JPH09230902A - 変電機器制御装置 - Google Patents

変電機器制御装置

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JPH09230902A
JPH09230902A JP8036089A JP3608996A JPH09230902A JP H09230902 A JPH09230902 A JP H09230902A JP 8036089 A JP8036089 A JP 8036089A JP 3608996 A JP3608996 A JP 3608996A JP H09230902 A JPH09230902 A JP H09230902A
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JP
Japan
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cpu
substation
control
control signal
signal
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JP8036089A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Maehara
宏之 前原
Takaaki Sakakibara
高明 榊原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CPUが誤動作をした場合でも、誤った制御信
号が駆動部へ伝わらないように制御部を構成して変電機
器制御の信頼性を向上させた変電機器制御装置を提供す
ること。 【解決手段】変電機器とCPUを有する制御部と駆動部
とを備え、制御部は制御信号を駆動部へ送り、駆動部は
その信号を受けて変電機器の駆動を制御する変電機器制
御装置において、変電機器などの事故を招く恐れのある
制御信号は駆動部へ伝えないインターロック回路を、制
御部と駆動部との間に設けているので、制御部CPUの
誤動作や暴走などの事態が生じても、制御部と駆動部と
の間に介在させたインターロック回路の機能によって、
制御対象機器の重大な誤動作が防止できる。従って、変
電機器制御の信頼性を一層向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は変電設備に係り、特
にその制御装置の信頼性向上図った変電機器制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】現代社会において電力は不可欠なもので
あり、停電がしばしば問題化されていることからも明ら
かなように、電力の安定供給に対する要求は、今後さら
に増大するものと予想される。一方、このような電力供
給を行う送電系統において、変電機器に障害が発生した
場合、電力供給に対する影響は非常に大きなものとな
る。そのため、変電機器の信頼性を一層向上することが
要求されている。
【0003】このような変電機器の主要機器としては、
開閉装置や変圧器などが挙げられる。開閉装置を例に挙
げると、開閉器や導体等の高電圧充電部を、絶縁性およ
び消弧性に優れた絶縁ガスとともに接地金属容器内に収
納したガス絶縁開閉装置(GIS)が近年主として用い
られるようになっている。
【0004】図5は、このようなガス絶縁開閉装置の一
例を示す平面図である。送電線は、送電線回線のブッシ
ング1より引き込まれ、断路器2,遮断器3,主母線断
路器4aおよび4bを介して主母線5aおよび5bに接
続されている。主母線5aおよび5bは、変圧器回線の
主母線断路器6aおよび6b、さらに遮断器7を介して
変圧器8に接続されている。これら各機器の制御および
監視は、現場制御装置9が行っている。この現場制御装
置9は、通常ガス絶縁開閉装置の1回線ごとに設置され
ている。
【0005】また、図6は、図5のガス絶縁開閉装置の
うち、一例として送電線回線の単線結線を示した図であ
る。図中10a〜10cは接地装置を表し、11および
12はそれぞれ計器用変流器および計器用変圧器を表
す。
【0006】図7は、図5の現場制御装置9内の回路の
一部として、遮断器3または7の制御と監視を行う遮断
器制御回路30の一例を示す回路図であり、投入回路と
引外し回路とを含んでいる。
【0007】投入回路は、手動スイッチ21a,投入コ
イル25,補助開閉器27a,油圧スイッチ28a,ガ
ス密度スイッチ29を直列に接続したものである。同様
に引外し回路は、手動スイッチ21b,引外しコイル2
6,補助開閉器27b,油圧スイッチ28b,ガス密度
スイッチ29を直列に接続したものである。22および
23は、それぞれ投入制御信号および引外し制御信号で
ある。また、引外しコイル26には、上位システム31
からの保護信号24が直接接続されている。
【0008】手動スイッチ21aおよび21bは、簡略
化のため図9では各1個のみ示したが、現場制御装置9
と制御室の両方に設置し、どちらからでも操作可能な構
成とするのが一般的である。投入コイル25および引外
しコイル26は、通電することによりそれぞれ遮断器の
投入および引外し動作の引き金となる。補助開閉器27
aおよび27bは、遮断器本体接点と連動して動作す
る。すなわち補助開閉器27aは本体接点が完全に閉じ
たときオフとなり、補助開閉器27bは本体接点が完全
に開いたときオフとなる。これら補助開閉器は、制御信
号や保護信号の一定時間以上の継続を防止する機能を有
する。油圧スイッチ28aおよび28bは、遮断器の油
圧操作機構部の油圧低下時にオフとなり、遮断器の不完
全動作を防止する。ガス密度スイッチ29は、遮断器本
体の接地金属容器内のガス密度低下時にオフとなり、遮
断性能低下時の遮断器動作を防止する。この28a,2
8b,29からなる回路はインターロック回路と呼ばれ
る。
【0009】ところで、遮断器の投入は、まず手動スイ
ッチ21aを押すことで投入制御信号22が出力され、
油圧やガス密度の条件が整っていれば投入コイル25に
通電され、投入動作が起こる。引外しも同様である。引
外しの場合にはさらに、手動スイッチとは別に、上位シ
ステム31からの保護信号24によって引外し動作が起
こる。この上位システム31は、計器用変流器11およ
び計器用変圧器12の出力やその他の情報に基づいて保
護信号を出力する。
【0010】さらに図8は、図5に示す現場制御装置9
内の回路の他の一部として、断路器2の制御と監視を行
う断路器制御回路40の一例を示す回路図である。手動
スイッチ21aは断路器投入用であり、これは投入リレ
ー35a,補助開閉器37a、および補助開閉器38a
〜38dと直列に接続されている。
【0011】断路器投入は、手動スイッチ21aを押
し、投入リレー35aに通電することにより、2箇所の
投入接点35bが閉じ、接点操作用モータ39が投入方
向に回転することで行われる。補助開閉器37aは、断
路器本体接点と連動して動作し、本体接点が完全に閉じ
た時点でオフとなる。これは、投入制御信号の一定時間
以上の継続を防止する。補助開閉器38a,38b,3
8cおよび38dは、それぞれ図6に示す接地装置10
a,10b,10cおよび遮断器3が開状態のときオン
となり、その場合に限って断路器2の操作が可能とな
る。これら補助開閉器群は、断路器操作が不可能な主回
路条件のとき、断路器操作を禁止するインターロック回
路を形成している。断路器引外しも同様に、手動スイッ
チ21bを押すことで、2箇所の投入接点36bが閉
じ、接点操作用モータ39が引外し方向に回転すること
で行われる。
【0012】以上説明したような現場制御装置の構成要
素としては、従来各種のスイッチやリレーなどの機械的
接点が用いられてきた。しかし、機械的接点には以下の
ような欠点がある。
【0013】まず、機械的可動部分を有するため、磨耗
や経時劣化が起り易く故障率が高い。次に、1接点あた
りの外形寸法が大きいため、制御装置の外形も大型とな
り費用がかさむ。さらに、各接点同士を全てケーブル接
続としなければならないため、配線に要する手数が膨大
である。
【0014】そこで、近年、現場制御装置のスイッチや
リレー類を、機械的要素のない半導体に代表される電子
部品で置き換え、制御装置の常時自己監視による信頼性
の向上,小型化,低価格化,配線量の削減を達成しよう
という動きがある。
【0015】このような電子化制御装置の一例として、
図7中の補助開閉器27a,27b,手動スイッチ21
a,21bや、図8中の補助開閉器37a,37b,投
入接点35b,36bなどを、トランジスタ,MOSF
ET(金属酸化膜型電界効果トランジスタ)、IGBT
(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などのパワー半
導体素子で構成した装置が提供されている。
【0016】図9は電子化制御装置の一例を示す回路図
であり、同図において、電子化された変電機器制御装置
51は駆動部41と制御部42とから構成されている。
駆動部41は、主にパワー半導体素子43からなり、接
点操作用モータ39を直接駆動する。一方、制御部42
は、例えばCPU(中央演算処理装置)44を主体に構
成される。入力部45へは手動スイッチ,機器接点の位
置,ガス密度,油圧などの状態信号46が入力され、C
PU44はそれらの信号に基づき、出力部47を介して
投入制御信号22あるいは引外し制御信号23を出力す
ることによりパワー半導体43を制御する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図9のようなCPU4
4を含む構成においては、前述のような電子化の利点に
加え、制御の主要部分をソフトウエアで行うことになる
ため、ハードウエアの標準化が達成できる利点もある。
【0018】しかし、電子部品は、機械的接点と比較し
てノイズ(電磁気的雑音)により誤動作しやすいという
欠点がある。特に、CPUにはソフトウエアによる制御
を逸脱し、どのような制御信号が出力されるか予測でき
なくなる暴走という現象が起こることがある。
【0019】一旦CPUの暴走が起こると、GISの各
機器が誤動作する恐れがあり、場合によっては事故につ
ながる可能性がある。例えば、図9において、投入制御
信号22と引外し制御信号23が同時に出力されると、
駆動部の電源短絡事故に至る。また、GISの各機器の
動作可能条件が満たされていないのに制御信号が出力さ
れると、地絡事故その他の事故を招く。
【0020】このようなノイズの問題は、近年社会で用
いられる電子機器数の増加に伴って増えてきており、I
EC(国際電気標準会議)のEMC(電磁気環境両立
性)規格制定の動きなどにみられるように、重要な問題
となっている。また、変電機器電子化制御装置は、高電
圧を扱うGISなどの変電機器のごく近傍に配置される
ため、一般に電子機器に比べかなり大きなノイズにさら
されている。
【0021】本発明は、上記事情に鑑みて成されたもの
で、その目的は、例えCPUがノイズなどにより暴走な
どの誤動作をした場合でも、誤った制御信号が駆動部へ
伝えられることのないように制御部を構成し、制御の信
頼性を向上させることのできる変電機器制御装置を提供
することにある。
【0022】より具体的に説明すると、本発明の請求項
1〜4の目的は、何らかのインターロック機能を有する
回路を制御部と駆動部との間に介在させ、誤った制御信
号が駆動部へ伝わらないようにする変電機器制御装置を
提供することにある。
【0023】本発明の請求項5の目的は、前記の目的に
加え、インターロック機能を有する回路にCPU監視機
能も持たせることにより、CPU異常の早期検出を得る
ことのできる変電機器制御装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明による変電機器制御装置は、変電機器近傍に
設置され、少なくとも制御部と駆動部の2部分を有し、
さらに制御部中にはCPU(中央演算処理装置)を含
み、制御部は制御信号を駆動部へ送り、駆動部はその信
号を受けて変電機器の駆動を行う構成を持つ変電機器制
御装置において、制御部の構成を以下のようにしたこと
を特徴としている。
【0025】本発明の請求項1は、変電機器とCPUを
有する制御部と駆動部とを備え、前記制御部は制御信号
を前記駆動部へ送り、前記駆動部はその信号を受けて前
記変電機器の駆動を制御する変電機器制御装置におい
て、前記変電機器などの事故を招く恐れのある制御信号
は前記駆動部へ伝えないインターロック回路を、前記制
御部と前記駆動部との間に設けたことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項2は、請求項1に記載の変
電機器制御装置において、前記インターロック回路はプ
ログラム可能論理素子で構成され、変電機器状態信号は
CPUおよびプログラム可能論理素子の両方に入力され
る一方、CPUの出力する制御信号は一旦前記プログラ
ム可能論理素子に入力された後、前記プログラム可能論
理素子を経由して駆動部に伝えられ、前記プログラム可
能論理素子は変電機器状態信号とCPUの出力する制御
信号とを比較し、前記変電機器などの事故を招く恐れの
ある制御信号がCPUから出力された場合、前記駆動部
へは制御信号を伝えないようにプログラムされているこ
とを特徴とする。
【0027】本発明の請求項3は、請求項2に記載の変
電機器制御装置において、前記プログラム可能論理素子
には、変電機器状態信号,CPUの出力する制御信号に
加え、上位システムからの保護信号も入力され、前記プ
ログラム可能論理素子は、入力された各信号を比較し、
CPUから出力された制御信号,あるいは前記上位シス
テムからの保護信号が変電機器などの事故を招く恐れの
ある場合、前記駆動部へは制御信号あるいは保護信号を
伝えないようにプログラムされていることを特徴とす
る。
【0028】本発明の請求項4は、請求項2に記載の変
電機器制御装置において、前記プログラム可能論理素子
には、変電機器状態信号,CPUの出力する制御信号に
加え、CPUの出力する誤り検出符号も入力され、前記
プログラム可能論理素子は、入力された各信号を比較
し、CPUから出力された制御信号が前記変電機器など
の事故を招く恐れのある場合、前記駆動部へは制御信号
を伝えないようにプログラムされているとともに、前記
プログラム可能論理素子は前記誤り検出符号に基づいて
CPUの状態を常時検査し、異常が検出された場合前記
駆動部へいかなる信号も伝えないようにプログラムされ
ていることを特徴とする。
【0029】本発明の請求項5は、請求項1に記載の変
電機器制御装置において、前記インターロック回路は第
2のCPUを含んだ構成とし、制御部のCPUが出力す
る制御信号は、第2のCPUによるインターロック処理
を受けた後、駆動部に伝えられることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図を参照
して具体的に説明する。図1は、本発明による変電機器
制御装置の第1実施例(請求項1対応)の構成図であ
る。
【0031】同図に示すように、変電機器制御装置51
は、駆動部41と制御部42とインターロック回路48
とから構成されている。駆動部41は4個のパワー半導
体素子43をブリッジに組みその中心に接点制御用モー
タ39をブリッジ接続している。制御部42はCPU4
4と入力部45と出力部47とから構成されている。こ
の入力部45にはバッファを、出力部47にはラッチを
それぞれ用いている。また、CPU44は、状態信号4
6に基づいて接点制御用モータ39の制御を行う。CP
U44が接点制御用モータ39を動作させる際には、投
入制御信号61あるいは引外し制御信号62を、出力部
47を経由してインターロック回路48へ出力する。イ
ンターロック回路48は論理回路によって実現されてお
り、その論理は表1に示す通りである。
【0032】
【表1】
【0033】次に、本実施例の作用について説明する。
表1中の(1)〜(3)は通常起こり得るCPU出力で
ある。この場合、制御部42の出力する投入制御信号6
1と、駆動部41へ入力される投入制御信号22とは同
じ論理となっており、引外しに関しても同様同じ論理で
ある。すなわち表1中(1)〜(3)の場合、インター
ロック回路48は制御部42の出力61、62をそのま
ま伝達している。
【0034】表1中の(4)は、制御部42から投入制
御信号61と引外し制御信号62とが同時に出力される
場合に相当する。このようなことは通常起こり得ない。
この場合は、インターロック回路48の出力は投入制御
信号22、引外し制御信号23ともオフになる。すなわ
ちインターロック機能が働くことになる。従って、本実
施例によると、例えばCPU44が誤動作した場合で
も、駆動部41の電源短絡事故を防止することができ
る。
【0035】なお、図1では、投入制御信号22および
引外し制御信号23がそれぞれ1系統の場合を示した
が、信頼性向上などの理由で制御系統を複数とする場合
でも、単にインターロック回路48を複数設けることで
本実施例と同様に適用可能である。
【0036】図2は、本発明による変電機器制御装置の
第2実施例(請求項2対応)の構成図である。同図に示
すように、本実施例の変電機器制御装置51は、遮断器
駆動部41aと遮断器駆動部41bと制御部42および
インターロック回路48とから構成されている。図では
簡略化のため、遮断器駆動部41aは引外し回路のみ示
した。駆動部42はCPU44と入力部45と出力部4
7とから構成され、インターロック回路48はプログラ
ム可能論理素子(PLD)49から構成されている。
【0037】また、手動スイッチや機器接点の位置、ガ
ス密度、油圧などの状態信号46は、入力部45を介し
てCPU44とPLD49の両方に導入される。CPU
44からは遮断器引外し制御信号62aと断路器投入制
御信号61bおよび断路器引外し制御信号62bなどが
出力部47を介して出力され、PLD49へ導入され
る。PLD49は、これらの信号に基づいてインターロ
ック機能を実現するようにプログラムされており、その
結果を遮断器引外し制御信号23aと断路器投入制御信
号22bおよび断路器引外し制御信号23bなどの形
で、駆動部41aおよび41bへ出力する。
【0038】さらに、本実施例においては、上位システ
ム31からの保護情報24は、直接引外しコイル26に
接続されている。遮断器動作禁止信号63は、遮断器本
体のガス密度や油圧の低下時に、保護信号24によって
遮断器の操作が行われないようにするための信号で、状
態信号46に基づきCPU44が判断し出力する。これ
は、図7における油圧スイッチ28a、28bやガス密
度スイッチ29に相当する役割を果たす。
【0039】次に、本実施例の作用について説明する。
断路器投入制御信号22b、および断路器引外し制御信
号23bに関して、PLD49のインターロック機能を
例示すると表2のようになる。
【0040】
【表2】
【0041】表2に示す論理は、図6に示す単線結線図
上の断路器2が対象である。断路器2は、接地装置10
a,10b,10cおよび遮断器3がすべて開状態のと
きはじめて操作可能である。
【0042】まず、断路器2が開状態である場合につい
て説明する。このとき可能な断路器操作は投入である。
いま、制御部42の出力の投入制御信号61bがオンに
なったとすると、表2中(1)のように、状態信号46
のうち接地装置10a、10b、10cおよび遮断器3
がすべて開状態であり、しかも制御部42出力の引外し
制御信号62bがオフである場合に限り、インターロッ
ク回路48出力の投入制御信号23bをオンにする。状
態信号46および制御部42出力の引外し制御信号62
bがその他の組合せの場合には、表2中(2)に示すよ
うにPLD49は何も出力しない。このとき、PLD4
9より警報信号65を出力し、警報表示66を表示させ
てCPU44の誤動作を知らせることもできる。また、
断路器2が閉状態である場合についても同様である。そ
の動作を表2中(3)および(4)に示す。
【0043】以上示した論理を、接地装置、遮断器など
の他の機器に関してもプログラムすることにより、1回
線全体のインターロックを実現することができる。従っ
て、例えCPU44が誤動作した場合でも、制御対象機
器の事故につながるような誤動作を防止することができ
る。
【0044】図3は、本発明の第3実施例(請求項3対
応)の構成図である。本実施例が図2の第2実施例と異
なる点は、保護信号24も状態信号46と同様にPLD
49へ導入するように構成した点のみであり、その他の
点は同一であるので、同一部分には同一符号を付して重
複説明は省略する。
【0045】本実施例によると、保護信号24のインタ
ーロック機能をPLD49に持たせているので、図2の
第2実施例では必要であった遮断器動作禁止信号63お
よび同信号が制御するパワー半導体素子43aを不要と
することができる。
【0046】図4は、本発明の第4実施例(請求項4対
応)の構成図である。本実施例が図3の第3実施例と異
なる点は、CPU44からPLD49に対し誤り検出符
号64を出力するように構成した点のみであり、その他
の点は同一であるので、同一部分には同一符号を付して
重複説明は省略する。
【0047】本実施例によると、PLD49は、もし誤
り検出符号64が正しくない場合、すなわちCPU44
の異常を示している場合には、遮断器引外し制御信号2
3aをはじめ全ての制御信号を出力しないようにプログ
ラムされている。
【0048】従って、制御対象機器の事故を招くような
制御信号がCPU44から出される前に、CPU44の
異常を早期に発見できる可能性が得られ、制御装置の信
頼性をさらに高めることができる。
【0049】なお、このような誤り検出符号には、例え
ばPLD49への全入力信号の中でオン状態をとる信号
の数が偶数か奇数かを示すパリティ符号を用いることが
できる。また、さらに誤り検出能力の高い各種の符号を
用いることもできる。
【0050】本発明の第5実施例(請求項5対応)とし
ては、上記各実施例のようなCPU以外にインターロッ
ク回路にも第2のCPUその他の素子を用いることがで
きる。本実施例による効果も上記各実施例で述べてきた
効果は得られるが、この第2のCPUには多くの機能は
要求されないので、小容量のCPUを採用し、またCP
Uの動作周波数を低く設定できる。そして、ソフトウエ
アに自己診断機能を付加するなどの設計上の工夫によ
り、単一CPUの場合に比べて信頼性を向上させること
ができる。
【0051】以上のような構成を有する本発明の変電機
器制御装置によれば、次のような作用が得られる。すな
わち、本発明の請求項1及び請求項2によれば、制御部
CPUの暴走などにより異常な制御信号が出力された場
合、変電機器の誤動作を全て防止することはできないと
しても、変電機器や制御装置自体の事故につながるよう
な種類の誤動作は防止することができる。
【0052】本発明の請求項3によれば、上位システム
からの保護信号もPLDへ取り込み、保護信号に対する
インターロック機能もPLDで実現できるので、請求項
2記載の発明に比べ、さらに駆動部の構成を簡略化でき
る。
【0053】本発明の請求項4によれば、異常な制御信
号が出力される前にCPUの暴走などの異常をとらえら
れる可能性があり、変電機器の誤動作を未然に防止でき
る可能性が得られる。
【0054】以上の作用は、インターロック回路自体が
誤動作または故障した場合には得られなくなる。しか
し、本発明の請求項2乃至請求項4で利用している論理
回路やPLDは、CPUとは違ってノイズによる瞬時の
データ誤りが後々まで影響したり暴走を起こしたりする
ことがなく、また比較的小規模の回路であるため、その
誤動作あるいは故障の頻度はCPUに比べはるかに小さ
い。
【0055】本発明の請求項5ではインターロック回路
にもCPUを利用しているが、この第2のCPUには多
くの機能は要求されないので、小規模のCPUを採用
し、CPUの動作周波数を低く設定する。また、ソフト
ウエアに自己診断機能を付加するなどの設計上の工夫に
より単一CPUの場合に比べて信頼性を向上できる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
え制御部CPUの誤動作や暴走などの事態が生じても、
制御部と駆動部との間に介在させたインターロック回路
の機能によって、制御対象機器の重大な誤動作が防止で
きる。従って、変電機器制御の信頼性を一層向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図。
【図2】本発明の第2実施例の構成図。
【図3】本発明の第3実施例の構成図。
【図4】本発明の第4実施例の構成図。
【図5】本発明が適用される変電機器の一例であるガス
絶縁開閉装置の平面図。
【図6】図5に示すガス絶縁開閉装置のうち、送電線回
線に対応する単線結線図。
【図7】図5に示す現場制御装置のうち、遮断器制御回
路図。
【図8】図5に示す現場制御装置のうち、断路器制御回
路図。
【図9】図8の断路器制御回路に対応する、電子化され
た断路器制御回路図。
【符号の説明】
1…ブッシング、2…断路器、3…遮断器、4a,4b
…主母線断路器、5a,5b…主母線、6a,6b…主
母線断路器、7…遮断器、8…変圧器、9…現場制御装
置、10a〜10c…接地装置、11…計器用変流器、
12…計器用変圧器、21a,21b…手動スイッチ、
22…投入制御信号、22b…断路器投入制御信号、2
3…引外し制御信号、23a…遮断器引外し制御信号、
23b…断路器引外し制御信号、24…保護信号、25
…投入コイル、26…引外しコイル、27a,27b…
補助開閉器、28a,28b…油圧スイッチ、29…ガ
ス密度スイッチ、30…遮断器制御回路、31…上位シ
ステム、35a…投入リレー、35b…投入接点、36
a…引外しリレー、36b…引外し接点、37a,37
b…補助開閉器、38a〜38d…補助開閉器、39…
接点制御用モータ、40…断路器制御回路、41…駆動
部、41a…遮断器駆動部、41b…断路器駆動部、4
2…制御部、43,43a…パワー半導体素子、44…
CPU(中央演算処理装置)、45…入力部、46…状
態信号、47…出力部、48…インターロック回路、4
9…PLD(プログラム可能論理素子)、51…変電機
器制御装置、61…投入制御信号、61b…断路器投入
制御信号、62…引外し制御信号、62a…遮断器引外
し制御信号、62b…断路器引外し制御信号、63…遮
断器動作禁止信号、64…誤り検出符号、65…警報信
号、66…警報表示。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変電機器とCPUを有する制御部と駆動
    部とを備え、前記制御部は制御信号を前記駆動部へ送
    り、前記駆動部はその信号を受けて前記変電機器の駆動
    を制御する変電機器制御装置において、前記変電機器な
    どの事故を招く恐れのある制御信号は前記駆動部へ伝え
    ないインターロック回路を、前記制御部と前記駆動部と
    の間に設けたことを特徴とする変電機器制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変電機器制御装置にお
    いて、前記インターロック回路はプログラム可能論理素
    子で構成され、変電機器状態信号はCPUおよびプログ
    ラム可能論理素子の両方に入力される一方、CPUの出
    力する制御信号は一旦前記プログラム可能論理素子に入
    力された後、前記プログラム可能論理素子を経由して駆
    動部に伝えられ、前記プログラム可能論理素子は変電機
    器状態信号とCPUの出力する制御信号とを比較し、前
    記変電機器などの事故を招く恐れのある制御信号がCP
    Uから出力された場合、前記駆動部へは制御信号を伝え
    ないようにプログラムされていることを特徴とする変電
    機器制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の変電機器制御装置にお
    いて、前記プログラム可能論理素子には、変電機器状態
    信号,CPUの出力する制御信号に加え、上位システム
    からの保護信号も入力され、前記プログラム可能論理素
    子は、入力された各信号を比較し、CPUから出力され
    た制御信号,あるいは前記上位システムからの保護信号
    が変電機器などの事故を招く恐れのある場合、前記駆動
    部へは制御信号あるいは保護信号を伝えないようにプロ
    グラムされていることを特徴とする変電機器制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の変電機器制御装置にお
    いて、前記プログラム可能論理素子には、変電機器状態
    信号,CPUの出力する制御信号に加え、CPUの出力
    する誤り検出符号も入力され、前記プログラム可能論理
    素子は、入力された各信号を比較し、CPUから出力さ
    れた制御信号が前記変電機器などの事故を招く恐れのあ
    る場合、前記駆動部へは制御信号を伝えないようにプロ
    グラムされているとともに、前記プログラム可能論理素
    子は前記誤り検出符号に基づいてCPUの状態を常時検
    査し、異常が検出された場合前記駆動部へいかなる信号
    も伝えないようにプログラムされていることを特徴とす
    る変電機器制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の変電機器制御装置にお
    いて、前記インターロック回路は第2のCPUを含んだ
    構成とし、制御部のCPUが出力する制御信号は、第2
    のCPUによるインターロック処理を受けた後、駆動部
    に伝えられることを特徴とする変電機器制御装置。
JP8036089A 1996-02-23 1996-02-23 変電機器制御装置 Pending JPH09230902A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023514614A (ja) * 2020-11-13 2023-04-06 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リレー制御装置及び方法

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JP2023514614A (ja) * 2020-11-13 2023-04-06 エルジー エナジー ソリューション リミテッド リレー制御装置及び方法
US11823855B2 (en) 2020-11-13 2023-11-21 Lg Energy Solution, Ltd. Relay control apparatus and method

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