JPH0923202A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

Info

Publication number
JPH0923202A
JPH0923202A JP7173716A JP17371695A JPH0923202A JP H0923202 A JPH0923202 A JP H0923202A JP 7173716 A JP7173716 A JP 7173716A JP 17371695 A JP17371695 A JP 17371695A JP H0923202 A JPH0923202 A JP H0923202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
phase difference
frame
circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7173716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3428238B2 (ja
Inventor
Masayuki Maehira
政行 前平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP17371695A priority Critical patent/JP3428238B2/ja
Publication of JPH0923202A publication Critical patent/JPH0923202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3428238B2 publication Critical patent/JP3428238B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】フレーム内に所定の周期信号に従って処理され
るべきデータが複数含まれている場合に、受信端末内で
生成した任意の位相の上記周期信号に対する上記複数デ
ータの同期取りを一組の回路によって行えるデータ処理
装置を提供する。 【解決手段】オクテットタイミング発生回路1は、デー
タフレームを受信するとともに、8KHzのオクテット
信号を生成する。フレーム同期検出回路2は、この受信
データフレームから同期パルスを抽出する。位相差検出
回路3は、オクテットタイミング信号の立ち上がりとフ
レームパルスの時間差に基づいて、受信データのオクテ
ットタイミング信号に対する進み位相差を検出する。デ
ータ遅延回路4は、検出された位相差に基づいて受信デ
ータを遅延させ、受信データをオクテットタイミング信
号に同期させる。同期された受信データは、データ分離
回路6によって、音声データ,画像データ,コードデー
タに分離され、夫々に用意されたデータ処理回路7,
8,9において、オクテットタイミング信号を用いて処
理される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルデータ
通信において、網から受信した受信データのタイミング
と受信端末でのデータ処理のタイミングが相違している
場合に、両者間の位相差を吸収した後にこの受信データ
の処理を行うデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディジタルデータ通信におい
ては、データを所定長のフレームにマッピングして網内
を転送させる方式が採用されていた。この方式において
は、各端末(例えば、TV電話機,TV会議システム,
等)は、受信したフレームを分離して必要なデータ(音
声データ,画像データ,コンピュータ通信用のコードデ
ータ,等)を取り出して、適宜データ処理を行う。
【0003】このようなディジタルデータ通信に用いら
れる所定長のフレームのフォーマットを、ITU−TU
勧告H.221のフレームフォーマットを例にとって説
明する。図26乃至図28は、このH.221のフレー
ムフォーマットを示す図である。これら図に示されるよ
うに、H.221のフレームは、オクテット周期(8K
Hz)を基本に、80オクテット周期で1フレームとし
て構成されている。また、このオクテット周期は、1乃
至96個のタイムスロット(TS)に分割されている。
このタイムスロットは、網が64Kbps網であれば8
ビット単位で構成され、網が56Kbps網であれば7
ビット単位で構成される。
【0004】従って、このH.221のフレームを用い
た通信の通信速度は、下記式(1)によって表される。 通信速度=n×m×8[Kbps] ……(1) 但し、nはオクテット周期内のタイムスロット数であ
り、mはオクテット周期内の各タイムスロットの構成ビ
ット数である。例えば、タイムスロット数n=1とすれ
ば、通信速度は、64Kbps網(m=8)の場合には
64Kbpsとなり(図26参照)、56Kbps網
(m=7)の場合には56Kbpsとなる(図27参
照)。また、タイムスロット数n=6,且つ64Kbp
s網(m=8)の場合には、通信速度は384Kbps
となる(図28参照)。
【0005】このようなH.221のフレームフォーマ
ットを使用して通信を行う場合、データの受信側の端末
は、8KHzのオクテットタイミング信号を生成し、こ
のオクテットタイミング信号を利用してフレーム分離,
及び読み出したデータの処理を実行する。このとき、日
本のディジタル通信網であるINS網では、フレーム中
のオクテット周期の先頭毎にフレーミングビット(バイ
ブレーション)がフレーミングされるので(例えば、I
NS64)、データの受信側の端末は、このフレーミン
グビットに基づいて低レイヤで用いられる8KHzのオ
クテットタイミング信号を作り出すことができる。この
場合のオクテットタイミング信号は、当然ながら、受信
したフレームのオクテット周期に同期しているので、オ
クテットタイミング信号の立ち上がりと受信したフレー
ムのオクテット周期のタイミングとが一致することにな
る。
【0006】これに対して、米国で用いられているX.
21インタフェース等,INS以外の一般のディジタル
通信でのデータ送信/受信は、端末側のオクテットタイ
ミングに同期することなく行われている。即ち、受信側
の端末が受信するフレームは、オクテット周期が判るよ
うにフレーミングされてはいない。従って、受信側の端
末は、フレームの分離,及びデータの処理に用いるオク
テットタイミング信号を、網から供給されるクロックを
利用して任意の位相で生成しなければならない。よっ
て、生成したオクテットタイミング信号と受信したフレ
ームのオクテット周期とが同期することは稀となり、オ
クテットタイミング信号の周期の途中にデータフレーム
のオクテット周期の先頭が存在するという事態が生じる
のである。但し、H.221のフレームフォーマットに
含まれるフレーム同期信号(FAS)から抽出するフレ
ーミングビットを用いれば、受信したフレームのオクテ
ット周期の先頭を検出することができる。
【0007】そのため、従来における一般のディジタル
通信用受信端末では、抽出したフレーミングビットによ
ってフレーム分離のタイミングをとるとともに、このフ
レーミングビットを利用して分離された音声データ等を
遅延させ、オクテット周期信号との同期をとるようにし
ていた。図29に、従来におけるX.21用受信端末の
構造を示す。
【0008】図29において、オクテットタイミング発
生回路100は、X.21インタフェースに依る受信デ
ータを網から受信し、受信した受信データをデータ分離
回路101に転送する。オクテットタイミング発生回路
100は、受信データとともに、この受信データを搬送
するクロック信号を網から受信している。そこで、この
クロック信号を分周して8KHzのオクテットタイミン
グ信号(二値信号)を生成し、低レイヤでの処理を行う
後段の各回路に供給している。
【0009】データ分離回路101は、フレーム同期検
出回路を内蔵している。このフレーム同期検出回路は、
図3に示すような8列×9行のバッファを有しており、
このバッファに順次受信データを書き込む。そして、新
たなビットが書き込まれた列のビットパターンを検索
し、これが所定のフレーム同期パターン(8ビットのフ
レーム同期信号(FAS),図26〜27参照)と一致
するかどうかをチェックし、所定のフレーム同期パター
ンを構成する8ビット目のビットが書き込まれたと判断
した時に、フレームパルスを出力するのである。データ
分離回路101は、このフレームパルスを各メモリ制御
回路105,106,107に入力するとともに、ビッ
トレート割当信号(BAS)(H.221のフレームフ
ォーマットにおいてフレーム同期パターンが書き込まれ
ているサービスチャネルの9オクテット目から16オク
テット目までの8ビットに相当)によって定まる周期に
従って、各メモリ102,103,104に受信データ
を振り分ける。例えば、フレームパルス発生の次に受信
したビットから2ビットを音声データとして音声用メモ
リ102に入力し、次のビットから2ビットをコードデ
ータとしてコードデータ用メモリ104に入力し、次の
ビットから3ビットを画像データとして画像用メモリ1
03に入力し、次のビットをサービスチャネルとして内
部に留める(なお、各メモリ102,103,104に
は、受信データが入力されていない期間中は、常時L又
はHのダミー信号が入力される。)。このような出力パ
ターンを、以後、新たなフレームパルスが発生するまで
繰り返すのである。
【0010】各メモリ制御回路105,106,107
は、データ分離回路101からフレームパルスを受信す
ると、各メモリ102,106,107に対して書き込
み開始を指示する制御情報を出力し、その後でオクテッ
トタイミング発生回路100からのオクテットタイミン
グ信号の立上りを検出すると、各メモリ102,10
6,107に対して読み出し開始を指示する制御情報を
出力する。
【0011】各メモリ102,106,107は、書き
込み開始を指示する制御情報を各メモリ制御回路10
5,106,107から受信すると、データ分離回路1
01から入力されているデータを、その先頭アドレス位
置から書き込み始める。また、読み出し開始を指示する
制御情報を受信すると、書き込まれているデータの読み
出しをその先頭アドレス位置から行う。その結果、分離
後の各データは、これら各メモリ102,106,10
7内で遅延され、オクテットタイミング信号との間の位
相差が吸収され、オクテットタイミング信号に同期した
タイミングで各データ処理回路108,109,110
に出力される。
【0012】各データ処理回路108,109,110
は、オクテットタイミング発生回路100からのオクテ
ットタイミング信号に従って、各メモリ102,10
6,107から受信した低レイヤのデータを減速すると
ともに、これらデータに対する各種の処理を行う。例え
ば、音声データ処理回路108は、デジタルフォーマッ
トで受信した音声データをD/A変換し、アナログ音声
データとして出力する。また、画像データ処理回路10
9は、デジタルフォーマットで受信した画像データをD
/A変換し、アナログ画像データとして出力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明したよう
に、上記従来のデータ処理装置は、データ分離回路10
1においてH.221フレームを音声データ等の低レイ
ヤのデータに分離した後に、これら低レイヤのデータを
遅延させて、これらデータの処理に用いるオクテットタ
イミング信号に同期させる構造となっていた。従って、
このようなオクテットタイミング信号に従った処理を要
する低レイヤの信号がフレーム中に複数種類含まれると
きには、これらの種類の数と同数だけ、メモリ制御回路
及びメモリが必要であった。従って、装置全体での回路
ユニット数が多くなり、回路規模が大規模になってしま
っていた。
【0014】本発明の課題は、以上の問題点に鑑み、所
定長のフレーム内に所定の周期信号に従って処理される
べき複数種類のデータが含まれている場合に、受信端末
内で生成した任意の位相の上記周期信号に対する上記複
数種類のデータの同期取りを上記複数種類のデータに共
通の回路ユニットによって行うことができるデータ処理
装置を、提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるデータ処理
装置は、上記課題を解決するため、図1の原理図に示し
た通り、所定周期の信号によって処理すべき複数種類の
データを含むデータフレームを装置内部において任意の
位相で生成した上記所定周期の信号によって処理するデ
ータ処理装置において、前記データフレームの位相を検
出するデータ位相検出回路(200)と、このデータ位
相検出回路(200)によって検出された前記データフ
レームの位相の前記所定周期の信号の位相に対する位相
差を検出する位相差検出回路(201)と、この位相差
検出回路(201)によって検出された位相差と同量だ
け前記データフレームを遅延させるデータ遅延回路(2
02)と、このデータ遅延回路(202)によって遅延
された前記データフレームを前記複数種類のデータ毎に
分離するデータ分離回路(203)と、このデータ分離
回路(203)によって分離された前記データを前記所
定周期の信号に従って処理するデータ処理回路(20
4)とを備えたことを特徴とする(請求項1に対応)。
【0016】以下、本発明の内容を説明する。前記デー
タフレームは、前記フレーム内の特定位置を示す同期信
号を含んでいても良い。この場合、前記データ位相検出
回路は、前記同期信号を前記データフレームから抽出し
て前記位相差検出回路に通知し、前記位相差検出回路
は、前記所定周期の信号に対して前記データフレームが
同期している場合における前記同期信号のタイミングと
前記データ位相検出回路から通知された前記同期信号の
タイミングとの差を前記位相差として検出するように構
成することができる(請求項2に対応)。
【0017】また、前記データフレームは、ITU−T
U勧告H.221に従ったフレームとすることができ
る。この場合、前記同期信号は、このデータフレームの
サービスチャネルに書き込まれたフレーム同期信号(F
AS)を用いることができる(請求項3に対応)。ま
た、この場合には、所定周期の信号としては、8KHz
のオクテット周期の二値信号が用いられる。また、この
場合には、処理周期の信号によって処理すべき複数種類
のデータには、音声データ,画像データ,コードデー
タ,等が該当する。また、この場合には、データフレー
ムの位相とは、データフレームのオクテット周期の位相
ということになる。即ち、64Kbit網であれば8×
n(nはタイムスロット数)個のビットが1周期を構成
し、56Kbit網であれば7×n個のビットが1周期
を構成する。また、この場合には、位相差とは、データ
フレームのオクテット周期の先頭と二値信号(所定周期
の信号)の立上り時点又は立下り時点との時間差とする
ことができる。
【0018】また、前記フレームが1タイムスロットか
ら構成されている場合には、前記位相差検出回路は、前
記所定周期の信号の周期毎に1ビットづつカウントする
とともに前記位相検出回路から前記同期信号を受信した
時のカウント値を出力するビットカウンタと、このビッ
トカウンタから出力されたカウント値を、前記所定周期
の信号に対して前記データフレームが同期しているとき
に前記ビットカウンタから出力され得る基準カウント値
から減算して位相差を算出する位相差算出回路とから構
成することができる(請求項4に対応)。このように構
成することにより位相差の把握が簡単な構成で可能とな
る。
【0019】また、上述のようにデータフレームがIT
U−TU勧告H.221に従ったものである場合には、
前記データフレームは複数のタイムスロットから構成さ
れているとともに、前記同期信号はこのデータフレーム
の先頭のタイムスロットに書き込まれている場合がある
(請求項5に対応)。この場合、上述した1タイムスロ
ットの場合と同じようにして位相差を検出しても良いが
(請求項4に対応)、次のように位相差検出回路を構成
しても良い。即ち、前記位相差検出回路を、前記所定周
期の信号の周期を前記複数のタイムスロットに分割して
このタイムスロット毎に1ビットづつカウントするとと
もに前記データ位相検出回路から前記同期信号を受信し
た時のカウント値を出力するビットカウンタと、前記所
定周期の信号の周期毎に前記タイムスロットをカウント
するとともに前記データ位相検出回路から前記同期信号
を受信した時のカウント値を出力するタイムスロットカ
ウンタと、前記ビットカウンタから出力されたカウント
値と前記タイムスロットカウンタから出力されたカウン
ト値とに基づいて位相差を算出する位相差算出回路とか
ら構成する(請求項6に対応)。このようにすれば、同
期信号の出力タイミングをカウントするカウンタを2つ
に分割できるので、個々のカウンタがカウントするカウ
ンタ値は小さな値となる。従って、カウンタの桁数の増
大を避けることができる。
【0020】なお、この場合における位相差算出は、以
下のようにすればよい。即ち、前記タイムスロットカウ
ンタは、前記所定周期の信号の各周期の先頭毎にリセッ
トされるとともに、リセット後最初のタイムスロットを
0とカウントし、次のタイムスロットをiとカウント
し、以後タイムスロット毎にカウント値をデクリメント
する。そして、前記位相差算出回路は、前記ビットカウ
ンタから出力されたカウンタ値をPbitn,前記タイ
ムスロットカウンタから出力されたカウンタ値をPts
n,前記所定周期の信号に対して前記データフレームが
同期しているときに前記ビットカウンタから出力され得
る基準カウント値をA,前記タイムスロットの数をTS
nとした場合に、前記位相差Dを式 D=(Ptsn−(TSn−1)のiに対する補数)×
10+(A−Pbitn) によって算出する。そして、前記データ遅延回路は、前
記データフレームの1周期中の1タイムスロットに含ま
れるビット数をmとした場合に、前記位相差Dをm進数
の数値として把握してこの位相差Dを10進数の数値に
変換し、変換された数値と同量だけ前記データフレーム
を遅延させる(請求項7に対応)。
【0021】前記データ遅延回路は、複数段のシフトレ
ジスタと、このシフトレジスタの入力データ及び格段の
出力データのうちから前記位相差と同量の遅延量を有す
るものを選択するセレクタ回路とから構成しても良い
(請求項8に対応)。このようにすれば、簡単な構成に
より、データ遅延回路が遅延させるデータフレームの遅
延量を可変とすることができる。
【0022】また、前記データ分離回路は、前記フレー
ム同期信号によって前記データフレームの位置を認識
し、前記データフレームのサービスチャネルに書き込ま
れているビットレート割当信号を抽出し、このビットレ
ート割当信号に従って前記データフレームから前記複数
種類のデータを分離するように構成することができる
(請求項9に対応)。この場合、前記データ位相検出回
路は、前記データ遅延回路を経た前記データフレームか
ら前記フレーム同期信号を抽出するとともにこの同期信
号を前記データ分離回路に入力し、前記位相差算出手段
は、一旦位相差を検出した後に位相差が無くなったと検
出した時には、直前に検出した位相差を保持するように
構成しても良い(請求項10に対応)。このようにすれ
ば、前記データ分離回路が分離を行うために必要なフレ
ーム同期信号を自ら生成する必要がなくなるので、デー
タ分離回路の構成を簡略化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の態様の説明を行う。
【0024】
【実施形態1】図2は本発明の第1実施形態によるデー
タ処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0025】図2おいて、オクテットタイミング発生回
路1は、網(64Kbps網,56Kbps網)から
X.21インタフェースに従って、データを受信する。
この受信データは、H.221に従ったフレームにフォ
ーマットされているので、受信データのフレーム構造が
連続的,且つ周期的である。オクテットタイミング発生
回路1は、この受信データ(データフレーム)をフレー
ム同期検出回路2及びデータ遅延回路4に転送する。
【0026】また、オクテットタイミング発生回路1
は、受信データとともに、この受信データを搬送するた
めのクロックパルスを、網から受信している。このクロ
ックパルスのビットタイミングを図4(b)に示す。オ
クテットタイミング発生回路1は、このビットタイミン
グを分周して、自律的に8KHzの二値信号であるオク
テットタイミング信号(所定周期の信号)を生成するの
である(図4(a)参照)。但し、オクテットタイミン
グ発生回路1自体は受信データを構成する各フレームの
オクテット周期の位相を知ることができないので、オク
テットタイミング発生回路1から生成されるオクテット
タイミング信号の初期位相は任意となる。生成されたオ
クテットタイミング信号は、位相差検出回路3,データ
分離回路6,音声データ処理回路7,画像データ処理回
路8,及びコードデータ処理回路9に入力される。
【0027】データ位相検出回路としてのフレーム同期
検出回路2は、図3に示すような8列×9行(56Kb
it網用の場合は7列×9行)のバッファを有してお
り、このバッファに順次受信データを書き込む。そし
て、新たなビットが書き込まれた列のビットパターンを
検索し、これが所定のフレーム同期パターン(8ビット
のフレーム同期信号(FAS),フレーム内の特定位置
を示す同期信号に対応)と一致するかどうかをチェック
し、所定のフレーム同期パターンを構成する8ビット目
のビットが書き込まれたと判断した時にフレームパルス
を出力する(即ち、同期信号をデータフレームから抽出
して位相差検出回路3に通知する。)。図3は、斜線の
部分にフレーム同期パターンが書き込まれていると検出
された状態を示している。即ち、フレーム同期検出回路
2は、64Kbit網の場合には、フレームのオクテッ
ト周期の先頭から8ビット目にフレームパルスを出力す
ることができる。また、56Kbit網の場合には、フ
レームのオクテット周期の先頭から7ビット目にフレー
ムパルスを出力することができる。
【0028】いま、オクテットタイミング信号の先頭
(立ち上がり)とフレームのオクテット周期の先頭とが
一致している理想状態であるならば、フレーム同期パタ
ーンは、オクテットタイミング信号の立ち上がりから8
ビット目(56Kbit網の場合は、7ビット目)の時
点で検出され(図4(c)参照)、同時にフレームパル
スが出力されることになる(図4(d)参照)。但し、
上述したように、オクテットタイミング信号の生成は任
意の初期位相でなされるので、実際には、オクテットタ
イミング信号の立ち上がりから1〜8ビット目(56K
bit網の場合は、1〜7ビット目)の何れかの時点で
フレーム同期パターンが検出され、フレームパルスが出
力されることとなる。図4(c’)及び(d’)は、図
(c)及び(d)の理想状態に対して6ビットの進み位
相差でフレーム同期パターンの検出,及びフレームパル
スの出力がなされた状態を示す。
【0029】位相差検出回路3は、フレーム同期検出回
路2から入力されたフレームパルスの実際のタイミング
を基準値(理想状態におけるフレームパルスの出力タイ
ミング:64Kbit網の場合にはオクテットタイミン
グ信号の立ち上がりから8ビット目,56Kbit網の
場合にはオクテットタイミング信号の立ち上がりから7
ビット目)と比較し、基準値に対するフレームパルス受
信タイミングの進み位相差(前記所定周期の信号に対し
て前記データフレームが同期している場合における前記
同期信号のタイミングと前記データ位相検出回路から通
知された前記同期信号のタイミングとの差)を算出す
る。
【0030】即ち、位相差検出回路3は、オクテットタ
イミング信号の立ち上がり時から、受信データフレーム
のタイムスロットの周期に合わせてオクテットタイミン
グ信号にタイムスロットを割り当てる。そして、フレー
ムパルス受信タイミングのタイムスロット内でのビット
位置をPbitnとし、位相差Dを下記式(2),
(3)によって算出する。
【0031】フレームパルスがオクテットタイミング
信号の立ち上がり時から1番目のタイムスロット中に受
信された場合 D=A−Pbitn ……(2) フレームパルスがオクテットタイミング信号の立ち上
がり時から2番目以降のタイムスロット中に受信された
場合 D=(Ptsn−(TSn−1)の補数)×10+(A−Pbitn) ……(3) 但し、Aは、基準値(64Kbit網の場合は8,56
Kbit網の場合は7)を示す。また、TSn(TSn
=1〜96)は、1フレーム中に含まれるタイムスロッ
ト数を示す。このタイムスロット数TSnは、通信速度
に対して一定なので、通信速度が決定される毎に、通信
端末のCPU等によって設定される。また、Ptsn
は、各タイムスロットに付したタイムスロット番号であ
り、オクテット信号の立ち上がり時から、0→i→(i
−1)→(i−2)→…といった様に、デクリメントさ
れながら付される。なお、「(TSn−1)の補数」と
は、(TSn−1)のiに対する補数である。
【0032】図4の例は、64Kbps網でタイムスロ
ット数が2である場合,即ち、通信速度が128Kbp
sの場合を示している。従って、A=8,TSn=2と
設定される。また、図4(d’)に示すように、フレー
ムビットは、オクテットタイミングの立ち上がりから1
番目のタイムスロット中に受信され、そのビット位置P
bitnは2とされたとする。その結果、の式が適用
され、 D=8−6=2 ……(4) と、位相差Dが算出される。
【0033】このように算出された位相差Dは、データ
遅延回路4に通知される。このデータ遅延回路4は、オ
クテットタイミング発生回路1から受信した受信データ
を、位相差検出回路3から通知された位相差と同時間だ
け遅延させる。但し、このときデータ遅延回路4は、位
相差検出回路3から通知された位相差Dを8進数(56
Kbit網の場合は、7進数)の数値として認識し、こ
の数値を10進数に変換して、受信データの遅延量とす
る。その結果、データ遅延回路4によって遅延された受
信データフレームのオクテット周期は、オクテットタイ
ミング発生回路1によって生成されたオクテットタイミ
ング信号と同期することとなる。このデータ遅延回路4
によって遅延された受信データは、データ分離回路6に
入力される。
【0034】データ分離回路6は、フレーム同期検出回
路2と同機能のフレーム同期検出回路を内蔵している。
上述したように、このデータ分離回路6に入力された時
点では受信データフレームのオクテット周期はオクテッ
トタイミング信号と同期しているので、内蔵されたフレ
ーム同期検出回路は、常に、図4(c)に示すタイミン
グでフレーム同期パターンを検出し、図4(d)に示す
基準位置でフレームパルスを出力する。データ分離回路
6は、このフレームパルスに従ってフレームの先頭を識
別し、フレームのサービスチャネルの9オクテット目か
ら16オクテット目までに含まれるビットレート割当信
号(BAS)を抽出する。そして、オクテットタイミン
グ信号の立ち上がりを検出する毎に、ビットレート割当
信号(BAS)によって定まる周期に従って、各データ
処理回路7,8,9に受信データを振り分ける。例え
ば、オクテット周期の先頭からから2ビットを音声デー
タとして音声データ処理回路7に入力し、次のビットか
ら2ビットをコードデータとしてコードデータ処理回路
9に入力し、次のビットから3ビットを画像データとし
て画像データ処理回路8に入力し、次のビットをサービ
スチャネルとして内部に留める。そして、この受信デー
タの振り分けを、タイムスロットの数だけ繰り返すので
ある。
【0035】各データ処理回路7,8,9は、オクテッ
トタイミング発生回路1からのオクテットタイミングに
従って、データ分離回路6から夫々受信したデータを減
速するとともに、これらデータに対する各種の処理を行
う。例えば、音声データ処理回路7は、デジタルフォー
マットで受信した音声データをD/A変換し、アナログ
音声データとして出力する。また、画像データ処理回路
8は、デジタルフォーマットで受信した画像データをD
/A変換し、アナログ画像データとして出力する。
【0036】本実施形態のデータ処理装置によると、デ
ータ分離回路6によるフレームの分離を行う前に、受信
データフレームを遅延させて、オクテットタイミング発
生回路1にて自律的に生成したオクテットタイミング信
号に同期させることができる。従って、オクテットタイ
ミングに従った処理を要するデータがH.221フレー
ムに多数種類含まれる場合であっても、位相差検出回路
3及びデータ遅延回路4は、各一個だけで済む。即ち、
このようなデータが複数個あっても、各データ毎にこれ
ら位相差検出回路3及びデータ遅延回路4を設ける必要
がなくなる。従って、これら位相差検出回路3及びデー
タ遅延回路4を効率良く使用して、回路全体の規模を小
さすることができる。また、位相差の算出からデータの
位相吸収(可変遅延)までの一連の動作がハードウェア
によって自動的に行われる。即ち、CPU等の介入なし
に行えるので、高速な処理を実現することができる。
【0037】本第1実施形態によるデータ処理装置の更
に詳しい構造を、下記各実施例に示す。
【0038】
【実施例1】実施例1は、(m×8)Kbps網におけ
る通信速度(n×(m×8))Kbpsのフレームに対
応したデータ同期装置を示すものである(但し、nは最
大96,mは7又は8)。この場合のフレームフォーマ
ットは、図6に示すように、n個のタイムスロットから
構成され、各タイムスロット内におけるオクテット周期
中のビット数はmとなる。この場合、オクテット信号の
立ち上がりからmビット目にフレームパルスが受信され
るのが理想的な状態である。
【0039】図5は、実施例1によるデータ処理装置の
ブロック図である。図5におけるビットカウンタ31,
タイムスロットカウンタ32,及び位相差算出回路33
は、図2に示した位相差検出回路3を構成する。図5に
おけるシフトレジスタ41,セレクタ42,及び変換回
路43は、図2に示したデータ遅延回路4を構成する。
そして、オクテットタイミング発生回路1によって受信
された受信データは、フレーム同期検出回路2ととも
に、シフトレジスタ41に入力される。また、オクテッ
トタイミング発生回路1によって生成されたオクテット
タイミング信号は、データ分離回路6及び各データ処理
回路7,8,9の他、ビットカウンタ31及びタイムス
ロットカウンタ32に入力される。
【0040】ビットカウンタ31は、オクテットタイミ
ング発生回路1からのオクテットタイミング信号の立ち
上がりを検出する毎にリセットされ、各ビットタイミン
グをカウントして、1〜mのカウント値を繰り返し内部
生成する。そして、ビットカウンタ31は、フレーム同
期検出回路2からフレームパルスを受信した時点におけ
るカウント値xを、Pbitnとして出力する。このP
bitnは、位相差算出回路33に入力される。
【0041】また、タイムスロットカウンタ32は、オ
クテットタイミング発生回路1からのオクテットタイミ
ング信号の立ち上がりを検出する毎にリセットされ、ビ
ット数m個毎に、タイムスロット番号Ptsnのカウン
トを行う。即ち、上述したように、オクテットタイミン
グ信号の立ち上がりから8ビットまではPtsn=0と
カウントし、続く8ビットの期間中はPtsn=iとカ
ウントし、続く8ビットの期間中はPtsn=(i−
1)とカウントし、続く8ビットの期間中はPtsn=
(i−2)とカウントし、以後、次のオクテットタイミ
ング信号の立ち上がりを検出するまで8ビット毎にPt
snをデクリメントする。例えば、i=95と設定され
た場合には、タイムスロットカウンタ32は、0→95
→94→…→1→0→95→…とカウントする。そし
て、タイムスロットカウンタ32は、フレーム同期検出
回路2からフレームパルスを受信した時点におけるカウ
ント値yを、Ptsnとして出力する。このPtsn
は、位相差算出回路33に入力される。
【0042】位相差算出回路33は、これらカウント値
Pbitn,Ptsnに基づいて、オクテットタイミン
グ信号に対する受信データの進み位相差を算出する。こ
の位相差算出回路33には、予め、データ受信端末内の
CPU等による外部からの指示によって、基準値A(=
m)及びタイムスロット数TSn(=n)が設定され
る。位相差算出回路33内での計算は、10進法によっ
て行われている。そして、この位相差算出回路33内で
は、位相差Dを構成する1の位の値bと10の位の値a
とが別々に計算され、それら値a+bが加算されて位相
差Dとして出力される。即ち、式(3)に従い、以下の
ように計算されるのである。
【0043】 D=(Ptsn−(TSn−1)の補数)×10+(A−Pbitn) =(Ptsn−(n−1)の補数)×10+(m−Pbitn) =(y−(n−1)の補数)×10+(m−x) =a+b ……(5) 但し、(n−1)の補数とは、iに対する(n−1)の
補数である。
【0044】このようにして位相差算出回路33によっ
て算出された位相差Dは、位相差のビット数の総計自体
を表す10進数ではなく、10の桁(a)がタイムスロ
ット単位の位相差を表すとともに1の桁(b)がタイム
スロット内でのビット単位の位相差を表す数値である。
この位相差Dの値は、変換回路43に入力される。
【0045】変換回路43は、入力された位相差Dの値
をm進数の数値として認識し、これを10進数の数値に
変換することによって、位相差のビット数の総計自体を
表す数値(遅延量)に変換する。具体的には変換回路4
3は、表1に示すm=8用のテーブル,及び表2に示す
m=7用のテーブルを格納しており、入力された位相差
Dの値に対応する遅延量の値を出力するのである。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】このようにして得られた遅延量は、選択信
号としてセレクタ回路42に入力される。一方、シフト
レジスタ41は、767段のフリップフロップから構成
され、オクテットタイミング発生回路1から受信した受
信データを、先頭から1ビットづつ遅延させながら次段
のフリップフロップに伝達してゆく。このシフトレジス
タ41の入力信号及び各段のフリップフロップの出力信
号は、夫々の次段のフリップフロップに伝達されるとと
もに、シフトレジスタ41外に取り出されてセレクタ回
路42に入力される。このようにして、遅延量0ビット
の受信データから遅延量767ビットの受信データまで
が、夫々セレクタ回路42に入力されるのである。
【0049】セレクタ回路42は、シフトレジスタ41
から入力される0乃至767ビットの各遅延量を有する
受信データのうちから、選択信号に示される遅延量に一
致する遅延量を有するものを選択する。選択された受信
データは、オクテットタイミング信号に対する受信時に
おける受信データの進み位相差に、その遅延量が一致し
ている。従って、このセレクタ回路42を通過する受信
データは、オクテットタイミング発生回路1からのオク
テットタイミン信号と同期がとれていることになる。そ
のため、この受信データが転送されるデータ分離回路6
は、オクテットタイミング信号に従ってフレームの分離
を行うことができる。また、音声データ処理回路7,画
像データ処理回路8,及びコードデータ処理回路9は、
分離された各データ(音声データ,画像データ,コード
データ)を、これと同期しているオクテットタイミング
信号を利用して処理することができる。
【0050】
【実施例2】実施例2は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度64Kbpsのフレームに対応さ
せた例を示すものである。この場合のフレームフォーマ
ットは、図8に示すように、1個のタイムスロットから
構成され、オクテット周期中のビット数は8となる。こ
の場合、オクテット信号の立ち上がりから8ビット目に
フレームパルスが受信されるのが理想的な状態である。
【0051】図7は、実施例2によるデータ処理装置の
ブロック図である。この場合、基準値A=8と設定され
る。また、位相差は最大7ビットであるので、シフトレ
ジスタ41内のフリップフロップを7段のみ使用する。
また、タイムスロット数が1であるので、タイムスロッ
トカウンタ32は使用しない。また、位相差算出回路3
3は、1の桁の値bのみを算出する。また、変換回路4
3は、入力された位相差Dの値をそのまま出力する。こ
のように設定された状態において、オクテットタイミン
グ発生回路1がデータフレームを受信し、図9(a)に
示す位相でオクテットタイミング信号を生成したとす
る。すると、ビットカウンタ31は、このオクテットタ
イミング信号の立ち上がりを検出する毎にリセットさ
れ、図9(b)に示すビットタイミング毎にカウントを
行い、図9(c)に示すように、1〜8までのカウント
値を内部生成する。
【0052】また、フレーム同期検出回路2が、受信デ
ータから図9(d)に示すタイミングでフレーム同期パ
ターンを検出し、図9(e)に示すタイミングでフレー
ムパルスを出力したとする。すると、ビットカウンタ3
1は、フレームパルス受信時のカウンタ値6を、フレー
ムパルス位置Pbitnとして出力・保持する。
【0053】位相差算出回路33は、このPbitn=
6を、上述した理想状態を示す基準値A=8と比較す
る。この基準値A=8は、図9(f)に示すように、オ
クテットタイミング信号の立ち上がりから8ビット目に
対応する。従って、位相差算出回路33は、この基準位
置A=8に対するフレームパルス位置Pbitn=6の
進み位相差Dを、式(2)に従い下記のように算出する
のである。
【0054】 D=A−Pbitn =8−6 =2 ……(6) この位相差Dは、変換回路43によって2ビット遅延を
示す選択信号に変換され、セレクタ回路42に供給され
る。
【0055】セレクタ回路42は、この選択信号に従
い、遅延量2ビットの受信データを選択する。この遅延
量2ビットの受信データは、図9(g)に示すように、
理想状態の受信データと一致し、オクテットタイミング
発生回路1からのオクテットタイミング信号と同期が取
られている。
【0056】この受信データは、データ分離回路6に入
力され、このデータ分離回路6によってフレームパルス
が抽出される。この抽出されたフレームパルスは、図9
(h)に示すように、図9(f)の基準位置と一致して
いる。従って、データ分離回路6は、このフレームパル
スとオクテットタイミング信号とに基づいて、データの
分離ができる。
【0057】そして、分離された各データ(音声デー
タ,画像データ,コードデータ)は、夫々、音声データ
処理回路7,画像データ処理回路8,又はコードデータ
処理回路9において、これと同期しているオクテットタ
イミング信号を利用して処理される。
【0058】
【実施例3】実施例3は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度192Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、図11に示すように、3個のタイムスロット
から構成され、各タイムスロット中のオクテット周期内
のビット数は8となる。この場合、オクテット信号の立
ち上がりから8ビット目にフレームパルスが受信される
のが理想的な状態である。
【0059】図10は、実施例3によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=8,タイム
スロット数n=3と設定される。また、位相差は最大2
3ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを23段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ32は、上述のiを7としてカウントする。ま
た、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表1
のテーブルを適用する。
【0060】このように設定された状態において、オク
テットタイミング発生回路1がデータフレームを受信
し、図12(a)に示す位相でオクテットタイミング信
号を生成したとする。すると、ビットカウンタ31は、
このオクテットタイミング信号の立ち上がりを検出する
毎にリセットされ、図12(b)に示すビットタイミン
グ毎にカウントを行い、図12(c)に示すように、1
〜8までのカウント値を内部生成する。また、タイムス
ロットカウンタ32は、このオクテットタイミング信号
の立ち上がりを検出する毎にリセットされ、図12
(d)に示すように、8ビット毎に0→7→6→0→7
→6→…の順番でカウント値を内部生成する。
【0061】また、フレーム同期検出回路2が、受信デ
ータから図12(e)に示すタイミングでフレーム同期
パターンを検出し、図12(f)に示すタイミングでフ
レームパルスを出力したとする。すると、ビットカウン
タ31は、フレームパルス受信時のカウンタ値2を、フ
レームパルス位置Pbitnとして出力・保持する。ま
た、タイムスロットカウンタ32は、フレームパルス受
信時のカウンタ値7を、タイムスロット番号Ptsnと
して出力保持する。
【0062】位相差算出回路33は、これカウント値P
bitn=2,Ptsn=7を、上述した理想状態を示
す基準値A=8と比較する。この基準値A=8は、図1
2(g)に示すように、次のオクテットタイミング信号
の立ち上がりから8ビット目に対応する。従って、位相
差算出回路33は、この基準位置A=8に対するフレー
ムパルス位置(Pbitn=2,Ptsn=7)の進み
位相差Dを、式(3)に従い下記のように算出するので
ある。
【0063】 D=(Ptsn−(TSn−1)の補数)×10+(A−Pbitn) =(7−(3−1)の補数)×10+(8−2) =(7−2の補数)×10+6 ……(7) ここで「2の補数」とは、2のi=7に対する補数,即
ち5である。従って、 D=(7−5)×10+6 =26 ……(8) となる。
【0064】この位相差D=26は、変換回路43内で
8進数の値として認識され、10進数の値に変換され
る。即ち、表1に示すテーブルからこの位相差D=26
に対応する値22が読み出され、この値22が受信デー
タのオクテットタイミング信号に対する遅延量(22ビ
ット)を示す選択信号として、セレクタ回路42に入力
されるのである。
【0065】セレクタ回路42は、この選択信号に従
い、遅延量22ビットの受信データを選択する。この遅
延量22ビットの受信データは、図12(h)に示すよ
うに、理想状態の受信データと一致し、オクテットタイ
ミング発生回路1からのオクテットタイミング信号と同
期が取られている。
【0066】この受信データは、データ分離回路6に入
力され、このデータ分離回路6によってフレームパルス
が抽出される。この抽出されたフレームパルスは、図1
2(i)に示すように、図12(g)の基準位置と一致
している。従って、データ分離回路6は、このフレーム
パルスとオクテットタイミング信号とに基づいて、デー
タの分離ができる。
【0067】そして、分離された各データ(音声デー
タ,画像データ,コードデータ)は、夫々、音声データ
処理回路7,画像データ処理回路8,又はコードデータ
処理回路9において、これと同期しているオクテットタ
イミング信号を利用して処理される。
【0068】
【実施例4】実施例4は、実施例1の装置を56Kbp
s網における通信速度280Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、図14に示すように、5個のタイムスロット
から構成され、各タイムスロット中のオクテット周期内
のビット数は7となる。この場合、オクテット信号の立
ち上がりから7ビット目にフレームパルスが受信される
のが理想的な状態である。
【0069】図13は、実施例4によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイム
スロット数n=5と設定される。また、位相差は最大3
4ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを34段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ32は、上述のiを7としてカウントする。ま
た、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表2
のテーブルを適用する。
【0070】このように設定された状態において、オク
テットタイミング発生回路1がデータフレームを受信
し、図15(a)に示す位相でオクテットタイミング信
号を生成したとする。すると、ビットカウンタ31は、
このオクテットタイミング信号の立ち上がりを検出する
毎にリセットされ、図15(b)に示すビットタイミン
グ毎にカウントを行い、図15(c)に示すように、1
〜8までのカウント値を内部生成する。また、タイムス
ロットカウンタ32は、このオクテットタイミング信号
の立ち上がりを検出する毎にリセットされ、図15
(d)に示すように、7ビット毎に0→7→6→5→4
→0→7→6→…の順番でカウント値を内部生成する。
【0071】また、フレーム同期検出回路2が、受信デ
ータから図15(e)に示すタイミングでフレーム同期
パターンを検出し、図15(f)に示すタイミングでフ
レームパルスを出力したとする。すると、ビットカウン
タ31は、フレームパルス受信時のカウンタ値6を、フ
レームパルス位置Pbitnとして出力・保持する。ま
た、タイムスロットカウンタ32は、フレームパルス受
信時のカウンタ値4を、タイムスロット番号Ptsnと
して出力保持する。
【0072】位相差算出回路33は、これカウント値P
bitn=6,Ptsn=4を、上述した理想状態を示
す基準値A=7と比較する。この基準値A=7は、図1
5(g)に示すように、次のオクテットタイミング信号
の立ち上がりから7ビット目に対応する。従って、位相
差算出回路33は、この基準位置A=7に対するフレー
ムパルス位置(Pbitn=6,Ptsn=4)の進み
位相差Dを、式(3)に従い下記のように算出するので
ある。
【0073】 D=(Ptsn−(TSn−1)の補数)×10+(A−Pbitn) =(4−(5−1)の補数)×10+(7−6) =(4−4の補数)×10+1 ……(9) ここで「4の補数」とは、4のi=7に対する補数,即
ち3である。従って、 D=(4−3)×10+1 =11 ……(10) となる。
【0074】この位相差D=11は、変換回路43内で
7進数の値として認識され、10進数の値に変換され
る。即ち、表2に示すテーブルからこの位相差D=11
に対応する値8が読み出され、この値8が受信データの
オクテットタイミング信号に対する遅延量(8ビット)
を示す選択信号として、セレクタ回路42に入力される
のである。
【0075】セレクタ回路42は、この選択信号に従
い、遅延量8ビットの受信データを選択する。この遅延
量8ビットの受信データは、図15(h)に示すよう
に、理想状態の受信データと一致し、オクテットタイミ
ング発生回路1からのオクテットタイミング信号と同期
が取られている。
【0076】この受信データは、データ分離回路6に入
力され、このデータ分離回路6によってフレームパルス
が抽出される。この抽出されたフレームパルスは、図1
5(i)に示すように、図15(g)の基準位置と一致
している。従って、データ分離回路6は、このフレーム
パルスとオクテットタイミング信号とに基づいて、デー
タの分離ができる。
【0077】そして、分離された各データ(音声デー
タ,画像データ,コードデータ)は、夫々、音声データ
処理回路7,画像データ処理回路8,又はコードデータ
処理回路9において、これと同期しているオクテットタ
イミング信号を利用して処理される。
【0078】
【実施例5】実施例5は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度384Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、6個のタイムスロットから構成され、各タイ
ムスロット中のオクテット周期内のビット数は8とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから8ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0079】図16は、実施例5によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=8,タイム
スロット数n=6と設定される。また、位相差は最大4
7ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを47段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ32は、上述のiを95としてカウントする。
また、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表
1のテーブルを適用する。
【0080】このように設定された状態において、この
実施例5のデータ同期回路は、実施例1に説明した通り
の制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテッ
トタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイミ
ング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回路
43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。そ
して、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受信
データのうち、この遅延量を有するものを選択する。本
実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて説
明した通りなので、その説明を省略する。
【0081】
【実施例6】実施例6は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度320Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、5個のタイムスロットから構成され、各タイ
ムスロット中のオクテット周期内のビット数は8とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから8ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0082】図17は、実施例6によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=8,タイム
スロット数n=5と設定される。また、位相差は最大3
9ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを39段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ32は、上述のiを95としてカウントする。
また、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表
1のテーブルを適用する。
【0083】このように設定された状態において、この
実施例6のデータ同期回路は、実施例1に説明した通り
の制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテッ
トタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイミ
ング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回路
43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。そ
して、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受信
データのうち、この遅延量を有するものを選択する。本
実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて説
明した通りなので、その説明を省略する。
【0084】
【実施例7】実施例7は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度256Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、4個のタイムスロットから構成され、各タイ
ムスロット中のオクテット周期内のビット数は8とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから8ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0085】図18は、実施例7によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=8,タイム
スロット数n=4と設定される。また、位相差は最大3
1ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを31段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ31は、上述のiを95としてカウントする。
また、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表
1のテーブルを適用する。
【0086】このように設定された状態において、この
実施例7のデータ同期回路は、実施例1に説明した通り
の制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテッ
トタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイミ
ング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回路
43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。そ
して、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受信
データのうち、この遅延量を有するものを選択する。本
実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて説
明した通りなので、その説明を省略する。
【0087】
【実施例8】実施例8は、実施例1の装置を64Kbp
s網における通信速度128Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、2個のタイムスロットから構成され、各タイ
ムスロット中のオクテット周期内のビット数は8とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから8ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0088】図19は、実施例8によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=8,タイム
スロット数n=2と設定される。また、位相差は最大1
5ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを15段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ31は、上述のiを95としてカウントする。
また、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表
1のテーブルを適用する。
【0089】このように設定された状態において、この
実施例8のデータ同期回路は、実施例1に説明した通り
の制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテッ
トタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイミ
ング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回路
43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。そ
して、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受信
データのうち、この遅延量を有するものを選択する。本
実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて説
明した通りなので、その説明を省略する。
【0090】
【実施例9】実施例9は、実施例1の装置を56Kbp
s網における通信速度336Kbpsのフレームに対応
させた例を示すものである。この場合のフレームフォー
マットは、6個のタイムスロットから構成され、各タイ
ムスロット中のオクテット周期内のビット数は7とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから7ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0091】図20は、実施例9によるデータ処理装置
のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイム
スロット数n=6と設定される。また、位相差は最大4
1ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを41段のみ使用する。また、タイムスロット
カウンタ31は、上述のiを95としてカウントする。
また、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表
2のテーブルを適用する。
【0092】このように設定された状態において、この
実施例9のデータ同期回路は、実施例1に説明した通り
の制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテッ
トタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイミ
ング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回路
43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。そ
して、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受信
データのうち、この遅延量を有するものを選択する。本
実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて説
明した通りなので、その説明を省略する。
【0093】
【実施例10】実施例10は、実施例1の装置を56K
bps網における通信速度224Kbpsのフレームに
対応させた例を示すものである。この場合のフレームフ
ォーマットは、4個のタイムスロットから構成され、各
タイムスロット中のオクテット周期内のビット数は7と
なる。この場合、オクテット信号の立ち上がりから7ビ
ット目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態
である。
【0094】図21は、実施例10によるデータ処理装
置のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイ
ムスロット数n=4と設定される。また、位相差は最大
27ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリッ
プフロップを27段のみ使用する。また、タイムスロッ
トカウンタ31は、上述のiを95としてカウントす
る。また、変換回路43は、入力された位相差Dに対し
て表2のテーブルを適用する。
【0095】このように設定された状態において、この
実施例10のデータ同期回路は、実施例1に説明した通
りの制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテ
ットタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイ
ミング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回
路43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。
そして、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受
信データのうち、この遅延量を有するものを選択する。
本実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて
説明した通りなので、その説明を省略する。
【0096】
【実施例11】実施例11は、実施例1の装置を56K
bps網における通信速度168Kbpsのフレームに
対応させた例を示すものである。この場合のフレームフ
ォーマットは、3個のタイムスロットから構成され、各
タイムスロット中のオクテット周期内のビット数は7と
なる。この場合、オクテット信号の立ち上がりから7ビ
ット目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態
である。
【0097】図22は、実施例11によるデータ処理装
置のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイ
ムスロット数n=3と設定される。また、位相差は最大
20ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリッ
プフロップを20段のみ使用する。また、タイムスロッ
トカウンタ31は、上述のiを95としてカウントす
る。また、変換回路43は、入力された位相差Dに対し
て表2のテーブルを適用する。
【0098】このように設定された状態において、この
実施例11のデータ同期回路は、実施例1に説明した通
りの制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテ
ットタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイ
ミング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回
路43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。
そして、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受
信データのうち、この遅延量を有するものを選択する。
本実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて
説明した通りなので、その説明を省略する。
【0099】
【実施例12】実施例12は、実施例1の装置を56K
bps網における通信速度112Kbpsのフレームに
対応させた例を示すものである。この場合のフレームフ
ォーマットは、2個のタイムスロットから構成され、各
タイムスロット中のオクテット周期内のビット数は7と
なる。この場合、オクテット信号の立ち上がりから7ビ
ット目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態
である。
【0100】図23は、実施例12によるデータ処理装
置のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイ
ムスロット数n=2と設定される。また、位相差は最大
27ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリッ
プフロップを27段のみ使用する。また、タイムスロッ
トカウンタ31は、上述のiを95としてカウントす
る。また、変換回路43は、入力された位相差Dに対し
て表2のテーブルを適用する。
【0101】このように設定された状態において、この
実施例12のデータ同期回路は、実施例1に説明した通
りの制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテ
ットタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイ
ミング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回
路43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。
そして、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受
信データのうち、この遅延量を有するものを選択する。
本実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて
説明した通りなので、その説明を省略する。
【0102】
【実施例13】実施例13は、実施例1の装置を56K
bps網における通信速度56Kbpsのフレームに対
応させた例を示すものである。この場合のフレームフォ
ーマットは、1個のタイムスロットから構成され、各タ
イムスロット中のオクテット周期内のビット数は7とな
る。この場合、オクテット信号の立ち上がりから7ビッ
ト目にフレームパルスが受信されるのが理想的な状態で
ある。
【0103】図24は、実施例13によるデータ処理装
置のブロック図である。この場合、基準値A=7,タイ
ムスロット数n=1と設定される。また、位相差は最大
6ビットであるので、シフトレジスタ41内のフリップ
フロップを6段のみ使用する。また、タイムスロットカ
ウンタ31は、上述のiを95としてカウントする。ま
た、変換回路43は、入力された位相差Dに対して表2
のテーブルを適用する。
【0104】このように設定された状態において、この
実施例13のデータ同期回路は、実施例1に説明した通
りの制御を行う。即ち、位相差算出回路33は、オクテ
ットタイミング発生回路1にて生成したオクテットタイ
ミング信号と受信データとの位相差Dを算出し、変換回
路43は、この位相差Dに相当する遅延量を読み出す。
そして、セレクタ42は、シフトレジスタ41からの受
信データのうち、この遅延量を有するものを選択する。
本実施例における他の構成及び動作は、第1実施例にて
説明した通りなので、その説明を省略する。
【0105】
【実施形態2】図25は本発明の第2実施形態によるデ
ータ処理装置の構成を示すブロック図である。このデー
タ処理装置を構成する各回路の機能は、データ分離回路
6aを除き、図5に示す第1実施形態の実施例1のもの
と同じである。本第2実施形態は、第1実施形態の実施
例1のものと比較して、フレーム同期検出回路2には、
オクテットタイミング発生回路1からの受信データが直
接入力されず、データ遅延回路4を構成するシフトレジ
スタ41及びセレクタ回路42を経た受信データが入力
される点,及びフレーム同期検出回路2によって出力さ
れたフレームパルスがデータ分離回路6aへも入力され
る点を、特徴としている。
【0106】即ち、第1実施形態では、データ分離回路
6はフレーム同期検出回路2と同じ構成のフレーム同期
検出回路を含まなければならず、これら2つの回路にお
いて夫々フレーム同期パターンの検出及びフレームパル
スの出力を行わねばならなかった。本第2実施形態は、
データ分離回路6内のフレーム同期検出回路を不要と
し、回路規模を更に縮小するとともに処理負荷を低減さ
せるために案出されたものである。
【0107】図25においてセレクタ回路42は、初期
状態(データ受信開始時点)では、遅延量0の受信デー
タを選択する。その結果、フレーム同期検出回路2によ
って出力されるフレームパルスは、第1実施形態のもの
と同じく、オクテットタイミング発生回路1によって受
信された受信データフレームそのもののフレーム同期パ
ターン位置を示すこととなる。その結果、ビットカウン
タ31,タイムスロットカウンタ32,及び位相差算出
回路33から構成される位相差検出回路は、第1実施形
態のものと同じく、オクテットタイミング発生回路1に
よって受信された受信データそのもののオクテットタイ
ミング信号に対する位相差を検出して、変換回路43に
入力することになる。
【0108】変換回路43は、入力された位相差を、こ
の位相差を吸収するための遅延量を示す選択信号に変換
する。セレクタ回路42は、この選択信号を受信する
と、シフトレジスタ41からの受信データのうち選択信
号に示されている遅延量を有するものを選択して、フレ
ーム同期検出回路2及びデータ分離回路6aに入力す
る。この選択された受信データは、上述のように、もは
や、オクテットタイミング信号に同期した状態となって
いる。すると、フレーム同期検出回路2は、今度は、第
1実施例のデータ分離回路6内のフレーム同期検出回路
と同じく、オクテットタイミング信号に同期している受
信データの基準位置において、フレームパルスを発生す
るようになる。
【0109】データ分離回路6aは、このフレームパル
スを受信し、このフレームパルスに従ってフレームの先
頭を識別するとともに、フレームのサービスチャネルの
9オクテット目から16オクテット目までに含まれるビ
ットレート割当信号(BAS)を抽出する。そして、オ
クテットタイミング信号の立ち上がりを検出する毎に、
ビットレート割当信号(BAS)によって定まる周期に
従って、各データ処理回路7,8,9に受信データを振
り分ける。
【0110】なお、位相差算出回路33は、一旦位相差
Dが0以上であると算出した後に位相差Dが0であると
算出した場合には、データ遅延回路4(シフトレジスタ
41,セレクタ42)によって同期が取れている状態で
あると判断し、直前に算出した値(D>0)をロックす
る。
【0111】このように、本第2実施形態によると、フ
レーム同期検出回路2によって発生されたフレームパル
スを、データ分離回路6aにおけるフレーム分離のため
に用いることができる。そのため、データ分離回路6a
は、フレーム同期検出回路を含む必要がなくなり、回路
規模が第1実施形態のものより更に縮小される。本第2
実施形態におけるその他の構成及び動作は、第1実施形
態の実施例1のものと同じなので、その説明を省略す
る。
【0112】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のデータ
処理装置によると、H.221等に従った所定長のフレ
ーム内に所定の周期信号に従って処理されるべき複数種
類のデータが含まれている場合に、受信端末内で生成し
た任意の位相の上記周期信号に対する上記複数種類のデ
ータの同期取りを上記複数種類のデータに共通の回路ユ
ニットによって行うことができる。その結果、装置全体
の回路規模を小さくすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す原理図
【図2】 本発明の第1の実施形態によるデータ処理装
置の構成を示すブロック図
【図3】 図2のフレーム同期検出回路内に内蔵されて
いるバッファの構成図
【図4】 図2の装置の作用を示すタイムチャート
【図5】 図2のデータ処理装置の実施例1を示すブロ
ック図
【図6】 図5の装置で扱われるフレームの構成図
【図7】 図2のデータ処理装置の実施例2を示すブロ
ック図
【図8】 図7の装置で扱われるフレームの構成図
【図9】 図7の装置の作用を示すタイムチャート
【図10】 図2のデータ処理装置の実施例3を示すブ
ロック図
【図11】 図10の装置で扱われるフレームの構成図
【図12】 図10の装置の作用を示すタイムチャート
【図13】 図2のデータ処理装置の実施例4を示すブ
ロック図
【図14】 図13の装置で扱われるフレームの構成図
【図15】 図13の装置の作用を示すタイムチャート
【図16】 図2のデータ処理装置の実施例5を示すブ
ロック図
【図17】 図2のデータ処理装置の実施例6を示すブ
ロック図
【図18】 図2のデータ処理装置の実施例7を示すブ
ロック図
【図19】 図2のデータ処理装置の実施例8を示すブ
ロック図
【図20】 図2のデータ処理装置の実施例9を示すブ
ロック図
【図21】 図2のデータ処理装置の実施例10を示す
ブロック図
【図22】 図2のデータ処理装置の実施例11を示す
ブロック図
【図23】 図2のデータ処理装置の実施例12を示す
ブロック図
【図24】 図2のデータ処理装置の実施例13を示す
ブロック図
【図25】 本発明の第2の実施形態によるデータ処理
装置の構成を示すブロック図
【図26】 H.221による64Kbit網での通信
速度64Kbitのフレームの構成図
【図27】 H.221による56Kbit網での通信
速度56Kbitのフレームの構成図
【図28】 H.221による64Kbit網での通信
速度384Kbitのフレームの構成図
【図29】 従来のデータ処理装置の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
1 オクテットタイミング発生回路 2 フレーム同期検出回路 3 位相差検出回路 4 データ遅延回路 6 データ分離回路 6a データ分離回路 7 音声データ処理回路 8 画像データ処理回路 9 コードデータ処理回路 31 ビットカウンタ 32 タイムスロットカウンタ 33 位相差算出回路 41 シフトレジスタ 42 セレクタ回路 43 変換回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定周期の信号によって処理すべき複数種
    類のデータを含むデータフレームを装置内部において任
    意の位相で生成した上記所定周期の信号によって処理す
    るデータ処理装置において、 前記データフレームの位相を検出するデータ位相検出回
    路と、 このデータ位相検出回路によって検出された前記データ
    フレームの位相の前記所定周期の信号の位相に対する位
    相差を検出する位相差検出回路と、 この位相差検出回路によって検出された位相差と同量だ
    け前記データフレームを遅延させるデータ遅延回路と、 このデータ遅延回路によって遅延された前記データフレ
    ームを前記複数種類のデータ毎に分離するデータ分離回
    路と、 このデータ分離回路によって分離された前記データを前
    記所定周期の信号に従って処理するデータ処理回路とを
    備えたことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】前記データフレームは、前記フレーム内の
    特定位置を示す同期信号を含んでいるとともに、 前記データ位相検出回路は、前記同期信号を前記データ
    フレームから抽出して前記位相差検出回路に通知し、 前記位相差検出回路は、前記所定周期の信号に対して前
    記データフレームが同期している場合における前記同期
    信号のタイミングと前記データ位相検出回路から通知さ
    れた前記同期信号のタイミングとの差を前記位相差とし
    て検出すること特徴とする請求項1記載のデータ処理装
    置。
  3. 【請求項3】前記データフレームは、ITU−TU勧告
    H.221に従ったフレームであり、前記同期信号は、
    このデータフレームのサービスチャネルに書き込まれた
    フレーム同期信号であることを特徴とする請求項2記載
    のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】前記位相差検出回路は、 前記所定周期の信号の周期毎に1ビットづつカウントす
    るとともに、前記位相検出回路から前記同期信号を受信
    した時のカウント値を出力するビットカウンタと、 このビットカウンタから出力されたカウント値を、前記
    所定周期の信号に対して前記データフレームが同期して
    いるときに前記ビットカウンタから出力され得る基準カ
    ウント値から減算して、位相差を算出する位相差算出回
    路とからなることを特徴とする請求項2又は3記載のデ
    ータ処理装置。
  5. 【請求項5】前記データフレームは複数のタイムスロッ
    トから構成されているとともに、前記フレーム同期信号
    はこのデータフレームの先頭のタイムスロットに書き込
    まれていることを特徴とする請求項3記載のデータ処理
    装置。
  6. 【請求項6】前記位相差検出回路は、 前記所定周期の信号の周期を前記複数のタイムスロット
    に分割してこのタイムスロット毎に1ビットづつカウン
    トするとともに、前記データ位相検出回路から前記同期
    信号を受信した時のカウント値を出力するビットカウン
    タと、 前記所定周期の信号の周期毎に前記タイムスロットをカ
    ウントするとともに、前記データ位相検出回路から前記
    同期信号を受信した時のカウント値を出力するタイムス
    ロットカウンタと、 前記ビットカウンタから出力されたカウント値と前記タ
    イムスロットカウンタから出力されたカウント値とに基
    づいて位相差を算出する位相差算出回路とからなること
    を特徴とする請求項5記載のデータ処理装置。
  7. 【請求項7】前記タイムスロットカウンタは、前記所定
    周期の信号の各周期の先頭毎にリセットされるととも
    に、リセット後最初のタイムスロットを0とカウント
    し、次のタイムスロットをiとカウントし、以後タイム
    スロット毎にカウント値をデクリメントし、 前記位相差算出回路は、前記ビットカウンタから出力さ
    れたカウンタ値をPbitn,前記タイムスロットカウ
    ンタから出力されたカウンタ値をPtsn,前記所定周
    期の信号に対して前記データフレームが同期していると
    きに前記ビットカウンタから出力され得る基準カウント
    値をA,前記タイムスロットの数をTSnとした場合
    に、前記位相差Dを式 D=(Ptsn−(TSn−1)のiに対する補数)×
    10+(A−Pbitn) によって算出するとともに、 前記データ遅延回路は、前記データフレームの1周期中
    の1タイムスロットに含まれるビット数をmとした場合
    に、前記位相差Dをm進数の数値として把握してこの位
    相差Dを10進数の数値に変換し、変換された数値と同
    量だけ前記データフレームを遅延させることを特徴とす
    る請求項6記載のデータ処理装置。
  8. 【請求項8】前記データ遅延回路は、 複数段のシフトレジスタと、 このシフトレジスタの入力データ及び格段の出力データ
    のうちから前記位相差と同量の遅延量を有するものを選
    択するセレクタ回路とから構成されていることを特徴と
    する請求項1記載のデータ処理回路。
  9. 【請求項9】前記データ分離回路は前記フレーム同期信
    号によって前記データフレームの位置を認識し、前記デ
    ータフレームのサービスチャネルに書き込まれているビ
    ットレート割当信号を抽出し、このビットレート割当信
    号に従って前記データフレームから前記複数種類のデー
    タを分離することを特徴とする請求項3記載のデータ処
    理装置。
  10. 【請求項10】前記データ位相検出回路は、前記データ
    遅延回路を経た前記データフレームから前記フレーム同
    期信号を抽出するとともに、この同期信号を前記データ
    分離回路に入力し、 前記位相差算出手段は、一旦位相差を検出した後に位相
    差が無くなったと検出した時には、直前に検出した位相
    差を保持することを特徴とする請求項9記載のデータ処
    理装置。
JP17371695A 1995-07-10 1995-07-10 データ処理装置 Expired - Fee Related JP3428238B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17371695A JP3428238B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 データ処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17371695A JP3428238B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 データ処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0923202A true JPH0923202A (ja) 1997-01-21
JP3428238B2 JP3428238B2 (ja) 2003-07-22

Family

ID=15965821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17371695A Expired - Fee Related JP3428238B2 (ja) 1995-07-10 1995-07-10 データ処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3428238B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095593A1 (fr) * 2000-06-06 2001-12-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Terminal de communication
KR101384582B1 (ko) * 2014-02-07 2014-04-11 국방과학연구소 데이터 스트림의 히스토그램 분석을 통한 싱크 패턴 검출기 및 그 검출방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001095593A1 (fr) * 2000-06-06 2001-12-13 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Terminal de communication
KR101384582B1 (ko) * 2014-02-07 2014-04-11 국방과학연구소 데이터 스트림의 히스토그램 분석을 통한 싱크 패턴 검출기 및 그 검출방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3428238B2 (ja) 2003-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5512938A (en) Teleconference terminal
CA1229184A (en) Frame arrangement for multiplexing a plurality of subchannels onto a fixed rate channel
US5128939A (en) Method of phase-converting frame and apparatus using same
JPH0498943A (ja) 非同期転送モードを用いたバーチャルコンテナの伝送方法及び回路
US4238851A (en) Packet transmission system
US4367549A (en) Method and apparatus for multiplexing a data signal and secondary signals
JPS639694B2 (ja)
US5654967A (en) Delay-in-frames correcting system in a PCM transmission line
JP3428238B2 (ja) データ処理装置
EP0543327A1 (en) A synchronous optical multiplexing system
JPH05199199A (ja) スタッフ同期制御方式
JP3244665B2 (ja) Tone及びDTMF発生機能を備えたATMセル変換装置及びその方法
JPH0750648A (ja) 多チャンネル非同期信号多重伝送装置
JPH03173233A (ja) ジッタ低減方式
JP2697629B2 (ja) 速度変換装置
JP2952935B2 (ja) 非同期データ伝送システム
JP3036856B2 (ja) 回線アダプタ装置
JP2976732B2 (ja) 同期光多重化装置
KR0155718B1 (ko) 동기 데이타 발생장치
JP3168745B2 (ja) トランスミッションディレイ調整回路およびディジタル通信装置
WO1995010897A1 (en) A buffering method and a buffer
JP2002247002A (ja) 非同期信号伝送装置
JP3133384B2 (ja) マルチフレームの同期判別装置
JPH0787435B2 (ja) 多重化チャネル受信装置
JPS6333747B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030408

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees