JPH09238579A - 生分解性成形材料 - Google Patents
生分解性成形材料Info
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- JPH09238579A JPH09238579A JP8078400A JP7840096A JPH09238579A JP H09238579 A JPH09238579 A JP H09238579A JP 8078400 A JP8078400 A JP 8078400A JP 7840096 A JP7840096 A JP 7840096A JP H09238579 A JPH09238579 A JP H09238579A
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- Japan
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- biodegradative
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- pot
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- C08L2201/00—Properties
- C08L2201/06—Biodegradable
Abstract
(57)【要約】
【課題】成形材料として、生分解性の調節が容易にで
き、成形品には、苗木等をポットごと土中に移植できる
植生ポットや、食品使用後は一定期間に崩壊消滅する食
品トレイ等を提供できる、耐水性を有し材料強度や成形
性に優れた生分解性成形材料を提供する。 【解決手段】生分解性脂肪族ポリエステル樹脂とセルロ
ース系粉体とを、重量組成比で20／80〜80／20の範囲内
で、生分解性、成形性、材料強度を考慮して混練し生分
解性成形材料として使用する。この場合、前記性質のバ
ランス上重量組成比で40／60〜60／40が好適に使用でき
る。
き、成形品には、苗木等をポットごと土中に移植できる
植生ポットや、食品使用後は一定期間に崩壊消滅する食
品トレイ等を提供できる、耐水性を有し材料強度や成形
性に優れた生分解性成形材料を提供する。 【解決手段】生分解性脂肪族ポリエステル樹脂とセルロ
ース系粉体とを、重量組成比で20／80〜80／20の範囲内
で、生分解性、成形性、材料強度を考慮して混練し生分
解性成形材料として使用する。この場合、前記性質のバ
ランス上重量組成比で40／60〜60／40が好適に使用でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、生分解速度を調
整することができ、かつ成形性に優れた生分解性成形材
料に関し、成形品として苗木等の移植の際に容器回収の
必要がない植生ポットやワンウェイの食品包装用トレイ
等を提供するための成形材料に関する。
整することができ、かつ成形性に優れた生分解性成形材
料に関し、成形品として苗木等の移植の際に容器回収の
必要がない植生ポットやワンウェイの食品包装用トレイ
等を提供するための成形材料に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、植生ポットは陶土や粘土を焼成し
た素焼き性のものであった。しかし、近年、軽量性、安
価などの理由でポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどの
石油化学系素材を成形したものが出回るようになって来
ている。また食品包装用トレイは主として、発泡スチロ
ール等発泡プラスチックが使用されている。
た素焼き性のものであった。しかし、近年、軽量性、安
価などの理由でポリ塩化ビニルやポリプロピレンなどの
石油化学系素材を成形したものが出回るようになって来
ている。また食品包装用トレイは主として、発泡スチロ
ール等発泡プラスチックが使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら石油化
学系素材を使用したプラスチック成形品は、その耐久性
がある故に、苗木や成木をポットから取出し移植した後
の植生ポットや、食品を使用した後の食品トレイ等の包
装材料は、非分解性のゴミとなり、最終処分方法が問題
となっている。
学系素材を使用したプラスチック成形品は、その耐久性
がある故に、苗木や成木をポットから取出し移植した後
の植生ポットや、食品を使用した後の食品トレイ等の包
装材料は、非分解性のゴミとなり、最終処分方法が問題
となっている。
【０００４】また、これ等使用後の包装材料を焼却処分
するにしても、有害ガスの発生や焼却炉への負荷が大き
く、環境に優しい素材とは言い難い。
するにしても、有害ガスの発生や焼却炉への負荷が大き
く、環境に優しい素材とは言い難い。
【０００５】一方、近年各種の生分解性樹脂が開発され
ており、一部の用途で使用され始めているが、これらの
生分解性樹脂をそのまま成形し、生分解性成形品として
使用することは、通常、成形体の厚みが0.2 〜数mmであ
るため、ポリエチレンビニルアルコールのように生分解
に余りにも時間が掛かり過ぎたり、澱粉系樹脂のように
成形性が悪く、コストアップになったりして、未だ実用
化に到っていないのが実情である。
ており、一部の用途で使用され始めているが、これらの
生分解性樹脂をそのまま成形し、生分解性成形品として
使用することは、通常、成形体の厚みが0.2 〜数mmであ
るため、ポリエチレンビニルアルコールのように生分解
に余りにも時間が掛かり過ぎたり、澱粉系樹脂のように
成形性が悪く、コストアップになったりして、未だ実用
化に到っていないのが実情である。
【０００６】それ故、植生ポットには、苗木等が成長す
る迄の期間は耐水性や材料強度に優れ、苗木等を植生ポ
ットごと土中に移植したとしても、移植後は可及的速や
かに生分解し、自然界に悪影響を及ぼすことなく、自然
消滅する成形性に優れた成形材料が求められて来た。ま
たトレー等食品包装材には、内容物を消費した後は速や
かに自然消滅する安くて生分解性の包装材料が求められ
ている。
る迄の期間は耐水性や材料強度に優れ、苗木等を植生ポ
ットごと土中に移植したとしても、移植後は可及的速や
かに生分解し、自然界に悪影響を及ぼすことなく、自然
消滅する成形性に優れた成形材料が求められて来た。ま
たトレー等食品包装材には、内容物を消費した後は速や
かに自然消滅する安くて生分解性の包装材料が求められ
ている。
【０００７】このような要求は、檜や杉など山中に大量
に苗木を移植する際、非分解性素材の植生ポットに見ら
れるように移植後の空容器回収の手間を大幅に省きたい
時や、沈丁花のように苗木の根を傷めると成育しにくい
植物を土中に移植する時に強く望まれている。また食品
包装材料は、毎日各家庭で大量に消費廃棄されており、
之等包装材料も廃棄後は、速やかに消滅する事を求めら
れている。
に苗木を移植する際、非分解性素材の植生ポットに見ら
れるように移植後の空容器回収の手間を大幅に省きたい
時や、沈丁花のように苗木の根を傷めると成育しにくい
植物を土中に移植する時に強く望まれている。また食品
包装材料は、毎日各家庭で大量に消費廃棄されており、
之等包装材料も廃棄後は、速やかに消滅する事を求めら
れている。
【０００８】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであって、成形材料として生分解性の調節が容易にで
き、成形品には、苗木等をポットごと土中に移植できる
植生ポットや、食品使用後は一定期間に崩壊消滅する食
品トレイ等を提供できる、耐水性を有し材料強度や成形
性に優れた生分解性成形材料を提供することを課題とし
ている。
のであって、成形材料として生分解性の調節が容易にで
き、成形品には、苗木等をポットごと土中に移植できる
植生ポットや、食品使用後は一定期間に崩壊消滅する食
品トレイ等を提供できる、耐水性を有し材料強度や成形
性に優れた生分解性成形材料を提供することを課題とし
ている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するべく、成形性に優れかつ材料強度がありなが
ら、移植対象植物の種類に応じ生分解するまでの期間を
調節することができ、移植に当たっては植生ポットごと
土中に埋めることが可能で、廃棄物問題を回避でき、し
かも移植植物の成育を妨げることない植生ポット成形材
料を鋭意検討した結果、生分解性脂肪族ポリエステル樹
脂〔以下ＢＤＰ(Bis Degradable Polmerの略）と称す〕
とセルロース粉体（以下ＣＰと称す）とを混練して得ら
れる材料が上記課題を解決できることを見出し、本発明
に到った。また、この生分解性材料は、短期間に使用さ
れる食品等の包装にも適している。この場合、本発明の
生分解性成形材料としては、ＢＤＰとＣＰとの重量組成
比が20／80〜80／20のものを使用する。
解決するべく、成形性に優れかつ材料強度がありなが
ら、移植対象植物の種類に応じ生分解するまでの期間を
調節することができ、移植に当たっては植生ポットごと
土中に埋めることが可能で、廃棄物問題を回避でき、し
かも移植植物の成育を妨げることない植生ポット成形材
料を鋭意検討した結果、生分解性脂肪族ポリエステル樹
脂〔以下ＢＤＰ(Bis Degradable Polmerの略）と称す〕
とセルロース粉体（以下ＣＰと称す）とを混練して得ら
れる材料が上記課題を解決できることを見出し、本発明
に到った。また、この生分解性材料は、短期間に使用さ
れる食品等の包装にも適している。この場合、本発明の
生分解性成形材料としては、ＢＤＰとＣＰとの重量組成
比が20／80〜80／20のものを使用する。
【００１０】本発明に使用されるＢＤＰは例えばポリカ
プロラクトン、ポリ乳酸、ラクチド／グリコリド共重合
体、ポリヒドロキシブチレート／ヒドロキシブチレート
／ヒドロキシバリレート共重合体、ブタンジオール／ア
ジピン酸共重合体、ブタンジオール／コハク酸共重合体
などを挙げることができる。ＣＰとしては例えばパル
プ、回収故紙、草、葉、藁等を粉砕して得られるセルロ
ース繊維や木材、小枝等を粉砕して得られる木粉などを
挙げることができる。これらの粉体は平均サイズが0.01
〜５mmが好適に用いられる。
プロラクトン、ポリ乳酸、ラクチド／グリコリド共重合
体、ポリヒドロキシブチレート／ヒドロキシブチレート
／ヒドロキシバリレート共重合体、ブタンジオール／ア
ジピン酸共重合体、ブタンジオール／コハク酸共重合体
などを挙げることができる。ＣＰとしては例えばパル
プ、回収故紙、草、葉、藁等を粉砕して得られるセルロ
ース繊維や木材、小枝等を粉砕して得られる木粉などを
挙げることができる。これらの粉体は平均サイズが0.01
〜５mmが好適に用いられる。
【００１１】ＢＤＰとＣＰの組成比は重量比で20／80〜
80／20が適当であるが、生分解性、成形性、材料強度の
バランスから40／60〜60／40が好適に用いられる。ＢＤ
ＰとＣＰの組成比が重量比で20／80以下であると成形
性、材料強度が低下し、植生ポットや食品包装材料とし
て実使用することは難しい。また、ＢＤＰとＣＰとの組
成比が重量比で80／20以上では、通常0.2mm 厚以上で使
用される植生ポットとしては生分解性が遅過ぎ、植生ポ
ットごと苗木等を移植した時には、その後、植物の根が
植生ポットの壁を突き破り成長することを阻害する。ま
た材料コストも高くなるデメリットもある。一方、短期
間に消滅を期待される食品包装材料としても生分解が遅
過ぎ不適当である。なお、ＢＤＰとＣＰ組成比が適切で
あれば、成形に際し滑剤、着色剤なども適量添加して使
用することもできる。
80／20が適当であるが、生分解性、成形性、材料強度の
バランスから40／60〜60／40が好適に用いられる。ＢＤ
ＰとＣＰの組成比が重量比で20／80以下であると成形
性、材料強度が低下し、植生ポットや食品包装材料とし
て実使用することは難しい。また、ＢＤＰとＣＰとの組
成比が重量比で80／20以上では、通常0.2mm 厚以上で使
用される植生ポットとしては生分解性が遅過ぎ、植生ポ
ットごと苗木等を移植した時には、その後、植物の根が
植生ポットの壁を突き破り成長することを阻害する。ま
た材料コストも高くなるデメリットもある。一方、短期
間に消滅を期待される食品包装材料としても生分解が遅
過ぎ不適当である。なお、ＢＤＰとＣＰ組成比が適切で
あれば、成形に際し滑剤、着色剤なども適量添加して使
用することもできる。
【００１２】上記組成による成形材料を用いて成形され
た植生ポットは、植生ポットの厚みとＢＤＰ／ＣＰ組成
比を調節することで、環境を汚染することなく通常１ヶ
月〜１年で土中で消滅する。この植生ポットを使用する
場合、苗木等の移植に当たっては、苗木等の根を傷める
ことなく植生ポットごと土中に埋めることができるた
め、移植歩留り率を高めるだけでなく、移植後の植生ポ
ット回収の手間を省くこともできるメリットを有する。
なお、移植後は植生ポットが次第に生分解するため、移
植した植物が根を張り、成長することを妨げない。
た植生ポットは、植生ポットの厚みとＢＤＰ／ＣＰ組成
比を調節することで、環境を汚染することなく通常１ヶ
月〜１年で土中で消滅する。この植生ポットを使用する
場合、苗木等の移植に当たっては、苗木等の根を傷める
ことなく植生ポットごと土中に埋めることができるた
め、移植歩留り率を高めるだけでなく、移植後の植生ポ
ット回収の手間を省くこともできるメリットを有する。
なお、移植後は植生ポットが次第に生分解するため、移
植した植物が根を張り、成長することを妨げない。
【００１３】一方、食品包装材として使用し場合、短期
間で内容物は消費され、之に伴い使用後は曝露により短
期間で包装材料は分解消滅するので環境を汚染する恐れ
が無い。
間で内容物は消費され、之に伴い使用後は曝露により短
期間で包装材料は分解消滅するので環境を汚染する恐れ
が無い。
【００１４】
【発明の実施の形態】本発明の生分解性成形材料は、Ｂ
ＤＰとＣＰの重量組成比を20／80〜80／20の範囲内で、
成形物品の厚みとＢＤＰ／ＣＰ組成比を調整することで
該成形物品の生分解性の速さや材料強度を調節して使用
することができる。次に実施例により本発明を具体的に
説明するが、本発明は該実施例に限定されるものではな
い。
ＤＰとＣＰの重量組成比を20／80〜80／20の範囲内で、
成形物品の厚みとＢＤＰ／ＣＰ組成比を調整することで
該成形物品の生分解性の速さや材料強度を調節して使用
することができる。次に実施例により本発明を具体的に
説明するが、本発明は該実施例に限定されるものではな
い。
【００１５】
〔実施例１〕ポリ乳酸ペレット（島津製作所製、ラクテ
ィーNo.1000 ）50重量部と、新聞故紙を平均サイズ１mm
に粉砕し得られたセルロース粉50重量部とを200 ℃で混
練し、再ペレット化する。これを射出成形機を用い、直
径10cm、深さ10cm、厚さ２mmの植生ポットを作製した。
これに黒土を入れ、杉の種子を蒔き、杉苗を育てた。１
年後植生ポットごと土中に移植したところ、植生ポット
は更に１年で生分解し、２年後には消滅していた。一
方、杉苗は順調に成育した。30鉢移植したが、移植歩留
まり率は100 ％であった。
ィーNo.1000 ）50重量部と、新聞故紙を平均サイズ１mm
に粉砕し得られたセルロース粉50重量部とを200 ℃で混
練し、再ペレット化する。これを射出成形機を用い、直
径10cm、深さ10cm、厚さ２mmの植生ポットを作製した。
これに黒土を入れ、杉の種子を蒔き、杉苗を育てた。１
年後植生ポットごと土中に移植したところ、植生ポット
は更に１年で生分解し、２年後には消滅していた。一
方、杉苗は順調に成育した。30鉢移植したが、移植歩留
まり率は100 ％であった。
【００１６】〔実施例２〕ヒドロキシブチレート／ヒド
ロキシバリレート共重合樹脂ペレット（ゼネカ製、バイ
オボール）60重量部と、杉の木粉40重量部とを180 ℃で
混練し、再ペレット化する。これを射出成形機を用い、
直径10cm、深さ10cm、厚さ２mmの植生ポットを作製し
た。これに黒土を入れ、沈丁花を挿し木した。１年後根
付いたものを植生ポットごと土中に移植したところ、植
生ポットは更に２年後生分解し、３年後には消滅した。
一方、沈丁花は順調に成育した。20鉢移植したが、移植
歩留まり率は100 ％であった。
ロキシバリレート共重合樹脂ペレット（ゼネカ製、バイ
オボール）60重量部と、杉の木粉40重量部とを180 ℃で
混練し、再ペレット化する。これを射出成形機を用い、
直径10cm、深さ10cm、厚さ２mmの植生ポットを作製し
た。これに黒土を入れ、沈丁花を挿し木した。１年後根
付いたものを植生ポットごと土中に移植したところ、植
生ポットは更に２年後生分解し、３年後には消滅した。
一方、沈丁花は順調に成育した。20鉢移植したが、移植
歩留まり率は100 ％であった。
【００１７】〔実施例３〕ポリ乳酸ペレット（島津製作
所製、ラクティーNo.1000)を40重量部とバージンパルプ
60重量部を夫々粉砕して１mmパスの微粉末とし、之を20
0 ℃で加熱加圧しつつ混練した後、之を押し出してホッ
トカッティングし、再ペレット化する。このペレットを
射出成形機により射出成形して上縁の幅130mm 、長さ18
0mm 、底面の幅85mm、長さ135mm 、深さ35mm、厚さ0.4m
m のトレイを成形した所15grであった。（図１参照） これを屋外に曝露したところ180 日間でトレイは分解し
て完全に消滅した。
所製、ラクティーNo.1000)を40重量部とバージンパルプ
60重量部を夫々粉砕して１mmパスの微粉末とし、之を20
0 ℃で加熱加圧しつつ混練した後、之を押し出してホッ
トカッティングし、再ペレット化する。このペレットを
射出成形機により射出成形して上縁の幅130mm 、長さ18
0mm 、底面の幅85mm、長さ135mm 、深さ35mm、厚さ0.4m
m のトレイを成形した所15grであった。（図１参照） これを屋外に曝露したところ180 日間でトレイは分解し
て完全に消滅した。
【００１８】
【発明の効果】請求項１記載の本発明の生分解性成形材
料によれば、該材料を成形して得られた植生ポットで
は、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂とセルロース系粉
体との重量組成比と成形厚を調整することにより、苗木
が成長する間は通常の植木鉢として使用することがで
き、移植に当っては、生分解性を利用して、植生ポット
ごと土中に埋めることができる。その結果、植生ポット
回収の手間が省け、焼却処分もないため、環境を汚染す
ることがないメリットがある。また、移植の際に苗木等
の根を傷めることがなく、移植歩留まり率を向上させる
ことができる。この場合、特に、山地における檜、杉等
の植林や、根を傷めやすい苗木等の移植に有効で、植生
ポットを土中に埋めた後は、可及的速やかに生分解する
ので移植後の苗木等の根の成長を妨げることがない。
料によれば、該材料を成形して得られた植生ポットで
は、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂とセルロース系粉
体との重量組成比と成形厚を調整することにより、苗木
が成長する間は通常の植木鉢として使用することがで
き、移植に当っては、生分解性を利用して、植生ポット
ごと土中に埋めることができる。その結果、植生ポット
回収の手間が省け、焼却処分もないため、環境を汚染す
ることがないメリットがある。また、移植の際に苗木等
の根を傷めることがなく、移植歩留まり率を向上させる
ことができる。この場合、特に、山地における檜、杉等
の植林や、根を傷めやすい苗木等の移植に有効で、植生
ポットを土中に埋めた後は、可及的速やかに生分解する
ので移植後の苗木等の根の成長を妨げることがない。
【００１９】また、該材料を成形して得られた食品用ト
レイでは、短期の使用時には耐水性も物理的強度もあ
り、充分に発泡スチロールトレイ同様の効力を発揮し、
使用後は曝露状態で約半年で完全に消滅させることがで
き、従来のプラスチック包装材に代る環境に優しい食品
包装材を得ることが出来る。
レイでは、短期の使用時には耐水性も物理的強度もあ
り、充分に発泡スチロールトレイ同様の効力を発揮し、
使用後は曝露状態で約半年で完全に消滅させることがで
き、従来のプラスチック包装材に代る環境に優しい食品
包装材を得ることが出来る。
【図１】本発明成形材料による生分解性トレイの斜視図
である。
である。
Claims (1)
- 【請求項１】生分解性脂肪族ポリエステル樹脂とセルロ
ース系粉体との重量組成比が20／80〜80／20である生分
解性成形材料。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8078400A JPH09238579A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 生分解性成形材料 |
| KR1019960067574A KR970065613A (ko) | 1996-03-05 | 1996-12-18 | 생분해성 성형재료 |
| AU75492/96A AU7549296A (en) | 1996-03-05 | 1996-12-20 | Biodegradable molding material |
| CA002195815A CA2195815A1 (en) | 1996-03-05 | 1997-01-23 | Biodegradable molding material |
| EP97103572A EP0805181A1 (en) | 1996-03-05 | 1997-03-04 | Biodegradable molding material based on aliphatic polyester |
| US08/884,778 US5964933A (en) | 1996-03-05 | 1997-06-30 | Biodegradable molding material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8078400A JPH09238579A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 生分解性成形材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09238579A true JPH09238579A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=13660983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8078400A Pending JPH09238579A (ja) | 1996-03-05 | 1996-03-05 | 生分解性成形材料 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0805181A1 (ja) |
| JP (1) | JPH09238579A (ja) |
| KR (1) | KR970065613A (ja) |
| AU (1) | AU7549296A (ja) |
| CA (1) | CA2195815A1 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002194195A (ja) * | 2000-12-27 | 2002-07-10 | Toppan Printing Co Ltd | 生分解性カード |
| JP2004503415A (ja) * | 2000-07-14 | 2004-02-05 | バイオ−デグ． モウルディングス プロプライアタリー リミテッド | 生物分解性物質及びそれから製造された製品 |
| JP2004143438A (ja) * | 2002-10-03 | 2004-05-20 | Daicel Chem Ind Ltd | 複合生分解性成形品 |
| JP2010280152A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Toppan Printing Co Ltd | 木粉を含有するポリ乳酸樹脂成形品およびその製造方法 |
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