JPH09234934A - テープ状ラベル作成装置 - Google Patents

テープ状ラベル作成装置

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JPH09234934A
JPH09234934A JP4136596A JP4136596A JPH09234934A JP H09234934 A JPH09234934 A JP H09234934A JP 4136596 A JP4136596 A JP 4136596A JP 4136596 A JP4136596 A JP 4136596A JP H09234934 A JPH09234934 A JP H09234934A
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Koushirou Yamaguchi
晃志郎 山口
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ色に対して適したリボン色で印字さ
れ、所望の印字色で印字された見栄えの良い、印字結果
の良好なラベルを作成すること。 【解決手段】 テキストデータを入力後に印字色順序設
定処理制御が実行され、先ず、テープカセットに収納さ
れた印字テープのテープ色が読み込まれる(S25)。そ
のテープ色に適した組み合わせ参照テーブルに記憶され
ている印字色数以下の印字色数を設定した後(S27:Ye
s )、前記テープ色に適した組み合わせ参照テーブルに
記憶されている印字色が読み出されディスプレイに表示
される(S28)。次に、色順序設定処置が実行され、表
示されている印字色の中から印字色とその印字順序が設
定される(S29)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ状ラベル作
成装置に関し、特に装置に装着されたテープの色に適し
た印字色でテキストを印字するためのリボン色を選択可
能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願出願人は、特開平5−849
94号公報に記載のように、印字媒体である印字テープ
に文字や記号のキャラクタやマークを印字し、ファイル
の背表紙に貼付するのに適したラベルを作成するのに好
適なテープ状ラベル作成装置を提案し、実用化した。こ
のラベル作成装置は、キーボード、ディスプレイ、サー
マル印字方式の印字機構を備え、印字媒体としての印字
テープ(例えば、テープ幅6、9、12、18、24m
m)に、キャラクタやマークを、種々の文字サイズや書
体で印字できるように構成してある。
【0003】ところで、文字印字して作成したテープ状
のラベルは、ファイルの背表紙だけに限らず、例えば、
カセットテープやそのカセットテープケース、更にはビ
デオテープやそのビデオテープケースに貼付するのにも
好適であり、しかも印字文字列を、収録内容やジャンル
に応じて、部分的に色替えしてカラフルに印字すること
が考えられる。そこで、本願の発明者達は、インクリボ
ンのリボン色を、「黒」だけでなく、「赤」や「緑」や
「青」・・などの複数色とする複数種類のリボンカセッ
トをテープカセットとは別体のものとして準備し、これ
らリボンカセットをテープカセットに対して着脱可能に
構成するとともに、多色印字に供する印字色を、印字す
る順序に順次設定する一方、入力したテキストに対し
て、設定した複数色で印字する各印字色毎の印字対象範
囲を設定する色別範囲設定処理を実行するようにし、設
定した印字色と同様のリボン色を有するリボンカセット
を順次取り替えることで、入力したテキストを複数色で
カラフルに多色印字することに着想した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本願の
発明者達が着想した装置では、テープ色とインクリボン
のリボン色とが自由に組み合わせることができるため、
例えば、誤って黒色のテープに黒色リボンで印字する
等、同じ色のテープとインクリボンとを組み合わせてし
まい、印字結果が全く認識できなくなるという問題が生
じる。
【0005】また、組み合わせによっては、テープ色と
リボン色とがデザイン上相応しくない色の組み合わせと
なり、見栄えに悪い、何が印刷されているのか見辛いラ
ベルを作成してしまうという問題も生じる。
【0006】さらに、例えば、水色のテープに赤色のイ
ンクリボンで印字を行うと、印字結果が茶色に見える
等、組み合わせによっては、インクリボンのインクの隠
蔽力が弱いために、印字結果の色がテープの色に左右さ
れて変わり、本来のリボン色の色とは変わってしまうと
いう問題も生じる。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、装着されたテープの色に適した
リボン色を選択設定可能とすることで、テープ色に対し
て適したリボン色で印字され、所望の印字色で印字され
た見栄えの良い、印字結果の良好なラベルを作成するこ
とができるテープ状ラベル作成装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載のテープ状ラベル作成装置は、文字や
記号及び種々の指令を入力する為の入力手段と、入力さ
れたテキストのデータを記憶するデータ記憶手段と、デ
ィスプレイを含む表示手段と、印字媒体であるテープに
印字する印字ヘッドを含み複数の印字色で順々に印字す
る為の着脱自在の複数のリボンカセットを有する印字手
段とを備えたテープ状ラベル作成装置であって、テープ
の色を検出するテープ色検出手段と、テープ色とそのテ
ープ色に適した印字色との組み合わせを記憶する印字色
記憶手段と、テープ色検出手段により検出されたテープ
色に適した印字色を印字色記憶手段から読み出し、その
読み出した印字色からテキストに設定する印字色を選択
させる印字色選択手段とを備えている。
【0009】上記のように構成された請求項1に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、入力手段により入力
されたテキストに対して印字色を設定する際、テープ色
検出手段が装着されたテープの色を検出し、印字色選択
手段が、テープ色検出手段により検出されたテープ色に
適した印字色を印字色記憶手段から読み出して、その印
字色からテキストに設定する印字色を選択させる。
【0010】また、請求項2記載のテープ状ラベル作成
装置は、請求項1のものにおいて、テープを収容するテ
ープカセットを備え、テープ色検出手段が、テープカセ
ットの収納する側に設けられた検出スイッチと、テープ
カセット側に設けられたテープ色毎に異なる被検出部材
とから構成されている。
【0011】上記のように構成された請求項2に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、請求項1と同様の作
用を奏するが、カセット収納部側に設けられた検出スイ
ッチが装着されたテープカセットに設けられた被検出部
材を検出することで、テープカセットに収納されている
テープの色を検出する。
【0012】また、請求項3記載のテープ状ラベル作成
装置は、請求項1のものにおいて、テープ色に適した印
字色の数を記憶する印字色数記憶手段と、テープ色検出
手段により検出されたテープ色に適した印字色数以下の
印字色の数を設定可能とする印字色数設定手段とを備え
ている。
【0013】上記のように構成された請求項3に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、請求項1と同様の作
用を奏するが、テープ色検出手段がテープ色を検出し、
印字色数設定手段が、印字色数記憶手段から検出された
テープ色に適した印字色の数を読み出して、その数以下
の印字色数の設定を可能とする。
【0014】また、請求項4記載のテープ状ラベル作成
装置は、請求項1のものにおいて、装着されているリボ
ンカセットを介してインクリボンのリボン色を検出する
リボン色検出手段と、データ記憶手段に記憶されたテキ
ストのうちの、複数色で印字する各印字色毎の印字対象
範囲を設定するための色別範囲設定手段と、テキストの
データと色別範囲設定手段の設定結果を受けて、複数の
印字色で所定の印字順に印字するように印字手段を制御
する印字制御手段と、各印字色で印字する際に、印字制
御手段における印字すべき印字色とリボン色検出手段で
検出されたリボン色とを比較して、両者が一致したとき
だけ印字制御手段に印字実行を指令する比較指令手段と
を備えている。
【0015】上記のように構成された請求項4に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、請求項1と同様の作
用を奏するが、リボン色検知手段により、ラベル作成装
置に装着されているリボンカセットを介してインクリボ
ンのリボン色が検知され、色別範囲設定手段により、デ
ータ記憶手段に記憶されたテキストのうちの、複数色で
印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定されるので、
印字制御手段は、テキストのデータと色別範囲設定手段
の設定結果を受けて、複数の印字色で所定の印字色順に
印字するように印字手段を制御する。ところで、比較指
令手段は、各印字色で印字する際に、印字制御手段にお
ける印字すべき印字色とリボン色検知手段で検知された
リボン色とを比較して、両色が一致したときだけ印字制
御手段に印字実行を指令する。
【0016】また、請求項5記載のテープ状ラベル作成
装置は、請求項1のものにおいて、印字色記憶手段に記
憶されているテープ色とそのテープ色に適した印字色と
をディスプレイに表示させる印字色表示指令手段を備え
ている。
【0017】上記のように構成された請求項5に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、請求項1と同様の作
用を奏するが、印字色表示指令手段が、印字色記憶手段
に記憶されているテープ色とのそのテープ色に適した印
字色とをディスプレイに表示する。
【0018】また、請求項6記載のテープ状ラベル作成
装置は、文字や記号及び種々の指令を入力する為の入力
手段と、入力されたテキストのデータを記憶するデータ
記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段と、印字媒体
であるテープの色を設定するテープ色設定手段と、テー
プ色とそのテープ色に適した印字色との組み合わせを記
憶する印字色記憶手段と、テープ色設定手段により設定
されたテープ色に適した印字色を印字色記憶手段から読
み出し、その読み出した印字色から前記テキストに設定
する印字色を選択させる印字色選択手段とを備えてい
る。
【0019】上記のように構成された請求項6に係るテ
ープ状ラベル作成装置においては、入力手段により入力
されたテキストに対して印字色を設定する際、テープ色
設定手段がテープの色を設定し、印字色選択手段が、テ
ープ色設定手段により設定されたテープ色に適した印字
色を印字色記憶手段から読み出して、その印字色からテ
キストに設定する印字色を選択させる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0021】本実施形態は、文字や記号等の多数のキャ
ラクタを印字媒体である印字テープに、リボン色の異な
る複数のリボンカセットを取り換えることで、多色印字
可能なテープ状ラベル作成装置に本発明を適用した場合
のものである。
【0022】図1に示すように、テープ状ラベル作成装
置1の本体カバー2の前部には、文字や記号や数字等の
文字キーに加えて、種々の機能キー等が設けられたキー
ボード4が配設され、そのキーボード4の直ぐ後側に
は、入力した文字や記号を表示可能な液晶ディスプレイ
5が設けられるとともに、リボンカセット30の交換時
に開閉されるカセットカバー3に対応する本体カバー2
の内部には、サーマルヘッド12を備えたサーマル印字
機構10が配設されている。ここで、スライドツマミ6
をスライドさせてカセットカバー3を開放でき、また切
断用ノブ85を下方に押圧操作して、印字した印字テー
プ22を手動で切断できる。
【0023】次に、サーマルヘッド12を含むサーマル
印字機構10について、図2〜図8に基づいて説明す
る。
【0024】先ず、サーマル印字機構10に着脱可能に
装着されるテープカセット20について、図2〜図5・
図7に基づいて説明する。
【0025】このテープカセット20のテープケース2
1内部には、薄膜状のフィルムからなる印字テープ22
が巻装されたテープスプール23が回転自在に設けら
れ、このテープスプール23から繰出された印字テープ
22は、複数のガイド部で湾曲状にガイドされて、サー
マルヘッド12の直前を通過して、テープ送りローラ2
4によりテープ送り方向に移送されてテープカセット2
0の外部に排出されるように構成されている。
【0026】また、図7に示すように、テープケース2
1の外周壁の相離隔した2箇所には、次に説明するリボ
ンカセット30の着脱時に、リボンカセット30を上下
方向にガイドし且つ支持する為の1対のガイド軸21a
・21bの下端部が夫々一体形成されている。更に、テ
ープケース21には、リボンカセット30の下側に当接
して支持する1対の下端壁部21c・21dが夫々形成
されている。
【0027】また、図5に示すように、テープケース2
1の外周壁において前記1対のガイド軸21a・21b
の間には、テープカセット20に収納されている印字テ
ープ22のテープ色を検出するための最大で2つの検出
用穴25aを組み合わせた検出用穴群25(図5では1
個の検出用穴25aが設けられている)が設けられてい
る。尚、この検出用穴群25を形成する検出用穴25a
は2つに限定されるものではなく、テープ色の種類に応
じて3つ乃至4つ形成しても良い。
【0028】次に、テープカセット20に着脱可能に装
着されるリボンカセット30について、図2〜図8に基
づいて説明する。
【0029】リボンカセット30のリボンケース31に
は、テープケース21の一部分に上側から当接する上壁
部31aが水平に延びて一体形成され、その上壁部31
aの端部には、テープケース21の1対のガイド軸21
a・21bに外嵌される、貫通穴を有する1対の係合脚
部31b・31cが形成されるとともに、テープケース
21の切欠き部21eに当接する垂直壁部31dが形成
されている。また、リボンカセット30には、テープカ
セット20を挿通して下方から挿入されるサーマルヘッ
ド12を収容するヘッド収容部37が形成されている。
【0030】更に、リボンケース31内部には、インク
リボン32が巻装されたリボンスプール33と、このイ
ンクリボン32を巻取るリボン巻取りスプール34とが
回転可能に設けられ、リボンスプール33に巻装された
インクリボン32は、サーマルヘッド12に対向すると
きに印字テープ22と一時的に平行状に接近し、リボン
ケース31に一体形成された分離部材35の分離部35
aで略鋭角的に折曲されて、印字テープ22から離間
し、リボン巻取りスプール34で巻き取られるように構
成されている。即ち、リボンケース31の分離部材35
は、サーマルヘッド12のテープ送り方向下流側に位置
している。そして、リボンケース31には、これらリボ
ンスプール33、巻取りスプール34、分離部材35等
を上側から支持する蓋部材31eが形成されている。
【0031】一方、テープケース21には、リボンカセ
ット30を収容する為のリボンカセット収容部21f
(図7参照)が形成され、リボンケース31の蓋部材3
1eと上壁部31aとの上面には、つまみ片31f,3
1gが夫々形成されているので、印字に際しては、先ず
テープケース21を本体カバー2に設けられた装着用凹
部(図示略)に装着した後、所望の印字色のインクリボ
ン32を有するリボンカセット30をテープケース21
のリボンカセット収容部21fに装着することができ
る。このときには、先ず2本の指で1対のつまみ片31
f,31gを掴んだ状態で、1対の係合脚部31b・3
1cを対応するガイド軸21a,21bに貫通穴を介し
て夫々外嵌させながら、リボンカセット30を下方に移
動させてリボンカセット収容部21fに収納する。この
とき、リボンケース31の上壁部31aがテープカセッ
ト20の上面に重なるとともに、リボンカセット30の
下端部は、テープケース21の1対の下端壁部21c・
21dに上側から当接して、リボンカセット30はテー
プケース21に対して所定位置に保持される(図8参
照)。
【0032】ところで、リボンカセット30には、イン
クリボン32のリボン色(赤、緑、黄、黒、・・・)や
リボン幅(12、18、24、32mm) により、複数種類が準備
されており、リボンケース31の垂直壁部31dの下端
部には、これら複数種類のリボンカセット30の何れか
を検出させる為に、最大で6つの検出穴36aを組合せ
た検出用穴群36(図6においては、1つの検出穴36
aが形成されている)が形成されている。
【0033】次に、印字テープ22とインクリボン32
とを印字方向である送り方向と、反印字方向である巻き
戻し方向とに移送可能なテープ・リボン移送機構40に
ついて、図9に基づいて説明する。
【0034】本体フレーム11には、テープスプール2
3の中央部に係合可能なテープ巻取りカム41と、リボ
ン巻取りスプール34の中央部に係合可能なリボン巻取
りカム42と、テープ送りローラ24の中央部に係合す
るテープ駆動カム43とが回転可能に枢支され、サーマ
ルヘッド12が立設される。
【0035】また、本体フレーム11には、前記リボン
カセット30の検出用穴群36の6つの検出穴36aの
有無を検出する為に、第1〜第6検出スイッチからなる
リボン検出スイッチ群103が設けられ、これら6つの
検出スイッチからのスイッチ信号の組み合わせによるリ
ボン検出信号RSが出力される。
【0036】さらに、リボン検出スイッチ群103に隣
接する位置には、前記テープカセット20の検出用穴群
25の2つの検出穴25aの有無を検出する為に、第7
〜第8検出スイッチからなるテープ色検出スイッチ群1
05が設けられ、これら2つの検出スイッチからのスイ
ッチ信号の組み合わせによるテープ色検出信号TCSが
出力される。尚、テープ色検出スイッチ群105は、2
つの検出スイッチから形成されるものに限定されるもの
ではなく、テープカセット20に形成された検出用穴群
25の最大の穴の数に合わせて複数個検出スイッチを設
けても良い。
【0037】更に、本体フレーム11の前端部の右端部
には、ステッピングモータからなるテープ駆動モータ4
4が取付けられ、このテープ駆動モータ44の駆動ギヤ
45に、本体フレーム11に夫々回転可能に支持された
ギヤ46〜53が順次噛み合い、このギヤ53には、テ
ープ駆動カム43に固着されたテープ駆動ギヤ54とギ
ヤ55とが噛み合っている。ここで、ギヤ48とギヤ4
9とは一体的に形成されて、リボン巻取りカム42の下
端部に固着され、またギヤ50とギヤ51とは一体的に
形成され、更にテープ巻取りギヤ52はテープ巻取りカ
ム41の下端部に固着されている。即ち、テープ駆動モ
ータ44の回転は、これらギヤ45〜54を介して、テ
ープ駆動ギヤ54に固着されたテープ駆動カム43に伝
達され、テープ送りローラ24の回転により印字テープ
22が移送される。
【0038】一方、一体形成された両ギヤ50,51の
隙間には、揺動レバー56の基端部が両ギヤ50,51
との間に適度の摩擦抵抗を付与された状態で支持され、
その揺動レバー56には、ギヤ51に常時噛み合う遊星
ギヤ57が回転可能に枢支されている。また、ギヤ53
の枢支軸58には、切断禁止レバー84の基端部が、切
断禁止レバー84に支持されている巻きバネ59の一端
と基端部とで枢支軸58を挟むように、巻きバネ59の
付勢力により押圧支持されている。
【0039】そして、図9に示すように、テープ駆動モ
ータ44が通常印字の為に、時計回転方向に駆動(正回
転駆動)されて、ギヤ50が時計回転方向に回転すると
きには、両者間の摩擦力によりその揺動レバー56も時
計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ巻取りギ
ヤ52と噛合しないようになり、テープ巻取りカム41
がフリーになることから、テープスプール23に巻装さ
れた印字テープ22が繰出されると同時に、ギヤ53が
反時計回転方向に回転して、切断禁止レバー84が反時
計回転方向に回動し、切断禁止レバー84の先端部が後
述する切断用レバー82の下側に位置して、切断動作が
禁止されるとともに、リボン駆動ギヤ45の反時計回転
方向への回転によりリボン巻取りカム42がクラッチバ
ネ(図示略)を介して反時計回転方向へ回転して、イン
クリボン32がリボン巻取りスプール34に巻取られ
る。
【0040】ところで、ゴム製のプラテンローラ65と
テープ送りサブローラ66とを回転可能に支持するロー
ラホルダ67は、本体フレーム11に立設された枢支軸
68に回動可能に枢支され、カセットカバー3の開閉に
連動してリリースレバー71が左右方向に移動して、図
9に示す印字位置と、図10に示すリリース位置とに亙
って位置切換えされる。
【0041】ここで、そのローラホルダ67は、図示外
の巻きバネにより常にリリース位置に弾性付勢されてい
る。即ち、リリースレバー71に枢着したコロ72が本
体フレーム11の立設壁11aに当接するとともに、リ
リースレバー71の一端部がローラホルダ67に後側か
ら当接しているので、リリースレバー71が図10に示
す退避位置から図9に示す作動位置まで左方移動したと
きには、リリースレバー71の左端部がローラホルダ6
7と立設壁11aとの間にクサビ状に侵入して、ローラ
ホルダ67はリリース位置から印字位置に切換えられ
る。
【0042】このとき、プラテンローラ65は印字テー
プ22とインクリボン32とを介してサーマルヘッド1
2を押圧するとともに、テープ送りサブローラ66は印
字テープ22を介してテープ送りローラ24を押圧して
いる。
【0043】ここで、ローラホルダ67が印字位置に切
換えられたときには、プラテンローラ65の下端部に固
着したプラテンギヤ(図示略)がギヤ55に噛合すると
ともに、またテープ送りサブローラ66の下端部に固着
したサブローラギヤ(図示略)がテープ駆動ギヤ54に
噛合する。
【0044】次に、カセットカバー3の開放に連動して
リリースレバー71を右方向に駆動して、ローラホルダ
67をサーマルヘッド12に対してリリース位置に切換
えてリリースさせるヘッドリリース機構70について、
図9・図10に基づいて簡単に説明する。
【0045】前記カセットカバー3の後端部は、本体カ
バー2に取付けた枢支ピンに複数箇所で開閉可能に支持
され、そのカセットカバー3の右側壁には、湾曲状の溝
カムが形成されている。そして、本体フレーム11の右
端部の下側に配設された作動板74の後端部には、その
溝カムに係合する係合ピン75が固着されている。とこ
ろで、リリースレバー71の右端部は、本体フレーム1
1に回動可能に枢着した二股レバー76の一方のレバー
に回動可能に枢支されるとともに、その二股レバー76
の他方のレバーには、作動板74の前端部に固着したピ
ン77を介して連結されている。
【0046】そして、カセットカバー3が閉じていると
き、つまりローラホルダ67が図9に示す印字位置のと
きに、カセットカバー3を開放したときには、溝カムの
移動により、この溝カムに係合する係合ピン75が後方
に移動するので、作動板74が後方に移動し、二股レバ
ー76が反時計回転方向に回動して、リリースレバー7
1が右方に移動するのに応動して、ローラホルダ67が
リリース位置に切換えられる。このとき、作動板74が
後方に移動したときに、カバー開閉検出スイッチ102
(図11を参照)から「H」レベルのカバー開閉信号V
Sが出力される。
【0047】また、カセットカバー3を開放していると
き、つまりローラホルダ67が図10に示すリリース位
置のときに、カセットカバー3を閉じたときには、溝カ
ム3bの移動により、係合ピン75が前方に移動するの
で、作動板74が前方に移動し、二股レバー76が図1
0に示す位置から時計回転方向に回動して、リリースレ
バー71が左方に移動するのに応動して、ローラホルダ
67が印字位置、つまり非リリース状態に切換えられ
る。
【0048】そして、図2・図9に示すように、印字を
実行する際には、先ずテープカセット20をサーマル印
字機構10に装着した上で、このテープカセット20に
リボンカセット30が装着され、カセットカバー3を閉
じたときには、ローラホルダ67が印字位置に切換えら
れている。
【0049】そして、この状態で、テープ駆動モータ4
4が通常印字方向に正回転駆動されたときには、これら
ギヤ45〜55が夫々所定の回転方向に駆動され、プラ
テンローラ65とテープ送りサブローラ66とが夫々反
時計回転方向に回転されるとともに、テープ送りサブロ
ーラ66とテープ送りローラ24とが同期して回転する
ので、印字テープ22は、サーマルヘッド12で印字さ
れながら、テープ切断機構80とテープ検出機構90と
を通過して外部に排出される。
【0050】このとき、テープ巻取りカム41がフリー
になることから、テープスプール23に巻装された印字
テープ22が抵抗なく順次繰出される。これと同時に、
インクリボン32は、プラテンローラ65の回転により
印字テープ22と同期してリボンスプール33から繰出
され、リボン巻取りギヤ48の回転によりリボン巻取り
カム42が回転され、リボン巻取りカム42に係合して
回転するリボン巻取りスプール34に巻き取られる。
【0051】一方、1色目の印字が終了して2色目印字
を実行する際には、先ずカセットカバー3を開放して、
リボンカセット30が取り外されたときには、ローラホ
ルダ67はヘッドリリース機構70によりリリース位置
に切換えられている。そして、テープ駆動モータ44が
反時計回転方向(巻き戻し方向)に逆回転駆動されたと
きには、図3・図10に示すように、これらギヤ45〜
55が夫々所定の回転方向に駆動される。このとき、ギ
ヤ50の反時計回転方向への回転により、揺動レバー5
6も反時計回転方向に回動して、遊星ギヤ57がテープ
巻取りギヤ52と噛合するようになり、テープ巻取りカ
ム41が反時計回転方向に回転して、印字された印字テ
ープ22がテープスプール23に巻取られる。ここで、
リボン巻取りギヤ48が時計回転方向に回転駆動される
が、リボンカセット30が取り外されているので、リボ
ン巻取りスプール34に巻取られたインクリボン32の
繰出しはない。
【0052】次に、印字された印字テープ22を切断す
るテープ切断機構80について、図9に基づいて簡単に
説明する。
【0053】本体フレーム11の左端部が部分的に下方
に曲げられた左端壁11bには、固定刃81の下端部が
固着され、側面視略L字状の切断用レバー82の基端部
がビス83で回動可能に枢支され、その切断用レバー8
2には可動刃が形成されている。ここで、印字中には、
図9に示すように、ギヤ53が反時計回転方向に回転し
て、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー82の
下側に移動して、切断動作が禁止されている。
【0054】しかし、印字終了時に、テープ駆動モータ
44が少しだけ巻き戻し方向に回転されたときには、ギ
ヤ53が時計回転方向に少しだけ回転して、切断禁止レ
バー84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて
切断動作が可能になったときに、切断用レバー82の先
端部の切断用ノブ85を下方向に押圧操作したときに
は、可動刃が切断位置に回動し、固定刃と可動刃との間
に位置する印字テープ22が、これら両刃の協働により
切断される。このとき、本体フレーム11に取付けられ
た切断検出スイッチ101(図11を参照)は、切断用
レバー82に取付けた作動部材により作動して切断検出
信号CSを出力する。そして、切断用レバー82の押圧
操作を停止すると、切断用レバー82は、図示外のバネ
による付勢力により、実線で示す元の所定位置に復帰回
動する。
【0055】次に、そのテープ切断機構80よりも外側
に設けられ、印字テープ22の有無を検出するテープ検
出機構90について、図2に基づいて簡単に説明する。
【0056】テープ切断機構80よりも外側の本体カバ
ー2には、案内部材94,95が一体的に形成され、一
方の案内部材95内には発光素子92が取付けられると
ともに、他方の案内部材94には受光素子93が取付け
られている。これら1対の案内部材94,95の間に
は、印字テープ22が通過可能なスリット98が形成さ
れるとともに、1対の案内部材94,95の相対向する
部位には、小径の光通過穴が形成されるとともに、傾斜
したガイド部99が夫々形成されて、テープ切断機構8
0を通過した印字テープ22の先端部をこのガイド部9
9でガイドすることで、確実にスリット98を通過して
検出可能になっている。
【0057】そして、発光素子92から発射されたセン
サ光が、各案内部材94・95に形成された光通過穴を
通過して、受光素子93に投射される。即ち、印字テー
プ22が、テープ検出センサ91に進入し、その発光素
子92と受光素子93との間に存在するときだけ、その
センサ光が遮断されることから、テープ検出センサ91
からは、「L」レベルのテープ検出信号TSを出力す
る。
【0058】次に、テープ状ラベル作成装置1の制御系
は、図11のブロック図に示すように構成されている。
【0059】制御装置CDの入出力インターフェース1
13には、キーボード4と、テープ検出センサ91と、
切断検出スイッチ101と、カバー開閉検出スイッチ1
02と、リボン検出スイッチ群103と、テープ色検出
スイッチ群105と、液晶ディスプレイ(LCD)5に
表示データを出力する為のビデオRAMを有するディス
プレイコントローラ(LCDC)104と、サーマルヘ
ッド12を駆動する為の駆動回路107と、テープ駆動
モータ44の為の駆動回路108とが夫々接続されてい
る。
【0060】制御装置CDは、CPU110と、このC
PU110にデータバスなどのバス114を介して接続
された入出力インターフェース113と、フォントRO
M111と、ROM112及びRAM120とから構成
されている。
【0061】フォントROM111には、文字や記号な
どの多数のキャラクタの各々に関して、表示用ドットパ
ターンデータが格納されるとともに、印字用ドットパタ
ーンデータが、複数の印字文字サイズ分格納されてい
る。
【0062】前記ROM112には、キーボード4から
入力された文字や記号や数字などのキャラクタのコード
データに対応させて、ディスプレイコントローラ104
を制御する表示駆動制御プログラム、テキストメモリ1
21に格納された文字や記号について、印字に供するド
ットパターンデータを作成する印字制御プログラムや、
作成されたドットパターンデータについて、1ドット列
毎のドットパターンデータを順次サーマルヘッド12や
テープ駆動モータ44に出力して印字する印字駆動制御
プログラム、本願特有の後述の多色印字制御の制御プロ
グラムなどが格納されている。尚、ROM112には、
第1〜第6検出スイッチからなるリボン検出スイッチ群
103から出力されるリボン検出信号RSに基づいて、
インクリボン32のリボン色とリボン幅とを検知するリ
ボンカセット検知テーブルが格納されている。
【0063】更に、ROM112には、図23に示すよ
うに、印字テープ22のテープ色とそのテープ色に適し
た印字色及びその印字色の数とを対応付けて記憶した組
み合わせ参照テーブル113が格納されている。この組
み合わせ参照テーブル113は、例えば、印字テープ2
2のテープ色の1つである「黒色」に対して、適した印
字色として「白色」、「金色」、「銀色」が対応付けら
れていると共に、印字色数として「3」が対応付けられ
ている。また、テープ色の「黄色」に対しては、印字色
として「黒色」、「赤色」、「緑色」が、印字色数とし
て「3」が夫々対応付けられており、テープ色の「白
色」に対しては、印字色として「黒色」、「赤色」、
「緑色」、「青色」、「金色」、「銀色」が、印字色数
として「6」が夫々対応付けられている等、テープ色毎
に対する印字色及びその数が格納されている。
【0064】前記RAM120のテキストメモリ121
には、キーボード4から入力された文字や記号からなる
テキストのデータが、設定された印字色のデータを対応
づけて格納される。色数メモリ122には、設定された
印字色の色数データが格納される。印字色順序メモリ1
23には、設定された印字色の色順序のデータが格納さ
れる。余白量メモリ124には、設定された同一の前余
白量と後余白量とに関する余白量データが格納される。
印字データバッファ125には、そのテキストメモリ1
21に格納されたキャラクタコードに対応するドットパ
ターンデータが展開して格納される。更に、RAM12
0には、CPU110で演算した演算結果を一時的に格
納するメモリ等が設けられている。
【0065】次に、テープ状ラベル作成装置1の制御装
置CDで行なわれる、多色印字制御のルーチンについ
て、図12〜図20のフローチャートに基づいて説明す
る。尚、図中符号Si(i=10、11、12・・・)
は各ステップである。
【0066】ここで、多色印字制御に先立って、図21
に基づいて、テープ検出センサ91によるテープ検出位
置と、テープ切断機構80によるテープ切断位置と、サ
ーマルヘッド12による印字位置との位置関係について
説明すると、印字テープ22の送り方向Tにおいて、送
り方向Tの上流側から印字位置(P位置)、テープ切断
位置(C位置)テープ検出位置(S位置)の順となり、
印字位置とテープ切断位置との印字・切断間距離Dcp
は約25mmであり、テープ切断位置とテープ検出位置と
の切断・検出間距離Dscは約15mmである。また、分
離部材35の分離部35aによる分離位置(B位置)
は、送り方向Tにおいて印字位置よりも約6mmだけ下流
側に位置している。
【0067】このテープ状ラベル作成装置1に電源が投
入されると、先ずサーマル印字機構10や制御装置CD
を初期化する初期化処理が実行される(S10)。そし
て、ディスプレイ5には、テキスト入力画面が表示され
るので、印字用書式を設定後、テキストのデータを入力
する入力処理やその入力されたテキストを表示する表示
処理が実行され、入力されたテキストデータはテキスト
メモリ121に格納される(S11)。例えば、図22に
示すように、入力されたテキストデータ「あかみどり
くろ」がテキストメモリ121に格納される。
【0068】次に、印字色順序設定処理制御(図13参
照)が実行される(S12)。
【0069】この制御が開始されると、先ず、テープ色
検出スイッチ群105からのテープ色検出信号TCSに
基づいて、装着されたテープカセット20に収納されて
いる印字テープ22のテープ色TCが読み込まれ(S2
5)、RAM120に一時的に記憶される。次に、メッ
セージ「印字色数は?」がディスプレイ5に表示される
ので、数字キーを操作して色数Nを設定する色数設定処
理が実行され、その設定された色数Nが色数メモリ12
2に格納される(S26)。
【0070】この設定された色数Nと、組み合わせ参照
テーブル113から前記S25で読み込まれたテープ色T
Cに対応付けられて記憶されている設定可能な印字色数
とが比較され(S27)、色数Nが設定可能な印字色数よ
りも大きければ(S27:No)、再び色数設定処理が実行
される。一方、色数Nが設定可能な印字色数以下ならば
(S27:Yes )、組み合わせ参照テーブル113から前
記S31で読み込まれたテープ色TCに対応付けられて記
憶されている設定可能な印字色がディスプレイ5に表示
される(S28)。
【0071】次に、ディスプレイ5に表示されている印
字色から、設定された色数Nだけ印字に供する色及びそ
の印字順序を順次設定する色順序設定処理が実行され、
設定された色順序のデータが印字色順序メモリ123に
格納され(S29)、この制御を終了して、多色印字制御
のS13にリターンする。
【0072】例えば、ラベル作成装置1に装着されてい
るテープカセット20に収納されている印字テープ22
のテープ色TCが黒色であったならば、組み合わせ参照
テーブル113においてテープ色が黒色の場合に設定可
能な印字色数が「3」であることから、色数Nが「3」
以下となるまで色数設定処理が繰り返され、設定された
色数Nが「3」以下となると、組み合わせ参照テーブル
113からテープ色が黒色の場合の設定可能な印字色が
読み出され、「白色」、「銀色」、「金色」の3色がデ
ィスプレイ5に表示される。そして、この表示された印
字色の中から、設定された色数Nだけ、印字色とその印
字順序が設定される。このことにより、装着された印字
テープ22のテープ色に適した印字色が設定できる。
【0073】次に、多色印字制御において、色毎の印字
対象範囲設定処理制御(図14参照)が実行される(S
13)。
【0074】この制御が開始されると、先ず色数カウン
タのカウント値Iに色数Nがセットされ(S33)、この
色数カウント値Iから「1」を減算して「0」でないと
き、つまり最終の印字色の対象文字列の設定でないとき
には(S34:No)、色順序のデータに基づいて、未設定
色のうち印字色順序における先頭印字色について、印字
対象となる文字や記号の各々をカーソルで指示して設定
する印字対象文字列設定処理が実行される(S35)。
【0075】即ち、この印字対象文字列設定処理におい
ては、テキストデータがディスプレイ5に表示されるの
で、キーボード4の右端に配置されている4つのカーソ
ル移動キーを操作して、最終の印字色以外の各印字色に
ついて、印字対象となる文字や記号の各々をカーソル移
動キーを操作してカーソルで指示すると共に、その都度
色確定キーを操作し、印字対象文字列の設定終了時に
は、確定キーが操作される。この確定キーの操作によ
り、カーソル移動キーと色確定キーとの操作により指示
された文字の文字データに付随させて、設定された色デ
ータがテキストメモリ121に記憶される。
【0076】そして、色数カウント値Iが1つデクリメ
ントされ(S36)、(I−1)が「0」になるまで、S
34〜S36が繰り返して実行される。そして、(I−1)
が「0」になって、最終の印字色以外の各印字色につい
て、印字対象文字列の設定が完了したときには(S34:
Yes )、最終の印字色について、テキストデータのう
ち、既に設定された文字や記号を除く残りの文字を設定
する文字列設定処理が実行される(S37)。
【0077】この文字列設定処理を図15に基づいて具
体的に説明すると、先ず、テキストメモリ121に記憶
されている文字データが先頭から読み出され(S371
)、色データが付随しているか否かが判断される(S3
72 )。読み出された文字データに色データが付随して
おり(S372 :Yes )、その文字データが最後の文字デ
ータでなければ(S373 :No)、次のデータが読み出さ
れ(S374 )、前記S372の処理が再度実行される。一
方、読み出された文字データに色データが付随していな
ければ(S372 :No)、その文字データに対して、最終
の印字色に対応する色データが付随して記憶され(S37
5 )、前記S373 の処理が実行される。上記各処理が、
テキストメモリ121に記憶されている最後の文字デー
タまで繰り返し実行され、前記S373 において、最後の
文字データであると判断されると(S373 :Yes )、図
14のS38へリターンする。
【0078】例えば、テキストメモリ121に文字デー
タ「あか みどり くろ」が記憶され、色数3、色順序
「赤」「緑」「黒」が設定されていると、S35の印字対
象文字列設定処理において、先ず、印字色「赤」につい
ては、カーソルキーと色確定キーの操作により文字列
「あか」が設定され、図22に示すように、テキストメ
モリ121の文字データ「あ」「か」の各々に付随して
色データ「赤」が記憶され、次に印字色「緑」について
文字列「みどり」が設定されると、テキストメモリ12
1の文字データ「み」「ど」「り」の各々に付随して色
データ「緑」が記憶される。
【0079】ここで、印字色「緑」の設定が終了する
と、色数カウント値(I−1)が「0」となるので、S
37の文字列設定処理において、テキストメモリ121の
先頭から順次文字データが読み出され、テキストデータ
の印字色が未設定の文字列「くろ」に対して最終の印字
色「黒」が自動的に設定され、テキストメモリ121の
文字データ「く」「ろ」に付随して色データ「黒」が記
憶される。
【0080】次に、ディスプレイ5にメッセージ「印字
テープの余白量は?」が表示されるので、数字キーを操
作して所望の余白量が設定されると、その設定された余
白量が余白量メモリ124に記憶され(S38)、この制
御を終了して、多色印字制御のS14にリターンする。
【0081】そして、多色印字制御において、印字キー
が操作されたときには(S14・S15:Yes )、印字開始
処理制御(図16参照)が実行される(S16)。
【0082】この制御が開始されると、先ずリボン検出
スイッチ群103からのリボン検出信号RSに基づい
て、装着されたリボンカセット30のリボン色Rが読み
込まれ(S40)、印字色順序の先頭印字色Cが読み込ま
れ(S41)、リボン色Rと先頭印字色Cとが一致しない
ときは(S42:No)、印字色の不一致を知らせるエラー
メッセージがディスプレイ5に表示される(S43)。
【0083】次に、カバー開閉検出スイッチ102のカ
バー開閉信号VSに基づいて、カセットカバー3が開放
されてリボンカセット30の交換後、再度カセットカバ
ー3が閉じられたときには(S44:Yes )、S40〜S41
が実行される。そして、リボン色Rと先頭印字色Cとが
一致したときには(S42:Yes )、先頭印字色Cのデー
タを付随して記憶した文字列がテキストメモリ121か
ら読み出され、更にその文字列のドットパターンデータ
が印字データバッファ125に展開される(S45)。次
に、テープ検出センサ91からのテープ検出信号TSが
読み込まれ、テープ検出信号TSが「L」レベルであ
り、テープ検出センサ91に対応して印字テープ22が
位置しているときには(S46:Yes )、印字テープの切
断を促すメッセージがディスプレイ5に表示される(S
47)。
【0084】次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字
テープ22が切断され、切断検出スイッチ101からの
切断検出信号CSが「H」レベルになり(S48)、テー
プ検出信号TSが「H」レベルになって、テープ切断が
検出されたときには(S46:No)、印字テープ22の先
端をテープ検出センサ91に進入させる為に、テープ駆
動モータ44が1ステップだけ正回転(時計回転方向)
駆動して印字テープ22が微小距離だけ送り方向Tに移
送され(S49)、テープ検出信号TSが「H」レベルの
ときには(S50:No)、S49〜S50が繰り返して実行さ
れる。
【0085】そして、テープ検出信号TSが「L」レベ
ルになり、図24(a)に示すように、印字テープ22
の先端テープ検出センサ91に進入したときには(S5
0:Yes )、この制御を終了して、多色印字制御のS17
にリターンする。このとき、テープ先端を検出した時の
印字テープ22に対するサーマルヘッド12の印字位置
が印字開始基準原点位置に設定される。ここで、印字テ
ープ22を送り方向Tに移送するときに、印字テープ2
2の先端部がカールしているときでも、1対の案内部材
94,95に形成されたガイド部99により、印字テー
プ22の先端部を確実にスリット98に案内できる。
【0086】次に、多色印字制御において、色数Nが
「1」でないとき、つまり最終回の印字でないときには
(S17:No)、設定した各印字色で印字する設定色印字
処理制御(図17参照)が実行される(S18)。
【0087】この制御が開始されると、図24(b)に
示すように、先ず設定した余白量Lに対応する前余白量
Lだけ印字テープ22を移送する為に、テープ駆動モー
タ44が正回転駆動される(S60)。次に、今回の印字
色で印字する文字の印字開始位置がラベル印字の印字開
始基準原点位置よりも送り方向Tの上流側に位置してい
るとき、つまり例えば、図24(c)に示すように、文
字「みどり」を「緑」の印字色で印字する場合のよう
に、空送り量が存在するときには(S61:Yes )、テー
プ駆動モータ44が正回転駆動されて、印字テープ22
がその空送り量だけ送り方向Tに移送される(S62)。
しかし、空送り量が存在しないときには(S6 :No)、
S62をスキップしてS63に移行する。そして、印字デー
タバッファ125に展開されているドットパターンデー
タが読み出されて、サーマルヘッド12やテープ駆動モ
ータ44を駆動して印字する印字処理が実行され(S6
3)、この制御を終了して、多色印字制御のS19にリタ
ーンする。
【0088】次に、多色印字制御において、印字テープ
巻き戻し処理制御(図18参照)が実行される(S1
9)。
【0089】この制御が開始されると、先ずテープ駆動
モータ44が正回転駆動されて、印字位置(P位置)と
分離位置(B位置)との距離Dbpに対応する分離送り
量Dbpだけ印字テープ22とインクリボン32とが送
り方向Tに移送される(S70)。即ち、サーマルヘッド
12により印字された最終印字箇所においては、インク
リボン32のインクが印字テープ22に融着した状態で
あるが、その分離送り量Dbpだけ印字テープ22とイ
ンクリボン32とが移送されることで、インクリボン3
2が分離部35aにより強制的に印字テープ22から引
き離されるので、印字テープ22とインクリボン32と
が確実に分離している。
【0090】次に、次の印字色と同様のリボン色のイン
クリボン32を有するリボンカセット30に交換する為
に、リボンカセット30の取り外しを促すメッセージが
ディスプレイ5に表示される(S71)。そして、先ずカ
セットカバー3が開放されることで作動板74が後方に
移動して、カバー開閉検出スイッチ102から「H」レ
ベルのカバー開閉信号VSが出力され(S72:Yes )、
更にリボン検出スイッチ群103からのリボン検出信号
RSとして、6つの検出スイッチ信号の全てが「H」レ
ベル信号になり、リボンカセット30が取り外されたと
きには(S73:Yes )、リボンカセット30を装着しな
いように促すメッセージがディスプレイ5に表示される
(S74)。
【0091】次に、印字テープ22を巻き戻す為に、テ
ープ駆動モータ44が1ステップだけ逆回転(反時計回
転方向)駆動して印字テープ22が微小距離だけ巻き戻
し方向に移送され(S75)、テープ検出信号TSが
「H」レベルのときには(S76:No)、S74〜S76が繰
り返して実行される。そして、印字テープ22の先端が
テープ検出センサ91よりも若干内側まで巻き戻しされ
たときには(S76:Yes )、テープ駆動モータ44の逆
回転駆動が停止され(S77)、この制御を終了して、多
色印字制御のS20にリターンする。
【0092】次に、多色印字制御において、印字開始位
置合せ処理制御(図19参照)が実行される(S20)。
【0093】この制御が開始されると、先ず次の印字色
と同様のリボン色のインクリボン32を有するリボンカ
セット30の装着を促すエラーメッセージがディスプレ
イ5に表示される(S80)。そして、リボン検出信号R
Sとして、6つのスイッチ信号の全てが「H」レベル信
号でなく、リボンカセット30が装着されたときには
(S81:Yes )、リボン検出信号RSに基づいて、装着
されたリボンカセット30のリボン色Rが読み込まれ
(S82)、印字色順序の次の印字色Cが読み込まれ(S
83)、リボン色Rと次の印字色Cとが一致しないときは
(S84:No)、S80〜S84が繰り返して実行される。
【0094】次に、リボン色Rと次の印字色Cとが一致
したときには(S84:Yes )、次の印字色Cのデータを
付随して記憶した文字列がテキストメモリ121から読
み出され、更にその文字列のドットパターンデータが印
字データバッファ125に展開される(S85)。次に、
カセットカバー3が閉じていないときには(S86:N
o)、カセットカバー3を閉じる旨のメッセージがディ
スプレイ5に表示される(S89)。そして、カセットカ
バー3が閉じられたときには(S86:Yes )、印字テー
プ22の先端がテープ検出センサ91に対応するまで、
テープ駆動モータ44が1ステップだけ正回転駆動され
(S87・S88:No)、テープ検出信号TSが「L」レベ
ルになり、印字テープ22の先端がテープ検出センサ9
1に対応したときには、印字テープ22に対する印字開
始基準原点位置がサーマルヘッド12の印字位置に対応
しており(S88:Yes )、この制御を終了して、多色印
字制御のS21にリターンする。
【0095】次に、多色印字制御において、色数Nが1
つデクリメントされ(S21)、色数Nが「1」でなく最
終回の印字でないときには(S17:No)、S18〜S21が
繰り返して実行される。そして、色数Nが「1」とな
り、最終回の印字のときには(S17:Yes )、最終色印
字処理・切断処理制御(図20参照)が実行される(S
22)。
【0096】この制御においては、前余白量Lが印字・
切断間距離Dcpよりも大きい第1の場合と、前余白量
Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さい場合に、空送
り量が無い第2の場合と、空送り量が有り且つ空送り量
に前余白量Lを加えた値が、印字・切断間距離Dcp以
上の第3の場合及び印字・切断間距離Dcpよりも小さ
い第4の場合に区別して、印字しながらテープ切断を実
行することになる。
【0097】先ず、第1の場合について説明すると、前
余白量Lが印字・切断間距離Dcp以上のときには(S
90:Yes )、テープ駆動モータ44の正回転駆動によ
り、印字・切断間距離Dcpだけ印字テープ22が送り
方向Tに移送され(S91)、テープ駆動モータ44の駆
動が停止されてテープ移送が停止される(S92)。次
に、テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し方向に回
転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断用レバー
82の下側から外れて切断動作が可能になったときに、
印字テープ22の切断を促すメッセージがディスプレイ
5に表示される(S93)。そして、印字テープ22が切
断され、切断検出信号CSが「H」レベルになり、テー
プ切断が検出されたときには(S94:Yes )、更に前余
白量Lの不足分(前余白量L−印字・切断間距離Dc
p)だけ印字テープ22が送り方向Tに移送される(S
95)。
【0098】次に、今回の最終印字色による印字の印字
開始位置が、ラベル印字の印字開始基準原点位置よりも
送り方向T上流側で、空送り量が存在するときには(S
96:Yes )、テープ駆動モータ44を正回転駆動して、
その空送り量だけ印字テープ22が送り方向Tに移送さ
れる(S97)。次に、前記S63と同様に読み出したドッ
トイメージに基づいて、文字や記号が最終印字色で印字
処理される(S98)。次に、印字文字列の後側に後余白
量Lを設ける為に、テープ駆動モータ44の正回転駆動
により、印字・切断間距離Dcpに後余白量Lを加算し
た値だけ印字テープ22が送り方向Tに移送され(S9
9)、その後テープ駆動モータ44が少しだけ巻き戻し
方向に回転されて、切断禁止レバー84の先端部が切断
用レバー82の下側から外れて切断動作が可能になった
ときに、印字テープ22の切断を促すメッセージがディ
スプレイ5に再度表示される(S100 )。そして、印字
テープ22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベ
ルになり、テープ切断が検出されたときには(S101 :
Yes )、この制御を終了して、多色印字制御のS10にリ
ターンする。
【0099】次に、第2の場合について説明すると、前
余白量Lが印字・切断間距離Dcpよりも小さく且つ空
送り量が無いときには(S90・S102 :No)、テープ駆
動モータ44を正回転駆動して、前余白量Lだけ印字テ
ープ22が送り方向Tに移送される(S103 )。そし
て、次のS104 以降により、最終回の印字処理しながら
印字テープ22の切断が行なわれる。
【0100】即ち、印字データバッファ125から1ド
ット列分のドットパターンデータが読み出されて印字処
理され(S104 )、その1ドット列分に対応する微小送
り量だけ、テープ駆動モータ44の正回転駆動により印
字テープ22が移送される(S105 )。次に、この最終
回の印字開始後のテープ移送量が、印字・切断間距離D
cpから前余白量Lを減算した値よりも小さいとき、つ
まり切断位置(P位置)が前余白量Lの先頭位置に達し
ていないときには(S106 :No)、S104 〜S106 が繰
り返して実行される。
【0101】そして、前余白量Lの先頭位置が切断位置
に達したときには(S106 :Yes )、印字とテープ移送
とが停止され(S107 )、その後テープ駆動モータ44
が少しだけ巻き戻し方向に回転されて、切断禁止レバー
84の先端部が切断用レバー82の下側から外れて切断
動作が可能になったときに、印字テープ22の切断を促
すメッセージがディスプレイ5に表示される(S108
)。次に、切断用ノブ85を押圧操作して印字テープ
22が切断され、切断検出信号CSが「H」レベルにな
り、テープ切断が検出されたときには(S109 :Yes
)、残りのドットパターンデータについて印字する残
りの印字処理が実行され(S110 )、S99〜S101 によ
り後余白量Lが設けられてテープ切断され、この制御を
終了して、同様にS10にリターンする。
【0102】次に、前余白量Lが印字・切断間距離Dc
pよりも小さい場合に、空送り量が有り且つ空送り量に
前余白量Lを加えた値が、印字・切断間距離Dcp以上
の第3の場合のときには(S90:No、S102 ・S111 :
Yes )、前記S91〜S94と同様にテープ移送後にテープ
切断され(S112 〜S115 )、更に前余白量Lの不足分
(前余白量L+空送り量−印字・切断間距離Dcp)だ
け印字テープ22が送り方向Tに移送される(S116
)。そして、S98以降が実行されて、最終色により印
字処理が実行されるとともに、後余白量Lが設けられて
テープ切断され、この制御を終了して、同様にS10にリ
ターンする。
【0103】一方、前余白量Lが印字・切断間距離Dc
pよりも小さい場合に、空送り量が有り且つ空送り量に
前余白量Lを加えた値が印字・切断間距離Dcpよりも
小さい第4のときには(S90:No、S102 :Yes 、S11
1 :No)、前余白量Lに空送り量を加算した送り量だけ
印字テープ22が送り方向Tに移送される(S117 )。
そして、印字データバッファ125から1ドット列分の
ドットパターンデータが読み出されて印字処理され(S
118 )、その1ドット列分に対応する微小送り量だけ、
テープ駆動モータ44の正回転駆動により印字テープ2
2が移送される(S119 )。
【0104】次に、この最終回の印字開始後のテープ移
送量が、印字・切断間距離Dcpから、前余白量Lに空
送り量を加算した送り量を減算した値よりも小さいと
き、つまり切断位置(P位置)が前余白量Lの先頭位置
に達していないときには(S120 :No)、S118 〜S12
0 が繰り返して実行される。そして、前余白量Lの先頭
位置が切断位置に達したときには(S120 :Yes )、S
107 以降が実行され、前余白量Lと後余白量Lとが夫々
設けられてテープ切断され、この制御を終了して、同様
にS10にリターンする。例えば、図25に示すように、
入力したテキスト「あか みどり くろ」について、前
後余白量Lを夫々設けて文字列「あか」が赤で、文字列
「みどり」が緑で、文字列「くろ」が黒で夫々印字され
たテープ状ラベル22Aが得られる。
【0105】次に、多色印字制御の作用について説明す
る。
【0106】テキストが入力された後、印字色の色数N
と色順序とを設定する印字色順序設定処理が実行される
のであるが、その際、テープ状ラベル作成装置1に装着
されているテープカセット20に収容されている印字テ
ープ22のテープ色TCが読み込まれ、組み合わせ参照
テーブル113に基づいて、そのテープ色TCに設定可
能な印字色数以下で色数Nが設定されると共に、そのテ
ープ色TCに適した印字色の中で印字色及びその印字順
序が設定される。更に複数色で印字する各印字色毎の印
字対象範囲を設定する処理が実行される。
【0107】このように、上記テープ状ラベル作成装置
1では、装着されている印字テープ22のテープ色TC
に適した印字色の中から印字色を設定できるので、誤っ
て印字テープ22のテープ色TCと同色の印字色を設定
し、全く認識できないテープ状ラベルを作成することが
防止される。また、装着された印字テープ22のテープ
色TCに対して、デザイン上相応しくない組み合わせの
印字色を設定し、見栄えの悪い、見辛いテープ状ラベル
を作成することも防止される。更に、装着された印字テ
ープ22のテープ色TCに対して、隠蔽力の弱いインク
リボンのリボン色を印字色として設定し、印字結果が所
望の印字色と異なる色に見えるテープ状ラベルを作成す
ることも防止される。
【0108】そして、印字が開始されたときに、印字開
始処理が実行され、リボン検出スイッチ群103からの
リボン検出信号RSに基づいて、装着されているリボン
カセット30のリボン色Rが検知され、そのリボン色R
と先頭印字色Cとが比較され、これら両色が一致しない
ときは、印字色の不一致を知らせるエラーメッセージが
ディスプレイ5に表示されるので、カセットカバー3を
開閉してリボンカセット30を交換する。
【0109】そして、リボン色Rと先頭印字色Cとを比
較した結果、これら両色が一致したときには、その印字
色Cのデータを付随して記憶した文字列がテキストメモ
リ121から読み出され、サーマルヘッド12やテープ
駆動モータ44を駆動制御して印字処理される。更に、
2色目以降の各印字色で印字するその都度、印字開始位
置合わせ処理が実行され、装着されているリボンカセッ
ト30のリボン色Rと次の印字色Cとが比較され、これ
ら両色が一致しないときは、印字色の不一致を知らせる
エラーメッセージがディスプレイ5に表示され、またこ
れら両色が一致したときには、同様にその印字色Cのデ
ータを付随した文字列について印字処理される。
【0110】このように、予め設定された印字色順に対
して、間違った異なるリボン色のリボンカセット30を
装着したときには、その間違ったリボン色では印字され
ず、次に印字すべき印字色とリボン色とが一致したとき
だけ、その印字色で印字するように設定されたテキスト
の印字対象範囲の文字や記号が印字されるので、多色印
字に際して、印字色順序を間違わない為の準備作業を何
ら必要とせず、入力したテキストの各文字や記号を、予
め設定した印字色で確実に印字することができる。
【0111】また、リボンカセット30の垂直壁部31
dに設けた検出用穴群36を、リボン色に応じて最大で
6つの検出穴36aを組み合わせて構成し、リボン色の
異なる複数のリボンカセット30のうちから、装着され
たリボンカセット30のリボン色をラベル作成装置1の
カセット収容部側に設けられた〜第1〜第6検出スイッ
チからなるリボン検出スイッチ群103により検出する
ので、装着されたリボンカセット30のリボン色を確実
に検知することができる。
【0112】更に、テキストの各文字や記号毎に印字色
を設定するので、テキストの各文字や記号と印字色との
対応が明確になり、テキストの各文字や記号を設定した
印字色で確実に印字することができる。加えて、次に印
字すべき印字色とリボン色との両色が一致しないときに
は、ディスプレイ5にエラーメッセージが表示されるの
で、この表示されたエラーメッセージを介して装着した
リボンカセット30の間違いを容易に認識することがで
きる。
【0113】尚、上記テープ状ラベル作成装置1では、
キーボード4に設けられた参照キーを押下することによ
り、印字テープ22のテープ色と、そのテープ色に適し
た印字色とを確認することができる。
【0114】即ち、参照キーが押下されると、図26に
示す組み合わせ参照テーブル表示処理制御が実行され
る。先ず、テープ色を選択するテープ色選択処理が実行
され(S130 )、印字色を確認したいテープ色が選択さ
れる。次に、選択されたテープ色に適した印字色を、組
み合わせ参照テーブル113から読み出し、ディスプレ
イ5に表示する設定可能色表示処理が実行される(S13
1 )。そして、キーボード4の何れかのキーが押下され
るまで印字色の表示が継続され(S132 :No)、何れか
のキーが押下されると(S132 :Yes )、組み合わせ参
照テーブル表示処理制御を終了する。
【0115】この処理により、所望のテープ色に適した
印字色が表示されるので、使用者は、簡単な操作で所望
のテープ色に適した印字色を確認することができる。
【0116】尚、テキストデータの各文字や記号を入力
する毎に色データをその都度設定するように構成した
り、入力したテキストデータの印字対象の文字や記号
を、カーソルの移動で設定範囲を指定して設定するよう
に構成する等、本発明の技術的思想の範囲内において、
前記実施例に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に
基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0117】例えば、本発明は、テープ状ラベル作成装
置以外の、テキストを入力すると共にそのテキストに印
字色を設定するパーソナルコンピュータと、そのコンピ
ュータに接続されたテープ状ラベル作成装置からなるテ
ープ状ラベル作成ユニットに適応することも可能であ
る。その際、テープ色は、接続されたラベル作成装置に
て検出した結果をコンピュータに転送することで設定し
ても良いし、コンピュータへのキー入力により設定して
も良い。
【0118】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載のテープ状ラベル作成装置によれば、装着さ
れたテープの色に適したリボン色を選択設定可能とする
ことで、テープ色に対して適したリボン色で印字され、
所望の印字色で印字された見栄えの良い、印字結果の良
好なラベルを作成することができる。
【0119】また、請求項2記載のテープ状ラベル作成
装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、テー
プカセット側の被検出部材の形状を、テープ色に応じて
変形させることで、テープ色の異なる複数のテープカセ
ットのうちから、装着されたテープカセットのテープ色
をカセット収容部側に設けられた複数の検出スイッチに
より確実に検知することができる。
【0120】また、請求項3記載のテープ状ラベル作成
装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、テキ
ストに設定する印字色の数を設定する際、その数がテー
プ色に適した印字色の数以下でした設定できないので、
印字色を設定し過ぎて、テープ色に適さない印字色まで
テキストに設定してしまうことが防止される。
【0121】また、請求項4記載のテープ状ラベル作成
装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記
比較指令手段は、前記両色が一致しないときには、表示
手段を介してエラーメッセージを表示させるので、この
表示されたエラーメッセージを介して装着したリボンカ
セットの間違いを容易に認識することができる。
【0122】また、請求項5記載のテープ状ラベル作成
装置によれば、請求項1と同様の効果を奏するが、テー
プ色とそのテープ色にて記した印字色との組み合わせが
容易に確認することができる。
【0123】また、請求項6記載のテープ状ラベル作成
装置によれば、入力したテキストを印字するテープのテ
ープ色を設定すれば、そのテープ色に適した印字色を容
易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ状ラベル作成装置の平面図である。
【図2】印字状態のサーマル印字機構の平面図である。
【図3】テープ巻き戻し状態の図2相当図である。
【図4】リボンカセットを装着したテープカセットの平
面図である。
【図5】テープカセットの平面図である。
【図6】リボンカセット内部の平面図である。
【図7】リボンカセットとテープカセットの背面斜視図
である。
【図8】リボンカセットの斜視図である。
【図9】サーマル印字機構の印字状態における駆動系の
平面図である。
【図10】サーマル印字機構のテープ巻き戻し状態にお
ける駆動系の平面図である。
【図11】テープ状ラベル作成装置の制御系のブロック
図である。
【図12】多色印字制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図13】印字色順序設定処理制御のルーチンの概略フ
ローチャートである。
【図14】色毎の印字対象範囲設定処理制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図15】最終の印字色について残りの文字列設定処理
制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図16】印字開始処理制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図17】設定色印字処理制御のルーチンの概略フロー
チャートである。
【図18】印字テープ巻き戻し処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図19】印字開始位置合せ処理制御のルーチンの概略
フローチャートである。
【図20】最終色印字処理・切断処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【図21】印字位置(P位置)とテープ切断位置(C位
置)とテープ検出位置(S位置)との位置関係を説明す
る説明図である。
【図22】テキストメモリ内のデータ構成を説明する説
明図である。
【図23】組み合わせ参照テーブル内のデータ構成を説
明する説明図である。
【図24】(a)は、テープ上の印字開始基準原点位置
の説明図であり、(b)は、前余白量分テープ送りした
ときの説明図であり、(c)は、更に空送り量分テープ
送りしたときの説明図である。
【図25】赤と緑と黒とで3色印字されたテープ状ラベ
ルの平面図である。
【図26】組み合わせ参照テーブル表示処理制御のルー
チンの概略フローチャートである。
【符号の説明】
1 テープ状ラベル作成装置 4 キーボード 5 液晶ディスプレイ 10 サーマル印字機構 12 サーマルヘッド 20 テープカセット 22 印字テープ 25 検出用穴群 30 リボンカセット 32 インクリボン 36 検出用穴群 44 テープ駆動モータ 103 リボン検出スイッチ群 105 テープ色検出スイッチ群 110 CPU 112 ROM 113 組み合わせ参照テーブル 120 RAM 121 テキストメモリ CD 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字や記号及び種々の指令を入力する為
    の入力手段と、入力されたテキストのデータを記憶する
    データ記憶手段と、ディスプレイを含む表示手段と、印
    字媒体であるテープに印字する印字ヘッドを含み複数の
    印字色で順々に印字する為の着脱自在の複数のリボンカ
    セットを有する印字手段とを備えたテープ状ラベル作成
    装置であって、 前記テープの色を検出するテープ色検出手段と、 テープ色とそのテープ色に適した印字色との組み合わせ
    を記憶する印字色記憶手段と、 前記テープ色検出手段により検出されたテープ色に適し
    た印字色を前記印字色記憶手段から読み出し、その読み
    出した印字色から前記テキストに設定する印字色を選択
    させる印字色選択手段とを備えることを特徴とするテー
    プ状ラベル作成装置。
  2. 【請求項2】 前記テープを収容するテープカセットを
    備え、 前記テープ色検出手段は、テープカセットを収納する側
    に設けられた検出スイッチと、テープカセット側に設け
    られたテープ色毎に異なる被検出部材とから構成される
    ことを特徴とする請求項1記載のテープ状ラベル作成装
    置。
  3. 【請求項3】 テープ色に適した印字色の数を記憶する
    印字色数記憶手段と、 前記テープ色検出手段により検出されたテープ色に適し
    た印字色数以下の印字色の数を設定可能とする印字色数
    設定手段とを備えることを特徴とする請求項1記載のテ
    ープ状ラベル作成装置。
  4. 【請求項4】 装着されているリボンカセットを介して
    インクリボンのリボン色を検出するリボン色検出手段
    と、 前記データ記憶手段に記憶されたテキストのうちの、複
    数色で印字する各印字色毎の印字対象範囲を設定するた
    めの色別範囲設定手段と、 前記テキストのデータと色別範囲設定手段の設定結果を
    受けて、複数の印字色で所定の印字順に印字するように
    印字手段を制御する印字制御手段と、 各印字色で印字する際に、印字制御手段における印字す
    べき印字色とリボン色検出手段で検出されたリボン色と
    を比較して、両者が一致したときだけ印字制御手段に印
    字実行を指令する比較指令手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載のテープ状ラベル作成装置。
  5. 【請求項5】 前記印字色記憶手段に記憶されているテ
    ープ色とそのテープ色に適した印字色とを前記ディスプ
    レイに表示させる印字色表示指令手段を備えることを特
    徴とする請求項1記載のテープ状ラベル作成装置。
  6. 【請求項6】 文字や記号及び種々の指令を入力する為
    の入力手段と、 入力されたテキストのデータを記憶するデータ記憶手段
    と、 ディスプレイを含む表示手段と、 印字媒体であるテープの色を設定するテープ色設定手段
    と、 テープ色とそのテープ色に適した印字色との組み合わせ
    を記憶する印字色記憶手段と、 前記テープ色設定手段により設定されたテープ色に適し
    た印字色を前記印字色記憶手段から読み出し、その読み
    出した印字色から前記テキストに設定する印字色を選択
    させる印字色選択手段とを備えることを特徴とするテー
    プ状ラベル作成装置。
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