JPH09223253A - 搭乗管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェックインした未搭乗の旅客の位置を検出
できる搭乗管理装置を提供する。 【解決手段】 呼出信号を受信した場合に応答信号を送
信する送受信回路を有する搭乗券（２）と、建築物（１
９）に分散して配置された複数のアンテナを用いてチェ
ックインした未搭乗の旅客の搭乗券（２）へ呼出信号を
送信する送信回路（６）と、建築物（１９）に分散して
配置された複数のアンテナを用いて搭乗券（２）からの
応答信号を受信する受信回路（７）と、搭乗券（２）か
らの応答信号を受けたアンテナを検出するアンテナ検出
回路（８）と、を備えた搭乗管理装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は旅客の搭乗を管理
する搭乗管理装置に係り、特に、チェックインした未搭
乗の旅客が搭乗時間間際にいる場合等に、電波を送受信
する搭乗券によりその旅客の位置を検出できるようにし
た搭乗管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】国内の各空港では、搭乗管理装置によ
り、航空券／搭乗券の発行から搭乗までを磁気化券で処
理している。図６に、従来の搭乗管理装置の一例を示
す。

【０００３】この搭乗管理装置２０は、チェックインし
た旅客の搭乗券２２を発行すると共に発行枚数を計数す
る搭乗券発行装置２１と、座席番号等を読み取って搭乗
券２２を検査すると共に搭乗者数を計数する搭乗券読取
装置２３と、発行枚数および搭乗者数をＣＲＴ２９ａに
表示するパソコン２９を備え、旅客の搭乗を管理する。

【０００４】搭乗時間における搭乗者数が搭乗券２２の
発行枚数より少ない場合には、チェックインした未搭乗
の旅客がいることが判る。

【０００５】チェックインした未搭乗の旅客がいること
を搭乗時間間際に検出した場合に、その旅客を空港の係
員が捜索することがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の搭乗管
理装置では、チェックインした未搭乗の旅客の有無を検
出できるが、その旅客の位置を検出することができず、
捜索に時間がかかることがあった。場合によっては、旅
客機の出発時刻を遅らせることもあった。

【０００７】この発明は、上記した従来技術の課題を解
決するためなされたものであって、その目的は、チェッ
クインした未搭乗の旅客の位置を検出できるようにした
搭乗管理装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る搭乗管理
装置は、呼出信号を受信した場合に応答信号を送信する
送受信回路を有する搭乗券と、建築物に分散して配置さ
れた複数のアンテナを用いてチェックインした未搭乗の
旅客の搭乗券へ呼出信号を送信する送信回路と、建築物
に分散して配置された複数のアンテナを用いて搭乗券か
らの応答信号を受信する受信回路と、搭乗券からの応答
信号を受けたアンテナを検出するアンテナ検出回路と、
を備えたことを特徴とする。

【０００９】チェックインした未搭乗の旅客の搭乗券へ
呼出信号を送信し、この搭乗券からの応答信号を受けた
アンテナを検出することで、建築物におけるこのアンテ
ナの位置を割り出し、このアンテナの近くに該旅客がい
ることを検出できる。従って、空港の係員は、容易にそ
の旅客を見つけ出すことができる。

【００１０】請求項２に係る搭乗管理装置は、呼出信号
を受信した場合に応答信号を送信する送受信回路を有す
る搭乗券と、建築物に分散して配置された複数のアンテ
ナを用いて搭乗券へ呼出信号を送信する送信回路と、建
築物に分散して配置された複数のアンテナを用いて搭乗
券からの応答信号を受信する受信回路と、チェックイン
した未搭乗の旅客の搭乗券からの応答信号を受けたアン
テナを検出するアンテナ検出回路と、を備えたことを特
徴とする。

【００１１】搭乗券へ呼出信号を送信し、チェックイン
した未搭乗の旅客の搭乗券からの応答信号を受けたアン
テナを検出することで、建築物におけるこのアンテナの
位置を割り出し、このアンテナの近くに該旅客がいるこ
とを検出できる。従って、空港の係員は、容易にその旅
客を見つけ出すことができる。

【００１２】請求項３に係る搭乗管理装置は、呼出信号
を受信した場合に応答信号を送信する送受信回路を有す
る搭乗券と、各搭乗券に割り当てられた呼出信号と座席
番号とを対応付けて記憶する記憶回路と、座席番号等を
読み取って搭乗券を検査する搭乗ゲートの搭乗券読取装
置と、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を検出
する座席番号検出回路と、建築物に分散して配置された
複数のアンテナを用いて座席番号検出回路が検出した座
席番号に対応付けられた呼出信号を搭乗券へ送信する送
信回路と、建築物に分散して配置された複数のアンテナ
を用いて搭乗券からの応答信号を受信する受信回路と、
搭乗券からの応答信号を受けたアンテナを検出するアン
テナ検出回路と、を備えたことを特徴とする。

【００１３】チェックインした未搭乗の旅客の座席番号
に対応付けられた呼出信号を搭乗券へ送信し、搭乗券か
らの応答信号を受けたアンテナを検出することで、建築
物におけるこのアンテナの位置を割り出し、チェックイ
ンした未搭乗の旅客のうちで該座席番号の搭乗券を持つ
旅客がこのアンテナの近くにいることを検出できる。従
って、空港の係員は、容易にその旅客を見つけ出すこと
ができる。

【００１４】請求項４では、請求項１〜請求項３記載の
搭乗管理装置において、アンテナ検出回路は、搭乗券か
らの応答信号を受けたアンテナのうち出力レベルの最も
大きいアンテナを検出することを特徴とする。

【００１５】多数のアンテナが搭乗券からの応答信号を
受けた場合でも、出力レベルの最も大きいアンテナを検
出することで、正にこのアンテナの近くにチェックイン
した未搭乗の旅客がいることを検出できる。従って、空
港の係員は、いっそう容易にその旅客を見つけ出すこと
ができる。

【００１６】請求項５では、請求項１〜請求項４記載の
搭乗管理装置において、アンテナ検出回路が検出したア
ンテナまたはこのアンテナの位置を示すワイヤレス式ハ
ンディターミナルを備えたことを特徴とする。

【００１７】チェックインした未搭乗の旅客が搭乗券を
持って移動しても、空港の係員はこのワイヤレス式ハン
ディターミナルを携帯することで、その旅客を追跡して
捜索できる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。

【００１９】図１の搭乗管理装置１は、呼出信号を受信
した場合に応答信号を送信する送受信回路を有する搭乗
券２と、空港の建築物に分散して配置された複数のアン
テナを用いて搭乗券２へ呼出信号を送信する送信回路６
と、この建築物に分散して配置された複数のアンテナを
用いて搭乗券２からの応答信号を受信する受信回路７
と、搭乗券２からの応答信号を受けたアンテナを検出す
るアンテナ検出回路８と、を備えている。また、パソコ
ン９を備えている。

【００２０】搭乗券２は、旅客がチェックインしたとき
にチェックインカウンタの搭乗券発行装置にて発行され
る。搭乗券２は、呼出信号を受信した場合に応答信号を
送信する送受信回路を有する。また、搭乗の日付や座席
番号等を記憶している。

【００２１】受信回路７は、空港の建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いて、搭乗券２からの応答
信号を受信する。建築物に分散して配置された複数のア
ンテナにより、建築物内の場所を特定することができ
る。

【００２２】送信回路６は、空港の建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いてチェックインした未搭
乗の旅客の搭乗券２へ呼出信号を送信し、アンテナ検出
回路８は、搭乗券２からの応答信号を受けたアンテナを
検出する。

【００２３】例えば、送信回路６は、図５のチェックイ
ンカウンタ１２前のフロアから搭乗ゲート１３に至るエ
リアのアンテナ１８ａ〜１８ｅで呼出信号を送信する。
アンテナ１８ｆを除外し、搭乗ゲート１３を通過した旅
客の搭乗券２へは呼出信号を送信しないこととする。座
席番号とそれに対応する呼出信号とを予め記憶してお
き、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を検出
し、この座席番号に対応する呼出信号を送信してもよ
い。

【００２４】または、送信回路６は空港の建築物に分散
して配置された複数のアンテナを用いて搭乗券２へ呼出
信号を送信し、アンテナ検出回路８は、チェックインし
た未搭乗の旅客の搭乗券２からの応答信号を受けたアン
テナを検出する。

【００２５】例えば、アンテナ検出回路８は、図５のチ
ェックインカウンタ１２前のフロアから搭乗ゲート１３
に至るエリアのアンテナ１８ａ〜１８ｅのうちで応答信
号を受けたアンテナを検出する。アンテナ１８ｆを除外
し、搭乗ゲート１３を通過した旅客の搭乗券２からの応
答信号を受信するアンテナ１８ｆを検出しないこととす
る。座席番号とそれに対応する応答信号とを予め記憶し
ておき、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を検
出し、この座席番号に対応する応答信号を受けたアンテ
ナを検出してもよい。所定の電波を送信する送信機を搭
乗ゲートに設け、旅客が搭乗ゲートを通過すると呼出信
号の受信を抑止したり応答信号の送信を抑止したりする
送受信抑止回路を搭乗券に設けてもよい。

【００２６】パソコン９は、アンテナ検出回路８が検出
した、搭乗券２からの応答信号を受けたアンテナの位置
をＣＲＴ９ａに表示する。例えば、図５の空港の建築物
１９の見取図を表示し、アンテナ１８ａ〜１８ｆのうち
アンテナ検出回路８が検出したアンテナの位置を点滅表
示する。

【００２７】図２は本発明の搭乗管理装置の一実施形態
である。図１に示した搭乗管理装置に、搭乗券読取装置
３と、搭乗券発行装置１１と、スイッチ９ｂと、を加え
ている。

【００２８】搭乗券読取装置３は搭乗ゲートに設置さ
れ、座席番号等を読み取って搭乗券２を検査すると共に
搭乗者数を計数してパソコン９に出力する。搭乗券発行
装置１１は、チェックインした旅客の搭乗券２を発行す
ると共に発行枚数を計数してパソコン９に出力する。

【００２９】パソコン９は、アンテナ検出回路８が検出
したアンテナの位置と、搭乗券２の発行枚数と、搭乗者
数と、をＣＲＴ９ａに表示する。スイッチ９ｂはパソコ
ン９のキーボードで構成され、送信回路６を作動させる
スイッチの役割をする。

【００３０】空港の係員は、ＣＲＴ９ａに表示された発
行枚数および搭乗者数から、チェックインした未搭乗の
旅客の有無を検出する。チェックインした未搭乗の旅客
がいる場合は、スイッチ９ｂをオンして送信回路６を作
動させる。

【００３１】送信回路６は、空港の建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いてチェックインした未搭
乗の旅客の搭乗券２へ呼出信号を送信し、アンテナ検出
回路８は、搭乗券２からの応答信号を受けたアンテナを
検出する。または、送信回路６は、空港の建築物に分散
して配置された複数のアンテナを用いて搭乗券２へ呼出
信号を送信し、アンテナ検出回路８は、チェックインし
た未搭乗の旅客の搭乗券２からの応答信号を受けたアン
テナを検出する。

【００３２】空港の係員は、ＣＲＴ９ａの表示から、ア
ンテナ検出回路８が検出したアンテナの位置を知り、こ
のアンテナの近くにチェックインした未搭乗の旅客がい
ることを知る。従って、空港の係員は、容易にその旅客
を見つけ出すことができる。

【００３３】図３の搭乗管理装置１は、呼出信号を受信
した場合に応答信号を送信する送受信回路を有する搭乗
券２と、各搭乗券２に割り当てられた呼出信号と座席番
号とを対応付けて記憶する記憶回路５と、座席番号等を
読み取って搭乗券２を検査する搭乗ゲートの搭乗券読取
装置３と、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を
検出する座席番号検出回路４と、空港の建築物に分散し
て配置された複数のアンテナを用いて座席番号検出回路
４が検出した座席番号に対応付けられた呼出信号を搭乗
券２へ送信する送信回路６と、この建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いて搭乗券２からの応答信
号を受信する受信回路７と、搭乗券２からの応答信号を
受けたアンテナを検出するアンテナ検出回路８と、を備
えている。また、パソコン９を備えている。

【００３４】搭乗券読取装置３は搭乗ゲートに設置さ
れ、座席番号等を読み取って搭乗券２を検査すると共
に、この座席番号を座席番号検出回路４に出力する。搭
乗券読取装置３は、搭乗者数を計数することとしてもよ
い。

【００３５】座席番号検出回路４は、チェックインした
未搭乗の旅客の座席番号を検出する。例えば、チェック
インした旅客の座席番号と、搭乗券読取装置３が出力し
た搭乗者の座席番号とを比較することで、チェックイン
した未搭乗の旅客の座席番号を検出できる。旅客機の搭
乗券が全席売切れの場合は、旅客機の座席番号と、搭乗
券読取装置３が出力した搭乗者の座席番号とを比較する
ことで、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を検
出できる。

【００３６】記憶回路５はＲＯＭ等のメモリで構成さ
れ、各搭乗券２に割り当てられた呼出信号と座席番号と
を対応付けて記憶する。また、座席番号検出回路４が検
出した座席番号を入力すると、この座席番号に対応付け
られた呼出信号を送信回路６に出力する。

【００３７】送信回路６は、空港の建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いて、座席番号検出回路４
が検出した座席番号に対応付けられた呼出信号を搭乗券
２へ送信する。

【００３８】搭乗券２は、旅客がチェックインしたとき
にチェックインカウンタの搭乗券発行装置にて発行され
る。搭乗券２は、呼出信号を受信した場合に応答信号を
送信する送受信回路を有する。また、搭乗の日付や座席
番号等を記憶している。

【００３９】受信回路７は、空港の建築物に分散して配
置された複数のアンテナを用いて、搭乗券２からの応答
信号を受信する。

【００４０】アンテナ検出回路８は、受信回路７が受信
した信号に基づいて、搭乗券２からの応答信号を受けた
アンテナを検出する。

【００４１】パソコン９は、アンテナ検出回路８が検出
したアンテナの位置をＣＲＴ９ａに表示する。例えば、
図５の空港の建築物１９の見取図を表示し、アンテナ１
８ａ〜１８ｆのうちアンテナ検出回路８が検出したアン
テナの位置を点滅表示する。

【００４２】図４は、本発明の搭乗管理装置の一実施形
態である。図３に示した搭乗管理装置に、搭乗券読取装
置１１と、スイッチ９ｂを加えている。

【００４３】搭乗券読取装置３は、座席番号等を読み取
って搭乗券２を検査すると共に搭乗者数を計数してパソ
コン９に出力する。搭乗券発行装置１１は、チェックイ
ンした旅客の搭乗券２を発行すると共に発行枚数を計数
してパソコン９に出力する。

【００４４】パソコン９は、アンテナ検出回路８が検出
したアンテナの位置と、搭乗券２の発行枚数と、搭乗者
数と、をＣＲＴ９ａに表示する。スイッチ９ｂはパソコ
ン９のキーボードで構成され、送信回路６を作動させる
スイッチの役割をする。また、座席番号検出回路４と記
憶回路５とをパソコン９に組み込んでいる。

【００４５】空港の係員は、ＣＲＴ９ａに表示された発
行枚数および搭乗者数から、チェックインした未搭乗の
旅客の有無を検出する。チェックインした未搭乗の旅客
がいる場合は、スイッチ９ｂをオンして送信回路６を作
動させる。

【００４６】送信回路６は、チェックインした未搭乗の
旅客の座席番号に対応づけられた呼出信号を搭乗券２へ
送信し、アンテナ検出回路８は、搭乗券２からの応答信
号を受けたアンテナを検出する。

【００４７】空港の係員は、ＣＲＴ９ａの表示から、ア
ンテナ検出回路８が検出したアンテナの位置を知り、こ
のアンテナの近くにチェックインした未搭乗の旅客のう
ちでこの座席番号の搭乗券を持つ旅客がいることを知
る。ＣＲＴ９ａに、この座席番号と旅客名を表示しても
よい。すると、空港の係員は、いっそう容易にその旅客
を見つけ出すことができる。

【００４８】図５は、本発明の搭乗管理装置を適用した
空港の建築物の構成図である。この建築物１９には、搭
乗券発行装置１１を設置したチェックインカウンタ１２
と、搭乗券読取装置３を設置した搭乗ゲート１３と、手
荷物検査装置１４と、アンテナ１８ａ〜１８ｆと、が配
置されている。また、図１〜図４で示した送信回路６
と、受信回路７と、アンテナ検出回路８と、パソコン９
と、が配置されている（不図示）。

【００４９】チェックインカウンタ１２の手前のフロア
には、その天井にアンテナ１８ａが設置されている。チ
ェックインカウンタ１２を通過した所のフロアから手荷
物検査装置１４に至るエリアには、その天井にアンテナ
１８ｂ，１８ｃ，１８ｄが設置されている。

【００５０】手荷物検査装置１４から搭乗ゲート１３に
至るエリアには、その天井にアンテナ１８ｅが設置され
ている。搭乗ゲート１３を通過したところのフロアに
は、その天井にアンテナ１８ｆが設置されている。

【００５１】これらのアンテナ１８ａ〜１８ｆ（または
アンテナ１８ａ〜１８ｅ）は、送信回路６と受信回路７
のアンテナを兼ねている。もちろん、送信回路６と受信
回路７のアンテナを別個に設けてもよい。搭乗券２はア
ンテナ２ａを備え、これらのアンテナ２ａ，１８ａ〜１
８ｆ（または１８ａ〜１８ｅ）を介して、送信回路６及
び受信回路７と通信を行う。

【００５２】アンテナ検出回路８が検出したアンテナに
より、建築物１９におけるアンテナの位置を割り出し、
このアンテナの近くに、または、このアンテナを設置し
たフロアやエリアにチェックインした未搭乗の旅客がい
ることを検出できる。

【００５３】図１〜図４で示した搭乗管理装置におい
て、アンテナ検出回路８はスペースダイバーシチ方式の
技術を適用し、搭乗券２からの応答信号を受けたアンテ
ナのうち出力レベルの最も大きいアンテナを検出するこ
ととしてもよい。例えば、図５では、アンテナ１８ｂを
検出する。

【００５４】多数のアンテナが搭乗券からの応答信号を
受けた場合でも、出力レベルの最も大きいアンテナを検
出することで、正にこのアンテナの近くにチェックイン
した未搭乗の旅客がいることを検出できる。従って、空
港の係員は、いっそう容易にその旅客を見つけ出すこと
ができる。

【００５５】図１〜図４の搭乗管理装置で、パソコン９
の代わりに、またはパソコン９と共に、アンテナ検出回
路８が検出したアンテナやこのアンテナの位置を示すＬ
ＥＤや音声発生装置やワイヤレス式ハンディターミナル
を設けてもよい。

【００５６】このワイヤレス式ハンディターミナルを空
港の係員が携帯することで、チェックインした未搭乗の
旅客が搭乗券を持って移動しても、その旅客を追跡して
捜索できて便利である。もちろん、このワイヤレス式ハ
ンディターミナルにパソコン９の機能を持たせてもよ
い。

【００５７】なお、上記実施形態は本発明の一実施形態
であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。

【００５８】

【発明の効果】請求項１の搭乗管理装置によれば、上記
のように、チェックインした未搭乗の旅客の搭乗券へ呼
出信号を送信し、この搭乗券からの応答信号を受けたア
ンテナを検出することで、建築物におけるこのアンテナ
の位置を割り出し、このアンテナの近くに該旅客がいる
ことを検出できる。従って、空港の係員は、容易にその
旅客を見つけ出すことができる。

【００５９】請求項２の搭乗管理装置によれば、上記の
ように、搭乗券へ呼出信号を送信し、チェックインした
未搭乗の旅客の搭乗券からの応答信号を受けたアンテナ
を検出することで、建築物におけるこのアンテナの位置
を割り出し、このアンテナの近くに該旅客がいることを
検出できる。従って、空港の係員は、容易にその旅客を
見つけ出すことができる。

【００６０】請求項３の搭乗管理装置によれば、上記の
ように、チェックインした未搭乗の旅客の座席番号に対
応付けられた呼出信号を搭乗券へ送信し、搭乗券からの
応答信号を受けたアンテナを検出することで、建築物に
おけるこのアンテナの位置を割り出し、チェックインし
た未搭乗の旅客のうちで該座席番号の搭乗券を持つ旅客
がこのアンテナの近くにいることを検出できる。従っ
て、空港の係員は、容易にその旅客を見つけ出すことが
できる。

【００６１】また、何等かの理由で緊急連絡したい旅客
がいる場合にも、この搭乗管理装置を利用できて便利で
ある。

【００６２】請求項４の搭乗管理装置によれば、上記の
ように、多数のアンテナが搭乗券からの応答信号を受け
た場合でも、出力レベルの最も大きいアンテナを検出す
ることで、正にこのアンテナの近くにチェックインした
未搭乗の旅客がいることを検出できる。従って、空港の
係員は、いっそう容易にその旅客を見つけ出すことがで
きる。

【００６３】請求項５の搭乗管理装置によれば、上記の
ように、アンテナ検出回路が検出したアンテナまたはこ
のアンテナの位置を示すワイヤレス式ハンディターミナ
ルを空港の係員が携帯することで、チェックインした未
搭乗の旅客が搭乗券を持って移動しても、その旅客を追
跡して捜索できて便利である。

【００６４】以上から、本発明によれば、チェックイン
した未搭乗の旅客が搭乗時間間際にいる場合等に、その
旅客の位置を検出できる搭乗管理装置を提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の搭乗管理装置のブロック構成図

【図２】本発明の搭乗管理装置のブロック構成図

【図３】本発明の搭乗管理装置のブロック構成図

【図４】本発明の搭乗管理装置のブロック構成図

【図５】本発明の搭乗管理装置を適用した空港の建築物
の構成図

【図６】従来の搭乗管理装置のブロック構成図

【符号の説明】

１，２０…搭乗管理装置、２，２２…搭乗券、２ａ，１
８ａ〜１８ｆ…アンテナ、３，２３…搭乗券読取装置
（ＢＰＲ）、４…座席番号検出回路、５…記憶回路、６
…送信回路、７…受信回路、８…アンテナ検出回路、
９，２９…パソコン（パーソナルコンピュータ）、９
ａ，２９ａ…ＣＲＴ、９ｂ…スイッチ（ＳＷ）、１１，
２１…搭乗券発行装置（ＢＰＰ）、１２…チェックイン
カウンタ、１３…搭乗ゲート、１４…手荷物検査装置、
１９…建築物。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０７Ｂ 15/00 Ｇ０６Ｆ 15/26

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 呼出信号を受信した場合に応答信号を送
   信する送受信回路を有する搭乗券（２）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、チェックインした未搭乗の旅客の搭乗券（２）
   へ呼出信号を送信する送信回路（６）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、前記搭乗券（２）からの応答信号を受信する受
   信回路（７）と、 前記搭乗券（２）からの応答信号を受けたアンテナを検
   出するアンテナ検出回路（８）と、を備えた搭乗管理装
   置。
2. 【請求項２】 呼出信号を受信した場合に応答信号を送
   信する送受信回路を有する搭乗券（２）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、前記搭乗券（２）へ呼出信号を送信する送信回
   路（６）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、前記搭乗券（２）からの応答信号を受信する受
   信回路（７）と、 チェックインした未搭乗の旅客の搭乗券（２）からの応
   答信号を受けたアンテナを検出するアンテナ検出回路
   （８）と、を備えた搭乗管理装置。
3. 【請求項３】 呼出信号を受信した場合に応答信号を送
   信する送受信回路を有する搭乗券（２）と、 各搭乗券（２）に割り当てられた呼出信号と座席番号と
   を対応付けて記憶する記憶回路（５）と、 座席番号等を読み取って前記搭乗券（２）を検査する搭
   乗ゲート（１３）の搭乗券読取装置（３）と、 チェックインした未搭乗の旅客の座席番号を検出する座
   席番号検出回路（４）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、前記座席番号検出回路（４）が検出した座席番
   号に対応付けられた呼出信号を前記搭乗券（２）へ送信
   する送信回路（６）と、 建築物（１９）に分散して配置された複数のアンテナを
   用いて、前記搭乗券（２）からの応答信号を受信する受
   信回路（７）と、 前記搭乗券（２）からの応答信号を受けたアンテナを検
   出するアンテナ検出回路（８）と、を備えた搭乗管理装
   置。
4. 【請求項４】 前記アンテナ検出回路（８）は、前記搭
   乗券（２）からの応答信号を受けたアンテナのうち出力
   レベルの最も大きいアンテナを検出することを特徴とす
   る請求項１〜請求項３記載の搭乗管理装置。
5. 【請求項５】 前記アンテナ検出回路（８）が検出した
   アンテナまたはこのアンテナの位置を示すワイヤレス式
   ハンディターミナルを備えたことを特徴とする請求項１
   〜請求項４記載の搭乗管理装置。