JPH0923214A - ディジタル信号送受信装置 - Google Patents

ディジタル信号送受信装置

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JPH0923214A
JPH0923214A JP16987695A JP16987695A JPH0923214A JP H0923214 A JPH0923214 A JP H0923214A JP 16987695 A JP16987695 A JP 16987695A JP 16987695 A JP16987695 A JP 16987695A JP H0923214 A JPH0923214 A JP H0923214A
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JP16987695A
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Akio Yamamoto
昭夫 山本
Satoshi Adachi
聡 安達
Masaki Noda
正樹 野田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信ディジタル信号が低いC/Nであって
も、一定以上の画質が得られ急激に画質が劣化すること
のないグレ−スフルデグラデ−ションを得ること。 【構成】 固定パタ−ン発生回路73からの固定パタ−
ンと受信信号のパタ−ンとを比較して受信信号の誤り率
を判定する誤り率判定手段26と、優先順位を付けた情
報デ−タに分離された階層化デ−タ66,67,68を
入力し、且つ誤り率判定回路26の誤り率に応じてどの
階層化デ−タを選択するかを決定するデ−タ選択回路2
8,29,30と、から構成され、受信信号の誤り率に
応じて、優先順位の低い階層化デ−タを切捨て、優先順
位の高い階層化デ−タだけを受信信号とすることによ
り、誤り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タ
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り訂正能力に優れた優先順位の高い信号だけを情報とす
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上系、衛星系、CA
TV系等のディジタル変調された信号を受信するディジ
タル放送受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在国内では、通信衛星を用いた12G
Hz帯MSK変調方式によるディジタル音楽放送がおこ
なわれており、将来は、12GHzあるいは21GHz
帯の放送衛星によるQPSK変調方式を用いたディジタ
ルTV放送も計画されている。
【0003】ディジタルTV放送方式としては、「衛星
放送技術の長期ビジョンに関する研究会 中間報告書」
の第21ペ−ジの図2−2−1の「多チャンネル化放送
想定ブロック図」の開示例がある。
【0004】図10に前記例の概略図であるディジタル
衛星放送の一般的な送信機のブロック図を示す。情報源
1からの情報は、符号化器3で符号化され、同期制御符
号発生器5、他の情報源からの情報と多重化器6で時間
軸多重化される。時間多重された信号(transpo
rt−stream)は、誤り訂正器7でブロック符
号、リ−ドソロモン符号等の外符号誤り訂正を受け、イ
ンタ−リ−バ−8でインタ−リ−ブされた後、内符号誤
り訂正器9に入力される。誤り訂正器9では、畳み込み
符号化がおこなわれ、変調器10でQPSK変調された
のちアップコンバ−タ11でアップコンバ−トされ、ア
ンテナより送信される。
【0005】図11に一般的な受信機のブロック図を示
す。アンテナで受信された信号は、ダウンコンバ−タ1
2でダウンコンバ−トされ、復調器13でQPSK復調
される。復調された信号は、誤り訂正回路14で誤り訂
正され、デインタ−リ−バ15でデインタ−リ−ブさ
れ、誤り訂正回路16で外符号誤り訂正され、デマルチ
プレクサ17で時間軸多重化が解かれて希望信号だけを
選択して、復号器18で復号される。
【0006】TV学会技術報告Vol.18,No4
5,PP.25〜30,「ディジタル衛星放送で利用で
きるビットレ-トの検討」の図2に示すように、アナロ
グ放送では受信C/Nの劣化にともない少しずつ画質が
劣化するのに対し、ディジタル放送では、実線で示すよ
うに受信C/Nがある一定以下になると急激に画質が劣
化する。
【0007】この画質の急激な劣化を防ぐため、TV学
会誌Vol.48,No.8(1994)P1004,
図5に画質の急激な劣化のないグレ-スフルデグラデ-シ
ョンを実現する時分割多重方式の例が記載されている。
これは、誤り訂正能力に差をつけた信号を時分割多重
し、低いC/N時には訂正能力の高い部分だけを利用す
る変復調器の構成例である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】TV学会誌Vol.4
8,No.8(1994)P1004,図5の例では、
複数の誤り訂正復号器とデ-タ復号器が必要であり、民
生用の受信機としては構成が複雑となる。
【0009】本発明では、民生用受信機に適した簡単な
構成で、画質の急激な劣化をおこさないディジタル送受
信方式(グレ−スフルデグラデ−ション)を提案するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】ディジタル放送では、従
来技術で述べたように誤り訂正方式として、外符号(ブ
ロック符号等)と内符号(畳み込み符号等)の2つを用
いた連接符号方式が用いられる。ブロック符号方式では
情報ビットのあとに付加されるパリティビットのビット
数が大きければ誤り訂正能力が増加し、また、畳み込み
符号では情報ビットの拘束長と符号化率が低ければ誤り
訂正能力は増加する。これに対し、誤り訂正能力を高め
ると、誤り訂正を復号するハ−ドの規模が増大するとと
もに単位時間あたりに伝送される情報ビット量は減少し
てしまう。従って、誤り訂正能力、ハ−ドの規模、伝送
情報ビット量のトレ−ドオフで誤り訂正のパリティビッ
トや符号化率は決定される。
【0011】また、変調方式についても同様のことがい
える。例えば変調方式としてPSK方式を例にとると、
PSKの位相点が増加するほど単位時間あたりに伝送さ
れる情報ビット量は増加するが、位相点間のユ−クリッ
ド距離が小さくなるため、受信側で位相点の判定を誤る
確率(誤り率)が増大する。従って、伝送情報ビット量
と誤り率の関係から一般的にはQPSK方式が用いられ
る。
【0012】本発明では送信する情報ビット量は変えず
に、受信C/Nの低下に伴い、画質が段階的に劣化する
ディジタル放送方式(グレ−スフルデグラデ−ション)
を達成するため、以下に示す手段を用いる。
【0013】まず第一に情報源からの情報ビットを複数
に分離階層化し、階層化デ−タビットに優先順位をつけ
る。例えば、第1優先順位としては、同期・制御符号デ
−タや最低限の映像や音声を受信できる低速のデ−タ、
第2優先順位としては通常の映像や音声を受信できる中
速のデ−タ、第3優先順位としては高精細な映像を受信
できる高速のデ−タに階層化する。情報ビット数として
は、第1優先順位は小さく、第2、3優先順位になるに
従い増加する。全体の情報ビット数としては、階層化前
の情報ビット数と同一である。
【0014】これらの階層化デ−タビットは、先頭に同
期・制御符号デ−タからなるヘッダを付加し、時間軸上
に多重し、パケット伝送方式で伝送する。
【0015】C/N低下に対する段階的な受信特性の劣
化を得るために、これらの階層化デ−タビットごとにパ
リティビット数や誤り訂正の符号化率や変調方式を切り
換えてデ−タの伝送をおこなう。例えば誤り訂正方式の
ブロック符号のパリティビットを変えて階層化伝送を行
う場合、第一優先順位のデ−タビットに対しては情報ビ
ット数を小さく取るかわりにパリティビット数を大きく
とり、誤り訂正能力を増大させ、第2、第3優先順位と
優先順位が下がるに従い、情報ビット数を大きくとって
パリティビット数を小さくして、誤り訂正能力より情報
ビット数を優先させる。
【0016】受信側では、同期信号に含まれる固定パタ
−ンあるいは第2、第3優先順位の階層化デ−タビット
にあらかじめ挿入された固定パタ−ンを検出して誤り率
を測定し、受信信号の誤り率に応じて、優先順位の低い
階層化デ−タを切捨て、優先順位の高い階層化デ−タだ
けを受信信号とする。この方式を用いることにより、誤
り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タビット
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り訂正能力に優れた優先順位の高い信号だけを情報とす
ることで、低いC/Nでもある一定以上の画質が得られ
る。
【0017】また、変調方式を切り換えることによって
も、グレ−スフルデグラデ−ションを得ることができ
る。例えば、変調方式としてPSK方式を考える。PS
K方式には2値BPSK、4値QPSK、8値8PSK
が一般的に用いられる。BPSKでは、単位時間あたり
1ビットの情報しか伝送できないが、信号点間のユ−ク
リッド距離が大きくとれるため、伝送パワ−を一定とす
るとQPSK、8PSKに比べて受信機側での誤り率は
良い。これに対し、QPSKは2ビット、8PSKは3
ビットの情報を伝送できるが受信機側での誤り率は劣化
する。
【0018】例えば、先に述べた階層化デ−タの第1優
先順位のデ−タビットをBPSKで変調し、第2優先順
位のデ−タビットをQPSKで変調し、第3優先順位の
デ−タビットを8PSKで変調して伝送する。
【0019】受信側では、同期信号に含まれる固定パタ
−ンあるいは第2、第3優先順位の階層化デ−タビット
にあらかじめ挿入された固定パタ−ンを検出して誤り率
を測定し、受信信号の誤り率に応じて、優先順位の低い
階層化デ−タを切捨て、優先順位の高い階層化デ−タだ
けを受信信号とする。この方式を用いることにより、誤
り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タビット
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り率特性に優れた優先順位の高い信号だけを情報とする
ことで、低いC/Nでもある一定以上の画質が得られ
る。
【0020】
【作用】C/N低下に対する段階的な受信特性の劣化を
得るために、これらの階層化デ−タビットごとに誤り訂
正の符号化率や変調方式を切り換えてデ−タの伝送をお
こなう。例えば誤り訂正方式のブロック符号のパリティ
ビットを変えて階層化伝送を行う場合、第一優先順位の
デ−タビットに対しては情報ビット数を小さく取るかわ
りにパリティビット数を大きくとり、誤り訂正能力を増
大させ、第2、第3優先順位と優先順位が下がるに従
い、情報ビット数を大きくとってパリティビット数を小
さくして、誤り訂正能力より情報ビット数を優先させ
る。
【0021】受信側では、同期信号に含まれる固定パタ
−ンあるいは第2、第3優先順位の階層化デ−タビット
にあらかじめ挿入された固定パタ−ンを検出して誤り率
を測定し、受信信号の誤り率に応じて、優先順位の低い
階層化デ−タを切捨て、優先順位の高い階層化デ−タだ
けを受信信号とする。この方式を用いることにより、誤
り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タビット
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り訂正能力に優れた優先順位の高い信号だけを情報とす
ることで、低いC/Nでもある一定以上の画質が得られ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0023】図1は本発明によるディジタル放送の送信
系を示すブロック図である。1は情報源1、2は情報源
nであり、単一または複数の情報源があるものとする。
5は同期、制御符号を発生する同期・制御符号発生器で
ある。58は情報源1からのデ−タを符号化する符号化
器である。19は、情報源より送られて来る情報ビット
43および同期・制御符号発生器5から送られて来る同
期制御符号47に優先順位をつけて情報ビットの階層化
をおこなう情報階層化装置である。
【0024】例えば、第1優先順位としては、同期・制
御符号デ−タや最低限の映像や音声を受信できる低速の
デ−タ44(SDTV:Standard TV、現状
の走査線数525本のNTSC放送レベル)、第2優先
順位としては比較的高品位の映像や音声を受信できる中
速のデ−タ45(EDTV:Enhanced TV、
高品位NTSC放送レベル)、第3優先順位としては高
精細な映像を受信できる高速のデ−タ46(HDTV:
High difinition TV、走査線数10
25本のハイビジョン放送レベル)に階層化する。情報
ビット数としては、第1優先順位は小さく、第2、3優
先順位になるに従い増加する。全体の情報ビット数とし
ては、階層化前の情報ビット数と同一である。階層化の
層数は、上記した3層に限らず、何層でも良い。
【0025】20はP/S(パラレル−シリアル)デ−
タ変換器であり、階層化デ−タビット44,45,46
は、それぞれ同期・制御符号47からなるヘッダを付加
し、時間軸上に連続した信号48に変換される。各ヘッ
ダの制御符号には、誤り訂正方式、符号化率およびどの
ような変調方式で伝送するか等が書き込まれる。6は多
重化器(マルチプレクサ)であり、情報源1〜情報源n
の信号を時間軸上に多重して、ビットストリ−ム50を
出力する。
【0026】21は外符号誤り訂正回路である。誤り訂
正方式としては例えばブロック符号方式(BCH、リ−
ドソロモン符号等)を用いる。22は誤り訂正の能力を
設定するパリティビット数設定器であり、階層化デ−タ
ビットごとに付加するパリティビット数を制御し、優先
順位の高い階層化デ−タの誤り訂正能力を優先順位の低
い階層化デ−タの誤り訂正能力より高く設定する。つま
り、優先順位の高い階層化デ−タは、情報ビット数が少
ないが、付加するパリティビット数を増やして、一般的
には、各階層の情報ビットとパリティビットの合計は、
等しくなるように制御する。また、同期・制御符号47
のパリティビット数は、一定のビット数に設定する。パ
リティビット数設定回路22から出力される設定信号5
1と誤り訂正回路21に入力されるビットストリ−ム5
0は、同期制御符号47により同期をとり、階層化デ−
タのヘッダ位置および各ヘッダに付随する階層化デ−タ
を検出する。
【0027】各階層ごとに異なった誤り訂正を受け、各
パケットの伝送ビット数が等しくなった信号52は、イ
ンタ−リ−バ8で伝送デ−タを分散させる。
【0028】9は内符号誤り訂正回路である。誤り訂正
方式としては、例えば畳み込み符号化方式を用いる。畳
み込み符号化された信号54は、変調器で例えばQPS
K変調されて、アンテナより伝送される。
【0029】図3に伝送信号の時間軸上の構成について
示す。(i)は信号48の構成を示したものであり、第
1優先順位のデ−タ44、第2優先順位のデ−タ45、
第3優先順位のデ−タ46のそれぞれに同期・制御符号
47(ヘッダ)を付加する。
【0030】(ii)はブロック符号等の外符号誤り訂正
を受けたあとの信号52であり、デ−タ44,45,4
6およびヘッダ47にそれぞれパリティビットを付加
し、同一のパケット長とする。この場合に、パリティビ
ット長が長いほど誤り訂正能力が高く、ヘッダ47、デ
−タ44,45,46の順で誤り訂正能力は低くなる。
(iii)はヘッダ47の構成を示しており、一定パタ−
ンの同期符号と、誤り訂正の符号化率(パリティビット
長)、変調方式等の制御符号、各ヘッダでビット数が一
定である誤り訂正のパリティビットから構成される。
【0031】次に受信系について説明する。図2は本発
明によるディジタル放送の受信系を示すブロック図であ
る。アンテナで受信された信号は、ダウンコンバ−タで
周波数変換され、復調回路13に入力される。復調回路
13では、例えばQPSK復調をおこない、内符号誤り
復号回路14で畳み込み符号等の復号をおこなう。復号
された信号は、デインタ−リ−バ15で分散されたデ−
タをもとに戻し、デ−タストリ−ム63として外符号誤
り訂正回路25に入力される。
【0032】また、誤り訂正回路14からの復号信号6
2は、同期検出回路23にも入力される。同期検出回路
23では、ヘッダ47の同期符号を検出し、同期パルス
7を出力する。ここで、デインタ−リ−ブされた信号6
3を同期検出回路23に入力して同期パルスを検出して
もよい。
【0033】デインタ−リ−ブされた信号63は、外符
号誤り訂正回路25に入力される。誤り訂正回路25の
パリティビット数は、パリティビット数設定回路70か
らの設定信号72で設定されるが、初期値としては、同
期・制御符号47(ヘッダ)の誤り訂正パリティビット
数に設定される。従ってデ−タストリ−ム63は、初期
的にはヘッダ部だけが正確に誤り訂正されたデ−タスト
リ−ム64としてパリティビット数判定回路24に入力
される。パリティビット数判定回路24では、誤り訂正
されたヘッダ47を同期パルス7で検出して誤り訂正パ
リティビット数のデ−タを読み取り、このデ−タをもと
に、パリティビット数設定回路70の復号パリティビッ
ト数を設定し、誤り訂正回路25のパリティビット数を
切り換え、ヘッダに付随したパケットデ−タ(情報ビッ
ト列)の誤りを訂正し、誤りが訂正された信号64とし
て出力する。
【0034】また、ヘッダ47に付随したパケットデ−
タ(情報ビット列)の誤り訂正を終了すると、次のヘッ
ダ47に書き込まれたパリティビット数デ−タを読み取
るため、パリティビット数設定回路のパリティビット数
は、同期・制御符号47(ヘッダ)の誤り訂正パリティ
ビット数にリセットされる。このリセットのタイミング
は、同期パルス7をもとに実行される。
【0035】以上のように誤り訂正を受けた信号64
は、デマルチプレクサ17で1つの情報源の信号だけが
選択され、1チャンネルの信号65として出力される。
信号64はまた、誤り率判定回路26にも入力され、ヘ
ッダ47の同期パタ−ンあるいはデ−タ44,45,4
6にあらかじめ付加された固定パタ−ンと、固定パタ−
ン発生回路73からの固定パタ−ン74を比較して誤り
率を判定する。デマルチプレクサ17からの出力信号6
5は、図1で示した送信系の信号48に相当し、送信系
のデ−タ44,45,46が時間軸多重化された信号で
ある。
【0036】デマルチプレクサ17からの出力信号65
は、シリアル−パラレル変換回路で、第1優先順位のデ
−タ66(送信系ではデ−タ44に相当)と、第2優先
順位のデ−タ67(送信系ではデ−タ45に相当)、第
3優先順位のデ−タ68(送信系ではデ−タ46に相
当)に分離される。分離されたデ−タは、デ−タ選択回
路28,29,30に入力され、誤り率判定回路26の
誤り率に応じて、どのデ−タを選択するかを決定する。
例えば、誤り率が10-8以下であれば全デ−タを選択し
て復号回路18に入力し、誤り率が10-4〜10-8であ
ればデ−タ68を切捨て、デ−タ66とデ−タ67を選
択して復号回路18に入力し、また、誤り率が10-4
上の時はデ−タ67と68を切捨て、デ−タ66を復号
回路18に入力する。
【0037】このように、誤り訂正能力が低いデ−タを
積極的に切り捨てることで、受信信号のS/Nの劣化を
段階的に実現するグレ−スフルデグラデ−ションが可能
となる。
【0038】図4に図1のシステムでの受信C/Nと画
質の関係を示す。デ−タの階層化をおこない、デ−タの
誤り訂正能力を異ならせてデ−タを伝送し、受信側では
誤り率によってどのデ−タを選択するかを決定すること
により、C/Nの低下に伴い、段階的に画質が変化する
グレ−スフルデグラデイションを実現できる。
【0039】図5〜7に第2の実施例を示す。第1の実
施例と同一のブロックには同一番号をつけ、説明を省略
する。
【0040】図5は送信系のブロック図である。多重化
器6で多重化された信号50は、外符号誤り訂正回路7
に入力される。誤り訂正方式としては、例えばブロック
符号方式を用いる。誤り訂正を受けた信号52は、イン
タ−リ−バ8で伝送デ−タを分散させる。インタ−リ−
ブされた信号53は、内符号誤り訂正回路9に入力され
る。誤り訂正方式としては、例えば畳み込み符号化方式
を用いる。
【0041】32は、畳み込みの符号化率を設定する符
号化率設定器であり、階層化デ−タビットごとに符号化
率を制御し、優先順位の高い階層化デ−タの誤り訂正能
力を優先順位の低い階層化デ−タの誤り訂正能力より高
く設定する。つまり、優先順位の高い階層化デ−タビッ
トは、情報ビット数が少ないが、符号化率を低く設定し
て、優先順位の低い階層化デ−タビットは、情報ビット
数は多いが、符号化率を高く設定して、一般的には各階
層の伝送ビット数は等しくなるように制御する。また、
同期・制御符号47の符号化率は、一定の符号化率に設
定する。符号化率設定回路32から出力される設定信号
75と誤り訂正回路31に入力されるビットストリ−ム
53は、同期制御符号47により同期をとり、階層化デ
−タのヘッダ位置および各ヘッダに付随する階層化デ−
タを検出する。畳み込み符号化された信号54は、変調
器10で例えばQPSK変調されて、アンテナより伝送
される。
【0042】図7に伝送信号の時間軸上の構成について
示す。(i)は、信号53の構成を示したものであり、
第1優先順位のデ−タ44、第2優先順位のデ−タ4
5、第3優先順位のデ−タ46のそれぞれに同期・制御
符号47(ヘッダ)を付加する。(ii)は畳み込み符号
等の内符号誤り訂正を受けたあとの信号54であり、デ
−タ44,45,46およびヘッダ47にそれぞれ畳み
込み符号化を施す。
【0043】本図の例では、ヘッダには符号化率1/
2、デ−タ44には符号化率2/3、デ−タ45には符
号化率3/4、デ−タ46には符号化率6/7の符号化
をおこない、同一のパケット長とする。なお、符号化率
の設定は、使用するシステムでどのようにでも設定でき
る。畳み込み符号化率が低いほど誤り訂正能力が高く、
ヘッダ47、デ−タ44,45,46の順で誤り訂正能
力は低くなる。(iii)は信号53に付随するヘッダ4
7の構成を示しており、一定パタ−ンの同期符号と、誤
り訂正の符号化率、変調方式等の制御符号等から構成さ
れる。
【0044】次に受信系について説明する。図6は本発
明によるディジタル放送の受信系を示すブロック図であ
る。アンテナで受信された信号は、ダウンコンバ−タで
周波数変換され、復調回路13に入力される。復調回路
13では、例えばQPSK復調をおこない、復調信号6
1は、内符号誤り復号回路33に入力される。誤り訂正
回路33の符号化率は、符号化率設定回路34からの設
定信号で設定されるが、初期値としては、同期・制御符
号47(ヘッダ)の誤り訂正符号化率に設定される。従
って信号61は、初期的にはヘッダ部だけが正確に誤り
訂正された信号62として同期再生回路36および符号
化率判定回路35に入力される。
【0045】同期再生回路36では、ヘッダ部の固定パ
タ−ンを検出して同期を再生し、同期パルス75を出力
する。符号化率判定回路35では、誤り訂正されたヘッ
ダ47を同期パルス75で検出して誤り訂正符号化率の
デ−タを読み取り、このデ−タをもとに、符号化率設定
回路34の復号符号化率を設定し、誤り訂正回路33の
符号化率を切り換え、ヘッダに付随したパケットデ−タ
(情報ビット列)の誤りを訂正し、誤りが訂正された信
号62として出力する。また、ヘッダ47に付随したパ
ケットデ−タ(情報ビット列)の誤り訂正を終了する
と、次のヘッダ47に書き込まれた符号化率デ−タを読
み取るため、符号化率設定回路の符号化率は、同期・制
御符号47(ヘッダ)の誤り訂正符号化率にリセットさ
れる。このリセットのタイミングは、同期パルス75を
もとに実行される。
【0046】誤り訂正された信号62は、デインタ−リ
−バ15で、分散されたデ−タをもとに戻し、デ−タス
トリ−ム63として外符号誤り訂正回路16に入力され
る。誤り訂正回路16で誤り訂正を受けた信号64は、
デマルチプレクサ17で1つの情報源の信号だけが選択
され、1チャンネルの信号65として出力される。信号
64はまた、誤り率判定回路26にも入力され、ヘッダ
47の同期パタ−ンあるいはデ−タ44,45,46に
あらかじめ付加された固定パタ−ンと、固定パタ−ン発
生回路73からの固定パタ−ン74を比較して誤り率を
判定する。
【0047】デマルチプレクサ17からの出力信号65
は、図3(i)で示した送信系の信号48に相当し、送
信系のデ−タ44,45,46が時間軸多重化された信
号である。デマルチプレクサ17からの出力信号65
は、シリアル−パラレル変換回路で、第1優先順位のデ
−タ66(送信系ではデ−タ44に相当)と、第2優先
順位のデ−タ67(送信系ではデ−タ45に相当)、第
3優先順位のデ−タ68(送信系ではデ−タ46に相
当)に分離される。分離されたデ−タは、デ−タ選択回
路28,29,30に入力され、誤り率判定回路26の
誤り率に応じて、どのデ−タを選択するかを決定する。
例えば、誤り率が10-8以下であれば全デ−タを選択し
て復号回路18に入力し、誤り率が10-4〜10-8であ
ればデ−タ68を切捨て、デ−タ66とデ−タ67を選
択して復号回路18に入力し、誤り率が10-4以上の時
はデ−タ67と68を切捨て、デ−タ66を復号回路1
8に入力する。
【0048】このように、誤り訂正能力が低いデ−タを
積極的に切り捨てることで、受信信号のS/Nの劣化を
段階的に実現するグレ−スフルデグラデ−ションが可能
となる。
【0049】図8、9に第3の実施例を示す。第1、2
の実施例と同一のブロックには同一番号をつけ、説明を
省略する。
【0050】図8は送信系のブロック図である。内符号
誤り訂正回路9で誤り訂正を受けた信号54は、変調回
路37に入力される。変調回路37の変調方式として
は、例えば、2値BPSK、4値QPSK、8値8PS
Kが一般的に用いられ、この変調方式を変調方式設定回
路38で切り換える。
【0051】BPSKでは、単位時間あたり1ビットの
情報しか伝送できないが、信号点間のユ−クリッド距離
が大きくとれるため、伝送パワ−を一定とするとQPS
K、8PSKに比べて受信機側での誤り率は良い。これ
に対し、QPSKは2ビット、8PSKは3ビットの情
報を伝送できるが受信機側での誤り率は劣化する。
【0052】変調器37では、変調方式設定回路38か
らのデ−タをもとに階層化デ−タビットごとに変調方式
を制御し、優先順位の高い階層化デ−タは、信号点数の
少ない変調方式(例えばBPSK)で変調して受信機側
における誤り率を向上させ、優先順位の低い階層化デ−
タは、信号点数の多い変調方式(例えばQPSK)で変
調して単位時間あたりの伝送ビットを多くするかわりに
受信機側における誤り率は低下する。
【0053】つまり、優先順位の高い階層化デ−タビッ
トは、情報ビット数が少ないが、変調の信号点数を少な
く設定して、優先順位の低い階層化デ−タビットは、情
報ビット数は多いが、変調の信号点数を多く設定して、
一般的には各階層の伝送ビットの伝送時間は等しくなる
ように制御する。また、同期・制御符号47の符号化率
は、一定の変調方式に設定する。変調方式設定回路38
から出力される設定信号と誤り変調回路37に入力され
るビットストリ−ム55は、同期制御符号47により同
期をとり、階層化デ−タのヘッダ位置および各ヘッダに
付随する階層化デ−タを検出する。
【0054】実際の例としては、ヘッダ47にはBPS
K、デ−タ44にもBPSK、デ−タ45にはQPS
K、デ−タ46には8PSKの変調をおこない、各階層
の伝送ビットの伝送時間は同一とする。なお、変調方式
の設定は、使用するシステムでどのようにでも(QAM
方式でもよい)設定できる。変調器10で変調された信
号は、アンテナより送信される。
【0055】次に受信系について説明する。図9は本発
明によるディジタル放送の受信系を示すブロック図であ
る。アンテナで受信された信号は、ダウンコンバ−タで
周波数変換され、復調回路39に入力される。復調回路
39の復調方式は、復調方式設定回路40の設定信号で
設定されるが、初期値としては、同期・制御符号47
(ヘッダ)の変調方式に設定される。従って信号61
は、初期的にはヘッダ部だけが正確に復調された信号6
1として同期再生回路42および変調方式判定回路41
に入力される。
【0056】同期再生回路42では、ヘッダ部の固定パ
タ−ンを検出して同期を再生し、同期パルス75を出力
する。変調方式判定回路41では、復調されたヘッダ4
7を同期パルス75で検出して変調方式のデ−タを読み
取り、このデ−タをもとに、復調方式設定回路40の復
調方式を設定し、復調回路39の復調方式を切り換え、
ヘッダに付随したパケットデ−タ(情報ビット列)を復
調し、復調信号61として出力する。また、ヘッダ47
に付随したパケットデ−タ(情報ビット列)の復調を終
了すると、次のヘッダ47に書き込まれた変調方式デ−
タを読み取るため、復調方式設定回路の復調方式は、同
期・制御符号47(ヘッダ)の変調方式にリセットされ
る。このリセットのタイミングは、同期パルス75をも
とに実行される。
【0057】復調された信号61は、内符号誤り訂正回
路14で誤り訂正される。誤り訂正された信号62は、
デインタ−リ−バ15で、分散されたデ−タをもとに戻
し、デ−タストリ−ム63として外符号誤り訂正回路1
6に入力される。
【0058】誤り訂正回路16で誤り訂正を受けた信号
64は、デマルチプレクサ17で1つの情報源の信号だ
けが選択され、1チャンネルの信号65として出力され
る。信号64はまた、誤り率判定回路26にも入力さ
れ、ヘッダ47の同期パタ−ンあるいはデ−タ44,4
5,46にあらかじめ付加された固定パタ−ンと、固定
パタ−ン発生回路73からの固定パタ−ン74を比較し
て誤り率を判定する。デマルチプレクサ17からの出力
信号65は、図3(i)で示した送信系の信号48に相
当し、送信系のデ−タ44,45,46が時間軸多重化
された信号である。
【0059】デマルチプレクサ17からの出力信号65
は、シリアル−パラレル変換回路で、第1優先順位のデ
−タ66(送信系ではデ−タ44に相当)と、第2優先
順位のデ−タ67(送信系ではデ−タ45に相当)、第
3優先順位のデ−タ68(送信系ではデ−タ46に相
当)に分離される。分離されたデ−タは、デ−タ選択回
路28,29,30に入力され、誤り率判定回路26の
誤り率に応じて、どのデ−タを選択するかを決定する。
例えば、誤り率が10-8以下であれば全デ−タを選択し
て復号回路18に入力し、誤り率が10-4〜10-8であ
ればデ−タ68を切捨て、デ−タ66とデ−タ67を選
択して復号回路18に入力し、また、誤り率が10-4
上の時はデ−タ67と68を切捨て、デ−タ66を復号
回路18に入力する。
【0060】このように、誤り訂正能力が低いデ−タを
積極的に切り捨てることで、受信信号のS/Nの劣化を
段階的に実現するグレ−スフルデグラデ−ションが可能
となる。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、C/N低下に対する段
階的な受信特性の劣化を得るために、情報源のデ−タを
階層化し、これらの階層化デ−タビットごとに誤り訂正
の符号化率や変調方式を切り換えてデ−タの伝送をおこ
なう。例えば誤り訂正方式のブロック符号のパリティビ
ットを変えて階層化伝送を行う場合、第一優先順位のデ
−タビットに対しては情報ビット数を小さく取るかわり
にパリティビット数を大きくとり、誤り訂正能力を増大
させ、第2、第3優先順位と優先順位が下がるに従い、
情報ビット数を大きくとってパリティビット数を小さく
して、誤り訂正能力より情報ビット数を優先させる。
【0062】受信側では、同期信号に含まれる固定パタ
−ンあるいは第2、第3優先順位の階層化デ−タビット
にあらかじめ挿入された固定パタ−ンを検出して誤り率
を測定し、受信信号の誤り率に応じて、優先順位の低い
階層化デ−タを切捨て、優先順位の高い階層化デ−タだ
けを受信信号とする。この方式を用いることにより、誤
り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タビット
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り訂正能力に優れた優先順位の高い信号だけを情報とす
ることで、低いC/Nでもある一定以上の画質が得ら
れ、急激に画質が劣化することのないグレ−スフルデグ
ラデ−ションが得られる。
【0063】また、変調方式を切り換えることによって
も、グレ−スフルデグラデ−ションを得ることができ
る。例えば、変調方式としてPSK方式を考える。PS
K方式には2値BPSK、4値QPSK、8値8PSK
が一般的に用いられる。BPSKでは、単位時間あたり
1ビットの情報しか伝送できないが、信号点間のユ−ク
リッド距離が大きくとれるため、伝送パワ−を一定とす
るとQPSK、8PSKに比べて受信機側での誤り率は
良い。これに対し、QPSKは2ビット、8PSKは3
ビットの情報を伝送できるが受信機側での誤り率は劣化
する。
【0064】例えば、先に述べた階層化デ−タの第1優
先順位のデ−タビットをBPSKで変調し、第2優先順
位のデ−タビットをQPSKで変調し、第3優先順位の
デ−タビットを8PSKで変調して伝送する。
【0065】受信側では、同期信号に含まれる固定パタ
−ンあるいは第2、第3優先順位の階層化デ−タビット
にあらかじめ挿入された固定パタ−ンを検出して誤り率
を測定し、受信信号の誤り率に応じて、優先順位の低い
階層化デ−タを切捨て、優先順位の高い階層化デ−タだ
けを受信信号とする。この方式を用いることにより、誤
り率が十分良いときは全優先順位の階層化デ−タビット
を情報として高画質を得、誤り率が低下するに従い、誤
り率特性に優れた優先順位の高い信号だけを情報とする
ことで、低いC/Nでもある一定以上の画質が得られ、
急激に画質が劣化することのないグレ−スフルデグラデ
−ションが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施例の送信系を示すブロック図
である。
【図2】本発明第1の実施例の受信系を示すブロック図
である。
【図3】本発明第1の実施例の信号図である。
【図4】本発明第1の実施例の受信系の受信C/Nと画
質の関係図である。
【図5】本発明第2の実施例の送信系を示すブロック図
である。
【図6】本発明第2の実施例の受信系を示すブロック図
である。
【図7】本発明第2の実施例の信号図である。
【図8】本発明第3の実施例の送信系を示すブロック図
である。
【図9】本発明第3の実施例の受信系を示すブロック図
である。
【図10】従来例の送信系を示すブロック図である。
【図11】従来例の受信系を示すブロック図である。
【図12】従来例の受信系の受信C/Nと画質の関係図
である。
【符号の説明】
1,2 情報源 5 同期・制御符号発生器 6 多重化器 8 インタ−リ−バ 15 デインタ−リ−バ 17 デマルチプレクサ 20 デ−タ変換器 21 外符号誤り訂正器 22 パリティビット数設定器 23 同期検出回路 24 パリティビット数判定器 26 誤り率判定回路 28,29,30 デ−タ選択回路 31 内符号誤り訂正器 32 符号化率設定器 35 符号化率判定器 37 変調器 38 変調方式設定器 42 同期再生回路 73 固定パタ−ン発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 正樹 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報源から送られてくる情報デ−タに優
    先順位を付けて情報デ−タの階層化を行う情報階層化手
    段と、階層化デ−タにそれぞれ同期・制御符号を含むヘ
    ッダを付加するデ−タ変換手段と、階層化デ−タ毎に付
    加するパリティビット数を制御して優先順位の高い階層
    化デ−タの誤り訂正能力を優先順位の低い階層化デ−タ
    の誤り訂正能力より高く設定し、且つ各階層の情報デ−
    タとパリティビットの合計が等しくなるように制御する
    パリティビット数設定手段と、から少なくとも構成さ
    れ、伝送パケット長を一定としてヘッダを付加して信号
    を送信することを特徴とするディジタル信号送信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の送信信号を受信する受
    信機において、固定パタ−ン発生回路からの固定パタ−
    ンと受信信号のパタ−ンとを比較して受信信号の誤り率
    を判定する誤り率判定手段と、優先順位を付けた情報デ
    −タに分離された階層化デ−タが入力され、且つ誤り率
    判定手段の誤り率に応じて階層化デ−タのどれを選択す
    るかを決定するデ−タ選択回路と、から少なくとも構成
    され、受信信号のS/Nの劣化を段階的に実現すること
    を特徴とするディジタル信号受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、誤り率判定手段にお
    ける受信信号のパタ−ンとして、ヘッダの同期符号を用
    いることを特徴とするディジタル信号受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、受信信号の
    誤り訂正手段が具備され、前記誤り訂正手段は、初期値
    としてヘッダのパリティビット数に設定されてヘッダの
    誤り訂正が行われ、誤り訂正されたヘッダのデ−タをも
    とに各階層化デ−タのパリティビット数を設定して各階
    層化デ−タの誤り訂正を行うことを特徴とするディジタ
    ル信号受信装置。
  5. 【請求項5】 情報源から送られてくる情報デ−タに優
    先順位を付けて情報デ−タの階層化を行う情報階層化手
    段と、階層化デ−タにそれぞれ同期・制御符号を含むヘ
    ッダを付加するデ−タ変換手段と、階層化デ−タ毎に畳
    み込み符号化を行い、その符号化率を制御して優先順位
    の高い階層化デ−タの誤り訂正能力を優先順位の低い階
    層化デ−タの誤り訂正能力より高く設定し、且つ各階層
    の伝送ビット数が等しくなるように制御する符号化率設
    定手段と、から少なくとも構成され、伝送パケット長を
    一定としてヘッダを付加して信号を送信することを特徴
    とするディジタル信号送信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の送信信号を受信する受
    信機において、固定パタ−ン発生回路からの固定パタ−
    ンと受信信号のパタ−ンとを比較して受信信号の誤り率
    を判定する誤り率判定手段と、優先順位を付けた情報デ
    −タに分離された階層化デ−タが入力され、且つ誤り率
    判定手段の誤り率に応じて階層化デ−タのどれを選択す
    るかを決定するデ−タ選択回路と、から少なくとも構成
    され、受信信号のS/Nの劣化を段階的に実現すること
    を特徴とするディジタル信号受信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、誤り率判定手段にお
    ける受信信号のパタ−ンとして、ヘッダの同期符号を用
    いることを特徴とするディジタル信号受信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、受信信号の
    誤り訂正手段が具備され、前記誤り訂正手段は、初期値
    としてヘッダの符号化率に設定されてヘッダの誤り訂正
    が行われ、誤り訂正されたヘッダのデ−タをもとに各階
    層化デ−タの符号化率を設定して各階層化デ−タの誤り
    訂正を行うことを特徴とするディジタル信号受信装置。
  9. 【請求項9】 情報源から送られてくる情報デ−タに優
    先順位を付けて情報デ−タの階層化を行う情報階層化手
    段と、階層化デ−タにそれぞれ同期・制御符号を含むヘ
    ッダを付加するデ−タ変換手段と、階層化デ−タ毎に変
    調を行い、その変調方式を制御して優先順位の高い階層
    化デ−タの誤り訂正能力を優先順位の低い階層化デ−タ
    の誤り訂正能力より高く設定し、且つ各階層の伝送ビッ
    トの伝送時間が等しくなるように制御する変調方式設定
    手段と、から少なくとも構成され、ヘッダを付加して信
    号を送信することを特徴とするディジタル信号受信装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の送信信号を受信する
    受信機において、固定パタ−ン発生回路からの固定パタ
    −ンと受信信号のパタ−ンとを比較して受信信号の誤り
    率を判定する誤り率判定手段と、優先順位を付けた情報
    デ−タに分離された階層化デ−タが入力され、且つ誤り
    率判定手段の誤り率に応じて階層化デ−タのどれを選択
    するかを決定するデ−タ選択回路と、から少なくとも構
    成され、受信信号のS/Nの劣化を段階的に実現するこ
    とを特徴とするディジタル信号受信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、誤り率判定手段
    における受信信号のパタ−ンとして、ヘッダの同期符号
    を用いることを特徴とするディジタル信号受信装置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11において、受信
    信号の復調手段が具備され、前記復調手段は、初期値と
    してヘッダの復調方式に設定されてヘッダの復調が行わ
    れ、復調されたヘッダのデ−タをもとに各階層化デ−タ
    の復調方式を設定して各階層化デ−タの復調を行うこと
    を特徴とするディジタル信号受信装置。
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