JP3012651U - ステッキ - Google Patents

ステッキ

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JP3012651U
JP3012651U JP1994016715U JP1671594U JP3012651U JP 3012651 U JP3012651 U JP 3012651U JP 1994016715 U JP1994016715 U JP 1994016715U JP 1671594 U JP1671594 U JP 1671594U JP 3012651 U JP3012651 U JP 3012651U
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stick
metal wire
walking
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walking stick
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達男 森山
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達男 森山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 中空の管状に形成したステッキ棒材の下端に
硬質の石突きを嵌着したステッキにおいて、金属線材を
ステッキ棒材の中空部の中心部を通し、杖突き動作によ
り石突きが受ける振動や反響音が金属線材を介して握り
部に伝達されるように、その金属線材を握り部と石突き
とに緊張して連結した。 【効果】 杖突き動作により石突きが受ける振動や反響
音がステッキとは著しく異なる材質、太さ、緊張度の著
しく異なる金属線材からも握り部に伝わり、握り部にお
ける振動や反響音が多様化することから、これを盲人が
使用した場合、歩行中における杖突きの対象の質的や形
状的な判断が的確となり、歩行を安全になし得るととも
に、行く先を容易に探し求めることができるという優れ
た効果がある。また、盲人以外の人が使用しても、手の
刺激効果により、ボケ防止を始め、様々な健康増進に寄
与し得る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、殊に盲人の使用に適し、また、その他の人が使用しても健康の増 進が望めるステッキに関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッキは、一般的に盲人や老人等の身体的に障害のある人が使用するもので あって、その材料には、南米産のスネークウッドや、トウ、根竹等が使用される が、最近では、アルミ押出形材等からなる中空のパイプの上端に握り部を、下端 に石突きを嵌着したものが軽量であるために使用される。
【0003】 使用目的については、老人の場合であると、それにより身体を支えるためであ るが、盲人の場合であると、寧ろ歩行の安全性や行く先を確認する案内棒として の役目が大きく、また、白く着色されており、その色により歩行者やドライバー に注意を促す役目も有している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
盲人が歩行の安全性や行く先を確認する際には、ステッキを常に周囲に突き、 障害物に当たるとそれを避け、また、歩道や床等を突いた振動や反響音を受けて その質的、形状的な特色を感知し、その微妙な違いを記憶とも総合して、目的地 へ向かう判断をなしている。このように、盲人にはステッキを突いたときの振動 や反響音、つまり、五感のうちでも触覚と聴覚とで受けるものが、歩行を正常に なす上で重要な情報となっている。
【0005】 しかし、ステッキは、棒状に長いために手に振動や反響音が良く伝わらなく、 また、物体には固有の振動数があり、ステッキの材質から、振動が一律に鈍くな り、その固有の振動数、多くの場合微細な振幅の振動は手に伝わらないために、 従来のステッキでは、突いた物体の特色を判断することは容易ではなかった。
【0006】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、手に振動や反響音が良く伝わるため に、盲人が使用した場合、歩行の安全性の判断や行く手の状況判断を容易になし 得るステッキを提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は、中空の管状に形成したステッキ棒 材の下端に硬質の石突きを嵌着したステッキにおいて、金属線材をステッキ棒材 の中空部の中心部を通し、杖突き動作により石突きが受ける振動や反響音が金属 線材を介して握り部に伝達されるように、その金属線材を握り部と石突きとに緊 張して連結したことを特徴とする。
【0008】 上記のステッキに加えて、握り部に金属線材から伝達される振動や反響音の増 幅器を内蔵すれば、目的達成にさらに有効である。
【0009】
【作 用】
ステッキを上記のように構成したから、使用においてこれを歩道や床等に突い たときには、石突きで受けた振動や反響音がステッキ棒材を通じて握り部に伝わ るばかりでなく、それとは材質、太さ、緊張度等の著しく異なる金属線材を通じ て握り部に伝わるので、振動や反響音から得る情報量が非常に多くなる。特に、 金属線材から伝達される振動や反響音の情報は、糸電話に見られるように、非常 に広範囲となるので、歩行中の状況判断を多様になすことができる。
【0010】 身体のうちでも手だけを見た場合、手を刺激して触覚により状況判断がなされ るが、手を通じて聴覚をも刺激するから、音響によっても状況判断がなされるが 、聴覚における受領振動数は広範囲であるために、状況判断が的確となる。また 、振動や反響音が手を刺激すると、脳を刺激して老化の防止となるだけでなく、 手には多くのツボが存在しているので、多様に健康増進に寄与することになる。
【0011】
【実施例】
次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図1および図2は、一実施例を示したもので、そのステッキは、アルミ押出形 材からなる円管のステッキ棒材1の上端に握り部3を、下端に石突き5をそれぞ れ嵌着し、ピアノ線からなる金属線材7がステッキ棒材1の中空部9の中心を通 り、握り部3と石突き5との間に張られている。
【0013】 ステッキ棒材1は、内部に金属線材7が通る中空部9を有する形状であれば、 木製や竹製等、他の材質であっても良い。また、握り部3は、ステッキ棒材1と 一体の部材であっても良いが、石突き5は、ステッキ棒材1とは別部材の硬質の 別部材、例えば金属や硬質プラスチック等で形成される。なお、盲人用としてス テッキ棒材1には外面が白く塗装されている。
【0014】 握り部3は、この場合、プラスチックにより成形されており、金属線材7を連 結するために前端部に止め金11が埋め込まれている。止め金11には振動や反 響音が直接伝わり、感度が非常に良好な部分であるので、その止め金11を前端 面に露出させてある。そのため、それに親指を当てると、微妙なまでに振動や反 響音の種類を判断できる。金属線材7の止め方については、止め金11に金属線 材7の通し孔13を設け、押すねじ15により圧着させてある。
【0015】 感度を良くするために、石突き5が金属により形成されており、それにも金属 線材7を連結するために、中心にその通し孔17を設け、固定用押すねじ19に より止めてある。また、金属線材7を緊張させる手段として、その固定用押すね じ19の上において、他の押すねじ21が螺入され、その押すねじ21により金 属線材7を押し込む空間23が設けられている。そして、この空間23を石突き 5の内部に形成する必要から、石突き5の上端部に補完部材25が組み込まれて いる。
【0016】 金属線材7には微振動に共振・共鳴しやすく極細いものを使用したので、大き な衝撃を受けたときに、切れるのを防止するため、ステッキ棒材1の中間部と上 端部に金属線材7を通すワッシャ状の通し部材27が嵌着されている。そこで、 例えば、誤ってステッキを倒した時などに、通し部材27に金属線材7の大きな 撓みが阻止される結果、切れる不都合が防止される。
【0017】 図3は、他の実施例を示したもので、握り部3には、金属線材7から伝わって くる振動ないし反響音を大きくする増幅器29が内蔵されている。この場合、増 幅された振動や反響音が手の感覚を刺激するために、非常に感度が良くなる。な お、増幅器29としては、潜水艦の防備に使用されるような骨導マイク、或いは 増幅マイク等を使用することができる。
【0018】 さらに、他の実施例としては、聴診器のような聴音器を付けて、音響を聴きや すくしたものも挙げることができる(図示省略)。聴音器の取付け位置としては 、図3の場合であると増幅器29となるが、図1および図2の場合であると止め 金11が適当である。
【0019】 いずれにしても、上記のようなステッキを使用すると、歩行中におけるステッ キが受ける振動や反響音が多様化し、触覚と聴覚による状況判断のための情報量 が多くなるが、手には東洋医学で言う経絡が集中し、多数のツボも存在しており 、殊に極細いピアノ線の線材7を使用すると、それらに微振動の快適な刺激を受 けることになるので、ボケ防止や健康増進ばかりかストレス解消にも有効である 。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案のステッキによれば、杖突き動作により石突き が受ける振動や反響音がステッキとは著しく異なる材質、太さ、緊張度の著しく 異なる金属線材からも握り部に伝わり、握り部における振動や反響音が多様化す ることから、これを盲人が使用した場合、歩行中における杖突きの対象の質的や 形状的な判断が的確となり、歩行を安全になし得るとともに、行く先を容易に探 し求めることができるという優れた効果がある。また、盲人以外の人が使用して も、手の刺激効果により、ボケ防止を始め、様々な健康増進に寄与し得るという 効果もある。
【0021】 加えて、握り部に増幅器を内蔵したときには、特に効果が顕著となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すステッキの縦断面図である。
【図2】同ステッキの一部破断した斜視図である。
【図3】他の実施例によるステッキの縦断面図である。
【符号の説明】
1 ステッキ棒材 3 握り部 5 石突き 7 金属線材 9 中空部 29 増幅器

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の管状に形成したステッキ棒材の下
    端に硬質の石突きを嵌着したステッキにおいて、金属線
    材をステッキ棒材の中空部の中心部を通し、杖突き動作
    により石突きが受ける振動や反響音が金属線材を介して
    握り部に伝達されるように、その金属線材を握り部と石
    突きとに緊張して連結したことを特徴とするステッキ。
  2. 【請求項2】 握り部に金属線材から伝達される振動や
    反響音の増幅器を内蔵したことを特徴とする請求項1記
    載のステッキ。
JP1994016715U 1994-12-19 1994-12-19 ステッキ Expired - Lifetime JP3012651U (ja)

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JP1994016715U JP3012651U (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ステッキ

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JP1994016715U JP3012651U (ja) 1994-12-19 1994-12-19 ステッキ

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ID=43148340

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2600572A (en) * 2019-08-28 2022-05-04 Nitto Kohki Co Portable machining tool

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