JPH09231427A - 入出管理用非接触識別装置 - Google Patents

入出管理用非接触識別装置

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JPH09231427A
JPH09231427A JP8039400A JP3940096A JPH09231427A JP H09231427 A JPH09231427 A JP H09231427A JP 8039400 A JP8039400 A JP 8039400A JP 3940096 A JP3940096 A JP 3940096A JP H09231427 A JPH09231427 A JP H09231427A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】パッシブ電源方式の応答器でも十分な距離で検
知でき、しかも入出の方向を検出できる簡単な構成の入
出管理用非接触識別装置の提供。 【解決手段】入用アンテナ1及び出用アンテナ2は、い
ずれも質問電波の送信及び応答器の応答電波の受信をす
るループアンテナである。人、動物、物等の識別対象物
に応答器を保持させ、その識別対象物に両アンテナのル
ープ内を通過させるように両アンテナを配置する。両ア
ンテナの出力を減算することにより、両アンテナの開口
面積が広くても雑音を相殺できるようにする。入用アン
テナ1及び出用アンテナ2の間隔aを60cm程度とり、一
方のアンテナを通過してから他方のアンテナを通過する
までに時間が掛かるようにする。どちらのアンテナの出
力から先に対象物の識別符号を識別したかを調べること
により、対象物の移動方向がわかる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、安全管理や秘密保
持の必要性から特定の建物、部屋などへ入り又は該建
物、部屋などから退出する人、動物又は物を識別する装
置に関し、特に質問電波により質問をしたとき、固有の
識別符号を表す応答電波で該質問に対し応答をするカー
ド形等の応答器を人、動物又は物に保持させ、該応答器
に接触することなく該応答器を識別するようにした入出
管理用非接触識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の入出管理用非接触識別装
置は、本願出願人の日本アビオニクス株式会社、技術誌
編集委員会から平成7年3月31日付で発行されたAv
io技報、Vol.16,No.1,1995のpp.
30−34に掲載された「入退室管理システムの開発」
と題する技術報告により開示されている。この技術報告
で報告された入出管理用非接触識別装置は、RFIDカ
ードと称する応答器に対し、リーダと称する質問器から
質問電波で質問をし、質問器では応答器から応答電波を
受け、応答電波に乗せられた識別情報を識別することに
より、応答器に接触することなく、応答器の識別情報を
識別する。質問器及び応答器はそれぞれアンテナを備
え、電磁誘導により電波の送受をする。質問器のアンテ
ナはループアンテナである。質問器及び応答器の送受電
波のキャリア周波数は125KHzである。応答器は、
質問電波のエネルギを電源として利用するので、格別の
電源を必要としない。したがって、応答器の電源方式は
パッシブ電源方式である。このような応答器として用い
られる装置としては、特公昭62−43238の「信号
識別装置」がある。この「信号識別装置」では、コイル
でアンテナを構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の入出管理
用非接触識別装置では、応答器がパッシブ電源方式を採
用しているで、検知距離が短い。質問器のループアンテ
ナの開口面積を大きくすれば、受信信号レベルを増大で
きるが、ループアンテナの開口面積を大きいと、受信信
号に含まれる雑音も増大し、受信信号の信号対雑音比
(S/N比)を改善できず、結局検知距離を増大できな
い。ループアンテナの巻数を増やしても同様である。
【0004】また、前述の従来の入出管理用非接触識別
装置では、応答器の識別情報は識別できるが、応答器の
移動方向を判別するには、すなわち応答器を保持した人
などが出入口から入ったのか出たのかを判別するには別
の工夫が必要となる。出入口における進行方向を判別す
るには、例えばつぎの方式が考えられる。まず、第1の
方式として、従来の入出管理用非接触識別装置を2台備
え、第1の入出管理用非接触識別装置と第2の入出管理
用非接触識別装置とのどちらが先に同じ識別情報を検出
したかにより、入退出を判定する方式が考えられる。ま
た、第2の方式として、前述の入出管理用非接触識別装
置を1台備え、それとは別に被識別者の進行方向を検出
するために複数の赤外線検出素子を進行方向に平行に通
路の壁面に備える方式が考えられる。複数の赤外線検出
素子の検出順序から被識別者の進行方向を検知しようと
するものである。ところが、上記の第1又は第2のいず
れの方式でも、1台の入出管理用非接触識別装置の他に
別の装置の付加を必要とするから、装置全体として高価
になる。
【0005】そこで、本発明の目的は、パッシブ電源方
式の応答器でも十分な距離で検知でき、しかも入出の方
向を検出できる簡単な構成の入出管理用非接触識別装置
の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の手段を提供する。
【0007】人、動物又は物が通過する出入口又は通
路の近傍に設けられたアンテナを有し、該人、動物又は
物に保持されているカード形等の小さい形の応答器に対
し前記アンテナから質問電波を放射することにより質問
をし、該応答器が自らに固有の識別符号を表す応答電波
で前記質問に対し応答をするとき、該応答電波を前記ア
ンテナで受信し、該応答電波で表される前記識別符号に
対応する前記人、動物又は物を識別する入出管理用非接
触識別装置において、前記アンテナは、前記出入口又は
前記通路における前記人、動物又は物の進行方向に互い
に間隔を隔てて、前記人、動物又は物がそれぞれのルー
プ内を通過するように配置された第1及び第2のループ
アンテナでなり、前記第1のループアンテナの出力と前
記第2のループアンテナの出力との差の信号を生成する
第1の減算回路と、前記第2のループアンテナの出力と
前記第1のループアンテナの出力との差の信号を生成す
る第2の減算回路と、前記第1の減算回路の出力を復調
する第1の復調回路と、前記第2の減算回路の出力を復
調する第2の復調回路と、前記第1及び第2の復調回路
の出力を識別し、該第1の復調回路の出力を識別して認
識した識別符号を第1の識別符号とし、該第2の復調回
路の出力を識別して認識した識別符号を第2の識別符号
とするとき、該第1の識別符号と該第2の識別符号とが
同じであり、該第1の識別符号を識別してから後に該第
2の識別符号を識別したときには前記人、動物又は物は
前記第1のループアンテナから前記第2のループアンテ
ナへ向かう方向に移動し、該第2の識別符号を識別して
から後に該第1の識別符号を識別したときには前記人、
動物又は物は前記第2のループアンテナから前記第1の
ループアンテナへ向かう方向に移動したと判断する手段
とを備えてなることを特徴をする入出管理用非接触識別
装置。
【0008】前記第1のアンテナによる前記応答電波
の受信可能領域であって、前記第2のアンテナによる前
記応答電波の受信可能領域外の領域をA、前記第1のア
ンテナによる前記応答電波の受信可能領域であって、し
かも前記第2のアンテナによる前記応答電波の受信可能
領域をB、前記第2のアンテナによる前記応答電波の受
信可能領域であって、前記第1のアンテナによる前記応
答電波の受信可能領域外の領域をCとするとき、該領域
Bは前記第1及び第2のループアンテナのループ面で挟
まれた空間の一部分であることを特徴とする上記に記
載の入出管理用非接触識別装置。
【0009】前記第1及び第2のループアンテナはい
ずれも縦長の長方形のループ面を有し、該第1及び第2
のループアンテナの該ループ面は互いに平行であり、該
ループ面は前記進行方向にほぼ直交していることを特徴
をする上記又はに記載の入出管理用非接触識別装
置。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を挙
げ、本発明を一層詳しく説明する。
【0011】図1は本発明の実施の形態の概念を説明す
るためのループアンテナと応答電波の受信可能領域とを
示す斜視図、図2はその実施の形態の概念を説明するた
めのループアンテナと応答電波の受信可能領域とを示す
平面図、図3はその実施の形態の構成を示すブロック
図、図4は図1,2における各受信可能領域における受
信信号レベルを示す図である。
【0012】図3に示すように、この実施の形態は、入
用アンテナ1と、出用アンテナ2と、減算回路3,4
と、フィルタ及び復調回路5,6と、マイクロプロセッ
サユニット(MPU)7とを備えてなる。識別対象の応
答器は、従来の技術の欄で述べたRFIDカードであ
り、その電源はパッシブ電源方式である。
【0013】入用アンテナ1及び出用アンテナ2は、い
ずれも質問電波の送信及び応答器の応答電波の受信をす
るループアンテナであり、縦2メートル、横1メートル
(図2におけるb)の長方形のループ面をなす。ループ
面とは、長方形のループ導体の中心を含み、そのループ
導体で周縁を規定される平面をいう。入用アンテナ1及
び出用アンテナ2のループ面は互いに平行であり、両方
のアンテナのループ面の中心を通る軸は互いに一致して
いる。入用アンテナ1及び出用アンテナ2のループ面の
間隔aは60cmである。図3では、質問信号をこれら
両アンテナに送る質問信号送信回路は省略してある。質
問信号送信回路は1つ設けてあり、1つの質問信号送信
回路が入用アンテナ1及び出用アンテナ2に共通に質問
信号を供給する。質問信号の発信間隔は1/100秒で
ある。質問信号及び応答信号のキャリア周波数は125
KHzである。減算回路3並びにフィルタ及び復調回路
5が第1の受信回路を構成し、減算回路4並びにフィル
タ及び復調回路6が第2の受信回路を構成している。
【0014】MPU7は、フィルタ及び復調回路5,6
の出力を識別し、該フィルタ及び復調回路5の出力を識
別して認識した識別符号を第1の識別符号とし、該フィ
ルタ及び復調回路6の出力を識別して認識した識別符号
を第2の識別符号とするとき、該第1の識別符号と該第
2の識別符号とが同じであり、該第1の識別符号を識別
してから後に該第2の識別符号を識別したときには人、
動物、物などの識別対象に付けられた応答器が入用アン
テナ1から出用アンテナ2へ向かう方向に移動し、該第
2の識別符号を識別してから後に該第1の識別符号を識
別したときには識別対象に付けられた応答器は出用アン
テナ2から入用アンテナ1へ向かう方向に移動したと判
断する手段である。
【0015】次に本実施の形態の作動原理を説明する。
図1及び図2において、Aは入用アンテナ1の受信によ
る応答電波の受信可能領域(但し、出用アンテナ2の受
信による応答電波の受信可能領域を除く)、Bは入用ア
ンテナ1の受信による応答電波の受信可能領域であっ
て、しかも出用アンテナ2の受信による応答電波の受信
可能領域、Cは出用アンテナ2の受信による応答電波の
受信可能領域(但し、入用アンテナ1の受信による応答
電波の受信可能領域を除く)、Dは入用アンテナ1の受
信による応答電波の受信可能領域外であって、しかも出
用アンテナ2の受信による応答電波の受信可能領域外の
領域をである。領域Bは入用アンテナ1及び出用アンテ
ナ2のループ面で挟まれた空間の中央にある。
【0016】図4は、それら各領域における応答信号の
受信信号レベルの関係を示す図である。本図に示すよう
に、領域Aでは入用アンテナ1による受信信号レベルFs
1 が出用アンテナ2による受信信号レベルFs2 より相当
に大きい(Fs1 Fs2 )。領域Bでは、入用アンテナ1
による受信信号レベルFs1 と出用アンテナ2による受信
信号レベルFs2 とがほぼ等しい(Fs1 ≒Fs2 )。領域C
では、入用アンテナ1による受信信号レベルFs1 が出用
アンテナ2による受信信号レベルFs2 より相当に小さい
(Fs1 Fs2 )。領域Dでは、入用アンテナ1による受
信信号レベルFs1 と出用アンテナ2による受信信号レベ
ルFs2 とがともに、受信可能限界以下である(Fs1 ≒0
,Fs2 ≒0 )。
【0017】他方、雑音源は入用アンテナ1及び出用ア
ンテナ2のいずれからも相当に離れているのが一般的で
ある。そこで、アンテナ1で受信される雑音レベルをFn
とすると、出用アンテナ2で受信される雑音レベルも同
じくFnであると見込んでも実用上差し支えない。
【0018】以上のことからして、入用アンテナ1の出
力における信号レベルと雑音レベルの和はFn+Fs1 であ
り、出用アンテナ2の出力における信号レベルと雑音レ
ベルの和はFn+Fs2 である。減算回路3は入用アンテナ
1の出力Fn+Fs1 から出用アンテナ2の出力Fn+Fs2 を
減ずる。前述のとおり、雑音源は入用アンテナ1及び出
用アンテナ2のいずれからも相当に離れていると考えて
差し支えないので、入用アンテナ1及び出用アンテナ2
で受信される雑音の位相は一致しており、減算回路3で
雑音成分は相殺され、減算回路3からは入用アンテナ1
の受信信号Fs1が出力される。
【0019】減算回路4は、出用アンテナ2の出力Fn+
Fs2 から入用アンテナ1の出力Fn+Fs1 を減ずることに
より、雑音成分Fnを相殺し、出用アンテナ2の受信信号
Fs2を出力する。
【0020】フィルタ及び復調回路5は、減算回路3の
出力Fs1 を受け、フィルタで高周波雑音を除去し、雑音
を除去して得た信号成分を復調し、応答器から送信され
た識別符号の信号を生成する。同様に、フィルタ及び復
調回路6は、減算回路4の出力Fs2 を受け、フィルタで
高周波雑音を除去し、雑音を除去して得た信号成分を復
調し、応答器から送信された識別符号の信号を生成す
る。
【0021】MPU7は、フィルタ及び復調回路5の出
力を識別して第1の識別符号を生成し、フィルタ及び復
調回路6の出力を識別して第2の識別符号を生成する。
そして、MPU7は、該第1の識別符号と該第2の識別
符号とが同じであり、該第1の識別符号を識別してから
後に該第2の識別符号を識別したときには、人、動物、
物などの識別対象に付けられた応答器が入用アンテナ1
から出用アンテナ2へ向かう方向に移動しと判断する。
また、MPU7は、該第2の識別符号を識別してから後
に該第1の識別符号を識別したときには、識別対象に付
けられた応答器は出用アンテナ2から入用アンテナ1へ
向かう方向に移動したと判断する。MPU7は、第1の
識別符号及び第2の識別符号、該第1の識別符号及び第
2の識別符号にそれぞれ対応する人、動物、物等の固有
名称や品番、第1の識別符号が検出されたのに所定時間
内に同じ内容の第2の識別符号が検出されなかったと
き、若しくは第2の識別符号が検出されたのに所定時間
内に同じ内容の第1の識別符号が検出されなかったとき
の警報信号、上記により判断した識別対象の移動方向を
ディスプレイ、プリンタ等の出力装置に出力するととも
に、通信回線で接続された端末装置に送信する。その所
定時間は、識別対象物が領域Bを通過するのに通常かか
る時間に20パーセント程度の余裕時間を加えた時間と
してある。
【0022】例えば、この実施の形態を建物の出入口に
備え、固有の識別符号を記憶した応答器をその識別符号
に予め対応させた人M1に保持させ、その識別符号とそ
の人M1の氏名とを対応させてMPU7に予め登録して
おくことにより、領域Aにその人M1が入った時にまず
第1の識別符号としてMPU7が認識し、次に領域Bに
その人M1が時にMPU7におけるその第1の識別符号
の識別は一旦途絶え、人M1が領域Cに入った時にMP
U7は第1の識別符号と同じ内容の第2の識別符号を識
別する。この一連の識別動作により人M1がその建物に
入ったことが認識される。人M2が、その建物から出る
ときには、第2の識別符号が先に識別され、次に第2の
識別符号と同じ内容の第1の識別符号が識別される。図
2の2点鎖線の位置に入退出通路の内側壁面を設けてお
くことにより、入用アンテナ1から出用アンテナ2に至
る間に人が他の通路へ移ってしまい、入用アンテナ1を
通ったのに出用アンテナ2を通らないといった事態は避
けられる。
【0023】このように本実施の形態によれば、人、動
物、物等の対象物の入出方向を簡単な構成の装置で検出
でき、応答器の電源方式がパッシブ電源方式であっても
十分な距離で対象物を検知できる。
【0024】なお、以上には実施の形態を挙げ本発明を
具体的に説明したが、本発明はこの実施の形態に限定さ
れるものではなく、請求項に記載した範囲で各種の形態
で実施できることは説明するまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上に詳しく説明したように、本発明に
よれば、人、動物、物等の対象物の入出方向を簡単な構
成の装置で検出でき、応答器の電源方式がパッシブ電源
方式であっても十分な距離で対象物を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概念を説明するためのル
ープアンテナと応答電波の受信可能領域とを示す斜視
図。
【図2】その実施の形態の概念を説明するためのループ
アンテナと応答電波の受信可能領域とを示す平面図。
【図3】その実施の形態の構成を示すブロック図。
【図4】図1,2における各受信可能領域における受信
信号レベルを示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・入用アンテナ 2・・・・・出用アンテナ 3,4・・・・・減算回路 5,6・・・・・フィルタ及び復調回路 7・・・・・マイクロプロセッサユニット(MPU) A・・・・・入用アンテナ1の受信による応答電波の受
信可能領域(出用アンテナ2の受信による応答電波の受
信可能領域を除く) B・・・・・入用アンテナ1及び出用アンテナ2の受信
による応答電波の受信可能領域 C・・・・・出用アンテナ2の受信による応答電波の受
信可能領域(入用アンテナ1の受信による応答電波の受
信可能領域を除く) D・・・・・入用アンテナ1及び出用アンテナ2の受信
による応答電波の受信不可能領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人、動物又は物が通過する出入口又は通路
    の近傍に設けられたアンテナを有し、該人、動物又は物
    に保持されているカード形等の小さい形の応答器に対し
    前記アンテナから質問電波を放射することにより質問を
    し、該応答器が自らに固有の識別符号を表す応答電波で
    前記質問に対し応答をするとき、該応答電波を前記アン
    テナで受信し、該応答電波で表される前記識別符号に対
    応する前記人、動物又は物を識別する入出管理用非接触
    識別装置において、 前記アンテナは、前記出入口又は前記通路における前記
    人、動物又は物の進行方向に互いに間隔を隔てて、前記
    人、動物又は物がそれぞれのループ内を通過するように
    配置された第1及び第2のループアンテナでなり、 前記第1のループアンテナの出力と前記第2のループア
    ンテナの出力との差の信号を生成する第1の減算回路
    と、 前記第2のループアンテナの出力と前記第1のループア
    ンテナの出力との差の信号を生成する第2の減算回路
    と、 前記第1の減算回路の出力を復調する第1の復調回路
    と、 前記第2の減算回路の出力を復調する第2の復調回路
    と、 前記第1及び第2の復調回路の出力を識別し、該第1の
    復調回路の出力を識別して認識した識別符号を第1の識
    別符号とし、該第2の復調回路の出力を識別して認識し
    た識別符号を第2の識別符号とするとき、該第1の識別
    符号と該第2の識別符号とが同じであり、該第1の識別
    符号を識別してから後に該第2の識別符号を識別したと
    きには前記人、動物又は物は前記第1のループアンテナ
    から前記第2のループアンテナへ向かう方向に移動し、
    該第2の識別符号を識別してから後に該第1の識別符号
    を識別したときには前記人、動物又は物は前記第2のル
    ープアンテナから前記第1のループアンテナへ向かう方
    向に移動したと判断する手段とを備えてなることを特徴
    をする入出管理用非接触識別装置。
  2. 【請求項2】前記第1のアンテナによる前記応答電波の
    受信可能領域であって、前記第2のアンテナによる前記
    応答電波の受信可能領域外の領域をA、前記第1のアン
    テナによる前記応答電波の受信可能領域であって、しか
    も前記第2のアンテナによる前記応答電波の受信可能領
    域をB、前記第2のアンテナによる前記応答電波の受信
    可能領域であって、前記第1のアンテナによる前記応答
    電波の受信可能領域外の領域をCとするとき、該領域B
    は前記第1及び第2のループアンテナのループ面で挟ま
    れた空間の一部分であることを特徴とする請求項1に記
    載の入出管理用非接触識別装置。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2のループアンテナはいず
    れも縦長の長方形のループ面を有し、該第1及び第2の
    ループアンテナの該ループ面は互いに平行であり、該ル
    ープ面は前記進行方向にほぼ直交していることを特徴を
    する請求項1又は2に記載の入出管理用非接触識別装
    置。
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