JPH09234885A - キャリアジェットプリンタ - Google Patents

キャリアジェットプリンタ

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JPH09234885A
JPH09234885A JP4355596A JP4355596A JPH09234885A JP H09234885 A JPH09234885 A JP H09234885A JP 4355596 A JP4355596 A JP 4355596A JP 4355596 A JP4355596 A JP 4355596A JP H09234885 A JPH09234885 A JP H09234885A
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printer
printing
carrier jet
jet printer
ink
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JP4355596A
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Toshio Narishima
俊夫 成島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリンタヘッドの温度変化や環境温度変化、
および個々のプリンタヘッドの製造上のバラツキによっ
ても実質解像度が下がることなく、均一な印画品質を可
能とするキャリアジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 本発明のキャリアジェットプリンタは、
Y、M、C、Bk等のプリンタヘッド1、プリンタヘッ
ド1の近傍に配設された計測部2、記録紙3、キャリッ
ジユニット4、フレキシブル基板5、ガイドレール6、
インクや希釈液を供給するインクタンク群7から構成さ
れる。計測部2には、ヘッド温度、環境湿度、環境温度
および記録紙等の印画に関する状態量を検出するセンサ
が配置され、これらセンサにより印画に関する状態量を
観測し、印画信号を補正する。これにより、実質解像度
が下がることなく、均一な品質の印画が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二液混合方式プリ
ンタ(以下、「キャリアジェットプリンタ」と記す)に
関し、更に詳しくは、印画に関する状態量を計測(設
定)手段によって計測(設定)することにより、印画特
性を改良したキャリアジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に希釈液またはインクの
一方をプリント情報に従って定量し、他方を規定量で混
合した混合液を用いて中間調のプリントを行うキャリア
ジェット方式と称する新規なプリンタ装置を提案した
(先願出願番号:特願平7−254250号)。このキ
ャリアジェットプリンタは、印字ヘッドに形成した複数
のインク吐出口にインクを供給するとともに、インク吐
出口を入力データに基づいて駆動することにより、イン
ク液滴をノズルより噴射し、これを記録媒体上に付着さ
せるものであり、インクの液滴をノズルより噴射する方
法には、電歪素子の変位によりインクを加圧する方法
と、発熱素子によりノズル中のインクを加熱気化し、発
生する泡(バブル)の圧力を利用する方法に大別され
る。
【0003】ところで、従来のキャリアジェットプリン
タにおいては、通常、設計時に設定した温度範囲で最適
なインク液滴吐出特性が得られるようになされている
が、プリンタヘッドの温度変化やプリンタヘッドの周囲
の環境温度変化によって、インク液滴吐出特性が変化す
ることがある。更に、プリンタヘッドのノズルユニット
内に複数のノズルを配するマルチノズル構成をとってい
る場合には、個々のノズルの製造上のバラツキや個々の
ノズルの使用中の経時変化によって、設計上得られるは
ずの解像度よりも実質的な解像度が低下し、また印画階
調レベルも不正確となり均一な品質の印画ができないこ
とがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実
情に鑑みてなされたものであり、プリンタヘッドの温度
変化や環境温度変化、および個々のプリンタヘッドの製
造上のバラツキによっても、実質解像度が下がることな
く、また印画階調レベルも正確にできて均一な品質の印
画を可能とするプリンタ装置を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のキャリアジェッ
トプリンタは、上述の課題を解決するために提案するも
のであり、インクと希釈液とを所定の混合比で混合して
希釈インクとなし、その希釈インクをプリンタヘッドの
ノズルから噴射して記録媒体上に記録画像を形成するキ
ャリアジェットプリンタにおいて、プリンタヘッド近傍
に設けられ、プリンタヘッドの印画に関する状態量を計
測する計測手段と、同じくプリンタヘッドの印画に関す
る状態量を設定する設定手段と、これら計測手段および
設定手段によって得られた印画に関する状態量に応じて
推論し、プリンタヘッドの混合特性を制御する制御手段
とを備えて前記課題を解決した。
【0006】この印画に関する状態量とは、プリンタ装
置に使用される記録媒体(記録紙)の種別、プリンタ装
置の設置されている周囲の環境温度・環境湿度、プリン
タヘッドの温度、プリンタヘッドの製造上のバラツキや
経時変化、およびプリンタヘッドのノズル単位の製造上
のバラツキや経時変化等である。
【0007】かかる構成の本発明のキャリアジェットプ
リンタでは、上述の記録紙の種別や環境温度・湿度、プ
リンタヘッドやノズル単位の製造上のバラツキ等を計測
手段によって自動的に計測、或いは設定手段によって設
定することにより、印画信号を補正し、この補正した印
画信号に応じて、プリンタヘッドの混合側や吐出側の印
画特性を制御して記録媒体上に印画を行うようにした。
これにより、プリンタヘッドの温度変化や環境温度変化
によっても、実質解像度が下がることなく、また印画階
調レベルも正確にできて均一な品質の印画が可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。
【0009】先ず、本発明のキャリアジェットプリンタ
の構成について図1を参照して説明する。図1は本発明
のキャリアジェットプリンタの一例を示す斜視図であ
る。
【0010】本発明のキャリアジェットプリンタは、一
例としてイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)およびブラック(Bk)等のプリンタヘッド1、
プリンタヘッド1の近傍に配設された計測部2、図示を
省略した送り機構によりY(副走査)方向に供給される
記録紙3、プリンタヘッド1および計測部2を載置して
X(主走査)方向に往動または復動するキャリッジユニ
ット4、キャリッジユニット4に記録データ等を送受す
るフレキシブル基板(図では「FPC」と記す)5、キ
ャリッジユニット4を案内するガイドレール6、供給パ
イプを介してY、M、C、Bkインクや透明溶媒である
希釈液を供給するインクタンク群7から大略構成され
る。
【0011】このように構成された本発明のキャリアジ
ェットプリンタの動作を説明する。
【0012】インクタンク群7では、供給パイプを介し
てそれぞれのプリンタヘッドY、M、C、Bkにインク
や希釈液を供給するとともに、不図示の制御回路からフ
レキシブル基板5を介して記録データを供給する。計測
部2は、使用される記録紙3の種別、プリンタ装置の設
置されている環境温度や湿度、プリンタヘッド1の温度
などの状態量を自動的に計測する。すなわち、環境温度
や湿度はプリンタヘッドの印字部近傍に設けられた温度
・湿度検出手段で自動的に計測し、CPUシステムバス
を介してCPUに取り込む。また、プリンタヘッド1の
製造上のバラツキや経時変化によるバラツキ、ノズル単
位の製造上のバラツキや経時変化によるバラツキなどは
製造時に固有の印字特性を計測し、その結果を設定手段
(図示省略)等によって設定する。
【0013】プリンタヘッド1および計測部2を載置し
たキャリッジユニット4は、パルスモータ(図示省略)
等によって駆動され、1ドット間隔で往動または復動し
て記録を行う。往動または復動走査が終了した後は、不
図示の紙送り機構により記録紙1を1行分またはNライ
ン分(飛び越し走査の場合)だけ回転送出し、次の行ま
たは次のラインの印字を行う。
【0014】次に、本発明に関連するプリンタヘッドの
構成につき、図2を参照して説明する。図2は本発明の
キャリアジェットプリンタのプリンタヘッドを示す概略
断面図である。
【0015】キャリアジェットプリンタのプリンタヘッ
ドは、オリフィスプレート8、インク容器9、および希
釈液容器10の3部分から大略構成される。オリフィス
プレート8にはインク供給口11、希釈液供給口12お
よびインク流路13が開口されるとともに、インク供給
口11および希釈液供給口12より供給されるインクお
よび希釈液を混合して得られる希釈インクを噴出するノ
ズルNが開口されている。インク流路13は、一例とし
てインク供給口11よりノズルNに向けて、次第に幅が
狭まるテーパ形状に形成されている。
【0016】オリフィスプレート8に接続されるインク
容器9および希釈液容器10について説明するならば、
インク導入口14および希釈液導入口15は空洞状のイ
ンク溜まり16および希釈液溜まり17に接続されてい
る。これらインク溜まり16および希釈液溜まり17の
他端部は、オリフィスプレート8のインク供給口11お
よび希釈液供給口12にそれぞれ接続されている。イン
ク容器9および希釈液容器10の外壁面には、インク溜
まり16および希釈液溜まり17に臨む位置にインク駆
動部18および希釈液駆動部19が配設されている。イ
ンク駆動部18および希釈液駆動部19は、バイモルフ
の圧電素子により形成されるが、インク液滴を吐出する
ための他の方式である発熱素子によるインク溶液の気化
現象を利用するものを採用してもよい。なお、プリンタ
ヘッドの構造は、理解を容易にするため模式的に示す図
であり、実際には駆動ICと共に形成されるのが一般的
であり、本発明はプリンタヘッドの構造に限定されな
い。
【0017】次に、以上のように構成されたプリンタヘ
ッドの動作を説明する。
【0018】図2において、図示しないインクおよび希
釈液タンク群等から供給パイプを経由して輸送されるイ
ンクおよび希釈液は、インク導入口14および希釈液導
入口15からインク容器9および希釈液容器10に導入
され、インク溜まり16および希釈液溜まり17に充填
される。
【0019】インク溜まり16に充填されたインクは、
さらにインク供給口11よりインク流路13を充填し、
ノズルNに臨むインク流路13の先端部には毛細管現象
によりメニスカス(Meniscus)Mが形成される。同様に希
釈液溜まり17に充填された希釈液は、さらに希釈液供
給口12を充填し、ここに同じく毛細管現象によりメニ
スカスMが形成される。
【0020】この状態から印画をおこなう場合には、ま
ずインク駆動部18に各々印字データに基づく駆動信号
を供給することによりインク容器9の壁面に応力を与
え、インク溜まり16の内圧を高める。この結果インク
流路13のインクはその先端部の方向に移動し、メニス
カスMの先端は希釈液供給口12に到達し、ここにイン
ク滴(図示省略)を形成する。
【0021】次に希釈液容器10の希釈液駆動部19に
パルス電圧を与えると希釈液溜まり17の内圧が上昇
し、希釈液供給口12に形成された希釈インク(図示省
略)はノズルNの方向に移動するとともに、ノズルNか
らA噴出希釈インクとして噴射される。噴射されたA噴
出希釈インクは、表面張力により球形となって図示しな
い記録媒体に付着する。一方、希釈インクが噴出された
後の希釈液供給口12には、新らしい希釈液によるメニ
スカスMが再度形成される。以上が1サイクルの噴出動
作であり、このサイクルを順次繰り返して記録媒体上に
文字や画像が形成される。
【0022】上述した本発明のキャリアジェットプリン
タの回路構成につき、図3を参照して説明する。図3は
本発明のキャリアジェットプリンタの構成を示すブロッ
ク回路図である。なお、破線で示したヘッド回路部は一
対のプリンタヘッドの回路を示すものであり、実際には
ヘッドのノズル数だけ存在する。また、ヘッド送り等の
機構系の説明は省略する。
【0023】本発明のキャリアジェットプリンタの回路
は、入力データおよび制御データが入力されるデータ入
力インタフェイス(I/F)20、CPU21、ROM
/RAM22、これらが接続されたCPUシステムバス
23、入力されたプリント情報信号をディジタル→アナ
ログ変換するD/A変換部24、変調振動子用のドライ
ブ部30、吐出振動子用のドライブ部40、D/A変換
部24にD/A変換トリガ信号、ドライブ部40に吐出
タイミング信号などを生成して出力するタイミング制御
部27、プリンタヘッド変調(混合)部25、プリンタ
ヘッド吐出部26、そしてプリンタヘッド部近傍に設け
られ、プリンタヘッドの印画に関する状態量を計測する
計測手段28としてのヘッド温度センサ28A、環境湿
度センサ28B、環境温度センサ28C、記録紙センサ
28Dおよびこれらセンサのデータ入力部となるセンサ
インタフェイス(I/F)群29を備えて構成される。
【0024】かかる構成の本発明のキャリアジェットプ
リンタの回路動作を説明する。
【0025】キャリアジェットプリンタの使用者が、希
望するプリントを開始する場合、データ入力インタフェ
イス20を経由してプリント開始命令を入力する。この
プリント開始要求命令信号がCPUシステムバス23を
介してCPU21に送られる。このCPU21は、RO
M/RAM22に格納されたプログラムデータに基づい
て画像や文字を印字するために必要な処理を開始し、画
像や文字データを印字するための印字データに置換す
る。
【0026】上述の計測手段28たるヘッド温度センサ
28A、環境湿度センサ28Bおよび環境温度センサ2
8Cでは、プリンタヘッドの温度変化やプリンタ装置の
設置されている周囲の環境温度・湿度変化を検出し、検
出した温湿度変化の値に基づいて、当初の印字データの
内容と比較・変更を行うことで、使用中のプリンタヘッ
ドの温度変化および環境温度・湿度変化による影響を受
けない中間調のプリントを可能とする。
【0027】すなわち、実際のプリンタヘッドの1回の
スキャンで使用されるライン数分だけROM/RAM2
2上に印画すべき画像データが格納されると、CPU2
1は、ヘッド温度センサ28Aからの温度データをセン
サインタフェイス群29を経由して測定し、これに基づ
いて補正カーブを求める。CPU21は、補正カーブが
決定されると、ROM/RAM22に格納された画像デ
ータを補正カーブに基づいて変換し、補正された印字デ
ータを生成する。補正された印字データは、例えば多階
調誤差拡散法により、実際に印画すべき印字データに置
換された後、ROM/RAM22内の他の場所に格納さ
れる。
【0028】また、ROM/RAM22内には、プリン
タヘッド製造時に個々のノズルについて、電歪素子に印
画する印加電圧レベルと記録紙上に形成されたドットサ
イズ等の関係から当該プリンタヘッドの吐出特性を数値
化したものが補正用データとして保存されている。この
補正用データは、プリンタヘッドの製造上のバラツキデ
ータ、プリンタヘッドの経時変化によるバラツキデー
タ、ノズル単位の製造上のバラツキデータ、ノズル単位
の経時変化によるバラツキデータ等である。
【0029】これらの補正用データは、使用者が補正用
印画サンプルを観察して補正用データを測定し、その結
果を基にキー操作することにより任意に設定される。ま
た、LED(発光ダイオード)やフォトトランジスタ等
との組み合わせにより、飛んでいるインク液滴の体積を
計測したり、記録紙上に付着したインクドットの大きさ
や濃度を計測するなどして自動的に補正値を算出するこ
ともできる。設定や計測によって求められた補正データ
は上記ROM/RAM22に保存される。
【0030】記録紙センサ28Dでは、例えばフルカラ
ーを手軽に印画できる普通紙、ツヤがあり写真出力も可
能な光沢紙や光沢フィルム、クロス(布シート)、再生
紙およびプレゼンテーションに効果を発揮するOHPフ
ィルム等の紙質を判別し、その判別データをセンサイン
タフェイス群29を介してCPU21に取り込み、それ
ぞれの紙質に最適な補正値に基づく印画を行う。なお、
記録紙の紙質は使用者がプリンタ装置の所定のキーを選
択することにより、手動にて設定することもできる。
【0031】これらの計測手段および設定手段によって
計測・設定される状態量、即ち、 a.プリンタ装置に使用される記録紙の種類(普通紙、
光沢紙、OHP紙等)。 b.プリンタ装置のおかれている環境温度。 c.プリンタ装置のおかれている環境湿度。 d.プリンタヘッドの温度。 e.プリンタヘッド単位の製造上のバラツキ。 f.プリンタヘッド単位の経時変化。 g.プリンタヘッドのノズル単位の製造上のバラツキ。 h.プリンタヘッドのノズル単位の経時変化等は、互い
に組み合わせて使用することが可能であり、その組み合
わせは、8 1 8 2 8 38 4 8 5 8
68 7 8 8 =255通り存在しており、これ
らを組み合わせることにより、混合側電歪素子駆動信号
と、吐出側電歪素子駆動信号の両信号を補正することに
より混合特性を補正する。
【0032】上述のような補正処理がなされた印字デー
タは、D/A変換部24に送られる。D/A変換部24
では、ROM/RAM22からの補正処理がなされた印
字データを、D/A変換トリガ信号に応じて、実際の印
画のために使用する電圧レベルに変換するとともに、変
調振動子駆動用のアナログ信号として次段のドライブ部
30に供給する。D/A変換部24には、複数のノズル
に対応したそれぞれのドライブ部30が並列して接続さ
れても良く、この場合は、順次それらのノズルを駆動す
る。ドライブ部30では、変調用電歪素子すなわちイン
ク混合用の圧電素子等を変位させるのに必要な電力にま
で増幅し、これがプリンタヘッド変調(混合)部25へ
変調信号として送られる。
【0033】当該プリンタヘッド変調(混合)部25に
は、計測手段によって計測された印画に関する状態量を
基に最適化処理された駆動電圧が加えられ、その後無効
とされる。これにより、プリンタヘッド変調(混合)部
25内でのインクの混合が行われる。なお、補正データ
の生成手法と補正度合いは、キャリアジェットプリンタ
のプリンタヘッドの混合特性、すなわち、温度特性、イ
ンクの物性、記録紙の表面物性、インクと記録紙の相互
影響や各々デバイスの製造のバラツキなどで変わってく
るため、実際には開発段階および量産試作段階において
決定される。
【0034】インクの混合が終了すると、タイミング制
御部27は、吐出振動子用のドライブ部40に対して、
吐出タイミング信号を出力する。この吐出タイミング信
号は、ドライブ部40によって、吐出用電歪素子すなわ
ち希釈液吐出用の圧電素子等を変位させるのに必要な電
力にまで増幅され、吐出素子の駆動信号としてプリンタ
ヘッド吐出部26に送られる。プリンタヘッド吐出部2
6では、希釈液を上記プリンタヘッド変調(混合)部2
5によって混合されたインクと混合一体となし、前述の
オリフィスプレートから吐出させる。これにより、記録
紙上には所望の濃度のインクドットが形成される。
【0035】このようにして1回目のインクドットの形
成が記録紙上で行われると、次のインクドットの形成に
移る。すなわち、前記RAM/ROM22上に置換され
た次に印字すべきデータをD/A変換部24に送り、こ
れ以降は、前述同様の動作を繰り返す。
【0036】以下に、本発明のキャリアジェットプリン
タの実際の補正手法の原理につき図4および図5を参照
して説明する。図4は本発明のキャリアジェットプリン
タの補正手法の第1の原理を示す波形図であり、図5は
同補正手法の第2の原理を示す波形図であり、(a)は
電歪素子に印加する駆動パルス幅を制御する手法、
(b)は混合側と吐出側の電歪素子に印加する相互タイ
ミングを制御する手法を示す波形図である。
【0037】図4に示す第1の原理に示す補正手法は、
変調(混合)側の電歪素子に印加する電圧レベルを、図
4に示すように基準レベル(idle)に対して深さ方
向に変化させることにより、変調(混合)側の電歪素子
の変位量を変化させ、混合するインク溶液量を変化させ
るものである。
【0038】図5に示す第2の原理に示す補正手法は、
変調(混合)側の電歪素子に印加する駆動パルス幅を、
同図(a)に示す如く変化することにより、実際に混合
されるインク溶液量を変化させるものである。つまり、
変調(混合)側の電歪素子の駆動パルスが長いと混合イ
ンク量は多くなり、逆に駆動パルスが短いと混合インク
量は少なくなる。また、同図(b)に示すように、変調
(混合)側の電歪素子に印加する駆動パルス幅と、吐出
側の電歪素子に印加する駆動パルス幅の相互タイミング
を変化することにより補正することもできる。更に、第
1および第2の原理を互いに組み合わせて補正すること
もできる。
【0039】次に、本発明のキャリアジェットプリンタ
の実際の補正手法について説明する。なお、キャリアジ
ェットプリンタの概要などに記載した事項と共通する部
分には同一の参照符合を付すものとする。
【0040】先ず、図6を参照して本発明のキャリアジ
ェットプリンタの混合側を補正する手法の具体例を説明
する。図6は本発明のキャリアジェットプリンタの混合
側の補正手法を説明するブロック回路図である。
【0041】図6における本例のドライブ回路におい
て、図3で示したブロック回路図と異なるところは、V
ref、混合データおよびゲイン制御信号の各入力部
と、サンプルホールド回路31、アナログスイッチ回路
32、プリンタヘッド変調(混合)部25用のアナログ
アンプ33およびプリンタヘッド吐出部26用のアナロ
グアンプ41等である。
【0042】本発明のキャリアジェットプリンタの混合
側の補正回路の動作を説明する。
【0043】D/A変換部24にプリント情報信号とし
て入力された混合データは、前述の如くディジタル→ア
ナログ変換されてアナログ信号としてサンプルホールド
回路31に供給する。サンプルホールド回路31では、
タイミング制御部27のタイミング信号により、対応す
るプリンタヘッド変調(混合)部25の1回のインクド
ットの駆動開始タイミングにてサンプルホールドし、ア
ナログスイッチ回路32によってスイッチングし、順次
印字データとして出力する。アナログアンプ33では、
ゲイン制御信号を基に駆動電圧を制御してインク混合用
の圧電素子を変位させるのに必要な電力にまで増幅し、
プリンタヘッド変調(混合)部25の変調信号として出
力する。
【0044】更に、本発明のキャリアジェットプリンタ
の混合側における補正手法の実施例4例を、図7をも参
照しながら順次説明する。
【0045】実施例1 図7(a)において、図6のD/A変換部24に入力す
るVrefを、ラッチ回路34およびD/A変換回路3
5を用いて生成し、D/A変換部24のリファレンス電
圧を直接制御することにより、混合側の電歪素子に印加
する駆動電圧レベルを補正し、実際に混合されるインク
溶液量を変化させる。
【0046】同図(b)における補正方法は、直列に設
けた抵抗R1、R2、R3…Rnとアナログスイッチ3
6を設け、直列抵抗R1、R2、R3…Rnの分圧比を
アナログスイッチ36によって選択することにより、混
合側の電歪素子に印加する駆動電圧レベルを補正するも
のである。
【0047】実施例2 図6のプリンタヘッド変調(混合)部用のアナログアン
プ33に、ゲイン制御信号に基づく印加電圧を入力して
アナログアンプ33のゲインを直接制御することによ
り、変調(混合)側の電歪素子に印加する駆動電圧レベ
ルを補正する。
【0048】実施例3 図6のD/A変換部24とサンプルホールド回路31間
、サンプルホールド回路31とアナログスイッチ回路
32間、アナログスイッチ回路32とアナログアンプ
33間のアナログ処理部分の何れかの箇所に、図8に
示すようなアナログ補正回路37を挿入する。そして、
CPUによってアナログ補正回路制御信号を生成し、ア
ナログ補正回路37をアナログ的に制御する。これによ
り、アナログ値による所定の補正カーブの設定が可能と
なる。
【0049】実施例4 本例は、図6のD/A変換部24の前に、図9に示すよ
うなディジタル補正回路38を挿入、またはディジタル
データをCPUのソフトウェアで変更する。そして、デ
ィジタル補正回路38に入力される混合データ、例えば
8ビット入力の混合データを補正して8ビットとして出
力したり、8ビット入力の混合データを補間する等によ
り、8ビット以上の補正データとして出力する。その
後、D/A変換部によって印字データを受け入れ、前述
と同様の動作により、アナログ変換して次段のサンプル
ホールド回路31に供給する。これにより、アナログ処
理回路を設けることなく簡単な構成の補正回路が実現さ
れる。また、補正データの変更も容易である。
【0050】引き続き、図10を参照して本発明のキャ
リアジェットプリンタの吐出側における補正手法を説明
する。図10は本発明のキャリアジェットプリンタの吐
出側の補正手法の一例を示す図であり、(a)は同吐出
側の補正手法を説明するブロック回路図、(b)は同補
正回路から出力する吐出パルスの第1例を示す波形図、
(c)は同補正回路から出力する吐出パルスの第2例を
示す波形図、(d)は同補正回路から出力する吐出パル
スの第3例を示す波形図である。
【0051】図10における本例のドライブ回路におい
て、図3で示したブロック回路図と異なるところは、混
合データ、ゲイン制御信号および電流調整信号の入力部
の他、サンプルホールド回路31、アナログスイッチ回
路32、プリンタヘッド変調(混合)部25用のアナロ
グアンプ33、プリンタヘッド吐出部26用のアナログ
スイッチ回路42およびアナログアンプ41等である。
【0052】本発明のキャリアジェットプリンタの吐出
側の補正回路の動作を説明する。
【0053】プリント情報信号として入力された混合デ
ータは、ラッチ処理された後、D/A変換部24に入力
される。D/A変換部24では、前述の如く混合データ
を受け入れ、アナログ信号としてサンプルホールド回路
31に供給する。以下同様の動作によりプリンタヘッド
変調(混合)部25用の変調信号を出力する。
【0054】一方、吐出側のアナログアンプ41では、
CPUからのゲイン制御信号を受けてゲインコントロー
ルすることにより、吐出電圧レベルを変化させる(同図
(b)参照)。また、タイミング制御部27から吐出側
アナログスイッチ回路42の駆動パルス幅を変化するこ
とにより吐出時間を制御する(同図(c)参照)。更
に、吐出側のアナログアンプ41から出力する吐出側電
歪素子駆動信号の最大電流値を電流調整信号により変化
させ、吐出電圧の傾きをコントロールする(同図(d)
参照)等の駆動方法により、吐出側の電歪素子に印加す
る駆動電圧レベルを補正する。
【0055】上述したようなことから、本発明のキャリ
アジェットプリンタにおいては、プリンタヘッドの温度
変化やプリンタヘッドの周囲の環境温度変化に対する補
正を正確にすることができ、入力画像データに正確で均
一な品質の印画ができるようになる。
【0056】本発明は前述の実施の形態例に限定され
ず、種々の実施形態を採ることができる。プリンタの記
録方式として、本実施形態例に例示したキャリアジェッ
トプリンタ他、ドット径変調方式インクジェットプリン
タおよび濃度変調方式インクジェットプリンタ等の各種
カラープリンタに応用できる。また、本発明は以上示し
た一実施形態にとらわれず、様々な形態に発展できるこ
とは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のキャリアジェットプリンタにおいては、計測手段や設
定手段によって印画に関する状態量を観測し、その状態
量に基づいて印画信号を補正する。この補正した印画信
号に応じて、記録媒体上に印画を行うため、プリンタヘ
ッドの温度変化や環境温度変化によっても、実質解像度
が下がることなく、印画階調レベルも正確にできて均一
な品質の印画が可能となる。
【0058】また、複数ノズルおよび加圧手段の製造時
のバラツキ並びに経時変化によるバラツキに対応して、
印画信号を補正することにより、マルチノズルのプリン
タヘッドの実質解像度を上げ、かつ均一な品質の印画を
可能とするプリンタ装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のキャリアジェットプリンタの一例を
示す斜視図である。
【図2】 本発明のキャリアジェットプリンタのプリン
タヘッドを示す概略断面図である。
【図3】 本発明のキャリアジェットプリンタの構成を
示すブロック回路図である。
【図4】 本発明のキャリアジェットプリンタの補正手
法の第1の原理を示す波形図である。
【図5】 本発明のキャリアジェットプリンタの補正手
法の第2の原理を示す波形図であり、(a)は混合側の
電歪素子に印加する駆動パルス幅を制御する手法、
(b)は混合側と吐出側の電歪素子に印加する相互タイ
ミングを制御する手法を示す波形図である。
【図6】 本発明のキャリアジェットプリンタの混合側
の補正手法を説明するブロック回路図である。
【図7】 本発明のキャリアジェットプリンタの混合側
の補正手法の実施例1を示す図であり、(a)は図6に
おけるD/A変換部に入力するリファレンス電圧生成法
の第1例を示すブロック回路図、(b)は同リファレン
ス電圧生成法の第2例を示すブロック回路図である。
【図8】 本発明のキャリアジェットプリンタの混合側
の補正手法の実施例3を示すブロック回路図である。
【図9】 本発明のキャリアジェットプリンタの混合側
の補正手法の実施例4を示すブロック回路図である。
【図10】 本発明のキャリアジェットプリンタの吐出
側の補正手法の一例を示す図であり、(a)は同吐出側
の補正手法を説明するブロック回路図、(b)は同補正
回路から出力する吐出パルスの第1例を示す波形図、
(c)は同補正回路から出力する吐出パルスの第2例を
示す波形図、(d)は同補正回路から出力する吐出パル
スの第3例を示す波形図である。
【符号の説明】
1…プリンタヘッド、2…計測部、3…記録紙、4…キ
ャリッジユニット、5…フレキシブル基板、6…ガイド
レール、7…インクタンク群、8…オリフィスプレー
ト、9…インク容器、10…希釈液容器、11…インク
供給口、12…希釈液供給口、13…インク流路、14
…インク導入口、15…希釈液導入口、16…インク溜
まり、17…希釈液溜まり、18…インク駆動部、19
…希釈液駆動部、20…データ入力インタフェイス、2
1…CPU、22…ROM/RAM、23…CPUシス
テムバス、24…D/A変換部、25…プリンタヘッド
変調(混合)部、26…プリンタヘッド吐出部、27…
タイミング制御部、28…計測手段、29…センサイン
タフェイス群、30,40…ドライブ部、31…サンプ
ルホールド回路、32,42…アナログスイッチ回路、
33,41…アナログアンプ、34…ラッチ回路、35
…D/A変換回路、36…アナログスイッチ、37…ア
ナログ補正回路、38…ディジタル補正回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクと希釈液とを所定の混合比で混合
    して希釈インクとなし、その希釈インクをプリンタヘッ
    ドのノズルから噴射して記録媒体上に記録画像を形成す
    るキャリアジェットプリンタにおいて、 前記プリンタヘッド近傍に設けられ、前記プリンタヘッ
    ドの印画に関する状態量を計測する計測手段と、 前記プリンタヘッド近傍に設けられ、前記プリンタヘッ
    ドの印画に関する状態量を設定する設定手段と、 前記計測手段および前記設定手段の印画に関する状態量
    に応じて推論し、前記プリンタヘッドの混合特性を制御
    する制御手段とを具備したことを特徴とするキャリアジ
    ェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 印画に関する状態量は、プリンタ装置に
    使用される記録媒体の種別であることを特徴とする請求
    項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 印画に関する状態量は、プリンタ装置の
    設置されている周囲の環境温度であることを特徴とする
    請求項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 印画に関する状態量は、プリンタ装置の
    設置されている周囲の環境湿度であることを特徴とする
    請求項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 印画に関する状態量は、プリンタヘッド
    の温度であることを特徴とする請求項1記載のキャリア
    ジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 印画に関する状態量は、プリンタヘッド
    の製造上のバラツキであることを特徴とする請求項1記
    載のキャリアジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 印画に関する状態量は、プリンタヘッド
    の経時変化によるバラツキであることを特徴とする請求
    項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 印画に関する状態量は、プリンタヘッド
    のノズル単位の製造上のバラツキであることを特徴とす
    る請求項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 印画に関する状態量は、プリンタヘッド
    のノズル単位の経時変化によるバラツキであることを特
    徴とする請求項1記載のキャリアジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、印画に関する状態量
    に応じて、前記プリンタヘッドの混合側の印画特性およ
    び吐出側の印画特性の少なくとも一方の印画特性を補正
    することを特徴とする請求項1記載のキャリアジェット
    プリンタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015178264A (ja) * 2014-02-27 2015-10-08 株式会社東芝 インクジェットヘッド記録装置

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JP2015178264A (ja) * 2014-02-27 2015-10-08 株式会社東芝 インクジェットヘッド記録装置

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