JPH09234072A - 新規オリゴヌクレオチド、それから成るc型肝炎ウイルスのジェノタイプ判別用プライマー及びそれを用いるc型肝炎ウイルスのジェノタイプの判別方法 - Google Patents
新規オリゴヌクレオチド、それから成るc型肝炎ウイルスのジェノタイプ判別用プライマー及びそれを用いるc型肝炎ウイルスのジェノタイプの判別方法Info
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- JPH09234072A JPH09234072A JP8038875A JP3887596A JPH09234072A JP H09234072 A JPH09234072 A JP H09234072A JP 8038875 A JP8038875 A JP 8038875A JP 3887596 A JP3887596 A JP 3887596A JP H09234072 A JPH09234072 A JP H09234072A
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Abstract
づいて正確に、かつ、簡便に分類するための手段を提供
すること。 【構成】 配列表の配列番号1〜49及び62〜69の
いずれかで表される塩基配列を有するオリゴヌクレオチ
ド及びこれらに相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレ
オチドを提供した。また、本発明は、これらのオリゴヌ
クレオチドから成るHCVジェノタイプを判別するため
のプライマーを提供した。さらに、本発明は、検体中の
HCVゲノム又はその一部を鋳型としてcDNAを合成
する工程と、該cDNAを鋳型とし、上記本発明のオリ
ゴヌクレオチドのいずれかをプライマーとしてPCRを
行い、増幅されたDNAを検出することから成る、C型
肝炎ウイルスのジェノタイプを判別する方法を提供し
た。
Description
オチド、それから成るC型肝炎ウイルスのジェノタイプ
判別用プライマー及びそれを用いるC型肝炎ウイルスの
ジェノタイプの判別方法に関する。
「HCV」ということがある)の遺伝子配列が決定され
(例えば特表平5−500155号及び特開平5−30
1887号)、その結果、世界各地に異なるタイプのH
CVが存在することが明らかになった。従来、ウイルス
のタイプ分類は感染源の推定やその地理的分布等の分子
疫学的な調査研究を目的に汎用されていたが、ことHC
Vに関しては、臨床上C型慢性肝炎患者のインターフェ
ロン治療効果を予測する上でも有用であることがわか
り、治療上どうしてもHCVのタイプ分類が必要になっ
た。
の抗原性の違いを利用する血清型を利用してなされてき
た。しかしながら、血清型では正確なタイプ分類を行う
ことができないことがわかってきた。一方、ウイルスを
構成するタンパク質は遺伝子によりコードされている。
そして、その遺伝子の変異により進化していく。従っ
て、ウイルス間の比較をする場合、先に述べた血清型を
比較するより、ウイルス遺伝子間の違いを比較した方が
より本質的である。すなわち、HCVについても、ジェ
ノタイプ(遺伝子型)に基づき分類する方がより本質的
であり、正確である。
研究者によってまちまちであった。従って、ある研究者
があるジェノタイプに関する研究を発表したとしても、
他の研究者はそのジェノタイプが自分が使っている分類
のどれに該当するのかを明確に知ることができず、他の
研究者の成果を効率よく利用できなくなっており、問題
であった。そこで、国際的にHCVのジェノタイプの分
類を統一するために、各国の研究者たちが共同で、統一
的なジェノタイプの分類方法を提唱した(Hepatology,
19: 1321-1334, 1994, Correspondence, "A Proposed S
ystem for theNomenclature of Hepatitis C Viral Gen
otypes"、以下、この分類方法を、便宜的に「国際統一
分類法」と呼ぶことがある)。この国際統一分類法は、
HCVのNS−5領域の変異に基づいてHCVを1a、
1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、4a、5
a及び6aの11タイプに分類するものである。今後、
HCVのジェノタイプは、この分類に基づいて行われる
ものと予想される。従って、今後もたらされるHCVに
関する種々の情報を効率良く利用するためには、HCV
のジェノタイプを国際統一分類法に基づき分類する必要
がある。
用してHCVのジェノタイプを判定する方法を開示して
いる。すなわち、各ジェノタイプに特異的な配列を選択
し、これらの配列にハイブリダイズするオリゴヌクレオ
チドをプライマーとして用い、被検試料中のHCVゲノ
ムのcDNAを鋳型としてPCRを行い、該PCRによ
りDNAが増幅されるか否か、さらには増幅されるDN
Aのサイズを測定することにより、HCVのジェノタイ
プを分類する方法が記載されている。
法では、ジェノタイプの分類が独自のものであり、国際
統一分類法に基づいて行われたものではない。従って、
この公開公報に記載されているプライマーを用いたので
は国際統一分類法に基づく分類を行うことはできない。
また、下記実施例で示されるように、この方法では、一
部の型について、HCVが試料中に存在するにもかかわ
らず、HCV陰性と判定されることがかなりの頻度で起
きる。従って、HCVのジェノタイプを国際統一分類法
に基づいて正確に分類するための手段が求められてい
る。
タイプを国際統一分類法に基づいて正確に、かつ、簡便
に分類するための手段を提供することである。
被検試料を用いて鋭意研究の結果、HCVのジェノタイ
プを国際統一分類法に基づき重複することなく分類する
ことができ、かつ、PCRによる増幅が効率良く起きる
プライマー領域を設定することに成功し、本発明を完成
した。
〜30、47及び48のいずれかで表される塩基配列を
有するオリゴヌクレオチド及びこれらに相補的な塩基配
列を有するオリゴヌクレオチドを提供する。また、本発
明は、これらのオリゴヌクレオチドから成るHCVジェ
ノタイプを判別するためのプライマーを提供する。さら
に、本発明は、検体中のHCVゲノム又はその一部を鋳
型としてcDNAを合成する工程と、該cDNAを鋳型
とし、上記本発明のオリゴヌクレオチドのいずれかをプ
ライマーとしてPCRを行い、増幅されたDNAを検出
することから成る、C型肝炎ウイルスのジェノタイプを
判別する方法を提供する。
類法による分類に加え、さらに6b(7a)、6c(7
b)、6d(8a)及び6gを加えた(GenBank Access
ionNo. D64170及びD64173)。これらのうち、本発明は
6bの判定を可能にするプライマーをも提供するもので
あり、6bには、VN787(GenBank Accession No.D1
7486)、VN843(GenBank Accession No. D17489)、
VN540 (GenBankAccession No. D14209) 、B5及
びB7株(GenBank Accession No. D64170 及びD64173)
が含まれる。
ドは、配列表の配列番号1〜30、47、48、66〜
69で示されるものである。これらのオリゴヌクレオチ
ドをプライマーとして用いる場合に、各プライマーがハ
イブリダイズするHCVゲノム上の領域、該領域のセン
ス鎖又はアンチセンス鎖の別、そのプライマーによって
判別できる型及び本願発明者らが便宜的に付したプライ
マー名を下記表1に示す。
ス」は、全ての型に共通にハイブリダイズするプライマ
ーである。また、配列番号2において、「N」はA、
T、G、C又はI(イノシン)を示す。
のゲノム上の領域の塩基番号の基準となるHCVの株名
及び該塩基番号を記載した文献を下記表2に示す。
は二本鎖cDNAであるから、上記各オリゴヌクレオチ
ドとそれぞれ相補的な配列を有するオリゴヌクレオチド
同士の組合せをプライマーとして用いても同じ領域が増
幅される。従って、これらの相補的なオリゴヌクレオチ
ドもHCVのジェノタイプ判別のためのプライマーとし
て用いることができ、本発明の範囲内に入る。
NA合成機を用いた化学合成により容易に調製すること
ができる。
ェノタイプを分類するためには、先ず、検体中のHCV
のRNAに相補的なcDNAを調製する。cDNAの調
製は、逆転写酵素とプライマーを用いて行うことがで
き、この方法自体は周知であり、その一例が下記実施例
にも記載されている。
本発明のオリゴヌクレオチドをプライマーとしてPCR
を行う。PCRの方法自体は、この分野において周知で
あり(Saiki et al., Science, 239, 487-491, 1988)、
センス鎖にハイブリダイズするプライマーとアンチセン
ス鎖にハイブリダイズするプライマーとを用い、これら
のプライマーと鋳型DNAと耐熱性DNAポリメラーゼ
の存在下で、アニーリング、伸長、変性の工程から成る
サイクルを20回ないし40回程度繰り返すことにより
行うことができる。PCRの一例も下記実施例に記載さ
れている。
ーが必要であり、これらは鋳型DNAのセンス鎖及びア
ンチセンス鎖にそれぞれハイブリダイズする必要があ
る。従って、判別しようとする型のためのプライマー
(表1参照)を選び、これと反対側の鎖にハイブリダイ
ズするプライマー(コンセンサスプライマー又はその型
のためのプライマー)を選んで上記PCRを行う。特定
の型を判別するためのプライマーは、その型の鋳型DN
Aにのみハイブリダイズし、他の型の鋳型DNAにはハ
イブリダイズできないので、そのプライマーを用いても
し増幅が起きれば、検体中のHCVがその型のジェノタ
イプであることがわかる。
ジェノタイプ判別を行っていたのでは、1つの検体につ
いてPCRを何回も行わなければならないので、不便で
ある。もし、3種以上のプライマーを同時に用いてPC
Rを行い、ジェノタイプに応じて異なるサイズの領域が
増幅されるのであれば、1回のPCRで複数のジェノタ
イプの判別を行うことができるので有利である。本発明
のプライマーは、そのように選択されており、これらを
混合して用いてPCRを行うと、各ジェノタイプに応じ
て異なるサイズの領域が増幅されるように設定されてい
る。
してPCRを行うと、後の電気泳動工程において検出す
べきバンドの数が多くなりすぎ、また、近いバンドを識
別して検出する必要があるので、型判別が容易ではなく
なる。もっとも、十分に大きなゲルを用いて時間をかけ
て電気泳動を行えば、近接したサイズのバンドでも離れ
た位置に検出することが可能であるので、全プライマー
を混合して用いることもできる。
て用いるとかえって不便であるので、3個以上のプライ
マーをセットで用いることが好ましい。この場合、各プ
ライマーセットにはコンセンサスプライマーを1対(セ
ンス及びアンチセンス)含めておくことが好ましい。一
対のコンセンサスプライマーを含めておくと、HCVが
検体中に存在すれば、そのジェノタイプにかかわらず、
必ず増幅バンド(以下、一対のコンセンサスプライマー
により増幅されたバンドをコンセンサスバンドと言うこ
とがある)が検出されるので、もしも、各ジェノタイプ
特異的プライマーによってバンドが全く検出されなかっ
た場合に、検体がHCV陰性なのか、検体に含まれるH
CVの型が用いたプライマーでは検出できないものであ
るのかを知ることができるので好ましい。さらに、各プ
ライマーセットに1つのジェノタイプを検出するための
プライマーを複数含ませることもできる。このようにす
れば、1つのプライマーが増幅に失敗したとしても、同
じジェノタイプを検出する他のプライマーでうまく複製
が起きれば、そのジェノタイプを検出することができる
ので、判定の確実性を高めることができる。
れて、実際に検体の分析を行う上で極めて好ましいプラ
イマーの組合せを設定することに成功した。下記表3〜
17にそれらを示す。もっとも、プライマーの組合せ
は、下記具体例に限定されるものではなく、要は、各ジ
ェノタイプを増幅するためのセンス及びアンチセンスプ
ライマーがそれぞれ含まれていればよい。
b、3bの型判別用)
a、5a、6aの型判別用)
bの型判別用)
用)
a、2bの型判別用)
判別用)
bの型判別用)
b、3bの型判別用)
で、その塩基配列は配列表の配列番号42に示されてい
る)。
a、5aの型判別用)
MM4a及びOMM5aは、それぞれOMM21、OM
M211、OMM23、OMM24及びOMM25の塩
基配列を限定したもので、その塩基配列は配列表の配列
番号45、46、41、43及び44にそれぞれ示され
ている。)
4a、5a、6aの型判別用)
4a、5a、6aの型判別用)
列を限定したもので、その塩基配列は配列表の配列番号
49に示されている)。
2bの型判別用)
OMM2bは、それぞれOMM11、OMM121、O
MM13及びOMM14の塩基配列を限定したもので、
その塩基配列は配列表の配列番号62、63、64及び
65にそれぞれ示されている)。
用)
したもので、その塩基配列は配列表の配列番号35に示
されている)。
5aの型判別用)
たもので、その塩基配列は配列表の配列番号45に示さ
れている)。
6bの型判別用)
ットを単独で用いたのでは、各表の冒頭に記載したジェ
ノタイプの検出しか行うことができない。しかしなが
ら、上記のプライマーセットの複数を別個に用いて各検
体についてPCRを行うことにより、より多くのジェノ
タイプの判別を行うことができる。例えば、上記プライ
マーセット1及び2を別個に用いてPCRを行うことに
より、1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、5
a及び6aのジェノタイプを判別することができる。
ライマーセットを用いてPCRを行った場合の電気泳動
パターンが図1ないし図15に示されている。
を検出する。増幅産物の検出は、ゲル電気泳動により行
うことが好ましい。DNAのゲル電気泳動による分離、
検出方法は、この分野において周知であり、また、一例
が下記実施例に記載されている。
いる増幅に先立ち、一対のコンセンサスプライマーを用
いてPCRにより増幅し、次いで、ジェノタイプ特異的
プライマー(例えば、上記プライマーセット)を用いて
PCRを行うことにより、分析の感度をさらに高めるこ
とができる。好ましいプライマーとして、OMM1とO
MM2の組合せを挙げることができる。
は、プライマーとしてのみならず、適当な標識を付すこ
とにより、HCVジェノタイプ判別用のプローブとして
用いることも可能である。この場合には、上記各オリゴ
ヌクレオチドよりも延長されたものであってよく、特に
3’末端方向に数塩基延長されたものでもよい。
イズするHCVゲノムの領域には、各ジェノタイプに特
異的なアミノ酸配列を有するペプチドをコードするもの
がある。従って、それらのアミノ酸配列と特異的に反応
する抗体をHCVと反応させることにより、検体中に含
まれるHCVの型判別を直接的に行うことができる。ま
た、それらのアミノ酸配列を含むペプチドを血清等の体
液と反応させることにより、該体液中に含まれる、各H
CVジェノタイプに特異的な抗体を検出することがで
き、それによって、HCVの型判別を行うことができ
る。これらは、例えば、サンドイッチELISAや放射
免疫測定法、ラテックス凝集法等の周知のイムノアッセ
イにより容易に行うことができる。
イズする領域のHCVゲノムがコードする各ジェノタイ
プに特異的なアミノ酸配列は、配列表の配列番号50〜
61に示されており、各オリゴヌクレオチドの名称、該
アミノ酸配列(配列番号で示す)及び該アミノ酸配列に
特異的なHCVジェノタイプを下記表18に示す。
に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定され
るものではない。なお、下記実施例において用いたプラ
イマーは、そのプライマーを示す配列表に記載された配
列中に複数の塩基を示す記号が用いられている場合に
は、それらの記号により示される塩基の混合物を用い
た。
AzolB(商品名、biotex inc.,US
A)900μl及びクロロホルム150μlと混合し、
5秒間攪拌し、−20℃で5分間インキュベートした。
次いで、12000rpmで5分間遠心し、上清を50
0μlのイソプロパノール及び20μgのグリコーゲン
と混合し、−20℃で15分間インキュベートした。次
いで、これを12000rpmで20分間遠心した。沈
殿に75%エタノールを1ml加え、懸濁後、1200
0rpmで3分間遠心した。この75%エタノール処理
〜遠心操作をさらに2回行い、沈殿をデシケーター中で
15分間乾燥させ、精製されたRNAを得た。
シンセサイザ(商品名、Perkin-Elmer Corporation) 又
は8909 expedite (TM) Nucleic Acid synthesis system
(商品名、Milipore Corporation) で合成した。さら
に、OPCカラム又はHPLCを用いて常法により精製
した。
PC処理水(Milli-Qreagent water system(ミリポア
社製)で精製した水に0.2%になるようにジエチルピ
ロカーボネートを加え、16時間攪拌し、さらに高温高
圧滅菌(オートクレーブ)処理した水)に溶解し、60
℃で5分加温後、100単位のモロニーネズミウイルス
逆転写酵素(Molony murine virus reverse transcript
ase 、商品名;GIBCO-BRL, USA) を含む逆転写溶液(5
0mM Tris-HCl (pH 8.3) 、75mM KCl、3m
M MgCl2 、10mMジチオスレイトール)を15μl
加え、42℃で60分加温し行った。なお、cDNA合
成のためのプライマーとしては、OMM2を10pmo
l用いた。
ンサスプライマーOMM1及びOMM2を用いて上記c
DNAをPCR増幅(Saiki ら、Science 239,481-491,
1988) した。反応溶液は10mM Tris-HCl (pH 8.
3)、1.5mMMgCl2 、50mM KCl、800
μM dNTP、1.25単位のAmpliTaq DNA polymer
ase (商品名、日本ROCHE)、プライマーOMM1、OM
M2がそれぞれ5pmolで行った。PCR条件はサイ
クル35、変性94℃、30秒、アニール50℃、30
秒、伸長72℃、1分で行った。さらに増幅産物を上記
プライマーセット1、2、3又は4でそれぞれ2回目の
PCR増幅(PCRサイクル25、変性94℃、30
秒、アニール62℃、30秒、伸長72℃、1分)を行
った。
トバッファー、0.5μg/ml臭化エチジウム)で電
気泳動(150V低電流)した。電気泳動後、紫外線照
射下で、ポラロイド(ポラロイドタイプ667)撮影を
行った。バンド移動度の差異により型判定を行った。
電気泳動パターンをそれぞれ図1、2、3及び4に示
す。各図において、一番左側のレーンは分子量マーカー
の泳動パターンを示す。また、各レーン中、コンセンサ
スバンドは、各プライマーセットに含まれるコンセンサ
スプライマーにより増幅された増幅産物のバンドであ
り、検体中にHCVが存在すれば、そのジェノタイプに
関係なく、常に一定の位置に現れるものである。各ジェ
ノタイプに特有のバンドの右側には短い矢印を付して示
した。この矢印で示されるバンドが検出されれば、その
検体のHCVジェノタイプは、そのバンドのあるレーン
の頂部に記載された型のジェノタイプである。各図から
明らかなように、本発明のプライマーを用いることによ
り、HCVのジェノタイプの分類を国際統一分類に従っ
て行うことができることが確認された。
キサマーオリゴヌクレオチドを用い、1回目のPCRに
OMM1、OMM2及びOMM3をプライマーとして用
い、2回目のPCRにプライマーセット5を用い、か
つ、プライマー濃度が10pmolであることを除き、
実施例1と同様に行った。得られた電気泳動パターンを
図5に示す。
の方法により型判別を行った。その結果、上記本発明の
実施例により型判別可能であった22検体(2a型20
例、2b型2例)について、どのプライマーを用いても
増幅が起きなかった(HCV陰性)。なお、上記213
検体は全て、5’非翻訳領域に設定したプライマーYC
S、YCS2及びMS13を用いたPCR(特願平6−
142564号の第40段落に記載)により、HCV陽
性であることを各検体について3回確認しているHCV
陽性検体である。
れぞれ5例ずつの血清から実施例1と同様にしてRNA
を抽出し、OMM2のうち配列番号31で示される塩基
配列を有するものを用いて実施例1と同様にcDNA合
成を行った。
される配列を有するものと、OMM1のうち配列番号3
2で示される塩基配列を有するものとをプライマーとし
て用い、1回目のPCRを94℃、30秒、50℃、3
0秒、72℃、60秒のサイクルで35サイクル行っ
た。その50分の1(1μl)をさらにPCRで増幅し
た。この2回目のPCRは、上記プライマーセット6
(実施例3)又はプライマーセット7(実施例4)を用
いて行った。もっとも、各プライマーセット中、OMM
21、OMM211、OMM22、OMM11、OMM
12、OMM13及びOMM14は、それぞれ、配列番
号33、34、35、36、37、38及び39で示さ
れる塩基配列を有するものを用いた。2回目のPCRは
94℃、30秒、62℃、30秒、72℃、60秒のサ
イクルで25サイクル行った。PCR産物を実施例1と
同様にアガロース電気泳動で分離した。得られた電気泳
動パターンをそれぞれ図6及び図7に示す。
ト9(実施例6)、プライマーセット10(実施例7)
又はプライマーセット11(実施例8)を用いて2回目
のPCRを行うことを除き、実施例3及び4と同様な操
作を行った。得られた電気泳動パターンをそれぞれ図
8、図9、図10及び図11に示す。
た。RNAは、RNAzolB(商品名;BioLa
b)で血清150μl より調整した。cDNA合成は、
300ng のランダムヘキサマー(商品名;ギブコBR
L)、100UのMMLV−RT(商品名;ギブコBR
L)、50UのRNaseインヒビター(商品名;宝酒
造)を用い、30μl の系で1時間、37゜Cでインキ
ュベーションした。cDNA10μl を、上記1st−
PCR用プライマーOMM1、2、3各100ngを用
い、50μl の系で、94゜C、20秒、50゜C、2
0秒、72゜C、45秒、35回でPCRを行った。そ
の1μl をそれぞれの型判別用プライマーセット12
(実施例9)、13(実施例10)、14(実施例1
1)、15(実施例12)で2nd−PCRを行った。
条件は94゜C、20秒、62゜C、20秒、72゜
C、45秒、25回で増幅バンドを3%アガロース(0.5
% EtBr 含む)電気泳動(150V、30分)でDNA
サイズマーカー、φX174/HaeIII digest(商品名;東洋
紡)で検出されるバンドと比較しジェノタイプを判定し
た。得られた電気泳動パターンをそれぞれ図12、図1
3、図14及び図15に示す。
Vの型判別を行った。この検査は具体的には次のように
行った。
行い、cDNA合成は、プライマーOMM1、OMM
2、OMM3及び、ランダムヘキサマー(商品名;ギブ
コBRL)を使用した。
ンサスプライマーOMM1、OMM2およびOMM3を
用いて上記cDNAをPCR増幅した。さらに増幅産物
を下記表19〜22に示すプライマーセットA、B、
C、Dでそれぞれ2回目のPCR増幅(PCRサイクル
25、変性94℃、15秒、アニール62℃、15秒、
伸長72℃、45秒)をおこなった。
用)
用)
の型判別用)
bの型判別用)
レートバッファー、0.5μg/ml臭化エチジウム)
で電気泳動(150V定電流)した。電気泳動後、紫外
線照射下で、ポラロイド(ポラロイドタイプ667)撮
影を行った。バンド移動度の差異により型判定を行っ
た。
A、B、C及びDのそれぞれについて得られた電気泳動
パターンを図16ないし図19にそれぞれ示す。また、
上記方法により判別された型を有する人数を地域別に下
記表23に示す。
国際統一分類法に基づいて正確に、かつ、簡便に分類す
るために用いることができる新規なオリゴヌクレオチ
ド、それからなるプライマー及びそれを用いるHCVの
ジェノタイプの判別方法が提供された。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
て得られた電気泳動パターンの模式図である。
得られた電気泳動パターンの模式図である。
得られた電気泳動パターンの模式図である。
得られた電気泳動パターンの模式図である。
得られた電気泳動パターンの模式図である。
Claims (76)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項2】 配列表の配列番号2で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項3】 配列表の配列番号3で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項4】 配列表の配列番号4で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項5】 配列表の配列番号5で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項6】 配列表の配列番号6で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項7】 配列表の配列番号7で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項8】 配列表の配列番号8で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項9】 配列表の配列番号9で示される塩基配列
を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項10】 配列表の配列番号10で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項11】 配列表の配列番号11で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項12】 配列表の配列番号12で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項13】 配列表の配列番号13で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項14】 配列表の配列番号14で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項15】 配列表の配列番号15で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項16】 配列表の配列番号16で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項17】 配列表の配列番号17で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項18】 配列表の配列番号18で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項19】 配列表の配列番号19で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項20】 配列表の配列番号20で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項21】 配列表の配列番号21で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項22】 配列表の配列番号22で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項23】 配列表の配列番号23で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項24】 配列表の配列番号24で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項25】 配列表の配列番号25で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項26】 配列表の配列番号26で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項27】 配列表の配列番号27で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項28】 配列表の配列番号28で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項29】 配列表の配列番号29で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項30】 配列表の配列番号30で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項31】 配列表の配列番号31で示される塩基
配列を有する請求項2記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項32】 配列表の配列番号32で示される塩基
配列を有する請求項1記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項33】 配列表の配列番号33で示される塩基
配列を有する請求項9記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項34】 配列表の配列番号34で示される塩基
配列を有する請求項10記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項35】 配列表の配列番号35で示される塩基
配列を有する請求項11記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項36】 配列表の配列番号36で示される塩基
配列を有する請求項3記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項37】 配列表の配列番号37で示される塩基
配列を有する請求項4記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項38】 配列表の配列番号38で示される塩基
配列を有する請求項6記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項39】 配列表の配列番号39で示される塩基
配列を有する請求項7記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項40】 配列表の配列番号40で示される塩基
配列を有する請求項7記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項41】 配列表の配列番号41で示される塩基
配列を有する請求項12記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項42】 配列表の配列番号42で示される塩基
配列を有する請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項43】 配列表の配列番号43で示される塩基
配列を有する請求項13記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項44】 配列表の配列番号44で示される塩基
配列を有する請求項15記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項45】 配列表の配列番号45で示される塩基
配列を有する請求項9記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項46】 配列表の配列番号46で示される塩基
配列を有する請求項10記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項47】 配列表の配列番号47で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項48】 配列表の配列番号48で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項49】 配列表の配列番号62で示される塩基
配列を有する請求項3記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項50】 配列表の配列番号63で示される塩基
配列を有する請求項5記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項51】 配列表の配列番号64で示される塩基
配列を有する請求項6記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項52】 配列表の配列番号65で示される塩基
配列を有する請求項39記載のオリゴヌクレオチド。 - 【請求項53】 配列表の配列番号66で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項54】 配列表の配列番号67で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項55】 配列表の配列番号68で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項56】 配列表の配列番号69で示される塩基
配列を有するオリゴヌクレオチド。 - 【請求項57】 請求項1ないし56のいずれか1項記
載のオリゴヌクレオチドと相補的な配列を有するオリゴ
ヌクレオチド。 - 【請求項58】 請求項1ないし56のいずれか1項に
記載のオリゴヌクレオチドから成る、C型肝炎ウイルス
のジェノタイプを判別するためのプライマー。 - 【請求項59】 検体中のHCVゲノム又はその一部を
鋳型としてcDNAを合成する工程と、該cDNAを鋳
型とし、請求項1ないし56のいずれか1項に記載のオ
リゴヌクレオチドをプライマーとしてPCRを行い、増
幅されたDNAを検出することから成る、C型肝炎ウイ
ルスのジェノタイプを判別する方法。 - 【請求項60】 配列表の配列番号17、3、4、6、
7、8及び11に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプ
ライマーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方
法。 - 【請求項61】 配列表の配列番号17、9、10、1
2、13、15、18及び11に記載のオリゴヌクレオ
チドを同時にプライマーとして用いてPCRを行う請求
項59記載の方法。 - 【請求項62】 配列表の配列番号3、4、6、7、1
7及び11に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプライ
マーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項63】 配列表の配列番号9、17、11及び
10を同時にプライマーとして用いてPCRを行う請求
項59記載の方法。 - 【請求項64】 配列表の配列番号3、4、6、7、
9、10、17及び11に記載のオリゴヌクレオチドを
同時にプライマーとして用いてPCRを行う請求項59
記載の方法。 - 【請求項65】 配列表の配列番号17、33、34、
35及び36に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプラ
イマーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方
法。 - 【請求項66】 配列表の配列番号17、36、37、
38及び39に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプラ
イマーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方
法。 - 【請求項67】 配列表の配列番号17、3、4、6、
7及び42に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプライ
マーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項68】 配列表の配列番号17、45、46、
41、43、44及び11に記載のオリゴヌクレオチド
を同時にプライマーとして用いてPCRを行う請求項5
9記載の方法。 - 【請求項69】 配列表の配列番号17、46、45、
41、43、44、47及び11に記載のオリゴヌクレ
オチドを同時にプライマーとして用いてPCRを行う請
求項59記載の方法。 - 【請求項70】 配列表の配列番号17、46、49、
41、43、44、47及び11に記載のオリゴヌクレ
オチドを同時にプライマーとして用いてPCRを行う請
求項59記載の方法。 - 【請求項71】 配列表の配列番号17、62、63、
64及び65に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプラ
イマーとして用いてPCRを行う請求項59記載の方
法。 - 【請求項72】 配列表の配列番号17、66及び35
に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプライマーとして
用いてPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項73】 配列表の配列番号17、41、67及
び45に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプライマー
として用いてPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項74】 配列表の配列番号17、68、47及
び69に記載のオリゴヌクレオチドを同時にプライマー
として用いてPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項75】 配列表の配列番号1及び2に記載のオ
リゴヌクレオチドをプライマーとして用いて1回目のP
CRを行い、次いで、請求項60ないし70のいずれか
1項に記載のオリゴヌクレオチドの組合せを用いて2回
目のPCRを行う請求項59記載の方法。 - 【請求項76】 配列表の配列番号1、2及び23に記
載のオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いて1回
目のPCRを行い、次いで、請求項71ないし74のい
ずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドの組合せを用い
て2回目のPCRを行う請求項59記載の方法。
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