JPH09322658A - 育苗ポット - Google Patents

育苗ポット

Info

Publication number
JPH09322658A
JPH09322658A JP8146925A JP14692596A JPH09322658A JP H09322658 A JPH09322658 A JP H09322658A JP 8146925 A JP8146925 A JP 8146925A JP 14692596 A JP14692596 A JP 14692596A JP H09322658 A JPH09322658 A JP H09322658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pot
seedling
net
weight
mesh
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8146925A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Gonda
貴司 権田
Hiroshi Morikawa
博 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP8146925A priority Critical patent/JPH09322658A/ja
Publication of JPH09322658A publication Critical patent/JPH09322658A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】土中での分解速度を向上させると共に移植後の
苗の生育阻害を防止することのできる育苗ポットを提供
する。 【解決手段】この育苗ポットは生分解性樹脂 100重量部
と充填剤10〜 150重量部とから構成されたネット状物か
らなるものであり、特にはネットの網目の一辺が0.5〜1
0mm、網目の平均厚さが 0.5〜5mmであることを好適と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農園芸用の育苗ポッ
トに関する。更に詳しくは、ナス、キュウリ、レタス、
メロン、イチゴ、トマトなどの野菜、アサガオ、キキョ
ウ、サルビア、キンセンカなどの花、観葉植物などの苗
を移植するための育苗ポットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農園芸用の育苗ポットは、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンなどの非生分解性樹脂から製造
されてきた。これらの育苗ポットは材質が生分解性でな
いため、苗を移植する際、育苗ポットから取り出さなけ
ればならず、作業上の時間と労力の問題が生じていた。
そこで近年、この問題を解決するために、生分解性樹脂
で育苗ポットを得る方法が報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、生分解性樹脂
の土中での分解速度は遅く、例えば、「生分解研究会
編:生分解性プラスチックハンドブック(1995)」によ
れば、ポリ乳酸では何らかの分解が認められるまでには
通常3〜6ヶ月、代謝(=他の物質への変換)が認めら
れるまでには約12ヶ月程度要する(576頁)、また脂肪族
ポリエステルの1種であるポリエチレン・サクシネート
より得られたシャンプー・ボトルの土中での生分解性試
験では、試験開始約4ヶ月後から形状の破壊が認められ
る(590頁)、と記載されている。さらにバイオセルロー
スは土壌埋設後3ヶ月目には全て消失している(374頁)
と記載されているが、この材料は耐水性に劣るため単独
で使用することができない。このように生分解性樹脂単
独の使用では、土中での分解速度が遅いために移植後の
苗の生育に悪影響を与えることが知られている。本発明
の目的は、土中での分解速度を向上させると共に移植後
の苗の生育阻害を防止することのできる育苗ポットを提
供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、生分解性
樹脂の土中での分解速度の向上と育苗ポット自体の構造
について鋭意研究の結果、生分解性樹脂の分解速度の向
上には、生分解性樹脂と充填剤とを組み合わせた組成物
が適していること、育苗ポットの構造をネット状にする
と、重量の減少により分解速度が向上すると共に、苗の
根がネットの隙間を通して十分に生育することを見出
し、本発明に到達した。即ち、本発明の育苗ポットは、
生分解性樹脂 100重量部と充填剤10〜 150重量部とから
構成されたネット状物からなり、このネット状物は、網
目の一辺が 0.5〜10mm、網目の平均厚さが 0.5〜5mmで
あることを好適とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において使用可能な生分解性樹脂としては、例え
ば、ポリ−3−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸・
3−ヒドロキシ吉草酸共重合体、3−ヒドロキシ・4−
ヒドロキシ酪酸共重合体などのいわゆる微生物合成由来
の脂肪族ポリエステルおよびその誘導体、ポリ(ε−カ
プロラクトン)、ポリエチレン・サクシネート、ポリブ
チレン・サクシネートなどの脂肪族ポリエステル類、ポ
リ乳酸類、ポリアミノ酸類、ポリビニルアルコールなど
の化学合成由来の樹脂およびその誘導体、熱可塑性合成
樹脂と生分解性を有する脂肪族ポリエステルとの共重合
体、あるいは以上の脂肪族ポリエステルと一般樹脂との
ブレンド体などが挙げられるが、これらの内では生分解
性に優れている微生物合成由来の脂肪族ポリエステルお
よび化学合成由来の脂肪族ポリエステルが好ましい。ま
た、これらの生分解性樹脂は1種または2種以上の混合
物として用いられる。
【0006】充填剤には無機の充填剤と有機の充填剤が
あり、いずれも粒径は 0.1μm 以上、 100μm 以下のも
のが好ましい。無機の充填剤としては、タルク、炭酸カ
ルシウム、クレー、シリカ、水酸化アルミニウム、ガラ
ス粉、ガラスビーズ、ガラスバルーン、セラミックスバ
ルーン、石英、雲母、酸化チタン、酸化鉄などが挙げら
れ、コストおよび育苗ポット成形性の面から特に炭酸カ
ルシウムまたはガラスバルーンが好ましい。有機の充填
剤としては、イモ類、米類、トウモロコシ類、麦類など
から得られる澱粉およびその誘導体、セルロースおよび
その誘導体、キチン、キトサンおよびそれらの誘導体、
木粉などが挙げられ、コストおよび成形性の面から特に
澱粉が好ましい。上記無機または有機の充填剤は、それ
ぞれまたはその両方について、1種または2種以上の混
合物として使用される。
【0007】これらの充填剤は、生分解性樹脂との親和
性の向上および充填剤粒子の分散性の向上のために、必
要に応じてシランカップリング剤、チタネート系カップ
リング剤またはアルミネート系カップリング剤などの表
面改質剤、アセチレングリコール、アセチレンアルコー
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸
エステルなどの各種界面活性剤を用いて、乾式法、湿式
法またはインテグラルブレンド法などにて表面改質を行
ってもよい。充填剤の添加量は、生分解性樹脂 100重量
部に対して10〜 150重量部、好ましくは50〜 120重量部
である。充填剤の添加量が生分解性樹脂 100重量部に対
して10重量部未満の場合は、分解速度が無添加の生分解
性樹脂と同程度であり適当でない。また生分解性樹脂 1
00重量部に対して 150重量部を越える量を添加すると、
得られる育苗ポットの機械的強度が低下したり成形が困
難になるなどの問題が生じ好ましくない。これらの育苗
ポットの構成材料には、更に必要に応じて、カーボンブ
ラックなどの着色剤、ジオクチルフタレートなどの可塑
剤、チアベンダゾール、ダコニール(商品名)などの防
カビ剤を添加してもよい。
【0008】育苗ポットのネット形状は、図1に模式的
に示したような網目状をしており、網目の一辺が 0.5〜
10mm、好ましくは2〜8mm、網目の平均厚さが 0.5〜5
mm、好ましくは 0.5〜3mmとなっている。網目の一辺が
0.5mm未満の場合はネットおよび育苗ポットの成形が困
難となり、10mmを越える場合はネットの隙間から土がこ
ぼれてしまい適当でない。網目の平均厚さが 0.5mm未満
の場合は移植作業中に育苗ポットが破れてしまう恐れが
生じ、5mmを越える場合はコストが上昇したり成形が困
難になる。育苗ポットの製造には、まず生分解性樹脂 1
00重量部、無機または有機の充填剤10〜 150重量部、さ
らに必要に応じて上記表面改質剤、界面活性剤、着色
剤、可塑剤、防カビ剤などを混合・混練し、これを通常
のネット押出用のダイスを用い融着法または剪断法にて
ネット状成形物を成形する。ここで、融着法とは二重環
状の内ダイス、外ダイスのそれぞれに多数の小径ノズル
が環状に設けられていて、内外のダイスが逆方向に回転
して糸状成形物を成形し、それが格子状に融着されてネ
ット状成形物を得る方法であり、剪断法とは二重環状の
内ダイスと外ダイスの摺動界面にスリットが切ってあっ
て、そのスリットが一致したところで糸状成形物が融着
し、ネット状成形物を得る方法である。得られたネット
状成形物は、所定の長さに切断した後、プレス成形する
と、ネット状の育苗ポットにすることができる。育苗ポ
ットの形状は円筒状、角型状のいずれでもよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の具体的態様を実施例及び比較
例により説明するが、本発明はこの実施例の記載に限定
されるものではない。 (実施例1)脂肪族ポリエステル:ビオノーレ3010(昭
和高分子社製、商品名) 100重量部に対し、炭酸カルシ
ウム 120重量部、ステアリン酸4重量部およびアルキル
ベンゼンスルホン酸のカルシウム塩:7764(昭島化学工
業社製、商品名)3重量部を加え、90℃に加熱されたロ
ール上で溶融混練した。混練時間は樹脂の溶融後さらに
5分間行った。溶融混練後、混練物をシート状に取り出
して室温まで冷却した。これを粉砕し、75℃で4時間乾
燥を行い、育苗ポット用のペレット状成形物を作製し
た。このペレット状成形物をネット押出用ダイス(ダイ
ス温度: 130℃)を取り付けた汎用一軸押出機(シリン
ダー温度:80〜 130℃)に供給し、融着法により網目の
一辺が2mm、網目の平均厚さが2mmのネット状成形物を
作製した。
【0010】このネット状成形物を用いてプレス成形に
より上面の直径が5cm、底面の直径が5cm、高さが6cm
の、図1に示す形状の円筒状の育苗ポットを作製した。
得られた育苗ポットは強度、形状とも十分に使用に耐え
うるものであった。この育苗ポットに腐葉土をつめ、イ
チゴの苗を植えた。次に育苗ポットごと移植を行った。
このとき育苗ポットは完全に土中に埋まるようにした。
移植後3ヶ月目の移植ポットの分解状態とイチゴの苗の
生育状態を検討した結果、移植ポットの分解状態は、分
解が十分進行しているが外形の残っているのが認められ
た。また、イチゴの苗の茎、根とも生育状態は良好であ
り、さらに根はネットの隙間から生育していた。なお、
この試験は温度25℃、相対湿度55%の恒温恒湿室で行っ
た。
【0011】(実施例2)脂肪族ポリエステル:バイオ
ポール D600P(ゼネカ社製、商品名) 100重量部に対
し、コーンスターチ:コーンフラワー(日本製粉社製、
商品名)50重量部を150℃に加熱されたロール上で溶融
混練した。混練時間は樹脂が溶融後5分間行った。溶融
混練後、混練物をシート状に取り出し室温まで冷却し
た。これを粉砕、75℃で4時間乾燥を行い、育苗ポット
用のペレット状成形物を作製した。このペレット状成形
物をネット押出用ダイス(ダイス温度: 170℃)を取り
付けた汎用一軸押出機(シリンダー温度: 130〜 170
℃)に供給し、融着法により網目の一辺が5mm、網目の
平均厚さが3mmのネット状成形物を作製した。このネッ
ト状成形物を用いてプレス成形により上面の直径が5c
m、底面の直径が5cm、高さが6cmの図1に示す形状の
円筒状の育苗ポットを作製した。得れられた育苗ポット
は強度、形状とも使用に十分に耐えうるものであった。
育苗ポットに腐葉土をつめ、イチゴの苗を植えた。次に
育苗ポットごと移植を行った。このとき育苗ポットは完
全に土中に埋まるようにした。移植後3ヶ月目の育苗ポ
ットの分解状態とイチゴの苗の生育状態を検討した結
果、移植ポットの分解状態は、分解が十分進行しており
外形はほとんど認められなかった。またイチゴの苗の
茎、根とも生育状態は良好であった。なお、この試験は
温度25℃、相対湿度55%の恒温恒湿室で行った。
【0012】(実施例3)脂肪族ポリエステル:ポリカ
プロラクトン(ダイセル化学工業社製、商品名)100重
量部に対し、ガラスバルーン:X-39(東海工業社製、商
品名)50重量部を加え、75℃に加熱されたロール上で溶
融混練した。混練時間は樹脂の溶融後さらに5分間行っ
た。溶融混練後、混練物をシート状で取り出し、室温ま
で冷却した。これを粉砕し、75℃で4時間乾燥を行って
育苗ポット用のペレット状成形物を作製した。このペレ
ット状成形物をネット押出用ダイス(ダイス温度: 170
℃)を取り付けた汎用一軸押出機(シリンダー温度:70
〜 100℃)に供給し、融着法にて網目の一辺が 1.5mm、
網目の平均厚さが3mmのネット状成形物を作製した。こ
のネット状成形物を用いてプレス成形により上面の直径
が5cm、底面の直径が5cm、高さが6cmの円筒状の図1
に示す形状の育苗ポットを作製した。得られた育苗ポッ
トは強度、形状とも使用に十分に耐えうるものであっ
た。育苗ポットに腐葉土をつめ、イチゴの苗を植えた。
次に育苗ポットごと移植を行った。このとき育苗ポット
は完全に土中に埋まるようにした。移植後3ヶ月目の育
苗ポットの分解状態とイチゴの苗の生育状態を検討した
結果、育苗ポットは分解が十分進行しており、外形はほ
とんど認められなかった。またイチゴの苗の茎、根とも
生育状態は良好であった。なお、この試験は温度25℃、
相対湿度55%の恒温恒湿室で行った。
【0013】(比較例1)脂肪族ポリエステル:ビオノ
ーレ3010(前出) 100重量部に対し、タルク 200重量
部、ステアリン酸4重量部およびアルキルベンゼンスル
ホン酸のカルシウム塩:7764(前出)3重量部を加え、
90℃に加熱されたロール上で溶融混練した。混練時間は
樹脂が溶融後さらに5分間行った。溶融混練後、混練物
をシート状に取り出し室温まで冷却した。これを粉砕、
75℃で4時間乾燥を行い育苗ポット用のペレット状成形
物を作製した。このペレット状成形物をネット押出用ダ
イス(ダイス温度: 130℃)を取り付けた汎用一軸押出
機(シリンダー温度80〜 130℃)に供給し、融着法にて
ネット状成形物の形成を試みたが、溶融粘度が高く成形
できなかった。
【0014】(比較例2)脂肪族ポリエステル:ビオノ
ーレ3010(前出) 100重量部に対し、ステアリン酸 1.5
重量部とアルキルベンゼンスルホン酸のカルシウム塩:
7764(前出)1重量部とを加え、95℃に加熱されたロー
ル上で溶融混練した。混練時間は樹脂が溶融後さらに5
分間行った。溶融混練後、混練物をシート状に取り出
し、室温まで冷却した。これを粉砕し、75℃で4時間乾
燥を行い、育苗ポット用のペレット状成形物を作製し
た。このペレット状成形物をネット押出用ダイス(ダイ
ス温度: 120℃)を取り付けた汎用一軸押出機(シリン
ダー温度90〜 120℃)に供給し、融着法にて網目の一辺
が2mm、網目の平均厚さが2mmのネット状成形物を作製
した。このネット状成形物を用いて、プレス成形により
上面の直径が5cm、底面の直径が5cm、高さが6cmの、
図1に示す形状の円筒状の育苗ポットを作製した。得れ
られた育苗ポットは、強度、形状とも使用に十分に耐え
うるものであった。育苗ポットに腐葉土をつめ、イチゴ
の苗を植えた。次に育苗ポットごと移植を行った。この
とき育苗ポットは完全に土中に埋まるようにした。移植
後3ヶ月目の育苗ポットの分解状態とイチゴの苗の生育
状態を検討した結果、育苗ポットはほとんど分解してい
なかった。またイチゴの苗の茎および根の生育は実施例
1〜3よりも非常に劣っていた。なお、この試験は温度
25℃、相対湿度55%の恒温恒湿室で行った。
【0015】(比較例3)脂肪族ポリエステル:ビオノ
ーレ3010(前出) 100重量部に対し、炭酸カルシウム 1
20重量部、ステアリン酸4重量部およびアルキルベンゼ
ンスルホン酸のカルシウム塩:7764(前出)3重量部を
加え、90℃に加熱されたロール上で溶融混練した。混練
時間は樹脂が溶融後さらに5分間行った。溶融混練後、
混練物を厚さ1mmのシート状成形物にて取り出し、室温
まで冷却した。冷却後、このシート状成形物をプレス成
形により上面の直径が5cm、底面の直径が5cm、高さが
6cmの、図2に示す形状の円筒状の育苗ポットを作製し
た。得れられた育苗ポットは強度、形状とも使用に十分
に耐えうるものであった。移植後3ヶ月目の育苗ポット
の分解状態とイチゴの苗の生育状態を検討した結果、育
苗ポットの分解は進んでいるものの、外形がはっきりと
残っていた。またイチゴの苗の茎および根の生育は実施
例1〜3よりもかなり劣っていた。なお、この試験は、
温度25℃、相対湿度55%の恒温恒湿室で行った。
【0016】(比較例4)実施例1で作製したペレット
状成形物を用いて、実施例1と同様の方法により網目の
一辺が1mm、網目の平均厚さが 0.2mmのネット構造を有
する成形物を作製した。このネット状成形物をプレス成
形により上面の直径が5cm、底面の直径が5cm、高さが
6cmの図1に示す形状の円筒状の育苗ポットを作製し
た。この育苗ポットは強度が劣っていたため、育苗ポッ
トに腐葉土を入れる作業中に育苗ポットが破れてしまっ
た。
【0017】(比較例5)実施例1で作製したペレット
状成形物を用いて、実施例1と同様の方法により網目の
一辺が15mm、網目の平均厚さが 0.2mmのネット構造を有
する成形物を作製した。この成形物をプレス成形により
上面の直径が5cm、底面の直径が5cm、高さが6cmの図
1に示す形状の円筒状の育苗ポットを作製した。この育
苗ポットに腐葉土を入れるが、ネットの隙間から腐葉土
がこぼれてしまった。
【0018】
【発明の効果】本発明の育苗ポットは材質に生分解性樹
脂を用いているため、従来のポリエチレン樹脂あるいは
塩化ビニル樹脂などの育苗ポットと異なり、苗を移植す
る際、苗を育苗ポットより引き抜くことなく育苗ポット
ごと移植することができる。また、生分解性樹脂に充填
剤を添加した配合物を使用しているため、分解速度を向
上させることができ、安価に製造することができる。さ
らに、育苗ポットがネット状成形物からなるため、苗の
根をネットの孔から生育させることができるとともに、
育苗ポットの表面積が拡大するため、分解速度を増加さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜3、比較例2、4および5
で作製した育苗ポットの模式的な斜視図である。
【図2】比較例3で作製した育苗ポットの斜視図であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】生分解性樹脂 100重量部と充填剤10〜 150
    重量部とから構成されたネット状物からなることを特徴
    とする育苗ポット。
  2. 【請求項2】ネット状物は、網目の一辺が 0.5〜10mm、
    網目の平均厚さが 0.5〜5mmである請求項1記載の育苗
    ポット。
JP8146925A 1996-06-10 1996-06-10 育苗ポット Pending JPH09322658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8146925A JPH09322658A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 育苗ポット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8146925A JPH09322658A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 育苗ポット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09322658A true JPH09322658A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15418682

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8146925A Pending JPH09322658A (ja) 1996-06-10 1996-06-10 育苗ポット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09322658A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100819511B1 (ko) * 2007-03-12 2008-04-04 이관준 망사포트
KR100832336B1 (ko) * 2007-03-21 2008-05-26 김인한 섬유포트를 수생식물의 하천바닥 식재에 이용하는 방법
KR101387299B1 (ko) * 2012-06-14 2014-04-18 주식회사 사랑과 행복나눔 모종 재배용 화분 및 이의 제조방법
KR20150010670A (ko) * 2013-07-19 2015-01-28 주식회사 한국종합환경연구소 해안 구조물의 염생식물 활착유도 포트
JP2022006830A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社カンネツ イチゴ狩りシステム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100819511B1 (ko) * 2007-03-12 2008-04-04 이관준 망사포트
KR100832336B1 (ko) * 2007-03-21 2008-05-26 김인한 섬유포트를 수생식물의 하천바닥 식재에 이용하는 방법
KR101387299B1 (ko) * 2012-06-14 2014-04-18 주식회사 사랑과 행복나눔 모종 재배용 화분 및 이의 제조방법
KR20150010670A (ko) * 2013-07-19 2015-01-28 주식회사 한국종합환경연구소 해안 구조물의 염생식물 활착유도 포트
JP2022006830A (ja) * 2020-06-25 2022-01-13 株式会社カンネツ イチゴ狩りシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2770815B1 (en) Growth substrate for plants
KR100974639B1 (ko) 농업용 필름 및 화분 제조를 위한 생분해성 수지 조성물, 이를 이용한 생분해성 농업용 필름 및 화분과 그 제조방법
JPS61137804A (ja) 防殺虫効果を有する植物育成用具の製造方法
KR100545271B1 (ko) 친환경 생분해성 농업용 멀칭필름과 그 제조방법
JP2015532334A (ja) 溶融処理された、ヤシ科に属する木の葉鞘に由来するポリマー組成物
JP6802242B2 (ja) 生分解性樹脂組成物の製造方法
EP1365641B1 (en) Culture medium
CN110283435A (zh) 一种可生物降解树脂组合物及农业覆盖膜
JPH09322658A (ja) 育苗ポット
JP2001299121A (ja) 生分解性を有する高分子材料からなる敷き藁代替品
JPH07309689A (ja) 緩効性肥料及びその製造方法
KR20210020659A (ko) 생분해성 방출 조절 비료, 이를 포함하는 생분해성 멀칭필름 및 그 제조방법
JP2001348498A (ja) 改良されたマルチングフィルム用組成物及びマルチングフィルム
KR101174501B1 (ko) 친환경 기능성 원예용 포트
JP2011130748A (ja) 育苗用培土
CZ35618U1 (cs) Porézní kompozice na bázi plně biodegradabilního polymeru, zejména pro zemědělské aplikace
KR102142972B1 (ko) 무기미량원소비료를 함유하는 생분해성 수지 조성물 및 이를 이용한 무기미량원소비료 방출조절 생분해성 멀칭필름
CN114292424A (zh) 纳米改性的高阻隔生物降解地膜
JPH09294482A (ja) 生分解性育苗用ポット
KR100979734B1 (ko) 생분해성 조성물의 제조방법, 그리고 제조방법을 통해 제조된 생분해성 조성물을 이용한 용기의 제조방법
JP2945329B2 (ja) 園芸用結束紐
JP3029352B2 (ja) 生分解性育苗ポット
JP3223161U (ja) 茸栽培用の容器または袋
CN1758847B (zh) 制造植物可在其上生长的培养基的方法
JP2002017170A (ja) マット栽培用植栽容器と緑化方法