JPH09233972A - 貝類の採集機 - Google Patents

貝類の採集機

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JPH09233972A
JPH09233972A JP35629996A JP35629996A JPH09233972A JP H09233972 A JPH09233972 A JP H09233972A JP 35629996 A JP35629996 A JP 35629996A JP 35629996 A JP35629996 A JP 35629996A JP H09233972 A JPH09233972 A JP H09233972A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行機体の前方に設けた採集部で貝類を砂と
共に掬い取り、これを搬送部で走行機体上の収容部へ揚
送しつつ砂や夾雑物を除去し、所定の大きさに選別した
貝類を少ない作業者で短時間に大量に採集することので
きる貝類の採集機を提供することを目的とする。 【構成】 収容部12を搭載した走行機体14と、この
走行機体の前方側に取り付けられ、該走行機体の前進に
伴って砂中にある貝類を採集する採集部16と、前記走
行機体に取り付けられ、該採集部の採集深さを設定する
深さ設定機構18と、前記採集部で採集された貝類を前
記収容部内に導入させる搬送部20とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貝類の採集を少ない作
業者で能率的に行うことができる貝類の採集機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、干潟内での貝類の採集作業は、鋤
篭とよばれる土、砂などをかき寄せる長い柄のついた道
具を用いて手作業で干潟を掘り起こし、掘り起こした土
砂の中から貝類を選び出して貝類の採集作業を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
のようにして貝類の採集作業を行うと、手作業により貝
類を採集するため、干潮時のかぎられた時間内に能率的
に貝を採集することができないので、貝の採集業者にお
いては採算が合わないなどの問題を発生させ、消費者に
安価に貝を提供することができない要因のひとつとなっ
ていた。また、近年においては外国より輸入される貝が
増大しており、これら安価な輸入貝に対して競争力を向
上させることが必修の課題となっていた。このようなこ
とから、消費者に安価な貝を提供するため、干潮時のか
ぎられた時間内に少ない作業者で大量の貝を能率的に採
集することのできる装置の開発が待ち望まれていた。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、その一つの目的は、走行機体の前方に
設けた採集部で貝類を砂と共に掬い取り、これを搬送部
で走行機体の収容部へ揚送しながら砂や夾雑物を除去
し、所定の大きさに選別した貝類を能率的に大量に採集
することができ、消費者に貝類を安価に提供できる。他
の目的は、採集作業中における機体走行の円滑性と安定
性が得られ、走行時における動力負荷を軽減でき、ヘド
ロ状の砂地面でも砂の付着がほとどなく効率よく貝類を
選別採集できる。更に、採集作業中に機体が上下、左右
に揺動しても、採集部が砂地面から浮き上がることな
く、常に一定深さを掘進できて採集能率を向上させる得
ることを特徴とした貝類の採集機を提供することにあ
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本発明は、収容部12を搭載した走行機体14
と、この走行機体14の前方側に取り付けられ、該走行
機体14の前進に伴って砂中にある貝類を採集する採集
部16と、前記走行機体14に取り付けられ、該採集部
16の採集深さを設定する深さ設定機構18と、前記採
集部16で採集された貝類を前記収容部12内に導入さ
せる搬送部20とを備えてなる貝類の採集機10から構
成される。
【0006】また、前記搬送部20は、前記走行機体1
4に斜め下がりに配置され、該搬送部20は、前方側を
自由端として該前方側が少なくとも上下動し得るように
前記走行機体14に枢着され、かつ、前記深さ設定機構
18は、前記走行機体14と該搬送部20間に取りつけ
られたシリンダ機構120からなることとしてもよい。
【0007】また、前記深さ設定機構18は走行機体1
4から前方側に突設された枠部材52と、この枠部材5
2の下部側に取り付けられた深さ設定部25とを含み、
前記採集部16はこの枠部材52に取り付けられてなる
こととしてもよい。
【0008】また、前記深さ設定部25は平板体26で
あることとしてもよい。
【0009】また、前記平板体26は少なくとも前進方
向に対して交差する方向を軸として軸回りに回動可能に
設けられてなることとしてもよい。
【0010】また、前記採集部16は走行機体14の前
進方向に突設させた掬い板28を備えてなることとして
もよい。
【0011】また、前記掬い板28は走行機体14の前
進方向に対する掬い角300を設定可能に設けられてな
ることとしてもよい。
【0012】また、前記掬い板28は前記搬送部20の
前端側に直接に設けられてなることとしてもよい。
【0013】また、前記枠部材52の基端側は走行機体
14に枢着されてその前方側が略上下動自在に取り付け
られ、前記搬送部20は無端コンベヤ30からなり、該
無端コンベヤ30の前端側は前記枠部材52に枢支され
ると共に、後端側は走行機体14に自由状態で載着さ
れ、更に、該走行機体14にはこの無端コンベヤ30の
前端寄り側を昇降移動させる昇降装置22が設けられ、
該昇降装置22による無端コンベヤ30の前端側の昇降
移動により採集部16及び深さ設定機構18による貝類
の採集実行状態と、非採集走行状態とを選択的にとれる
ようにしてもよい。
【0014】また、前記走行機体14には貝類の採集実
行状態で無端コンベヤ30の前端寄り側を上方から弾性
的に支持する弾性支持部34が設けられてなることとし
てもよい。
【0015】また、前記走行機体14には走行機体14
上面から上方位置であって前方側に端部を突設させた側
面視逆L字状の支持フレーム36が設けられ、前記昇降
装置22、弾性支持部34はこの支持フレーム36に沿
って設けられてなることとしてもよい。
【0016】また、前記走行機体14の後方側にはバラ
ンスウエイト38が取り付けられてなることとしてもよ
い。
【0017】また、前記搬送部20は上面に貝類を載着
搬送させる搬送帯を備え、該搬送部20近傍には該搬送
帯を振動させる振動装置24が設けられてなることとし
てもよい。
【0018】また、前記搬送部20の前端側には支持部
材160が取りつけられ、この支持部材160には該搬
送部20の前端側を浮動支持するように、転動自在に転
動輪122が設けられてなることとしてもよい。
【0019】また、前記搬送部20はその搬送帯に隣接
させて回転泥落し機構170が設けられてなることとし
てもよい。
【0020】また、前記採集部16は、前記搬送部20
の前端側に近接して配置され、前記回転泥落し機構17
0は、この搬送部20と採集部16との間に配置され、
前記搬送部20の搬送帯の回転方向と同一方向に回転す
るように設けられてなることとしてもよい。
【0021】また、前記回転泥落し機構170は、1個
または複数の回転篭筒172を備えてなることとしても
よい。
【0022】また、前記搬送部20の中間または該搬送
部20の近傍には採集部16で採集された採集物を載置
させて略水平方向に揺動する篩機構132が設けられて
なることとしてもよい。
【0023】また、前記シリンダ機構120は前記走行
機体14に一端を枢着支持されると共に他端を前記搬送
部20の下面側に連結され、前記シリンダ機構120の
搬送部20との連結部には同搬送部20の前記走行機体
14の走行方向を軸として軸回りに揺動支持する揺動軸
装置192が設けられてなることとしてもよい。
【0024】また、前記搬送部20の後端側と前記走行
機体14には、同搬送部20の上下動または揺動に対し
て同搬送部20を弾性的に支持する弾性支持体208が
設けられてなることとしてもよい。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明に係る貝類の採集機におい
ては、収容部を搭載した走行機体と、この走行機体の前
方側に取り付けられ、該走行機体の前進に伴って砂中に
ある貝類を採集する採集部と、前記走行機体に取り付け
られ、該採集部の採集深さを設定する深さ設定機構と、
前記採集部で採集された貝類を前記収容部内に導入させ
る搬送部とを備えている。採集部を深さ設定機構で所望
の深さに設定し走行機体を前進させると、採集部は砂中
を掘進して砂中に生息する貝類を砂と共に採集する。採
集した貝類を搬送部で搬送するときに砂が排除され、貝
類のみが機体上に設けた収容部に収容される。従って、
走行機体を運転する一人の作業者で大量の貝を採集する
ことが可能となり、貝類の採集作業における作業コスト
を削減し低価格で貝類を提供できることとなる。搬送部
は無端帯状の金網体で構成するが、これにかぎらず、皮
革、不織布その他の繊維、紐体等で無端帯状の網体に構
成してもよい。
【0026】また、前記深さ設定機構は走行機体から前
方側に突設された枠部材と、この枠部材の下部側に取り
付けられた深さ設定部とを含み、前記採集部はこの枠部
材に取り付けられてなることとしてもよい。枠部材の基
部を機体側に枢着させ、この枠部材を採集砂地面に着地
させるだけで採集深さの設定ができる。この枠部材は、
走行機体から前方に突設させることに限ることなく、例
えば、搬送部側から突設する様に構成してもよい。
【0027】また、前記深さ設定部は平板体であり、更
に、平板体は少なくとも前進方向に対して交差する方向
を軸として軸回りに回動可能に設けられてなることとし
てもよい。砂地面に着地した平板体は砂地面を滑走でき
るため、採集部を砂地中で安定して掘進させることがで
き、かつ走行機体の円滑な進行を確保できる。また、深
さ設定部は平板体に限ることなく、砂地面を安定走行で
きるものであればよく、例えば、案内ローラ、案内車輪
等で構成してもよい。
【0028】また、前記採集部は走行機体の前進方向に
突設させた掬い板を備え、前記掬い板は走行機体の前進
方向に対する掬い角を設定可能に設けられてなることと
してもよい。機体の走行と共に掬い板で砂中の貝類と砂
を掬い取って採集し、短時間で大量の貝類を連続採集す
ることが可能である。また、掬い角の設定で採集部へ導
入される砂及び貝類の導入量を調節して作業能率を向上
させることが可能となる。前記掬い角は、水平方向から
やや下方側へ向け設定するのが一般的であるが、採集砂
地面の凹凸状況や貝類の棲息状況等を考慮して設定す
る。
【0029】また、前記掬い板は前記搬送部の前端側に
直接に設けられてなることとしてもよい。搬送部の全端
部を砂地面へ下降させるだけで掬い板の採集深さを簡単
に設定できる。
【0030】また、前記枠部材の基端側は走行機体に枢
着されてその前方側が略上下動自在に取り付けられ、前
記搬送部は無端コンベヤからなり、該無端コンベヤの前
端側は前記枠部材に枢支されると共に、後端側は走行機
体に自由状態で載着され、更に、該走行機体にはこの無
端コンベヤの前端寄り側を昇降移動させる昇降装置が設
けられ、該昇降装置による無端コンベヤの前端側の昇降
移動により採集部及び深さ設定機構による貝類の採集実
行状態と、非採集走行状態とを選択的にとれるようにし
てなることとしてもよい。昇降装置で搬送部の前端側を
昇降させるだけで、枠部材を介して採集部及び深さ設定
機構が昇降されて採集部による採集実効状態と非採集実
効状態とに態勢を素早く移行でき、採集砂地面における
貝類の分布状態に応じた採集、移動を反復しつつ採集効
率を向上させることができる。また、昇降装置は、搬送
部を上方側から吊支するウインチ機構、ホイスト機構で
構成したり、或は、搬送部を下方側から押し上げるシリ
ンダ機構等で構成してもよい。
【0031】また、前記走行機体には貝類の採集実行状
態で無端コンベヤの前端寄り側を上方から弾性的に支持
する弾性支持部が設けられてなることとしてもよい。貝
類の採集状態で無端コンベヤを走行機体側から弾性支持
部材で支持し、無端コンベヤや深さ設定機構等に加わる
荷重負荷を走行機体でも分担支持して荷重を分散させ、
荷重負荷が一部に集中して採取機のバランスが偏れるの
を防止でき、円滑な採集作業を行える。また、弾性支持
部材は、コイルばね等の金属ばね、ゴム等の非金属ばね
等で構成してもよい。
【0032】また、前記走行機体には走行機体上面から
上方位置であって前方側に端部を突設させた側面視逆L
字状の支持フレームが設けられ、前記昇降装置、弾性支
持部はこの支持フレームに沿って設けられてなることと
してもよい。走行機体に設けた支持フレームに取り付け
た昇降装置の巻上、巻き下げで弾性支持部材で弾性支持
した搬送部を採集実行状態と非採集実行状態とに簡単に
保持でき、搬送部や深さ設定機構等に加わる荷重負荷を
走行機体でも分担支持して荷重負荷を分散させ、走行機
体の安定した走行が可能となる。
【0033】また、前記走行機体の後方側にはバランス
ウエイトが取り付けられてなることとしてもよい。走行
機体の前方側に集中する偏重荷重を走行機体の後方のバ
ランスウエイトとバランスさせて偏重荷重を分散させ、
走行機体の安定走行を確保できる。
【0034】また、前記搬送部は上面に貝類を載着搬送
させる搬送帯を備え、該搬送部近傍には該搬送帯を振動
させる振動装置が設けられてなることとしてもよい。採
集部で採集した砂や貝類を搬送帯で搬送中に振動を加
え、砂を搬送帯から振り落として排除し、貝類の洗浄、
選別等の二次処理作業における手数を省略できる。ま
た、振動装置は、無端コンベヤを案内する無端チェーン
に係合する偏心スプロケットで構成してもよい。
【0035】また、前記搬送部は、前記走行機体に斜め
下がりに配置され、該搬送部は、前方側を自由端として
該前方側が少なくとも上下動し得るように前記走行機体
に枢着され、かつ、前記深さ設定機構は、前記走行機体
と該搬送部間に取りつけられたシリンダ機構からなるこ
ととしてもよい 搬送部の走行機体に対する傾斜角をシ
リンダ機構で簡単に調整でき、これにより採集部の掘進
深さを設定でき、また、搬送部を上昇、或は下降させて
採集実行状態から非採集走行状態へ態勢を交互に移行で
きる。前記シリンダ機構は、油圧や空気圧を利用した流
体シリンダ、或はラック・ピニオン、ウオームギヤ等で
ピストンを上下させるピストンシリンダ等の構成とした
り、更に、シリンダ機構に替えて、上方からの吊支機構
で搬送部を上下動させてもよい。
【0036】また、前記搬送部の前端側には支持部材が
取りつけられ、この支持部材には該搬送部の前端側を浮
動支持するように、転動自在に転動輪が設けられてなる
こととしてもよい。転動輪で機体走行の円滑性及び安定
性が得られ、同時に機体走行の動力負荷も軽減される。
また、転動輪は、タイヤ車輪、ゴムローラ等を使用す
る。また、軽量で耐食性に優れたチタン等を素材とし中
空の金属車輪、金属ローラ等を用いてもよい。
【0037】また、前記搬送部はその搬送帯に隣接させ
て回転泥落し機構が設けられてなることとしてもよい。
高速回転する回転泥落し機構で採集部で採集した砂類を
排除するため、搬送部から収容部へ揚送された貝類に砂
の付着がなく、洗浄水を散水するだけで直ちに市場へ出
荷できる。
【0038】また、前記採集部は、前記搬送部の前端側
に近接して配置され、前記回転泥落し機構は、この搬送
部と採集部との間に配置され、前記搬送部の搬送帯の回
転方向と同一方向に回転するように設けられてなること
としてもよい。採集部で採集した貝混じりの砂は、採集
部から回転泥落し機構の上面を上越し状に通過し、通過
中に砂は確実に排除されて二次処理等の手数を節約でき
る。
【0039】また、前記回転泥落し機構は、1個または
複数の回転篭筒を備えてなることとしてもよい。砂地面
が硬い場合には1個の回転網筒で砂を排除できるが、柔
らかい場合には、3個程度の回転網筒を備えることによ
り、ヘドロ状の軟質な砂地面で貝を採集しても、砂を効
率よく排除できる。回転篭筒は、鋼線の様な金属線をを
間隙をおいて筒状に配置した篭筒で構成するが、これに
限らず、金属、或は硬質合成樹脂を素材とした円筒に円
孔、四角孔、三角孔等の任意形状の選別孔を開孔させた
篭筒で構成してもよい。
【0040】また、前記搬送部の中間または該搬送部の
近傍には採集部で採集された採集物を載置させて略水平
方向に揺動する篩機構が設けられてなることとしてもよ
い。搬送部から収容部側へ搬送される貝類を、再度篩機
構で水平方向に揺動させて貝に付着している砂は勿論、
小石、夾雑物等を選別して排除し、品質の高い貝類を採
集現場から直ちに出荷できる。篩機構としては、搬送部
側から収容部へ向け選別条杆が並列されて収容部方向へ
揺動される構成を備えている。しかし、これに限ぎら
ず、任意形状の選別孔が開孔された選別網体を用いても
よく、また、これを多段に積層して形状選別を行う構成
を備えてもよい。
【0041】また、前記シリンダ機構は前記走行機体に
一端を枢着支持されると共に他端を前記搬送部の下面側
に連結され、前記シリンダ機構の搬送部との連結部には
同搬送部の前記走行機体の走行方向を軸として軸回りに
揺動支持する揺動軸装置が設けられてなることとしても
よい。採集作業中に走行機体が進行方移行に対して左右
側へ揺動しも、搬送部の下面に連結したシリンダ機構の
プランジャーの回転応力が揺動軸装置で吸収排除されれ
る結果、搬送部は機体の揺動と関係なく採集部を設定さ
れた深さに保持しつつ掘進させ、採集部が傾動して浮き
上がる様なことがなく、採集作業を連続して行える。
【0042】また、前記搬送部の後端側と前記走行機体
には、同搬送部の上下動または揺動に対して同搬送部を
弾性的に支持する弾性支持体が設けられてなることとし
てもよい。砂地面の状態で走行機体が進行方向に対して
上下動または左右に揺動しても、搬送部の後端側を支持
した弾性支持体が伸縮して上下振動や左右揺動を吸収
し、搬送部が上下動または左右に揺動する様なことがな
く、砂地面を掘進中の採集部を一定深さに保持して浮き
上がることなく、採集作業を連続しておこなえる。この
弾性支持部体は、コイルばね等の金属ばね、ゴム、合成
樹脂等の非金属ばね、空圧、油圧を利用した流体ばね等
で構成してもよい。
【0043】
【実施例】以下、添付図面に基づき本発明の好適な実施
例を説明する。図1は、本発明の第1実施例に係る貝類
の採集機10の全体斜視図が示されている。第1実施例
の貝類の採集機10は、図1ないし図5に示すように収
容部12を搭載した自走式の走行機体14と、この走行
機体14に取り付けられた貝類採集のための採集部16
と、該採集部16の採集深さを設定する深さ設定機構1
8と、採集部16で採集された貝類を収容部12内に導
入させる搬送部20と、を備えている。そして、走行機
体14で海岸の干潟を走行しながら、例えば砂の表層部
内に生息する貝類を砂と共に採集部16で採集し、採集
した貝類を搬送部20で走行機体14に搭載された収容
部12に収容する。即ち、キャタピラー(無限軌条)4
8を装架させた走行機体14の上部に貝類を収容する収
容部12を搭載し、同走行機体14の前進側となる前方
側に採集部16及び深さ設定機構18を配置させ、搬送
部20により採集部16で採集された貝類を収容部12
内に搬送させるものである。
【0044】図3、図4、図5において、走行機体14
は2本のキャタピラー48、48を無限軌道状に前後に
長く平行に配置したキャタピラ体から形成されている。
走行機体14は井桁状に組み付け固定したフレームロッ
ド15の前端側両側に駆動輪17を回動自在に取り付
け、同フレームロッド15の胴側部両側に複数の転動輪
19を転動自在に設け、さらにフレームロッドの後端側
に従輪27を配置させ、これら駆動輪17、転動輪1
9、従輪27に調帯させてキャタピラー48を張架させ
たものである。そして、この走行機体14が採集部1
6、深さ設定機構18、搬送部20を支持している。こ
の走行機体14のフレームロッド15には上方に4本の
支柱21が立設されている。そしてこの支柱21に支持
されて走行機体14の直上部に収容部12が装架されて
いる。すなわち、前記支柱21に支持されて水平方向に
縦横に受けフレーム23が固定されている。そして、こ
の受けフレーム23上面に収容部12が載置固定されて
いる。
【0045】本実施例においてこの収容部12は、金属
あるいはステンレスなどを素材とし、上面及び前面側を
開放した有底の箱形形状に形成され、中空内部に貝類を
収容する。この収容部は貝類の採集現場から採集したば
かりの貝類を一次的に収容するものであり、次の洗浄、
分別、袋詰め工程等へ移動させる必要があることから車
載トラックのように側壁や後壁を開閉式にして搬送しや
すくしたり、排出口118を設けるようにしても良い。
図1、図2、図3に示すように箱形状の収容部12の前
面側は後述する搬送部20からの貝類の搬送を受けるよ
うに滑走板46が上がり斜面状に貼着されている。
【0046】図4において、収容部12の後方下面に
は、走行機体14の浮き上がりを防止し安定した走行状
態が得られるようバランスウエイト38が取り付けられ
ている。本実施例においてバランスウエイト38はキャ
タピラー48、48の幅方向の略中央位置に取り付けら
れている。これにより、貝類の採集機10の前端側への
重量の偏りを防ぎ安定した走行状態を確保することがで
きる。特に、貝類の採集状態を目視しながら走行させる
必要があり、同時に悪路走行が必要な現場状態であるか
ら、前方側に全重量が偏重する点を是正するとともに、
走行機体全体の重心移動を円滑に行わせ得るものであ
る。
【0047】図1、図2、図4、図5において、収容部
12の正面視左側壁の外面側には発動機等の原動機42
が設置されている。この原動機42の出力は図示しない
油圧ユニットにより伝達機構を介して駆動輪17に伝達
され、該駆動輪17を回転させてキャタピラーを回動さ
せて走行させるものである。また、前記フレームロッド
15の前端側には方向転換を行わせる差動装置50が設
けられている。
【0048】図1、図3、図5において、箱形状の収容
部12の前端側であって受けフレーム23上には上方に
正面視門形状に支持フレーム36が固定されている。図
中37は、該支持フレーム後部側に傾斜状に取り付けら
れた同支持フレーム36の補強のための方杖フレームで
ある。
【0049】この支持フレーム36は、実施例において
図1に見られるように受けフレーム23から直角状に立
設された門形部41と該門形部41から前方側に突設し
た前突設部43と、を備えており、全体として走行機体
14上面から上方位置であって前方側に端部を突設させ
た側面視逆L字状に設けられている。そして、前突設部
43は門形部41の略中央から該門形より幅が狭い2本
のフレームを前方に突出させて形成している。これによ
り後述する昇降装置22を前突出部43の上部に載置す
ることが可能となる。更に、収容部12の正面視左側面
の前端側には、走行機体の走行駆動操作、振動装置、昇
降装置操作、その他洗浄操作等の操作を行う各種レバー
が設けられた操作部40が設けられている。図中39
は、本採集機を操作する者が搭乗する搭乗板である。
【0050】第1実施例に係る発明の特徴的なことは、
前記走行機体14の前方側に取り付けられ、該走行機体
14の前進に伴って砂中にある貝類を採集する採集部1
6と、該走行機体14に取り付けられ、採集部16の採
集深さを設定する深さ設定機構18と、採集部16で採
集された貝類を前記収容部12内に導入させる搬送部2
0とを備えている点である。
【0051】図3、図4において、前記走行機体14か
ら前方側に突設した枠部材52が前方側を上下揺動し得
るように設けられている。即ち、走行機体14のフレー
ムロッド15の内部前方側には矩形の枠部材52の基部
が第3枢着部86において枢着されている。この枠部材
52の先端下部には平板体26からなる深さ設定部25
が設けられている。実施例においてこの深さ設定部25
は枠部材52に採集部16を取り付けていることから採
集部16の貝類の採集深さを一次的に設定するものであ
り、基本的には該枠部材52と例えば平板体26の下面
との上下高さ幅により採集深さが設定される。
【0052】図1、図4において枠部材52は走行機体
14の幅方向両側から前方に突設された側部枠52a、
52aと、同突出端側において軸ブラケット51、51
を介して両側部枠52a、52aの先端部分を連結させ
たロッド状の前ロッド枠52bとからなる。側部枠52
a、52aの前端側上面に軸穴状の凹部を形成した軸ブ
ラケット51、51が固定され、この軸ブラケット5
1、51に押え支持されて前ロッド枠52bは回動可能
に軸支されている。
【0053】この前ロッド枠52bの両端側には連接棒
58、58が下面側へ向けて固定され、この連接棒5
8、58の端部内側に固定した支軸45の下面側に、深
さ設定部25としての平板体26が支持され、この平板
体26は前ロッド枠52bと共に側部枠52a、52a
に回動自在に枢着されている。このように、この平板体
26は少なくとも前進方向に対して交差する方向を支軸
45として軸回りに回動可能に設けられており砂の表面
に凹凸があっても平板体で安定して容易に乗り越えこと
ができるものである。
【0054】図6に見られるように平板体26は水平状
部から前上がり状に傾斜した上り斜面部を備え、側面視
逆ヘ字状に屈曲形成されている。従って、平板体26の
後方に配置され、後述する掬い板28の前進により砂中
の貝類を掬いながら走行する時に掬い板28の負荷抵抗
を軽減し、また、同掬い板28が砂中の深さ方向に掘進
することなく、安定して採集部の深さ設定機能を果たす
ことができるようにしている。前記深さ設定部25は、
平板体26に限ることなく、砂地面を安定走行できる案
内ローラ、案内車輪を備えてもよい。
【0055】本実施例において深さ設定機構18は、走
行機体14から前方側に突設された枠部材52と、この
枠部材52の下部側に取り付けられた深さ設定部25と
を含む。一方、図2、図4に示すように左側の側部枠5
2aには、その略中央位置から上方へ向けて調整ロッド
が設けられている。この調整ロッドは上方へ立設された
支持棒66と、この支持棒66の外面側に上下に間隔を
置いて突設された複数の棒状の係止片68とを備えてい
る。また、前記枠部材52の前ロッド枠52bの左端部
側は軸ブラケット51から延長され、その延長部先端に
は操作杆60の先端が固定されている。該操作杆60の
後端側は前記操作部40の近傍まで延設され、その中間
位置が支持棒66の各係止片68に係止されている。
【0056】これによって、操作杆60の端部側を上下
に操作していずれかの係止片68に係止させることによ
り平板体26は前ロッド枠52b回りに回動され、二次
的に、或は深さ設定部25における採集部16の深さ微
調整設定を段階的に行える。ここに軸ブラケット51、
前ロッド枠52b、操作杆60、調整ロッドにより深さ
調整部64が形成される。
【0057】本実施例において、前記採集部16は、前
記枠部材52内のやや前部寄り位置に設けられている。
即ち、同採集部16は、前記枠部材52を構成する両側
部枠52a、52aのやや前部寄り位置に取り付けられ
た軸ブラケット53、53の凹状軸穴に回転自在に軸支
された支持ロッド82と、後述する搬送部20の正面視
左右両側に配置されたコンベヤ枠72、72の先端部に
軸支された軸70と、この軸70に固定されて前方へ斜
め下がりに突設され、その前端側が略上下に揺動自在に
設けられた平板状の掬い板28とを備えている。
【0058】図2、図3、図6に示す様に、前記掬い板
28は、搬送部20の前端側に直接設けられ、該掬い板
28には、同掬い板28が砂を掬い取る掬い角300を
設定する掬い板設定部80が連結されている。本実施例
において掬い板設定部80は、掬い板28の両端寄り上
面に立設され、上部に円弧状に穿孔された長孔76を有
した吊支板74、74と、前記支持ロッド82の両端寄
り位置から吊支板74、74へ向け交差突設された固定
板84、84と、この固定板84、84から吊支板7
4、74の長孔76へ高さ調整自在に貫通して固定され
た固定ボルト78、78とを備えている。
【0059】この固定ボルト78を長孔76に貫通さ
せ、掬い板28の所要の上下位置で締結固定することに
より掬い板28の掬い角300を任意の角度に設定でき
る。これにより走行機体14の走行時に砂地面の砂を掬
い板28で掬い取って搬送部20へ送り込み、掬い板2
8の掬い角300で自動的に掬い集める砂あるいは貝類
の量を設定でき、貝類の採集作業を効率よく行うことが
可能となる。また、掬い角300は、図6のように水平
方向からやや下方側に向けて設定する場合が一般的であ
るが、水平方向に設定したり、現場の表面側の凹凸状況
や、貝類の生息深さ等を考慮して設定される。なお、掬
い板28の左右両側には、側面視において下端部が傾斜
した板状の側板73、73を設けている。この側板7
3、73はコンベヤ枠72、72(後述)の前端側に固
着され、掬い板28で採集した砂中の貝類を搬送部20
に確実に送り込む。
【0060】このように採集部16は走行機体14から
前方側に突出された枠部材52の下面側に支持され、同
時に深さ設定機構18は同枠部材52の前端側下面に取
り付けられているから、例えば掬い板28を水平方向に
設定すれば枠部材52を砂の表面へ下降させて自然に載
着させ、掬い板28の掬い角300を所要の角度に設定
するだけで走行機体14を前進させることにより、所要
の掬い深さで貝類を収集することとなる。
【0061】図3において、該走行機体14の前方位置
に無端コンベヤ30を備えた搬送部20が設けられてい
る。すなわち、前記枠部材52内の略中央付近で、前方
側へ下がり傾斜状に、かつ前後側に長く延設し両側に1
対状に配置したコンベヤ枠72、72が設けられてい
る。このコンベヤ枠72、72の後端側、すなわち、収
容部12側には同コンベヤ枠72、72を貫通して第1
回転軸92が回転自在に軸支され、このコンベヤ枠7
2、72内で第1回転軸92には第1スプロケット9
0、90が固定されている。
【0062】また、コンベヤ枠72、72の前端側には
第2回転軸96が回転自在に軸支され、この第2回転軸
には従動プーリ98、98が固定されている。そして、
これら第1スプロケット90、90と従動プーリ98、
98とに無端チェーン94、94が張架されている。そ
して、図1、図7、図8に示すように両無端チェーン9
4、94に両端を遊支されて搬送帯としての格子状の金
網体88が取り付けられている。これによって、第1ス
プロケット90、90の回動にともない無端チェーン9
4、94が周回すると共に、前記金網体88は第1スプ
ロケット90、90及び従動プーリ98、98の回りに
周回回転される。
【0063】また、搬送部20には搬送帯を振動させ無
端コンベヤ上の砂を分離脱落させるための振動装置24
が設けられている。本実施例において、振動装置24
は、図9に示すように、各々のコンベヤ枠72、72の
上部チェーン側に偏心状に軸着された第2スプロケット
108を有している。前記無端チェーン94、94の上
部チェーン側を第2スプロケット108と咬合させるこ
とにより、無端コンベヤ30の稼働時において無端チェ
ーン94、94に固着された金網体88は上下方向に振
動される。これにより、金網体88の隙間から砂だけを
ふるい落とし、洗浄、袋詰め等の後工程処理を円滑に行
うことができる。
【0064】更に、図1において、第1スプロケット9
0の近傍であって一方のコンベヤ枠72には、搬送帯で
ある金網体88の駆動用の原動機44が設けられてい
る。また、前記第1回転軸92をコンベヤ枠72から外
部へ延設させた延長端には第2プーリ104が固定さ
れ、原動機44の出力軸とこの第2プーリ104に連動
ベルト106を調帯して原動器44の回転力が第1スプ
ロケット90に伝達されている。実施例において、原動
機44は燃料発動機から構成されている。金網体88上
に貝類が載架され、例えば、図3、図4に示す様に、第
1スプロケット90が反時計方向に回転すると、採集部
16で砂と共に採集された貝類は金網体88で斜め上方
に搬送される。なお、図中、100はコンベヤ枠72、
72の上下のチェーン軌道に密着あるいは近接して回転
軸支された搬送帯張り調節プーリである。
【0065】前述したように、この搬送部20の前端側
は前下がり状に傾斜して設けられ前記採集部16近縁に
配置されている。すなわち、図6において両側部枠52
a、52aに掛け渡されて配置された支持ロッド82の
下面側には長板状の連結部材75が下方に垂下され、そ
の下端側はコンベヤ枠72の前端側、すなわちその端部
に連結した側板73に固定されている。この支持ロッド
82は軸ブラケット53により回動自在に軸支されてい
るので該搬送部20の前端側が、図4に示すように上下
方向に揺動するとこの搬送部20と枠部材52との相対
的な係合角度が変化するようになっている。
【0066】そして、図3、図6に示すようにコンベヤ
枠72、72の前端側には掬い板28に取り付けた軸7
0が回動自在に枢着されており、これによって、実施例
においてはコンベヤ枠72、72の下端、すなわち搬送
部20が貝類の搬送作用と共に採集部16の掬い板28
の回動軸支をも行うようになっている。他方、図3にお
いて前記枠部材52から上方に支持部材55が立設さ
れ、同支持部材55の上面には回転体57が回転自在に
軸支されている。そして、搬送部20の後端下面側はこ
の回転体57に単に載置されるだけとなっている。従っ
て、搬送部20の前端側を上下させるとき支持ロッド8
2における枠部材52との係合関係を変位させつつ変位
量をこの回転体57上における摺動により吸収するもの
である。
【0067】本実施例において無端コンベヤ30は金網
状に形成されているが、皮革、不織布その他の繊維、紐
体等で網状に構成してもよい。また、原動機44はエン
ジンを用いているが、これに限らず、例えば、電動モー
タで構成してもよい。また、走行用発動機42の駆動力
を利用して第1回転軸92を連動させる構成としてもよ
い。
【0068】前記無端コンベヤ30は前記走行機体14
に設けられた昇降装置22により無端コンベヤ30の前
端寄り側を昇降移動することができる。本実施例におい
て昇降装置22は図1ないし図5に示すように走行機体
14の上面から上方位置であって前方側に端部を突設さ
せた側面視逆L字状の支持フレーム36に沿って設けら
れている。
【0069】図3において、支持フレーム36の前突設
部43の突出先端にはローラ110が回転自在に設けら
れている。そして、昇降装置22は、前突設部43の基
部側に取り付けられたウインチ本体59と、このウイン
チ本体59に巻き込まれたワイヤ112を備えている。
そして、図1に示すように前突設部43に沿ってワイヤ
が延長し、ローラ110に係合しつつ下端をコンベヤ枠
72に連結している。ウインチ本体59は、例えば手巻
きウィンチであり、このウィンチのワイヤ112は先端
を二股状にして、コンベヤ枠72、72の前端寄り側に
固着された長枠板状の吊り下げ部材114に跨がり状に
係着されている。
【0070】これにより、ウィンチを巻き上げるとワイ
ヤ112及び吊り下げ部材114を介して、前記搬送部
20を上下方向に昇降移動させることが可能となる。そ
して、搬送部20の前端側に設けられた採集部16も同
時に昇降させることができ、採集部16を砂中に穿刺し
たり或は、砂中より引き揚げたりすることができる。従
って、無端コンベヤ30の前端側の昇降移動により採集
部16及び深さ設定機構18による貝類の採集実行状態
と、非採集走行状態とを選択的にとることが可能とな
る。 本実施例において前記昇降装置22は、手巻きウ
ィンチにより構成されているが、これは、例えば、モー
タ等の駆動力を用いたウィンチでもよく、要は搬送部2
0を上下方向へ昇降することができる装置であればよい
ものである。
【0071】更に、この支持フレーム36に沿って搬送
部20前端側を弾性的に支持する弾性支持部34が設け
られている。図1、図3、図4においてワイヤ112の
中途の二股分岐点と前記吊り下げ部材114の略中央部
にはスプリング35が張設されており、ワイヤ112に
よる無端コンベヤ30の前端側の直接固定支持とは別に
弾性的に支持するようになっている。これによって、採
集部16及び深さ設定部25を固定的に連結することに
よるこれらの早期破損を防止しつつ砂表面の凹凸に柔軟
に対応して円滑な採集部における貝類の採集作業を実現
することとなる。
【0072】本実施例においては弾性支持部材34は引
っ張り方向のコイルばねを用いているが、これに限ら
ず、例えば、ウレタン、ゴム等の非金属ばね、或は空圧
や油圧を利用した流体ばね等でもよく、要は採集部16
及び深さ設定部25に作用する荷重を弾性的に支持し得
る構成であれば良い。尚、図中116は、無端コンベヤ
30で搬送中の貝類の上部より海水を散水して貝の回り
から砂を洗い流すことのできる散水ホースである。この
ように、支持フレーム36を走行機体上面から上方位置
であって前方側に端部を突設させた側面視逆L字状に設
けており、前方上方に支持部分を形成したから昇降装置
22、弾性支持部34と共に、洗浄用ホースの支持など
をも行うようにでき、支持構造の簡易性及び利便性を確
保し得る。
【0073】次に、本発明の第1実施例に係る貝類の採
集機10の作用について説明する。図4には貝類の採集
機10の側面断面図が示されている。作業者は干潟内の
貝類の採集場、すなわち貝場まで貝類の採集機10を搬
送する。そして掬い角設定部80のボルト78を緩めて
掬い板28の砂面に対する掬い角300を調節し掬い板
28を所望の角度に設定する。角度設定後においては掬
い板28が容易に動かないようにボルト78を締めつけ
る。そして、走行用発動機42と搬送用発動機44を始
動し搭乗板39に搭乗する。
【0074】搭乗板39に搭乗した作業者は、支持フレ
ーム36に載置された昇降装置22のハンドルを回して
同昇降装置のワイヤ112を送り出す。するとワイヤ1
12より吊された搬送部20は、前端側を降下させ、砂
表面に着地する。このときコンベヤ枠72、72の後端
側下面は支持部材55、55に支持された回転体57、
57に載置されて該回転体57、57を転動させ、或は
摺動しつつその前端側を砂面に降下させる。そして、連
結部材75、支持ロッド82を支点として枠部材52の
前端側も同期して砂面に降下する。これにより、搬送部
20の前端に備えられた採集部16と枠部材52の深さ
設定機構18とを同時に砂面に降下させ、着地させた状
態となる。
【0075】このように搬送部20を降下させると、回
転体57と支持部材55を略同量だけ同期して変動させ
ることが可能となり、円滑に搬送部20と枠部材52を
降下させることができる。また、上記した作用は搬送部
20を持ち上げる時も同じであり、搬送部20を円滑に
持ち上げることができる。
【0076】次に作業者は操作杆60を操作して深さ設
定機構18による採集部16の深さ設定をおこなう。つ
まり、操作杆60の後端側を深さ調節部64の所望の高
さの支持棒68の係止片68に載置する。すると操作杆
60の前端側に固着された前ロッド枠52bが回動し、
この前ロッド枠52bに固着された連接棒58が同前ロ
ッド枠52bを支点として上方向に移動する。すると連
接棒58の端面側に枢着された支軸45を介して平板体
26が上方向に移動する。これにより例えば、採集部1
6の上方に平板体26が位置することとなり、採集部1
6の平板体26に対する深さが設定される。
【0077】次に走行機体14を前進させると、図3に
示すように、採集部16の掬い板28は少しずつ砂中に
穿刺していく。すると枠部材52も採集部16に同期し
て少しずつ降下していくが平板体26が砂面上に位置す
ると、この平板体26に砂面から面圧が作用し採集部1
6の穿刺作用を阻害する。すると採集部16は砂面に存
在する平板体26に対して一定の採集深さを保ちつつ、
走行機体14の前進により砂中内で掘進していく。この
時、採集部16は砂中内で常時下方向に向かおうとする
が平板体26が阻害するので、常時一定の掘進深さを保
つことができる。そして、掬い板28で掬い上げられた
砂混じりの貝は搬送部20へ搬送される。
【0078】そして、無端コンベヤ30からなる搬送部
20へ搬送された砂混じりの貝は同搬送部20に備えら
れた振動装置24により砂だけをふるいおとされる。つ
まり無端コンベヤ30の上部側の無端チェーン94とコ
ンベヤ枠72に偏心状に軸着された第2スプロケット1
08が咬合しているため、無端チェーン94の通過によ
り第2スプロケット108は偏心状に回転し無端チェー
ン94に固着された金網体88を上下方向に激しく振動
させる。すると貝類のような一定の大きさをもつものは
格子状の棒材である金網体88上に残り砂などは金網体
88の隙間から落下していき砂と貝類を分離することが
できる。この時、散水ホース116により無端コンベヤ
30の上方から海水を散水することにより貝類に付着し
た砂を完全に洗い流すことが可能となる。そして、無端
コンベヤ30上に残った貝類だけを収容部12に搬送す
ることができる。
【0079】また、上記貝類の採集実行状態において、
採集部16に過度の荷重が作用すると枠部材52を介し
て深さ設定機構18の平板体26に作用し、採集部16
と平板体26の間に負担をかけ円滑な貝類の採集作業を
阻害する恐れがある。従って、昇降装置22を少し巻き
上げて弾性支持部材34により搬送部20を上方向へ弾
性的に支持することにより、搬送部20やその前端側の
採集部16に作用する掘進時の過度の荷重を弾性的に吸
収し、これらの過重が深さ設定機構18へ作用すること
を防止することができ、円滑な貝類の採集実行状態を確
実に行うことができる。
【0080】次に、採集実行状態から非採集走行状態に
移る時には、昇降装置22を巻き上げて砂中内より採集
部16を引き上げる。するとコンベヤー枠72の先の側
板73、連結部材75、支持ロッド82を介して枠部材
52及び前端側の深さ設定機構18も同期して上昇する
ので、砂面と接するのは走行機体14だけとなり円滑な
走行を行うことができる。そして、再び採集実行状態に
移る時には昇降装置22により搬送部20を降下させ走
行機体14で走行すればよいものである。
【0081】このように、貝類の採集機10においては
同貝類の採集機10に搭乗した一人の作業者により、大
量に貝類を採集しつつ貝類と砂を分離することができる
ので、貝類採集時における作業コストを削減し、貝類を
低価格で提供することができるものである。そして、作
業者においては貝類の採集機10に搭乗した状態で貝類
を採集することができるので、貝類の採集作業における
作業負担を大幅に軽くすることが可能である。
【0082】次に、図10、図11、図12に基づい
て、本発明の第2実施例に係る貝類の採集機10aを説
明するが、第1実施例と同一構成には同一符号を付し、
その詳細な説明は省略する。第2実施例の貝類の採集機
10aは、前記第1実施例の貝類の採集機10と同一構
成の走行機体14、採集部16、搬送部20等を備えて
いる。
【0083】第1実施例の貝類の採集機10の深さ設定
機構18は、機体から前方へ突設された枠部材52と、
この枠部材52に取付られた深さ設定部25と、この枠
部材52及び搬送部20を上下させるウインチからなる
昇降装置22等によって採集部の深さ設定を行なってい
るが、この第2実施例ではこのような枠部材52、深さ
設定部25、昇降装置22等を設けず、その代わりに搬
送部20の下面側にシリンダ機構120を配置させ、こ
れによって搬送部20の前端側を上下動させることによ
り直接採集部の採集深さ設定を行なうようにしている。
すなわち、第2実施例の貝類の採集機10aの深さ設定
機構18は、走行機体14と搬送部20との間に設けら
れたシリンダ機構120のみで構成する。従って、その
構成、操作が極めて簡単で、採集部16の掘進深さを確
実に設定できるものである。
【0084】本実施例において、採集深さを設定する深
さ設定機構18は、走行機体14と搬送部20との間に
取付りつけられたシリンダ機構120を有し、更に、搬
送部20の前端側には支持部材160が取付けられ、こ
の支持部材160には該搬送部20の前端側を浮動支持
するように、転動自在に転動輪122が設けられてい
る。
【0085】図10、図11、図12に示すに示す様
に、前記搬送部20は、走行機体14に設けた架台枠1
28の上面両側寄り位置に設けた枢軸150、150
に、搬送部20の前方側を自由端として該前方側が少な
くとも上下動し得るように、コンベヤ枠72、72の後
端部が枢着されている。このコンベヤ枠72、72内に
搬送帯として無端周回状に金網体88が調帯され、この
金網体88と後述する回転泥落し機構を連動回転させる
ため、一方のコンベヤ枠72の外面にチェーン案内枠1
52が固定されている。このチェーン案内枠152の後
端側の外面に機体内に設けた油圧ユニット123で駆動
される油圧モータ等の原動機44が設置され、この原動
機44の回転軸に金網体88を駆動する第1回転軸92
が連結されている。図中125は、油圧ユニットに接続
された油圧タンク、154はコンベヤ枠72、72に連
設された補強板である。
【0086】図12に示す様に、前記シリンダ機構12
0は、走行機体14のフレームロッド15の前面の略中
央位置に枢着155され、そのプランジャーの端部が前
記搬送部20の両コンベヤ枠72、72の下面側の中間
位置に横架された押上げ板156に枢着されている。こ
れにより、シンリンダ機構120のプランジャーの伸
長、又は引き込みで搬送部20の走行機体14に対する
傾斜角度が調整され、搬送部20の前端側に設置された
採集部16の掬い板28の砂地面に対する掘進深さを簡
単に設定できる。また、シリンダ機構120で搬送部2
0を持ち上げるだけで採集実行状態から非採集走行状態
へ態勢を移行させ、移動後においてはシリンダ機構12
0で搬送部20を下降させるだけで素早く採集作業の態
勢に整えて貝の採集作業の能率を向上させることがで
き、構成が簡略であるため装置全体の製造コストを節約
できる。シリンダ機構120は、油圧、空圧を利用した
流体シリンダに限らず、ラック・ピニオン、ウオームギ
ヤ等でピストンを上下させるピストンシリンダ等により
構成してもよい。
【0087】前記搬送部20のコンベヤ枠72、72の
端面は、先細り状に下端縁から上端縁へ向け斜め切欠1
58されている。この斜め切欠158されたコンベヤ枠
72、72の端部側に腕板を縦に配置させた支持部材1
60、160が側面視逆へ形状に固定されている。この
対向した支持部材160、160の上面中間位置には支
持ロッド162が連設されている。そして、支持部材1
60、160の端部側に車軸164が横架され、この車
軸164の両端寄り位置にタイヤ車輪等の転動輪12
2、122が遊転状に軸架されている。これにより、走
行機体14の走行時に転動輪122、122でコンベヤ
枠72、72の端部を支持しつつ案内できるため、走行
機体は走行時の円滑性及び安定性を得ることができる。
また、走行機体14の走行時の動力負荷も軽減されて機
体に搭載する発動機等の設備経費を節約できる。また、
前記転動輪122は、タイヤ車輪、ゴムローラ、或は軽
量で耐食性に優れたチタン等を素材とした中空の金属車
輪、金属ローラ等を備えてもよい。転動輪122は弾性
的に機体走行時の衝撃を吸収できるようにしても良い
し、弾性力を大きくしないようにしても良い。シリンダ
機構120により採集部16の深さ設定を一次的に行な
うが、転動輪122と搬送部20との取付角度を固定的
にすれば、最深深さ設定の深さ位置決めを行なう。搬送
部20と転動輪との取付角度を任意の角度に可変とする
方がより好ましい。この場合には、この角度調整によ
り、現場の採集砂場等における微妙な地形を考慮して理
想的な採集走行状態を確保できる。
【0088】図11、図12、図13に示す様に、コン
ベヤ枠72、72の斜め切欠158の近傍位置で支持部
材160、160には、平板状に形成された掬い板28
の後端側に設けた軸70の両端が回動自在に軸支されて
いる。この掬い板28の前端側には、山形状の歯型16
6が設けられている。また、この掬い板28の掬い角を
設定するため、同掬い板28の上面両端に設けた取付板
168と支持ロッド162とに、先の第1実施例と同一
の掬い板調整部80、80が設けられている。採取作業
を開始するときに、掬い板設定部80、80で走行方向
に対する掬い板28の掬い角300を最適な角度に設定
する。また、掬い板128は、搬送部20の前端側に軸
70を介して直接に設けられているため、搬送部20の
前端部の砂地面への着地と、砂地面からの離脱とで、採
集作業の開始と、作業の中断または終了を簡単に制御で
き、干潟面が露出する短い干潮時間内で円滑に採集作業
を行える。
【0089】また、図10、図11に示す様に、搬送部
20には、その先端側の採集部16に近接した位置に、
同採集部16と並列に回転泥落し機構170が設けられ
ている。この回転泥落し機構170は、搬送部20の搬
送帯である金網体88と採集部16の掬い板28との間
に配置されており、搬送帯の金網体88と同一方向に回
転するように設けられている。
【0090】採集部16の掬い板28で掬いとられた砂
は、走行機体14が前進するにつれて高速回転している
回転泥落し機構170に接触して引き込まれながら順次
コンベヤ枠72、72の間隙から落下して排除され、砂
内に混入している形状の大きな貝は回転泥落し機構17
0の上面を移動して回動している無端帯の金網体88の
端部に移載される。そして、金網体88で走行機体14
へ向け揚送される貝は、移動中に付着していた砂や小
石、木片等の夾雑物が排除され、走行機体上へ揚送され
た貝は砂の付着がほとんどなく、洗浄水の散水だけで砂
除去等の二次処理を行うことなく直ちに市場へ出荷でき
る。また、回転泥落し機構170で掬い取られた砂が排
除されて搬送部20内への砂の搬入がほとんどなく、搬
送部20の回動部分等に砂の目詰まりによる故障等の発
生もなく、長時間にわたり連続した採取作業を行える。
また、採集部16で掬い取った砂を確実に排除して選別
した貝のみを搬送部16へ移載して貝に対する砂の付着
を軽減できる。
【0091】前記回転泥落し機構170は、1個または
複数の回転篭筒172を備えることとしてもよい。実施
例では、図12、図13に示す様に、2個の回転篭筒1
72が並列配置された状態を示している。この回転篭筒
172は、中心に貫通された回転軸174と、この回転
軸174の両端寄り位置や中間位置に固定された複数の
円板176と、対向した円板176の相互の周縁に貝を
選別し得る間隙で平行に張設された金属線178とを備
えている。この2個の回転篭筒172は、その回転軸1
74の両端が対向したコンベヤ枠72、72の斜め切欠
158された端面に対して平行な位置に開孔された軸孔
に回転自在に軸架されている。
【0092】更に、図11、図14に示す様に、一方の
コンベヤ枠72の外面に固定されたチェーン案内枠15
2内の両端寄り位置で、金網体88を駆動する第1回転
軸92と第2回転軸96とに固定されたスプロケット1
80、180に無端チェーン182が調帯されている。
更に、チェーン案内枠152内へ突出された第2回転軸
96に近接して2個の回転篭筒172の回転軸174、
174の端部が突出され、この第2回転軸96と2個の
回転軸174との相互の端部に設けた連動スプロケット
184の相互に無端チェーン186を調帯して金網体8
8と2個の回転篭筒172、172を同一方向へ連動回
転させている。
【0093】これにより回転泥落し機構に設けた2個の
回転篭筒172は、搬送帯の金網体88と同一方向へ回
転し、篭筒状に配置された金属線178内へ砂を掻き込
み排除できる。そして、回転篭筒172は軽量であり、
取り扱がし易く、採集部16に近接した位置に簡単に取
り付けできる。また、構造も簡単であるため製造コスト
も安価に設備して採集部で掬い取った砂内の貝の選別作
業効率を向上させることができる。また、ヘドロ状で粘
着性のある砂でも、高速回転する複数の回転篭筒を通過
中に効率よく排除でき、貝や搬送部等への砂の付着を軽
減できる。また、回転篭筒172は、金属線178で筒
状に形成しているが、これに限ることなく、例えば、金
属、硬質合成樹脂等を素材として形成した円筒に円孔、
四角孔、三角孔等の選別孔を開孔させた篭筒で構成して
もよい。また、図10、図11において、36はコンベ
ヤ枠72、72の上面に設けた補強板154に立設した
支持フレーム、116は支持フレーム上に配置された散
水ホースである。
【0094】図11、図12に示す様に、収容部12
は、採集した貝の収容篭124等を載置するため、例え
ば、ステンレス板等の金属板を素材とし、受けフレーム
23の後部上面に側面視略L形状に形成された受け部1
26を備えている。また、前記受けフレーム23の前端
部上面には両側へ向けて矩形状の架台枠128が設置さ
れ、更に、受けフレーム23の両側端に沿って側板13
0、130が立設されている。そして、前記架台枠12
8から収容部12へ向けて斜め下がりの緩傾斜に配置さ
れ、かつ収容部12へ向けて略水平に揺動する篩機構1
32が設置されている。更に、篩機構132の端部下面
側から収容籠124へ選別した貝を放出する上段シュー
ト134aと、篩機構132で篩い落とした小さな貝、
砂、小石等を捕捉して収容籠124の前方となる受け部
126へ放出するための下段シュート134bが両側板
130、130に架設されている。
【0095】図11、図15に示す様に、篩機構132
は、前後2本の横軸136、136の上面に交差状に選
別間隙をおいて固定された多数の選別条杆138と、こ
の選別条杆138の前端側に敷設された受板140とを
備えている。そして、受け板140寄りの下面には遊転
軸142が軸支され、この遊転軸142が架台枠128
の上面に載着されている。また、架台枠128内には、
走行機体のフレームロッド15に設置した油圧ユニット
123と連動するクランク機構144が軸支され、この
クランク機構144に一端が連係された揺動連杆146
の他端が、選別条杆136の端部側の横軸136に枢着
されている。
【0096】貝類の採集作業中において、走行機体14
の架台枠128内に設けたクランク機構144が油圧ユ
ニット123と連動回転し、この揺動連杆146によっ
て走行機体14の走行方向へ向け略水平に選別条杆13
8が揺動する。そして、搬送部20から篩機構132へ
放出された貝に付着している砂や混じっている小石、木
片等は選別条杆138の間隙から下段シュート134b
へ落下して受け部126の上面へ流下し、受け部126
に設けた排出孔148から砂地面へ放出される。また、
選別条杆138の間隙より大きな貝は選別条杆138か
ら上段シュート134aへ落下して収容篭124内に順
次収容される。
【0097】これにより、搬送部20で走行機体14の
上部へ揚送された貝内に混入している小さな貝や木片、
小石等の屑類は振動篩132で選別排除でき、収容架簿
124内へ収容された貝は砂の付着もなく、洗浄、選別
等の二次処理を行う必要もない商品価値の高い貝として
出荷できる。また、篩機構132は、搬送部20の後方
に設けることに限ることなく、搬送部20の中間位置等
において搬送帯である金網体88を搬送方向へ向け略水
平に揺動させる様に設けてもよい。また、架台枠内に設
けたクランク機構144は、円板クランクに形成してい
るが、これに限ることなく、角型クランク、偏心クラン
ク等を備えてもよい。
【0098】次に、本発明の第2実施例に係る貝類の採
集機10aの作用について説明する。干潮時の干潟内の
貝類の採集場に貝類の採集機10aを搬送し、作業を開
始する前に、シリンダ機構120で搬送部20を持ち上
げた状態で採集部16の掬い板28を掬い角設定部80
で調整し、掬い板28を砂地面に着地させたときに砂地
面に対する掬い角300が砂地面に適した最適な採集角
度に設定する。
【0099】搭乗板39に搭乗した作業者は、操作部4
0のハンドル操作で深さ設定機構18のシリンダ機構1
20を作動させてプランジャーを引き込め、搬送部20
を架台枠28の枢軸150を中心として下降させつつ搬
送部20の前端側に突出している転動輪122、122
を砂地面に着地させる。これにより、搬送部20の前端
に設けた採集部16の掬い板28も砂地面に着地した状
態となる。この様に、シリンダ機構120の作動で搬送
部の前端側の転動輪122、122や採集部16の掬い
板28を砂地面に自動的に着地させることができ、逆に
シリンダ機構120を逆作動させ、シリンダ機構のプラ
ンジャーを伸長させつつ搬送部20を押し上げて転動輪
122、122と掬い板28とを砂地面から円滑に離脱
できる。
【0100】次に、転動輪122、122と掬い板28
とを着地させた状態で走行機体14を前進させ、同時に
搬送部20内の金網体88及び回転泥落し機構170を
始動させる。このときに、図12に示すように、採集部
16の掬い板28は少しずつ砂中に刺し込まれてゆく。
この掬い板28が砂中に刺し込まれるに従って転動輪1
22へ砂地面からの面圧が作用して掬い板28の刺し込
みが停止される。これにより、採集部16の掬い板28
は砂地面に対して一定の掘進深さを保持しつつ走行機体
14の前進で砂地面を掘進する。この転動輪122、1
22で搬送部20の前端側の採集部16を案内するた
め、走行機体14は走行時の円滑性と安定性が得られる
こととなる。
【0101】この掬い板28で掬い取った砂混じりの貝
は、搬送部20の前端側で搬送帯の金網体88と同一方
向へ高速回転している回転泥落し機構170の1個また
は複数の回転篭筒172を上越し状に通過する。このと
きに、砂、小石、その他の夾雑物は回転篭筒172を形
成した金属線178の間隙から内部へ取り込まれながら
下方へ排除される。そして、金属線178の間隙より大
きな形状の貝類だけが砂や小石と分離されて搬送部20
内で無端状に周回している金網体88に移載される。前
記回転泥落し機構170を設けたことにより、砂地面が
ヘドロ状で粘着性がある状態であっても、掬い取った砂
類を効率よく排除でき、貝や金網体88に付着するのを
軽減できる。
【0102】搬送部20の無端帯状の金網体88による
揚送作業中において、金網体88は内部に設けた振動装
置24からの振動を受け、貝類や金網体88に付着して
いる砂は更にふるい落とされ、この揚送中においてコン
ベヤ枠72、72に架設した支持フレーム36に配置し
た散水ホース116から散水することにより貝類に付着
した砂を完全に洗い流すことが可能となる。そして、金
網体88上に残った貝類だけを収容部12へ搬送する。
【0103】貝類は搬送部20から収容部12に設けた
篩機構132へ放出される。この篩い機構132は、円
板クランク144等のクランク機構に連係された揺動連
杆146で搬送部20から収容部12へ向かう方向へ水
平に揺動する選別条杆138を有し、貝類は選別条杆1
38の上面を上段シュート134aへ向けて流下され
る。このときに、選別条杆138の間隙よりも小さな貝
類や小石、或は夾雑物は選別条杆138の間隙から下段
シュート134bへ落下して捕捉される。そして、上段
シュート134aを流下する選別された貝は収容篭12
4へ収容されることとなり、この収容篭124内に収容
された貝類は一定の大きさに選別されると共に砂の付着
もほとんどなく、散水に洗浄で外観もきれいであるた
め、洗浄、選別等の二次処理もほとんど必要がなく、直
ちに市場等へ出架できて作業者の手数を節約できる。ま
た、下段シュート134bから受け部126へ捕捉され
た小さな貝や小石、その他の夾雑物は受け部126に設
けた排出孔146から適宜砂地面へ放出される。
【0104】この様に、第2実施例の貝類の採集機10
aを使用した採集実行状態において、採集部の掬い板2
8に過度の掘進荷重が作用する様なときには、そのまま
走行すると採集部16に故障が発生したり、機体走行1
4の原動機42の出力を上昇させねばならず、走行機体
14の円滑な走行が阻害されて採集作業が不可能となる
恐れがあり、このときにはシリンダ機構120で搬送部
20の前端側を少し持ち上げ、掬い板28の掘進深さを
浅く変更し、採集部の掬い板28に作用する掘進荷重を
軽減させて貝類の採集実行状態を確実に継続できる。
【0105】また、砂地面における採集作業中に、走行
機体14を方向変換すべく採集部16を採集実行状態か
ら非採集走行状態へ移行させる時には、シリンダ機構1
20で搬送部20を持ち上げて砂地内より採集部16を
引き上げる。その状態で走行機体14を円滑に方向変換
させて再び搬送部20をシリンダ機構120で下降させ
て採集部16を砂地面に着地させ、再び採集実行状態に
移ることができる。従って、砂地面の限られた場所で走
行機体14を簡単に往復走行させながら採集作業を能率
よく行える。
【0106】上記した様に、第2実施例の貝類の採集機
10aは、先の第1実施例の貝類の採集機10に比べ、
採集部の深さ設定機構18の構成が簡略で、採集実行状
態から非採集走行状態への移行をシリンダ機構で確実、
しかも短時間で行え、更に、搬送部20の前端側に転動
自在に転動輪122を設けて搬送部20を案内するため
走行機体14の走行時の円滑性と安定性を得ることがで
きる。また、搬送部20に設けた回転泥落し機構170
で砂類を能率よく排除して採集した貝類の二次処理の手
数を節約でき、貝類の採集作業における作業負担を大幅
に軽減できる等の特効を奏するものである。
【0107】次に、図16、図17に基づいて、本発明
の第3実施例に係る貝類の採集機を説明するが、第2実
施例と同一構成には同一符号を付し、その詳細な説明は
省略する。第3実施例の貝類の採集機10bは、前記第
2実施例の貝類の採集機10aと同一構成の走行機体1
4、採集部16、搬送部20、シリンダ機構120、転
動輪122等を備えている。
【0108】先の第2実施例の貝類の採集機10aは、
搬送部20のコンベヤ枠72、72が走行機体14の架
台枠128上に枢着150され、更に走行機体14に枢
着されたシリンダ機構120の上端は、コンベヤ枠7
2、72の下面に設けた押上げ板156に枢着されてい
る。このために、採集現場の砂地面に凹凸面や軟弱面が
あって、走行中の機体が進行方向に対して左右方向へ揺
動すれば、搬送部20と共に採集部16が左右方向へ揺
動して砂中を掘進中の掬い板28が砂地面から浮き上が
り、その結果掬い板28による掘進作動が不安定とな
り、採集効率が低下する欠点がある。
【0109】これに対して、第3実施例の貝類の採集機
10bは、シリンダ機構120のプランジャーと搬送部
20の下面との連結部に、機体の走行方向を軸として軸
回りに揺動支持する揺動軸装置192を設けたことによ
り、砂地面を採集作業中の走行機体14が進行方向に対
して左右方向に揺動してシリンダ機構120のプランジ
ャーが搬送部20を側方へ傾動させる側圧力を揺動軸装
置192で吸収して減衰させ、搬送部20及び採集部1
6の掬い板28等が傾動することがなく、掬い板28は
砂地面の一定深さ位置を掘進して貝類の採集能率を向上
させ得ることを特徴としている。
【0110】即ち、本実施例において、図16、図17
に示す様に、前記シリンダ機構120は、その下端が走
行機体14のフレームロッド15の前端側のほぼ中央位
置に枢着188され、該シリンダ機構120のプランジ
ャー190の端部が連結される搬送部20の下面側に
は、同搬送部20の前記走行機体14の走行方向を軸と
して軸回り方向に揺動支持する揺動軸装置192が設け
られている。
【0111】図16に示す様に、揺動軸装置192は、
搬送部20の両側対向したコンベヤ枠72、72の下面
側で、その略中央位置と走行機体14の架台枠128寄
り位置とに対向設置された横枠194、194と、この
横枠194、194の略中央位置に連設された枢軸19
6と、この枢軸196にその軸回り方向へ揺動可能に枢
着された支持筒198とを備えている。更に、前記架台
枠128の前面上端の略中央位置に前記支持筒198の
下面側に沿う様に配設された腕杆200の一端が上下回
動可能に枢着202され、この腕杆200と前記支持筒
198とは間座204を介して相互に連結されている。
この揺動軸装置192の腕杆200の端部下面に、前記
シリンダ機構120のプランジャー190の端部が枢着
206されている。
【0112】採集作業中において、前記シリンダ機構1
20を動作させてプランジャー190が伸長すると、揺
動軸装置192の腕杆200が架台枠128との枢着部
を中心として上方へ回動しながら搬送部20の下面の略
中央位置を押しあげて搬送部20の前端側の採集部16
や転動輪122が砂地面から上昇する。この状態で、シ
リンダ機構120を逆動作させてプランジャー19をシ
リンダ内に引き込めると腕架200は下方へ回動して搬
送部20の採集部16や転動輪122は砂地面に着地す
る。従って、シリンダ機構120で搬送部20の前端側
を上下させて採集実行状態と非採集走行状態との態勢移
行をスムーズに行える。
【0113】そこで、採集現場の砂中を採集部16の掬
い板28が掘進しながら走行中の走行機体14の一方側
のキャタピラー48が、例えば、掬い板28が掘進して
軟弱化された砂地面に着地すれば、進行方向に対して左
側方向または右側方向へ機体が傾動する。例えば、図1
9に示す仮想線の様に機体14上の架台枠128が傾動
すると、シリンダ機構120のプランジャー190が枢
着された揺動軸装置192の腕杆200に固定された支
持筒198が、搬送部20側に固定された枢軸196に
対して、走行機体14の傾動方向と同一方向へ回転す
る。この回転で、搬送部20の下面側に搬送部20を側
方へ転回させる様にプランジャー190、及び腕杆20
0から搬送部20へ作用する側圧力が減衰されることと
なり、従って、搬送部20が側方へ傾動するのを防止で
きる。
【0114】これにより、走行機体14が進行方向に対
し左右へ揺動しても、搬送部20及び搬送部20の前端
側の採集部16は揺動することなく、採集部16は砂中
の設定された深さ位置を常に掘進できて掬い板28が砂
内から浮き上ることがなく効率よく採集作業を連続して
行えることとなる。また、採集作業中に、シリンダ機構
120のプランジャー190を伸長または引込ませて搬
送部20を進行方向に対して上下動させ、採集部16を
採集実行状態と非採集走行状態とに素早く態勢を整え、
これにより走行中の採集場で走行機体の方向変換等も容
易に選択できて採集作業を継続できる。
【0115】また、図16、図19に示す様に、前記搬
送部20の後端側と前記走行機体14には、同搬送部2
0の上下動または揺動に対して同搬送部20を弾性的に
支持する弾性支持部208を設けることとしてもよい。
即ち、走行機体14の前端側に設置した架台枠128の
上面の両側寄り位置に弾性支持部208、208を設置
し、この弾性支持部208、208の上端が搬送部20
の両側のコンベヤ枠72、72の後端寄り下面に連設さ
れている。実施例において、前記弾性支持部208はコ
イルばね210で構成し、コンベヤ枠72と架台枠12
8との対向面に設けた係止突起212、212にコイル
ばね210の上下両端が係止されている。
【0116】これにより、採集作業中の砂地面に凹凸面
や軟質面があって走行中の走行機体14が進行方向に対
して上下に揺動しても、搬送部20の両側後端部の下面
を支持したコイルばね210、210で機体の揺動を弾
性的に吸収して搬送部20の揺動を防止して採集部16
の砂地面からの浮きがりを防止げきる。また、砂地面の
状態で搬送部20の採集部16が浮き上がる力を受けて
も、搬送部20の後端側が弾性的に支持されているため
同じく砂地面から採集部16の浮きがりを防止できる。
【0117】更に、走行中の走行機体が左右側方へ傾動
することがあっても、弾性支持部208と揺動軸装置1
92との相乗作用で搬送部20が傾動することなく、掘
進中の採集部16の掬い板28が砂地面から浮き上がる
ことがなく、常に一定深さを保持させつつ採集作業を継
続し貝類の採集作業の効率を向上させ得る。また、弾性
支持部208は、コイルばね210に限ることなく、例
えば、板ばね等の金属ばね、ゴム、合成樹脂等の非金属
ばね、或は空圧、油圧等を利用した流体ばね等を用いて
もよい。
【0118】上記した様に、本発明の第3実施例に係る
貝類の採集機10bは、上記した構成を備えることによ
り、貝類を採集する砂地面に凹凸面や軟質面等があって
走行中の機体が進行方向に対して上下動や左右方向への
揺動をうけても、搬送部20の下面に設けた揺動軸装置
192及び搬送部20の後端部下面と走行機体14の架
台枠128とに介設させた弾性支持体208とによって
振動を吸収できて採集作業中の採集部16を一定深さに
保持しながら安定して掘進でき、貝類の採集作業の効率
を向上させることができる等の特効を奏することとな
る。また、本発明は前記した第1、第2、第3実施例に
限定されるもではなく、「特許請求の範囲」に記載され
た発明の本質を逸脱しない範囲において任意の改変を行
っても良いものである。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る貝類
の採集機によれば、収容部を搭載した走 請求項1に係
る貝類の採集機によれば、収容部を搭載した走行機体
と、この走行機体の前方側に取り付けられ、該走行機体
の前進に伴って砂中にある貝類を採集する採集部と、前
記走行機体に取り付けられ、該採集部の採集深さを設定
する深さ設定機構と、前記採集部で採集された貝類を前
記収容部内に導入させる搬送部とを備えてなることによ
り、走行機体の採集部で砂中に生息する貝類を、短時間
で大量に採集することができる。また、貝類採集のため
に走行機体を運転する1人の作業者で採集作業を行える
ので多くの作業者を必要とすることなく能率的に貝類を
採集することができ、貝類の採集作業における人件費を
大幅に削減することができる。更に、走行機体の走行中
に貝類を採集することができる結果、貝類の採集作業に
ついて中腰の作業姿勢で手作業により貝類を採集する必
要がなく、過酷な作業姿勢から作業者を解放することが
でき、作業者の作業負担を大幅に軽減させることが可能
である。
【0120】また、前記搬送部は、前記走行機体に斜め
下がりに配置され、該搬送部は、前方側を自由端として
該前方側が少なくとも上下動し得るように前記走行機体
に枢着され、かつ、前記深さ設定機構は、前記走行機体
と該搬送部間に取りつけられたシリンダ機構からなるこ
とにより、搬送部の機体に対する傾斜角度を、シンリン
ダ機構で微調整して採集部の掘進深さを砂地面の状態に
合わせて簡単に調整できる。また、シリンダ機構で搬送
部を持ち上げるだけで採集実行状態から非採集走行状態
へ態勢を移行させ、移動後においてはシリンダ機構で搬
送部を下降させるだけで素早く採集作業の態勢に整えて
貝の採集作業の能率を向上させることができる。
【0121】また、前記深さ設定機構は走行機体から前
方側に突設された枠部材と、この枠部材の下部側に取り
付けられた深さ設定部とを含み、前記採集部はこの枠部
材に取り付けられてなることにより、前方側に配置させ
た枠部材に取り付けた深さ設定部により走行機体を前進
させつつ貝類の採集作業の実効を図ることが可能であ
る。また、採集部を掬い板部材などから構成することに
より枠部材の基部側を機体側に枢着させて採集地面に着
地させるだけで深さ設定ができ、設定作業が極めて簡単
で、構造も簡略である。また、枠部材を前方側に突設さ
せることにより運転席から直接に砂の表層部分等を観察
しながら走行させることができ、貝類の採集作業を円滑
かつ能率的に行わしめることが可能である。また、前方
部分に深さ設定部を設置するから、前進走行しながらす
る採集量の調整を目視しつつ円滑に行うことが可能であ
る。
【0122】また、前記深さ設定部は平板体であること
により、該平板体を砂の表面に載置するだけで、走行機
体の走行に伴ってスキー板状に摺動し、設定深さが安定
して確保できる結果、深さ設定と同時に走行時の安定板
としても機能し得る。
【0123】また、前記平板体は少なくとも前進方向に
対して交差する方向を軸として軸回りに回動可能に設け
られてなることにより、砂の表面に凹凸があっても平板
体で安定して容易に乗り越えることができ、採集部を安
定して砂中に位置させつつ、走行機体の円滑な前進を確
保することができる。
【0124】また、前記採集部は走行機体の前進方向に
突設させた掬い板を備えてなることにより、機体の前進
走行と共に掬い板が表層の砂中の貝類を砂と共に掬い取
りつつ採集し、大量に、短時間に、少ない労力で確実に
砂中の貝類を捕捉採集することが可能である。また、掬
い板を深さ設定部の平板体と協同して走行安定化と同時
に深さ設定を簡単に行える。また、例えば機体の前方側
に突設させた枠部材に深さ設定部としての平板体と採集
部の掬い板を取り付けることにより、単に枠部材を地面
に着地させるだけで深さ設定及び採集部の準備が完了す
るから、作業準備が簡単であり、短時間で現場での採集
作業に取りかかることができる。
【0125】また、前記掬い板は走行機体の前進方向に
対する掬い角を設定可能に設けられてなることいより、
走行機体の走行時に自動的に掬い集める砂あるいは貝類
の量を設定でき、しかも最も効率の良い掬い角度を設定
でき、採集の効率を向上させ得るものである。
【0126】また、前記掬い板は前記搬送部の前端側に
直接に設けられてなることにより、搬送部の前端部の砂
地面への着地と、砂地面からの離脱とで、採集作業の開
始と、作業の中断または終了を簡単に制御でき、干潟面
が露出する短い干潮時間内で円滑に採集作業を行える。
【0127】また、前記枠部材の基端側は走行機体に枢
着されてその前方側が略上下動自在に取り付けられ、前
記搬送部は無端コンベヤからなり、該無端コンベヤの前
端側は前記枠部材に枢支されると共に、後端側は走行機
体に載着され、更に、該走行機体にはこの無端コンベヤ
の前端寄り側を昇降移動させる昇降装置が設けられ、該
昇降装置による無端コンベヤの前端側の昇降移動により
採集部及び深さ設定機構による貝類の採集実行状態と、
非採集走行状態とを選択的にとれるようにしてなること
により、採集実行状態から、非採集走行状態にうつる時
には無端コンベヤの前端寄り側を昇降装置で持ち上げる
だけで素早く移動体勢を整えることができるとともに、
移動後においては昇降装置で無端コンベヤの前端寄り側
を降ろすだけで素早く貝の採集作業にとりかかることが
できる。従って、例えば干潟での作業の際は、貝の分布
状態に応じて採集、移動を繰り返し行わなければならな
いような貝の採集作業を素早く、かつ、円滑に行うこと
が可能であり、貝類の採集作業時における作業効率を向
上することができる。移動時の体勢や採集作業の体勢を
容易に整えることができることから、作業者の作業負担
を軽減することが可能である。また、採集機を陸上移動
するような時には、昇降装置で無端コンベヤの先端を持
ち上げておくことにより、容易にトラックの荷台に積み
込むことができる。
【0128】また、前記走行機体には貝類の採集実行状
態で無端コンベヤの前端寄り側を上方から弾性的に支持
する弾性支持部が設けられているので、採集実行状態に
おける無端コンベヤの荷重を弾性的に受け、同無端コン
ベヤの荷重が枠部材などに影響をあたえて平板体や採集
部の円滑な動きを阻害することを防止し、貝類を円滑に
採集させることが可能である。
【0129】また、前記走行機体には走行機体上面から
上方位置であって前方側に端部を突設させた側面視逆L
字状の支持フレームが設けられ、前記昇降装置、弾性支
持部はこの支持フレームに沿って設けられてなることに
より、昇降装置を巻き上げることにより、弾性支持部に
より支持された無端コンベヤを上方に確実に持ち上げる
ことができることから、採集実行状態と非採集走行状態
の選択性を確保することができる。また、非採集走行状
態の時に昇降装置で持ち上げられた無端コンベヤの荷重
や、採集実行状態の時に作用する弾性支持部への荷重な
どを、逆L字状の支持フレームを介して走行機体に作用
させることができることから、採集機のバランスの偏り
を防ぐことが可能となる。従って、非採集走行状態の移
動や採集実行状態の貝の採集作業を円滑に行うことがで
きる。また、機体に対する昇降装置や弾性支持部の取り
付けを実効化させると共に、洗浄用の水の散布用のホー
スノズルの仮固定等の作業用及び補助作業用部材の取り
付け支持を一括して行わせ、維持、管理が楽なものとな
る。
【0130】また、前記走行機体の後方側にはバランス
ウエイトが取り付けられてなることにより、前方側に集
中しがちな偏重荷重状態を修正しつつバランスをとりな
がら安定して円滑に走行し、貝類の採集を行うことが可
能である。
【0131】また、前記搬送部は上面に貝類を載着搬送
させる搬送帯を備え、該搬送部近傍には該搬送帯を振動
させる振動装置が設けられてなることにより、搬送部に
おいて搬送中の貝類について振動を与え、能率的に砂を
振り落として貝類だけの分別取り出し作業を円滑、かつ
簡易に行わせ、採集作業の後工程の作業効率を大幅に向
上させるとともに、作業者の作業負担を大幅に軽くする
ことが可能である。
【0132】また、前記搬送部の前端側には支持部材が
取り付けられ、この支持部材には該搬送部の前端側を浮
動支持するように、転動自在に転動輪が設けられてなる
ことにより、搬送部の前端側を支持する転動輪により、
機体走行の円滑性及び安定性が得られ、また、機体走行
の動力負荷を軽減できて機体に搭載する発動機等の設備
経費を節約できる。
【0133】また、前記搬送部は、前記採集部に近接し
た位置に、同採集部と並列に回転泥落し機構が設けられ
てなることにより、採集部で掬い取った砂は、高速回転
している回転泥落し機構と接触して排除され、走行機体
上へ採集された貝に砂の付着が少なく、砂除去等の二次
処理を行う必要もなく直ちに市場へ出荷できる。また、
掬い取られた砂の排除により搬送部内への砂の浸入が少
なく、搬送部の回動部分等が故障を発生することもなく
長時間にわたり連続した採取作業を行える。
【0134】また、前記採集部は、前記搬送部の前端側
に近接して配置され、前記回転泥落し機構は、この搬送
部と採集部との間に配置され、前記搬送部の搬送帯の回
転方向と同一方向に回転するように設けられてなること
により、採集部で掬い取った砂を確実に排除して選別し
た貝のみを搬送部へ移載でき、また、貝に対する砂の付
着を軽減できる。
【0135】また、前記回転泥落し機構は、1個または
複数の回転篭筒を備えてなることにより、回転篭筒は軽
量で、取り扱がし易く、採集部に近接した位置に簡単に
取り付けできる。また、構造も簡単であるため製造コス
トも安価に設備して採集部で掬い取った砂内の貝の選別
作業効率を向上させることができる。また、ヘドロ状で
粘着性のある砂であっても、高速回転する複数の回転篭
筒を通過中に効率よく排除でき、貝や搬送部等への砂の
付着を軽減できる。
【0136】また、前記搬送部の中間または該搬送部の
近傍には採集部で採集された採集物を載置させて略水平
方向に揺動する篩機構が設けられてなることにより、貝
類に混じった小さな貝や木片、小石等の屑類を篩機構で
選別排除でき、収容部へ放出される貝の洗浄、選別等の
二次処理を行う手数を簡略化でき、商品価値の高い貝と
して採取現場から直ちに市場へ出荷できる。
【0137】また、前記シリンダ機構は前記走行機体に
一端を枢着支持されるとともに他端を前記搬送部の下面
側に連結され、前記同シリンダ機構の搬送部との連結部
には同搬送部の前記走行機体の走行方向を軸として軸回
り方向に揺動支持する揺動軸装置が設けられてなること
により、採集作業中に走行機体が進行方向に対して一方
側へ傾動しても搬送部は傾動することがなく、採集部は
設定された深さを常に掘進して砂内から浮き上る様なこ
とがなく、採集作業を継続できる。また、採集作業中
に、シリンダ機構を動作させて搬送部を進行方向に対し
て上下動させ、採集部を採集実効状態と非採集走行状態
とに素早く態勢を整え、機体の方向変換等も容易に選択
できて採集作業を継続できる。
【0138】また、前記搬送部の後端側と前記走行機体
には、同搬送部の上下動または揺動に対して同搬送部を
弾性的に支持する弾性支持部が設けられてなることによ
いり、砂地面を走行中に走行機体が進行方向に対して上
下または左右に揺動しても、その揺動を弾性支持部が吸
収して搬送部へ揺動が伝達されることがなく、砂中を掘
進中の採集部が浮き上がることがなく、一定深さを保持
して採集作業を継続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る貝類の採集機の全体
斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る貝類の採集機の平面
図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る貝類の採集機の側面
図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】採集部および深さ設定機構を側面側から示す要
部拡大説明図である。
【図7】搬送部内の無端コンベヤを平面側から見た状態
を示す一部拡大説明図である。
【図8】図2のC−C線一部拡大断面図である。
【図9】搬送部内の無端コンベヤおよび振動装置の作動
状態を側面側より見た一部拡大説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る貝類の採集機の全
体斜視図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る貝類の採集機の平
面図である。
【図12】図11のD−D線断面図である。
【図13】第2実施例に係る貝類の採集機の採集部およ
び回転泥落し機構を示す要部拡大断面説明図である。
【図14】同じく回転泥落し機構の連動機構を示した要
部拡大断面説明図である。
【図15】第2実施例に係る貝類の採集機の収容部に設
けた篩機構を示す要部拡大断面説明図である。
【図16】本発明の第3実施例に係る貝類の採集機の正
面中央を切断した断面説明図である。
【図17】本発明の第3実施例に係る貝類の採集機の揺
動軸装置を示した要部拡大断面説明図である。
【図18】図17のE−E線一部拡大断面である。
【図19】図17のF−F線一部拡大断面である。
【符号の説明】
10 貝類の採集機 12 収容部 14 走行機体 16 採集部 18 深さ設定機構 20 搬送部 22 昇降装置 24 振動装置 25 深さ設定部 26 平板体 28 掬い板 30 無端コンベヤ 34 弾性支持部 36 支持フレーム 38 バランスウエイト 52 枠部材 80 掬い板設定部 120 シリンダ機構 132 篩機構 160 支持部材 170 回転泥落し機構 172 回転篭筒 192 揺動軸装置 208 弾性支持体 300 掬い角

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収容部を搭載した走行機体と、 この走行機体の前方側に取り付けられ、該走行機体の前
    進に伴って砂中にある貝類を採集する採集部と、 前記走行機体に取り付けられ、該採集部の採集深さを設
    定する深さ設定機構と、 前記採集部で採集された貝類を前記収容部内に導入させ
    る搬送部と、を備えてなる貝類の採集機。
  2. 【請求項2】 前記搬送部は、前記走行機体に斜め下が
    りに配置され、 該搬送部は、前方側を自由端として該前方側が少なくと
    も上下動し得るように前記走行機体に枢着され、 前記深さ設定機構は、前記走行機体と該搬送部間に取り
    つけられたシリンダ機構からなる請求項1記載の貝類の
    採集機。
  3. 【請求項3】 前記深さ設定機構は走行機体から前方側
    に突設された枠部材と、この枠部材の下部側に取り付け
    られた深さ設定部と、を含み、 前記採集部はこの枠部材に取り付けられてなる請求項1
    記載の貝類の採集機。
  4. 【請求項4】 前記深さ設定部は平板体である請求項1
    又は3記載の貝類の採集機。
  5. 【請求項5】 前記平板体は少なくとも前進方向に対し
    て交差する方向を軸として軸回りに回動可能に設けられ
    てなる請求項4記載の貝類の採集機。
  6. 【請求項6】 前記採集部は走行機体の前進方向に突設
    させた掬い板を備えてなる請求項1ない5のいずれかに
    記載の貝類の採集機。
  7. 【請求項7】 前記掬い板は走行機体の前進方向に対す
    る掬い角を設定可能に設けられてなる請求項6記載の貝
    類の採集機。
  8. 【請求項8】 前記掬い板は前記搬送部の前端側に直接
    に設けられてなる請求項6又は7記載の貝類の採集機。
  9. 【請求項9】 前記枠部材の基端側は走行機体に枢着さ
    れてその前方側が略上下動自在に取り付けられ、 前記搬送部は無端コンベヤからなり、 該無端コンベヤの前端側は前記枠部材に枢支されると共
    に、後端側は走行機体に自由状態で載着され、 更に、該走行機体にはこの無端コンベヤの前端寄り側を
    昇降移動させる昇降装置が設けられ、 該昇降装置による無端コンベヤの前端側の昇降移動によ
    り採集部及び深さ設定機構による貝類の採集実行状態
    と、非採集走行状態とを選択的にとれるようにした請求
    項1、3ないし8のいずれかに記載の貝類の採集機。
  10. 【請求項10】 前記走行機体には貝類の採集実行状態
    で無端コンベヤの前端寄り側を上方から弾性的に支持す
    る弾性支持部が設けられてなる請求項1、3ないし9の
    いずれかに記載の貝類の採集機。
  11. 【請求項11】 前記走行機体には走行機体上面から上
    方位置であって前方側に端部を突設させた側面視逆L字
    状の支持フレームが設けられ、 前記昇降装置、弾性支持部はこの支持フレームに沿って
    設けられてなる請求項1、3ないし10のいずれかに記
    載の貝類の採集機。
  12. 【請求項12】 前記走行機体の後方側にはバランスウ
    エイトが取り付けられてなる請求項1ないし11のいず
    れかに記載の貝類の採集機。
  13. 【請求項13】 前記搬送部は上面に貝類を載着搬送さ
    せる搬送帯を備え、 該搬送部近傍には該搬送帯を振動させる振動装置が設け
    られてなる請求項1ないし12のいずれかに記載の貝類
    の採集機。
  14. 【請求項14】 前記搬送部の前端側には支持部材が取
    りつけられ、この支持部材には該搬送部の前端側を浮動
    支持するように、転動自在に転動輪が設けられてなる請
    求項1または2記載の貝類の採集機。
  15. 【請求項15】 前記搬送部はその搬送帯に隣接させて
    回転泥落し機構が設けられてなる請求項14記載の貝類
    の採集機。
  16. 【請求項16】 前記採集部は、前記搬送部の前端側に
    近接して配置され、 前記回転泥落とし機構は、この搬送部と採集部との間に
    配置され、前記搬送部の搬送帯の回転方向と同一方向に
    回転するように設けられてなる請求項15記載の貝類の
    採集機。
  17. 【請求項17】 前記回転泥落し機構は、1個または複
    数の回転篭筒を備えてなる請求項15又は16記載の貝
    類の採集機。
  18. 【請求項18】 前記搬送部の中間または該搬送部の近
    傍には採集部で採集された採集物を載置させて略水平方
    向に揺動する篩機構が設けられてなる請求項1ないし1
    7のいずれかに記載の貝類の採集機。
  19. 【請求項19】 前記シリンダ機構は前記走行機体に一
    端を枢着支持されると共に他端を前記搬送部の下面側に
    連結され、 前記シリンダ機構の搬送部との連結部には同搬送部の前
    記走行機体の走行方向を軸として軸回りに揺動支持する
    揺動軸装置が設けられてなる請求項1、2、6、7、
    8、12ないし18のいずれかに記載の貝類の採集機。
  20. 【請求項20】 前記搬送部の後端側と前記走行機体に
    は、同搬送部の上下動または揺動に対して同搬送部を弾
    性的に支持する弾性支持体が設けられてなる請求項1、
    2、6、7、8、12ないし18のいずれかに記載の貝
    類の採集機。
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