JP2001191560A - インクジェット記録装置及びプリンタドライバ並びにプリンタドライバを格納した記憶媒体。 - Google Patents

インクジェット記録装置及びプリンタドライバ並びにプリンタドライバを格納した記憶媒体。

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JP2001191560A
JP2001191560A JP2000003844A JP2000003844A JP2001191560A JP 2001191560 A JP2001191560 A JP 2001191560A JP 2000003844 A JP2000003844 A JP 2000003844A JP 2000003844 A JP2000003844 A JP 2000003844A JP 2001191560 A JP2001191560 A JP 2001191560A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 すべてのインクがなくなる印刷を継続できな
い。 【解決手段】 インクエンド後出力画像の色情報すべて
を他のインクの色情報に置換して印刷を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
及びプリンタドライバ並びにプリンタドライバを格納し
た記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータ等の各種情報処理
装置の出力画像を記録する場合、情報処理装置と画像を
出力する画像出力装置、例えばプリンタ、ファクシミ
リ、複写装置、プロッタ等の画像記録装置(画像形成装
置と同義である。)とを、ネットワークやインターフェ
ース(I/F)ケーブルを介して接続し、情報処理装置
と画像出力装置との間で印刷データ、ステータス情報の
転送を行って、印刷データを画像出力装置で出力(記
録)する。
【0003】このような画像出力装置として用いられる
インクジェット記録装置としては、シアン(C)、マゼ
ンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の4色
インクを用いたものが一般的であるが、最近では、これ
ら4色に加えて各インク色毎に濃度の異なるインク(一
般的にはこれらよりも淡いインク)を用いることで、更
に階調性を高めたものもある。
【0004】ところで、インクジェット記録装置におい
ては、ある色のインクがなくなると、そのインクの色成
分の画像が出力されなくなってしまうので、このような
事態を未然に防止するために、インクの残量そのものを
常時監視し、或いは印写する各色のドット数をカウント
して、インク残量が少なくなった場合にインクニアエン
ドの警告を表示し、またインクが完全になくなってしま
った場合にはインクエンドの警告を表示すると共に、直
ちに印字動作を停止して、それ以後ユーザがインク交換
を行うまで装置を停止してしまうものが一般的である。
【0005】しかしながら、これらの場合には、複数あ
るインクのうち1色でもインクエンドとなった場合に
は、ユーザがあまり高品質な画像を望まないときでも、
インクが補充されるまで停止されるという不都合が生じ
る。
【0006】そこで、特許第2786254号のように
濃・淡インクを用いるインクジェット記録装置におい
て、ユーザがある色の淡インク切れを認識したが、印刷
データの内容により濃インクを用いて記録してもよいと
判断するものについては濃インクに切り替えて記録でき
るようにしたもの、また特開平10−258530号公
報のようにある色の濃インクのインクエンドを検知した
場合には、淡インクの重ね打ちで当該濃インク代用とし
て記録を続行可能とし、またある色の淡インクのインク
エンドを検知した場合には、濃インク滴の重量を小さ
く、かつ記録解像度を高くすることにより記録を続行可
能としたものなどが知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来インクジェット記録装置にあっても、ある色の濃
インクと淡インクが共にインクエンドとなった場合に
は、インクエンドの表示後、装置本体は直ちに停止して
しまい、それ以降インクを補充するまではその使用が禁
止されてしまうという課題がある。
【0008】つまり、ユーザの立場からすれば、白黒の
テキスト文書のみを早急に印刷したいにも関わらず、C
MYのいずれかのインクがなくなってしまったためにイ
ンク交換をしなければ印刷できないのでは不便である
し、或いは、ユーザがただの下書き原稿を作成している
ような場合で、画像の色情報よりも、レイアウトについ
て実際の出来映えを見てみたいときなど、出力画像が必
ずしも黒画像でなくても良いから印刷したいという場合
でも、インク交換をしなければ印刷できないのでは不便
である。
【0009】また、インクジェット記録装置をファクシ
ミリ装置(複写機、ファクシミリ装置、プリンタ装置な
どの複合機として構成される場合も当然に含まれる。)
として構成した場合、休祭日のファクシミリ受信中にイ
ンクエンドとなっても、ユーザがその場に居合わせなか
ったらこれを知る由もなく、そのような状態で休日中通
信を停止しているよりも、プリント出力の結果がオリジ
ナルに対し忠実な色再現をしないでも良いから、とにか
く装置の停止だけは極力避け、出力可能な状態を継続し
た方が望まれる場合も考えられる。
【0010】もちろん、この場合にはインクエンド以降
の受信全てをいわゆる「メモリ代行受信」により対応す
ることも可能であるが、そのためにはこれに対処し得る
だけの必要かつ十分な大容量メモリを増設しなければな
らず、コストアップとなってしまう。
【0011】さらに、現在、市場に多くを占めるインク
ジェット記録装置のインクカートリッジの形態は、全色
一体型或いはCMY3色一体型が主流を占めているが、
このようなカートリッジでは、複数色あるインクのうち
のある一色がインクエンドとなった場合、他の色のイン
クはまだ十分にあるにも関わらず、一体となったカート
リッジごとの交換を余儀なくされてしまうために、ユー
ザーにとっては非常に不経済であり、ランニングコスト
が高くなる。
【0012】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、インクエンド後も可及的に印刷可能状態を継続
するインクジェット記録装置及びこれに用いるプリンタ
ドライバ並びにプリンタドライバを記憶した記憶媒体を
提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係るインクジェット記録装置は、複数色の
インクの少なくともいずれかの色のインクがエンド状態
又はニアエンド状態になったときに、出力画像の色情報
すべてを他のインクの色情報に置換する手段を備えたも
のである。
【0014】ここで、置換後のインクの使用量を置換前
のインクの使用量に比べて減少させる手段を備えること
が好ましい。更に、置換後のインクの使用量を減少する
か置換前と同等にするかを選択する手段を備えることが
好ましい。
【0015】この場合、置換後のインクの使用量を減少
させる手段は、ヘッドに与える駆動波形を置換前の駆動
波形と異ならせて吐出インク滴体積を減少させるものと
することができる。このとき、置換後の駆動波形の電圧
値を置換前の駆動波形の電圧値より小さくし、或いは、
置換後の駆動波形の立ち上がり時間を置換前の駆動波形
の立ち上がり時間より長くして、吐出インク滴体積を減
少させることができる。
【0016】また、置換後のインクの使用量を減少させ
る手段は、出力画像のパターンを間引くことでインクの
使用量を減少させるものとすることができる。さらに、
置換後のインクの使用量を減少させる手段は、出力画像
を縮小することでインクの使用量を減少させるものとす
ることができる。
【0017】本発明に係るプリンタドライバは、ホスト
側に接続されたインクジェット記録装置を駆動制御する
ためのプリンタドライバであって、インクジェット記録
装置に対して複数色のインクの少なくともいずれかの色
のインクがエンド状態又はニアエンド状態になったとき
に、出力画像の色情報すべてを他のインクの色情報に置
換するか否かを指定する手段を備えたものである。
【0018】ここで、出力画像の色情報を置換した後の
インク使用量を減少させるか否かを指定する手段を備え
ることが好ましい。
【0019】本発明に係るプリンタドライバを格納した
記憶媒体は、プリンタドライバがインクジェット記録装
置に対して複数色のインクの少なくともいずれかの色の
インクがエンド状態又はニアエンド状態になったとき
に、出力画像の色情報すべてを他のインクの色情報に置
換するか否かを指定するステップを実行可能であるもの
である。
【0020】この場合、プリンタドライバが出力画像の
色情報を置換した後のインク使用量を減少させるか否か
を指定するステップを実行可能なものであることが好ま
しい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るインクジ
ェット記録装置の機構部の概略斜視説明図、図2は同機
構部の側面説明図である。
【0022】このインクジェット記録装置は、記録装置
本体1の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ、キ
ャリッジに搭載したインクジェットヘッドからなる記録
ヘッド、記録ヘッドへのインクを供給するインクカート
リッジ等で構成される印字機構部2等を収納し、装置本
体1の下方部には前方側から多数枚の用紙3を積載可能
な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい。)4を抜
き差し自在に装着することができ、また、用紙3を手差
しで給紙するための手差しトレイ5を開倒することがで
き、給紙カセット4或いは手差しトレイ5から給送され
る用紙3を取り込み、印字機構部2によって所要の画像
を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ6に排紙
する。
【0023】印字機構部2は、図示しない左右の側板に
横架したガイド部材である主ガイドロッド11と従ガイ
ドロッド12とでキャリッジ13を主走査方向(図2で
紙面垂直方向)に摺動自在に保持し、このキャリッジ1
3にはイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する
インクジェットヘッドからなるヘッド14をインク滴吐
出方向を下方に向けて装着し、キャリッジ13の上側に
はヘッド14に各色のインクを供給するための各インク
タンク(インクカートリッジ)15を交換可能に装着し
ている。
【0024】ここで、キャリッジ13は後方側(用紙搬
送方向下流側)を主ガイドロッド11に摺動自在に嵌装
し、前方側(用紙搬送方向下流側)を従ガイドロッド1
2に摺動自在に載置している。そして、このキャリッジ
13を主走査方向に移動走査するため、主走査モータ1
7で回転駆動される駆動プーリ18と従動プーリ19と
の間にタイミングベルト20を張装し、このタイミング
ベルト20をキャリッジ13に固定している。
【0025】また、記録ヘッドとしてここでは各色のヘ
ッド14を用いているが、各色のインク滴を吐出するノ
ズルを有する1個のヘッドでもよい。さらに、ヘッド1
4として用いるインクジェットヘッドは、圧電素子など
の電気機械変換素子で液室(インク流路)壁面を形成す
る振動板を介してインクを加圧するピエゾ型のもの、或
いは発熱抵抗体による膜沸騰でバブル生じさせてインク
を加圧するバブル型のもの、若しくはインク流路壁面を
形成する振動板とこれに対向する電極との間の静電力で
振動板を変位させてインクを加圧する静電型のものなど
を使用することができる。
【0026】一方、給紙カセット4にセットした用紙3
をヘッド14の下方側に搬送するために、給紙カセット
4から用紙3を分離給装する給紙ローラ21及びフリク
ションパッド22と、用紙3を案内するガイド部材23
と、給紙された用紙3を反転させて搬送する搬送ローラ
24と、この搬送ローラ24の周面に押し付けられる搬
送コロ25及び搬送ローラ24からの用紙3の送り出し
角度を規定する先端コロ26とを設けている。搬送ロー
ラ24は副走査モータ27によってギヤ列を介して回転
駆動される。
【0027】そして、キャリッジ13の主走査方向の移
動範囲に対応して搬送ローラ24から送り出された用紙
3を記録ヘッド14の下方側で案内する用紙ガイド部材
である印写受け部材29を設けている。この印写受け部
材29の用紙搬送方向下流側には、用紙3を排紙方向へ
送り出すために回転駆動される搬送コロ31、拍車32
を設け、さらに用紙3を排紙トレイ6に送り出す排紙ロ
ーラ33及び拍車34と、排紙経路を形成するガイド部
材35,36とを配設している。
【0028】また、キャリッジ13の移動方向右端側に
はヘッド14の信頼性を維持、回復するための信頼性維
持回復機構(以下「サブシステム」という。)37を配
置している。キャリッジ13は印字待機中にはこのサブ
システム37側に移動されてキャッピング手段などでヘ
ッド14をキャッピングされる。また、このサブシステ
ム37側の位置(これを「信頼性維持回復位置」とい
う。)にあるときに、本発明に係る第2駆動波形を用い
た信頼性維持回復動作の一環としてのメニスカス振動を
発生させる制御も行う。
【0029】次に、このインクジェット記録装置のヘッ
ド14を構成するインクジェットヘッドの一例について
図3乃至図5を参照して説明する。なお、図3はヘッド
14の分解斜視説明図、図4は同ヘッド14のノズル配
列方向と直交する方向の断面説明図、図5は同ヘッド1
4のノズル配列方向の要部拡大断面図である。
【0030】静電アクチュエータであるインクジェット
ヘッド40は、単結晶シリコン基板、多結晶シリコン基
板、SOI基板などのシリコン基板等を用いた振動板/
液室基板41と、この振動板/液室基板1の下側に設け
たシリコン基板、パイレックスガラス基板、セラミック
ス基板等を用いた電極基板42と、振動板/液室基板4
1の上側に設けたノズル板43とを備え、複数のインク
滴を吐出するノズル44、各ノズル44が連通するイン
ク流路である加圧室46、各加圧室46にインク供給路
を兼ねた流体抵抗部47を介して連通する共通液室流路
48などを形成している。
【0031】振動板/液室基板41には加圧室46及び
この加圧室46の壁面である底部をなす振動板50(第
1の電極となる。)を形成する凹部を形成し、ノズル板
43には流体抵抗部47を形成する溝を形成し、また振
動板/液室基板41と電極基板42には共通液室流路4
8を形成する貫通部を形成している。
【0032】ここで、振動板/液室基板41は、例えば
単結晶シリコン基板を用いた場合、予め振動板厚さにボ
ロンを注入してエッチングストップ層となる高濃度ボロ
ン層を形成し、電極基板42と接合した後、加圧室46
となる凹部をKOH水溶液などのエッチング液を用いて
異方性エッチングすることにより、このとき高濃度ボロ
ン層がエッチングストップ層となって振動板50が高精
度に形成される。
【0033】また、電極基板42には酸化膜層42aを
形成し、この酸化膜層42aの部分に凹部54を形成し
て、この凹部54底面に振動板50に対向する電極15
(第2の電極となる。)を設け、振動板50と電極55
との間にギャップ56を形成し、これらの振動板50と
電極55とによってアクチュエータ部を構成している。
なお、電極55表面にはSiO2膜などの酸化膜系絶縁
膜、Si34膜などの窒化膜系絶縁膜からなる電極保護
膜57を成膜している。
【0034】これらの振動板/液室基板41と電極基板
42との接合は、接着剤による接合も可能であるが、よ
り信頼性の高い物理的な接合、例えば電極基板42がシ
リコンで形成される場合、酸化膜を介した直接接合法を
用いることができる。また、電極基板42がガラスの場
合、陽極接合を行うことができる。さらに、振動板/液
室基板41と電極基板42にシリコン基板を使用して金
等のバインダーを接合面に介在させた共晶接合で接合す
ることもできる。
【0035】また、電極基板42の電極55としては、
通常半導体素子の形成プロセスで一般的に用いられるA
l、Cr、Ni等の金属材料や、Ti、TiN、W等の
高融点金属、または不純物により低抵抗化した多結晶シ
リコン材料などを用いることができる。電極基板42を
シリコンウエハで形成する場合には、電極基板42と電
極55との間には絶縁層(上述した酸化膜層42a)を
形成する必要がある。
【0036】ノズル板43は多数のノズル44を二列配
置して形成したものであり、吐出面には撥水処理を施し
ている。ここでは、このノズル板43はNi電鋳工法で
製作しているが、この他、例えば樹脂と金属層の複層構
造のものなども用いることができる。このノズル板43
は振動板/液室基板41に接着剤にて接合している。
【0037】このインクジェットヘッド40ではノズル
44を二列配置し、この各ノズル44に対応して加圧室
46、振動板50、電極55なども二列配置し、各ノズ
ル列の中央部に共通液室流路48を配置して、左右の加
圧室46にインクを供給する構成を採用している。これ
により、簡単なヘッド構成で多数のノズルを有するマル
チノズルヘッドを構成することができる。
【0038】そして、インクジェットヘッド40の電極
55は外部に延設して接続部(電極パッド部)55aと
し、これにヘッド駆動回路であるドライバIC60を搭
載したFPCケーブル61を異方性導電膜などを介して
接続している。このとき、電極基板42とノズル板43
との間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用
いたギャップ封止剤62にて気密封止している。
【0039】さらに、インクジェットヘッド40全体を
フレーム部材65上に接着剤で接合している。このフレ
ーム部材65にはインクジェットヘッド40の共通液室
流路48に外部からインクを供給するためのインク供給
穴66を形成しており、またFPCケーブル61等はフ
レーム部材65に形成した穴部67に収納される。
【0040】このフレーム部材65とノズル板43との
間は図4に示すようにエポキシ樹脂等の接着剤を用いた
ギャップ封止剤68にて封止し、撥水性を有するノズル
板43表面のインクが電極基板42やFPCケーブル6
1等に回り込むことを防止している。
【0041】そして、このヘッド14のフレーム部材6
5にはインクカートリッジ15とのジョイント部材70
が連結されて、フィルタ71を介してインクカートリッ
ジ15からインク供給穴66を通じて共通液室流路48
にインクが供給される。
【0042】このインクジェットヘッド40において
は、振動板50を共通電極とし、電極55を個別電極と
して(逆の構成とすることもできる。)、振動板50と
電極55との間に駆動電圧を印加することによって、振
動板50と電極55との間に発生する静電力によって振
動板50が電極55側に変形変位し、この状態から振動
板50と電極55間の電荷を放電させることによって振
動板50が復帰変形して、加圧室46の内容積(体積)
/圧力が変化することによって、ノズル44からインク
滴が吐出される。
【0043】すなわち、個別電極とする電極55にパル
ス電圧を印加すると、共通電極となる振動板50との間
に電位差が生じて、個別電極55と振動板50の間に静
電力が生じる。この結果、振動板50は印加した電圧の
大きさに応じて変位する。その後、印加したパルス電圧
を立ち下げることで、振動板50の変位が復元して、そ
の復元力により加圧室46内の圧力が高くなり、ノズル
44からインク滴が吐出される。この場合、振動板50
を電極55(実際には絶縁保護膜57表面)に当接する
まで変位させる方式を当接駆動方式、振動板50を電極
55に当接させない位置まで変位させる方式を非当接駆
動方式と称する。
【0044】このような静電型インクジェットヘッド4
0においては、印加するパルス電圧のパルス幅によって
インク滴吐出特性に差が生じる。すなわち、吐出特性
(吐出滴速度Vj、吐出滴質量Mj)は、パルス幅PW
による圧力の重ね合せのタイミングによって変動し、パ
ルス幅を変化させることによって吐出滴質量(吐出イン
ク滴体積)Mjを変化させることができる。したがっ
て、静電型インクジェットヘッドを当接駆動方式で駆動
し、本発明のようにインクの使用量を減少させる場合に
は駆動波形のパルス幅を変化させることが最も容易であ
る。
【0045】これに対して、ヘッド14としてピエゾ型
インクジェットヘッドを用いる場合、吐出特性(吐出滴
速度Vj、吐出滴質量Mj)は、駆動波形の電圧値、パ
ルス幅、立ち上がり時定数を変化させることによって変
化するので、本発明のようにインクの使用量を減少させ
る場合には駆動波形のパルス幅、電圧値、立ち上がり時
定数の少なくともいずれかを変化させればよい。これら
の駆動波形のパルス幅や電圧値の変更は、例えば、CP
UからのテーブルデータをD/A変換して駆動波形を生
成するようにすれば容易に行うことができる。
【0046】次に、この記録装置におけるインクエンド
の検出手段について図6を参照して説明する。インクエ
ンド検知は、インクカートリッジ15内のフォーム体7
1に収容されたインク量の変化による電圧差によって検
出している。すなわち、ヘッド14にフィルタとインク
エンドを検出するための電極板を兼ねたフィルタ部72
を設け、一方、キャリッジ13のカートリッジホルダ内
にはインクカートリッジ15の底部にある電極ピン73
が接触する残量検知板74(GNDにしている。)を設
けている。
【0047】そして、フィルタ部72の電極板の電圧を
検出することにより、検出された電圧値が予め各インク
色毎に設定したインクエンド、インクニアエンドとなる
スレッシュ電圧値となったことをもって、それぞれイン
クエンド、インクニアエンドと検出する。
【0048】次に、このインクジェット記録装置の制御
部について図7を参照して説明する。この制御部は、情
報処理装置であるパーソナルコンピュータ等のホスト装
置(以下「ホストPC」ともいう。)90との間でプリ
ンタケーブル(I/Fケーブル)或いはネットワークを
介して各種情報を送受するプリンタコントローラ101
と、記録ヘッドの駆動やキャリッジの走査、用紙の給紙
及び排紙等をプリンタエンジン本体103を駆動制御す
るエンジンコントローラ102とを備えている。
【0049】プリンタコントローラ101は、情報処理
や全体の動作の制御を行うマイクロコンピュータ(以下
「CPU」という。)111と、印刷プロセスに必要な
各種制御プログラムを納めたROM112と、画像情報
のビットマップ展開などの各種ワークメモリとして使用
するRAM113と、ホストPC90との間での情報の
転送を行うI/O114等とを有している。
【0050】ここで、ホストPC90からプリンタコン
トローラ101に転送される印字データは、あらかじめ
ホストPC90のプリンタドライバ91にてバンド単位
に分割され、バンド内では更に個々のフォント、イメー
ジ、グラフィックス毎にID番号や描画開始位置、属性
などが付けられる処理がされ、バンド単位で圧縮された
データとして、記録装置のプリンタコントローラ101
に転送される。
【0051】プリンタコントローラ101は、ホストP
C90からバンド単位で受信した印字データをRAM1
14の所定のメモリ領域に一旦格納し、格納したデータ
を解凍する際に、色空間の変換(RGB→CMYK)を
行い、バンド単位でビットマップ展開してRAM114
のビットパップメモリ領域に格納する。
【0052】エンジンコントローラ102は、このコン
トローラ全体の制御を司るCPU121、必要な固定情
報を格納したROM122、書き換え可能なメモリであ
るEEPROM123、プリンタコントローラ101と
の間のインタフェースであるビデオI/F124、ビデ
オI/F124を介してプリンタコントローラ101か
ら受領した描画データに対してバンディング処理、印字
データ並べ替え処理(ラスタ処理、インターレース処
理)等の画像処理を行う専用ハードウエアからなるAS
IC(アプリケーションスペシフィックIC)125
と、このASIC125が受領した描画データを一時格
納するDRAM126と、DRAM126から読み出さ
れる描画データに応じてヘッド14を駆動するヘッドド
ライバ127と、各種モータを駆動制御するモータドラ
イバ128等を有している。
【0053】このエンジンコントローラ102は、プリ
ンタコントローラ101からの描画データ等をビデオI
/F124を介して受領し、この描画データを専用AS
IC1125にて画像処理を行い、ヘッドドライバ12
7を介してプリンタエンジン本体103のヘッド14に
設けた共通ドライブボード129に送出する。
【0054】共通ドライブボード129は、送られてき
たヘッド駆動データに従って、ヘッド14を構成するブ
ラックインクを吐出するKヘッド14k、シアンインク
を吐出するCヘッド14c、マゼンタインクを吐出する
Mヘッド14m、イエローインクを吐出するヘッド14
yを駆動してインク滴を吐出させる。
【0055】モータドライバ128は、プリンタコント
ローラ101から画情報データのとともに送信されてく
る各駆動系の制御信号に基づいて、主走査モータ17、
副走査モータ27を駆動制御して、キャリッジ13を主
走査方向に往復運動させると共に用紙3を副走査方向に
搬送する。また、モータドライバ128はヘッドの信頼
性維持回復動作時にサブシステム37の吸引モータ13
0を駆動制御する。
【0056】また、プリンタエンジン本体103には上
述したようなインクエンド、インクニアエンドを検知す
るための電極板などの各種センサ131を設けてあり、
これらの各種センサ129の検知信号はCPU121に
入力される。また、プリンタエンジン本体103側に設
けた操作パネル131にはインクエンドを表示するイン
クエンド表示器を付設している。
【0057】以上のように構成したこのインクジェット
記録装置の作用について図8以降をも参照して説明す
る。先ず、図8及び図9を参照して、ホストPC90の
プリンタドライバ91によるプリンタのプロパティの設
定について説明すると、プリンタドライバ91は画面に
図9に示すような「プリンタのプロパティ」の「拡張」
のダイアログを表示し、入力される情報を取り込んで格
納する。
【0058】ここで設定できる項目は、インクエンド点
灯後の処理条件として、インクエンド後自動的にモノカ
ラー印刷モードに移行するか否か、自動的にモノカラー
印刷モードに移行するときに使用するインクの色の優先
順位(第1優先色〜第3有線色)、指定時間内でのイン
クエンドの場合に自動的にモノカラー印刷モードに移行
する(これを「指定時間内自動移行モード」という。)
か否か、指定時間内自動移行モードの指定時間(開始時
間及び終了時間)である。
【0059】モノカラー印刷モードとは、全色のインク
の少なくともいずれかの色のインクがインクエンド状態
になったときに、すべての画像データを他の色のインク
の色データに置換して、当該色のインクで残りの画像デ
ータを印刷するモードであり、このときに置換する色
(使用する色)として第1優先色から第3優先色までを
指定することができる。なお、使用する色のデフォルト
値は、図9に示すように第1優先色を「黒」、第2優先
色を「青」、第3優先色を「赤」とし、ユーザーが変更
しない限り、これらの優先順位を設定する。
【0060】また、指定時間内自動移行モードとは、現
在時間が指定時間内にあるときにはそのまま自動的にモ
ノカラー印刷モードに移行するモードである。この場
合、開始時間と終了時間が一致していれば、常に自動的
にモノカラー印刷モードに移行する。また、使用する色
のデフォルト値は、図9に示すように第1優先色を
「黒」、第2優先色を「青」、第3優先色を「赤」と
し、ユーザーが変更しない限り、これらの優先順位を設
定する。
【0061】さらに、この指定時間内自動移行モードが
選択されたときには、自動的にインクセーブモードとす
る。インクセーブモードとは、使用するインクの総量
(インク使用量)を通常印刷よりも減少するモードであ
り、このインクジェット記録装置では、吐出するインク
滴体積を減少する。この吐出するインク滴体積の減少
は、前述したように、インクジェット記録装置側で駆動
波形のパルス幅を変化させ、或いは、電圧値を変化さ
せ、若しくは立ち上り時間を変化させる処理を行う。指
定時間内自動移行モードが選択されたときには、通常イ
ンク交換を行うことができない時間であると推定される
ので、インク使用量を減少してインクを長持ちさせるよ
うにしている。
【0062】ここで、このプリンタドライバは、プログ
ラムとして、フロッピディスク、固定ディスク、光磁気
ディスク、CD−ROM、メモリーカードなどのコンピ
ュータで読み取り可能な記憶媒体に格納することができ
る。また、プリンタドライバはネットワークを通じてダ
ウンロードできる構成とすることもできる。
【0063】次に、図10以降をも参照して、ホストP
C90のプリンタドライバを含めたインクジェット記録
装置の処理の全体について説明する。先ず、図10を参
照して、ホストPC90から印刷データを受信すると、
エンジンコントローラ102は各ヘッド14のインク残
量情報を取得して、全色インク有りか否かを判別し、全
色のインクがあれば、通常の印刷モードにて印刷を実行
する。
【0064】その後、Bkインクがあるか否かを判別し
て、BkインクがなければBkインクエンド表示器を点
灯した後、Bkインクがあればそのまま、Cインクがあ
るか否かを判別して、CインクがなければCインクエン
ド表示器を点灯した後、Cインクがあればそのまま、M
インクがあるか否かを判別して、MインクがなければM
インクエンド表示器を点灯した後、Mインクがあればそ
のまま、Yインクがあるか否かを判別して、Yインクが
なければYインクエンド表示器を点灯した後、Yインク
があればそのまま、印刷を終了する。
【0065】これに対して、全色のインクの少なくとも
いずれかのインクがなければ、図11の処理に移行し、
インクエンドになっている色データを取得した後、指定
時間内自動移行モードか否かを判別し、指定時間内自動
移行モードであれば、現在時刻情報を取得し、現在時刻
が指定時間内であれば、図12のモノカラー印刷モード
に移行する。
【0066】また、指定時間内自動移行モードでないと
き、或いは指定時間内自動移行モードであるが現在時刻
が指定時間内でないときには、図13に示すような「イ
ンクエンドのお知らせ」のダイアログを表示させ、イン
クエンドになったインク色を別の色インクに置換し、継
続して印刷が行なえるモード(モノカラー印刷モード)
に移行するか否かをユーザに問い合わせる。
【0067】この問い合わせに対して、「はい(Y)」
が選択されたときには、図14に示すような「印刷モー
ドの設定」のダイアログを表示させ、インクセーブモー
ドを設定するか否かを問い合わせ、入力される設定情報
を取り込む。
【0068】すなわち、ある1色のインクがエンドとな
ったといことは、もしもその1色のみを多用したのでな
ければ、それ以外のインクも同様に少なくなっていると
推定され、このまま通常の印刷時と同じインク滴量でモ
ノカラー印刷モードを実行した場合には、またそれほど
の時を経ずしてそのインクもエンドとなる可能性が考え
られる。例えば、図13のダイアログで「はい(Y)」
を選択するユーザは、オリジナル通りの色再現性が得ら
れなくても良いから早く印刷を行ないたいユーザである
ために、ひょっとしたら手元に替えインクを持っていな
いから「はい(Y)」を選択しているのかもしれない。
【0069】もしそうであるならば、残りの印刷はイン
クを節約して使用したいとの要求は「いいえ(N)]を
選択したユーザに比べて高いと推定されるので、図13
のダイアログで「はい(Y)」が選択されたときには、
次にインクセーブモードに移行するか否かの問い合わせ
をするようにしている。インクセーブモードが選択され
たときには、以降の印刷は全て通常時よりもインク滴量
を減らして印刷するので、インクエンドになるまでの時
間を稼ぐことができる。
【0070】そして、前述した図9の「プリンタのプロ
パティ」で既にモノカラー印刷モードに移行するが設定
済みであればそのまま、また、設定済みでなければ、図
9に示す「プリンタのプロパティ」の拡張のダイアログ
を表示させ(自動的にチェックスはオンとする。)、優
先色情報を取り込んだ後、図12に示すモノカラー印刷
モードに移行する。
【0071】なお、図13のダイアログを表示した段階
で「いいえ(N)」が選択されたときには、図13に示
す処理における図15に示すような「インクエンドのお
知らせ」のダイアログを表示してインク交換を要求し、
「OK」であれば、図10の全色インク有りか否かの判
別処理に戻る。
【0072】そして、図13に示すモノカラー印刷モー
ドでは、先ずインクセーブモードに移行するか否かを判
別し、インクセーブモードに移行するが選択されている
とき(前述したように指定時間内自動移行モードでは常
に選択されているものとする。)には、インクセーブモ
ードに設定する。
【0073】このインクセーブモードを設定した場合、
前述したように、ヘッドに対する駆動波形のパラメータ
(パルス幅、電圧値、立ち上がり時間など)を変化させ
ることによって、インク使用量を減少できるが、これ以
外に、印刷する画像データに間引き処理を施して印字す
ることによってもインク使用量を減少でき、或いは、印
刷する画像データを縮小して印字することによってもイ
ンク使用量を減少できる。したがって、これらの場合に
は、インクセーブモードに設定した後、間引き処理、或
いは、縮小処理を行った後、次の印刷処理へ移行するこ
とになる。
【0074】そこで、第1優先色のインクがあるか否か
を判別し、第1優先色のインクがあれば、残っている画
像データのすべてを第1優先色のインクのデータに置換
して第1優先色のインクを用いて印刷を継続実行する。
第1優先色のインクがなけば、第2優先色のインクがあ
るか否かを判別し、第2優先色のインクがあれば、残っ
ている画像データのすべてを第2優先色のインクのデー
タに置換して第2優先色のインクを用いて印刷を継続実
行する。第2優先色のインクがなけば、第3優先色のイ
ンクがあるか否かを判別し、第3優先色のインクがあれ
ば、残っている画像データのすべてを第3優先色のイン
クのデータに置換して第3優先色のインクを用いて印刷
を継続実行する。そして、第1〜第3優先色のインクの
すべてがなければ、図15に示すようにダイアログを表
示してインク交換を要求する。
【0075】なお、上記実施形態ではインクジェット記
録装置がプリンタ装置である場合を例にして説明してい
るが、ファクシミリ装置であるような場合には、単純
に、インクエンド後モノカラー印刷モードに移行するか
否かを指定するスイッチ手段(メニュー選択方式を含
む)を設けて、制御部は、インクエンドになったときに
モノカラー印刷モードが選択されているときには例えば
予め定めた色順に残っているインクの色にデータを置換
して印字出力するようにすればよい。また、上記実施形
態ではインクエンドでモノカラー印刷モードに移行する
例で説明したがインクニアエンドでモノカラー印刷モー
ドに移行できるようにすることもできる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット記録装置によれば、複数色のインクの少なく
ともいずれかの色のインクがエンド状態又はニアエンド
状態になったときに、出力画像の色情報すべてを他のイ
ンクの色情報に置換する手段をを備えたので、残ってい
るインクで継続して印刷することができるようになる。
【0077】ここで、置換後のインクの使用量を置換前
のインクの使用量に比べて減少させる手段を備えること
により、すべてのインクがなくなるまでの時間を稼ぐこ
とができる。更に、置換後のインクの使用量を減少する
か置換前と同等にするかを選択する手段を備えることに
より、ユーザーの要求に細やかに対応できるようにな
る。
【0078】この場合、置換後のインクの使用量を減少
させる手段は、ヘッドに与える駆動波形を置換前の駆動
波形と異ならせて吐出インク滴体積を減少させるものと
することで、特別なデータ処理を行うことなく、インク
使用量を減少できる。このとき、置換後の駆動波形の電
圧値を置換前の駆動波形の電圧値より小さくし、或い
は、置換後の駆動波形の立ち上がり時間を置換前の駆動
波形の立ち上がり時間より長くして、吐出インク滴体積
を減少させることで、インク使用量を減少するための構
成が簡単になる。
【0079】また、置換後のインクの使用量を減少させ
る手段は、出力画像のパターンを間引くことでインクの
使用量を減少させ、或いは、出力画像を縮小することで
インクの使用量を減少させるものとすることで、ヘッド
の駆動制御回路の構成が簡単になる。
【0080】本発明に係るプリンタドライバによれば、
ホスト側に接続されたインクジェット記録装置を駆動制
御するためのプリンタドライバであって、インクジェッ
ト記録装置に対して複数色のインクの少なくともいずれ
かの色のインクがエンド状態又はニアエンド状態になっ
たときに、出力画像の色情報すべてを他のインクの色情
報に置換するか否かを指定する手段を備えたので、イン
クエンドになった後他のインク色に置換して継続して印
刷するかを選択でき、ユーザーの要求に細やかに対応で
きる。
【0081】ここで、出力画像の色情報を置換した後の
インク使用量を減少させるか否かを指定する手段を備え
ることにより、ユーザーの要求により細やかに対応する
ことができる。
【0082】本発明に係るプリンタドライバを格納した
記憶媒体によれば、プリンタドライバがインクジェット
記録装置に対して複数色のインクの少なくともいずれか
の色のインクがエンド状態又はニアエンド状態になった
ときに、出力画像の色情報すべてを他のインクの色情報
に置換するか否かを指定するステップを実行可能である
ので、インクエンドになった後他のインク色に置換して
継続して印刷するかを選択でき、ユーザーの要求に細や
かに対応できるプリンタドライバを容易に提供できる。
【0083】この場合、プリンタドライバが出力画像の
色情報を置換した後のインク使用量を減少させるか否か
を指定するステップを実行可能なものとすることで、ユ
ーザーの要求により細やかに対応できるプリンタドライ
バを容易に提供できる。
【発明の効果】 【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の機構部
の概略斜視説明図
【図2】同機構部の側面説明図
【図3】同装置のヘッドの一例を示す静電型インクジェ
ットヘッドの分解斜視説明図
【図4】同インクジェットヘッドの振動板長手方向の断
面説明図
【図5】同インクジェットヘッドの振動板短手方向の断
面説明図
【図6】同装置のインクエンド検知手段の説明図
【図7】同装置の制御部の一例を説明するブロック図
【図8】ホスト側のプリンタドライバの説明に供するフ
ロー図
【図9】図8の説明に供する説明図
【図10】同装置の制御部が行う印刷データ受信時の処
理を説明するフロー図
【図11】同印刷データ受信時の処理のうちのインクエ
ンド後の処理を説明するフロー図
【図12】同印刷データ受信時の処理のうりのモノカラ
ー印刷モード処理を説明するフロロー図
【図13】図11の説明に供する説明図
【図14】図11の説明に供する説明図
【図15】図12の説明に供する説明図
【符号の説明】
13…キャリッジ、14…ヘッド、90…ホスト装置、
91…プリンタドライバ、101…プリンタコントロー
ラ、102…エンジンコントローラ、103…プリンタ
エンジン本体。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数色のインクを用いて画像を出力する
    インクジェット記録装置において、複数色のインクの少
    なくともいずれかの色のインクがエンド状態又はニアエ
    ンド状態になったときに、出力画像の色情報すべてを他
    のインクの色情報に置換する手段を備えたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、前記置換後のインクの使用量を置換前のイ
    ンクの使用量に比べて減少させる手段を備えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、前記置換後のインクの使用量を減少するか
    置換前と同等にするかを選択する手段を備えたことを特
    徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、置換後のインクの使用量を減少させ
    る手段は、ヘッドに与える駆動波形を置換前の駆動波形
    と異ならせて吐出インク滴体積を減少させることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、置換後のインクの使用量を減少させる手段
    はヘッドに与える駆動波形の電圧値を置換前の駆動波形
    の電圧値より小さくして吐出インク滴体積を減少させる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、置換後のインクの使用量を減少させる手段
    はヘッドに与える駆動波形の立ち上がり時間を置換前の
    駆動波形の立ち上がり時間より長くして吐出インク滴体
    積を減少させることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、置換後のインクの使用量を減少させ
    る手段は、出力画像のパターンを間引くことでインクの
    使用量を減少させることを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  8. 【請求項8】 請求項2又は3に記載のインクジェット
    記録装置において、置換後のインクの使用量を減少させ
    る手段は、出力画像を縮小することでインクの使用量を
    減少させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 ホスト側に接続されたインクジェット記
    録装置を駆動制御するためのプリンタドライバであっ
    て、前記インクジェット記録装置に対して複数色のイン
    クの少なくともいずれかの色のインクがエンド状態又は
    ニアエンド状態になったときに、出力画像の色情報すべ
    てを他のインクの色情報に置換するか否かを指定する手
    段を備えたことを特徴とするプリンタドライバ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のプリンタドライバに
    おいて、前記出力画像の色情報を置換した後のインク使
    用量を減少させるか否かを指定する手段を備えたことを
    特徴とするプリンタドライバ。
  11. 【請求項11】 プリンタドライバを格納したコンピュ
    ータが読み取り可能な記憶媒体において、前記プリンタ
    ドライバはインクジェット記録装置に対して複数色のイ
    ンクの少なくともいずれかの色のインクがエンド状態又
    はニアエンド状態になったときに、出力画像の色情報す
    べてを他のインクの色情報に置換するか否かを指定する
    ステップを実行可能なことを特徴とするコンピュータが
    読み取り可能な記憶媒体。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の記憶媒体におい
    て、前記プリンタドライバは出力画像の色情報を置換し
    た後のインク使用量を減少させるか否かを指定するステ
    ップを実行可能なことを特徴とするコンピュータが読み
    取り可能な記憶媒体。
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