JPH09230923A - シミュレーション装置 - Google Patents

シミュレーション装置

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JPH09230923A
JPH09230923A JP3488496A JP3488496A JPH09230923A JP H09230923 A JPH09230923 A JP H09230923A JP 3488496 A JP3488496 A JP 3488496A JP 3488496 A JP3488496 A JP 3488496A JP H09230923 A JPH09230923 A JP H09230923A
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Hiroyuki Sakaki
博之 榊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】いじわる試験を含むシーケンサのシミュレーシ
ョンを短時間でかつ間違いなく確実に行いうるシミュレ
ーション装置を提供する。 【解決手段】主回路11、各設備に相当する応答回路1
2〜14、アドレス変換回路15、前記各応答回路12
〜14における応答時間を可変する応答時間可変回路1
6、各設備の異常を疑似的に発生する異常発生回路1
7、実機における作業者の操作を疑似的に生成する疑似
操作回路18等からなるシミュレーションホスト側PL
C2を通信回線を介してシミュレーション対象PLC1
に接続する。シミュレーションのモードは、操作盤4上
の異常発生スイッチ20、連続運転スイッチ21、いじ
わるスイッチ22等によって設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設備を制御するシ
ーケンサのシミュレーションを行うシミュレーション装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】生産ラインに設置された各種設備を制御
する装置として、たとえばPLC(プログラマブル・ロ
ジック・コントローラ)などのシーケンサ(シーケンス
制御回路などとも呼ばれる)が今日広く一般的に用いら
れている。
【0003】生産ラインの立ち上げにあたっては、実際
に設備を動作させる前にPLCによる一連の動作・機能
を確認し、その調整を行う必要がある。こうした作業は
通常は事前のシミュレーションによって行われる。
【0004】この点、従来のシミュレーションでは、実
際の設備をPLCに接続し、人が疑似的に設備のスイッ
チをオンオフするなどして設備を動作させ、その動きを
確認するというやり方が一般的である。このシミュレー
ションは、設備の各種運転状態(単独運転、自動運転、
連続運転など)や各種異常処理について行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシミュレーションのやり方にあっては、人が
設備を動作させるため、基本的にやりにくく、時間がか
かる上に、間違いが生じるおそれもある。
【0006】また、従来は、上記のように人手によるた
め、いわゆるいじわる試験(たとえば、ラインの電源を
切って設備の再起動性を検証するなど)に際しては、調
整者が手動で停止試験を行う必要があり、したがってす
べてのタイミングで実施することは困難である。
【0007】本発明は、PLCなどのシーケンサのシミ
ュレーションにおける上記課題に着目してなされたもの
であり、いじわる試験を含む各種シミュレーションを短
時間でかつ間違いなく確実に行うことができるシミュレ
ーション装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、設備を制御するシーケンサ
のシミュレーションを行うシミュレーション装置であっ
て、実際の設備を前記シーケンサに接続することなく疑
似的に前記シーケンサの各種動作を自動的にシミュレー
ションすることができるシミュレーション装置である。
【0009】請求項2記載の発明は、設備を制御するシ
ーケンサのシミュレーションを行うシミュレーション装
置であって、シミュレーションのモードを設定するモー
ド設定手段と、前記モード設定手段によって設定された
シミュレーションモードに応じて、前記シーケンサによ
って制御される設備の応答動作を再現する設備応答手段
とを有するシミュレーション装置である。
【0010】この発明にあっては、モード設定手段は、
たとえばユーザの選択により、シミュレーションのモー
ドを設定し、設備応答手段は、モード設定手段によって
設定されたシミュレーションモードに応じて、シーケン
サによって制御される設備の応答動作を再現し、結果
(応答)をシーケンサに出力する。これにより、実際の
設備をシーケンサに接続することなく疑似的にシーケン
サの各種動作を設定モードに応じて自動的にシミュレー
ションできる。
【0011】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
のシミュレーション装置において、前記シーケンサの入
出力のアドレスを変換するアドレス変換手段を有するも
のである。
【0012】この発明にあっては、アドレス変換手段は
シーケンサの入出力のアドレスを変換する。これによ
り、シミュレーションの対象となるシーケンサの入出力
のばらつきを統一することができる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項2記載
のシミュレーション装置において、前記設備応答手段の
応答時間を作業者の設定した値に変更する応答時間変更
手段を有するものである。
【0014】この発明にあっては、応答時間変更手段は
設備応答手段の応答時間を作業者の設定した値に変更す
る。これにより、実際の設備の応答時間に近い環境条件
を作ることができ、また、タイミングを変えたときの動
作の検証が可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、上記請求項2記載
のシミュレーション装置において、前記モード設定手段
によって所定のシミュレーションモードが設定されたと
きに、実際の設備における作業者の操作を疑似的に生成
する疑似操作生成手段と、前記疑似操作生成手段によっ
て生成された疑似操作の信号を前記シーケンサに送る送
信手段とを有するものである。
【0016】この発明にあっては、疑似操作生成手段
は、モード設定手段によって所定のシミュレーションモ
ードが設定されたときに、実際の設備における作業者の
操作を疑似的に生成し、送信手段は、その疑似操作生成
手段によって生成された疑似操作の信号をシーケンサに
送る。これにより、作業者の操作が疑似的に再現されそ
の結果が強制的にシーケンサに送られるので、所定の一
連の操作を要するシミュレーションモード(たとえば、
いじわる試験)を自動的に行うことができる。
【0017】請求項6記載の発明は、上記請求項2記載
のシミュレーション装置において、前記モード設定手段
によって所定のシミュレーションモードが設定されたと
きに、設備に関する異常を疑似的に発生する異常発生手
段を有するものである。
【0018】この発明にあっては、異常発生手段は、モ
ード設定手段によって所定のシミュレーションモードが
設定されたときに、設備に関する異常を疑似的に発生
し、それをシーケンサに出力する。これにより、設備に
異常が発生したときのシミュレーションを行うことがで
きる。
【0019】
【発明の効果】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、実際の設備をシーケンサに接続することなく疑似的
にシーケンサの各種動作を自動的にシミュレーションす
ることができるので、人手による従来の場合と比較し
て、事前に動作・機能の確認・調整作業を短時間でかつ
間違いなく確実に行うことができるようになり、実際の
設備の立ち上げ調整の時間短縮とその精度向上を図るこ
とができる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、実際の設備
をシーケンサに接続することなく疑似的にシーケンサの
各種動作を設定モードに応じて自動的にシミュレーショ
ンできるので、人手による従来の場合と比較して、事前
に動作・機能の確認・調整作業を短時間でかつ間違いな
く確実に行うことができるようになり、実際の設備の立
ち上げ調整の時間短縮とその精度向上を図ることができ
る。
【0021】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、シーケンサの入出力のア
ドレスを変換するので、シミュレーションの対象となる
シーケンサの入出力のばらつきを統一化することができ
る。
【0022】請求項4記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、実際の設備の応答時間に
近い環境条件を作ることができ、また、タイミングを変
えたときの動作の検証が可能となるので、シミュレーシ
ョンの精度が向上するとともに、トラブルや不具合を事
前に発掘することが可能となる。
【0023】請求項5記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、作業者の操作が疑似的に
再現されその結果が強制的にシーケンサに送られるの
で、所定の一連の操作を要するシミュレーションモード
(たとえば、いじわる試験)を自動的に行うことがで
き、よりリアルなシミュレーションを行うことが可能と
なる。
【0024】請求項6記載の発明によれば、上記請求項
2記載の発明の効果に加えて、設備に関する異常を疑似
的に発生するので、設備に異常が発生したときのシミュ
レーションを行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
シミュレーション装置の全体構成を示すブロック図であ
る。このシステムは、生産ラインに設置された各種設備
(たとえば、ライン動作盤、溶接装置、ロボット、機械
装置)を制御するシーケンサとしてのPLC1をシミュ
レーションの対象とし(以下このPLC1をシミュレー
ション対象PLCまたは単に対象PLCという)、この
対象PLC1にシミュレーションの主体となるPLC2
(以下このPLC2をシミュレーションホスト側PLC
または単にホスト側PLCという)を接続して構成され
ている。対象PLC1には通常の操作盤3が接続され、
ホスト側PLC2には後述する所定の操作盤4が接続さ
れている。
【0026】対象PLC1は通常一般的に使用されるP
LCであって、制御する設備に対応して、全体の管理お
よびライン制御盤の制御を行う主回路5と、溶接装置の
制御を行う溶接制御回路6と、ロボットの制御を行うロ
ボット制御回路7と、機械装置の制御を行うアクチュエ
ータ制御回路8と、各設備の運転状態の監視を行うモニ
タ回路9とを有している。操作盤3は主回路5およびモ
ニタ回路9と接続されている。操作盤3上の各操作スイ
ッチの信号は対象PLC1内の主回路5に送られ、ま
た、各設備の運転状態は対象PLC1内のモニタ回路9
から操作盤3上の表示ランプや画面などに出力されるよ
うになっている。
【0027】たとえば、操作盤3上の操作スイッチに
は、図示しないが、システムを急速に停止させるときに
使用する非常停止スイッチ、システムに電源を供給する
ときに使用する電源スイッチ、設備を運転可能状態に置
くときに使用する運転準備入スイッチ、リピート動作を
開始するときに使用するサイクルスタートスイッチ、設
備を起動するときに使用する起動スイッチ、異常発生な
どによりシステムが停止した場合においてシステムを復
帰させるときに使用するリセットスイッチなどが設けら
れている。これらの操作スイッチは作業者によって操作
されるものである。上記した各操作スイッチは、順に、
対象PLC1内の主回路5を構成する運転準備断回路、
入力電源ON回路、出力電源ON回路、自動運転条件回
路、設備起動回路、異常復帰回路など(図示せず)にそ
れぞれ接続されている。設備起動回路は、溶接制御回路
6、ロボット制御回路7、およびアクチュエータ制御回
路8に接続され、これらの回路6〜8に起動信号を送る
機能を有している。また、設備起動回路には、サイクル
スタートスイッチがONされているときにリピート回数
を表示するサイクルカウンタ(図示せず)が接続されて
いる。
【0028】対象PLC1は、生産ラインに設置された
設備を実際に動作させる際には、主回路5をライン動作
盤、溶接制御回路6を溶接装置、ロボット制御回路7を
ロボット、アクチュエータ制御回路8を機械装置にそれ
ぞれ接続して使用されるが、その前に事前のシミュレー
ションを行う際には、図1に示すようにホスト接続回路
10を介してシミュレーションホスト側PLC2に接続
される。
【0029】ホスト側PLC2は、全体の制御などを行
う主回路11と、実際の溶接装置に相当する応答を出力
する溶接応答回路12と、実際のロボットに相当する応
答を出力するロボット応答回路13と、実際の機械装置
に相当する応答を出力するアクチュエータ応答回路14
とを有している。これらの回路11〜14はアドレス変
換回路15を介してそれぞれ対象PLC1内の主回路
5、溶接制御回路6、ロボット制御回路7、アクチュエ
ータ制御回路8と接続される。また、ホスト側PLC2
は、各応答回路12〜14の応答時間を可変するための
応答時間可変回路16と、各設備に関する異常を疑似的
に発生する異常発生回路17と、実際の設備における作
業者の操作を疑似的に生成する疑似操作回路18とを有
する。応答時間可変回路16および異常発生回路17は
それぞれ各応答回路12〜14に接続され、また、疑似
操作回路18は主回路11に接続されている。
【0030】ホスト側PLC2の操作盤4には、各設備
の応答時間を変更するときに使用するデジタルスイッチ
19、各種異常処理のシミュレーションを行うモード
(異常発生モード)を選択する異常発生スイッチ20、
連続運転のシミュレーションを行うモード(連続運転モ
ード)を選択する連続運転スイッチ21、いじわる試験
のシミュレーションを行うモード(いじわる試験モー
ド)を選択するいじわるスイッチ22などが設けられて
いる。デジタルスイッチ19は応答時間可変回路16に
接続され、異常発生スイッチ20は異常発生回路17に
接続され、連続運転スイッチ21といじわるスイッチ2
2は疑似操作回路18に接続されている。なお、異常発
生モードは、各設備に異常(たとえば、リミットスイッ
チ異常、溶接異常など)が発生したときの復旧性を検証
するときに使用し、連続運転モードは、設備を連続的に
動かしてみて確実に動くかどうかを検証するときに使用
し、いじわる試験モードは、たとえばラインの電源が突
然切れたときの設備の再起動性を検証するときなどに使
用する。
【0031】なお、モード設定手段は異常発生スイッチ
20、連続運転スイッチ21、およびいじわるスイッチ
22により、設備応答手段は溶接応答回路12、ロボッ
ト応答回路13、およびアクチュエータ応答回路14に
より、アドレス変換手段はアドレス変換回路15によ
り、応答時間変更手段はデジタルスイッチ19および応
答時間可変回路16により、疑似操作生成手段は疑似操
作回路18により、送信手段は主回路11により、異常
発生手段は異常発生回路17によりそれぞれ構成されて
いる。
【0032】また、ここでは、ホスト側PLC2とその
操作盤4とを別体のものとして構成しているが、これに
限定されるわけではなく、両者を一体的に構成して操作
部をホスト側PLCに組み込むことも可能である。
【0033】図2はアドレス変換機能の説明図である。
ホスト側PLC2内のアドレス変換回路15は、たとえ
ば変換ファイルで構成されている。この変換ファイルに
各々入出力番号をセットすることにより、ホスト側PL
C2から見た対象PLC1の入出力アドレスが統一化さ
れる。
【0034】具体的には、対象PLC1内のアクチュエ
ータ制御回路8の入出力(I/O)を例にとり、相互に
関連するソレノイドバルブとリミットスイッチにおい
て、ソレノイドバルブへの信号がたとえば出力アドレス
「O:002/15」から出力され、動作限を検出する
リミットスイッチの信号がたとえば入力アドレス「I:
000/01」から入力されるとした場合、これらのペ
アをなす入出力を変換ファイル15により同じ番号のア
ドレス(ここでは、たとえば「1」)に変換し、変換後
のアドレスをもってアクチュエータ応答回路14との間
で信号のやり取りを行う。変換ファイルは、大体の設備
に対応できるように、適当な数(たとえば、20個)の
ペアの入出力番号(1〜20)を備えている。こうした
変換ファイルが少なくとも設備ごとに用意されている。
なお、アドレス変換を決めるパラメータの設定は、シミ
ュレーションを実行する前にあらかじめ事前準備として
行っておく。
【0035】図3は応答時間可変機能を実現するための
回路構成のブロック図である。同図に示すように、応答
時間可変回路16は、操作盤4のデジタルスイッチ19
からの信号(デジタル入力)を入力処理するデジタル入
力部23と、デジタル入力部23の出力を10進数に変
換する基数変換部24と、基数変換部24の出力を所定
の倍率で増幅する増幅部25とからなっている。たとえ
ば各応答回路12〜14にはタイマ部26がそれぞれ設
けられており、応答時間可変回路16(より具体的には
増幅部25)の出力は各タイマ部26内のメモリ27に
タイマ設定値として格納されるようになっている。
【0036】たとえば、タイマ設定値を0〜1.5秒の
間で0.1秒単位で可変とした場合を例にとると、デジ
タルスイッチ19からデジタル入力部23へは4ビット
のデータが送られ、4ビットのデータによって表現され
る基数16(=24 )の16進数は基数変換部24によ
って10進数に変換され、0〜15となる。この段階で
のタイマベース値は0.01秒である。そこで、基数変
換部24の出力を増幅部25で10倍に増幅して0〜
1.5秒とし、結果をタイマ設定値として各タイマ部2
6のメモリ27に格納する。
【0037】図2と同様の例で応答時間を説明すると、
次のようになる。ソレノイドバルブへの信号が対象PL
C1のアクチュエータ制御回路8の出力アドレス「O:
002/15」から出力されると、ホスト側PLC2内
のアドレス変換回路(変換ファイル)15で「出力1」
のアドレスに変換されて、アクチュエータ応答回路14
内の出力1受付部28で受け付けられる。この受付と同
時にタイマ部26が起動し、タイマ設定値が経過する
と、対応する入力1送信部29から応答(リミットスイ
ッチの信号に相当するもの)が出力され、アドレス変換
回路(変換ファイル)15の「入力1」のアドレスから
対象PLC1のアクチュエータ制御回路8の入力アドレ
ス「I:000/01」へ送られる。
【0038】たとえばシリンダのストロークに長短があ
るように応答時間は各設備によって異なるので、本発明
のように応答時間を可変とすることによって、実際の設
備の応答時間に近い環境条件を作ることができる。ま
た、応答時間を可変することにより連続運転モードでの
トライアルを実機のスピードよりも速くまたは遅く動作
させて、設備が正常に動くかどうかを検証することがで
きるようになり、トラブルや回路不備などを事前に発掘
することが可能となる。
【0039】次に、疑似操作によるシミュレーションの
例を説明する。図4はいじわる試験のシミュレーション
の一例を示すフローチャートである。なお、ここに示す
動作は、主にホスト側PLC2内の疑似操作回路18に
おいて実行されるものである。
【0040】ここでは、いじわる試験としてたとえば瞬
時停電の場合を例にとる。具体的には、5秒置きに1回
電源を切っていき、設備が1サイクル終了するたびに
0.1秒だけ徐々に停電のタイミングをずらし、これを
50サイクル繰り返し実施して、どのタイミングで停電
が起こっても設備がきちんと再起動できるかどうかを検
証する。
【0041】すなわち、作業者によってホスト側PLC
2の操作盤4上の連続運転スイッチ21といじわる試験
スイッチ22が共にONされると、疑似操作回路18
は、所定の初期設定を行って、パラメタT1 を初期値x
(たとえば、0)(秒)、パラメタT2 を5(秒)、サ
イクルカウンタCの値を初期値1にそれぞれ設定する
(ステップS1)。ここで、パラメタT1 はいじわる
(停電)発生のタイミングを決定するものであってサイ
クル完了後1回目のタイマ時間であり、パラメタT2は
いじわる発生のインターバル(時間間隔)であってサイ
クル完了後2回目以降のタイマ時間である。
【0042】ステップS1の初期設定が終了すると、内
蔵タイマを起動し(ステップS2)、運転準備ON状態
(作業者により対象PLC1の操作盤3上の運転準備入
スイッチがONされたと同じ状態)かどうか(ステップ
S3)、サイクルスタートON状態(作業者により対象
PLC1の操作盤3上のサイクルスタートスイッチがO
Nされたと同じ状態)かどうか(ステップS5)、設備
起動ON状態(作業者により対象PLC1の操作盤3上
の起動スイッチがONされたと同じ状態)かどうか(ス
テップS7)をそれぞれチェックする。その結果、ステ
ップS3でNOであれば、運転準備入信号を対象PLC
1内の主回路5の出力電源ON回路へ出力して強制的に
運転準備ON状態とし(ステップS4)、ステップS5
でNOであれば、サイクルスタートON信号を対象PL
C1内の主回路5の自動運転条件回路へ出力して強制的
にサイクルスタートON状態とし(ステップS6)、ス
テップS7でNOであれば、起動信号を対象PLC1内
の主回路5の設備起動回路へ出力して強制的に設備起動
ON状態とする(ステップS8)。なお、上記の各信号
は疑似操作回路18から主回路11およびアドレス変換
回路15を介して対象PLC1へ送られる。
【0043】その後、所定の時間T1 (サイクル完了後
1回目の場合)またはT2 (サイクル完了後2回目以降
の場合)が経過したかどうかを判断し(ステップS
9)、経過前であればステップS3に戻り、経過してい
れば(タイムアップ)、非常停止信号を主回路11およ
びアドレス変換回路15を介して対象PLC1内の主回
路5の運転準備断回路へ出力し、強制的に非常停止状態
(作業者により対象PLC1の操作盤3上の非常停止ス
イッチがONされたと同じ状態)にする(ステップS1
0)。
【0044】その後、当該サイクルが完了したかどうか
を判断し(ステップS11)、NOであればただちにス
テップS2に戻るが、YESであれば、パラメタT1 の
値xを0.1(秒)だけ増加する(ステップS12)と
ともにサイクルカウンタCの値を1だけ増加した後(ス
テップS13)、カウンタ値Cが50(回)を超えない
限り(ステップS14)、ステップS2に戻る。このと
き、設備の非常停止状態は、ステップS3〜ステップS
8の処理を通じて復旧、再起動されることになる。
【0045】このように、実際の設備における作業者の
操作を疑似的に再現してホスト側PLC2から通信回線
を介して対象PLC1の入力に強制操作することによ
り、従来人手ではタイミング的に困難であったりまたは
長時間を要したいじわる試験を自動的に行うことが可能
となり、よりリアルなシミュレーションを行うことがで
きる。
【0046】なお、いじわる試験の内容はもちろん上記
の例に限定されるわけではなく、実機における作業者の
操作の手順をあらかじめプログラム化しさえすれば、ど
のような内容のいじわる試験をも行うことができる。
【0047】図5は異常処理のシミュレーションの一例
を示すフローチャートである。なお、ここに示す動作
は、主にホスト側PLC2内の異常発生回路17におい
て実行されるものである。
【0048】作業者によってホスト側PLC2の操作盤
4上の異常発生スイッチ20がONされると、異常発生
回路17は、各設備に関する異常を疑似的に発生させ、
その復旧処理を行う。ここでは、設備に関する異常とし
て、たとえば、機械装置に関する異常(アクチュエータ
異常)、溶接装置に関する異常(溶接異常)、ロボット
に関する異常(ロボット異常)を考える。
【0049】すなわち、アクチュエータ異常をランダム
に発生させ、異常発生があったときは異常発生指示をア
クチュエータ応答回路14へ出力する(ステップS2
1)。アクチュエータ応答回路14は、異常発生指示を
受けたときには異常を対象PLC1内のアクチュエータ
制御回路8へ返し、それ以外のときには正常動作を行
う。その後、異常かあるかどうかを判断し(ステップS
22)、異常があれば、リセット信号を対象PLC1内
の主回路5の異常復帰へ出力して強制的に異常状態から
復帰させ(ステップS23)、ステップS22に戻る。
異常がなければ、次のステップS24に進む。
【0050】ステップS24では、溶接異常をランダム
に発生させ、異常発生があったときは異常発生指示を溶
接応答回路12へ出力する(ステップS24)。溶接応
答回路12は、異常発生指示を受けたときには異常を対
象PLC1内の溶接制御回路6へ返し、それ以外のとき
には正常動作を行う。その後、異常かあるかどうかを判
断し(ステップS25)、異常があれば、リセット信号
を対象PLC1内の主回路5の異常復帰へ出力して強制
的に異常状態から復帰させ(ステップS26)、ステッ
プS25に戻る。異常がなければ、次のステップS27
に進む。
【0051】ステップS27では、ロボット異常をラン
ダムに発生させ、異常発生があったときは異常発生指示
をロボット応答回路13へ出力する(ステップS2
7)。ロボット応答回路13は、異常発生指示を受けた
ときには異常を対象PLC1内のロボット制御回路7へ
返し、それ以外のときには正常動作を行う。その後、異
常かあるかどうかを判断し(ステップS28)、異常が
あれば、リセット信号を対象PLC1内の主回路5の異
常復帰へ出力して強制的に異常状態から復帰させ(ステ
ップS29)、ステップS28に戻る。異常がなけれ
ば、次のステップS30に進む。
【0052】ステップS30では、シミュレーション終
了信号の入力などにより当該シミュレーションを終了す
るかどうかを判断し、NOであればステップS21に戻
り、YESであれば当該一連の異常処理のシミュレーシ
ョンを終了する。
【0053】こうして、実機に相当する部分をホスト側
PLC2内で管理しているので、各設備に関する異常を
疑似的に発生させることができ、設備に異常が発生した
ときのシミュレーションを自動的に行うことが可能とな
る。
【0054】なお、この異常処理のシミュレーション
は、連続運転モードと組み合わせることも可能となって
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るシミュレーション装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】アドレス変換機能の説明図である。
【図3】応答時間可変機能を実現するための回路構成の
ブロック図である。
【図4】いじわる試験のシミュレーションの一例を示す
フローチャートである。
【図5】異常処理のシミュレーションの一例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…シミュレーション対象PLC(シーケンサ) 2…シミュレーションホスト側PLC 3、4…操作盤 11…主回路(送信手段) 12…溶接応答回路(設備応答手段) 13…ロボット応答回路(設備応答手段) 14…アクチュエータ応答回路(設備応答手段) 15…アドレス変換回路(アドレス変換手段) 16…応答時間可変回路(応答時間変更手段) 17…異常発生回路(異常発生手段) 18…疑似操作回路(疑似操作生成手段) 19…デジタルスイッチ(応答時間変更手段) 20…異常発生スイッチ(モード設定手段) 21…連続運転スイッチ(モード設定手段) 22…いじわるスイッチ(モード設定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】設備を制御するシーケンサ(1)のシミュ
    レーションを行うシミュレーション装置であって、 実際の設備を前記シーケンサ(1)に接続することなく
    疑似的に前記シーケンサ(1)の各種動作を自動的にシ
    ミュレーションすることができるシミュレーション装
    置。
  2. 【請求項2】設備を制御するシーケンサ(1)のシミュ
    レーションを行うシミュレーション装置であって、 シミュレーションのモードを設定するモード設定手段
    (20、21、22)と、 前記モード設定手段(20、21、22)によって設定
    されたシミュレーションモードに応じて、前記シーケン
    サ(1)によって制御される設備の応答動作を再現する
    設備応答手段(12、13、14)と、 を有するシミュレーション装置。
  3. 【請求項3】前記シーケンサ(1)の入出力のアドレス
    を変換するアドレス変換手段(15)を有する請求項2
    記載のシミュレーション装置。
  4. 【請求項4】前記設備応答手段(12、13、14)の
    応答時間を作業者の設定した値に変更する応答時間変更
    手段(16、19を有する請求項2記載のシミュレーシ
    ョン装置。
  5. 【請求項5】前記モード設定手段(21、22)によっ
    て所定のシミュレーションモードが設定されたときに、
    実際の設備における作業者の操作を疑似的に生成する疑
    似操作生成手段(18)と、 前記疑似操作生成手段(18)によって生成された疑似
    操作の信号を前記シーケンサ(1)に送る送信手段(1
    1)とを有する請求項2記載のシミュレーション装置。
  6. 【請求項6】前記モード設定手段(20)によって所定
    のシミュレーションモードが設定されたときに、設備に
    関する異常を疑似的に発生する異常発生手段(17)を
    有する請求項2記載のシミュレーション装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002196816A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Master Engineering:Kk Plc用制御プログラムの自動シミュレーション装置及び方法
KR100765978B1 (ko) * 2007-02-08 2007-10-10 태인시스템주식회사 Plc 시스템 시험기기
JP2008065821A (ja) * 2006-09-06 2008-03-21 Fisher Rosemount Syst Inc モニタリングシステムおよびモニタリング方法
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JP2009223736A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Toshiba Mach Co Ltd プログラマブル・ロジック・コントローラ

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