JPH09234883A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH09234883A
JPH09234883A JP4355396A JP4355396A JPH09234883A JP H09234883 A JPH09234883 A JP H09234883A JP 4355396 A JP4355396 A JP 4355396A JP 4355396 A JP4355396 A JP 4355396A JP H09234883 A JPH09234883 A JP H09234883A
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JP
Japan
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head
head cartridge
printer
ink
rank
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Application number
JP4355396A
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English (en)
Inventor
Toshio Narishima
俊夫 成島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジの交換と同時に自動的に
ヘッド駆動電圧を設定でき、調整の手間を省略しうるイ
ンクジェットプリンタを提供する。 【解決手段】 本発明のヘッドランク検出部は、ヘッド
カートリッジ2に検出抵抗を設けておき、ヘッドランク
に応じて所定の検出抵抗を切断または導電性物質でマー
キングして抵抗値の組み合わせをかえることにより、ヘ
ッドランクを設定する。そして、プリンタによって接
点および接点を介してアナログ値として読み取り、そ
のアナログ値をA/D変換することによりヘッドランク
を読み取る。これにより、ヘッドカートリッジ2の交換
時の調整の必要がなく、高画質なプリントが実現され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば二液混合方
式(キャリアジェット)プリンタ等のインクジェットプ
リンタに関し、更に詳しくは、交換可能な印字ヘッドカ
ートリッジを備えたインクジェットプリンタの構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】オンデマンドタイプのインクジェットプ
リンタは、印字ヘッドに形成した複数のインク吐出口に
インクを供給するとともに、インク吐出口を入力データ
に基づいて駆動することにより、インク液滴をノズルよ
り噴射し、これを紙やフィルム等の記録媒体上に付着さ
せるものであり、小型化や低コスト化の可能性を有する
ため近年急速に普及しつつある。インクの液滴をノズル
より噴射する方法には、ピエゾ素子の変位によりインク
を加圧する方法と、発熱素子によりノズル中のインクを
加熱気化し、発生する泡(バブル)の圧力を利用する方
法に大別される。
【0003】このようなインクジェットプリンタは、一
般的に、印字ヘッドおよびヘッド駆動回路等を含む印字
ヘッド部をカートリッジ化し、ヘッドカートリッジ毎に
交換可能な構造となされている。しかしながら、インク
ジェットプリンタのヘッドカートリッジにあっては、主
にヘッドカートリッジの製造上のバラツキに起因するイ
ンク吐出口の孔径や形状のバラツキによって、印字特性
がヘッドカートリッジ単位で分散する場合があった。
【0004】或いは、インク吐出口からインクを吐出さ
せるために利用される発熱素子や圧電素子等の特性のバ
ラツキなどのため、適正なヘッド駆動電圧が異なる、す
なわち最適なインク吐出状態を得るヘッド駆動電圧等が
ヘッドカートリッジ毎に異なる場合があった。そこで従
来、ヘッドカートリッジの交換時に、ヘッド駆動電圧を
印加して最適吐出が得られる電圧等を測定し、これに基
づいてそれぞれ電圧調整を行っていた。しかしながら、
このような従来技術では、ヘッド駆動電圧調整作業に手
間を要し、正確な調整が困難であるという問題点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点を解決し、インクジェットプリンタのイ
ンクカートリッジの交換と同時に自動的にヘッド駆動電
圧等を設定でき、調整の手間を省略しうるインクジェッ
トプリンタを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
プリンタは、上述の課題を解決するために提案するもの
であり、交換可能なヘッドカートリッジを備えたインク
ジェットプリンタにおいて、ヘッドカートリッジに設け
られ、製造上のバラツキ等による印字特性の分散(バラ
ツキ)を示す指標(ランク)を設定する設定手段(設定
部)と、この設定手段と接触することで、設定手段に設
定された印字特性の分散を示す指標を検出する検出手段
(検出部)と、この検出手段によって読み出された印字
特性の分散を示すランクに基づいて、各々ヘッドカート
リッジに最適な駆動電圧および駆動時間をCPU等の制
御手段によって供給するようにした。これにより、各々
ヘッドカートリッジのヘッドランクに応じて最適な駆動
電圧および駆動時間を供給することができ、良好な印字
特性を有するインクジェットプリンタを実現できる。ま
た、ヘッドカートリッジ交換時の調整の手間を省略する
ことができる。
【0007】特に、このヘッドカートリッジは、二液混
合方式のインクジェットプリンタ(キャリアジェットプ
リンタ)、ドット径の大きさで中間調を表現するドット
径変調方式のインクジェットプリンタおよび吐出の有無
で印字表現する二値方式のインクジェットプリンタのプ
リンタヘッドに適用されて有効なものである。
【0008】本発明のインクジェットプリンタの具体的
構成の第1例における設定手段は、ヘッドカートリッジ
に設けられたマーキング形成部にランクに応じてマーキ
ングするものであり、検出手段は、そのマーキングを読
み取る半導体光学素子である。これにより、各々のヘッ
ドカートリッジの印字特性のバラツキを示すランクを非
接触で読み取ることが可能となり、設定手段および検出
手段の接続の手間や接続による故障の不具合を回避でき
る。
【0009】第2例の設定手段は、ヘッドカートリッジ
に設けられたメカニカルな突起物を折り込むなどして加
工するものであり、検出手段は、その突起物によって選
択スイッチをオン・オフ作動させる。これにより、各々
ヘッドカートリッジの印字特性のバラツキを示すランク
を確実に読み取ることができる。
【0010】第3例の設定手段は、ヘッドカートリッジ
に検出抵抗を取付ける、または予め取付けられた検出抵
抗の所定箇所を切断、または導電性物質等で接続するも
のであり、検出手段は、その検出抵抗のアナログ値を検
出してその値をA/D変換して求めるものである。これ
により、各々のヘッドカートリッジの印字特性のバラツ
キを示すランクを2端子で検出できるようになり、設定
手段および検出手段の接続端子数を削減することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態につき添付図面を参照して説明する。
【0012】本発明のインクジェットプリンタの一例と
して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(Bk)および希釈液の各ヘッドをラ
イン上に多数個配列して画像を形成する二液混合型のカ
ラープリンタを例示して説明する。
【0013】先ず、本発明のインクジェットプリンタの
概要について図1を参照して説明する。図1は本発明の
インクジェットプリンタの一例を示す図であり、(a)
は本発明のインクジェットプリンタのヘッド部を中心と
した要部斜視図、(b)はヘッドカートリッジを配線パ
ターン側から見た背面図である。
【0014】図1において、記録媒体である記録紙1
は、図示を省略したドラムに圧着保持されている。記録
紙1の近傍には、ヘッドカートリッジ2を接続可能とな
し、ガイドレール3に沿ってXヘッド送り方向に往動ま
たは復動動作するキャリッジユニット4が設けられてい
る。キャリッジユニット4には、ヘッドカートリッジ2
に供給パイプを介してY、M、C、Bkインクや透明溶
媒である希釈液を供給するインクタンク群5が接続され
ている。
【0015】本発明の特徴事項たるヘッドカートリッジ
2の裏面には、同図(b)に示すような、ヘッドカート
リッジの印字特性のバラツキを示すヘッドランクを設定
する設定部6が設けられている。すなわち、ヘッドカー
トリッジ2の製造上のパラツキ等による印字特性を製造
時に計測し、その結果を個々のヘッドカートリッジ単位
でランク分けをして設定部6に設定・表示するようにな
っている。
【0016】ヘッドカートリッジ2は、後述する検出部
によってキャリッジユニット4に接続されており、この
検出部によって設定部6のヘッドランクを読み取るよう
になっている。そして、プリンタの動作開始時にCPU
等の制御部によって各々ヘッドランクに応じた駆動電圧
等を供給して駆動するようになっている。すなわち、図
示を省略した送り機構によってキャリッジユニット4が
Xヘッド送り方向に往動または復動して1行分の印字を
行う。その後、記録紙1をドラムによって1行分または
Nライン分(飛び越し走査の場合)だけ回転送出し、次
の行または次のラインの印字を行う。
【0017】ヘッドカートリッジ2は制御部(CPU)
により制御され、各々ヘッドカートリッジに応じた駆動
電圧等になるような駆動信号を供給して印字が行われ
る。これにより、各々ヘッドカートリッジのヘッドラン
クに応じて最適な駆動電圧等を供給することができ、高
画質のプリントが実現される。なお、ヘッドカートリッ
ジ2に示すヘッドランク分け、および実際の駆動信号の
可変範囲の対応は、予め設計時になされ記憶手段等に記
憶されている。また、ヘッドカートリッジ2の構造は、
理解を容易にするため模式的に示す図であり、実際には
駆動ICと共に形成されるのが一般的である。更に、本
発明はあらゆる交換可能なヘッドカートリッジに適用可
能であり、ヘッドカートリッジの構造や形態に限定され
るものではない。
【0018】次に、本発明のインクジェットプリンタに
関連するヘッド部の構成につき、図2を参照して説明す
る。図2は本発明に係わる二液混合方式におけるプリン
タヘッドを示す概略断面図である。
【0019】二液混合型のプリンタヘッドは、オリフィ
スプレート10、インク容器11および希釈液容器12
の3部分から大略構成される。オリフィスプレート10
にはインク供給口13、希釈液供給口14およびインク
流路15が開口されるとともに、インク供給口13およ
び希釈液供給口14より供給されるインクおよび希釈液
を混合して得られる希釈インクを噴出するノズルNが開
口されている。インク流路15は、一例としてインク供
給口13よりノズルNに向けて、次第に幅が狭まるテー
パ形状に形成されている。
【0020】オリフィスプレート10に接続されるイン
ク容器11および希釈液容器12について説明するなら
ば、インク導入口16および希釈液導入口17は空洞状
のインク溜まり16Aおよび希釈液溜まり17Aに接続
されている。これらインク溜まり16Aおよび希釈液溜
まり17Aの他端部は、オリフィスプレート10のイン
ク供給口13および希釈液供給口14にそれぞれ接続さ
れている。インク容器11および希釈液容器12の外壁
面には、インク溜まり16Aおよび希釈液溜まり17A
に臨む位置にインク駆動部18および希釈液駆動部19
が配設されている。インク駆動部18および希釈液駆動
部19は、バイモルフの圧電素子により形成されるが、
インク液滴を吐出するための他の方式である発熱素子に
よるインク溶液の気化現象を利用するものを採用しても
よい。
【0021】上述したプリンタヘッド部の動作につき、
図2を参照して説明する。
【0022】図2において、図示しないインクおよび希
釈液タンク群等から供給パイプを経由して輸送されるイ
ンクおよび希釈液は、インク導入口16および希釈液導
入口17からインク容器11および希釈液容器12に導
入され、インク溜まり16Aおよび希釈液溜まり17A
に充填される。
【0023】インク溜まり16Aに充填されたインク
は、さらにインク供給口13よりインク流路15を充填
し、ノズルNに臨むインク流路15の先端部には毛細管
現象によりメニスカス(Meniscus)Mが形成される。同様
に希釈液溜まり17Aに充填された希釈液は、さらに希
釈液供給口14を充填し、ここに同じく毛細管現象によ
りメニスカスMが形成される。
【0024】この状態から印字をおこなう場合には、ま
ずインク駆動部18に各々印字データに基づく駆動信号
を供給することによりインク容器11の壁面に応力を与
え、インク溜まり16Aの内圧を高める。この結果イン
ク流路15のインクはその先端部の方向に移動し、メニ
スカスMの先端は希釈液供給口14に到達し、ここにイ
ンク滴(図示省略)を形成する。
【0025】次に希釈液容器12の希釈液駆動部19に
パルス電圧を与えると希釈液溜まり17Aの内圧が上昇
し、希釈液供給口14に形成された希釈インク(図示省
略)はノズルNの方向に移動するとともに、ノズルNか
らA噴出希釈インクとして噴射される。噴射されたA噴
出希釈インクは、表面張力により球形となって図示しな
い記録媒体に付着する。一方、希釈インクが噴出された
後の希釈液供給口14には、新らしい希釈液によるメニ
スカスMが再度形成される。以上が1サイクルの噴出動
作であり、このサイクルを順次繰り返して記録媒体上に
画像等が形成される。
【0026】上述したインクジェットプリンタの回路構
成につき、図3を参照して説明する。図3は本発明のイ
ンクジェットプリンタの構成を示すブロック回路図であ
る。なお、破線で示したヘッド回路部は一対のプリンタ
ヘッドの回路を示すものであり、実際にはヘッドのノズ
ル数だけ存在する。また、ヘッド送り等の機構系の説明
は省略する。
【0027】本発明のインクジェットプリンタの構成
は、入力データおよび入力データ制御信号が入力される
データ入力インタフェイス(I/F)20、CPU2
1、記憶手段たるROM/RAM22、これらが接続さ
れたCPUシステムバスB、入力された駆動信号をディ
ジタル→アナログ変換するD/A変換部23、変調振動
子ドライブ部24、吐出振動子ドライブ部25、D/A
変換部23にD/A変換トリガ信号、吐出振動子ドライ
ブ部25に吐出タイミング信号等を生成して出力するタ
イミング制御部26、プリンタヘッド変調(混合)部2
7、プリンタヘッド吐出部28、そして、各々ヘッドカ
ートリッジのヘッドランクを検出してCPUシステムバ
スBに“ヘッドランク検出信号”を発するヘッドランク
検出部29を備えて構成される。
【0028】かかる構成の本発明のインクジェットプリ
ンタの回路動作を説明する。
【0029】インクジェットプリンタの使用者が、希望
するプリントを開始する場合、データ入力インタフェイ
ス20等を経由してプリント開始命令を入力する。この
プリント開始要求命令信号がCPUシステムバスBを介
してCPU21に送られる。このCPU21は、ROM
/RAM22に格納されたプログラムデータに基づいて
画像や文字を印字するために必要な処理を開始し、画像
や文字データを印字するための印字データに置換する。
【0030】D/A変換部23では印字データを受け入
れ、D/A変換トリガ信号に応じて、ROM/RAM2
2からの印字データを当該信号が示す値に対応した電圧
レベルに変換するとともに、変調振動子駆動信号として
次段の変調振動子ドライブ部24に供給する。変調振動
子ドライブ部24では、変調用電歪振動子すなわちイン
ク混合用の圧電素子等を変位させるのに必要な電力にま
で増幅し、これがプリンタヘッド変調(混合)部27へ
変調振動子印加信号として送られる。当該プリンタヘッ
ド変調(混合)部27には、各々ヘッドカートリッジに
応じた印字特性のバラツキを考慮した駆動電圧および駆
動時間だけ、上記変調振動子印加信号が加えられ、その
後無効とされる。これにより、プリンタヘッド変調(混
合)部27内でのインクの混合が行われる。
【0031】ここで、印字特性のバラツキを示すヘッド
ランクをプリンタヘッド変調(混合)部27および吐出
部28の両方の駆動信号に反映する場合、ヘッドカート
リッジに設定されるヘッドランク分けのビット数を分割
して使用する。すなわち、前述の設定部6が4ビット相
当で設定できるなら、上位2ビットをプリンタヘッド変
調(混合)部27に使用し、下位2ビットを吐出部28
に使用するように振り分けて使用する。このヘッドラン
ク分けと、それに対応する駆動信号は、ヘッドカートリ
ッジの製造上のプリンタヘッド変調(混合)部27およ
び吐出部28特性のバラツキの度合いによって、設計時
に予め設定される。更に、プリンタヘッド変調(混合)
部27および吐出部28の実際の動作は、駆動電圧を制
御する他、印加時間の長短によっても制御される。
【0032】インクの混合が終了すると、タイミング制
御部26は、吐出振動子ドライブ部25に対して、印字
データに応じた吐出タイミング信号を出力する。この吐
出タイミング信号は、吐出振動子ドライブ部25によっ
て、吐出用電歪振動子すなわち希釈液吐出用の圧電素子
等を変位させるのに必要な電力にまで増幅され、これが
吐出振動子の印加信号として、プリンタヘッド吐出部2
8に送られる。プリンタヘッド吐出部28では、希釈液
を上記プリンタヘッド変調(混合)部27によって混合
されたインクと混合一体となして、前述のオリフィスプ
レートから吐出させる。これにより、記録紙上には所望
の濃度のインクドットが形成される。
【0033】このようにして1回目のインクドットの形
成が記録紙上で行われると、次のインクドットの形成に
移る。すなわち、前記RAM/ROM22上に置換され
た次に印字すべきデータをD/A変換部23に送り、こ
れ以降は、前述同様の動作を繰り返す。
【0034】ヘッドランク検出部29では、プリンタヘ
ッドの印字特性のバラツキを後述する方法によって検出
し、“ヘッドランク検出信号”としてCPUシステムバ
スBに送出するとともに、CPU21によってヘッドラ
ンクに応じた駆動電圧や時間になるように制御信号を発
してタイミング制御部26などを制御する。
【0035】以下に、本発明のヘッドランク検出部の具
体例を順次説明する。なお、インクジェットプリンタの
概要などに記載した事項と共通する部分には同一の参照
符合を付すものとする。
【0036】実施の形態例1 先ず、図4を参照して本発明のヘッドランク検出部の実
施の形態例1を説明する。図4は本発明のヘッドランク
検出部の実施の形態例1を示す図であり、(a)はヘッ
ドカートリッジを示す背面図、(b)はマーキングによ
ってヘッドランクを検出する方式を示す側面図である。
【0037】本例のヘッドランク検出部29は、ヘッド
カートリッジ2の所定位置にマーキング設定部6を設け
ておき、ヘッドカートリッジ2のヘッドランクに応じて
設定部6の所定箇所をマーキングする。このようにすれ
ば、例えば4箇所のマーキング設定部を設けることによ
り、24 =16通りのヘッドランクを設定することがで
きる。そして、プリンタ側にそのマーキングを読み取る
半導体光学素子30を設けることにより各々ヘッドカー
トリッジのヘッドランクを読み取るようにする。なお、
以降の説明でも4ビット相当で例示したが、8ビットの
設定部を設ければ256通りのヘッドランクが設定可能
であり、2ビット相当なら4通り、1ビット相当なら2
通りのヘッドランクの設定が可能となる。
【0038】そして、同図(b)に示すように、例えば
バーコードのように黒くマーキングされた設定部6を、
例えばフォトダイオードやフォトトランジスタを組み合
わせた反射型の半導体光学素子30またはCCDセンサ
等よって読み取り、その結果をプリンタ内のCPUシス
テムバスBに送信することによりヘッドカートリッジ2
のヘッドランクを検出するものである。このように、本
例のヘッドランク検出部29は非接触で読み取ることが
可能であり、設定手段および検出手段の接続の手間や接
続による故障の不具合を回避できる。
【0039】実施の形態例2 次に、図5を参照して本発明のヘッドランク検出部の実
施の形態例2を説明する。図5は本発明のヘッドランク
検出部の実施の形態例2を示す図であり、(a)はヘッ
ドカートリッジを示す背面図、(b)は突起物によって
ヘッドランクを検出する方式を示す側面図、(c)は半
導体光学素子によってヘッドランクを検出する方式を示
す側面図である。
【0040】本例のヘッドランク検出部29は、ヘッド
カートリッジ2にメカニカルな突起物40を設けてお
き、ヘッドカートリッジのヘッドランクに応じて所定の
突起物40を折り込み、必要な突起物40を残すように
する。このようにすれば、例えば4個の突起物を設ける
ことにより、24 =16通りのランクを設定することが
可能となる。そして、プリンタ側にその突起物40を検
出する検出手段を設けることによりヘッドカートリッジ
のランクを読みとるようにする。
【0041】すなわち、同図(b)に示すように、ヘッ
ドカートリッジに残存した突起物40が選択スイッチ4
1を押圧して電気接点を閉じる(同図左)、またはヘッ
ドカートリッジに残存した突起物40が電気スイッチに
連動した板バネ42を押圧して接点を開く(同図右)こ
とにより、その結果をプリンタ内のCPUシステムバス
Bが読みとりヘッドランクを検出するものである。
【0042】または、同図(c)に示すように、ヘッド
カートリッジに残存した突起物40を、発光ダイオード
(LED)やレーザ発振器、およびフォトトランジスタ
やフォトダイオードとの組み合わせ等の半導体光学素子
(フォト・インタラプタ)43によって検出し、その結
果をプリンタ内のCPUシステムバスBが読み取るよう
にしても良い。
【0043】実施の形態例3 更に、図6および図7を参照して本発明のヘッドランク
検出部の実施の形態例3を説明する。図6は本発明のヘ
ッドランク検出部の実施の形態例3を示す図であり、
(a)は検出抵抗を並列に設けたヘッドカートリッジの
背面図、(b)は検出抵抗を直列に設けたヘッドカート
リッジの背面図、(c)は必要な抵抗値を付加するよう
にしたヘッドカートリッジの背面図である。
【0044】本例のヘッドランク検出部29は、ヘッド
カートリッジ2に検出抵抗を設けておき、ヘッドカート
リッジ2のヘッドランクに応じて所定の検出抵抗を切断
または導電性物質でマーキングして抵抗値の組み合わせ
ることにより、ヘッドランクを設定するものである。そ
して、プリンタ側でその抵抗値をアナログ値として読み
取り、A/D変換してヘッドランクを読み取るものであ
る。
【0045】つまり、同図(a)に示すように、ヘッド
カートリッジ2の設定部に例えば4個の検出抵抗R1、
R2、R3、R4を並列に設けることにより、複数のヘ
ッドランクを設定することが可能となる。すなわち、4
個の検出抵抗R1、R2、R3、R4が元々接続されて
いる場合は所定箇所をカットし、元々オープンの場合は
所定箇所を導電性物質でマーキングすることにより、接
点および接点間で所望の抵抗値が設定される。
【0046】または同図(b)に示すように、ヘッドカ
ートリッジ2に例えば3個の検出抵抗を直列に設けて所
定箇所をカット(元々接続されている場合)または接続
(元々オープンの場合)することにより、接点および
接点間で、0、R1、R1+R2、R1+R2+R
3、∞の5通りのランク設定が可能となる。
【0047】更に、同図(c)に示すように、ヘッドカ
ートリッジ2に必要な値の検出抵抗、例えばチップ抵抗
を取り付けるようにする。なお、この場合は検出抵抗の
精度によりヘッドランクの設定数が決定される。
【0048】次に、ヘッドカートリッジの検出動作の一
例を図7を参照して説明する。図7は図6(a)におけ
るヘッドカートリッジの検出動作を説明する図であり、
(a)はヘッドカートリッジの検出部の回路図であり、
(b)はその検出精度を説明するための対比表である。
【0049】図7(a)に示すように、ヘッドカートリ
ッジ側に例えばR1=100KΩ、R2=47KΩ、R
3=22KΩ、R4=10KΩの各々の検出抵抗が並列
に設けられたとする。この検出抵抗R1、R2、R3、
R4の所定位置を接続(またはカット)することによ
り、同図(b)に示すような合成抵抗値を得ることがで
きる。また、この検出抵抗を5V−10KΩでプルアッ
プすることにより、各部の検出電圧と、0.1V以上の
差を確保した場合の検出精度の検討結果を得ることがで
きる。
【0050】このように、本例による検出精度は、抵抗
の精度、A/D変換器の分解能、電源の精度によって最
終的に得られるヘッドランク数が決定される。ここで、
0.1V以上の差を確保すると、同図(b)から14パ
ターンのランクが決定されることが知見される。このよ
うに、特に、実施の形態例3では、検出抵抗を所定の抵
抗値に設定することにより、2端子によって略16通り
のヘッドランクを検出できる。このことは、単純に4接
点でオン・オフを読み取る場合に比して、接続端子数を
半分以下に削減できるメリットがある。これにより、設
定部および検出部の接続の手間や接続による故障の不具
合を回避できる。
【0051】本発明は前述の実施の形態例に限定され
ず、種々の実施形態を採ることができる。プリンタの記
録方式として、本実施形態例に例示した二液混合方式
(キャリアジェットプリンタ)他、二値方式インクジェ
ットプリンタ、ドット径変調方式インクジェットプリン
タおよび濃度変調方式インクジェットプリンタ等の各種
カラープリンタに同様にして適用できる。また、本発明
は以上示した一実施形態にとらわれず、様々な形態に発
展できることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のインクジェットプリンタによれば、ヘッドカートリッ
ジに印字特性のバラツキを示すヘッドランクを設定する
とともに、そのヘッドランクを検出手段によって読み取
り、各々ヘッドカートリッジに最適な駆動電圧や駆動時
間を供給するようにしたため、ヘッドカートリッジの交
換時の調整の必要がなく、高画質なプリントが得られる
インクジェットプリンタが実現される。
【0053】特に、請求項4記載のヘッドランク検出方
法によれば、ヘッドカートリッジに検出抵抗を設けてア
ナログ値を検出し、その値をA/D変換して求めるよう
にしたため、各々ヘッドカートリッジのヘッドランクを
2端子で検出できるようになり、設定手段および検出手
段の接続端子数を削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインクジェットプリンタの一例を示
す図であり、(a)は本発明のインクジェットプリンタ
のヘッド部を中心とした要部斜視図、(b)はヘッドカ
ートリッジを配線パターン側から見た背面図である。
【図2】 本発明に係わる二液混合方式におけるプリン
タヘッドを示す概略断面図である。
【図3】 本発明のインクジェットプリンタの構成を示
すブロック回路図である。
【図4】 本発明のヘッドランク検出部の実施の形態例
1を示す図であり、(a)はヘッドカートリッジを示す
背面図、(b)はマーキングによってヘッドランクを検
出する方式を示す側面図である。
【図5】 本発明のヘッドランク検出部の実施の形態例
2を示す図であり、(a)はヘッドカートリッジを示す
背面図、(b)は突起物によってヘッドランクを検出す
る方式を示す側面図、(c)は半導体光学素子によって
ヘッドランクを検出する方式を示す側面図である。
【図6】 本発明のヘッドランク検出部の実施の形態例
3を示す図であり、(a)は検出抵抗を並列に設けたヘ
ッドカートリッジの背面図、(b)は検出抵抗を直列に
設けたヘッドカートリッジの背面図、(c)は必要な抵
抗値を付加するようにしたヘッドカートリッジの背面図
である。
【図7】 図6(a)におけるヘッドカートリッジの検
出動作を説明する図であり、(a)はヘッドカートリッ
ジの検出部の回路図であり、(b)はその検出精度を説
明するための対比表である。
【符号の説明】
1…記録紙、2…ヘッドカートリッジ、3…ガイドレー
ル、4…キャリッジユニット、5…インクタンク群、6
…設定部、10…オリフィスプレート、11…インク容
器、12…希釈液容器、13…インク供給口、14…希
釈液供給口、15…インク流路、16…インク導入口、
17…希釈液導入口、18…インク駆動部、19…希釈
液駆動部、20…データ入力インタフェイス、21…C
PU、22…ROM/RAM、23…D/A変換部、2
4…変調振動子ドライブ部、25…吐出振動子ドライブ
部、26…タイミング制御部、27…プリンタヘッド変
調(混合)部、28…プリンタヘッド吐出部、29…ヘ
ッドランク検出部、30,43…半導体光学素子、40
…突起物、41…選択スイッチ、42…板バネ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換可能なヘッドカートリッジを備えた
    インクジェットプリンタにおいて、 前記ヘッドカートリッジに設けられ、前記ヘッドカート
    リッジの印字特性の分散を示す指標を設定する設定手段
    と、 この設定手段と接触することで、前記設定手段に設定さ
    れた印字特性の分散を示す指標を検出する検出手段と、 この検出手段によって読み出された印字特性の分散を示
    す指標に基づき、前記ヘッドカートリッジの駆動電圧お
    よび駆動時間の少なくとも一方を制御する制御手段とを
    具備したことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記ヘッドカートリッ
    ジに配設されたマーキング形成部をマーキングするもの
    であり、前記検出手段は、そのマーキングを読み取る半
    導体光学素子であることを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記設定手段は、前記ヘッドカートリッ
    ジに配設された突起物を可変するものであり、前記検出
    手段は、その突起物によって選択スイッチを作動させる
    ものであることを特徴とする請求項1記載のインクジェ
    ットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記設定手段は、前記ヘッドカートリッ
    ジに検出抵抗を取着、または予め取着された検出抵抗の
    所定箇所を切断または接続するものであり、前記検出手
    段は、その検出抵抗のアナログ値を検出するものである
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェットプリン
    タ。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドカートリッジは、二液混合方
    式のインクジェットプリンタに適用されることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 印字特性の分散を示す指標は、二液混合
    方式のプリンタヘッドにおける混合側を示す指標および
    吐出側を示す指標に分割して使用されることを特徴とす
    る請求項5記載のインクジェットプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記ヘッドカートリッジは、ドット径の
    大きさで中間調を表現するドット径変調方式のインクジ
    ェットプリンタに適用されることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 印字特性の分散を示す指標は、ドット径
    変調方式のプリンタヘッドにおける圧電素子または発熱
    素子の駆動電圧および駆動時間に反映されることを特徴
    とする請求項7記載のインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記ヘッドカートリッジは、吐出の有無
    で印字表現する二値方式のインクジェットプリンタのプ
    リンタヘッドに適用されることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 印字特性の分散を示す指標は、二値方
    式のプリンタヘッドにおける圧電素子または発熱素子の
    駆動電圧および駆動時間に反映されることを特徴とする
    請求項9記載のインクジェットプリンタ。
JP4355396A 1996-02-29 1996-02-29 インクジェットプリンタ Pending JPH09234883A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0881599A3 (en) * 1997-05-29 2000-09-27 Pitney Bowes Inc. Disabling a mailing machine when a print head is not installed
KR100667312B1 (ko) * 2005-03-08 2007-01-12 삼성전자주식회사 설계파라미터 변경장치 및 이를 구비하는 화상형성장치

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EP0881599A3 (en) * 1997-05-29 2000-09-27 Pitney Bowes Inc. Disabling a mailing machine when a print head is not installed
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