JPH09233589A - マイク用集音具と集音具付マイク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクを使用する場合、音声の一部はマイク
に入る前に四周に飛散し、マイクに入力される音声はそ
の分だけ減少する。 【解決手段】 請求項１ではマイク頭部１の周囲に着脱
可能な装着部２と、装着時にマイク頭部１の周囲を囲ん
で同頭部１に入る音を集音する集音部３とを有するマイ
ク用集音具とした。請求項２ではマイク用集音具４をマ
イク頭部１の周囲にそれを囲むように取り付けてなるこ
とを特徴とするマイクとした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は音声とかその他の音
がマイクに効率よく入力されるようにしたマイク用集音
具とそれを取り付けた集音具付マイクに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】マイクを使用する場合、音声の一部はマ
イクに入る前に四周に分散するため、マイクに入る音声
はその分だけ減少する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のマイクには次の
ような諸問題があった。 ．街頭で演説をしたり、カラオケで歌を歌うときに音
量が少ないと音声がマイクに入る前に分散してしまうた
め、マイクを手で囲う等して音声の分散を防いでいた。
しかし、これでは一々手で囲わなければならないため面
倒であった。また、その方法に気が付かない人はマイク
を手で囲うことができないため、従来通り音が分散して
しまう。 ．声量の少ない人がマイクに入力される音量を多くす
るために、無理に大声を出して喉を傷めることがあっ
た。また、声が大きすぎると音が割れたり、歪んだりし
て聞き取りにくくなるという問題もあった。

【０００４】本発明の目的はマイクへ伝わる音の分散を
防止するためのマイク用集音具と集音具付マイクを提供
することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１の
マイク用集音具は、図１（ａ）、（ｂ）に示す様にマイ
ク頭部１の周囲に着脱可能な装着部２と、装着時にマイ
ク頭部１の周囲を囲んで同頭部１に入る音を集音する集
音部３とを有するものである。

【０００６】本発明のうち請求項２の集音具付マイク
は、図２（ａ）、（ｂ）に示す様に請求項１記載のマイ
ク用集音具４をマイク頭部１の周囲にそれを囲むように
取り付けてなるものである。

【０００７】

【本発明のマイク用集音具の実施の形態１】本発明のマ
イク用集音具の第１の実施の形態を図１（ａ）、（ｂ）
に基づいて詳細に説明する。このマイク用集音具はマイ
ク頭部１の周囲に着脱可能な装着部２と、装着時にマイ
ク頭部１の周囲を囲んで同頭部１に入る音を集音する集
音部３とを有し、装着部２と集音部３とは一体に成形さ
れている。

【０００８】集音部３はマイク頭部１の周囲を囲むこと
が可能なるように上方開口の縦長筒状に成形され、その
下方に装着部２が形成されている。集音部３は上方開口
部５を外側広がりにすれば集音し易くなるが、広過ぎる
と入力したい音以外の音（雑音）も拾ってしまうので、
上方開口部５は必要な音を集音するのに適切な広さに選
定する。集音部３の高さはマイク頭部１の頂部より上方
まで突出する高さにして集音効率が高まるようにしてあ
る。集音部３の高さが高過ぎると集音部３に集音された
音が集音部３内を伝搬する間に減衰してマイク頭部１に
到達する音量が減少してしまうため、集音部３は高過ぎ
ないようにする。例えばマイク頭部１の頂部から集音部
３の上方開口部５までを１〜３ｃｍ程度とするのが望ま
しい。集音部３の材質は集音部３に集音された音が歪ん
だり、反射し過ぎたりすることなく、しかも効率よくマ
イク頭部１に伝搬される材質、例えば、プラスチック、
木、ゴム、金属、コルク等で成形される。集音部３は集
音された音が集音部３内で共鳴するような形状や構造に
成形することもできる。

【０００９】集音部３の下方に形成された装着部２はマ
イクの把手６に取り付けるためのものであり、集音部３
側から下端に向けて次第に細くし、集音部３側の内径を
把手６の外径より多少大きくし、下端側の内径を把手６
の外径より多少小さくして、把手６を差込むと把手６の
外周面が次第に集音部３の内周面に密接する様にしてあ
る。装着部２の長さは把手６に取り付けることができる
長さとする。

【００１０】

【本発明のマイク用集音具の実施の形態２】本発明のマ
イク用集音具を取り付けたマイクの第２の実施の形態を
図２（ａ）、（ｂ）に基づいて詳細に説明する。これは
集音部３と装着部２とをシート状に成形し、夫々の幅方
向端部に互いに着脱可能なマジックテープ（登録商標）
などの係止具７を取付け、そのシート状の集音部３をマ
イク頭部１の周囲に円筒状に丸め、その両端の係止具７
同士を接着して円筒状に保持し、それと同様に装着部２
をマイクの把手６の外周に巻き付け、その両端の係止具
７同士を接着して円筒状に保持するとマイクに装着でき
るようにしたものである。この装着時も集音部３の上方
に開口部５が形成される。マイクに装着した集音具４は
装着部２、集音部３の夫々の係止具７同士の接着を解除
するとマイクから取外すことができる。

【００１１】

【本発明のマイク用集音具の実施の形態３】本発明のマ
イク用集音具の実施の形態の他例を図３に基づいて詳細
を説明する。これは集音部３を下部から上方開口部５に
向けて外側広がりの円筒状に成形し、その集音部３の下
部内側に着脱部２を設けたものである。この着脱部２は
スポンジ、軟質樹脂、ゴム等により、中央部に通孔８が
形成されたドーナツ形に形成されており、その外周面を
集音部３の内周面に接着剤等で接着してある。通孔８は
上方から下方に向けて次第に内径が細くなるテーパ面に
形成してある。このマイク用集音具では着脱部２の通孔
８内にその上方からマイクの把手６を差込むと、下方に
向けて細くなっている把手６が次第に通孔８の内周面に
密接して装着部２に保持される。

【００１２】

【本発明のマイク用集音具のその他の実施の形態】集音
部３はの形状は集音効果とデザインの面から所望の形
状、模様等にすることができる。その一例として図４
（ａ）に示すものは、長手方向中央部にくびれ部９をひ
ょうたん形にしたものであり、（ｂ）に示すものは筒状
の周壁の一部をＵ時形にカットしたものであり、（ｃ）
に示すものは透明な樹脂等により上方広がりの漏斗状に
形成し、それにひまわりの花びらの模様を表示して、集
音部３をひまわりの花のようなデザインにしたものであ
る。図示されていないが、集音部３はこの他にもチュー
リップの花の形状にしたり、他の花の形状や、動物の形
状等にしたりすることもできる。

【００１３】

【本発明の集音具付マイクの実施の形態】図示したもの
はマイクと別体に形成されたマイク用集音具であるが、
本発明のマイクは前記したようなマイク用集音具を製作
時にマイクに取付けてある集音具付のマイクであっても
よい。

【００１４】

【発明の効果】本発明の請求項１のマイク用集音具、請
求項２の集音具付マイクは次のような効果がある。 ．音がマイクに入力される前に集音部３に集音される
ため、少ない音量でも効率よくマイクに入力する。 ．声量の少ない人が無理に大声を出す必要がないの
で、喉を傷めることもない。 ．集音部３が共鳴しやすい形状の場合は自然なエコー
が得られる。

【００１５】本発明のうち請求項１のマイク用集音具は
前記効果の他に、次のような効果もある。 ．マイクの把手６に着脱可能であるため、マイクの用
途に合わせて必要なときだけ通常にマイクに装着して使
用できるので、通常のマイクを２通りに使用することが
できる。 ．数種類のデザインのマイク用集音具を容易しておけ
ば、マイクを使用する場の雰囲気に合わせて所望のデザ
インのマイク用集音具を選択して使用することができ
る。

【００１６】本発明のうち請求項２マイク用集音具を取
り付けたマイクは、前記効果の他に次のような効果もあ
る。 ．マイクに合った集音具が取付けられているため、集
音効果がより効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明のマイク用集音具の第一の実施
形態を示す斜視図、（ｂ）は縦断面図。

【図２】（ａ）は本発明のマイク用集音具の第二の実施
形態を示す斜視図、（ｂ）は展開図。

【図３】本発明のマイク用集音具の第三の実施形態を示
す縦断面図。

【図４】（ａ）、（ｂ）、（ｃ）は本発明のマイク用集
音具の他の実施形態を示す斜視図。

【符号の説明】

１ マイク頭部 ２ 装着部 ３ 集音部 ４ マイク用集音具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マイク頭部（１）の周囲に着脱可能な装着
   部（２）と、装着時にマイク頭部（１）の周囲を囲んで
   同頭部（１）に入る音を集音する集音部（３）とを有す
   るマイク用集音具。
2. 【請求項２】請求項１記載のマイク用集音具（４）を、
   マイク頭部（１）の周囲にそれを囲むように取り付けて
   なることを特徴とする集音具付マイク。