JPH09235641A - タングステン重合金板及びその製法 - Google Patents

タングステン重合金板及びその製法

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JPH09235641A
JPH09235641A JP6941496A JP6941496A JPH09235641A JP H09235641 A JPH09235641 A JP H09235641A JP 6941496 A JP6941496 A JP 6941496A JP 6941496 A JP6941496 A JP 6941496A JP H09235641 A JPH09235641 A JP H09235641A
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JP
Japan
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tungsten
thickness
powder
alloy sheet
rolling
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Application number
JP6941496A
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English (en)
Inventor
Takeo Hamada
健雄 濱田
Naoyoshi Akiyoshi
直義 秋吉
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Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線の遮蔽効果が高く、また肉薄で加工性
にも優れたタングステン重合金板を提供する。 【解決手段】 重量比でタングステンを80〜97%
と、ニッケルを2〜15%と、鉄、銅、コバルトのうち
の1種または2種以上を総量で1〜10%含有し、厚み
が0.3mm以下で、両辺が厚みの200倍以上の寸法
をもつタングステン重合金板。この重合金板は、タング
ステン粉末、ニッケル粉末、および鉄、銅、コバルトの
各粉末のうちの1種または2種以上を配合した原料粉末
を混合し、粉末圧延プレスで厚みが0.35mm以下の
薄板状に成形したのち、非酸化雰囲気中で燒結し、必要
に応じて熱間圧延及び/又は冷間圧延を行い、その後平
坦、平滑化のための仕上げ圧延を行うことによって得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線医療機器、
原子炉関連機器等に用いられる放射線遮蔽材料の分野に
属するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、患部に集中的に放射線を照射して
治療を行う医療技術が発達し、これに使用する種々の医
療機器が開発されている。この種の治療では、正常な細
胞が放射線で損傷されないよう患部以外の部分への放射
線の照射を遮蔽する必要がある。従来、このような機器
の放射線遮蔽材料として、鉛が広く使用されてきた。し
かしながら、近年、公害防止や環境衛生等の見地から、
鉛の使用が困難となってきており、鉛に代わる放射線遮
蔽材料の開発が行われるようになっている。
【0003】上記鉛に代わる放射線遮蔽材料として代表
的なものは、タングステンを主成分とする高密度合金で
あり、例えば特開昭53ー35610号公報、特開平1
ー195247号公報、特開平4ー124201号公
報、特開平4ー308003号公報、特開平4−308
007号公報等に開示されているものがある。これらの
他に、純タングステンを使用することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタングステン重合金板は、粉末プレス成形されるた
め、かつ燒結体の伸展性が悪いため、薄くて大きな寸法
をもつ板を得ることは困難であった。従来0.5mm以
上の肉厚がほとんどであったため、板の切断にシャーリ
ングマシン等専用の機械を用いる必要があった。又、室
温での折り曲げが困難であった。又、ドクターブレード
法で薄板を得ることもできるが、乾燥、脱脂に時間がか
かり工程が長くなるという問題点がある。
【0005】本発明は、厚みが薄く、厚みに対して大き
な寸法を持ち、切断や折り曲げ加工可能なタングステン
重合金板及びその製法を提供することを課題とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかる高密度タングステン重合金板は、重量比でタ
ングステンを80〜97%と、ニッケルを2〜15%
と、鉄、銅、コバルトのうちの1種または2種以上を総
量で1〜10%含有し、厚みが0.3mm以下の薄板か
らなり、その製法は、前記の割合で配合された原料粉末
を混合し、粉末圧延プレスで厚みが0.35mm以下の
薄板状に成形したのち、非酸化雰囲気中で燒結し、仕上
げ冷間圧延で平坦で平滑なシート状材料を得ることを特
徴としている。又、必要に応じて熱間圧延及び/又は冷
間圧延を行ってもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、具体例をあげつつ詳細に説
明する。まず、本発明にかかるタングステン重合金板の
好ましい組成範囲(重量%)は、タングステンが80%
以上96%以下であり、より好ましくは、90〜95%
である。また、ニッケルの好ましい範囲は2.0〜7.
0%、鉄、銅およびコバルトから選ばれる1種または2
種以上の好ましい範囲は1.0〜5.0%である。タン
グステンの量が少ないと、加工性が向上しコストも低下
させることができるが、期待した遮蔽効果が得られなく
なる。逆にタングステンが多過ぎると、加工性が低下す
る。
【0008】このタングステン重合金板は、粉末冶金法
によって以下の方法で製造される。その方法は、原料粉
末すなわちタングステン粉末、ニッケル粉末と、鉄粉
末、銅粉末およびコバルト粉末から選ばれる1種または
2種以上とを所定の配合比で配合し、混合する。得られ
た合金粉末を粉末圧延プレスにより厚みが0.35mm
以下の板状に成形する。
【0009】つづいて上記板状の成形体を燒結する。こ
の燒結は、例えば水素などの非酸化雰囲気中で液相の出
る温度(1380〜1480℃)で行う。燒結時間は、
1〜2時間程度である。この結果、焼結前に比べて厚み
寸法が約80〜90%に縮む。
【0010】焼結の結果、焼結体が所定の厚みになって
いれば、直ちに仕上げ圧延工程へ進めるが、さらに薄く
する必要があれば圧延加工を繰り返して所定の厚さにす
る。
【0011】焼結体は、表面粗度が低く平坦でないため
冷間で仕上げ圧延を行う。仕上げ圧延により、表面粗度
が改良され平坦度もよくなる。最後に所定寸法に切断し
タングステン重合金板が得られる。
【0012】
【実施例】
(実施例1) タングステン、ニッケル、銅の原料粉末
を重量比で94W−3Ni−3Cuとなるように配合
し、アトライタで3時間混合したのち、通常の方法で乾
燥、造粒し、この原料造粒粉末を圧延プレスを行い、寸
法0.15×200×600(mm)の板状成形体とし
た。粉末圧延プレスの作業条件は、ロール径φ180で
回転数2rpmである。この板状成形体を水素雰囲気中
で1400℃で1時間燒結し、寸法0.13×180×
540(mm)の燒結体を得た。
【0013】得られた焼結体は、ワークの厚さが所望厚
さであったので圧延加工は行わず、冷間にて仕上げ圧延
1パスしたのち、最後に、端の不揃い部分を切り落とし
て、寸法0.13×150×500(mm)の高密度タ
ングステン重合金板を得た。
【0014】上記のようにして製造したシート状のタン
グステン重合金板を用いて実際に放射線遮蔽効果を調べ
たところ、いずれも従来の鉛のほぼ1.8〜2倍の遮蔽
効果が得られた。また、得られた薄肉のタングステン重
合金板は、いずれも鋏で容易に切断でき、しかも簡単に
折り曲げることができた。
【0015】(実施例2) タングステン、ニッケル、
鉄の原料粉末を重量比で95W−3Ni−2Feとなる
ように配合し、アトライタで3時間混合したのち、通常
の方法で乾燥、造粒し、この原料造粒粉末を粉末圧延プ
レス(ロール径φ150mm、ロールの回転数2.5r
pm)で圧延して寸法0.10×300×800(m
m)の成形体とした。この成形体を水素雰囲気で145
0℃で1時間燒結し、寸法0.09×280×750
(mm)の燒結体を得た。これを冷間圧延(2パス)及
び仕上げ圧延(1パス)して、0.06×320×80
0(mm)の合金板を得た。この板を端部切断除去後、
中央部で曲率R=1.5(mm)で90度折り曲げ、コ
ーナー部の遮蔽材料として使用したところ、十分実用的
であった。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるタングステン重合金板は、放射線の遮蔽効果が
高いものとなり、また肉薄で加工性にも優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比でタングステンを80〜97%
    と、ニッケルを2〜15%と、鉄、銅、コバルトのうち
    の1種または2種以上を総量で1〜10%含有し、厚み
    が0.3mm以下で、両辺が厚みの200倍以上の寸法
    をもつタングステン重合金板。
  2. 【請求項2】 重量比でタングステン粉末を80〜97
    %、ニッケル粉末を2〜15%、鉄、銅、コバルトの各
    粉末のうちの1種または2種以上を総量で1〜10%配
    合した原料粉末を混合し、粉末圧延プレスで厚みが0.
    35mm以下の薄板状に成形したのち、非酸化雰囲気中
    で燒結し、必要に応じて熱間圧延及び/又は冷間圧延を
    行い、その後平坦、平滑化のための仕上げ圧延を行っ
    て、薄肉高密度のシート状材料を得ることを特徴とする
    タングステン重合金板の製法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009541584A (ja) * 2006-06-22 2009-11-26 ハー.ツェー.スタルク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 高融点金属成形体の製造方法
WO2013084749A1 (ja) 2011-12-07 2013-06-13 株式会社アライドマテリアル タングステン焼結合金
CN103978218A (zh) * 2013-02-07 2014-08-13 上海六晶金属科技有限公司 一种制备高平面度钨镍铁合金板的方法
CN104209532A (zh) * 2014-03-19 2014-12-17 天龙钨钼(天津)有限公司 一种钨铜薄片及其制备方法

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