JPH09236461A - スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置 - Google Patents

スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置

Info

Publication number
JPH09236461A
JPH09236461A JP6891396A JP6891396A JPH09236461A JP H09236461 A JPH09236461 A JP H09236461A JP 6891396 A JP6891396 A JP 6891396A JP 6891396 A JP6891396 A JP 6891396A JP H09236461 A JPH09236461 A JP H09236461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slag
nozzle
container
outflow
secondary coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6891396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Imoto
健夫 井本
Takehiko Fuji
健彦 藤
Eiichi Takeuchi
栄一 竹内
Masahiro Daimon
正博 大門
Katsushi Kaneko
克志 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP6891396A priority Critical patent/JPH09236461A/ja
Publication of JPH09236461A publication Critical patent/JPH09236461A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルからのスラグ流出量を高精度に判定す
る。 【解決手段】 ノズル6の外周に、交流電流を印加して
ノズル6内に磁界を誘起するための一次コイル7と、誘
起された磁界の磁束を検知するための二次コイル8とを
配する。コイル7、8のターン数N1 、N2 (個)と一
次コイル7に印加する電流I(A)とを(2)式数1を
満足させる。二次コイル電圧を位相検波により処理し、
二次コイル信号から判定できるノズル内スラグ占有率と
流体のノズル内通過速度からチャージ毎のスラグ流出量
を判定する。 【数1】 140≦I×N1 ×N2 ≦9000 …(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融金属、特に低合
金鋼、各種ステンレス鋼、高ニッケル鋼などの溶鋼、あ
るいは溶鉄、銑鉄などを通過させるためのノズル内を通
過して流出するスラグの流出量判定方法および流出判定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄系の溶融金属からスラブなどの鋳片を
製造するプロセスは、転炉や取鍋、タンディッシュなど
の精錬容器を用いて行われる。例えば、溶銑からスラブ
鋳片を製造する工程では、高炉で製造した溶銑を搬送台
車内から転炉内に移し変え、転炉内で脱炭や脱燐などの
処理を施した後、取鍋内に移し変える。取鍋内で合金添
加や脱ガス処理等の二次精錬工程を経てタンディッシュ
に移し、さらに、連続鋳造用鋳型内に移し変えて凝固さ
せる。
【0003】これらの工程における精錬容器間の溶融金
属の移し変えは、転炉の出鋼口や取鍋ノズル、タンディ
ッシュに設けた浸漬ノズルといった各種ノズルを介して
行われる。精錬容器内の溶融金属浴表面には、酸化物を
主成分とする溶融スラグが存在する場合が多く、これら
の溶融スラグは溶融金属の移し変えの際、特に注出側の
精錬容器内の残湯量が少なくなった時期に溶融金属の注
出流によって発生する渦によって巻き込まれて注入側の
精錬容器に流出してしまって、後工程での燐含有量の増
大すなわち復燐現象や、鋳片での介在物欠陥の原因とな
る。
【0004】従って、安定した溶融金属の成分や品質を
保つためには、移し変え時のスラグ流出量の低位安定化
が望まれており、作業者の目視判定に代わり、より迅速
なスラグ流出判定技術が開発されてきた。
【0005】近年、特開平1−27768号公報や特開
平5−277686号公報に記載されているような電磁
誘導を利用したスラグ検知装置を用いてスラグ流出開始
を判断し、速やかにノズル内流量制御装置を完全に閉鎖
する注入停止操業が広く普及している。
【0006】電磁誘導を利用したスラグ流出検知および
判定方法の原理は、一般に一次電流から印加される交流
電流によってスラグ流出位置に励起される誘導磁場が、
溶融金属と電気伝導度が大きく異なるスラグの混入によ
って変化させられ、図2(a)に示すようにこの時のイ
ンピータンス変化を二次コイルの誘導電流の変化として
検知するものである。
【0007】判定方法は、検知した誘導電流を電気回路
で処理し、その値が、通常のノイズ範囲、図2(a)で
は左側に示す微小な振幅を持ち、全体として緩やかな右
上がりの線部から逸脱した所定の値=敷居値、図2
(a)では右側の斜線部の頂上部分に達した時点を「ス
ラグ流出開始点」と見なすのが一般的である。つまり、
この場合の「スラグ流出開始点」とは、厳密には「スラ
グ流出量が溶融金属流出量に対する所定の容積比に到達
した瞬間」になっているのである。ここで「容積比」と
は、巻き込まれる溶融スラグのノズル内水平断面におけ
る面積比あるいは体積比、すなわちスラグ占有率%であ
る。スラグ流出の判定と同時に、ノズルの流量制御装置
に全閉信号を出力させて、注入を完全に停止させる自動
注入停止を行うこともある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記判定原理の問題点
は、所定の敷居値に達した時点を「スラグ流出開始点」
と見なすため、厳密には「スラグ流出開始点」前に流出
したスラグ総重量が判らない点である。
【0009】スラグ流出の原因である渦は刻々と強大に
成長しているため、スラグ流出量も次第に増大してい
る。従って、たとえ急激な変化であってもスラグ流出量
が次第に増大して所定のスラグ占有率に到達して初めて
検知するという上記原理では、極端な場合、所定のスラ
グ占有率未満のスラグ流出状態が長時間継続していても
検出できないことが問題なのである。
【0010】さらに、渦の成長度合い(速度)は、溶損
などによって変化するノズルあるいは精錬容器の形状
や、溶融金属および溶融スラグの温度、予測の出来ない
クレーンや台車の振動などによって種々に変化する。同
様に、スラグ流出量の増大速度もそれらの影響を受け
る。つまり、微小な渦によりスラグが微量流出し始めて
から所定のスラグ占有率に到達して注入を停止するまで
の間に通過したスラグ流出総重量は、毎チャージ変化し
ているのである。こうしたチャージ毎のスラグ流出総重
量の変動が、最終的には鋳片の品質の部位変化あるいは
経時変化の最大の要因なのである。
【0011】従って、チャージによらず敷居値を一定と
して、「スラグ流出量がこの敷居値を超える時点」のみ
を検出する従来方法では、鋳片の品質の部位変化に追従
できなかったのである。
【0012】さらに、従来方法で「スラグ流出量がこの
敷居値を超える時点」しか検出できなかった背景には、
検出装置の構成および使用方法にも問題があった。つま
り、チャージ毎に異なるベース信号の変化、図2(a)
では左側の緩やかな傾斜部が予想し難く、ベース信号の
変化とスラグ流出注入開始による信号の変化とを識別で
き難かったのである。従って、この識別を可能にする高
精度の信号処理が強く望まれていた。
【0013】従来の装置では、一次コイルおよび二次コ
イルの構成ならびに印加する電流値などは経験的に決定
されており、検出精度が高くない。さらに、二次コイル
により検出する電圧のピーク値の変化を検出する方式で
あるが、このピーク値はスラグ以外、例えば温度などの
影響が大きいため、スラグの検出精度を向上するのが困
難であった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1容器内か
ら別の第2容器内に溶融金属を流すためのノズルの外周
に交流電流を印加して該ノズル内に磁界を誘起するため
の一次コイルと、誘起された磁界の磁束を検知するため
の二次コイルとを配して前記ノズル内を通って流出する
スラグ流出量を判定する方法において、これらのコイル
のターン数N1、N2 (個)と一次コイルに印加する電
流I(A)とを(1)式数3を満足させると同時に、二
次コイルの検出信号を電気回路で処理することによって
得られるノズル内スラグ占有率またはノズル内スラグ通
過速度(kg/h)の変化を積算評価することを特徴と
するスラグ流出量判定方法である。
【0015】
【数3】 140≦I×N1 ×N2 …(1)
【0016】また、コイルで発生する熱対策を考慮する
と、(1)式より下記(2)式数4の方が好ましい。
【0017】
【数4】 140≦I×N1 ×N2 ≦9000 …(2)
【0018】この時、注出側第1容器または別の注入側
第2容器のうち少なくとも一方の総重量の変化を測定し
ながらスラグ流出量を評価するのが好ましい。また、二
次コイルの検出信号の位相の変化を検知してこれをノズ
ル内スラグ占有率(%)を判定するために用いると、更
に精度が高くなる。
【0019】さらに、スラグ流出量を判定するだけでな
く、その検出したスラグ占有率の積算値に応じて、第2
容器または第2容器直後以降に存在する第3容器の少な
くとも一方において、精錬フラックスの成分もしくは添
加量の少なくとも一方を決定したり、さらに、溶鋼への
電磁力付与、溶鋼加熱、もしくはガス吹き込みの精錬手
段のうち少なくとも一つを選択するとともに、その精錬
手段の実施条件を決定するのに用いるのが良い。その
上、スラグ占有率の積算値が所定の敷居値に到達した瞬
間に第1容器内から別の第2容器内への溶融金属の注入
を停止することが望ましい。
【0020】また、こうしたスラグ流出量判定方法を実
現するための装置として、スラグ流出量判定に適した装
置として、交流電流を印加してノズル内に磁界を誘起す
るための一次コイルおよび前記磁界の磁束を検知するた
めの二次コイルを第1容器内から別の第2容器内に溶融
金属を流すためのノズルの外周に配設し、これらのコイ
ルのターン数N1 、N2 (個)と一次コイルに印加する
電流I(A)とが(1)式を満足すると同時に、二次コ
イルの検出信号の位相の変化をスラグ流出量の評価に用
いることを特徴とするスラグ流出判定装置が最も好まし
い。さらに、検出したスラグ占有率の積算値を元に精錬
手段の選択・実施条件の決定を算定および指示する計算
機を併設するのが好ましい。
【0021】なお、ここで容器とは、転炉、真空脱ガス
装置、取鍋、タンディッシュ、鋳型などを意味し、例え
ば第1容器を転炉とした場合には、第2容器は取鍋に相
当する。また、スラグとは、固体スラグ、溶融スラグな
どを意味し、その相によらない。
【0022】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れた発明であって、従来技術は「所定のスラグ占有率に
到達したスラグ流出時点」を検出するための装置および
方法であったに過ぎないことから、所定レベル以上の鋳
片品質を得るために「溶融金属の注入を停止すべき時
点」を検出するための装置および方法を追求した結果、
その目的に適したスラグ流出量判定装置および方法の具
備すべきポイントを明らかにしたのである。すなわち、
二次コイルで検出した信号の処理方法としては、スラグ
占有率を積算して評価するのが最も好ましく、さらに、
この積算評価に必要なスラグ流出量判定装置の具備すべ
きコイルのターン数および印加する電流値との関係を規
定したものであって、これらの組み合わせによって初め
て、従来技術では不可能であったノズルからのスラグ流
出総重量の検知および正確な溶融金属の注入停止点の判
定が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1〜4を
用いて詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明を連続鋳造プロセスにおい
て実施する態様を模式的に示す図である。取鍋1内から
タンディッシュ3にノズル6を介して溶鋼2が注入さ
れ、更にタンディッシュ3から水冷鋳型4内に浸漬ノズ
ル6’を介して溶鋼2が注入され、連続鋳造が行われ
る。主に取鍋注入末期における溶融スラグ5の流出が、
タンディッシュ3内の溶鋼2の汚染要因となる。
【0025】ノズル6内を流れる溶鋼2と共に流出する
溶融スラグ5流を検知するために、ノズル6の外周に交
流電流を印加するための一次コイル7と二次コイル8が
設置されている。一次コイル7および二次コイル8は、
それぞれ一条の導線を円筒状のノズル6の外円周を囲む
ように渦巻状に、好ましくはノズル6の水平断面の円と
同心円状に巻く方式と、一条の導線を直円筒状に巻いた
小径コイルを対向するように一対ずつ配設する方式とが
あるが、本発明のように、スラグ占有率(%)の経時変
化を積算してスラグ総重量を評価する方法には、前者の
方式が適しているとの実験結果を得た。これは、前者の
方がスラグ流の偏向の影響を受けにくいためと考えられ
る。
【0026】一次コイル7には、周波数が100〜80
0Hz程度の交流電流を印加し、電磁誘導によってノズ
ル6内に磁界を発生させる。二次コイル8には、一次コ
イル電流およびノズル6内の溶鋼充満度合いならびに温
度によるコイルの抵抗変化によって変化する電流が誘導
されるので、これを二次コイル8に接続した電圧検出器
で検出し続ける。通常、ノイズがあるので、図2(a)
に示すように若干の変動幅を有する電圧が検出される。
【0027】ノズル6内の溶鋼流に溶融スラグ5が混入
すると、二次コイル8を介して検出される電圧、すなわ
ち二次コイル電圧が変化して、通常のノイズ範囲を逸脱
するような変化を示す。本発明では、図2(b)に示す
ように、この変化を連続的に検出して積算する。
【0028】アンプ9は、一次コイル7につながる電流
発生アンプと二次コイル8につながる受信アンプの機能
を有している。アンプ9内で処理された信号は電算機
(図示しない)に送られ、コイルの温度変化に伴う検出
信号の変化などのバックグラウンドの経時変化を差し引
き、ノイズについては平均化して除去する。
【0029】検出信号からノズル6内のスラグ占有率
(%)を求めるには、予め別の場所で、内径の異なる複
数のステンレス製で非磁性の円筒を用いて信号の変化を
測定して検量線を求めておけば良い。この検量線を用い
て、ノズル6内のスラグ占有率の経時変化を測定し続け
るとともに、図2(b)に示す斜線部の面積を求め(積
算)て評価する。このとき、ノズル6内を流れる流体の
平均流出速度VF (トン/秒)を求めれば、スラグ占有
率α(%)の時間積分値Λ(%・秒)から(3)式数5
によってチャージ毎のスラグ流出総重量WS (トン)を
求めることができる。
【0030】
【数5】 WS =Λ×VF …(3)
【0031】この判定を行うためには、二次信号が通常
のノイズ上限を超えてから、ノズル6を介して行ってい
た溶鋼の注入を停止するまでに現れる僅かな信号の変
化、図2(b)では斜線部に相当する変化を正確に検出
できる感度が必要である。僅かな量のスラグ流出による
インピーダンス変化を検出するために必要な感度を確保
する手段には、一般的に下記の3つがある。
【0032】 一次コイルのターン数(巻数)N1
増加させて、ノズル内に発生させる磁界の磁束密度を高
める。
【0033】 一次コイルに印加する電流I(A)を
増加させて、ノズル内に発生させる磁界の磁束密度を高
める。
【0034】 二次コイルのターン数N2 を増加させ
て、二次コイルの検出感度自体を高める。
【0035】本発明者らは、この基本的手段を工業的に
利用し得るようにし、かつノズル内径、取鍋〜タンディ
ッシュ間の設備的なクリアランスなどの使用条件に応じ
て最も好ましい測定条件(装置構成および方法)を誰で
もが簡便に導出できるようなフレキシブルでかつ汎用性
の高い技術にする目的で、これらの組み合わせを追求し
た結果、一次コイルの電流とコイル構造に関する下記
(2)式数6を知見したのである。
【0036】
【数6】 140≦I×N1 ×N2 ≦9000 …(2)
【0037】図4に(2)式の導出根拠の一例を示す。
【0038】電気炉で溶解した6tの溶鋼と200kg
のCaO系フラックスの合計6.2tを内径1100m
mの取鍋に装入し、耐火物で内張りした鉄皮容器中に放
流した。取鍋底部には90mmφのノズルが設けられて
おり、その周囲に非磁性鉄皮で覆われた銅線コイルを設
置して一次コイルに所定電流を印加しながら二次コイル
の信号を捉え、放流容器中の総重量が6tに達した時点
でノズルを閉鎖し、冷却後に表面に浮上したスラグを回
収して総流出量を実測した。
【0039】各実験において回収されたスラグ量は50
〜100kgの範囲であり、取鍋残留スラグから確認さ
れる回収率は95%以上であった。放流中の二次コイル
の信号と放流速度は連続的にパソコンに記録し、ノズル
内スラグ占有率とノズル内液体放流速度(容器重量変化
から計算)から計算されるスラグ流出速度を時間積分す
ることによって計算流出量と定義した。
【0040】一次コイルに印加する交流電流Iの周波数
は基本を500Hzとし、150Hz(△印)〜300
Hz(六角形印)で変更した。一次および二次コイルの
ターン数N1 、N2 は同一とし、30ターン(○印)と
10ターン(●印)の2水準を用いた。I×N1 ×N2
の変更は、一次コイルに印加する電流値Iを主に変更し
て調査した。二次コイルの検出信号の処理には位相検波
法を用いた。ここで測定誤差は、(4)式数7で示され
る。
【0041】
【数7】 測定誤差%=|実測値−計算値|/実測値×100 …(4)
【0042】実験結果を、横軸にI×N1 ×N2 、縦軸
に測定誤差(%)を取って図4に示した。ただし、縦軸
は、従来方法の測定誤差を100%として示してある。
【0043】図4に示すとおり、I×N1 ×N2 が14
0以上の領域では、交流電流の周波数あるいはコイルの
ターン数によらず、測定誤差を50%以下にできること
が判る。
【0044】一方、コイルのターン数が多くても、電流
が小さく、I×N1 ×N2 が100未満では測定誤差が
およそ90%にもなった。こうした傾向は、別に行った
実験において、コイルや周波数を変更した場合も同様で
あった。
【0045】また、I×N1 ×N2 が140〜5000
までは、I×N1 ×N2 の増大に応じて測定誤差は激減
するが、5000を超えるとI×N1 ×N2 の増大によ
る測定誤差の減少効果は極めて小さくなることが判る。
【0046】また、I×N1 ×N2 が9000よりも高
い領域では、測定誤差は50%以下ではあるが、I×N
1 ×N2 の増加によって却って測定誤差まで増大する傾
向が判る。これは、一次電流の増加による発熱によって
コイルのインピーダンス変化が大きくなって、スラグに
対する検出精度が却って低下するためと考えられる。コ
イルの冷却は複雑であると同時に設備的な制約になるた
め、回避した方が賢明である。
【0047】以上から、140≦I×N1 ×N2 にすれ
ば測定誤差を従来方法の半分にまで激減させることがで
きる。また、コイルの冷却は複雑であると同時に設備的
な制約になるため、工業的に回避した方が賢明であるこ
とを考慮すると、I×N1 ×N2 ≦9000が好ましい
ので、(2)式が導出される。
【0048】また、測定誤差から見て、従来方法の5分
の1にまで低減できる範囲としてより好ましい範囲は下
記(1)’式数8である。
【0049】
【数8】 5000≦I×N1 ×N2 ≦9000 …(1)’
【0050】さらに、一次コイルに印加する交流電流の
周波数については、図4からは明確には言えないが、同
一ターン数で見ると、I×N1 ×N2 の値が700前後
で同一の場合、測定誤差は500Hz>150Hz>3
00Hzの順であり、200〜400Hzに好ましい範
囲が存在するが、これとても、I、N1 、N2 のいずれ
かの選択により(1)式において達成可能な誤差レベル
である。
【0051】また、このノズル内流体速度=平均流出速
度VF (トン/秒)の求め方には以下の3つがある。
【0052】 予め、ノズル6内を流れる溶融金属の
流量を制御するための摺動板式の流量制御装置であるス
ライディングノズル10の開度=断面積S(cm2 )お
よび取鍋1内の溶鋼浴の深さH(m)ならびに平均流出
速度VF の関係を求めておく。
【0053】 水力学的な評価方法により、ρM ・g
・H=1/2・ρM ・VF 2 から計算して求める
(ρM :溶鋼の密度(トン/m3 )、g:重力加速度
(m/秒2 ))。
【0054】 注出容器である取鍋1、あるいは注入
容器であるタンディッシュ3の少なくとも一方の重量変
化を連続的に測定し、その重量変化速度をスライディン
グノズル10の開度=断面積S(cm2 )で除して求め
る。
【0055】このうち、が簡便で精度も良く、最も望
ましい。
【0056】図1はの応用例を示し、鋳片の引き抜き
速度(トン/秒)からタンディッシュ3出側の溶鋼2の
流出速度VF ’(トン/秒)を計算し、タンディッシュ
3の重量変化をロードセル11で連続測定した値を補正
することによってノズル6内の溶鋼2の流出速度を測定
する。
【0057】溶鋼とスラグの比重は大きく異なることか
ら、両者が混在する流体の平均流出速度を重量変化だけ
から測定することには本来支障があるが、ノズル6内の
スラグ占有率が30%前後といった小さな値の場合は誤
差が少ない。また、0.1秒サイクルで連続的に検出す
る場合などに、1サイクル前のスラグ占有率(%)で流
体の比重を補正して平均流速を求めれば、更に精度向上
を図ることもできる。
【0058】また、積算評価に用いる数値信号を、ノズ
ル内スラグ占有率とノズル内流体通過速度を掛け合わせ
たスラグ流出速度として表した後、これを時間積分して
も同様の評価が可能であることは言うまでもなく、単な
るスラグ流出程度の評価指標として扱う場合には二次コ
イル信号だけの積算評価でも判定は可能である。
【0059】図3には、スラグの流入による二次コイル
電圧の変化をオシロスコープで捉えた状態を模式的に示
す。実線はノズル内に溶鋼が充満して流れている例、破
線はスラグ流入による信号の変化の例を示している。つ
まり、ノズル内スラグ占有率を判定するための二次コイ
ル電気信号は、スラグの流入によってピーク値が変化す
ると共に、位相も変化することが判った。
【0060】二次コイル信号を捉える場合、本発明者ら
の調査の結果、特開平5−277686号公報第3頁右
段1〜3行に記載されるような振幅、すなわちピーク変
化の平均化(図3のピーク差の測定)方法では、図2
(a)に示す波状かつ緩やかな右上がりの傾斜部分のベ
ース信号の変化の度合いが大きく、スラグ流入開始によ
るピークの立ち上がり起点、図2(a)では斜線部の左
下点の判定が困難であった。このベース信号の漸増は、
回避できない溶鋼温度によるコイルの抵抗の変化に起因
するものと解釈するのが合理的である。これがすなわ
ち、従来は敷居値により判定せざるを得ず、しかもその
敷居値を或る程度高い位置に設定しないと、誤判定が多
くなってしまうという問題の原因になっていたのであ
る。
【0061】これに対して、位相変化も併せて信号変化
として捉えられる位相検波処理を行うと、ベース信号の
変化の度合いを低位に維持でき、スラグ流入開始直後の
僅かな検出信号の変化を捉えることができることが判明
したのである。すなわち、検出信号の位相は、溶鋼温度
によるコイルの抵抗の変化の影響を受けにくいと考えら
れるのである。従って、高精度のスラグ流出総重量の判
定には、検出信号の位相成分を用いる方が重要である。
【0062】また、本発明によりスラグ流出総重量を正
確に捉えることができるようになり、検出のみにとどま
ることなく、その結果に応じて好ましい操業につなげる
ことができる。
【0063】図1を例に説明する。取鍋1からタンディ
ッシュ3にノズル6を介して溶鋼2を注入する際に、溶
鋼の歩留まりから取鍋1の残溶鋼重量を最小限にとどめ
たい。しかし、取鍋1の残溶鋼重量が最小限になる前
に、所定の敷居値以上の占有率で溶融スラグ5がタンデ
ィッシュ3に流出することが多い。
【0064】従来は、スラグ占有率が所定の敷居値に到
達した時点で取鍋注入を停止していたので、取鍋の残溶
鋼重量が最小限になる前に注入を停止せざるを得ない。
しかしながら、本発明によれば、スラグ占有率が所定の
敷居値に到達した時点で注入を停止する必要がなくな
り、取鍋1の残溶鋼重量が最小限になった時点で注入停
止すれば良い。勿論、従来どおり敷居値到達時点で注入
停止しても良い。本発明では、スラグ占有率の積算値=
スラグ流出総重量が判るので、タンディッシュ3に流入
したスラグに対して適正な精錬処理を施すことが可能に
なるのである。
【0065】精錬処理を実施できる場所は、タンディッ
シュ3内、鋳型4内、あるいはタンディッシュ3と鋳型
4との間に配設した浸漬ノズル6’内に限られるが、従
来からいろいろな品質向上策、すなわちスラグの除去あ
るいは無害化処理が開発されており、十分解決できる。
しかし、これらの対策は、品質判定箇所と品質向上策実
施箇所が離れているため、キャストに亘って一定条件で
実施される場合がほとんどであり、効率的ではなかっ
た。本発明では、ノズル6でスラグ流出総重量を判定で
きるため、タンディッシュ3以降の場所で対策を効率的
に実施できるのである。
【0066】品質改善対策としては、具体的には、不
活性ガスも含むガス吹き込み、真空脱ガス処理、生
石灰やアルミなどの精錬フラックスの添加・投入(ワイ
ヤー添加も含む)、機械式、電磁力などを含む溶鋼攪
拌、機械式、電磁制動式を含む溶鋼整流化、鋳造引
き抜き速度調整、溶鋼加熱などが挙げられる。
【0067】例えば、低炭アルミキルドブリキ鋼の鋳造
において、スラグ流出総重量が平均的に50kg程度の
場合は、鋳型内電磁攪拌およびタンディッシュ内溶鋼加
熱を実施しており、特定のチャージにおいて、取鍋残溶
鋼重量が平均値になるまで注入したため、スラグ流出総
重量が100kgになってしまった場合に、鋳型内電磁
攪拌の推力を2倍にしたり、あるいはタンディッシュ内
に生石灰を10kg投入したりするのである。スラグ流
出総重量が150kgになれば、生石灰を15kgにし
たり、タンディッシュ内アルゴンガス底吹きを追加した
りするのである。
【0068】反対に、スラグ流出総重量が50kgに減
少した場合には、鋳型内電磁攪拌の推力を半分にして、
製造コストを低減できるのである。このように、本発明
を用いてスラグ占有率の積算値を高精度に検出し、これ
を元に流出スラグの無害化あるいは除去処理の条件を決
定する。但し、本発明は流出スラグの総重量しか判定で
きないので、他の品質悪化因子のための対策実施条件を
左右するのは難しい。
【0069】スラグ流出総重量の正確な判定装置の具備
すべき条件として、以下の3つが挙げられる。
【0070】 ノズルの周囲に、交流電流を印加する
一次コイルと、一次コイル電流によって誘起される磁界
の磁束を検知するための二次コイルを用いる。
【0071】 一次および二次コイルのターン数なら
びに一次コイルに印加する交流電流の関係が前述の
(1)式を満足する。
【0072】 二次コイルの電気信号の位相の変化が
検知可能である。
【0073】これら3つの条件を満足する装置によっ
て、流出量判定以外にも流出開始点の早期検知による品
質向上等を図ることができる。
【0074】さらに、スラグ流出総重量の積算値を元
に、スラグ無害化(除去を含む)精錬処理の条件を算定
し、精錬処理装置に自動的に指令信号を入出力する計算
機を構成要素に加えたスラグ流出量判定装置が好まし
い。
【0075】また、図1は、連続鋳造方法の中でも、取
鍋からタンディッシュへ溶鋼を注入する際に用いるノズ
ルのスラグ流出量判定およびスラグ流出判定装置の例に
ついて示しているが、本発明はこのノズルに限るもので
はない。転炉型精錬装置から取鍋への出鋼ノズルや、タ
ンディッシュから鋳型への注入時のスラグ検知にも実施
可能であるし、これらと併用すると更に高い精度の品質
管理に基づいた連続鋳造操業が可能になり、鋳片の品質
を安定化できる。
【0076】
【実施例】一次コイル周波数は300Hz、ターン数は
一次コイル、二次コイル共に50ターンとし、二次信号
の処理には位相検波法を用いた。交流電流値Iを2
(A)としてI×N1 ×N2 を5000とし、測定誤差
を20%以下にした。特にコイルの冷却装置は配設せ
ず、安価な設備とした。このスラグ流出判定装置を設置
して連続鋳造を行った。
【0077】300トン容量の取鍋を5つ交換しながら
連続して鋳造する5連連鋳造を行った。取鍋に残す残溶
鋼重量は、基本的に溶鋼の歩留まりおよびコストから1
0トンに決定した。
【0078】ただし、品質を重視する鋼種の場合には、
スラグ占有率の積算値5〜50kgを算定し、その値に
応じてタンディッシュ内の溶鋼中にスラグ改質用の金属
アルミあるいは生石灰主体のフラックスの種類および量
を10〜100kgの範囲で変更して添加し、精錬し
た。
【0079】さらに、積算値に応じて、鋳型内において
電磁力付与装置の印加・停止・電流値を決定したり、積
算値が増えたチャージは鋳造速度を20%落とすなどし
た。
【0080】この時、スラグ占有率の積算値からのスラ
グ無害化処理の条件決定は、電気計算機に算定ロジック
を組み込んで行い、鋳型内電磁力付与装置、精錬フラッ
クス投入装置および鋳造引き抜き駆動ロールへの指令
は、その計算機から自動的に電気信号で入出力した。
【0081】この結果、スラグ流出総重量の判定精度は
±5%と高い精度に維持でき、得られた1500トン弱
の鋳片は、鋳片段階での超音波および目視ならびに介在
物分布検査などの品質検査の結果、全ての鋳片の外表面
および内部の双方で、同一品質レベルと判定された。
【0082】
【発明の効果】本発明により、溶融金属の移し変え時に
発生するスラグ流入に関して、チャージ毎のスラグ流出
総重量の正確な検出および精度良いスラグ流入開始の判
定が可能となる。従来、転炉出鋼後のスラグ改質やタン
ディッシュ内における精錬フラックス添加などの品質改
善対策の実施基準は、過去の品質の実績値のうち最悪だ
った場合を基準として過度に設定している場合が多かっ
たが、本発明により精錬容器間の移し変えに伴う特定の
チャージのスラグ流出総重量が正確に判るようになるの
で、当該チャージのスラグ流出総重量に応じて、当該チ
ャージのみの品質改善対策の実施基準を適正に設定でき
るようになる。これにより製造コストを低下させると共
に、製品歩留まりを大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様を示す図である。
【図2】本発明における二次信号の処理パターンの例を
模式的に示す図である。
【図3】二次コイル電圧のスラグ流入時の変位を模式的
に示す図である。
【図4】I×N1 ×N2 の値と測定誤差との関係を示す
図である。
【符号の説明】 1 取鍋 2 溶鋼 3 タンディッシュ 4 水冷鋳型 5 溶融スラグ 6 ノズル 6’ 浸漬ノズル 7 一次コイル 8 二次コイル 9 アンプ 10 スライディングノズル 11 ロードセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大門 正博 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 金子 克志 大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵株式会社 大分製鐵所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1容器内から別の第2容器内に溶融金
    属を流すためのノズルの外周に交流電流を印加して該ノ
    ズル内に磁界を誘起するための一次コイルと、誘起され
    た磁界の磁束を検知するための二次コイルとを配して前
    記ノズル内を通って流出するスラグ流出量を判定する方
    法において、これらのコイルのターン数N1 、N
    2 (個)と一次コイルに印加する電流I(A)とを
    (1)式数1を満足させると同時に、二次コイルの検出
    信号を電気回路で処理することによって得られるノズル
    内スラグ占有率またはノズル内スラグ通過速度(kg/
    h)の変化を積算評価することを特徴とするスラグ流出
    量判定方法。 【数1】 140≦I×N1 ×N2 …(1)
  2. 【請求項2】 第1容器内から別の第2容器内に溶融金
    属を流すためのノズルの外周に交流電流を印加して該ノ
    ズル内に磁界を誘起するための一次コイルと、誘起され
    た磁界の磁束を検知するための二次コイルとを配して前
    記ノズル内を通って流出するスラグ流出量を判定する方
    法において、これらのコイルのターン数N1 、N
    2 (個)と一次コイルに印加する電流I(A)とを
    (2)式数2を満足させると同時に、二次コイルの検出
    信号を電気回路で処理することによって得られるノズル
    内スラグ占有率またはノズル内スラグ通過速度(kg/
    h)の変化を積算評価することを特徴とするスラグ流出
    量判定方法。 【数2】 140≦I×N1 ×N2 ≦9000 …(2)
  3. 【請求項3】 第1容器内から別の第2容器内に溶融金
    属をノズルを介して移すに際し、注出側第1容器もしく
    は注入側第2容器のうち少なくとも一方の総重量の変化
    を測定しながらスラグ流出量を評価することを特徴とす
    る請求項1または2に記載のスラグ流出量判定方法。
  4. 【請求項4】 二次コイルの検出信号の位相の変化を検
    知してこれをノズル内スラグ占有率(%)を判定するた
    めに用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のスラグ流出量判定方法。
  5. 【請求項5】 検出したスラグ占有率の積算値に応じ
    て、第2容器または第2容器の直後以降に存在する別の
    第3容器の少なくとも一方において、精錬フラックスの
    成分もしくは添加量の少なくとも一方を決定することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスラグ流出
    量判定方法。
  6. 【請求項6】 検出したスラグ占有率の積算値に応じ
    て、第2容器または第2容器の直後以降に存在する別の
    第3容器の少なくとも一方において、溶鋼への電磁力付
    与、溶鋼加熱もしくはガス吹き込みの精錬手段のうち少
    なくとも一つを選択するとともに、その精錬手段の実施
    条件を決定することを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    かに記載のスラグ流出量判定方法。
  7. 【請求項7】 検出したスラグ占有率の積算値が所定の
    敷居値に到達した瞬間に第1容器内から別の第2容器内
    への溶融金属の注入を停止することを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載のスラグ流出量判定方法。
  8. 【請求項8】 交流電流を印加してノズル内に磁界を誘
    起するための一次コイルおよび前記磁界の磁束を検知す
    るための二次コイルを第1容器内から別の第2容器内に
    溶融金属を流すためのノズルの外周に配設し、これらの
    コイルのターン数N1 、N2 (個)と一次コイルに印加
    する電流I(A)とが(1)式を満足すると同時に、二
    次コイルの検出信号の位相の変化をスラグ流出量の評価
    に用いることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記
    載のスラグ流出量判定方法に用いるスラグ流出判定装
    置。
JP6891396A 1996-03-01 1996-03-01 スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置 Withdrawn JPH09236461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6891396A JPH09236461A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6891396A JPH09236461A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09236461A true JPH09236461A (ja) 1997-09-09

Family

ID=13387378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6891396A Withdrawn JPH09236461A (ja) 1996-03-01 1996-03-01 スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09236461A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1486272A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-15 MPC Metal Process Control AB A method and a device for detecting slag
EP1486271A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-15 MPC Metal Process Control AB A method and a device for detecting slag
CN104722255A (zh) * 2015-03-18 2015-06-24 江南大学 感应式磁电生化反应系统及其应用
KR101701322B1 (ko) * 2015-09-08 2017-02-01 주식회사 포스코 용강량 측정 장치 및 방법
WO2019056401A1 (zh) * 2017-09-22 2019-03-28 江南大学 基于感应电场的多磁路多次级流体反应系统及其应用
CN109996622A (zh) * 2016-11-29 2019-07-09 里弗雷克特里知识产权两合公司 用于检测在冶金的容器的注出部中的参量的方法以及机构
EP3533535A4 (en) * 2016-10-26 2020-04-22 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. CONTROL METHOD AND APPARATUS FOR PREVENTING SLAP TRAP IN A CAST POCKET IN A LAST PAYMENT STAGE DURING CONTINUOUS CAST

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1486272A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-15 MPC Metal Process Control AB A method and a device for detecting slag
EP1486271A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-15 MPC Metal Process Control AB A method and a device for detecting slag
WO2004110676A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-23 Mpc Metal Process Control Ab A method and a device for detecting slag
WO2004110675A1 (en) * 2003-06-13 2004-12-23 Mpc Metal Process Control Ag A method and a device for detecting slag
JP2007523747A (ja) * 2003-06-13 2007-08-23 エムピーシー、メタル、プロセス、コントロール、アクチボラグ スラグ検出方法と装置
US7639150B2 (en) 2003-06-13 2009-12-29 Mpc Metal Process Control Ag Method and a device for detecting slag
JP4700606B2 (ja) * 2003-06-13 2011-06-15 エムピーシー、メタル、プロセス、コントロール、アクチボラグ スラグ検出方法と装置
WO2016145669A1 (zh) * 2015-03-18 2016-09-22 江南大学 感应式磁电生化反应系统及其应用
CN104722255A (zh) * 2015-03-18 2015-06-24 江南大学 感应式磁电生化反应系统及其应用
US9782742B2 (en) 2015-03-18 2017-10-10 Jiangnan University Inductive magnetoelectric biochemical reaction system and application thereof
KR101701322B1 (ko) * 2015-09-08 2017-02-01 주식회사 포스코 용강량 측정 장치 및 방법
EP3533535A4 (en) * 2016-10-26 2020-04-22 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. CONTROL METHOD AND APPARATUS FOR PREVENTING SLAP TRAP IN A CAST POCKET IN A LAST PAYMENT STAGE DURING CONTINUOUS CAST
US11154926B2 (en) 2016-10-26 2021-10-26 Baoshan Iron & Steel Co., Ltd. Control method and apparatus for inhibiting slag entrapment in ladle in last stage of pouring during continuous casting
CN109996622A (zh) * 2016-11-29 2019-07-09 里弗雷克特里知识产权两合公司 用于检测在冶金的容器的注出部中的参量的方法以及机构
CN109996622B (zh) * 2016-11-29 2022-03-29 里弗雷克特里知识产权两合公司 用于检测在冶金的容器的注出部中的参量的方法以及机构
WO2019056401A1 (zh) * 2017-09-22 2019-03-28 江南大学 基于感应电场的多磁路多次级流体反应系统及其应用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3663204A (en) Method of measuring the thickness of a slag layer on metal baths
RU2766939C2 (ru) Способ и устройство для определения различных переменных в носке металлургического конвертера
JPH09236461A (ja) スラグ流出量判定方法およびスラグ流出判定装置
US20050133192A1 (en) Tundish control
US4794335A (en) Method and apparatus for measuring the thickness of a metal melt adjacent the bottom of a container
JP6493635B1 (ja) 鋼の連続鋳造方法および薄鋼板の製造方法
KR101387329B1 (ko) 용강 레벨 제어장치 및 이를 이용한 연속 주조방법
JP6939039B2 (ja) 傾動型精錬装置及び傾動排滓方法
WO2017089396A1 (en) A method and a system measuring liquid and solid materials in the process of converting iron to steel in metallurgical vessels or furnaces
JP3893770B2 (ja) 高清浄極低炭素鋼の溶製方法
Fandrich et al. Actual review on secondary metallurgy
JP7332885B2 (ja) 溶融金属の連続鋳造方法及び連続鋳造装置
JPH0617110A (ja) 出湯終了判定方法
CN111218537B (zh) 一种改善电磁搅拌板坯热轧质量的方法
JP3323644B2 (ja) 連続鋳造用タンディシュへの溶鋼注入方法
JPH0924457A (ja) ノズル内のスラグ検知方法および溶融金属用ノズル
JPS619966A (ja) 取鍋残溶鋼量の推定方法
JP3082656B2 (ja) 連続鋳造機鋳型内ボイリングの検知方法
JP2648425B2 (ja) 転炉出鋼時の流出スラグ量の制御方法
JPH08332551A (ja) 竪型タンディッシュを使用した溶鋼の成分調整方法
JPH0947861A (ja) 取鍋内溶湯の注入方法
Yenus et al. Principal component analysis of vibration signal in ladle metallurgy
JPH07164124A (ja) 連続鋳造における取鍋注湯終点検出方法
JP2021109193A (ja) 溶鋼の給湯方法
KR900005192B1 (ko) 연속주조시 턴디쉬 슬랙의 자동혼입방지장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506