JPH09238491A - モータ回転制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】モートルの回転数の広範囲な設定が容易におこ
なえ、モートルの回転数が変更されても容易に対応する
ことができ、使用する用途に合った好適な回転数を機種
数を増やさずに適応可能としたモートル回転制御装置を
提供する。 【解決手段】モートル５の回転速度あるいは回転位相を
速度指令パルス信号と同期させるように制御するモート
ル回転制御装置において、モートル回転数の設定を外部
設定器４の設定によって、速度指令パルス信号の周波数
を切り替え、パルス分周手段７におけるパルスの分周比
の切り替えをおこなえるようにする手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、モートルの回転数
を変倍に限らず任意に変更する回転制御装置に係り、特
に、外部設定器の設定値に応じてモートルの回転速度あ
るいは回転位相の変更する装置に好適な、モートルの回
転速度，回転位相の制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、モートル回転制御装置の速度指令
パルス信号は、指定速度に対応付けられた周期の基準パ
ルスを生成する基準パルス発生回路として、水晶振動子
を用いていた。そして、モートル回転数の切り替えは、
水晶振動子を変えるか、または、パルス発生回路で変倍
して対応するようにしたものが一般的に採用されてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、あら
かじめ設定した回転数以外の回転数については、配慮が
されておらず、任意の回転数設定が必要になったとき
は、その都度、その回転数に対応する水晶振動子を準備
して、回転に対応していた。

【０００４】また、モートルの回転数に適した帰還制御
部のローパスフイルタ、増幅回路の回路定数についても
変更することが必要となっていた。

【０００５】そのため、必要な回転数毎に制御回路が必
要となり、機種数の増大を招いていた。

【０００６】また、変速する方法として代表的なもの
は、速度指令パルス信号である速度指令信号を可変する
方式がある。しかしこの方法は、必要とする速度指令信
号の周波数の数十倍から数百倍の発振回路で基準信号を
発生させて、１／ｎカウンタにより分周後、速度指令信
号を発生させるために、回路規模の増大によるコスト増
加を招くことになる。このため、広範囲な変速には適さ
ないという問題があった。

【０００７】本発明の目的は、広範囲で任意なモートル
回転速度が得られるとともに、モートルの回転数が変更
されても容易対応することができる。

【０００８】また、使用する用途に合った好適な回転数
を機種数を増やさずに適応可能としたモートル回転制御
装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はモートルの回転速度あるいは回転位相を速
度指令信号と同期させるためのモートル回転制御装置に
おいて、前記モートルの回転数に比例したパルスを発生
するエンコーダと、前記エンコーダから発生するパルス
数を分周するパルス分周手段と、前記速度指令信号を生
成する速度指令パルス発生手段と、前記速度指令パルス
手段のパルス周波数を設定する外部設定器と、前記パル
ス分周手段から出力されるモートルの回転信号と、前記
速度指令パルス発生手段から出力される指令速度信号と
を比較し、比較結果の位相差に対応する出力を生成する
位相比較手段と、前記位相比較手段から回転数誤差を検
出し、帰還増幅部を通して前記モートルの速度制御をお
こなわせるようにしたモートルの回転制御装置における
モートル回転数の設定において、前記外部設定器の設定
により、前記速度指令パルス信号の周波数を切り替え、
更には、前記パルス分周手段におけるパルスの分周比が
切り替えをおこなえるようにする手段を備える。

【００１０】しかし、以上の構成よりなる本発明は下記
に示す方法を用いることにより達成される。

【００１１】変速制御をおこなうには、速度指令パルス
信号を容易に可変とする必要がある。そのために、ま
ず、内部基準ＣＬＫ用に基準信号発振器を設け、固定し
た基準信号によりカウンタを動作させる。そして、外部
設定器の設定値から速度指令パルス信号の長さに相当す
るカウント数をカウンタによってカウントし、任意の速
度指令パルス信号を発生させる。この速度指令パルス信
号とモートルから発生する回転信号とを速度比較し、速
度系を制御する。すなわち外部設定器によって速度指令
パルス信号の長さに相当するカウント数を固定した周波
数の基準信号によりカウントして、速度指令パルス信号
を発生させることができる。つまり、外部設定器の設定
値を変えることで容易に任意の速度指令パルス信号を得
ることが可能となる。また、外部設定器の設定値によっ
てモートルから発生する回転信号を分周する分周器を連
動すれば広範囲な変速の設定が可能となり、広範囲な用
途に対応することができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例を図面に
従って説明する。

【００１３】図１は本発明のモートル回転制御装置のブ
ロック図を示す。

【００１４】図において、１は基準信号発振器であり、
その基本周波数は、水晶振動子２によって決定される。
３は速度指令パルス信号発生器であり、制御されるモー
トル５が必要とする関数の周波数を連続的に発生する装
置である。また、速度指令パルス信号発生器３は、外部
設定器４の設定値により基準信号発振器１の出力をデコ
ーダ８を介して整数分の１にする分周器でもある。

【００１５】６は制御されるモートル５の回転に比例し
た周波数を発生させるエンコーダで、このエンコーダ６
の周波数は、７の分周器と外部設定器４の設定値により
デコーダ９を介し、例えば、１／１〜１／８の範囲で数
段階に分周される。

【００１６】各々の分周器３と７の出力は、位相比較器
１０と速度比較器１１で比較されたそれぞれの回転誤差
出力は、加算器１２で位相−電圧変換されて、帰還増幅
器１３，モートル駆動部１４を通して、モートル５に供
給される。

【００１７】１５は加算器１２に加える信号量を制御す
るゲインコントロール回路であり、その調整は、外部設
定器４よっておこなう。

【００１８】また、外部設定器４、速度指令パルス信号
発生器３には、近年一般に使用されている一チップマイ
クロコンピュータを使用すれば、この種の制御装置のコ
ストを大幅に低減することができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明によれば、モートルの回転数設定
において、簡単で少ない回路規模で、かつ任意の回転数
の設定が可能となるようなモートル回転制御装置を提供
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のモートル回転制御装置におけるブロッ
ク図。

【図２】図１のモートル回転制御装置の一実施例のブロ
ック図。

【符号の説明】

１…基準信号発振器、２…水晶振動子、３…速度指令パ
ルス信号発生器、４…外部設定器、５…モートル、６…
エンコーダ、７…分周器、８，９…デコーダ、１０…位
相比較器、１１…速度比較器、１２…加算器、１３…帰
還増幅器、１４…モートル駆動部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】モートルの回転速度あるいは回転位相を速
   度指令信号と同期させるためのモートル回転制御装置に
   おいて、 前記モートルの回転数に比例したパルスを発生するエン
   コーダと、前記エンコーダから発生するパルス数を分周
   するパルス分周手段と、前記速度指令信号を生成する速
   度指令パルス発生手段と、前記速度指令パルス発生手段
   のパルス周波数を設定する外部設定器と、前記パルス分
   周手段から出力されるモートルの回転信号と、前記速度
   指令パルス発生手段から出力される指令速度信号とを比
   較し、比較結果の位相差に対応する出力を生成する位相
   比較手段と、前記位相比較手段から回転数誤差を検出
   し、帰還増幅部を通して前記モートルの速度制御をおこ
   なわせるようにしたモートルの回転制御装置におけるモ
   ートル回転数の設定において、前記外部設定器の設定に
   より、前記速度指令パルス信号の周波数を切り替え、前
   記パルス分周手段におけるパルスの分周比の切り替えを
   おこなえるようにすることにより、前記モートルの回転
   速度あるいは回転位相の切り替えを任意におこなうよう
   にしたことを特徴とするモートル回転制御装置。