JPH09234684A - 手動操縦マニピュレータ - Google Patents

手動操縦マニピュレータ

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Publication number
JPH09234684A
JPH09234684A JP4383196A JP4383196A JPH09234684A JP H09234684 A JPH09234684 A JP H09234684A JP 4383196 A JP4383196 A JP 4383196A JP 4383196 A JP4383196 A JP 4383196A JP H09234684 A JPH09234684 A JP H09234684A
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JP
Japan
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right arms
origin
joystick
control means
interference
Prior art date
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Pending
Application number
JP4383196A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yoshida
吉田  敬
Yukinari Mochida
幸成 望田
Yoshio Fujisawa
佳生 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多品種の被搬送物を簡便に搬送することができ
る手動操縦マニピュレータを得る。 【解決手段】垂直軸10aと水平軸10bとの廻りに旋
回する左右アーム6を備えると共に、左右アーム6の間
に操作者が立てる空間を確保する。左右アーム6の操作
用のジョイスティック50を左右アーム6上に設け、ジ
ョイスティック50の操作に応じて左右アーム6の旋回
を制御する。また、左右アーム6のハンド機構30間の
距離を算出し、この距離と予め設定されたハンド機構3
0の外形に対応した球の径とから両ハンド機構30の干
渉を判断する。ジョイスティック50の操作が離間方向
のときには左右アーム6を駆動制御し、接近方向のとき
には左右アーム6を駆動制御しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右アームを手動
操作により操縦する手動操縦マニピュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、重量のある鋼板等の被搬送物
をプレス機械にセットする場合や、丸棒等の被搬送物を
旋盤にセットする場合等に、マニピュレータが用いられ
ている。この様なマニピュレータは、コンベア等で搬送
されて来る被搬送物を、コンベアから掴み上げ、旋回し
てプレス機械や旋盤にセットしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来のもので
は、被搬送物が一種類であれば、マニピュレータをプロ
グラム制御して効率よく被搬送物をセットできる。しか
し、被搬送物が多品種にわたり、その形状が種々ある場
合や搬送位置が異なる場合にはその都度プログラムを作
成しなければならず、しかも、再びそのプログラムを使
用することがないような場合には、プログラムの作成が
煩わしいという問題があった。
【0004】また、長い被搬送物の場合には、マニピュ
レータの2本のアームで被搬送物を掴まなければ安定し
ない場合もあり、そのような場合には、2本のアーム同
士の干渉も考慮してプログラムを作成しなければなら
ず、余計に煩わしいという問題があった。
【0005】本発明の課題は、多品種の被搬送物を簡便
に搬送することができる手動操縦マニピュレータを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成すべ
く、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即
ち、垂直軸と水平軸との廻りに旋回する左右アームを備
えると共に、該左右アームの間に操作者が立てる空間を
確保し、かつ、前記左右アームの操作用のジョイスティ
ックをそれぞれの前記左右アーム上に設け、前記ジョイ
スティックの操作に応じて前記左右アームの旋回を制御
する制御手段を備えたことを特徴とする手動操縦マニピ
ュレータがそれである。
【0007】また、前記左右アームは、直線的に伸縮
し、前記制御手段は、前記ジョイスティックの操作に応
じて伸縮を制御するものでもよい。更に、前記制御手段
は、上記左右アームの先端に取り付けたハンド機構間の
距離を算出する距離算出手段と、該距離と予め設定され
た前記ハンド機構の外形に対応した球の径とから前記両
ハンド機構の干渉を判断する干渉判断手段と、干渉する
と判断されたときに前記ジョイスティックの操作が離間
方向のときにはその操作に応じて前記左右アームを制御
し、接近方向のときには前記左右アームを駆動制御しな
い干渉防止手段と、を備えたものでもよい。
【0008】あるいは、前記左右アームが原点のどちら
側にあるかを検出する位置センサを備え、前記制御手段
は、原点出し時には、前記ジョイスティックの操作に応
じて前記左右アームを制御し前記位置センサによる検出
に応じて原点処理を実行する原点処理手段と、前記ジョ
イスティックの操作方向と前記位置センサにより検出さ
れる位置とが一致しないときには前記左右アームを駆動
制御しない禁止制御手段と、を備えたものでもよい。
【0009】また、前記左右アームの先端に水平軸の廻
りに旋回可能なハンド機構を設け、前記制御手段は、前
記ジョイスティックの操作に応じた前記左右アームと前
記ハンド機構との水平軸廻りの旋回時に、前記ハンド機
構が水平位置を通過する際には、通過の前後で加減速さ
せると共に、一旦前記水平位置で停止させる水平通過制
御手段を備えたものでもよく、あるいは、垂直軸の廻り
に旋回する旋回体に前記左右アームを設け、前記制御手
段は、前記旋回体の前記垂直軸廻りの旋回時に、原点を
通過する際には、通過の前後で加減速させると共に、一
旦前記原点で停止させる原点通過制御手段を備えたもの
でもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1〜図3に示すように、1
はマニピュレータ本体で、マニピュレータ本体1は略
「く」字状の旋回体2を備えている。旋回体2の両端に
は、一対の左右アーム4,6がそれぞれ関節8,10を
介して取り付けられている。関節8,10は図1に示す
ように、垂直軸8a,10aの廻りに左右アーム4,6
をモータ11,12(図4参照)により旋回(矢印a方
向(図3参照))させるように構成されると共に、垂直
軸8a,10aと直交する水平軸8b,10bの廻りに
左右アーム4,6をモータ13,14により旋回(矢印
b方向(図2参照))させるように構成されている。
【0011】左右アーム4,6は、それぞれ図3に示す
ように、関節8,10に取り付けられた上アーム部1
6,18と、上アーム部16,18に直線的に移動可能
に支持されると共に、モータ20,22により移動(矢
印c方向(図3参照))される下アーム部24,26と
を備えている。
【0012】下アーム部24,26の先端には、それぞ
れハンド機構28,30が取り付けられており、ハンド
機構28,30は下アーム部24,26に水平軸28
a,30aの廻りに揺動可能に支持されると共に、モー
タ32,34により揺動(矢印d方向(図2参照))さ
れるように構成されている。
【0013】また、ハンド機構28,30は、フィンガ
ー部材36,38と、フィンガー部材36,38に対向
して設けられシリンダ40,42により上下動される複
数の吸盤44,46とを備え、鋼板等の被搬送物Wを掴
むことができるように構成されている。
【0014】上アーム部16,18には、ジョイスティ
ック48,50が設けられており、旋回体2に搭載され
た制御盤52からジョイスティック48,50の操作に
応じた信号が出力されて、各関節8,10、モータ2
0,22,32,34、シリンダ40,42を制御する
ように構成されている。
【0015】一方、旋回体2の中央が、ベース54に垂
直軸2aの廻りに旋回可能(矢印e方向(図2参照))
に支持されて、マニピュレータ本体1がベース54に載
置されている。また、旋回体2は制御盤52からの制御
信号に応じてモータ3(図4参照)により旋回されるよ
うに構成されている。また、左右アーム4,6の間に操
作者が立てる空間Aが確保されるように、両関節8,1
0が間隔を空けて設けられており、左右アーム4,6の
間の操作者が直接床Gに立つことができるようにされて
いる。
【0016】各モータ3,11〜14,20,22,3
2,34は、制御盤52内の電子制御回路60に接続さ
れており、図4に示すように、各モータ3,11〜1
4,20,22,32,34毎にモータ3,11〜1
4,20,22,32,34の回転に応じたパルス信号
を出力するエンコーダ62〜67,74〜76が設けら
れている。
【0017】また、これらに対応して、位置センサ68
〜73,77〜79が設けられており、位置センサ68
〜73,77〜79は、各モータ3,11〜14,2
0,22,32,34による可動範囲のほぼ中央を原点
として、原点を境にして、その片側ではオン信号を、他
の片側ではオフ信号を出力するように構成されている。
【0018】例えば、図5に示すように、関節8のモー
タ11を例とすると、左アーム4と共に垂直軸8aの廻
りに旋回するドグ板80が設けられ、ドグ板80に対向
して近接スイッチを用いた位置センサ68が配置されて
いる。左アーム4の可動範囲のほぼ中央を原点として、
原点を境にその片側ではドグ板80の一部が突出された
突部80aが形成されている。そして、位置センサ68
が原点の片側では突部80aを検出してオン信号を出力
し、他の片側ではオフ信号を出力する。
【0019】各モータ3,11〜14,20,22,3
2,34、各エンコーダ62〜67,74〜76、各位
置センサ68〜73,77〜79は、制御手段としての
電子制御回路82に接続されており、電子制御回路82
は、周知のCPU84、ROM86、RAM88を論理
演算回路の中心として構成され、外部と入出力を行う入
出力回路90をコモンバス92を介して相互に接続され
ている。
【0020】CPU84は、各エンコーダ62〜67,
74〜76、各位置センサ68〜73,77〜79から
の信号を入出力回路90を介して入力すると共に、これ
らの信号及びROM86、RAM88内のデータや予め
記憶された制御プログラムに基づいてCPU84は、各
モータ3,11〜14,20,22,32,34に駆動
信号を出力する。
【0021】次に、本実施例の手動操縦マニピュレータ
の作動について、電子制御回路82において行われる制
御処理と共に、図6,図7のフローチャートによって説
明する。まず、電源が投入された際には、原点出し制御
処理が実行される。本実施例の手動操縦マニピュレータ
は、原点出しを操作者のジョイスティック48,50の
操作に従って行い、安全上等の観点から自動的に各モー
タ11〜14,20,22を駆動して原点出しを行わな
いようにしている。
【0022】原点出し制御処理では、まず、ジョイステ
ィック48,50の操作が行われたか否かを判断する
(ステップ100)。ジョイスティック48,50が操
作されたと判断したときには、位置センサ68〜73か
らの信号を読み込む(ステップ110)。
【0023】次に、ジョイスティック48,50の操作
方向が原点に向かう方向であるか、逆方向であるかを判
断する(ステップ120)。位置センサ68〜73から
の信号がオン信号であるかオフ信号であるかにより原点
のどちら側の位置に現在あるのか、判断できる。
【0024】よって、原点に向かう方向へのモータ11
〜14,20,22の回転方向がどちら側か選定でき、
ジョイスティック48,50の操作方向が原点に向かう
方向であるときには、モータ11〜14,20,22を
原点に向かう方向に駆動する(ステップ130)。
【0025】そして、位置センサ68〜73からの信号
がオンからオフに、あるいはオフからオンに変化したか
否かを判断し(ステップ140)、変化があるまでステ
ップ100以下の処理を繰り返し実行する。変化があっ
たときには、原点に達したと判断して、原点処理を実行
する(ステップ150)。原点処理では、位置センサ6
8〜73からの信号に基づいて、信号に変化があったと
きには原点に達したと判断し、エンコーダ62〜67か
らのパルス信号のカウントを開始する。
【0026】一方、ステップ120の処理の実行によ
り、ジョイスティック48,50の操作方向が原点と逆
方向であると判断したときには、ジョイスティック4
8,50の操作にかかわらずモータ11〜14,20,
22を駆動することなく、一旦、本処理を終了する。
【0027】原点処理が終了した後は、ジョイスティッ
ク48,50の操作に応じてモータ11〜14,20,
22を駆動し、エンコーダ62〜67からのパルス信号
をカウントして、位置を算出する。ジョイスティック4
8,50を前後に倒すと、モータ20,22が駆動され
て下アーム部24,26が矢印c方向に突き出しあるい
は引かれる。
【0028】また、左右に倒すと、左右アーム4,6が
関節8,10の垂直軸8a,10aを中心に矢印a方向
に回転される。ジョイスティック48,50が押される
と、関節8,10の水平軸8b,10bを中心に矢印b
方向に回転される。このようにして、被搬送物Wを掴め
る位置にハンド機構28,30を移動して、フィンガー
部材36,38と吸盤44,46とにより被搬送物Wを
掴む。
【0029】次に、図7に示す干渉防止制御処理につい
て説明する。まず、ジョイスティック48,50の操作
が行われたか否かを判断し(ステップ200)、ジョイ
スティック48,50の操作が行われたときには、右ア
ーム6の先端座標(XR ,YR ,ZR )を算出する(ス
テップ210)。座標(XR,YR ,ZR )はエンコー
ダ62〜67からのパルス信号をカウントして算出され
る。続いて、左アーム4の先端座標(XL ,YL ,ZL
)を算出する(ステップ220)。図8に示すよう
に、両先端座標(XR ,YR ,ZR ),(XL ,YL ,
ZL )は共通の直交座標系で算出している。
【0030】次に、両座標から左右アーム4,6の先端
の距離Lを算出する(ステップ230)。そして、先端
間の距離Lが球の径(2r)よりも小さいか否かを判断
する(ステップ240)。球の径(2r)は、ハンド機
構28,30を内包するような球の径(2r)であり、
ハンド機構28,30の大きさに応じて予め設定されて
いる。両ハンド機構28,30に対応する球が重なり合
うような場合には、両ハンド機構28,30が干渉する
と判断する。
【0031】先端間の距離Lが球の径(2r)よりも大
きいときには、左右アーム4,6を動かしても両ハンド
機構28,30が干渉しないと判断して、ジョイスティ
ック48,50の操作に応じてモータ11〜14,2
0,22を駆動する(ステップ250)。
【0032】先端間の距離Lが球の径(2r)以下のと
きには、両ハンド機構28,30がより接近すると干渉
する場合がある。そして、ジョイスティック48,50
の操作が、両ハンド機構28,30の接近方向の操作で
あるか否かを判断し(ステップ260)、離間方向の操
作である場合には、その操作に応じてモータ11〜1
4,20,22を駆動する(ステップ250)。接近方
向の操作である場合には、ジョイスティック48,50
の操作にかかわらず、モータ11〜14,20,22を
駆動することなく、一旦本処理を終了する。
【0033】図8に示すように、前後方向(図8のX軸
方向)で、右アーム6のハンド機構30が左アーム4の
ハンド機構28よりも前にある場合には、右アーム6の
ハンド機構30を前進、あるいは左アーム4のハンド機
構28を後退させても(ステップ260)、干渉しない
ので、その場合には、ジョイスティック48,50の操
作に従ってモータ20,22を駆動して矢印c方向に下
アーム部24,26を移動する(ステップ250)。
【0034】これとは逆に、ジョイスティック48,5
0の操作方向が、右アーム6のハンド機構30を後退、
あるいは左アーム4のハンド機構28を前進させる方向
である場合には(ステップ260)、干渉するので、そ
の場合には、ジョイスティック48,50の操作にかか
わらず、モータ20,22は駆動せずに、一旦本処理を
終了する。
【0035】また、図8に示す状態とは逆に、右アーム
6のハンド機構30が左アーム4のハンド機構28より
も後ろにある場合には、右アーム6のハンド機構30を
後退、あるいは左アーム4のハンド機構28を前進させ
ても(ステップ260)、干渉しないので、その場合に
は、ジョイスティック48,50の操作に従って、モー
タ20,22を駆動する(ステップ250)。これとは
逆の場合には、干渉が生じるので、その場合はジョイス
ティック48,50の操作にかかわらずモータ20,2
2は駆動しない。
【0036】左右方向(図8のY軸方向)で、ジョイス
ティック48,50の操作が、左右アーム4,6が左右
に離間する方向である場合には(ステップ260)、干
渉しないので、その操作に応じてモータ11,12を駆
動して垂直軸8a,10aの廻りに左右アーム4,6を
旋回させる(ステップ250)。ジョイスティック4
8,50の操作方向が、左右アーム4,6が接近する方
向である場合には(ステップ260)、干渉するので、
モータ11,12は駆動せずに、一旦本処理を終了す
る。
【0037】また、上下方向(図8のZ軸方向)で、右
アーム6のハンド機構30が左アーム4のハンド機構2
8よりも上にある場合には、右アーム6のハンド機構3
0を上昇、あるいは左アーム4のハンド機構28を下降
させても(ステップ260)、干渉しないので、その場
合には、ジョイスティック48,50の操作に従って、
モータ13,14を駆動して水平軸8b,10bの廻り
に左右アーム4,6を旋回する(ステップ250)。こ
れとは逆の場合には、干渉が生じるので、その場合はジ
ョイスティック48,50の操作にかかわらずモータ1
3,14は駆動せずに、一旦、本処理を終了する。
【0038】同じく、右アーム6のハンド機構30が左
アーム4のハンド機構28よりも下にある場合には、右
アーム6のハンド機構30を下降、あるいは左アーム4
のハンド機構28を上昇させても(ステップ260)、
干渉しないので、その場合には、ジョイスティック4
8,50の操作に従って、モータ13,14を駆動して
水平軸8b,10bの廻りに左右アーム4,6を旋回す
る(ステップ250)。これとは逆の場合には、干渉が
生じるので、その場合はジョイスティック48,50の
操作にかかわらずモータ13,14を駆動せずに、一
旦、本処理を終了する。
【0039】尚、本実施例では、ステップ210〜23
0の処理の実行が距離算出手段として働き、ステップ2
40の処理の実行が干渉判断手段として働き、ステップ
250,260の処理の実行が干渉防止手段として働
く。また、ステップ100,110,130〜150の
処理の実行が原点処理手段として働き、ステップ120
の処理の実行が禁止制御手段として働く。
【0040】次に、図9に示す水平通過制御処理につい
て説明する。ハンド機構28,30が水平軸28a,3
0aの廻りに旋回されたときには、まず、水平軸8b,
10bの廻りの左右アーム4,6の回転角度をエンコー
ダ63,66から読み込むと共に、水平軸28a,30
aの廻りのハンド機構28,30の回転角度をエンコー
ダ75,76から読み込む(ステップ300)。両回転
角度に基づいて、図2に示すように、フィンガー部材3
6,38が水平位置Hとなす角度θを算出する(ステッ
プ310)。
【0041】次に、ハンド機構28,30の旋回により
フィンガー部材36,38が水平位置の上下近傍にある
か否かを判断する(ステップ320)。水平位置近傍の
所定角度範囲内となるまで、本制御処理を繰り返し実行
し、所定角度範囲内となったときには、水平位置に接近
中か否かを判断する(ステップ330)。
【0042】所定角度範囲内で接近中であるときには、
水平位置に近づくに従って徐々にハンド機構28,30
の旋回速度を減速する(ステップ340)。そして、水
平位置となったか否かを判断し(ステップ350)、水
平位置となったときには、ハンド機構28,30の旋回
を予め設定された時間、一時停止する(ステップ36
0)。これにより、操作者は、フィンガー部材36,3
8が水平となったことを容易に知ることができ、ハンド
機構28,30の旋回駆動の停止操作を行って、フィン
ガー部材36,38を水平に保つことができる。
【0043】一方、水平位置を通過した後、旋回角度が
所定範囲内にある時には(ステップ320)、水平位置
から離れつつあると判断され(ステップ330)、ハン
ド機構28,30の旋回速度を所定の速度にまで徐々に
加速する(ステップ370)。尚、ステップ370の処
理を終了すると、一旦本制御処理を終了する。この水平
通過制御処理の実行が水平通過制御手段として働く。
【0044】また、水平通過制御処理と同様に、旋回体
2の旋回時にも、前述した水平位置に代えて、原点に接
近する際に、旋回速度を減速し、原点に達したときには
一時停止させ、通過した後は旋回速度を所定の速度にま
で加速するように制御してもよい。
【0045】前述したように、本実施例の手動操縦マニ
ピュレータは、ジョイスティック48,50の操作によ
り、左右アーム4,6を旋回させることができ、多品種
の被搬送物Wであっても、その都度プログラムを作成す
ることなく、被搬送物Wを搬送できる。
【0046】また、ジョイスティック48,50が左右
アーム4,6上に設けられているので、ジョイスティッ
ク48,50が左右アーム4,6と共に旋回し、左右ア
ーム4,6の動きが操作者の腕にフィードバックされ
る。よって、操作者は左右アーム4,6の動きを感じな
がら操作できるので、操作性がよい。
【0047】ハンド機構28,30を球と見なして干渉
を判断することにより、干渉判断の制御が容易になり、
しかも、干渉を判断することにより、手動操作であって
も誤ってハンド機構28,30を干渉させることがな
く、破損を防止できる。更に、手動操作による原点出し
であっても、誤って逆方向に動作させることがなく、容
易に原点出し作業を行うことができる。
【0048】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の手動操縦マ
ニピュレータは、ジョイスティックの操作により、多品
種の被搬送物であっても、その都度プログラムを作成す
ることなく、被搬送物を簡便に搬送できるという効果を
奏する。また、ジョイスティックが左右アーム上に設け
られているので、左右アームの動きが操作者の腕にフィ
ードバックされるので、操作性がよい。
【0050】更に、球と見なすことにより干渉判断が容
易になり、干渉を判断することにより、手動操作であっ
ても誤ってハンド機構を干渉させることがない。また、
位置センサ等を設けることにより、手動操作による原点
出しであっても、誤って逆方向に動作させることがな
く、容易に原点出し作業を行うことができる。あるい
は、水平位置や原点で一時停止するようにすると、操作
性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての手動操縦マニピュレ
ータの正面図である。
【図2】本実施例の手動操縦マニピュレータの側面図で
ある。
【図3】本実施例の手動操縦マニピュレータの平面図で
ある。
【図4】本実施例の電気系統の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】本実施例のドグ板の拡大正面図である。
【図6】本実施例の電子制御回路で行われる原点出し制
御処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施例の電子制御回路で行われる干渉防止制
御処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本実施例の座標系を説明する説明図である。
【図9】本実施例の電子制御回路で行われる水平通過制
御処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…マニピュレータ本体 4…左アーム 6…右アーム 8,10…関節 16,18…上アーム部 24,26…下アーム部 28,30…ハンド機構 48,50…ジョイスティック 52…制御盤 62〜67,74〜76…エンコーダ 68〜73,77〜79…位置センサ 82…電子制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直軸と水平軸との廻りに旋回する左右
    アームを備えると共に、該左右アームの間に操作者が立
    てる空間を確保し、 かつ、前記左右アームの操作用のジョイスティックをそ
    れぞれの前記左右アーム上に設け、 前記ジョイスティックの操作に応じて前記左右アームの
    旋回を制御する制御手段を備えたことを特徴とする手動
    操縦マニピュレータ。
  2. 【請求項2】 前記左右アームは、直線的に伸縮し、前
    記制御手段は、前記ジョイスティックの操作に応じて伸
    縮を制御することを特徴とする請求項1記載の手動操縦
    マニピュレータ。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 上記左右アームの先端に取り付けたハンド機構間の距離
    を算出する距離算出手段と、 該距離と予め設定された前記ハンド機構の外形に対応し
    た球の径とから前記両ハンド機構の干渉を判断する干渉
    判断手段と、 干渉すると判断されたときに前記ジョイスティックの操
    作が離間方向のときにはその操作に応じて前記左右アー
    ムを制御し、接近方向のときには前記左右アームを駆動
    制御しない干渉防止手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    手動操縦マニピュレータ。
  4. 【請求項4】 前記左右アームが原点のどちら側にある
    かを検出する位置センサを備え、 前記制御手段は、 原点出し時には、前記ジョイスティックの操作に応じて
    前記左右アームを制御し前記位置センサによる検出に応
    じて原点処理を実行する原点処理手段と、 前記ジョイスティックの操作方向と前記位置センサによ
    り検出される位置とが一致しないときには前記左右アー
    ムを駆動制御しない禁止制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載
    の手動操縦マニピュレータ。
  5. 【請求項5】 前記左右アームの先端に水平軸の廻りに
    旋回可能なハンド機構を設け、 前記制御手段は、前記ジョイスティックの操作に応じた
    前記左右アームと前記ハンド機構との水平軸廻りの旋回
    時に、前記ハンド機構が水平位置を通過する際には、通
    過の前後で加減速させると共に、一旦前記水平位置で停
    止させる水平通過制御手段を備えたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4記載の手動操縦マニピュレータ。
  6. 【請求項6】 垂直軸の廻りに旋回する旋回体に前記左
    右アームを設け、 前記制御手段は、前記旋回体の前記垂直軸廻りの旋回時
    に、原点を通過する際には、通過の前後で加減速させる
    と共に、一旦前記原点で停止させる原点通過制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の
    手動操縦マニピュレータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000018548A1 (en) * 1997-10-09 2000-04-06 The New Zealand Meat Producers Board Operator assisted robotic apparatus
JP2010207980A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Panasonic Corp マニピュレータ装置
JP2010207981A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Panasonic Corp マニピュレータ装置

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