JPH09234981A - 配送管理票付き重ね合わせシート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】折り合わせにより通知カードを形成するシート
が、受け取り確認などの配送管理に使用できる複数枚の
配送票を予め一体的に備えるようにし、配送者側での配
送管理に関わる作業を低減する。 【解決手段】剥離可能に折り合わせるシートの内、折り
合わせで外表面に位置する一つのシート２に、受取人住
所氏名などの宛名情報６とこれに対応して機械読取り可
能な第一管理情報７とを設け、宛名情報６とこれに対応
して機械読取り可能な第二管理情報１１とを有する少な
くとも二枚の配送管理票９，１０を、折り合わせたとき
に外表面に位置するシート３に切取り可能に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、配送過程における
受け渡し確認などに使用される配送管理票を備え、折り
合わせにより封書や葉書などの各種通知カードとして送
付できるシートに関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来、金融機関などか
ら顧客に各種の情報を通知する際には封書や葉書などの
各種の通知カードを用いた連絡方法が採用されている
が、通知内容の重要度が高いような場合、例えば、クレ
ジット契約の確認書や株式売買の連絡書などとなるもの
にあっては簡易書留郵便物のような受け渡し確認が得ら
れる方法で送付するようにしている。このような受け渡
し確認を得るための方法では、一般的に配送者側で、機
械読取りできる管理情報（管理番号など）を備えたラベ
ルを用意しておき、差し出された封書などの配送物にそ
のラベルを貼着するとともに、前記配送物に係る配送情
報（差出人側から提示される差出人住所氏名、受取人住
所氏名など）を前記管理情報に対応付けしている。そし
て、その配送物を受取人側に渡す際には、予め配送者側
で前記管理情報に対応した配達情報や受領印欄などが記
載された配送票を用意しており、前記配送物の渡しとと
もに配送票に受領印、サインなどの記入を行うようにし
ている。さらに配送者側にあってはその受領書となった
配送票を回収し、配送票に記載されている事項を確認す
るなどして配送業務の管理が行われるようにしている。

【０００３】しかしながら、受け取り確認を得る必要の
ある配送にあっては、上述したように配送者側におい
て、管理番号を有するラベルや配送票の発行、受付時の
管理番号に配送情報を対応付けする作業、管理番号に基
づく配送業務の管理作業などを行う必要があり、特に配
送量が格段に多い封書や葉書などの通知カード類に対し
て受け取り確認をする場合には作業が非常に煩雑になる
という問題があった。

【０００４】本発明は、送付可能な通知カードを複数枚
のシートの折り合わせにて作製できる点、及び金融機関
などの差出人側個々において、予め受取人住所氏名など
の宛名情報を、機械読取り可能なバーコードなどの管理
情報に加工し、この機械読取りできる形態で管理情報を
配送者側に提供できる点に着目したものである。そこ
で、本発明は上記事情に鑑み、折り合わせにより通知カ
ードを形成するシートが、受け取り確認などの配送管理
に使用できる複数枚の配送票を予め一体的に備えるよう
にすることを課題とし、上記配送者側での配送管理に関
わる作業を低減することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、所定枚のシートが折り部を介して
連接され、該折り部から折り合わせたときに対向するシ
ートの少なくとも一方の対向面に、折り合わされたシー
トそれぞれを剥離可能に接着させる疑似接着手段が設け
られ、折り合わせたときに外表面に位置する一つのシー
トが、受取人住所氏名などの宛名情報とこの宛名情報に
対応して機械読取り可能な第一管理情報とを有し、か
つ、前記宛名情報とこの宛名情報に対応して機械読取り
可能な第二管理情報とを有する少なくとも二枚の配送管
理票が、折り合わせたときに外表面に位置する少なくと
も一つのシートに切取り可能に設けられていることを特
徴とする配送管理票付き重ね合わせシートを提供して、
上記課題を解消するものである。

【０００６】本発明においては、所定枚のシートを折り
部から折り合わせ、疑似接着手段によりシート相互を接
着することで通知カードが形成されるようになり、疑似
接着手段により接着されているシートを必要時に引き開
くことで、内面側に記載されている各種の情報を見るこ
とができるようになる。そして、折り合わせた時に外表
面となる一つのシートが宛名情報を備えているため、そ
の宛名情報に基づいて配送が行われる。また、宛名情報
とこの宛名情報に対応する第二管理情報を有する複数枚
の配送管理票が切取り可能となっている。例えば、差し
出し人から前記通知カードを配送者が受け取ったときに
第一管理情報を読み取ってその情報を登録してから通知
カードを宛名情報に基づいて配送部署へ送り出し、配送
部署に通知カードが到着した時点で一つの配送管理票を
剥ぎ取って、その配送管理票に記載されている各種情報
を管理用の情報として入力する。そして、配送部署から
受取人に通知カードを渡す際に他の配送管理票を剥ぎ取
ってその配送管理票に受領印などを受け、回収したその
配送管理票の情報を入力して配送業務の管理などを行う
ようにする。

【０００７】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１から図７に示
す封書形態が得られるようにした実施の形態に基づいて
詳細に説明する。図１から図４は本発明の第一の例を示
していて、配送管理票付き重ね合わせシート１は二枚の
シート２，３を第一折り部４を介して連接し、この第一
折り部４から折り合わせで封書が得られるようにしてい
るものである。折り合わせによって封書内面側となる前
記シート２，３それぞれの対向面２ａ，３ａには、差出
人から封書受取人側への情報を記載する通知情報記載部
５が設けられており、固定的な情報である場合には印刷
され、可変的な情報である場合にはプリンタによりそれ
らの情報が通知情報記載部５に出力される。また、一方
のシート２において、折り合わせたときに最外面となる
面には図１に示されているように、受取人住所氏名など
の宛名情報６と、この宛名情報に対応して機械読取りで
きるバーコードなどの第一管理情報７とが設けられてお
り、これら宛名情報６と第一管理情報７とは、顧客情報
などを管理記憶するコンピュータなどから該当情報をプ
リンタを経て出力されるものである。

【０００８】他方のシート３には、折り合わせたときに
最外面となる面には、上記通知情報記載部５と同じよう
に可変情報を記載することのできる通知情報記載部８が
設けられている。そして、このシート３に下端側には、
図示されているように切取りミシン目などの切取り部ａ
によりそれぞれが区画されて切取り可能とした二枚の配
送管理票９，１０が設けられている。この二枚の配送管
理票９，１０の表面（封書形態としたときに外面となる
面側）それぞれには、シート２に施された宛名情報６に
同一の宛名情報６とこの宛名情報６に対応して機械読取
り可能なバーコードからなる第二管理情報１１とが施さ
れており、よって、各第二管理情報１１はシート２にお
ける第一管理情報７と同一の情報を示すものである。こ
の配送管理票９，１０の表面に施される前記宛名情報６
と第二管理情報１１とは、シート２の外表面と同じ平面
側に位置することになりシート２に施される宛名情報６
と第一管理情報７との印字時と同時に、これら宛名情報
６と第二管理情報１１も出力される。

【０００９】上述したように本発明の重ね合わせシート
１はシート２とシート３とは第一折り部４から折り合わ
せることで封書が形成できるようにしたものであり、こ
の折り合わせを行った際にこのシート２，３は剥離可能
に接着するように設けられている。即ち、折り合わせる
際に対向するシート２、３の対向面２ａ、３ａそれぞれ
には疑似接着手段１２が施されており、この疑似接着手
段１２を介してシート２，３が剥離可能に接着される。
疑似接着手段１２としては例えば接着力の弱い接着剤を
利用でき、この弱接着力とした接着剤を上記対向面２
ａ、３ａに塗布することで、対向面それぞれが疑似接着
手段１２を有することになる。そして、この弱接着力の
接着剤からなる疑似接着手段を用いた場合にあっては、
その疑似接着手段を予めシートそれぞれの対向面に設け
ておき、その上から上記通知情報記載部に対して所要の
情報を出力記載することが可能であり、必要に応じて所
要の情報を出力記載した後に、前記弱接着力の接着剤か
らなる疑似接着手段を設けるようにしてもよい。なお、
弱接着力の接着剤からなる疑似接着手段を設けた後に情
報印字を行うような場合には、前記接着剤としては、通
常時に接着性を生じず、接着剤塗布部相互を重ね合わ
せ、これに接着条件（例えば、圧力）を加えることで剥
離可能な状態で接着性が生じるようになる接着剤が好適
に使用できる。また、疑似接着手段は上記弱接着力の接
着剤からなるものに限定されない。この弱接着力の接着
剤以外のものとしては、例えば、素材の異なる合成樹脂
材を積層してその境界部分を疑似接着面とし、前記合成
樹脂材の積層物の上下面に粘着剤を塗布した構成の積層
フィルムをこの疑似接着手段として採用できる。この構
成の疑似接着手段にあっては、上記対向面２ａ，３ａの
何れか一方に前記疑似接着手段を設けておき、他方の対
向面に通知情報などを出力記載してから、シート２，３
を折り合わせることで、見開き可能な封書を得ることが
できる。勿論、前記合成樹脂材積層構成の疑似接着手段
を施す前に、印字、印刷などによって所要の情報を設け
るようにしてもよい。

【００１０】上記構造の重ね合わせシート１は封書を差
し出す側において予め作製されるものであり、シート２
の外表面となる面に上記宛名情報６と第一管理情報７と
を出力し、シート３の外表面となる面においても通知情
報記載部８に所要の情報が出力され、二つの配送管理票
９，１０にも宛名情報６と第二管理情報１１とが出力さ
れる。同様にシート２，３の通知情報記載部５において
も所要の情報が出力される。このようにして必要とされ
る情報を備えたシート１を折り合わせることで上記疑似
接着手段１２を介してシート２，３が剥離可能に接着さ
れて郵送可能な形態の封書１３が得られる。上述のよう
にして得られた封書１３にあっては、まず、差出人側か
ら配送者（差出局）がこの封書１３を受けた際に、シー
ト２の第一管理情報７を機械読取りし、読み取った情報
と配送者側管理情報とを対応付けした形で配送者側所有
のデ−タベースなどに入力し、封書１３を宛名情報に基
づいて配送部署（配達局）へと送り出すことになる。そ
して、封書１３が到着した配送部署では、一方の配送管
理票、例えば配送管理票９を封書から切り取ってその第
二管理情報を機械読取りして、読み取った情報を到着情
報などとして入力し、その封書を受取人へ届ける配送作
業者はさらに他方の配送管理票１０を封書１３から切り
取り、封書を渡すとともに封書受取人からその配送管理
票１０に受領印などを貰うようにする。さらに封書の手
渡し後に前記配送管理票１０が回収され、その配送管理
票１０における第二管理情報を機械読取りし、読み取っ
た情報を配送完了情報などとして入力することになる。
以上のようにして、一つの封書から、配送引受時点、配
送部署到着時点、配送完了時点のそれぞれにおいて情報
入力がなされ、配送完了までの確認を管理することがで
きる。なお、前述した封書の取扱に関する用法、手順は
単なる一例であり、差し出された封書の取扱方がこれに
限定されるものではない。

【００１１】図５から図７は第二の例を示している。第
二の例における重ね合わせシート１は三枚のシート２，
３，１４が第一折り部４、第二折り部１５を介して連接
されているもので、Ｚ状に折り合わせることで、前記シ
ート２が封書における一方の表面側となり、シート１４
が他方の表面側となり、シート３が中紙となる。そし
て、折り合わせた際に最外面となる前記シート２の表面
には、第一の例と同じように、宛名情報６とこの宛名情
報に対応する機械読み取り可能な第一管理情報７が施さ
れ、折り合わせた際に封書裏面として最外面になるシー
ト１４の表面には図６に示すように、受取人側への通知
情報（隠蔽する必要の無い情報）を設ける通知情報記載
部８を備え、かつ、下端側には、上記第一の例における
シート２と同じように、切取り部ａで区画された二つの
配送管理票９，１０が切取り可能に連接されている。そ
して、この配送管理票９，１０それぞれには、宛名情報
６とこの宛名情報６に対応する機械読み取り可能な第二
管理情報１１が施されている。この第二管理情報１１も
上記第一の例の場合のように、宛名情報６と対応してい
るものであることから、第二管理情報１１と前記第一管
理情報７とは同じ内容のものとなっている。

【００１２】さらに、この第二の例においては、Ｚ状に
折り合わせる際に対向するシート２，３の対向面２ａ，
３ａ、そして、シート３とシート１４の対向面３ｂと１
４ａに疑似接着手段１２が設けられており、この疑似接
着手段１２を介して前記シート２，３が剥離可能に接着
し、シート３，１４が剥離可能に接着することで封書が
形成されるようにしている。なお、第一の例と同じよう
に対向するシートの対向面の何れか一方に疑似接着手段
を設けてシート相互を剥離可能に接着することも可能で
ある。そして、この剥離可能に接着されることになる対
向面２ａ，３ａ，３ｂ，１４ａに、隠蔽を要する情報を
出力記載するための通知情報記載部５が設けられてお
り、重ね合わせシート１をＺ状に折り合わせて各シート
を接着させることで、前記通知情報記載部５に施された
情報を隠蔽する封書が得られるようにしている。この第
二の例でも上記第一の例と同じように、シート２の宛名
情報６と第一管理情報７、シート１４の宛名情報６と第
二管理情報１１がシート１の作製時点で出力されるもの
であるが、シート２の宛名情報６と第一管理情報７が位
置する平面と、シート１４の宛名情報６と第二管理情報
１１が位置する平面とは異なっているため、例えば、両
面プリンタなどの機器を用いてその出力を行うようにす
ればよい。

【００１３】上記第一の例、第二の例では配送管理票を
二つ連接状態にしているが、本発明はこれに限定される
ものではなく、折り合わせたときに最外面となるシート
に一つずつ設けたりすることも可能である。また、三つ
以上の配送管理票を備えるようにすることも可能であ
り、これらの配送管理票が連接状態にして、或いは分散
した状態で備えるようにしてもよい。さらに、封書を形
成するものとして重ね合わせシートを例示したが、この
重ね合わせシートから、封書以外の各種の通知カードを
形成することも可能である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の配送管理
票付き重ね合わせシートは、所定枚のシートが折り部を
介して連接され、該折り部から折り合わせたときに対向
するシートの少なくとも一方の対向面に、折り合わされ
たシートそれぞれを剥離可能に接着させる疑似接着手段
が設けられ、折り合わせたときに外表面に位置する一つ
のシートが、受取人住所氏名などの宛名情報とこの宛名
情報に対応して機械読取り可能な第一管理情報とを有
し、かつ、前記宛名情報とこの宛名情報に対応して機械
読取り可能な第二管理情報とを有する少なくとも二枚の
配送管理票が、折り合わせたときに外表面に位置する少
なくとも一つのシートに切取り可能に設けられているこ
とを特徴とするものである。このように連接された複数
枚のシート中に配送管理票が設けられ、かつ、宛名情
報、第一、第二管理情報が施されているため、受け取り
確認機能を有する通知カードを一枚のシート物から作製
でき、従来の受け取り確認に要していたラベル片などを
用いる必要がなくなって経済的なものとなる。さらに、
折り合わせにより通知カードを形成できるようにし、か
つ、管理情報をプリンタなどの出力により施されるよう
にしたため、作製された通知カードの表面が平滑にな
り、多量のカードを集積した場合でも集積状態が安定す
るようになる。そして、重ね合わせシートは同時プリン
トを可能とする形状であるため、その同時プリントによ
り宛名情報と管理情報との対応付けをミスなく実施で
き、確実な作製が行えるようになる。そして、配送者側
において、その管理情報を対応付けするためのラベル貼
りが必要なく、配送業務が簡単になるなど、実用性に優
れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る配送管理票付き重ね合わせシート
の第一の例における片面を示す説明図である。

【図２】第一の例におけるもう一方の片面を示す説明図
である。

【図３】第一の例における折り合わせ形態を示す説明図
である。

【図４】配送管理票の分離を示す説明図である。

【図５】第二の例における片面を示す説明図である。

【図６】第二の例におけるもう一方の片面を示す説明図
である。

【図７】第二の例における折り合わせ形態を示す説明図
である。

【符号の説明】

１…配送管理票付き重ね合わせシート ２，３，１４…シート ２ａ，３ａ，３ｂ，１４ａ…対向面 ４…第一折り部 ６…宛名情報 ７…第一管理情報 ９，１０…配送管理票 １１…第二管理情報 １２…疑似接着手段 １３…封書 １５…第二折り部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定枚のシートが折り部を介して連接さ
   れ、該折り部から折り合わせたときに対向するシートの
   少なくとも一方の対向面に、折り合わされたシートそれ
   ぞれを剥離可能に接着させる疑似接着手段が設けられ、 折り合わせたときに外表面に位置する一つのシートが、
   受取人住所氏名などの宛名情報とこの宛名情報に対応し
   て機械読取り可能な第一管理情報とを有し、 かつ、前記宛名情報とこの宛名情報に対応して機械読取
   り可能な第二管理情報とを有する少なくとも二枚の配送
   管理票が、折り合わせたときに外表面に位置する少なく
   とも一つのシートに切取り可能に設けられていることを
   特徴とする配送管理票付き重ね合わせシート。