JPH09233356A - 偏向回路 - Google Patents
偏向回路Info
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- JPH09233356A JPH09233356A JP3473696A JP3473696A JPH09233356A JP H09233356 A JPH09233356 A JP H09233356A JP 3473696 A JP3473696 A JP 3473696A JP 3473696 A JP3473696 A JP 3473696A JP H09233356 A JPH09233356 A JP H09233356A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 入力交流電圧が直列形定電圧回路の定電圧動
作の範囲を越えて低下した場合でも、十分な大きさの偏
向電流を得ることができる偏向回路を提供する。 【解決手段】 直列形定電圧回路４から偏向電流発生回
路７に供給される出力電圧の変動を、ツェナーダイオー
ド１２と抵抗１３、１４で検出して、水平幅調整回路９
に供給する。水平幅調整回路９では、本来水平幅調整電
圧として供給されているラスタ歪補正のための信号を補
正して、直列形定電圧回路４からの入力電圧が低下した
場合でも、偏向電流を一定に保持している。
作の範囲を越えて低下した場合でも、十分な大きさの偏
向電流を得ることができる偏向回路を提供する。 【解決手段】 直列形定電圧回路４から偏向電流発生回
路７に供給される出力電圧の変動を、ツェナーダイオー
ド１２と抵抗１３、１４で検出して、水平幅調整回路９
に供給する。水平幅調整回路９では、本来水平幅調整電
圧として供給されているラスタ歪補正のための信号を補
正して、直列形定電圧回路４からの入力電圧が低下した
場合でも、偏向電流を一定に保持している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流電圧源から
定電圧出力を得るための直列形定電圧回路を有し、鋸歯
状の偏向電流を生成して受像管等の電子ビームを電磁偏
向する偏向回路に関する。
定電圧出力を得るための直列形定電圧回路を有し、鋸歯
状の偏向電流を生成して受像管等の電子ビームを電磁偏
向する偏向回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】テレビジョン受信機の受像管やテレビジ
ョンカメラの撮像管等では、のこぎり波電圧によって水
平偏向コイル及び垂直偏向コイルに電流を流して周期的
に変化する磁界を発生させることによって、受像管や撮
像管の受像域に電子ビームによるラスタスキャンが行わ
れる。
ョンカメラの撮像管等では、のこぎり波電圧によって水
平偏向コイル及び垂直偏向コイルに電流を流して周期的
に変化する磁界を発生させることによって、受像管や撮
像管の受像域に電子ビームによるラスタスキャンが行わ
れる。
【０００３】図３は、従来の偏向回路の一例を示す回路
ブロック図である。交流電圧源１は、ブリッジ接続され
た４つのダイオードからなる整流回路２および平滑コン
デンサ３を介して直列形定電圧回路４に接続されてい
る。この直列形定電圧回路４にはフライバックトランス
（以下、ＦＢＴという）５の一次側コイル５ａと水平偏
向コイル６の直列回路が接続され、これらのコイル５
ａ、６には、所定の電圧値に変換された電圧信号が供給
されている。
ブロック図である。交流電圧源１は、ブリッジ接続され
た４つのダイオードからなる整流回路２および平滑コン
デンサ３を介して直列形定電圧回路４に接続されてい
る。この直列形定電圧回路４にはフライバックトランス
（以下、ＦＢＴという）５の一次側コイル５ａと水平偏
向コイル６の直列回路が接続され、これらのコイル５
ａ、６には、所定の電圧値に変換された電圧信号が供給
されている。
【０００４】水平偏向電流発生回路７は、受像管の内部
の電子ビームを水平方向に走査させるための偏向電流を
水平偏向コイル６に流している。この水平偏向電流発生
回路７には、端子８から所定の周期で発振する水平同期
パルスが供給され、また水平幅調整電圧によってラスタ
補正を行う水平幅調整回路９が接続されている。この水
平幅調整回路９には図示しない垂直偏向回路から端子１
０に水平幅調整電圧が供給され、これを用いて鋸歯状の
水平偏向電流を変調することにより、ラスタスキャンの
振幅がブラウン管の受像域に対応するように、ラスタ補
正している。こうした水平偏向電流発生回路７は、水平
偏向コイル６を含む周知のダイオード変調方式の調整回
路として構成されるものであって、ここでは偏向電流に
変調を加えてもコレクタパルスが常に一定で、ＦＢＴ５
の２次側コイル５ｂの電圧がラスタ補正によって変動し
ない利点がある。
の電子ビームを水平方向に走査させるための偏向電流を
水平偏向コイル６に流している。この水平偏向電流発生
回路７には、端子８から所定の周期で発振する水平同期
パルスが供給され、また水平幅調整電圧によってラスタ
補正を行う水平幅調整回路９が接続されている。この水
平幅調整回路９には図示しない垂直偏向回路から端子１
０に水平幅調整電圧が供給され、これを用いて鋸歯状の
水平偏向電流を変調することにより、ラスタスキャンの
振幅がブラウン管の受像域に対応するように、ラスタ補
正している。こうした水平偏向電流発生回路７は、水平
偏向コイル６を含む周知のダイオード変調方式の調整回
路として構成されるものであって、ここでは偏向電流に
変調を加えてもコレクタパルスが常に一定で、ＦＢＴ５
の２次側コイル５ｂの電圧がラスタ補正によって変動し
ない利点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記直列形定電圧回路
４は、一般に交流電圧源１からの入力電圧が変動して
も、その出力電圧を一定とする定電圧出力動作を行うも
のであるが、何等かの原因で交流電圧源１の電圧の低下
の度合いが大きくなり、定電圧回路４の定電圧動作可能
範囲を越えて低下したときには出力電圧が低下し、水平
偏向コイル６に流れる水平偏向電流が小さくなって、ブ
ラウン管上のラスタの水平幅が縮んでしまうという問題
があった。
４は、一般に交流電圧源１からの入力電圧が変動して
も、その出力電圧を一定とする定電圧出力動作を行うも
のであるが、何等かの原因で交流電圧源１の電圧の低下
の度合いが大きくなり、定電圧回路４の定電圧動作可能
範囲を越えて低下したときには出力電圧が低下し、水平
偏向コイル６に流れる水平偏向電流が小さくなって、ブ
ラウン管上のラスタの水平幅が縮んでしまうという問題
があった。
【０００６】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、交流入力電圧値が直列形定電圧
回路の定電圧動作可能範囲を越えて低下した場合でも、
十分な大きさの偏向電流を得ることができる偏向回路を
提供することを目的としている。
ためになされたもので、交流入力電圧値が直列形定電圧
回路の定電圧動作可能範囲を越えて低下した場合でも、
十分な大きさの偏向電流を得ることができる偏向回路を
提供することを目的としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１に係る偏向回路
は、交流電圧源から定電圧を得る直列形定電圧回路を有
し、鋸歯状の電流を生成して受像管等の電子ビームを電
磁偏向する偏向回路であって、直列形定電圧回路の出力
電圧の変動を検出する電圧変動検出回路と、電圧変動検
出回路で検出された変動電圧に応じて水平幅調整電圧を
補正する水平幅調整回路と、水平幅調整電圧により水平
偏向電流の大きさを調整して受像管等の水平偏向コイル
に供給する水平偏向電流発生回路とを備えている。
は、交流電圧源から定電圧を得る直列形定電圧回路を有
し、鋸歯状の電流を生成して受像管等の電子ビームを電
磁偏向する偏向回路であって、直列形定電圧回路の出力
電圧の変動を検出する電圧変動検出回路と、電圧変動検
出回路で検出された変動電圧に応じて水平幅調整電圧を
補正する水平幅調整回路と、水平幅調整電圧により水平
偏向電流の大きさを調整して受像管等の水平偏向コイル
に供給する水平偏向電流発生回路とを備えている。
【０００８】請求項２に係る偏向回路は、前記電圧変動
検出回路が直列形定電圧回路の出力端子に接続される定
電圧ダイオードを備えていることを特徴としている。
検出回路が直列形定電圧回路の出力端子に接続される定
電圧ダイオードを備えていることを特徴としている。
【０００９】請求項３に係る偏向回路は、前記電圧変動
検出回路が定電圧ダイオードと水平幅調整回路との間に
補正量調整用の抵抗回路を備えたことを特徴としてい
る。
検出回路が定電圧ダイオードと水平幅調整回路との間に
補正量調整用の抵抗回路を備えたことを特徴としてい
る。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して、
この発明の実施の形態を詳細に説明する。
この発明の実施の形態を詳細に説明する。
【００１１】図１は、この発明の偏向回路の一例を示す
回路図である。ここで、図３の従来回路と異なるところ
は、直列形定電圧回路４の出力電圧の変動を検出する変
動検出回路１１を有している点である。この変動検出回
路１１は、直列形定電圧回路４の出力電圧値をシフトし
て水平幅調整回路９の水平幅調整電圧を補正するための
ツェナーダイオード１２及び抵抗１３の直列回路と、ツ
ェナーダイオード１２と抵抗１３の接続点を後述の水平
幅調整電圧入力端子１０に供給するための抵抗１４を備
えている。いま、直列形定電圧回路４の出力端子４O の
電圧値を１００ボルトとした場合には、水平幅調整電圧
が１０ボルト程度であるので、ツェナーダイオード１２
のツェナー電圧として、その差電圧に対応する９０ボル
ト程度のものが選択される。また、抵抗１３及び１４の
抵抗値により、定電圧回路４の出力電圧の変動を調節し
て、水平幅調整電圧に対する補正量が決定される。
回路図である。ここで、図３の従来回路と異なるところ
は、直列形定電圧回路４の出力電圧の変動を検出する変
動検出回路１１を有している点である。この変動検出回
路１１は、直列形定電圧回路４の出力電圧値をシフトし
て水平幅調整回路９の水平幅調整電圧を補正するための
ツェナーダイオード１２及び抵抗１３の直列回路と、ツ
ェナーダイオード１２と抵抗１３の接続点を後述の水平
幅調整電圧入力端子１０に供給するための抵抗１４を備
えている。いま、直列形定電圧回路４の出力端子４O の
電圧値を１００ボルトとした場合には、水平幅調整電圧
が１０ボルト程度であるので、ツェナーダイオード１２
のツェナー電圧として、その差電圧に対応する９０ボル
ト程度のものが選択される。また、抵抗１３及び１４の
抵抗値により、定電圧回路４の出力電圧の変動を調節し
て、水平幅調整電圧に対する補正量が決定される。
【００１２】直列形定電圧回路４は、電圧制御用の大容
量ＮＰＮトランジスタＱ1 と、誤差検出用のＮＰＮトラ
ンジスタＱ2 を備え、整流回路２に接続されるＱ1 のコ
レクタは抵抗Ｒ1 、Ｒ2 の直列回路を介して接地され、
抵抗Ｒ1 、Ｒ2 の接続点は抵抗Ｒ3 を介してＱ1 のベー
スに接続されている。また、Ｑ2 のコレクタは抵抗Ｒ4
を介してＱ1 のベースに接続され、直列形定電圧回路４
の出力となるＱ1 のエミッタは抵抗Ｒ5 を介してＱ2 の
エミッタに接続されている。Ｑ2 のエミッタは、ツェナ
ーダイオードＺ1 のカソードに接続され、Ｚ1 のアノー
ドは接地されている。また、Ｑ2 のベースは抵抗Ｒ6 を
介してＱ1 のエミッタに接続されるとともに、抵抗Ｒ7
を介して接地されている。
量ＮＰＮトランジスタＱ1 と、誤差検出用のＮＰＮトラ
ンジスタＱ2 を備え、整流回路２に接続されるＱ1 のコ
レクタは抵抗Ｒ1 、Ｒ2 の直列回路を介して接地され、
抵抗Ｒ1 、Ｒ2 の接続点は抵抗Ｒ3 を介してＱ1 のベー
スに接続されている。また、Ｑ2 のコレクタは抵抗Ｒ4
を介してＱ1 のベースに接続され、直列形定電圧回路４
の出力となるＱ1 のエミッタは抵抗Ｒ5 を介してＱ2 の
エミッタに接続されている。Ｑ2 のエミッタは、ツェナ
ーダイオードＺ1 のカソードに接続され、Ｚ1 のアノー
ドは接地されている。また、Ｑ2 のベースは抵抗Ｒ6 を
介してＱ1 のエミッタに接続されるとともに、抵抗Ｒ7
を介して接地されている。
【００１３】この直列形定電圧回路４は、整流回路２で
整流された電源電圧を所定の電圧値までドロップして、
一定の直流電圧、例えば１００ボルトをＦＢＴ５、偏向
コイル６に供給するように定電圧動作をする。すなわ
ち、誤差検出用トランジスタＱ2 は、そのエミッタに抵
抗Ｒ5 を通して出力電圧が加えられているので、出力電
圧が一定である限りはそのコレクタ電圧も変化しない。
出力電圧が変化するとベース電圧も変化するから、それ
がコレクタ電圧に変換されて、電圧制御用トランジスタ
Ｑ1 のベース電圧を変化させる。例えば、出力電圧が上
昇するとトランジスタＱ2 のベース電圧が上昇し、その
コレクタ電圧が低下し、Ｑ1 のベース電流が減少して、
Ｑ1 の内部抵抗が増加することにより出力電圧を低下さ
せる。逆に、出力電圧が低下すると、Ｑ1 のベース電流
が増大して、出力電圧は上昇する。
整流された電源電圧を所定の電圧値までドロップして、
一定の直流電圧、例えば１００ボルトをＦＢＴ５、偏向
コイル６に供給するように定電圧動作をする。すなわ
ち、誤差検出用トランジスタＱ2 は、そのエミッタに抵
抗Ｒ5 を通して出力電圧が加えられているので、出力電
圧が一定である限りはそのコレクタ電圧も変化しない。
出力電圧が変化するとベース電圧も変化するから、それ
がコレクタ電圧に変換されて、電圧制御用トランジスタ
Ｑ1 のベース電圧を変化させる。例えば、出力電圧が上
昇するとトランジスタＱ2 のベース電圧が上昇し、その
コレクタ電圧が低下し、Ｑ1 のベース電流が減少して、
Ｑ1 の内部抵抗が増加することにより出力電圧を低下さ
せる。逆に、出力電圧が低下すると、Ｑ1 のベース電流
が増大して、出力電圧は上昇する。
【００１４】このように動作する直列形定電圧回路４の
出力側には、その出力電圧の変動を検出する変動検出回
路１１が接続されるとともに、ＦＢＴ５の一次側コイル
５ａを介して水平偏向電流発生回路７が接続されてい
る。
出力側には、その出力電圧の変動を検出する変動検出回
路１１が接続されるとともに、ＦＢＴ５の一次側コイル
５ａを介して水平偏向電流発生回路７が接続されてい
る。
【００１５】ここで変動検出回路１１は、ツェナーダイ
オード１２のカソードを直列形定電圧回路４の出力端子
４O に接続し、そのアノードを抵抗１３を介して接地す
るとともに、抵抗１４を介して端子１０に接続して構成
されている。
オード１２のカソードを直列形定電圧回路４の出力端子
４O に接続し、そのアノードを抵抗１３を介して接地す
るとともに、抵抗１４を介して端子１０に接続して構成
されている。
【００１６】水平偏向電流発生回路７は、偏向コイル６
の一方の端子にそれぞれ接続されるダンパダイオードＤ
1 、共振コンデンサＣ1 、偏向コイル６の他方の端子に
接続されるＳ字補正コンデンサＣS1、これらの素子Ｄ
1 、Ｃ1 及びＣS1の偏向コイル６に接続されていない端
部の接続点に接続される素子ダンパダイオードＤ2 、共
振コンデンサＣ2 及びＳ字補正コイルＬS 、およびコイ
ルＬS に直列に接続されたＳ字補正コンデンサＣS2を備
えている。また、ＮＰＮトランジスタＱ3 は、そのコレ
クタが偏向コイル６の一方の端子に接続され、そのエミ
ッタはダンパダイオードＤ2 、共振コンデンサＣ2 及び
Ｓ字補正コンデンサＣS2と同じく接地され、そのベース
は端子８に接続される。そして、この端子８を介してト
ランジスタＱ3 には所定の周期で水平同期パルスが供給
され、回路の共振により、偏向コイル６に流れる電流を
鋸歯状に変化させる。
の一方の端子にそれぞれ接続されるダンパダイオードＤ
1 、共振コンデンサＣ1 、偏向コイル６の他方の端子に
接続されるＳ字補正コンデンサＣS1、これらの素子Ｄ
1 、Ｃ1 及びＣS1の偏向コイル６に接続されていない端
部の接続点に接続される素子ダンパダイオードＤ2 、共
振コンデンサＣ2 及びＳ字補正コイルＬS 、およびコイ
ルＬS に直列に接続されたＳ字補正コンデンサＣS2を備
えている。また、ＮＰＮトランジスタＱ3 は、そのコレ
クタが偏向コイル６の一方の端子に接続され、そのエミ
ッタはダンパダイオードＤ2 、共振コンデンサＣ2 及び
Ｓ字補正コンデンサＣS2と同じく接地され、そのベース
は端子８に接続される。そして、この端子８を介してト
ランジスタＱ3 には所定の周期で水平同期パルスが供給
され、回路の共振により、偏向コイル６に流れる電流を
鋸歯状に変化させる。
【００１７】即ち、走査前半には、コンデンサＣS1の充
電電圧を電源としてダンパダイオードＤ1 を含む経路Ａ
で偏向コイル６に電流が流れるとともに、コンデンサＣ
S2の充電電圧を電源としてダンパダイオードＤ2 を含む
経路ＢでコイルＬS に電流が流れる。同時に、コンデン
サＣS2、トランジスタＱ5 の経路Ｃで電流が流れ、コン
デンサＣS2の電圧が低下するため、コンデンサＣS1の電
圧がその分上昇し、偏向コイル６の電流が増える。走査
後半には、トランジスタＱ3 がオンし、ダンパダイオー
ドＤ2 を含む経路Ｄで電流が流れるが、コンデンサＣS1
の電圧の上昇により偏向コイル６の電流が増える。
電電圧を電源としてダンパダイオードＤ1 を含む経路Ａ
で偏向コイル６に電流が流れるとともに、コンデンサＣ
S2の充電電圧を電源としてダンパダイオードＤ2 を含む
経路ＢでコイルＬS に電流が流れる。同時に、コンデン
サＣS2、トランジスタＱ5 の経路Ｃで電流が流れ、コン
デンサＣS2の電圧が低下するため、コンデンサＣS1の電
圧がその分上昇し、偏向コイル６の電流が増える。走査
後半には、トランジスタＱ3 がオンし、ダンパダイオー
ドＤ2 を含む経路Ｄで電流が流れるが、コンデンサＣS1
の電圧の上昇により偏向コイル６の電流が増える。
【００１８】このように走査前半及び後半のいずれにお
いても、トランジスタＱ5 に電流が流れることにより偏
向コイル６の電流は増加し、またトランジスタＱ5 の電
流が大きい程、従ってトランジスタＱ5 のコレクタエミ
ッタ間のインピーダンスが小さいほど、偏向コイル６の
電流もより大きくなる。トランジスタＱ5 のコレクタエ
ミッタ間のインピーダンスは後述のように端子１０に印
加される信号により制御される。
いても、トランジスタＱ5 に電流が流れることにより偏
向コイル６の電流は増加し、またトランジスタＱ5 の電
流が大きい程、従ってトランジスタＱ5 のコレクタエミ
ッタ間のインピーダンスが小さいほど、偏向コイル６の
電流もより大きくなる。トランジスタＱ5 のコレクタエ
ミッタ間のインピーダンスは後述のように端子１０に印
加される信号により制御される。
【００１９】水平幅調整回路９は、コレクタエミッタが
Ｓ字補正コンデンサＣS2の両端に接続されて、エミッタ
接地された制御用のＮＰＮトランジスタＱ5 、端子１０
から水平幅調整電圧がベースに供給されるＰＮＰトラン
ジスタＱ4 、及び抵抗Ｒ8 、Ｒ9 を備えており、トラン
ジスタＱ4 のベースは変動検出回路１１の抵抗１４に接
続されている。
Ｓ字補正コンデンサＣS2の両端に接続されて、エミッタ
接地された制御用のＮＰＮトランジスタＱ5 、端子１０
から水平幅調整電圧がベースに供給されるＰＮＰトラン
ジスタＱ4 、及び抵抗Ｒ8 、Ｒ9 を備えており、トラン
ジスタＱ4 のベースは変動検出回路１１の抵抗１４に接
続されている。
【００２０】端子１０には水平幅調整電圧、例えば糸巻
歪を補正するための垂直走査周期のパラボラ電圧信号が
印加され、その大きさに比例して水平偏向コイル６の偏
向電流が制御され、ラスタの左右方向の振幅の歪が補正
される。いま、Ｑ4 のベース電圧が低下したときには、
Ｑ5 のベース電流が大きくなって、そのコレクタエミッ
タ間のインピーダンスが減少する。その結果、前述のよ
うに、水平偏向コイル６にはより多くの偏向電流が流
れ、水平方向の振幅は大きくなる。逆に、Ｑ4 のベース
電圧が上昇したときには、Ｑ5 のベース電流が小さくな
って、そのコレクタエミッタ間のインピーダンスを増大
する。その結果、水平偏向コイル６を流れる偏向電流は
比較的小さいものとなる。こうして水平幅調整電圧の大
きさに応じてラスタの水平幅が変化する。
歪を補正するための垂直走査周期のパラボラ電圧信号が
印加され、その大きさに比例して水平偏向コイル６の偏
向電流が制御され、ラスタの左右方向の振幅の歪が補正
される。いま、Ｑ4 のベース電圧が低下したときには、
Ｑ5 のベース電流が大きくなって、そのコレクタエミッ
タ間のインピーダンスが減少する。その結果、前述のよ
うに、水平偏向コイル６にはより多くの偏向電流が流
れ、水平方向の振幅は大きくなる。逆に、Ｑ4 のベース
電圧が上昇したときには、Ｑ5 のベース電流が小さくな
って、そのコレクタエミッタ間のインピーダンスを増大
する。その結果、水平偏向コイル６を流れる偏向電流は
比較的小さいものとなる。こうして水平幅調整電圧の大
きさに応じてラスタの水平幅が変化する。
【００２１】図２は、この発明による偏向回路の効果を
説明するグラフである。
説明するグラフである。
【００２２】図２（ａ）に実線によって示すように、横
軸に示す交流入力電圧値がある値以下、例えばＡＣ１０
０ボルトに対して９０ボルト以下ではこの直列形定電圧
回路４は定電圧動作可能範囲外となって、その出力電圧
値が交流入力電圧値にほぼ比例するカーブを描いて低下
する。したがって、変動検出回路１１を有しない図３の
従来回路では、図２の破線で区切られる左側の領域であ
る定電圧動作可能範囲外に交流入力電圧値が低下すると
同時に、直列形定電圧回路４からＦＢＴ５に供給される
直流電圧も低下する。これによって、水平偏向コイル６
を流れる偏向電流も小さくなり、図２（ｂ）の実線III
によって示すように、そのラスタ水平幅が小さくなる。
なお、同図（ｂ）の横軸は同図（ａ）の横軸に対応して
いる。
軸に示す交流入力電圧値がある値以下、例えばＡＣ１０
０ボルトに対して９０ボルト以下ではこの直列形定電圧
回路４は定電圧動作可能範囲外となって、その出力電圧
値が交流入力電圧値にほぼ比例するカーブを描いて低下
する。したがって、変動検出回路１１を有しない図３の
従来回路では、図２の破線で区切られる左側の領域であ
る定電圧動作可能範囲外に交流入力電圧値が低下すると
同時に、直列形定電圧回路４からＦＢＴ５に供給される
直流電圧も低下する。これによって、水平偏向コイル６
を流れる偏向電流も小さくなり、図２（ｂ）の実線III
によって示すように、そのラスタ水平幅が小さくなる。
なお、同図（ｂ）の横軸は同図（ａ）の横軸に対応して
いる。
【００２３】しかし、この発明の偏向回路では、変動検
出回路１１のツェナーダイオード１２で出力電圧値をシ
フトし、更に、そのアノード側の電圧変動成分を水平幅
調整電圧の直流バイアスに較べて大きくなるように、ツ
ェナーダイオード１２のツェナー電圧と抵抗１３の抵抗
値とを設定している。たとえば、ツェナー電圧を９０ボ
ルト、抵抗１３と抵抗１４の抵抗値をそれぞれ５．６ｋ
Ωと２．２ｋΩとする。そして、直列形定電圧回路４の
出力の変動に応じた電圧を、抵抗１４を通じて水平幅調
整回路９に加えている。
出回路１１のツェナーダイオード１２で出力電圧値をシ
フトし、更に、そのアノード側の電圧変動成分を水平幅
調整電圧の直流バイアスに較べて大きくなるように、ツ
ェナーダイオード１２のツェナー電圧と抵抗１３の抵抗
値とを設定している。たとえば、ツェナー電圧を９０ボ
ルト、抵抗１３と抵抗１４の抵抗値をそれぞれ５．６ｋ
Ωと２．２ｋΩとする。そして、直列形定電圧回路４の
出力の変動に応じた電圧を、抵抗１４を通じて水平幅調
整回路９に加えている。
【００２４】これにより、本発明では、変動検出回路１
１の出力変動が適切な値に変換されて端子１０に印加さ
れることにより、水平幅調整電圧に変動検出回路１１の
変動電圧に応じた信号が重畳ないし加算され、これによ
り水平幅調整回路９はラスタ歪の補正のみならず、定電
圧回路４の出力の低下に対する補正をも行うことができ
る。
１の出力変動が適切な値に変換されて端子１０に印加さ
れることにより、水平幅調整電圧に変動検出回路１１の
変動電圧に応じた信号が重畳ないし加算され、これによ
り水平幅調整回路９はラスタ歪の補正のみならず、定電
圧回路４の出力の低下に対する補正をも行うことができ
る。
【００２５】すなわち、直列形定電圧回路４の交流入力
電圧値が下がって、定電圧動作可能範囲外に達すると、
ツェナーダイオード１２の特性で決まるツェナー電圧分
だけシフトした電圧変動分が抵抗１４を通じて水平幅調
整回路９の初段のＰＮＰトランジスタＱ4 のベース電圧
を下げる。すると、水平幅調整電圧の変動について述べ
たのと同様に、トランジスタＱ4 はより多くの電流を次
段のトランジスタＱ5のベースに流すことになる。この
ため、トランジスタＱ5 のコレクタエミッタ間のインピ
ーダンスは減少する。そこで、水平偏向コイル６にはよ
り多くの偏向電流が流れることになる。このようにして
水平偏向電流は、直列形定電圧回路４の出力電圧の変動
に応じて補正されることにより、図２（ｂ）の一点鎖線
Ｉによって示すように、例えば８５ボルト程度まで電源
電圧が低下しても一定の水平幅を維持でき、ラスタの水
平幅に関する減電圧特性は改善される。
電圧値が下がって、定電圧動作可能範囲外に達すると、
ツェナーダイオード１２の特性で決まるツェナー電圧分
だけシフトした電圧変動分が抵抗１４を通じて水平幅調
整回路９の初段のＰＮＰトランジスタＱ4 のベース電圧
を下げる。すると、水平幅調整電圧の変動について述べ
たのと同様に、トランジスタＱ4 はより多くの電流を次
段のトランジスタＱ5のベースに流すことになる。この
ため、トランジスタＱ5 のコレクタエミッタ間のインピ
ーダンスは減少する。そこで、水平偏向コイル６にはよ
り多くの偏向電流が流れることになる。このようにして
水平偏向電流は、直列形定電圧回路４の出力電圧の変動
に応じて補正されることにより、図２（ｂ）の一点鎖線
Ｉによって示すように、例えば８５ボルト程度まで電源
電圧が低下しても一定の水平幅を維持でき、ラスタの水
平幅に関する減電圧特性は改善される。
【００２６】上述した実施の形態では、直列形定電圧回
路４の出力電圧が下がることによる水平偏向電流の減少
を補正して、水平偏向電流が多く流れるように構成され
ているから、図２の一点鎖線Ｉに示すように、入力交流
電圧値が定電圧動作可能範囲外まで低下した場合であっ
ても、ラスタ水平幅をほぼ一定に保つことができる。
路４の出力電圧が下がることによる水平偏向電流の減少
を補正して、水平偏向電流が多く流れるように構成され
ているから、図２の一点鎖線Ｉに示すように、入力交流
電圧値が定電圧動作可能範囲外まで低下した場合であっ
ても、ラスタ水平幅をほぼ一定に保つことができる。
【００２７】また、変動検出回路１１のツェナーダイオ
ード１２に代えて抵抗分圧による変動検出回路を用いる
ことも可能である。
ード１２に代えて抵抗分圧による変動検出回路を用いる
ことも可能である。
【００２８】
【発明の効果】この発明の偏向回路は、以上に説明した
ように構成されているので、入力交流電圧が低下しても
ラスタの水平幅は一定に保たれるという効果を奏する。
ように構成されているので、入力交流電圧が低下しても
ラスタの水平幅は一定に保たれるという効果を奏する。
【００２９】また、簡単な回路を追加するだけで電圧変
動検出回路を構成できるので、電圧変動を検出して水平
幅を補正する偏向回路が安価に実現される。
動検出回路を構成できるので、電圧変動を検出して水平
幅を補正する偏向回路が安価に実現される。
【図１】 この発明の実施の形態を示す回路図である。
【図２】 この発明による偏向回路の効果を説明するグ
ラフである。
ラフである。
【図３】 従来の偏向回路の一例を示す回路図である。
１ 交流電圧源、 ２ ブリッジダイオード、 ３ 平
滑コンデンサ、 ４直列形定電圧回路、 ５ フライバ
ックトランス、 ６ 水平偏向コイル、 ７水平偏向電
流発生回路、 ９ 水平幅調整回路。
滑コンデンサ、 ４直列形定電圧回路、 ５ フライバ
ックトランス、 ６ 水平偏向コイル、 ７水平偏向電
流発生回路、 ９ 水平幅調整回路。
Claims (3)
- 【請求項１】 交流電圧源から定電圧を得る直列形定電
圧回路を有し、鋸歯状の電流を生成して受像管等の電子
ビームを電磁偏向する偏向回路において、 前記直列形定電圧回路の出力電圧の変動を検出する電圧
変動検出回路と、 前記電圧変動検出回路で検出された変動電圧に応じて水
平幅調整電圧を補正する水平幅調整回路と、 前記水平幅調整電圧により水平偏向電流の大きさを調整
して前記受像管等の水平偏向コイルに供給する水平偏向
電流発生回路とを備えたことを特徴とする偏向回路。 - 【請求項２】 前記電圧変動検出回路は、前記直列形定
電圧回路の出力端子に接続される定電圧ダイオードを備
えたことを特徴とする請求項１に記載の偏向回路。 - 【請求項３】 前記電圧変動検出回路は、前記定電圧ダ
イオードと前記水平幅調整回路との間に補正量調整用の
抵抗回路を備えたことを特徴とする請求項１に記載の偏
向回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3473696A JPH09233356A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 偏向回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3473696A JPH09233356A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 偏向回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09233356A true JPH09233356A (ja) | 1997-09-05 |
Family
ID=12422613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3473696A Withdrawn JPH09233356A (ja) | 1996-02-22 | 1996-02-22 | 偏向回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09233356A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000000927A (ko) * | 1998-06-05 | 2000-01-15 | 김영환 | 모니터의 수평화면크기 자동설정 장치 |
-
1996
- 1996-02-22 JP JP3473696A patent/JPH09233356A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000000927A (ko) * | 1998-06-05 | 2000-01-15 | 김영환 | 모니터의 수평화면크기 자동설정 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |