JPH09233871A - 超音波モ−タの速度制御装置 - Google Patents
超音波モ−タの速度制御装置Info
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- JPH09233871A JPH09233871A JP8065179A JP6517996A JPH09233871A JP H09233871 A JPH09233871 A JP H09233871A JP 8065179 A JP8065179 A JP 8065179A JP 6517996 A JP6517996 A JP 6517996A JP H09233871 A JPH09233871 A JP H09233871A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 給電々圧の周波数を変えて速度制御する超音
波モ−タにおいて、超音波モ−タの実際の回転速度を要
求によって設定される目標速度に合せた回転速度に速度
制御すること。 【解決手段】 CPU21が、設定による目標速度と、
フォト・インタラプタ30より送られるパルス信号S1
より検出する実速度とより、{(目標速度−実速度)/
目標速度}×100(%)を算出し、この算出結果を実
速度の補正量とし、その補正量にしたがってD/A信号
を出力し、このD/A信号によってドライバ−22を動
作させ、ドライバ−22が出力する給電々圧の周波数に
応じて超音波モ−タ23を駆動させる構成となってい
る。
波モ−タにおいて、超音波モ−タの実際の回転速度を要
求によって設定される目標速度に合せた回転速度に速度
制御すること。 【解決手段】 CPU21が、設定による目標速度と、
フォト・インタラプタ30より送られるパルス信号S1
より検出する実速度とより、{(目標速度−実速度)/
目標速度}×100(%)を算出し、この算出結果を実
速度の補正量とし、その補正量にしたがってD/A信号
を出力し、このD/A信号によってドライバ−22を動
作させ、ドライバ−22が出力する給電々圧の周波数に
応じて超音波モ−タ23を駆動させる構成となってい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、超音波モ−タの
回転速度を給電々圧の周波数を変えて制御する速度制御
装置に関し、具体的には、予め設定する速度設定値(目
標速度の設定値)に可能なるかぎり正確に従動させるた
めの速度制御装置に係る。
回転速度を給電々圧の周波数を変えて制御する速度制御
装置に関し、具体的には、予め設定する速度設定値(目
標速度の設定値)に可能なるかぎり正確に従動させるた
めの速度制御装置に係る。
【0002】
【従来の技術】超音波モ−タはAFカメラの焦点調節装
置などに備えられ既に広く知られている。このような焦
点調節装置は、カメラ本体に装着されるレンズ鏡胴内に
超音波モ−タを取付け、ヘリコイドねじによって回転螺
進する焦点調節用のレンズユニットを超音波モ−タによ
って回転駆動するようになっている。
置などに備えられ既に広く知られている。このような焦
点調節装置は、カメラ本体に装着されるレンズ鏡胴内に
超音波モ−タを取付け、ヘリコイドねじによって回転螺
進する焦点調節用のレンズユニットを超音波モ−タによ
って回転駆動するようになっている。
【0003】一方、超音波モ−タは、給電々圧の周波数
を高くするほど減速し、その周波数を低くするほど加速
する。そして、周波数による速度制御については種々な
手段が提案されており、例えば、周波数が高い領域では
周波数の変化を大きくし、低い領域では周波数の変化を
小さくすることによって、回転速度を制御する手段など
が提案されている。
を高くするほど減速し、その周波数を低くするほど加速
する。そして、周波数による速度制御については種々な
手段が提案されており、例えば、周波数が高い領域では
周波数の変化を大きくし、低い領域では周波数の変化を
小さくすることによって、回転速度を制御する手段など
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように超音波
モ−タは給電々圧の周波数を変えることで速度制御する
ことができるが、ただ、この種のモ−タには個体差によ
る特性のばらつきがある他に、AFカメラの焦点調節装
置などに備える場合は、負荷条件や周囲温度の影響を受
けるため、単に周波数制御したのでは要求される回転速
度(目標速度)に制御することができない。
モ−タは給電々圧の周波数を変えることで速度制御する
ことができるが、ただ、この種のモ−タには個体差によ
る特性のばらつきがある他に、AFカメラの焦点調節装
置などに備える場合は、負荷条件や周囲温度の影響を受
けるため、単に周波数制御したのでは要求される回転速
度(目標速度)に制御することができない。
【0005】そこで、本発明では負荷条件や周囲温度、
或いはモ−タ個々の特性のばらつきなどに関係なく、要
求される回転速度に正確に従動するようにした超音波モ
−タの速度制御装置を提案することを目的とする。
或いはモ−タ個々の特性のばらつきなどに関係なく、要
求される回転速度に正確に従動するようにした超音波モ
−タの速度制御装置を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明は、予
め設定する目標速度に応じた周波数の給電々圧で駆動さ
せ、回転速度を周波数制御する超音波モ−タの速度制御
装置に関する。
め設定する目標速度に応じた周波数の給電々圧で駆動さ
せ、回転速度を周波数制御する超音波モ−タの速度制御
装置に関する。
【0007】そして、この発明では、モ−タ回転の実速
度を検出するモニタ手段と、このモニタ手段が出力する
実速度信号と設定された目標速度信号との差信号を算出
する他に、その差信号と目標速度信号との比を算出し、
この算出信号にもとづいて定めた補正量にしたがって給
電々圧の周波数を補正する信号処理手段とを備える。
度を検出するモニタ手段と、このモニタ手段が出力する
実速度信号と設定された目標速度信号との差信号を算出
する他に、その差信号と目標速度信号との比を算出し、
この算出信号にもとづいて定めた補正量にしたがって給
電々圧の周波数を補正する信号処理手段とを備える。
【0008】このように構成した速度制御装置は、モ−
タの実速度が目標速度に対してずれておれば、信号処理
手段がそのずれを補正する補正量を算出して補正量にし
たがって給電々圧の周波数を補正する。そして、この周
波数補正は、実速度が目標速度に対してずれている限り
行なわれ、実速度が目標速度に達するまで周波数が補正
される。
タの実速度が目標速度に対してずれておれば、信号処理
手段がそのずれを補正する補正量を算出して補正量にし
たがって給電々圧の周波数を補正する。そして、この周
波数補正は、実速度が目標速度に対してずれている限り
行なわれ、実速度が目標速度に達するまで周波数が補正
される。
【0009】また、本発明では、実速度と目標速度との
差が大きいときには、上記した信号処理手段が補正量に
制限を設けるように信号処理して周波数補正する構成と
することができる。
差が大きいときには、上記した信号処理手段が補正量に
制限を設けるように信号処理して周波数補正する構成と
することができる。
【0010】このように補正量に制限を設けて周波数補
正すれば、信号処理手段の算出誤差などによる過剰補正
や周波数の補正によって生ずる実速度のオ−バ−シュ−
トを防止することができる。
正すれば、信号処理手段の算出誤差などによる過剰補正
や周波数の補正によって生ずる実速度のオ−バ−シュ−
トを防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明をAF(自動焦点)
カメラの焦点調節装置に実施した一実施形態について図
面に沿って説明する。図1はAFカメラの概略図を示
す。図示するように、このカメラは、カメラ本体が外部
本体11と内部本体12とからなり、内部本体12が外
部本体11の下方部に固設されたガイド軸13に案内さ
れて撮影レンズ14の光軸15方向に進退するように外
部本体11内に設けられている。
カメラの焦点調節装置に実施した一実施形態について図
面に沿って説明する。図1はAFカメラの概略図を示
す。図示するように、このカメラは、カメラ本体が外部
本体11と内部本体12とからなり、内部本体12が外
部本体11の下方部に固設されたガイド軸13に案内さ
れて撮影レンズ14の光軸15方向に進退するように外
部本体11内に設けられている。
【0012】また、この内部本体12には、ミラ−ボッ
クス16、クイックリタ−ンミラ−17によって撮影光
が導かれるファィンダ−ユニット18、全反射ミラ−1
9によって撮影光が導かれる測距ユニット20が一体的
に備えられ、さらに、この内部本体12には、フイルム
の巻き上げ・巻き戻し機構、ガイドロ−ラ、圧板などか
らなるフイルム給送ユニット、フォ−カルプレ−ンシャ
ッタなどが備えてある。
クス16、クイックリタ−ンミラ−17によって撮影光
が導かれるファィンダ−ユニット18、全反射ミラ−1
9によって撮影光が導かれる測距ユニット20が一体的
に備えられ、さらに、この内部本体12には、フイルム
の巻き上げ・巻き戻し機構、ガイドロ−ラ、圧板などか
らなるフイルム給送ユニット、フォ−カルプレ−ンシャ
ッタなどが備えてある。
【0013】外部本体11には、撮影レンズ14の装着
用マント、電池室、後蓋、レリ−ズボタンやその他の操
作ボタン、次に説明するところの焦点調節ユニットなど
が備えてある。
用マント、電池室、後蓋、レリ−ズボタンやその他の操
作ボタン、次に説明するところの焦点調節ユニットなど
が備えてある。
【0014】焦点調節ユニットは、信号処理手段を形成
するCPU(マイクロプロセッサ)21、ドライバ−2
2、超音波モ−タ23を備える駆動機構、超音波モ−タ
23の実速度を検出するモニタ手段が主な構成部となっ
ている。
するCPU(マイクロプロセッサ)21、ドライバ−2
2、超音波モ−タ23を備える駆動機構、超音波モ−タ
23の実速度を検出するモニタ手段が主な構成部となっ
ている。
【0015】CPU21は、予め設定される超音波モ−
タ23の目標速度に応じたD/A信号を出力する。ドラ
イバ−22はそのD/A信号を入力し、目標速度にした
がって電圧−周波数変換(V/f変換)し、また、その
周波数の2系統の交流電圧Va、Vb(給電々圧)を9
0°の位相差をもたせて出力し、この交流電圧により超
音波モ−タ23を給電する。
タ23の目標速度に応じたD/A信号を出力する。ドラ
イバ−22はそのD/A信号を入力し、目標速度にした
がって電圧−周波数変換(V/f変換)し、また、その
周波数の2系統の交流電圧Va、Vb(給電々圧)を9
0°の位相差をもたせて出力し、この交流電圧により超
音波モ−タ23を給電する。
【0016】超音波モ−タ23は、2系統の交流電圧V
a、Vbによって、例えば、A相とB相とが給電され、
給電々圧Va、Vbの周波数にしたがう回転速度で回転
駆動する。超音波モ−タ23の第1の出力ギヤ24は減
速ギヤ25を回転駆動し、この減速ギヤ25が内部本体
12に設けたラックギヤ26を移動駆動する。つまり、
ラックギヤ26が減速ギヤ25によって駆動されると、
内部本体12がガイド軸13に案内されて光軸15方向
に進出し、また、後退する。
a、Vbによって、例えば、A相とB相とが給電され、
給電々圧Va、Vbの周波数にしたがう回転速度で回転
駆動する。超音波モ−タ23の第1の出力ギヤ24は減
速ギヤ25を回転駆動し、この減速ギヤ25が内部本体
12に設けたラックギヤ26を移動駆動する。つまり、
ラックギヤ26が減速ギヤ25によって駆動されると、
内部本体12がガイド軸13に案内されて光軸15方向
に進出し、また、後退する。
【0017】また、超音波モ−タ23には回転数をモニ
タするための第2の出力ギヤ27が設けてある。この出
力ギヤ27には連動ギヤ28が噛合しており、この連動
ギヤ28の回転駆動によって羽根車29が回転し、フォ
ト・インタラプタ30により超音波モ−タ23の回転数
に応じたパルス信号S1がCPU21に送られる。
タするための第2の出力ギヤ27が設けてある。この出
力ギヤ27には連動ギヤ28が噛合しており、この連動
ギヤ28の回転駆動によって羽根車29が回転し、フォ
ト・インタラプタ30により超音波モ−タ23の回転数
に応じたパルス信号S1がCPU21に送られる。
【0018】CPU21はフォト・インタラプタ30か
ら送られたパルス信号S1と測距ユニット20から送ら
れる被写体の測距信号S2とを信号処理し、その処理値
にしたがってフイルム面に合焦させるに必要な内部本体
12の移動量を決める。つまり、その信号処理よりドラ
イバ−22から交流電圧Va、Vbが出力されて超音波
モ−タ23の回転によって内部本体12を合焦位置に移
動させる。
ら送られたパルス信号S1と測距ユニット20から送ら
れる被写体の測距信号S2とを信号処理し、その処理値
にしたがってフイルム面に合焦させるに必要な内部本体
12の移動量を決める。つまり、その信号処理よりドラ
イバ−22から交流電圧Va、Vbが出力されて超音波
モ−タ23の回転によって内部本体12を合焦位置に移
動させる。
【0019】また、このAFカメラは外部本体11内の
前側に第1の端位置検出スイッチ(例えば、無限遠端ス
イッチ)31と、その後側に第2の端位置検出スイッチ
(例えば、至近端スイッチ)32とを設け、内部本体1
2が第1の端位置検出スイッチ31に当接したとき、C
PU21がパルス信号S1のカウントをリセットし、内
部本体12の後退移動によってパルスを加算カウント
し、第2の端位置検出スイッチ32に内部本体12が当
接することによってパルスカウントを停止するようにな
っている。内部本体12が上記と反対に移動するとき
は、CPU21が減算カウントする。なお、カメラのメ
インスイッチがOFFされると、CPU21のパルスカ
ウント値が不揮発性メモリに記憶される。
前側に第1の端位置検出スイッチ(例えば、無限遠端ス
イッチ)31と、その後側に第2の端位置検出スイッチ
(例えば、至近端スイッチ)32とを設け、内部本体1
2が第1の端位置検出スイッチ31に当接したとき、C
PU21がパルス信号S1のカウントをリセットし、内
部本体12の後退移動によってパルスを加算カウント
し、第2の端位置検出スイッチ32に内部本体12が当
接することによってパルスカウントを停止するようにな
っている。内部本体12が上記と反対に移動するとき
は、CPU21が減算カウントする。なお、カメラのメ
インスイッチがOFFされると、CPU21のパルスカ
ウント値が不揮発性メモリに記憶される。
【0020】図2はドライバ−22の具体的な回路例を
示したものである。図示するように、CPU21には要
求される超音波モ−タ23の回転速度(目標速度)を設
定し、この設定値にしたがう電圧信号をCPU21から
V/f変換・鋸波作成回路33にD/A信号として送く
る。つまり、CPU21はD/A設定入力を変えること
でD/A信号発生部(例えば、レジスタ)より段階的に
レベルが変わるD/A信号(電圧信号)を出力するよう
になっている。
示したものである。図示するように、CPU21には要
求される超音波モ−タ23の回転速度(目標速度)を設
定し、この設定値にしたがう電圧信号をCPU21から
V/f変換・鋸波作成回路33にD/A信号として送く
る。つまり、CPU21はD/A設定入力を変えること
でD/A信号発生部(例えば、レジスタ)より段階的に
レベルが変わるD/A信号(電圧信号)を出力するよう
になっている。
【0021】V/f変換・鋸波作成回路33は、入力し
た電圧信号を電圧−周波数変換し、周波数fnの鋸波信
号を作り、これを分配器34に入力する。分配器34は
4fnのクロックにより位相を90°ずつ遅延させなが
らfnの鋸波信号を矩形波に整形して4分配する。つま
り、φ1より90°の位相を遅らせてφ3より、φ3よ
り90°の位相を遅らせてφ2より、φ2より90°の
位相を遅らせてφ4より各々矩形波信号を出力する。
た電圧信号を電圧−周波数変換し、周波数fnの鋸波信
号を作り、これを分配器34に入力する。分配器34は
4fnのクロックにより位相を90°ずつ遅延させなが
らfnの鋸波信号を矩形波に整形して4分配する。つま
り、φ1より90°の位相を遅らせてφ3より、φ3よ
り90°の位相を遅らせてφ2より、φ2より90°の
位相を遅らせてφ4より各々矩形波信号を出力する。
【0022】4分配された矩形波信号はアンド回路35
a〜35dに各々入力する。アンド回路35a〜35d
の第3の入力端子には超音波モ−タ23のON信号が入
力し、第2の入力端子には後述するPWM信号が入力し
ており、各アンド回路35a〜35dがゲ−ト開の間に
出力するパルス周波数信号を増幅作用のトランジスタ3
6a〜36dのベ−スに入力する。
a〜35dに各々入力する。アンド回路35a〜35d
の第3の入力端子には超音波モ−タ23のON信号が入
力し、第2の入力端子には後述するPWM信号が入力し
ており、各アンド回路35a〜35dがゲ−ト開の間に
出力するパルス周波数信号を増幅作用のトランジスタ3
6a〜36dのベ−スに入力する。
【0023】トランジスタ36aと36bのコレクタは
昇圧トランス37aの一次コイルの両端に各々接続し、
また、トランジスタ36cと36dのコレクタは昇圧ト
ランス37bの一次コイルの両端に各々接続してある。
そして、昇圧トランス37a、37bの二次コイルの出
力端が超音波モ−タ23に接続してある。
昇圧トランス37aの一次コイルの両端に各々接続し、
また、トランジスタ36cと36dのコレクタは昇圧ト
ランス37bの一次コイルの両端に各々接続してある。
そして、昇圧トランス37a、37bの二次コイルの出
力端が超音波モ−タ23に接続してある。
【0024】なお、コンパレ−タ38はアンド回路35
a〜35dから出力されるパルス周波数信号のパルス幅
を変えるためのもので、CPU21の設定値にしたがっ
たD/A信号を入力するコンパレ−タ38よりPWM信
号がアンド回路35a〜35dに入力する。D/A信号
も設定入力にしたがって段階的に変化する。また、モニ
タ39は既に述べたところの羽根車29とフォト・イン
タラプタ30からなるモ−タ回転数の検出器である。
a〜35dから出力されるパルス周波数信号のパルス幅
を変えるためのもので、CPU21の設定値にしたがっ
たD/A信号を入力するコンパレ−タ38よりPWM信
号がアンド回路35a〜35dに入力する。D/A信号
も設定入力にしたがって段階的に変化する。また、モニ
タ39は既に述べたところの羽根車29とフォト・イン
タラプタ30からなるモ−タ回転数の検出器である。
【0025】このように構成したドライバ−22は、昇
圧トランス37a、37bより出力する交流電圧Va、
Vbの周波数が、CPU21によって設定される目標速
度にしたがって決定され、超音波モ−タ23がその周波
数にしたがう回転速度で回転駆動することになる。すな
わち、CPU21によって目標速度の設定値(D/A設
定入力値)を変えれば、交流電圧Va、Vbの周波数が
その目標速度の設定値に応じて変わり、超音波モ−タ2
3の回転速度をその設定値にしたがって変えることがで
きる。
圧トランス37a、37bより出力する交流電圧Va、
Vbの周波数が、CPU21によって設定される目標速
度にしたがって決定され、超音波モ−タ23がその周波
数にしたがう回転速度で回転駆動することになる。すな
わち、CPU21によって目標速度の設定値(D/A設
定入力値)を変えれば、交流電圧Va、Vbの周波数が
その目標速度の設定値に応じて変わり、超音波モ−タ2
3の回転速度をその設定値にしたがって変えることがで
きる。
【0026】しかしながら、実際には超音波モ−タ23
を目標速度に正確に合わせて回転させることが難しい。
既に述べたように、超音波モ−タ23の個体差による特
性のばらつき、負荷条件、周囲温度などの影響を受ける
ために、設定した目標速度に対して超音波モ−タ23の
実際の回転速度にずれが生ずる。このことから、目標速
度に合せた実際の回転速度に制御することができない。
を目標速度に正確に合わせて回転させることが難しい。
既に述べたように、超音波モ−タ23の個体差による特
性のばらつき、負荷条件、周囲温度などの影響を受ける
ために、設定した目標速度に対して超音波モ−タ23の
実際の回転速度にずれが生ずる。このことから、目標速
度に合せた実際の回転速度に制御することができない。
【0027】超音波モ−タ23の給電々圧(交流電圧V
a、Vb)の周波数を小幅に変えて速度制御することが
提案されているが、周波数を小幅制御しても実速度のず
れは補正することができない。
a、Vb)の周波数を小幅に変えて速度制御することが
提案されているが、周波数を小幅制御しても実速度のず
れは補正することができない。
【0028】そこで、この発明では、モニタ手段によっ
て超音波モ−タ23の実速度を検出し、この実速度と設
定した目標速度との差を求め、さらに、この差と目標速
度との比を算出し、この算出結果にもとづいて給電々圧
の周波数の補正量を定める構成としてある。
て超音波モ−タ23の実速度を検出し、この実速度と設
定した目標速度との差を求め、さらに、この差と目標速
度との比を算出し、この算出結果にもとづいて給電々圧
の周波数の補正量を定める構成としてある。
【0029】言換えれば、実速度が目標速度に対してず
れているかぎり、そのときの実速度のずれ量にもとづい
て周波数の補正量が定まり、超音波モ−タ23が補正さ
れた周波数にしたがって目標速度で回転する。
れているかぎり、そのときの実速度のずれ量にもとづい
て周波数の補正量が定まり、超音波モ−タ23が補正さ
れた周波数にしたがって目標速度で回転する。
【0030】超音波モ−タ23の実速度はCPU21が
フォト・インタラプタ30から入力するパルス信号S1
より検出し、目標速度はCPU21の設定値より定ま
る。そして、このCPU21が実速度信号と目標速度信
号との差信号を算出し、また、この差信号と目標速度信
号との比を算出する。
フォト・インタラプタ30から入力するパルス信号S1
より検出し、目標速度はCPU21の設定値より定ま
る。そして、このCPU21が実速度信号と目標速度信
号との差信号を算出し、また、この差信号と目標速度信
号との比を算出する。
【0031】具体的にはCPU21が {(目標速度−実速度)/目標速度}×100(%) の計算を行なうようになっている。
【0032】回転速度のずれ量をこのように算出したC
PU21は、目標速度とずれ量とから周波数の補正量を
定め、この補正量にしたがって設定値を変えてD/A信
号を出力する。換言すれば、算出したずれ量に所定の係
数を掛けて補正量を算出し、この補正量を既設定の目標
速度に加味させるようにD/A設定入力を加減し、この
加減にしたがったD/A信号を出力する。これによって
D/A信号レベルが増加し、また、減少する。このよう
に、目標速度に対する実速度のずれ量にもとづいて定め
られた周波数の補正量が設定されたことになり、この補
正量にしたがったD/A信号がV/f変換・鋸波作成回
路33に送られる。
PU21は、目標速度とずれ量とから周波数の補正量を
定め、この補正量にしたがって設定値を変えてD/A信
号を出力する。換言すれば、算出したずれ量に所定の係
数を掛けて補正量を算出し、この補正量を既設定の目標
速度に加味させるようにD/A設定入力を加減し、この
加減にしたがったD/A信号を出力する。これによって
D/A信号レベルが増加し、また、減少する。このよう
に、目標速度に対する実速度のずれ量にもとづいて定め
られた周波数の補正量が設定されたことになり、この補
正量にしたがったD/A信号がV/f変換・鋸波作成回
路33に送られる。
【0033】この結果、交流電圧Va、Vbの周波数が
実速度のずれ量にしたがって変化し、超音波モ−タ23
が周波数補正前の実速度から目標速度に向かって加速
し、また、減速する。
実速度のずれ量にしたがって変化し、超音波モ−タ23
が周波数補正前の実速度から目標速度に向かって加速
し、また、減速する。
【0034】図3は超音波モ−タ23の回転速度と周波
数との関係を示した特性曲線である。この図面では、目
標速度をr1に設定したとき給電々圧の周波数がf1と
なり、このとき超音波モ−タ23がr2の実速度で回転
していることを示している。
数との関係を示した特性曲線である。この図面では、目
標速度をr1に設定したとき給電々圧の周波数がf1と
なり、このとき超音波モ−タ23がr2の実速度で回転
していることを示している。
【0035】この場合、CPU21は、(r1−r2)
=△r、(△r/r1)×100(%)として目標速度
r1と実速度r2とのずれ量を算出する。そして、この
ずれ量にもとづいて補正量が算出され、この補正量にし
たがってD/A設定入力が加減されてD/A信号が出力
する。この場合はD/A信号レベルがずれ量にしたがっ
てアップされる。これにより、給電々圧の周波数が△f
分補正される。このことから、目標速度r1に設定すれ
ば、超音波モ−タ23がこの目標速度r1(周波数f1
の回転)に正確に合った実速度で回転する。
=△r、(△r/r1)×100(%)として目標速度
r1と実速度r2とのずれ量を算出する。そして、この
ずれ量にもとづいて補正量が算出され、この補正量にし
たがってD/A設定入力が加減されてD/A信号が出力
する。この場合はD/A信号レベルがずれ量にしたがっ
てアップされる。これにより、給電々圧の周波数が△f
分補正される。このことから、目標速度r1に設定すれ
ば、超音波モ−タ23がこの目標速度r1(周波数f1
の回転)に正確に合った実速度で回転する。
【0036】周波数の補正は、算出したずれ量によって
一度に行なってもよいが、そのずれ量が大きい場合に
は、補正量に制限を設け、最も大きい補正量にしたがっ
てD/A信号を出力させたとき、実速度にずれがあれ
ば、上記したように再度ずれ量を算出して周波数を補正
する。これにより、過剰補正や実速度のオ−バ−シュ−
トを防止することができる。
一度に行なってもよいが、そのずれ量が大きい場合に
は、補正量に制限を設け、最も大きい補正量にしたがっ
てD/A信号を出力させたとき、実速度にずれがあれ
ば、上記したように再度ずれ量を算出して周波数を補正
する。これにより、過剰補正や実速度のオ−バ−シュ−
トを防止することができる。
【0037】以上、一実施形態について説明したが、本
発明はFAカメラの焦点調節装置にかぎらず、その他の
機器に備える超音波モ−タの速度制御装置として同様に
実施することができる。
発明はFAカメラの焦点調節装置にかぎらず、その他の
機器に備える超音波モ−タの速度制御装置として同様に
実施することができる。
【0038】
【発明の効果】上記した通り、本発明によれば、目標速
度に対して実速度がずれておれば、そのずれ量に応じて
給電々圧の周波数が補正されるから、目標速度に合せて
モ−タ回転させることができる超音波モ−タの速度制御
装置となる。
度に対して実速度がずれておれば、そのずれ量に応じて
給電々圧の周波数が補正されるから、目標速度に合せて
モ−タ回転させることができる超音波モ−タの速度制御
装置となる。
【図1】本発明の一実施形態を示すFAカメラの概略図
である。
である。
【図2】超音波モ−タのドライバ−の回路例を示す図で
ある。
ある。
【図3】超音波モ−タの回転速度と周波数との関係を示
した特性図である。
した特性図である。
11 外部本体 12 内部本体 14 撮影レンズ 20 測距ユニット 21 CPU 22 ドライバ− 23 超音波モ−タ 24 第1の出力ギヤ 25 減速ギヤ 26 ラックギヤ 27 第2の出力ギヤ 30 フォト・インタラプタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/32 (72)発明者 宮内 洋一 東京都世田谷区玉川台二丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内 (72)発明者 奥谷 剛 東京都世田谷区玉川台二丁目14番9号 京 セラ株式会社東京用賀事業所内
Claims (2)
- 【請求項1】 目標速度に応じた周波数の給電々圧で駆
動させ、回転速度を周波数制御する超音波モ−タの速度
制御装置において、モ−タ回転の実速度を検出するモニ
タ手段と、このモニタ手段が出力する実速度信号と設定
された目標速度信号との差信号、その差信号と目標速度
信号との比を各々算出し、この算出信号にもとづいて定
めた補正量にしたがって給電々圧の周波数を補正する信
号処理手段とを備え、補正された周波数にしたがって回
転速度を制御するようにしたことを特徴とする超音波モ
−タの速度制御装置。 - 【請求項2】 差信号と目標速度信号の比が大きくなる
ときは、上記信号処理手段が過制御を防ぐに必要な補正
量に制限して信号処理する構成としたことを特徴とする
請求項(1)に記載した超音波モ−タの速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06517996A JP3220930B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 超音波モ−タの速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06517996A JP3220930B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 超音波モ−タの速度制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09233871A true JPH09233871A (ja) | 1997-09-05 |
JP3220930B2 JP3220930B2 (ja) | 2001-10-22 |
Family
ID=13279435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06517996A Expired - Fee Related JP3220930B2 (ja) | 1996-02-28 | 1996-02-28 | 超音波モ−タの速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3220930B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008257122A (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Hitachi High-Technologies Corp | 制御対象物手動操作制御システム |
JP2018189930A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータの制御装置、駆動装置、撮像装置及び振動型アクチュエータの制御方法 |
JP2020067558A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | 制御装置、撮像装置、移動体、制御方法、及びプログラム |
JP2020071244A (ja) * | 2018-10-29 | 2020-05-07 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | 制御装置、撮像装置、制御方法、及びプログラム |
-
1996
- 1996-02-28 JP JP06517996A patent/JP3220930B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008257122A (ja) * | 2007-04-09 | 2008-10-23 | Hitachi High-Technologies Corp | 制御対象物手動操作制御システム |
JP2018189930A (ja) * | 2017-05-11 | 2018-11-29 | キヤノン株式会社 | 振動型アクチュエータの制御装置、駆動装置、撮像装置及び振動型アクチュエータの制御方法 |
JP2020067558A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-04-30 | エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッドSz Dji Technology Co.,Ltd | 制御装置、撮像装置、移動体、制御方法、及びプログラム |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3220930B2 (ja) | 2001-10-22 |
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Legal Events
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