス化させ
    る方法において、臭化物イオンとアンモニア性窒素の比
    が(Br/N)の重量比で1/1〜1/4となる量の臭
    化物イオンを発生する臭素化合物を上記排水に添加する
    と共に、反応後の処理水のpHが3.0〜6.5の範囲
    内となるように排水にpH調整剤を添加しながらオゾン
    を供給することを特徴とするアンモニア性窒素を含む火
    力発電所復水脱塩装置からの排水の処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、火力発電所復水脱塩
    装置からの排水に含まれるアンモニア性窒素の濃度が1
    00〜2000mgN/Lであることを特徴とするアン
    モニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩装置からの排水
    の処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、火力発電所復水脱塩
    装置からの排水に含まれる全アンモニア性窒素を測定し
    ながら、その95%以上を窒素ガスとして除去するに足
    りる臭化物イオンを発生する量の臭素化合物を添加する
    ことを特徴とするアンモニア性窒素を含む火力発電所復
    水脱塩装置からの排水の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、火力発電所復水脱塩
    装置からの排水に含まれる全アンモニア性窒素を測定し
    ながら、処理水に含まれる全窒素を60mgN/L以下
    とするに足りる臭化物イオンを発生する量の臭素化合物
    を添加することを特徴とするアンモニア性窒素を含む火
    力発電所復水脱塩装置からの排水の処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    処理水中に含まれるアンモニア性窒素の濃度を測定し
    て、被処理水中に添加するオゾンの量を制御することを
    特徴とするアンモニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩
    装置からの排水の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    排水に添加する臭素化合物が臭化カリウム又は臭化ナト
    リウムの少なくともいずれか一つであることを特徴とす
    るアンモニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩装置から
    の排水の処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    処理水のpHが3.0〜6.5の範囲となるように排水
    に添加するpH調整剤が、苛性ソーダ、水酸化カリウ
    ム、炭酸ソーダの少なくともいずれか一つであることを
    特徴とするアンモニア性窒素を含む火力発電所復水脱塩
    装置からの排水の処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001051421A3 (de) * 2000-01-09 2001-12-27 Friedrich Teufert F.o.t.-verfahren abwasser
WO2018051376A1 (en) 2016-09-15 2018-03-22 Politecnico Di Torino Ozonization of waste water with high ammonium content improved by the presence of bromine ions

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